想定外の失点響く 慶大に大敗で4敗目/関東学生1部リーグ戦

水泳(水球)
2017.05.28
 手痛い一敗となった。リーグ戦4戦目の相手は慶大。第1ピリオドでいきなり5点を失い、劣勢に立たされる。第2ピリオドに三城光(情コミ3=修道)の3得点などで一時は2点差まで追い上げるも、その後が続かず。第3ピリオドを無得点で終えると、最終第4ピリオドには慶大がさらに6点を追加。結局7―16の大敗で痛恨の4敗目を喫した。
 想定外の失点が響いた。「立ち上がりを気を付けるようにした」(森本将主将・営4=明大中野)と前日第1ピリオドで大量失点を食らった反省を踏まえ臨んだ今日の試合。序盤は相手の得意なポストプレーをさせない守備を敷いた。しかし、想定していなかったミドルシュートを決められるなどまさかの5失点を許し、1―5の大差で第1ピリオドを終える。続く第2ピリオド序盤、数的有利の状況から三城が得点を挙げると明大の攻撃にリズムが生まれた。神佑樹(農2=明大中野)、三城の3連続得点で点差を2点まで縮める。だが「オフェンスまで行く体力がなかった」(森本)とその後は中々追加点が奪えない。第3ピリオドの決定機をことごとく外すと、流れが再び慶大に傾いた。第4ピリオド残り1分45秒で増田隆広(商1=明大中野)がこの試合3点目となる得点を挙げるも、7点に広がった点差を覆すことはできなかった。

 厳しい後半戦の幕開けだ。「勝たなければいけない試合だった」(森本)。リーグ戦6位を目指す明大にとってこの敗戦が持つ意味は大きい。今後に控える順位決定戦を良い条件で迎えるためにもまずは勝利が欲しいところだ。残り3戦全力で勝利をもぎ取りにいく。
[前田拓磨]

試合後のコメント
明石将裕監督
「やりたいこと。打たせてはいけない子には打たせなかったのでそれは良かったと思いますが、それ以外のミドルシュートとか想定していないところからのカウンターの失点が続いたので、そこを止められなかったのが今回の敗因だと思います。(今日は退水が多かったが)そこはいつも通りやっていたつもりですが、相手のテクニックもそうですが泳ぐスピードの速さでカットインをされてしまい、反応が遅いので後ろに引っ掛けてしまうというのが続いたのではないかなと思います。昨日の試合では退水が全然出ていなかったので、同じレフリーでもそことの差が大きいです。そこも含めて今日は色々な反省にはなりました。(0勝4敗だが後半戦に向けて)僕らが8位で一番下なので、一つでも順位を上げるために頑張っています。残り日大、早大、中大が残っていて、そこで順位決定が行われます。もう下位リーグには決まってはいるので、なるべく5位と当たらないような6位、7位を目指すような感じで、その3チームから1勝でもできるようにいきたいなと思います。(練習でも対策していた中大とも当たるがそれに対して)コーチも私の高校の一個上の先輩ですし、中大とは練習試合も何度もしているのでやることは分かっています。それをいかに止められるか。お互いにやることは分かっているはずなので、そこをどう対策を練っていくかだとは思っています。頭の中にはもうメンバーは入っています。後はどちらが勝ちたいという気持ちが強いかだけだと思います」

森本
「勝たなければいけない試合でした。勝ち切れなかったなと思います。(第1ピリオドで1ー5とされたが)昨日立ち上がりが良くなかったのは、みんな分かっていてその上で立ち上がりを気を付けようと気持ちはあったのですが、想定外のシュートが結構入ったりもしました。なので、形としては点差ほど立ち上がりは悪くはないかなと思っていました。(第2ピリオドは2点差まで追い上げたが)点差は開いていたのですが、気持ちとしては想定外のところから失点したのが多かったので、言っていたディフェンスはできていたので、それが形となって数字に出たのが第2ピリオドでした。(そこから7ー15まで離された要因)相手のリズムに合わせた部分もあるのですが、こっちがディフェンスを少し切り換えてボールアタックに全部当たるディフェンスに変えました。そこでディフェンスはできたのですが、オフェンスまで行く体力がなかったかなと思います。(退水が多かったことについて)お互い泳ぐチームなので、ある程度退水の笛が鳴るとは思っていました。ですが思っていたよりも退水が多かったかなとは思います。(決定機を相手にセーブされる場面が目立ったが
)ああいう決めなければいけないところを落とすと、こういうスコアになってしまうのかなとは思います。(残り3戦への意気込み)まだリーグ戦は続くので諦めずというか、気持ちを切らさずに練習を重ねて一つでも勝ちを多く取れるように頑張っていきたいです」

増田
「全体的にやるべきこともできていなくて、全部中途半端な結果がこういう点差につながったと思います。(第1ピリオドは想定外のシュートがたくさん入ってしまったが)チームとしては慶大には中が強い選手がいたので、下がって後ろから打たせてカウンターということでやってはいたのですが、後ろからのシュートが入ってしまいました。もっと詰めていいコースに打たれないように今後練習していきたいと思います。(今日は3得点を上げたが、自身の調子はどうだったか)自分としては相手の前に入ったりだとか、シュートを狙う動きというのはいつも通りできたのですが、そこにタイミングよくボールが回ってこなくてチームとコミュニケーションが取れない部分がありました。それが点にはつながらなかったのかなと思います。(攻撃陣が決定機を外す場面が目立ったが)練習中からその部分を含め、気を引き締めて決めるべきところを決めて来週に向けて頑張っていきたいと思います。(今日は退水が多かったが)自分は納得がいかない部分はあったのですが、審判の笛は正しいことになるので、自分としてももう少し気を引き締めてディフェンスをして退水にならないようにしていきたいなと思います。(来週以降への意気込み)今日勝てたら一番良かったのですが、落としてしまったので、次は勝てるように引き締めて頑張りたいなと思います」