無念のグループリーグ敗退/第56回全日本大学選手権

サッカー
1999.01.01
 グループリーグ最大の山場、中京大との一戦に挑んだ本学。前半に2点のリードを許した本学は後半に巻き返すもわずかに及ばず2―3。悔しい敗北を喫した。

 前半、相手の素早いプレスとぬかるんだピッチに苦しめられ、なかなかリズムをつくれない。すると前半16分、ドリブルで自陣に切り込まれると石井主将(営4)が振り切られ関(法4)との1対1を決められてしまう。先制点を許してしまった本学。さらに前半37分には2点目を挙げられ0―2で前半を折り返した。

 後半に入り、2点を追い掛ける本学は徐々に勢いを増す。橋本(政経3)のクロスに林(商3)が合わせたボールはわずかにゴール左にそれるも、本学の攻撃が目立ち始めた。そして後半21分、ついに本学に得点が生まれる。斎藤(法4)がペナルティーエリア内で倒されPKを得ると、これを林がきっちり右隅に決め1―2。その後、後半25分コーナーキックからヘディングを決められ再び2点差にされた本学。直後に小林(政経1)のヘディングシュートで1点を決めるも、なかなか追い付くことができない。ロスタイムは4分、応援席からは「あきらめるな、走れ」の声が飛び、ピッチでは選手が必死に1点を追う。そして終了間際に本学はエリア前、十分に得点を狙える位置でフリーキックのチャンスを得る。このチャンスに林がこん身のシュートを打つ。しかし直接ゴールを狙ったシュートは無情にもバーを叩き試合が終了した。

 最後まで1点が遠かった。持てる力をふり絞ったものの、相手の勢いを止められなかった本学。試合後、選手は口々に「もっとこのメンバーでやりたかった、悔しい」と漏らしていた。しかし「今日の負けでこの1年が台無しになったわけではない」と神川監督は言う。「まだまだ目指す先がある」(神川監督)ことを確かめ、サッカー部が飛躍の1年を終えた。

試合後のコメント

神川監督
「これがサッカーの難しさ。リーグ戦優勝後にチームのバランスをうまく持ってこられなかった。しかし今日は持てる力を全部出してくれたと思う」

石井主将
「これまでいろいろな人に支えられたからここまで来れた」
末廣
「これが自分たちの力」

「最後まで、あと1点を取ることだけ考えていた。ここで終わるとは思っていなかった」
坪内(営3)
「勝って1試合でも多く4年生とやりたかった。立ち上がりの失点に最後まで苦しめられた」
斎藤
「前半は悔いが残る。でも後半は自分たちのサッカーができたので悔いはない」
増田(商3)
「個人的には不完全燃焼だった。失点はすべてカウンター。どんな相手かわからないときに、試合中にどうすべきかを判断して修正していく力が足りなかったと思う」

「頑張っての結果」
藤田(法3)
「悔しい。1年間通してどこかで甘かった。けど本当に中身の濃い1年だった。精神的に成長できた」
長友(政経3)
「(今日の結果は)自分たちの力。自分が幸せな決断できたのは明大サッカー部のおかげ。この3年間がなかったら、今の自分は確実にない。本当に感謝の気持ちでいっぱい」