王者・東海大にまたも敗れ3年連続準優勝/東京学生優勝大会
柔道
2017.05.28
6月に行われる全日本学生優勝大会の予選である本大会。3回戦の国学院大戦で1―0、準決勝の日大戦で2―1と苦戦が続きながらも、なんとか3年連続で決勝に駒を進める。迎えた決勝の相手は3年連続で同じ対戦カードになった東海大。17年ぶりの優勝を懸けて挑んだが、0―2と完敗。リベンジは全日本学生に持ち越された。
王者の壁は高かった。3年連続で決勝で顔を合わせた東海大。先鋒(せんぽう)三村暁之(政経4=崇徳)、次鋒川田修平(政経3=愛知県私立大成)が引き分けて迎えた五将小川雄勢(政経3=修徳)。ポイントゲッターとして期待がかかったが、引き分けを狙ってくる相手を捕まえきれず、指導2止まり。「小川が取り切れなかったところが勝負どころ」(猿渡監督・平11営卒)と、エースの不振で歯車が狂った。続く中堅児玉貢輔(政経4=延岡学園)が昨年の講道館杯で2位に入った太田(東海大)に指導三つを取られ敗れると、大将名垣浦佑太郎(政経4=愛知県私立大成)も今年のグランプリ・デュッセルドルフを制した影浦(東海大)の前に開始わずか46秒で抑え込まれ一本負け。「明大のポイントゲッターが取れてなくて、東海大のポイントゲッターが取れている」(猿渡監督)と、核となる選手の差を見せつけられる結果に終わった。
〝第3の男〟が窮地を救った。小川、田中源大(政経3=高川学園)とともに〝最強世代〟の一角を担ってきた川田。しかし、国際大会で結果を残す同期に後塵を拝し、昨季も目立った戦績を残すことができなかった。学年が上がって初めて迎える今大会も「ケガがあった」(川田)と万全な状態ではなかった。迎えた準決勝の日大戦。昨年の全日本学生優勝大会で準優勝を果たした相手に苦戦を強いられ、0―1と劣勢に立たされていた中で登場した川田。「どんな状況でも一本を取らないと」(川田)と強い気持ちを持って臨むと、開始1分13秒に豪快な一本勝ち。「思い切ってやってくれた」(猿渡監督)と指揮官も評価する1勝で流れを変え、続く小川の一本勝ちを呼び込んだ。大会を通じて積極的に攻勢を見せる姿は、成長を感じさせる。今年の川田は一味違う。
新戦力がチームを底上げする。今大会では児玉、並木泰雅(政経2=愛知県私立大成)、増山香輔(政経1=修徳)が団体戦デビューを果たし、全員が勝利を収めた。中でも国学院大戦でチーム唯一の勝利を収めた児玉は「自分がいかないといけない」と強い責任感を持って殊勲の白星を挙げた。「予想以上にチームのケガの状況が悪い」(野々内悠真主将・商4=崇徳)と田中や神鳥剛(政経2=愛知県私立大成)といった主力をケガで欠く状況に危機感を募らせる。だからこそ、ここまで出場機会に恵まれてこなかった選手の底上げが、悲願の団体日本一のカギを握る。決戦まで残り1カ月。激しい部内競争を勝ち抜いた精鋭たちが、16年ぶりの頂へチームを導く。
[加藤真人]
試合後のコメント
猿渡監督
「3年連続で決勝で敗れたという結果にふがいないというか情けないという感情です。(チーム状況は)順調は順調だったんだけど、全員が全員万全じゃなかったというところがあって、メンバー入りした12人の中では田中がケガで決勝に出場できなくて、その他にも小さなケガを抱えている選手がたくさんいて、追い込んだ練習もなかなかやりこむことができなかったかなと思います。(国学院大には昨年も苦戦したが)苦手意識というよりも、国学院大が単に強かったというのと、うちが弱かったっていうことです。あと、2回戦だったということで体がうまく動かない選手がいて、タイプ的にも苦手な選手と対戦した結果こういう結果になってしまったと思います。ただ、相手がよく研究していたとはいえ、取らなければならないポイントゲッターが誰も取れなかったところは反省点です。(日大戦では川田が一本勝ち)対戦相手が1年生だったこともあって、思い切ってやってくれたと思います。一本とれたのはいい収穫だったのかなと思います。ただ、日大は故障でメンバーを欠いている面もあって、万全ではなかったので、全国大会ではそううまくはいかないかなと思っています。油断せずに、準備していきたいと思います。(東海大戦)メンバーはある程度予想を立てて、その予想通りにいった面もあったんですが、小川が取り切れなかったところが前半戦の勝負どころでした。川田もなかなか投げれそうな場面で投げきれないところがあったので、そこでしっかり仕留めきるというのも必要になってくると思います。結果的に見て、うちのポイントゲッターが取れてなくて、東海大のポイントゲッターが取れている、そこの2―0なので、誰がポイントゲッターなのかを意識させながらやっていきたいなと思います。今回はルールが変わって初めての東京学生で、時間が短くなったというところがポイントで、もう1分あれば指導がもう1個取れたかなと、あと合わせ技一本がなくなったので、その辺の戦い方は難しさがあったと思うので、選手たちに意識させながらやっていきたいと思います。(小川について)大会にたくさん出ていたが、それは東海大の影浦も同じで、言い訳にはならないです。しっかり勝ちきるところを勝ちきるところがまだ足りないかなと思います。(初出場の3選手について)児玉については国学院大戦で一本取ってくれて、しっかり結果を残してくれたので、練習の成果が出たなと思います。ただ、決勝戦に関しては相手のポイントゲッターとはいえ、4年生の意地を出してもらいたかったなと思います。指導三つ取られて負けるっていうのは同じことを何度もしてきているので、同じ負け方をするのはもう一度しっかり反省しないと、選手として起用するのは難しいかなと思ったんで、この1カ月しっかり意識させながらやっていかなければならないかなと思います。増山についてはアグレッシブないい試合をしてくれたと思います。投げれそうな場面もたくさんあったので、評価をしたいなと思います。並木については、気持ちの優しいところ、大人しいところがあるので、気持ちを前面に出す戦い方をしてもらいたいですし、一番重い100kg超級の選手なので、ポイントゲッターとしての自覚も持ってもらいたいかなと思います。戦い方もどうしても技には入れていけない臆病な部分があったので、怖さを消していかないといけないかなと。自信を付けさせながらやっていきたいと思います。(4年生の働きは)野々内、三村は練習の中でも中心人物として、練習の中でもうまく引っ張っていってくれているんで、多少ケガがあっても無理するようなところもあるので、今日もその影響があったのかもしれないです。気持ちだけで今日は戦ってくれた気がするんで、もう少し体調管理というか万全な状況で全日本に臨めるようなやり方を考えていきたいと思います。名垣浦に関しては、彼が本当はポイントゲッターとしてやっていかなければいかないんですけど、2回戦の国学院大戦以降は全く勝つことができなかったので、そこは本当に深く反省してほしいし、名垣浦が勝たないとこのチームが勝てないという自覚を持ってほしいし、1個下の小川や田中、川田に甘えているようだったら、そこはもう一度見直して自分がやらなければいけないと思わさせるような指導をしていきたいと思います。(神鳥の状況は)2月のブレーメン国際で肘を脱臼してしまって、今日はエントリーできる状態にありませんでした。だいぶ調子は戻ってきているので、全日本に向けては出場できるかなと思います。今日出場したメンバーとあと2,3人ぐらいは入れ替えるかもしれないです。部員が少ないんで、交代要員がいないというところはうちの弱点なので、ケガをさせないように鍛えていくのは難しいと思うので、監督、指導者考えながら育てていきたいなと思います。(田中の故障の状況は)重量級とは乱取りもできない状況だったんだけど、今日1試合出したんだけど、違和感はないとのことなので全日本はいけるかなと思います。膝が悪いんだけど、そこの不安を取り除く調整をやっていかなければいけないかなと思います。(全日本学生優勝大会への意気込み)もちろん、優勝しかないと思っています。東海大にはこの戦力にウルフが入ってくるので、かなり手強いんですけど、気持ちで負けないように。まあ去年みたいに東海大ばっか見ていると他の大学に足元をすくわれるので、組み合わせを見て、一戦一戦、明治の柔道、魂のこもった柔道をやっていきたいなと思っています」
野々内
「予想以上にチームのケガの状況が悪いです。厳しいことをやってきました。あとは、キャプテンとして上手くまとめられていない部分があります。(チームのケガ状況というのは)神鳥、田中、自分、三村とかみんな少しずつあります。大体、膝とか腰とかです。でも、柔道はできるといえばできるので、それは言い訳になってしまいます。(今シーズン初の団体戦、厳しい練習をされてきたのですか)そうですね。5月の頭から出稽古とか一日に2回練習とかやってきました。そういう辛いことも乗り越えてきたので、今大会では出すことができなかったことは全国で出せればと思います。(東海大戦を振り返っていかかですか)戦略としては監督から最初の三村、川田、小川、それで金山は流れ次第で『勝負に行ってこい』ということでした。『重量級が勝ってこい』と言っていました。自分は『引き分けでいい』と言われたんですけど、キャプテンなので取りに行きました。転がしてでも技ありとって、次につなげたいと思っていました。対戦相手の香川と高校が同じで、小さい頃から試合をやってきた仲でした。ですので、お互いに知っていたのでやりづらい部分はありました。名垣浦が2年前の今大会で影浦に負けているので、何とか自分が取って気持ちを楽にしてあげたかったです。(ポイントゲッターがポイントを取り切ること)そういうところの部分が大切だと思います。試合時間は4分になったので、指導を三つ取ることも難しいですし、4分間の中でいかに一本、技ありを取っていくかが大切になってくると思います。(国学院戦も危ない試合展開)そうですね。自分たちの柔道がかみ合わないというか、言い方を悪く言えば、掛け逃げの技を得意とする選手で構成しているチームでした。やっぱりああいうチームを1-0とかではなくて、しっかりポイントを取るところで、取らないともっと上のレベルで戦った時に苦労すると思うので、この一ヶ月でどれだけ取り切るための練習ができるかということが大事になってくると思います。(課題はポイントを取り切れないことですか)そうですね。いかにチームをまとめていくかというところですね。まとまってないと言ったら嘘になるんですけど、『個』が強いので、いかに一つの方向性を定めて、それにチームが付いてくるかというところですね。(全日本学生優勝大会に向けて)やっぱりチームの役割分担が大切です。しっかりポイントを取る選手は取って、引き分ける選手は引き分けるということがカギになってくると思います。そういう戦い方ができるようにしっかりとやっていきたいです。(全日本学生優勝大会への意気込みをお願いします)とりあえずあと一ヶ月しかないので、しっかりキャプテンとしてまとめて、今年は絶対に優勝するということでやってきているので、優勝を目指していきたいなと思います」
児玉
「勝てるところで勝てなかったというところです。初出場で緊張はあったんですけど、最初の方で勝てて緊張もほぐれてきたんですけど、練習が積めていない面があったので、思うようにいかないところがありました。(国学院大戦では唯一のポイントを獲得したが)先鋒、次鋒が引き分けて、自分が取らないとと思って、指導が2―2になった時にいつも下がってしまうんですけど、『自分がいかないといけない』と積極的に前に出てやっていきました。(課題は)組み手からの技をつなげていくことができなかったので、そこを意識して練習していきたいです。(4年生としてどういうチームにしたいか)チームワークのあるチームにしたいです。(全日本学生優勝大会への意気込み)自分たちの代で日本一になりたいと思います」
小川
「(国学院戦では相手が軽量級でしたが、ポイントを取れませんでした)チームが勝ったのでなんとも思ってないです。(ポイントゲッターとして期待された中で東海大ではポイントを取れませんでしたが)予選なので本戦に合わせれればいいかなと思います」
川田
「特にはうれしくない結果に終わってしまったんですけど、相手がポイントゲッターだった国学院大戦とか、引き分け狙いで相手が来た東海大戦とかでも取り切らないといけないと思います。(状態は)3月の合宿からゴールデンウイークまで調子よくやっていたんですけど、ケガもあり、痛い状態でやったんですけど、調子自体はよかったです。(国学院大戦)相手はポイントゲッターだったんですけど、それでも絶対取らなければいけないなと思ってやっていきました。もう一歩前に出れなかったところが取れなかった要因ですかね。(日大戦)一本は最初からどんな状態で来ても取らなければと思っていました。(東海大戦)相手が攻めてこない時にも、もう少し追い込んで、スタミナ勝負で攻めていかなければなと思いました。(課題は)ちゃんと投げて抑え込んで、決めきるというところですね。(全日本学生優勝大会への意気込み)チーム一丸となって優勝を勝ち取りたいなと思います」
王者の壁は高かった。3年連続で決勝で顔を合わせた東海大。先鋒(せんぽう)三村暁之(政経4=崇徳)、次鋒川田修平(政経3=愛知県私立大成)が引き分けて迎えた五将小川雄勢(政経3=修徳)。ポイントゲッターとして期待がかかったが、引き分けを狙ってくる相手を捕まえきれず、指導2止まり。「小川が取り切れなかったところが勝負どころ」(猿渡監督・平11営卒)と、エースの不振で歯車が狂った。続く中堅児玉貢輔(政経4=延岡学園)が昨年の講道館杯で2位に入った太田(東海大)に指導三つを取られ敗れると、大将名垣浦佑太郎(政経4=愛知県私立大成)も今年のグランプリ・デュッセルドルフを制した影浦(東海大)の前に開始わずか46秒で抑え込まれ一本負け。「明大のポイントゲッターが取れてなくて、東海大のポイントゲッターが取れている」(猿渡監督)と、核となる選手の差を見せつけられる結果に終わった。
〝第3の男〟が窮地を救った。小川、田中源大(政経3=高川学園)とともに〝最強世代〟の一角を担ってきた川田。しかし、国際大会で結果を残す同期に後塵を拝し、昨季も目立った戦績を残すことができなかった。学年が上がって初めて迎える今大会も「ケガがあった」(川田)と万全な状態ではなかった。迎えた準決勝の日大戦。昨年の全日本学生優勝大会で準優勝を果たした相手に苦戦を強いられ、0―1と劣勢に立たされていた中で登場した川田。「どんな状況でも一本を取らないと」(川田)と強い気持ちを持って臨むと、開始1分13秒に豪快な一本勝ち。「思い切ってやってくれた」(猿渡監督)と指揮官も評価する1勝で流れを変え、続く小川の一本勝ちを呼び込んだ。大会を通じて積極的に攻勢を見せる姿は、成長を感じさせる。今年の川田は一味違う。
新戦力がチームを底上げする。今大会では児玉、並木泰雅(政経2=愛知県私立大成)、増山香輔(政経1=修徳)が団体戦デビューを果たし、全員が勝利を収めた。中でも国学院大戦でチーム唯一の勝利を収めた児玉は「自分がいかないといけない」と強い責任感を持って殊勲の白星を挙げた。「予想以上にチームのケガの状況が悪い」(野々内悠真主将・商4=崇徳)と田中や神鳥剛(政経2=愛知県私立大成)といった主力をケガで欠く状況に危機感を募らせる。だからこそ、ここまで出場機会に恵まれてこなかった選手の底上げが、悲願の団体日本一のカギを握る。決戦まで残り1カ月。激しい部内競争を勝ち抜いた精鋭たちが、16年ぶりの頂へチームを導く。
[加藤真人]
試合後のコメント
猿渡監督
「3年連続で決勝で敗れたという結果にふがいないというか情けないという感情です。(チーム状況は)順調は順調だったんだけど、全員が全員万全じゃなかったというところがあって、メンバー入りした12人の中では田中がケガで決勝に出場できなくて、その他にも小さなケガを抱えている選手がたくさんいて、追い込んだ練習もなかなかやりこむことができなかったかなと思います。(国学院大には昨年も苦戦したが)苦手意識というよりも、国学院大が単に強かったというのと、うちが弱かったっていうことです。あと、2回戦だったということで体がうまく動かない選手がいて、タイプ的にも苦手な選手と対戦した結果こういう結果になってしまったと思います。ただ、相手がよく研究していたとはいえ、取らなければならないポイントゲッターが誰も取れなかったところは反省点です。(日大戦では川田が一本勝ち)対戦相手が1年生だったこともあって、思い切ってやってくれたと思います。一本とれたのはいい収穫だったのかなと思います。ただ、日大は故障でメンバーを欠いている面もあって、万全ではなかったので、全国大会ではそううまくはいかないかなと思っています。油断せずに、準備していきたいと思います。(東海大戦)メンバーはある程度予想を立てて、その予想通りにいった面もあったんですが、小川が取り切れなかったところが前半戦の勝負どころでした。川田もなかなか投げれそうな場面で投げきれないところがあったので、そこでしっかり仕留めきるというのも必要になってくると思います。結果的に見て、うちのポイントゲッターが取れてなくて、東海大のポイントゲッターが取れている、そこの2―0なので、誰がポイントゲッターなのかを意識させながらやっていきたいなと思います。今回はルールが変わって初めての東京学生で、時間が短くなったというところがポイントで、もう1分あれば指導がもう1個取れたかなと、あと合わせ技一本がなくなったので、その辺の戦い方は難しさがあったと思うので、選手たちに意識させながらやっていきたいと思います。(小川について)大会にたくさん出ていたが、それは東海大の影浦も同じで、言い訳にはならないです。しっかり勝ちきるところを勝ちきるところがまだ足りないかなと思います。(初出場の3選手について)児玉については国学院大戦で一本取ってくれて、しっかり結果を残してくれたので、練習の成果が出たなと思います。ただ、決勝戦に関しては相手のポイントゲッターとはいえ、4年生の意地を出してもらいたかったなと思います。指導三つ取られて負けるっていうのは同じことを何度もしてきているので、同じ負け方をするのはもう一度しっかり反省しないと、選手として起用するのは難しいかなと思ったんで、この1カ月しっかり意識させながらやっていかなければならないかなと思います。増山についてはアグレッシブないい試合をしてくれたと思います。投げれそうな場面もたくさんあったので、評価をしたいなと思います。並木については、気持ちの優しいところ、大人しいところがあるので、気持ちを前面に出す戦い方をしてもらいたいですし、一番重い100kg超級の選手なので、ポイントゲッターとしての自覚も持ってもらいたいかなと思います。戦い方もどうしても技には入れていけない臆病な部分があったので、怖さを消していかないといけないかなと。自信を付けさせながらやっていきたいと思います。(4年生の働きは)野々内、三村は練習の中でも中心人物として、練習の中でもうまく引っ張っていってくれているんで、多少ケガがあっても無理するようなところもあるので、今日もその影響があったのかもしれないです。気持ちだけで今日は戦ってくれた気がするんで、もう少し体調管理というか万全な状況で全日本に臨めるようなやり方を考えていきたいと思います。名垣浦に関しては、彼が本当はポイントゲッターとしてやっていかなければいかないんですけど、2回戦の国学院大戦以降は全く勝つことができなかったので、そこは本当に深く反省してほしいし、名垣浦が勝たないとこのチームが勝てないという自覚を持ってほしいし、1個下の小川や田中、川田に甘えているようだったら、そこはもう一度見直して自分がやらなければいけないと思わさせるような指導をしていきたいと思います。(神鳥の状況は)2月のブレーメン国際で肘を脱臼してしまって、今日はエントリーできる状態にありませんでした。だいぶ調子は戻ってきているので、全日本に向けては出場できるかなと思います。今日出場したメンバーとあと2,3人ぐらいは入れ替えるかもしれないです。部員が少ないんで、交代要員がいないというところはうちの弱点なので、ケガをさせないように鍛えていくのは難しいと思うので、監督、指導者考えながら育てていきたいなと思います。(田中の故障の状況は)重量級とは乱取りもできない状況だったんだけど、今日1試合出したんだけど、違和感はないとのことなので全日本はいけるかなと思います。膝が悪いんだけど、そこの不安を取り除く調整をやっていかなければいけないかなと思います。(全日本学生優勝大会への意気込み)もちろん、優勝しかないと思っています。東海大にはこの戦力にウルフが入ってくるので、かなり手強いんですけど、気持ちで負けないように。まあ去年みたいに東海大ばっか見ていると他の大学に足元をすくわれるので、組み合わせを見て、一戦一戦、明治の柔道、魂のこもった柔道をやっていきたいなと思っています」
野々内
「予想以上にチームのケガの状況が悪いです。厳しいことをやってきました。あとは、キャプテンとして上手くまとめられていない部分があります。(チームのケガ状況というのは)神鳥、田中、自分、三村とかみんな少しずつあります。大体、膝とか腰とかです。でも、柔道はできるといえばできるので、それは言い訳になってしまいます。(今シーズン初の団体戦、厳しい練習をされてきたのですか)そうですね。5月の頭から出稽古とか一日に2回練習とかやってきました。そういう辛いことも乗り越えてきたので、今大会では出すことができなかったことは全国で出せればと思います。(東海大戦を振り返っていかかですか)戦略としては監督から最初の三村、川田、小川、それで金山は流れ次第で『勝負に行ってこい』ということでした。『重量級が勝ってこい』と言っていました。自分は『引き分けでいい』と言われたんですけど、キャプテンなので取りに行きました。転がしてでも技ありとって、次につなげたいと思っていました。対戦相手の香川と高校が同じで、小さい頃から試合をやってきた仲でした。ですので、お互いに知っていたのでやりづらい部分はありました。名垣浦が2年前の今大会で影浦に負けているので、何とか自分が取って気持ちを楽にしてあげたかったです。(ポイントゲッターがポイントを取り切ること)そういうところの部分が大切だと思います。試合時間は4分になったので、指導を三つ取ることも難しいですし、4分間の中でいかに一本、技ありを取っていくかが大切になってくると思います。(国学院戦も危ない試合展開)そうですね。自分たちの柔道がかみ合わないというか、言い方を悪く言えば、掛け逃げの技を得意とする選手で構成しているチームでした。やっぱりああいうチームを1-0とかではなくて、しっかりポイントを取るところで、取らないともっと上のレベルで戦った時に苦労すると思うので、この一ヶ月でどれだけ取り切るための練習ができるかということが大事になってくると思います。(課題はポイントを取り切れないことですか)そうですね。いかにチームをまとめていくかというところですね。まとまってないと言ったら嘘になるんですけど、『個』が強いので、いかに一つの方向性を定めて、それにチームが付いてくるかというところですね。(全日本学生優勝大会に向けて)やっぱりチームの役割分担が大切です。しっかりポイントを取る選手は取って、引き分ける選手は引き分けるということがカギになってくると思います。そういう戦い方ができるようにしっかりとやっていきたいです。(全日本学生優勝大会への意気込みをお願いします)とりあえずあと一ヶ月しかないので、しっかりキャプテンとしてまとめて、今年は絶対に優勝するということでやってきているので、優勝を目指していきたいなと思います」
児玉
「勝てるところで勝てなかったというところです。初出場で緊張はあったんですけど、最初の方で勝てて緊張もほぐれてきたんですけど、練習が積めていない面があったので、思うようにいかないところがありました。(国学院大戦では唯一のポイントを獲得したが)先鋒、次鋒が引き分けて、自分が取らないとと思って、指導が2―2になった時にいつも下がってしまうんですけど、『自分がいかないといけない』と積極的に前に出てやっていきました。(課題は)組み手からの技をつなげていくことができなかったので、そこを意識して練習していきたいです。(4年生としてどういうチームにしたいか)チームワークのあるチームにしたいです。(全日本学生優勝大会への意気込み)自分たちの代で日本一になりたいと思います」
小川
「(国学院戦では相手が軽量級でしたが、ポイントを取れませんでした)チームが勝ったのでなんとも思ってないです。(ポイントゲッターとして期待された中で東海大ではポイントを取れませんでしたが)予選なので本戦に合わせれればいいかなと思います」
川田
「特にはうれしくない結果に終わってしまったんですけど、相手がポイントゲッターだった国学院大戦とか、引き分け狙いで相手が来た東海大戦とかでも取り切らないといけないと思います。(状態は)3月の合宿からゴールデンウイークまで調子よくやっていたんですけど、ケガもあり、痛い状態でやったんですけど、調子自体はよかったです。(国学院大戦)相手はポイントゲッターだったんですけど、それでも絶対取らなければいけないなと思ってやっていきました。もう一歩前に出れなかったところが取れなかった要因ですかね。(日大戦)一本は最初からどんな状態で来ても取らなければと思っていました。(東海大戦)相手が攻めてこない時にも、もう少し追い込んで、スタミナ勝負で攻めていかなければなと思いました。(課題は)ちゃんと投げて抑え込んで、決めきるというところですね。(全日本学生優勝大会への意気込み)チーム一丸となって優勝を勝ち取りたいなと思います」
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柔道 2023.11.07体重別日本一を決める講道館杯全日本体重別選手権(以下、講道館杯)が千葉ポートアリーナで行われた。明大からは7名が出場し、森健心(政経4=大牟田)が優勝、光岡岳人(商3= 大牟田)が5位入賞を果たした。 ◆11・5講道館杯全日本体重別選手権(千葉ポートアリーナ)▼60キロ級関本、天野――2回戦敗退▼66キロ級光岡――5位▼81キロ級伊澤――2回戦敗退▼90キロ級森――1位▼100キロ級朝廣、竹村――3回戦敗退 あらゆる年代の猛者が集まった今大会。光岡は一回戦で全国警察選手権の優勝者、二回戦に全日本ジュニア体重別選手権の優勝者と対戦。強敵たち相手にGS(ゴールデンスコア)までもつれ込む展開が続くも勝利を収めた。続く3回戦の相手は昨年度講道館杯の優勝者武岡(パーク24)。「普段から稽古を一緒にやる機会が多くお互い手の内も分かっていた。そのため、投げてポイントを取って勝ち切りたかった」(光岡)。しかし3分11秒、相手の奇襲に対応が遅れ技ありを献上。その36秒後、もう一つ技ありを取られ惜しくも準々決勝で敗れた。試合後「優勝を目指していたし、最低でも表彰台に乗ることが目標だった。そこは果たせなかったが、5位決定戦に勝って次の4月の選抜体重別選手権につなぐことができたので、最低限はクリアできたと思う」(光岡)と語った。 明大の道着に袖を通すのが最後となる森。準決勝の相手は昨年度全日本学生体重別選手権で優勝している中西(旭化成)。試合はGSへ突入。すると、素早く相手選手の下に潜り込みそのまま横四方固で技ありを獲得。次に駒を進めた。待ちわびた決勝戦、相手は今年度の全日本選抜体重別選手権で優勝している田嶋(パーク24)。試合中盤、消極的とみなされ両者ともに二つ目の指導をもらう。GSにまでもつれ込む接戦となったが、4分56秒相手の動きに合わせカウンターで技あり。「大学に入って優勝することができなかったので最後の最後でこういう形で達成できてよかった」(森)。大学最後の大会で日本一という有終の美を飾った。 4年生にとっては大学生最後の公式試合となった今大会。コロナウイルスに翻弄(ほんろう)され、思うように大会に出場できなかったこともあった。4年間の研鑽(けんさん)を糧にそれぞれの道へ進んでいく。そして、新チームへとバトンは渡された。 [大橋英晃] 試合後コメント中濱真吾監督――優勝した森選手にはどういった言葉を掛けましたか。 「決勝の試合前には、ラスト1試合だからしっかりと出し切ろうと伝えました。苦しい期間が長かった分、この4年間最後に結果を出してくれて僕も良かったなと思っています」 ――来年度どういったチームを作っていきたいですか。 「今年度はチームの目標を団体日本一というふうに掲げていて、6月の東京学生団体優勝大会では3位、全日本学生体重別団体優勝大会では2位とだんだん目標に近づいていけているかなと思っています。来年度もその目標は変えず、団体日本一を狙っていきます。新主将の光岡や4年生を中心にまとまりのあるチームになると思うので、団体優勝に向けて頑張っていきたいと思います」 森――今大会にどのような意気込みで臨まれましたか。「7月に肘の手術をしてもう今年度の試合、学生の試合は出れないという風になったのですが、やっぱり諦めることができずに多少は無理を言って練習を始めて、なんとか一つずつ東京学生体重別選手権から全日本学生体重別選手権を勝って講道館杯につなげられて最後に講道館杯で何としても結果を出さなきゃいけないという風に思っていたので優勝を目指して優勝だけを見ていました」 ――決勝の試合展開を振り返ってどんな試合になりましたか。「ポイントを取るまで自分の柔道をさせてもらえず、本当に何もすることができなかったというのが、僕の本当の実力だと思っています。今日一日を通してワンチャンスを逃さなかったことが良かったことだと思います」 光岡ーー今日見つけた課題は何ですか。 「トーナメントを勝ち上がる上で、やはり体力的にも延長線を続けてしまうとキツくなるので、試合時間内に投げ切れる技を立技でも寝技でも作ることが今後の課題です」 ――次期キャプテンとしての意気込みを聞かせてください。 「今大会で優勝した森先輩は高校の先輩で、今も同部屋でそういうキャプテンの姿を身近に見させてもらったので、そういった姿を真似することも大事ですし、自分でそれを超えていけるように、やはり森先輩のようなキャプテンになれるように頑張りたいと思います」 READ MORE -
2年ぶり準優勝 強豪・東海大に勝利も決勝で敗れる/全日本学生体重別団体優勝大会
柔道 2023.11.01初戦を勝利で収め、迎えた大会2日目。この日一番のヤマ場は準々決勝の東海大戦。3-2で勝ち上がると勢いそのままに準決勝・日大にも5-0と快勝。しかし決勝では筑波大の勢いを止めることができずに敗北するも2年ぶりの準優勝を飾った。 ◆10・22全日本学生体重別団体優勝大会(ベイコム総合体育館)▼明大――準優勝 2日目初戦の3回戦、山梨学大には3-1と好調な滑り出しとなった明大。次の準々決勝では数々の大会で優勝を果たしており、2年前の同大会決勝で敗れた因縁の相手・東海大との対戦となった。先鋒は光岡岳人(商3=大牟田)。「実績のある選手が相手だったが、チャンスはあると思っていた。そのチャンスを逃さないように意識した」。互いに相手の出方をうかがいながらの組み合いで始まったが、集中力を切らさなかった光岡は一瞬のスキを突き、体落で技ありを獲得。そのまま10秒間、がっちりと抑え込み一本勝ちを収めた。次鋒・竹村虎之(政経3=大成)は序盤から寝技で勝負を仕掛ける。途中、投げられる場面も見られたが場外だったために有効にはならず危機を免れた。その後は足を掛けられないように慎重に攻め、技ありを獲得。そのまま合わせ技で一本勝ちとし、2連勝の良い流れを作った。しかし「光岡の一本勝ちの流れに乗ったおかげで勝つことが出来た。先鋒が引き分け、もしくは負けていたらこの結果とは逆に大敗を喫していたと思う」(竹村)と、勝利の立役者の1人は謙虚に試合を振り返った。 続くは2人の流れに乗りたい五将・松原咲人(政経2=大成)。激しい組み合いから始まるも、あえなく払腰で一本負けに。その後の中堅・甲木碧(政経2=木更津総合)、三将・伊澤直乙人(政経1=習志野)は五将戦で東海大に傾きかけた流れを共に粘りの柔道でなんとか引き分けに持ち込んだ。そして2-1で迎えた副将・森健心主将(政経4=大牟田)。開始から守りに入る相手に序盤は攻めあぐねる。それでも森が攻め続け、相手に2つ目の指導を引き出した。そして終盤残り1分、相手へ3つ目の指導。そのまま相手の反則負けとなり、明大の準決勝進出が確定した。大将・大久保竜之介(政経3=延岡学園)は一本負けを喫するも3-2となり明大の勝利。2年前の雪辱を果たした。 準決勝の相手はゴールデンスコア(GS)の激闘の末に桐蔭横浜大に勝利した日大。東海大戦で勢いづいた明大は圧倒的な強さを見せ5―0で勝利した。この試合が初出場となった中堅・福永夏生(政経4=崇徳)は「絶対にポイントを取ってチームの流れを途切れさせず、後ろにつなごうという気持ちで挑んだ。ワンチャンスを生かせて良い一本勝ちができたと思う」(福永)と明大での最後の試合を振り返った。 2年ぶりに迎えた決勝の舞台。その相手は準々決勝で天理大、準決勝ではパリ五輪内定の斉藤率いる国士舘大にもGSの末に勝利し勢いに乗っていた筑波大。先鋒・光岡がまさかの一本負けを喫し暗雲が立ち込める立ち上がりに。次鋒は朝廣隆翔(商4=延岡学園)。「光岡が敗れ、チームに流れを引き戻さなければならなかった」と意気込むも相手を崩すことができずに引き分け。五将・松原は互いに積極的に攻めあうも一瞬のスキを突かれ一本負けとなった。これで完全に筑波大のペースとなってしまった。中堅・甲木も袈裟固で一本負け。この時点で3―0となり優勝は遠のいた。三将・伊澤が巴投げで技ありを獲得し勝利を収めるも最終的には4―1と完敗に終わった。 4年生にとっては最後の大会となった今大会。「全国大会の団体戦での準優勝は5回目だが1度も優勝したことはない。あと一つ勝ち切るということがどれだけ難しいことかを誰よりも知っているつもりだった。決勝ではチームを鼓舞、奮起させることができただろうという後悔が残っている」と悔しさをにじませた森。しかし「他大学にはシニアで活躍する選手、オリンピックに出る選手など有名な選手がたくさんいるが、私たちには1人もいない。それでも少数制の強み、団体戦の良さを生かしてみんなよく頑張ったと思う」と、仲間の奮闘もたたえた。準々決勝で2年前の決勝で敗れた東海大に勝利を収めるも悔しい準優勝となった。来年こそは悲願の優勝を成し遂げたい。 [阿部倖明] 試合後のコメント森――準決勝と決勝の振り返りをお願いいたします。 「日大戦はチームの勝利が決まっての試合だったので、個人戦のつもりで試合をしました。自分の強みである左手が存分に出せた試合だったと思います。筑波戦は寝技を逃してしまったことが反省する点です」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「なかなか勝つことができない4年間でした。いろいろな壁にぶつかり、不安と向き合い『もうダメなんじゃないか』と思うことも何度もありました。こんなに弱い自分が休んでいる暇はないと思い、何も考えずに練習したり、トレーニングしているうちに突然うまくいくことがあったりと小さいことの積み重ねが大事だということ気づけました。これからの柔道人生において役に立つことだと思っています。精神的にも柔道でも成長できました」 朝廣――準決勝と悔しい結果になりました。 「無差別団体では3位という結果に終わったため、今回こそはと臨んだ試合でしたが準優勝という結果に終わりとても悔しいです。内容も4―1と大差で負けてしまい完敗だと感じました」 ――4年間を振り返っていかがでしたか。「たくさんチームに迷惑をかけましたが、多くの経験を積ませてもらい最後には日本一も経験することができました。チームの目標である団体日本一にはあと一歩届きませんでしたが本当に大きく成長でき、感謝しかないです」 竹村――東海大戦にはどのような気持ちで臨みましたか。 「1番超えなければいけない高い壁だと思っていました。各体重に日本を代表する選手が多く、1点を取られてしまうと取り返す事は困難になります。そのため、トーナメントが組まれた時から監督とともに新井道大選手が出てくると予想し、対策を立てていました。3年生として、団体戦のメンバーとして引き分け以上でなければならないと覚悟を決めて試合に挑みました」 ――今年度の振り返りをお願いいたします。 「今年は自分にとって飛躍の年でもあり、無念の年でした。多くの団体戦の試合があり、ポイントゲッターとしての力を発揮する事ができた半面、全日本学生優勝大会では3位、全日本学生体重別団体では2位とあと一歩及ばず敗退してしまっています。個人戦でも予選では勝つ事が出来ましたが、全国の舞台での精神面の弱さがはっきりと出てしまいました。今年は多くの収穫があり、課題を見つける事ができた有意義な年となりました。最後に講道館杯(講道館杯全日本柔道体重別選手権)があるので自分の力を試して今年の良い締めくくりにしたいと思います」 福永――今年度の振り返りをお願いいたします。 「今年は去年、おととしと負けてきたチームに勝つことができ、チームのみんなが大きく成長できました。同級生、後輩たちが自分以上に強くなったと思います。団体戦で全国優勝できずに悔しい結果となりましたが団体戦を楽しく戦うことができました」 ――4年間を振り返っていかがでしたか。 「この4年間、試合に出ても勝てなく、チームメートに迷惑をかけることが多かったです。それでもチームメートの応援が力になり、楽しい団体戦を経験することができました。この最後の1年が自分自身1番成長できたと思います」 光岡――大会を振り返っていかがですか。 「関本(賢太・商3=習志野)が直前で体調を崩すなどアクシデントはありましたが、全員でそれをカバーして決勝まで進めたのはよかったです。チームも勢いがあったので優勝できると感じていましたが甘かったです」 ――準優勝と悔しい結果になりました。 「決勝では先鋒戦という大事な場面で負けてしまい、相手に勢いをつけさせてしまいました。とても悔しいですが、来年必ず優勝しますREAD MORE -
強さを発揮 6-0で快勝スタート/全日本学生体重別団体優勝大会
柔道 2023.10.21体重別の7人制で戦い、大学ナンバーワンを決める全日本学生体重別団体優勝大会が開幕した。昨年度はベスト8に終わり、その悔しさを晴らすべく臨んだシード校の明大。初戦から圧巻の戦いぶりを見せ日本文理大を6-0で下し、危なげなく3回戦への進出を決めた。 ◆10・21全日本学生体重別団体優勝大会(ベイコム総合体育館)▼明大――2回戦突破 初戦の相手は1回戦で秋田大を破った日本文理大。先鋒の大久保竜之介(政経3=延岡学園)はお互いに相手の出方を探りながらの戦いとなった。両者これといった攻め手を欠く、もやもやした我慢の柔道になるも決して無理はしなかった。指導を一つ受けるも相手の攻撃を最後まで受け流し引き分けに持ち込む。 その後は次鋒・甲木碧(政経2=木更津総合)、五将・光岡岳人(商4=大牟田)とともに一本勝ちを収め2-0とした。中堅・松原咲人(政経2=大成)は体勢を崩されながらも強引に相手を投げ、一本勝ちかと思われた。しかしビデオ判定の結果、認められず。それでもその後は冷静な試合運びを見せ、技ありのポイントを守り切った。続く三将、副将、主将戦も一本勝ちの素早い柔道で勝利を飾った。 6勝のうち五つを一本勝ちで決め、安定した強さを発揮した明大。両校が順当に勝ち進むと明日の準々決勝では強豪・東海大と対戦することになる。東海大は2年前の同大会決勝で惜しくも敗れた相手。今年こそは勢いそのままにベスト8敗退で終わった昨年度、そして2年前の悔しさを晴らし、念願の優勝へ突き進む。 [阿部倖明]READ MORE