反則響き早大に逆転負け リーグ戦5連敗/関東学生1部リーグ戦

水泳(水球) 2017.06.04
 最後に力尽きた。昨年、リーグ戦とインカレで2度対戦し、2敗を喫している早大との一戦。第1ピリオド、森本将主将(営4=明大中野)の先制点を皮切りに4連続得点を挙げ、5-1でこのピリオドを終える。しかし、第2ピリオドに逆転を許し、接戦にもつれこむ。神佑樹(農2=明大中野)を永久退水で欠いた明大は、最終第4ピリオドで早大の攻撃を防ぎ切れず。9-13の4点差で敗れた。

 最高の立ち上がりだった。第1ピリオドで4点のリードを奪い、試合序盤の主導権を握った。「決めるところを決められた」(森本)と、パワープレー中に3得点を記録。数的有利を生かしてゴール前でパスを回し、確実に得点に繋げた。また主な失点パターンであるカウンターを未然に防ぎ、このピリオドを1失点でしのいだ明大。「リーグ戦で一番良かったピリオド」(松﨑純平・商2=明大中野)と、自分たちのペースで試合を優位に進め、攻守で確かな手応えを得た。
 守備の要の不在が響いた。第3ピリオド終了間際、バックの神がこの試合3度目のパーソナルファールを取られ試合から離脱。「最初の得点を奪えなかったことが大きかった」(森本)。同点で迎えた第4ピリオド、序盤に勝ち越しとなるゴールを決められてしまった明大は、試合の主導権を失ってしまった。ピリオドを通して悪い流れを断ち切れずに4連続で失点。「プレスをかけるか迷いが出てしまった」(松﨑)と、神の不在で明大の守備が崩れてしまった。「勝てる試合だった」(増田隆広・商1=明大中野)。互角に戦えていた時間が長かっただけに、悔しい結果となった。

 リーグ戦全敗では終われない。次戦は昨年リーグ4位の日大戦。いかに今回のような接戦を物にできるかがカギとなる。リーグ戦初勝利は目の前だ。

[藤里陽]

試合後のコメント
明石将裕監督

「筑波大戦に続いて勝ち試合でした。格上とやる時にはやはり最後の詰めが甘くなってしまいます。今日はうちに流れがきそうな時に、相手に点数を入れられてしまって乗り切れませんでした。流れが試合を左右するスポーツなので、いかにして流れに乗るかです。先行したことによって、相手の流れになった時に入れられすぎたと思います。(第1ピリオドで大きく勝ち越したが)2月の際の練習試合で大敗して、その時に学びました。この一週間学生たち自ら動いて新たなシステムを取り入れて、調整したのでうまくいくとは思っていました。ディフェンスがかなり効いていました。(第2ピリオドについて)うちが大量に取ったので、今度は向こうに流れが行ってしまいました。一方が大量に取ると今度はもう一方が乗るというのは水球によくあることだと思います。そこが面白いところなのですが。メンバーも戦術も変えてはいないのですが、早稲田の右側の選手が泳ぎ始めて、崩されたというのがありました。もう少し 点数は抑えられました。(第3ピリオドについて)もう一度最初からという気持ちで臨み、プライドを持ってプレーできました。(第4ピリオドについて)スタメンと神が永久退水してしまったので、彼が担っていた部分をキャプテンの森本がやって、そのキャプテンのいた部分が手薄になってしまってやられてしまいました。やはり明治ですから早稲田には勝ちたかったです」

森本
「1ピリの入りがすごく良かったので、だからこそもったいない試合だったなと思います。(意識していた点)残りの試合に向けて、被るっていう新しいディフェンスの練習をしてきたり、退水セットの決定率を上げる練習をして、練習してきたことしかでないと思うので、練習してきたことが出せるようにという気持ちで臨みました。(1ピリオドをリードして終えられた要因)ディフェンスがはまったところと、決めるところを決められたというところかなと思っています。(2ピリオドについて)気持ちでは変わらずもう1ピリいこうって気持ちだったんですけど、守りに入った部分もあったのかなっていうのがあるのと、あとは連続失点をしたときに立て直せないのは、いつも明大の悪いところかなと思います。(3ピリオドについて)点差のことを考えずに、ピリオドごとでまたいこうということで臨んで、そこに関してはまた切り替えてやることができたかなと思います。(神の永久退水の影響)もともと交代が少ないチームなので、ひとりでもメンバーが欠けてしまうと、苦しい部分はあるので、しかも神はディフェンスの要のポジションなので、そこが抜けたというのは、大きかったと思います。(4ピリオドの失点の原因)同点だったからこそ、攻め急いだりっていう部分と、最初の得点を奪えなかったことが大きかったと思います。(失点の形について)セットではやられていないので、今までと変わらず、カウンターで決められたり、パスカットからカウンターってのが多かったかなと思います。(今後の試合に向けて)明日と来週の土曜日は特に大事な試合になるので、今日良かった点はそのまま残しつつ、悪い点は修正して、明日からまた頑張りたいです」

松﨑
「早大も格上ってことで、1ピリをとれたってことで、自分達のなかでも4点差持ったことで、かなり行けるんじゃないかっていう流れになったんですけども、最後相手の力に負けて、バックの神が永退をしたことによって、チーム内でちょっと迷いみたいなのが出てきて、それで落としたのですごい悔しいです。(1ピリオドを終えての雰囲気)この学生リーグで、ピリオドをとるってことが、初めてだったので、この学生リーグの中で1番ピリオド内の内容が良かったピリオドだったので、そこからこの流れでやっていこうって話をしました。(2ピリオドの失点について) 相手のポイントゲッターをしっかりプレスかけたり、そこらへんを徹底させられなかったことが失点の原因だったと思います。(逆転されて2ピリオドを終えたが)ひっくり返されて、1点ビハインドになってしまったのですが、5分間の休憩があったことで、まだ試合が終わってないふりだしのような状態だったので、もう1回1ピリ目を思いだそうっていう話をしていました。(4ピリオドの失点について)まず、3ピリの最後に正バックの神が永退をして、チーム内でプレスをかけるかかけないか、そこらへんに迷いが出てしまったのが、1つの原因だったと思います。そこでさらに自分たちのパスミスからカウンターをくらってしまうといういつもの形になってしまいました。(ペナルティスローを2度止めたが)無心で、止めてチームのムードを良くしようと思ったので、その結果だと思います。(今後の試合に向けて)まず、明日の日大も非常に強い相手でかなり厳しい試合になると思いますが、やることを徹底して、試合を戦いたいと思います。来週も中大と戦うことになると思うので、中大に必ず勝って、もう1回順位決定戦で慶大と試合をして、次は必ずリベンジをしたいと思います」

増田
「勝てる試合でした。(第1ピリオドについて)無理攻めせず相手の攻撃をここ1週間練習してきたディフェンスでうまく守れました。自分たちの得意とする守ってカウンターが結果につながりました。自分の得点も、うまくチームの力が発揮できました。(第2ピリオドについて)1ピリには無かった無理攻めをして、まんまとパスカットされてカウンターで連続失点してしまいました。(第3ピリオドについて)気持ちを十分に入れ替えて、臨んでいい形で点を取れました。なのでそのままの形で4ピリも行きたかったのですが、残念な結果になってしまいました。個人的には点数は決めたのですが、出来としてはまずまずです。やはりまだまだ決めれた部分もありましたので。(日大戦に向けて)一つでも多く退水を取ってチームに貢献したいです」

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