第1ピリオドの流れを生かせず、日大に敗戦/関東学生1部リーグ戦

水泳(水球)
2017.06.04
 接戦の流れを最後まで保てなかった。昨年のリーグ戦4位の日大との一戦。第1ピリオドでは神佑樹(農2=明大中野)の先制得点で勢いに乗り、中盤に4連続得点を奪うなど相手を圧倒した。流れは明大かと思われたが、第2ピリオドでは相手に大量得点を許す。第3ピリオドで持ち直すものの、最終ピリオドで日大の攻撃に翻弄(ほんろう)され、最終スコア12―18で試合終了。リーグ戦6連敗となった。
 序盤は主導権を物にした。第1ピリオド、格上の相手に思うような動きをさせなかった。「ディフェンスがうまく機能した」(森本将主将・営4=明大中野)と相手の攻撃を封じ込めカウンターに結びつけるという明治自慢の攻撃パターンで得点を重ねた。4連続得点を含む6得点を第1ピリオドで挙げた。しかし、続く第2ピリオドでほころびが見られた。相手はパワープレーの時間を無駄にせず、甘くなったディフェンスのスキを突かれて6連続得点を献上。4点あった差はひっくり返り、7―8と逆転を許した。
 ハーフタイム後に意識を変えた。「気持ちを切り替えて3ピリオド目に挑んだ」(増田隆広・商1=明大中野)。日大は第2ピリオド目の勢いそのまま果敢な攻撃を見せるも、守護神・松﨑純平(商2=明大中野)が好セーブを連発。そこから再び勢いづき、第3ピリオド残り5分にはカウンターからパスを受けた関屋雄太郎(文1・明大中野)のループシュートが決まり試合を振り出しに戻した。その後互いに点を重ね、接戦のまま迎えた第4ピリオド。ここで明治の疲れが見えた。「後半は体力も持ちこたえられない」(明石将裕監督)と突き放されてしまい悔しい敗戦となった。

 明大の成長が垣間見えた。敗れはしたが、先の筑波戦、早大戦、そして今回の試合に共通して言えることは、昨年大敗しているが今年は接戦を演じているということだ。「選手たちもプライドを持って、意識が変わった」(明石監督)。体育会に昇格し、昨年以上に高いモチベーションを持っている。来週は中大戦が控えている。中大も、明大と同じく6連敗中。勝てば7位、負ければ最下位となる。順位確定のための最後の試合を初勝利で飾ることができるのか、注目が集まる。

[清水康佑]

試合後のコメント
明石監督

「格上のチームにここまでできたっていうのは良い入り方ができたんじゃないかなと思いますが、筑波戦、早稲田戦と同じ負け方をしていますので、課題はもう分かっているつもりです。最初の入りはよかったんですけど、水球は長いので、やはりどうしても後半は体力も持ちこたえられなくて、とういうところですね。点を取られた後の攻め方、守った後の攻め方、というのがあります。水球は8分を四つやって、攻める時間っていうのは30秒なので、8回×4で32回単純に考えて攻撃のチャンスがあります。それをもっと意識していければいいんじゃないかなと思いました。(中大戦に向けて)中大もまだ1勝もしてなくて、次の戦いはかなり気合が入って来ると思うんですけど、僕たちのやり方を変えずにできればと思います。選手も成長しているので、勝てると思っています。やはり、体育会に復帰したことは大きいと思います。今までもそれなりにやっていましたが、大学の名を背負うということで選手たちもプライドを持って、意識が変わったと思います。あとは1年生が半分入っているというのもあって、若い力、若い考え方を取り入れたことによって新しいチームに生まれ変わっている最中なので、これからだと思います。1年生も大学に入ってまだ2ヶ月なので。それでここまでやれるというのは来年、再来年とさらに期待できるチームに成長していくと思います。(増田が最多得点)もっとやれると思うので、これに満足してほしくないですね。新人王という目標があるので、それに向けて頑張ってほしいです。もっとマークはきびしくなると思うんですけど、さらにレベルアップして、点が取れるようなプレーをしてほしいです。中央には勝って、7位で順位決定戦を迎えたいと思っていますので、また最初から全力で試合に臨みたいと思います」

森本
「昨日と全く一緒の展開になってしまって、すごく良かったところも出たんですけど、昨日、悪かったかなっていう点も直せなかったかなっていう試合ですね。(個人として)ディフェンスとオフェンスが特に1ピリオドは良かったかなと思うんですけど、まぁそれもチームの雰囲気と同様で、2ピリオド目、3ピリオド目と課題が残る形になってしまったかなと思います。(主将として)よく言えば惜しい試合が続いていて、乗っているというのも事実なんですけれども、勝ちきれてないところも出てたんで、まだ勝利をしていないので、これから最後、中大戦、それから順位決定戦に向けて調整していきたいなというところです。(1ピリオド好調の原因)昨日と一緒なんですけれどもディフェンスが、うまく機能してそこからカウンターに行けていたかなと思います。(2ピリオド目不調の原因)守って守ってっていう気持ちが先行してしまい、攻めに行けなかったことが要因だと思います。(ハーフタイムでの監督からの指示)まだ点差もそんなに無いので切り替えていけということと、後は、昨日と全く一緒展開だぞ。ということを言われました。だからこそ今日成長しないと意味ないよという話でした。(中大戦に向けて)まだ一週間あるので、昨日今日と挙がった課題を見つめ直して、最高の形で試合に臨みたいと思います。(順位決定戦に向けて)勝てば入れ替え戦に進むことはないので、進まなくて済むようにそこも調整していきたいです」

増田
「1ピリオド目は流れが良かったので、最終的には負けてしまったんですけれども、チームの雰囲気としても勝てる試合だったと思うので、残念です。(個人として)退水を自分から取りに行ったり、チームの点に関わることができたので、その点は良かったかなと思います。(1ピリオド目好調の要因)自分だけの点だとは思っていなくて、チーム全体でちゃんとディフェンスをして、その結果、カウンターに出て、それがただ、点に繋がったっていうだけなんで、チームの点としては1ピリオド目は良かったかなと思います。(2ピリオド目不調の要因)1ピリオド目の点差を考えすぎて、攻撃が引き気味になって、全部消極的になった結果がああいう結果に出てしまったと思います。(日大について)中が強いチームなので、そこに合わせてくるチームだと思っていたので、プレスを強くして、あんまり簡単に中に入れさせないように練習しました。(ハーフタイムの監督からの指示)1点差ということもあって、気持ち的には負けずにと言われ、気持ちを入れ替えて3ピリオド目に挑みました。(中大戦に向けて)昨日今日と結果としては惜しいゲームだったので、ここで気持ちをもう一回入れ直して勝てるようにしたいなと思います。(順位決定戦に向けて)まずは中大戦に勝ってからだと思うのでそこはまだあんまり考えてないです」