千田2年連続ベスト8 収穫と課題が見えた全日本に/全日本学生選手権

剣道 2017.07.23
 前日の女子に引き続き行われた男子の全日本個人戦。明大からは津田祐輝(法4=高輪)、千田海(商3=仙台育英)、梶谷彪雅(政経1=九州学院)の3選手が出場した。津田、梶谷は序盤での敗退となったが、千田が2年連続ベスト8に進出。苦手とする上段の選手に敗れて4強とはならなかったが、全国の舞台で変わらぬ力強さを見せつけた。

 万全な状態とは言えない中での戦いだった。全日本前に体調を崩して思うような調整ができなかった千田。昨年ベスト8の好成績も意識してしまい、1回戦から苦戦を強いられる。なんとか延長戦の末メンで制すと「勝ちたいという気持ちを抑えた」(千田)。2回戦以降は一戦一戦冷静に挑み、順調に勝ち進む。だが迎えた準々決勝。「自分の中で苦手意識がありすぎる」(千田)と竹刀を振りかぶった状態で構える上段の選手を攻略できず、コテを連続で決められた。「2年連続は難しいので、自分としてはうれしい」と大舞台での躍進には胸を張るも、昨年の団体インカレから上段の選手に3連敗と課題は浮き彫りに。上段相手でも攻めの姿勢を貫き、来年こそ全国の頂点に立つ。
 今大会最初で最後の出場だった津田は、試合終盤に崩され二本負け。ルーキーの梶谷は果敢に打ちにいくも「決め切れない自分の弱さ」(梶谷)と後半取り返せず、初戦敗退と早々に姿を消すまさかの展開となった。課題を見つめ直し、残りのシーズンを万全な状態で臨みたい。

 次に見据えるのは9月に行われる団体戦。水田孝信監督も「みんな力がついてきた」と自信を覗かせている。今回出場した選手はもちろん、昨年全日本個人戦の覇者・山田凌平(政経3=九州学院)など層は厚い。明大が目指すのは“日本一”のただ一つ。全国制覇に向け、熱き夏を迎える。

[浜崎結衣]

試合後のコメント
水田監督

「(梶谷)残念ながらツキが外れてしまって初戦で負けてそのまま1本負けしましたね。これから団体もあるしタイトルを狙ってほしいと思います。(千田)今日はチャンスだと思っていたんだけど、やっぱり上段に対して手元が当たって同じようにコテを取られました。それが上段に対する課題ですよね。(千田は昨年の団体インカレでも上段に苦戦)3度目の正直だよって言ったんだけどね。同じように2本取られてしまいましたね。去年上段に対していい結果が出なくてね。チャンスだったと思いますよ。ここで勝っていればベスト4だったわけだからね。(2年連続ベスト8)去年も今年もで、力十分ですね。来年も力は十分ありますから関東の予選でしっかり出場権を取って、全日本に行ってほしいですね。逆に関東の方が代表になるのが大変なのでね。(9月から団体戦)メンバー的にもいいのがそろっています。これから試験休みになるけど、8月からまた稽古を開始します。候補はいますけどみんな力がついてきました。(今後)まず3、4年生がしっかり勝たないと結果は出てこないから、上級生がもっと自覚を持って率先してやってほしいなと思います」

津田
「(最初で最後の全日本個人)1回戦負けに終わってしまって、ほんとに不甲斐ない結果になってしまったと思います。1回戦目から体が動いてなかったので。もっとアップをしっかりしてもっと緊張感を持って臨むべきでした。あまり緊張はしてなくて。でもそれでいざ試合ってなった時に緊張が出てきてしまって。悔いが残ります。(東西戦にも出場)初めての東西対抗だったので少し緊張しました。ここでも取り返されてしまった部分があるのでそこで勝ちきれるようにまた頑張りたいと思います。(団体戦に向けて)団体競技なので、自分が勝ってチームが勝てるように頑張りたいと思います。またここで休みになって少し間が空いてしまうんですが、秋から頑張りたいと思います。チームとして明治が日本一になれるように一から努力していきたいと思います」

千田
「1回戦が全然動けてなくて、自分の中では今日ダメかなと思っていたんですけど、なんだかんだ調子も上がって3、4回戦まではいい感じに動けていたかなと思います。(大会に向けての)調整が体調を崩したりしてあまりうまくできてなくて1回戦目が悪くなったかなと思います。(調子を取り戻した要因)自分の中で諦めるというか、勝ちたいという気持ちを抑えて、1回戦で負けたという気持ちでやったら良くなりました。(ラスト上段)自分の中で苦手意識がありすぎて、試合になると駄目になっちゃいます。でもそんなことも言ってられないので、やらないといけないです。他とは違う構えなので、そこに惑わされて自分の剣道ができなくて打たれてしまいますね。(調整)自分の課題は手元を上げないで思い切って打つことなので、それを意識してやってきました。(昨年と同じベスト8)2年連続というのは難しいので、自分としてはうれしいのはあります。悔しい気持ちももちろんありますが、自分の力はこれぐらいなのかなと。来年もっと上にいけたらいいです。(全日本のプレッシャー)1回戦であのような動きになってしまったので、プレッシャーはあったかもしれないです。去年がベスト8だったので、1回戦で負けられないというか、周りからも弱くなっちゃったのかなと思われても仕方がないので、そういうのがプレッシャーとしてあったかもしれないです。(見えた課題)上段を相手にした時に打って自分の剣道できればいいのかなと思います。(理想の形)相手を崩していって攻めて打つ。あとは相手がきたところを返す。そこをしっかりすれば剣道は勝てます。相手に打たせないようにすることはできるので、打つ技術を磨いていこうかなと思います。それを上段の選手にもできるようにすればいいかなと思います。(団体戦)去年は上段に対して自分が2回負けて全然役に立てなかったので、今年は役に立てるようにしたいです。目標は日本一なので自分が勝ってチームを日本一にする。みんなが引き分けても勝つぐらいの気持ちで練習をしてやっていこうかなと思います」

梶谷
「悔しいというのが一番です。1回戦なのに雑になってしまって、そこを打たれてしまいました。今後慎重にいかないといけないなと思います。何本も当たっている部分はあったんですけど、そこを決めきれない自分の弱さというか、審判のせいにはできないので、そこはもっとできるような形にしていかないといけないなと思います。(課題)個人戦は時間がずっとあるのでそこで雑にならないようにすることと、後半1本にならなかったので、そこを決められるような形にする。そして後半は疲れてくる部分もあるので、体力をしっかりつけたいです。(調整)関東も同じなんですけど、1本にならない部分が結構あったのでそこを重点的に変えていかないといけないと思って、打突の強さを変えていこうと思ったのと、打たれている部分は手元が上がったところとか、突いた部分だったりしてるので足をもっと使っていかないといけないなと思っていました。でもまだまだというところはありました。上半身はずっとやってきて手だけで打ったりしていた部分が多かったので、足からというように変えていかないと思います。(プレッシャー)あまりなかったですね。自分の試合をやっていこうとは思っていました。(団体戦)団体と個人だとスタイルも変わるというか、時間がない中で勝負をしていかないといけないので、攻めの剣道だったり、でもその中でチームに迷惑がかからないように打たれないようにしないといけないので、そこを考えながらやっていきたいと思います」

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