専大に惜敗 リーグ戦4位で終える/関東学生2部リーグ戦

ボクシング 2017.07.10
 最終戦を白星を飾ることはかなわなかった。何としても勝利したいこの一戦の相手は、昨季6─1と快勝した専大。勝ち越しているライトフライ級・工藤洸弥(文3=弘前工)がまさかの敗戦を喫し、好スタートを切れない。両チーム互角の勝負が続き、一時はゲームスコア2─3と後がない状況になるが、ライトウェルター級・米澤直人主将(文4=奈良朱雀)がTKOで勝利し、スコアをタイに戻した。しかし、7番手・ウェルター級の高梨正太郎(商2=北海学園札幌)が善戦するもまさかの敗北。結果は2勝3敗、リーグ戦4位という結果となった。


 気持ちを見せたゲームだった。0─1で迎えた2番手として登場したのは、フライ級・笹谷建公(文2=弘前工)。今試合に向けて、課題である体力の向上のために練習の休憩時間を短くするなど、ストイックに取り組んできた。「いつもより動けた」(笹谷)と序盤から軽い足取りで攻めていく。2R10秒、29秒と立て続けに右フックを決め、流れを引き寄せる。その後もストレートやボディーなど様々な技を決めていき、見事勝利。「最後は勝って終わりたかった」(笹谷)。その言葉を体現した3節ぶりの白星となった。


 4年生が背中で見せた。3番手に登場したバンタム級・内野滉史(商4=東福岡)。1R開始早々、攻撃的な相手と打ち合いを繰り広げる。しかし「すぐ冷静になれた」(内野)と、猛攻をふるう相手に持ち味のリーチの長さを生かし攻撃を決めていく。負けじと打ってくる相手をいなし、2R以降も自身のボクシングを貫き判定勝ち。「最終戦は絶対勝ちたかった」(内野)と、満面の笑みとガッツポーズで喜びを爆発させた。
ウェルター級に登場したのはチームの大黒柱である米澤。「勝たないといけない。勝ちで終えたい」(米澤)と、勝利への気持ちを全面に出したプレーで相手を圧倒。1R2分14秒で判定勝ちを収めた。「勝てて素直によかった」(米澤)とリーグ戦最終節の勝利を喜んだ。

 4年生にとってはこれが最後のリーグ戦。一般入部ながら実力をつけ、チームの戦力として戦いを繰り広げてきたライト級・永山純礼(農4=いわき秀英)は、最終戦で敗れはしたものの「負けたけど楽しかった」と振り返る。4年生3人は口をそろえて「周りに恵まれていた」と語る。そんなチームの柱でありポイントゲッターである4年生が抜けてできる穴は、決して小さいものではない。来季は今季以上に厳しい戦いが予想される。それでも、「もっともっと強い明治らしいチームをつくってほしい」(米澤主将)。その思いは、後輩に受け継がれた。選手の人数で他大に引けを取るが、目指すは”少数精鋭”。挑戦はもう始まっている。

[垣内萌恵]

試合後のコメント
星野監督

「最初の工藤の試合がちょっと、あそこで崩れちゃったのでね、まあ5─2くらいで勝てるかな、という考えだったんですけど、実際にスコア的には3─4ということになって。工藤は、やっぱりこの5回ライトフライで減量をしてきて、最後疲れちゃって、それで減量苦(になって)、それがたたっていつも通り、普段の動きができてなかったのが敗因だと思いますね。ライト級の永山は、結局(相手が)同じタイプで向こうも若かったからか、スタミナがあったから、まあパンチとかはこっちのほうがあったりするんですけど、審判だからわからないんですよね。あと、犬島は相変わらずああいうボクシングなんですけど、練習はものすごくいいんだけど、試合になると人間が変わっちゃうんですよね。まあ今日一番よかったのはミドル級の高梨ですね。あれはまあ来年いい戦いができるなと思いました。今日は収穫があった試合でした。順位は4位になってしまったのですが、(今季3位の)慶大とウチとは毎年(順位が)行ったり来たりしてるので。来季はなかなか厳しいと思います。(ポイントゲッターである4年生が)いなくなるので、最下位に近いかなと。工藤、笹谷、この辺しか勝てると言える選手がいないので、今年1年生の一般入部の選手にも期待しています。人数は少ないですが、頑張らせたいと思っています。ですが、本当に厳しい戦いになると思うので、できるだけ(順位が)下がらないようにしたいと思います。今季のリーグ戦を通しては、結果は4位なのですが、ここまでできたのは十分なんじゃないかと思っていて。平成国際大、法大に負けた時から、少し歯車が狂ってしまったのはあります。彼らの中では、最初の2連戦で勝っているから(2部残留が決まっているから)安心してしまった部分もあったのかな、という気がしたんだけど、一回そこで気を引き締めるという意味で一週間前にスパーリングをやらせたんですよ。相対的に言うと、よく米澤がチームをまとめていい形で終えられたということ、それがまあ一番で、あとは最後までケガもなくできたことがよかったかな、と思います。この70回大会は人数も少人数で臨んで、4年の選手たちも、最初はそんなにいい選手とは言えなかった中で、4年間頑張ってきてここまで育ってくれて、今日はこうなりましたけど、本当によかったなと思います。また、(来季は)一から出直して頑張っていこうと思います。監督としては、下(3部)に落ちないことを目標に、気を引き締めていきたいと考えています」

安川直樹コーチ
「少ない人数でこれだけ出れたということは、すごく良いことです。部員たちの頑張りは本当に私の誇りです。それぐらい今日も10人しかいない中で7階級ケガなく、まあケガあっても出ていますけどよく頑張ってやってくれたので、そういうふうに思いますね。推薦の子は私がスカウトした子ばかりで、特に米(米澤)と内野はもう卒業ですが、4年間すごく成長してくれたのですごくうれしいことです。今日の試合に関しては、勝てた試合がいくつもあったので、何が足りないのか。それは負けた子もそうだし周りの子も、絶対無駄な負けにはしないようにこれからしたいと思います。でもそれはやっている子たちが一番分かっていると思うので、負けを絶対に生かしたいと思うし、そうするというふうに信じています。ただ、見ていてどっちに転んでもおかしくないというのはあったので、首をかしげるような判定もありました。それには文句は言ってはいけないのだけど、惜しかったなという感じですかね。でもせめて4年生は称えたいと思います。今日も負けた子たち含めて決して恥じる試合ではなかったと思いますし、よく頑張ったと思います」

米澤
「今日は全勝を目指そうというふうに言っていました。去年が6-1だったので、去年を超すという意味で7-0でという目標を立てて、この2週間はリーグ戦の2カ月間の中で一番追い込みました。自分でも走りのタイムを更新したりすごく充実していました。結果3-4だったのですが、全く悔いは残っていないです。大学でのボクシングが最後になるかもしれない試合だったので、自分の中でも少し感触が違うというか試合に臨む自分が少し浮足立っているという感じで、試合をしていてもいつもの自分ではないなという部分がありました。最後自分もああいう形で勝利したのは初めてだったので、ちょっとすっきりはしなかったですが勝ててよかったなと素直に思います。どうせならジュリー席からよりもレフリーの方に止めてもらった方がよかったかなと。これで最後なんだという寂しさもありましたし、勝たないといけない。チームどうこうよりも最後になるかもしれないからやっぱり勝ちで終えたいという気持ちが強かったです。集大成として、まずは個人として勝ちたい。それでチームの勝ちが付いてくればいいなという感じですね。チーム的にも追い込みましたし、その中で自分でも前の自分を一つ越えたという自信にはなりました。今日のチーム全体としては、自分としては少しジャッジに不満があるというか、少し専修大学さんの方に偏った判定だったかなと思いますね。でもみんな頑張って2週間気が緩んでいたわけではないし、追い込んでこの結果なので、まあしょうがないかなとは思います。これが結果で、来年これを糧にこの記録を自分たちを越してもらえればいいかなと思います。レフリーのジャッジだけではないと思うのですが、選手の気負いの部分であったり7-0で勝とうと言っているので、一人一人意識高く取り組んだ分やっぱりプレッシャーも一人一人大きかったと思いますし、そこでいつも通りの力が発揮できなかった人と発揮できた人がいたかなという感じですね。(リーグ戦を振り返って)リーグ戦これまで3回やってきましたが、やっぱり主将を務めてのリーグ戦というのは初めてだったので全く新しいものでしたし、リーグ戦2カ月を通してだんだんつかんでいく部分もあったので、難しかったし楽しかったし、リーグ戦に関しては全く悔いはないです。後輩たちが自分の考えたメニューとかにしっかり付いてきてくれたのは本当に感謝で、このチームの主将を務めることができて本当に感謝の気持ちですね。去年を超えようという中で負けてしまったのでそこは反省点かなとは思いますが、結果は結果でやっぱりボクシングはドローはないので勝敗がつくものなので。結果に対して去年の先輩のチームを超えられなかった悔しさはありますが、自分たちの取り組んだことに対しては悔いはないです。自分が主将で自分中心にやっていたのですが、他の内野と永山がしっかりカバーしてくれて4年生3人でまとめていったチームであって、本当に同期に恵まれたかなとは思いましたね。(明治での4年間を振り返って)戸惑いもありましたけど、部活を通して本当に人間的に成長できた部分が多くあったので、明治に入れて明治が自分を選んでくれて本当に感謝していますし、ここに入ってよかったなと思います。後輩に向けては自分たちの記録を一つでも、勝ち星とかを一つでも超すというのを目標にして、自分たちを追い付け追い越せでもっともっと強い明治らしいチームをつくってほしいなと思います」

内野
「(最終戦を終えて)リーグ戦最終戦で、また自分のボクシング人生でも最後の試合だったので、絶対勝ちたかったです。ほんとに最後は気持ちよく終わろうと思ってて、皆で笑顔で終わろうと思っていました。(今日の相手は)IR目の最初の方は、相手が重たいパンチでこうばーっと攻めてきて、結構攻撃ももらっちゃったし周りからみたら結構ひやひやしてたかもしれないですけど、自分の中では割と落ち着いてました。それも相手が結構攻撃的な選手っていうのは想定してたので、落ち着いてやればだんだん見えてくるし、絶対に勝てると思ってたので。すぐに冷静にもなれました。(今年は専大に敗北したが)結果論で言うと負けてしまいましたね。去年を超えられなかったです。ほんと、全勝するつもりで臨んでいたんで、それに関してはすごく悔しいです。でも、全体的な内容として、別にがっくりする内容じゃないと思います。皆頑張っていたし、採点に左右されてしまったかなと。みんなよく頑張ったとおもいます。それぞれがみんないいプレーをしていたと思います。(下級生を見ていて)みんないいやつだと思います。なんですけど、ちょっといいやつら過ぎて優しすぎるかな。いい意味で、自分に厳しいというかストイックな奴がいないというか。協調性はあるんですけど、とがってるやつがいない分、そういうとこが少し心配かなと。もっと切磋琢磨していける感じだといいかなと思います。人数が少ないんで個人に言うんですけど、試合を想定してアドバイスをしました。フライ級の笹谷には特に言っていました。今日も、試合の後にアドバイス通りにしたら勝てましたって言われて。あいつはずっとミットしてて、練習でやったことが本番でいかせたことは本当に良かったです」


永山
「勝ったと思いました。今日の判定は納得がいかない部分もあります。少しひどいかなと思います。格闘技だから倒せないと、判定は第三者なので。最後だから楽しもうと。昨日のミーティングで笑顔で終わろうと話しました。負けてしまったけど楽しかったです。5戦出て1勝しかできなかったのは思うところもあります。勝ったかなという判定もあったし、チームを引っ張れなかったのは後悔しています。4年生の自分たち3人が勝って、あと一つというのがあったので、本当に申し訳なかったです。本当に周りに恵まれていました。ボクシングが好きというよりも明治大学ボクシング部が楽しかったです。本当に最高の同期に恵まれました」

笹谷
「やろうとしていたカウンターとか、取ることができたんですけどまだ格下相手にちょっとグダグダと、まあ足使えばいい試合展開ができたんじゃないかなというのが心残りです。相手が年下ということもあったので、誰が見ても勝ちだとわかるような、差を見せつけたいなという気持ちでやりました。体力がないというのが課題だったので、練習の休み時間とかを自分で短くしたり、体力をつけようと意識して、今まで練習を頑張ってきました。なので、今日の試合は前の試合に比べたらいつもよりは動けたんじゃないかな、と思います。(4年の)先輩と試合をするのもこれで最後なので、最後は勝って、みんなで笑って終わりたいなと気持ちを切り替えて頑張ってきました。リーグ戦3勝というのが個人的な目標だったんですけど、今回は結局2勝しかできなかったので、まだまだ練習不足だな、と、課題がたくさん見つかったリーグ戦だったと思います。来年こそは、その課題を直してチームに貢献できるように頑張っていきたいです。(来季は)個人的にリーグ戦3勝以上、最低でも3勝以上って感じですね」

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