個人で入賞者多数 団体は失格に泣く/日本学生選抜大会
射撃
2017.07.03
秋に向けて可能性を感じさせる大会だった。前期最後の公式戦となった今大会。アベック優勝を狙った団体では男女ともに失格者が出たことにより悔しい結果となった。しかし個人では多くの選手が入賞。選手たちはそれぞれ手応えを口にした。思いがけないトラブルもあったが、実りのある選抜となった。
[男子]
3年生が意地を見せた。今大会はARで石田裕一(法3=金沢辰巳丘)が3位、SBR(スモールボアライフル)三姿勢で浜端瑛(政経3=興南)が4位に入った。2人とも「下の代には負けたくない」(浜端)と上級生としてのプライドを持って臨んだ。ファイナルでは石田は最後まで安定した射撃を続け、浜端は途中1位に立つなど上位陣にまったく引けをとらなかった。佐橋朋木監督は「石田と浜端は少しずつ結果も出てきているし次につながるような言葉も聞いているので非常にいい」と2人の成長を評価。「浜端はライバルになる」(石田)。競い合う2人が打倒日大へと着実に歩みを進める。
[女子]
もうARは弱点ではない。以前から苦手意識のあったARだが今年は春から1年生の森本怜花(商1=日大櫻丘)と髙橋佳伶(国際1=山形県立南陽)の2人がメンバーに選ばれた。今大会は髙橋が直前までドイツで行われていた世界大会に参加していたため団体のメンバーから外れたが、森本は「丁寧に撃てた」と予選を1位通過。ファイナルでは「無理して撃ってしまった」と少し崩れたものの、4位に入った。それに触発されるように劉炫慈(商3=日大櫻丘)もファイナルに進出し8位入賞。AR団体でも1位の日大にわずか0.5点差と肉薄し、王者の牙城を崩しかけた。この結果に柳川由太郎主将(法4=明大中野)も「例年にないくらいの出来。本当に良い点数を撃っている」と手応え。ARの台頭は団体インカレ2連覇に向けてこれ以上にない好材料だ。
すべてはインカレでのアベック優勝のために。今回の選抜では初日の用具検査で柳川、永澤瞳(農4=栄北)らの主力が失格。そこで悪い流れになりかけたがしっかりと立て直し、収穫の多い大会となった。この夏の合宿ではインカレの会場である能勢射撃場にも赴く。「良い花を咲かせられるように」(柳川)。最高の準備をして全国の頂点を目指す。
[楠大輝]
試合後のコメント
佐橋監督
「レギュラー失格者2名が出てしまったので男子も女子も総合では戦えませんでした。結果が全てだと思います。それが新しいルールに対応できていなかったのが全日本に関しては敗因です。自分たちの足りなさが露呈してしまいました。今回の大会は試合が続いていて春関があって東日本があってということで調整というか自分のペースを守っていくというのが一番大事なところでした。それ以前春合宿とかの積み立てがあったのでそこをベースにしてコンディションを整えながらいこうとしていました。男子も女子も1年生のメンバーがしっかりと結果を出してくれました。今回レギュラーに入れたのは成長株だったので競いあっているのであれば1年生を使っていきたいという思いはありました。それは主将と話をしながらそして決めました。1年生をしっかりとレギュラーとして成長させたいっていう思いに応えてくれたかなという印象です。これからも3年半引っ張っていってもらいたいというのがあって1年生はARは高校からやってきた競技なので前に出て春から使いたいとずっと考えていました。今回は目立った活躍とか抜きに出た選手というのはいませんでした。これから夏合宿と秋の合宿でもう一度体制を立て直していかなければいけないと思っています。2人の失格はやっぱり大きかったです。明治大学として戦っているわけで団体戦が全てではないのですが団体で明治大学の名を残すというのは第一の使命だと思っているので初日で終わってしまったというのは悔しいです。石田と浜端は少しずつ結果も出てきているし次に繋がるような言葉も聞いているので非常にいいかなと思います。今回は失格というのが我々としては大きかったのでそれだけに限らずルールの見直しをしていきます。ずっと言っているのは国際大会を目指して頑張れと言っているので国内のこういうところでルールでつまずくというのは自分を含めてルールに対応できるようにできる限りやっていきたいです。秋なんてすぐなので秋関で時間は限られています。底上げをしていかないといけません。ある程度のレギュラーの枠というのは決まっていてとにかく底上げです。全体の意識レベルを学生のレベルではなくてもっと上で見て点数を求めてほしいです。見て感じるところとかを全員で合わしていって選手一人一人が頑張ってほしいなと思います」
柳川
「収穫は細かいところまで気を付けようねっていうのが自分もそうだし、これから先チームに対しても生きていきます。あとは、先々週の東日本から、石田がS6と3×40の2種目掛けていて、その中でもどちらもいい感じで撃ててます。俺みたいにSBだけじゃなく、ARとSBを撃てているのはすごい良い傾向。これを夏にしっかり熟成させていけば、どちらも柱になれると思うから、そうなってくれたらいいなと気付けました。女子はARが強くて、例年にないくらい出来。本当に良い点数を撃っている。ただ、油断しちゃいけないのが、良い点数を毎回しっかりと春関から撃てているのは収穫なんだけど、他大もすごいどの大学も強くて、同じように撃ってくる。だから、褒めてくれる人はたくさんいると思うんだけど、自分たちのなかでS40撃てる人たちが、まだまだ私たちは撃てると思ってくれればいいなと思います。インカレに向けては、今大会コーチの方や監督が来てくれて、俺が三姿勢を撃ってから3、4時間しっかり話させてもらって、夏合宿はインカレが行われる能勢に2回、全体の合宿を1回やって、SBの選抜陣をもう1回やって。そういったインカレで花を咲かせるための種を仕込めたから、それをみんなにうまく共有してもらって、意図をしっかり捉えてもらって、そこをばちっとやってもらったら本当に良い花が咲くんじゃないかな。しっかりここで前期の反省が首脳陣に一つできて、課題に対する具体的な策として仕込めたから、それを俺が植えてみんなに育ててもらって。なるようにしかならないので良い花咲かせられるようにしていきたいです」
小澤綾香(国際4=笛吹)
「(今日の振り返り)前回の東日本大会が自分の思うような結果が出なかったので、切り替えの意味を込めて構え方など色々変えて挑みました。そのため不安もあったのですが、同期の永澤や劉や後輩などの応援もあり、自分が思っていた以上に撃てたとおもいます。(永澤について)失格したのは、永澤自身の確認ミスであったりルールを把握出来ていなかったというのが一番の原因だと思います。しかしまだ今回で良かったとも思います。春関や秋関などでは失格した選手は出れなくなってしまうので、まだ今回でよかったという感じです。ただ、団体としてみたらとても悔しいです。(今日に向けての調整)合宿などはなく個人練習が中心でした。私自身も就職活動がまだ続いているので、その中で時間をしっかりと決めたりだとか、仲間からどうやって撃てばいいかなど相談を貰ったりアドバイスをし合ったりしていました。その成果か思っていた以上に撃てたということが嬉しいです。(明日に向けての抱負)明日はレギュラーが森本と劉と私なのですが、劉は今年初のARレギュラーでSBとの両立はとても難しいので不安もあると思います。しかし変に気負わず自然体のままで挑んでもらいたいと思います」
石田
「今回の大会は一つの回転で全てが終わるということで昨日のミーティングで柳川先輩が落ち着いて頑張っていこうということを言っていました。なのでいつもどおりの射撃をしていこうと思って挑みました。結果的には個人ではファイナルも残れて3位になれてとりあえずは良かったです。雰囲気は全然悪くないです。日大の調子はやっぱりいいです。昨日海外試合から帰ってきた2人も予選1位2位で通過しているのですごいです。今日の結果は満足はしていないがこの調子で後期もいけたらいいと思っています。柳川先輩は点数は全然決勝に残れる点数だったのですが用具検査で規定をオーバーしてしまいました。肩にはめるプレートの幅があって厚さがあるのだけどそれが深すぎて規定で失格となってしまいました。永澤先輩は銃にテープを貼ったりしてはいけないのだけれどそれでダメになってしまいました。ARの団体の中では自分が最年長なので他の人の部分も点数取れるように頑張っていきます。夏もしっかり練習していきます。明日は三姿勢あるので他の人の足を引っ張らないようにいつもどおりの射撃をしていきたいです」
浜端
「今大会は50mの伏射と三姿勢の2種目に出場したんですけど、昨日の伏射ではあまり自分の思うような点数が出なくて9位で、8人のファイナルに残れなくてすごく悔しかったです。けど今日の三姿勢ではその分頑張ろうっていう意気込みがありました。(昨日からの修正点)伏射だと天気が変わると標的のコントラスト、照明が結構変わりやすくてその調整を積極的にやっていきました。屋外だと結構変わるので練習からやってました。(三姿勢では途中1位に)感覚も1位になるまで悪くなくてこのままいこうみたいな感じでした。そこから油断したつもりはないんですけどやっぱり立射ってすごく難しくて。自分が外してることに気づかないっていう緊張があったのでそこが大きかったかもしれないです。立射に苦手意識はないですけど難しいと常日頃から思っています。(他選手の追い上げは)すごく感じてましたね。特に2位の選手が自分の一つ下の2年生の選手で結構意識してた部分があって、下の代には負けたくないなっていうのはありましたね。(悔しそうな表情を見せていた)そうですね。ここまできたら優勝、少なくとも3位入賞はしたかったので結果的に4位はすごく悔しいです。(三姿勢は)春に初めて8位以内に入って緊張する部分があったんですけど、そこから経験を積めたのが良かったです。(調子は)大会の前週に親族の冠婚葬祭があって練習ができなかったんですよ。それで少し不安な部分はありました。週末帰省してしまったので、週末に重点的に練習してるんですけどそこでできませんでした。自分は結構練習量でカバーするところがあるのですごい不安になりました。金曜日が出発だったので急いで調整した感じです。調子が万全ではなかったんですけどその中でファイナルにも残れたので粘れたのかなと思います。(チームとして)個人入賞者がすごく多くて、個人の力はほんと伸びてるなっていうのはあってインカレにつながると思いました。でも団体では失格者が出たので、そこは反省点だなと思います。これまであまりなかったです。(チームの雰囲気)1年生がすごい追い上げてきて、チームとしても下からどんどん追い上げムードがあっていい流れはできてるかなと思います。(期待は)女子は森本が春の最初の大会からずっと入賞してて、男子だと浅井(優汰・法1=竜ヶ崎一)です。その子はまだ入賞はしてないんですけどやっぱり練習量が他の人と比べものにならないくらい多いです。いつ(練習場)に行っても練習してるくらいなので。(昨日失格者が2人出たが)正直、良くない流れになりかけたんですけど、ミーティングが終わった後、40分くらい和気あいあいと射撃関係ない話をして、それでチームの雰囲気が和んだんじゃないかなと思います。(ミーティングでは)主将自身が失格になってしまったのでその反省と『これから気をつけていこう』っていう話がありました。(今年初の全国大会)去年のこの大会ですごく悔しい思いをしてたのでそのリベンジをしたかったっていうはありますね。ファイナルに残れたのは大きな進歩だと思うので納得はしてないですけどリベンジはできたのかなと思います。(今大会に向けて取り組んだこと)自分はこの50m種目が主でバランスが大事なので、3つどれが崩れてもファイナルには残れないので結構バランス良くやることを意識しました。(練習場と試合会場の違い)生田ではSBが撃てないので正直、生田にもSBの射場が欲しいなと思います。普段は生田だと構えるだけで、後は近くの射撃場やここ(長瀞射撃場)に平日授業の合間を縫って来たりしてます。(試合を想定した練習が必要か)そうですね。ファイナルの練習をするためにはある程度実力もった人が部内に少なくとも8人はいないといけなくて。正直今までそのレベルには達してなかったんですけど、前期の大会を振り返ってみんなSBが上達してて、夏はもっとファイナル意識した練習だとか予選を意識した練習をしてもいいんじゃないかなと思います。(部内で変わった部分)体育会の部活なので学年の差で壁があったりするところもあったんですけど、今年は積極的にその壁を取り外して、射撃の話だったり技術的なことを交流できるようになったのかなと思います。自分から後輩に教えにいったり上の先輩にも結構話したりはしますね。(チーム明治は)自分たちのこのライフル射撃っていう競技が個人の競技なんですけど、その分チームで勝つことは大切だと思います。やっぱりチーム明治、団体で勝っていきたいです。今大会は失格者も出たので、団体としてはあまり良くなかったです。(失格者が出なければ)少なくとも準優勝はできてたんじゃないかなと思います。(ライバルは)日本大学の中村っていう選手がいるんですけど前期の試合は調子を崩してるんですけどお互いライバル意識はあると思うので、お互いファイナルで撃てるのが楽しみです。彼は左利きで向かい合って撃つことになるのでファイナルで戦えたら面白いなと思います。(後期に向けて)個人としてはファイナルで優勝することを目標にして、団体ではもっとファイナルに出場できる部員が増えるように、自分も上級生になったので後輩や同期に指導していきたいです。(取り組んでいくこと)今回、ファイナルに残れなかった伏射を重点的にやっていきたいです。技術的には止めることが大切なんですけど、まだ自分が思った通りに銃口が止まらないので安定して60発止められるようにしていきたいと思います。(団体インカレ優勝に向けて)毎年の課題で男子はARもSBも全国レベルで1人、2人は争える選手がいるんですけど、3人目がまだそろい切ってないので夏に部員の誰かがすごい成長してくれればインカレ優勝できるんじゃないかなと思います」
森本
「前回の大会と比べて良くなったところもあるんですけど、まだまだ足りてない部分があって反省点は多いなという風に実感しました。ファイナルも本選も含めてなんですけどまだ足りてないなと感じました。(良かった点)自分はわりと撃っているときに焦りがちなんですけど本選に関しては丁寧に撃てたことです。あとは深呼吸を意識して撃てたことが良かったです。深呼吸は春関で4年生の柳川先輩からアドバイスをいただきました。全部が全部できたわけではないんですけど意識することはできました。深呼吸っていうと吸って吐くですけど、まずは息を吐いて体の中の空気を出してから、深く空気を吸うことでリラックスできるよと聞きました。(悪かった点)無理して撃ってしまうことが多かったなっていうのがファイナルも本選もなんですけど、まだいけるっていうのであまり良くない状態のまま撃ってしまったことが反省点です。(調子は)良くはないです。練習のときは良かったんですけど、やっぱり大会で勝つことまで考えて練習ができていなかったかなと思います。雰囲気とかそういうものに飲まれてしまった感じがしました。ファイナルとかだとやっぱり応援の声とか自分以外の人の『良くやった!』とか『10点入ってる!』とかの声が結構自分で『10点出ちゃったのか!』みたいな感じですごいプレッシャーになったり焦りにつながったなと思うので、周りの人が撃っていることも考えて、そこまで想定して撃てるように練習していかないといけないと思いました。高校のときから本選のときは大丈夫なんですけど、ファイナルで応援とか周りの観客がいる中で落ち着いて撃つのがなかなか難しくて、今も課題ですね。(予選は1位通過)自分的には満足はしてなくて周りの人が調子悪かったら自分が1位になったりするわけですけど、自分の中でベストの射撃ができるようになるまで満足はできないかなと思います。(チームとして)まだ1年なので仕事の面とかで分からないこともあるんですけど競技面とかでは先輩だからとかではなくて自分もしっかり1年生の中の1人として、打てる選手として頑張りたいなと思います。せっかく団体のメンバーに選んでいただいたので精いっぱい頑張りたいなと思ってます。(前日からのミーティングでは)もう失格者は出さないようにと。事前の検査とかもそうですけど、なるべく事前にできることはしておいてと先輩方から言われました。自分も今後、失格にならないように気をつけていきたいなと思いました。(柳川主将から)今大会ってわけではないんですけど、柳川先輩はいつも〝チーム明治〟として、男子、女子、団体、個人に関係なく一人一人が100%の射撃をするようにとおっしゃっているので、自分も100%の射撃ができるように頑張りたいなと思います。(柳川主将のブログは)見てます。やっぱり全体でのミーティングとかではあんまり言わないので、柳川先輩がこんな風に考えてチームを引っ張ってくれてるんだなっていうのは感じました。(先輩との関係)体育会なのである程度のルールはあるんですけど、やっぱり練習のときとかに先輩方がお声かけをして下さって、自分があまり調子良くないときも先輩方からアドバイスもらうことが多くてそれは明治の良いところなんじゃないかなと思います。(高橋の存在)同期として尊敬してますし、いい意味でも悪い意味でもお互いに刺激し合えてると思います。それは別に仲が悪いとかじゃなくて、2人で話してるときとかに『1年生だからとかじゃなくてARの女子引っ張っていきたいよね』っていう話はしてます。高橋には負けたくないです。(SBについて)SBもARを持って1年から申請を始められるんですけど、自分ももうすぐ1年経つのでSBを持とうと思ってます。今、購入する銃とかも考えてます。どのくらいのスピードで進められるか分からないですけど2年生のときにはSBを撃てるようにしていきたいです。(成長したところ)高校のときに比べて大学の方がレベルが高くて、みんなスポーツ推薦で入ってきてるのでそれなりの点数が出る状態なので、同期が点数出してるのとか見て自分も頑張らなきゃなって思ってます。だからといって焦らないようにしようっていうは自分の中であります。(ARは団体2位)高橋が今回ドイツから帰ってきてすぐっていう状態で団体から外れたので、自分がよりいっそう頑張らなきゃいけないという状況でした。あと0.5点だったので悔しいです。柳川先輩とかは『インカレで優勝することが大事でそのための大会である』みたいな風におっしゃっていて、やっぱり全国の大学生の中のレベルだとまだまだAR女子は優勝できるレベルじゃないので、力つけていかないといけないと思いました。(課題は)チームとしてはもっと本番を意識した練習をしてみてもいいのかなと思ってて、大学入ってからあまりファイナルの練習をやったことがなくて、やっぱりファイナルでも本選でもどの状態でも撃てるようにならないといけないので、もっと大会を意識して練習していこうかなと思ってます。(ファイナルの練習は)高校のときにはやってました。アナウンスする人をつけて、観客として後輩とか先輩が見てる状態で撃つっていう練習です。(ファイナルは)点数が発表されるので。予選のときはよく分からないんですけど嫌でも聞こえてくるので焦っちゃいます。(外の音は)気になります。すごい歓声とかがあると『誰か撃ったんだな』と思っちゃうのでそこは自分の課題ですね。あれはたぶん応援の意味じゃなくて他校を妨害しようとしてると思います(笑)。それも含めてファイナルなのかなと思ってます。自分個人で練習してるときも大会のアナウンスがあって射撃が始まって、っていうのを頭の中で想定して練習はしてるんですけど、やっぱりそれでもまだまだ体が固くなったりして同じようには撃てていないですね。(大学生活には慣れたか)平日、射撃部は自由練習で、土曜日と日曜日に全体練習をやっているんですけど、平日をどのくらいの時間射撃に使って、勉強に使ってっていうのが難しくて試行錯誤しているところです。(団体インカレに向けて)自分はまだインカレの場所とか雰囲気を知らない状態なので、基本的な技術もそうですけど精神的にもどういう風に大会まで気持ちをもっていくかとか自分から勉強してやっていかないとなと思います。(大学初の全国大会)動いてくださってる学連の方とかもそうですけど、大学によって上下関係の厳しさとか全然雰囲気が違うんだなと感じました。(射撃は)撃つ前に柳川先輩とお話ししたんですけど、『練習通り撃てばいいよ』とアドバイスをいただいて生田で撃ってるのと同じようにして撃ちました。(取り組んでいくこと)試合での気持ちの持っていき方もそうですけど、練習で撃てても試合では体が緊張してしまいがちなので、どれだけ大会で冷静に近い形で撃てるかっていうのをやっていきたいです。(技術的には)練習で当たっててもなんで当たってるのか、当たってない理由は探せてても当たっている理由が探せてなかったりするので、今当たってても分からなくなってしまうこともあるので、練習の内から考えていきたいなと思います」
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2年連続男女アベック優勝! 明大史上初の快挙/全日本学生選手権
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