冨永2位で団体優勝に貢献/関東学生賞典障害競技大会

馬術
2017.06.24
 2年ぶりに団体優勝を飾った。関東学生賞典障害競技大会(関学障害)、関東学生賞典馬場競技大会(関学馬場)、関東学生賞典総合競技大会(関学総合)を4日間にかけて行う関東学生大会。初日はコースを二走行し、減点方式で争う関学障害。明大は冨永弥玖(商3=科学技術学園)が二走行終え減点ゼロ。同じく減点ゼロの吉田(東農大)とのジャンプオフは、1秒のタイム差で敗れたものの、準優勝を果たした。また、中村幸喜(農4=福岡一)、吉田篤史(政経2=東福岡)の好成績もあり、団体で1位を獲得した。

 接戦を落とした。同点が2人以上の場合、コースを変えてもう一度走行するジャンプオフ。また同点になった場合、より短いタイムで終えた人馬が勝利する。最初の出番となった冨永は、障害減点ゼロに抑えることに加えタイムも意識。一つ障害を落としたものの「できるだけ小回りしよう」と42.9秒で走行した。2番目の吉田も一つ障害を落とし、勝負の行方はタイム差となったが、41.87秒と冨永より約1秒早くフィニッシュ。「うれしいと悔しいが半分半分」(冨永)。2位は素直に喜べなかったが、確かな実力は見せた。
 プライムローズMとは入学前の3月からコンビを組む冨永。コンビ歴は3年目に入った。障害競技だけでなく、総合競技にもプライムローズMと出場。1年次の関学総合では明大トップの5位に入ったが、昨年の関学総合のクロスカントリーでは失権。様々な結果を味わったことが、互いの大事な財産に。「前は手探り状態だったけど、今はプライムの性格がすごく分かる。自信を持って勝負できる」。信頼を重ねたコンビが、次も勝負を仕掛ける。

 一走行目ではわずか0.72秒オーバーし、タイム減点となった中村とベノファンデヘイデだが、二走行目では問題なくクリア。1週間前から明鳳と練習し始めた吉田も、二走行目は減点ゼロで跳び終えた。中村、冨永、吉田と各世代のエースが力を発揮し、団体優勝を果たした。目指すのは障害、馬場、総合の三種目総合優勝。今大会で明大は300ポイントを稼ぎ、ライバルの日大は214ポイントとまず差をつけた。次は日大が得意とする関学馬場で争う。日大に食らいつき、好位置で次週の関学総合までつなげたい。

[田中愛]