(1) 競技スキー講座

スキー
1999.01.01

~純飛躍部門 「美しく、遠くへ」

 純飛躍=ジャンプのことを指します。ジャンプといえば長野五輪の日の丸飛行隊が有名ですが、本学のジャンプ陣も大学屈指の実力を持つ「明大飛行隊」としてその名を馳せています。

 ただ遠くに飛べばいいのではないか?と思われるかもしれませんが、ジャンプには飛型点というものが存在します。これは、飛躍時の姿勢と着地時の姿勢の安定度を評価するもので、5人の審査員がそれぞれ20点満点の持ち点で評価します。(うち、公正を期すため最高得点と最低得点を除いた3人ぶんの得点を集計する)

 競技自体が屋外競技のうえ、天候に左右されることもしばしば。雪質や風向きをよく把握しておくことが重要になります。近くで見ると非常に迫力があり、スキーの花形種目ともいえるジャンプですが、
あらゆる状況にも動じない屈強な精神力も必要になってきます。

注目選手
本学自慢の明大飛行隊のエース、遠藤(政経3)。全日本の強化指定選手にも選ばれた彼のビッグジャンプに期待です。(詳細は後日アップ予定)

~アルペン部門 「シュプールを描く軽快なターン」

 レジャースキーに最も近い形をとり、一般の方にも馴染み深い種目です。ブーツがスキー板に固定されており、ジャンプやクロスカントリーなどのノルディックスキー(ブーツは固定されていない)とは競技性もまったく異なります。また、アルペン内でも、回転(スラローム、Sと表記されることも)、大回転(ジャイアントスラローム、GS)、スーパー大回転(スーパージャイアントスラローム、SG)と種目がわかれます。
 コースには2本1組の旗が立てられ、その間を順番に通過しながら、斜面を滑降するのに要したタイムを競います。
 旗の間を通過できなかった場合は失格となってしまいます。種目ごとに旗数やその間隔が異なるため、選手によって得手、不得手があるようです。
 
 コースに使われるゲレンデの傾斜は、スキー場の上級コースのものを優に超えます。種目によって必要とされる技術が異なるのも特徴で、回転では軽快なターンをする「テクニック」、大回転・スーパー大回転では傾斜を駆け下りる「スピード」が必要とされます。

◎注目選手
期待のルーキー3人衆、長井(政経1)、安部(営1)、虎夫(政経1)が虎視眈々と上位を狙います。現在、北海道で合宿中、コンディションは良好です。(詳細は後日アップ予定)

~クロスカントリー 「力強く雪上を駆ける」

 アルペンのように傾斜を滑り降りるのではなく、クロスカントリーは平らな雪上を駆け抜ける形式をとります。距離もさまざまで長いものは30㎞にも及びます。スキーを操る強靭な肉体とスタミナが必要とされる種目です(スキー板自体は操りやすいように非常に軽い素材で作られています)。
 

 走り方には、スケートのようにスキー板を左右交互に踏み出しながら進むフリースタイル走法と、スキー板を平行に保ちながら走るクラシカル走法が存在します。競技のルール自体は単純明快で、決められたコースをいかに早く走り終えるかを競います。

 スタミナ以上に重要な要素として、スキー板に塗るワックスが挙げられます。クロスカントリーは、当日の雪質に合わせたワックス選びが勝敗を左右します。どんなに体力に自身があっても、ワックスの選択をミスすれば思うようにスピードを出すことができません。冷静な分析力と状況判断が不可欠です。

◎注目選手
4年目の集大成を迎える阿保主将(政経4)、魂の走りに注目です!(詳細は後日アップ予定)

インカレまで残り1ヶ月を切りました。選手たちの練習にも熱が入っています。次回からは、各地で練習に励む選手たち一人ひとりをクローズアップしてお届けします。新連載企画・ゲレンデリポートをどうぞよろしくお願い致します。