渡辺、入賞果たし2年連続全国へ/関東学生選手権

空手 2017.05.22
渡辺、入賞果たし2年連続全国へ/関東学生選手権


 7月に行われる、全日本学生選手権(以下、全日学)の出場権を懸けた、関東学生選手権が開催された。明大からは形で男女2人、組手で男女7人が出場。渡辺湧(政経2=花咲徳栄)が昨年の結果を上回るベスト16入賞で、2年連続での全日学出場を決めた。

 巧みな試合運びで全国への切符を手にした。2年連続での全日学出場を懸けた4回戦(5回戦進出で全日学出場)。渡辺の相手は強豪国士大の成長株・磯(国士大)。試合は、序盤から積極的に攻めてくる相手に対して渡辺も負けじと反撃し、一進一退の攻防を繰り広げる。しかし、激しい打ち合いの中でも渡辺は冷静だった。開始48秒、相手の連続技を読み切り、下がりながら鋭い上段突きを一撃。見事に相手の顔を捉え、有効。 大きな先制点をつかみ取った。その後も、点が欲しい相手の猛攻が続くが、渡辺は集中を切らさず相手にスキを与えない。そして、1分40秒。気合いのこもった両者の突きは、相打ちに。勝負を左右する旗は、渡辺に上がった。ダメ押しの1点となり、2―0で勝利。試合を決めた。今大会での渡辺の躍進を後押ししたのは、2年生になって芽生えた自覚。「後輩に格好悪い姿は見せられない」。精神的な成長で、全国への切符をつかみ取った。

 最後までペースをつかめなかった。初出場の伊藤博樹(政経1=世田谷学園)は、ヤマ場の上条(帝京大)との4回戦。開始49秒。相手に中段蹴りを決められ、2点を先制される。その後も「相手のスタイルが変わってうまく攻略できなかった」とここまで調子の良かった上段突きが相手を捉えられない。終始、相手に試合を優位に進められ、追い付くことができず、1―3で敗戦。「勝てた相手だったのですごく悔しい」と悔しさをにじませた。全日学にあと一歩及ばず、4回戦敗退となったが、佐々木誠之介監督は「期待以上にやってくれた」と評した。この雪辱は8月の和道全国大会で果たす。

 昨年、形の部でベスト4に入った古川かれん(政経4=日本航空)は、今年は高校時代のインターハイ以来となる組手で出場した。3回戦で小林(帝京大)相手に、会心の上段突きで1点をもぎ取り、1―0で勝利。4回戦で敗れはしたが「楽しかった」とすがすがしい笑顔で振り返った。

 仲間の分まで、大舞台での活躍を誓う。今大会では、渡辺が全日学の出場権を獲得したが、全国の切符は1枚にとどまった。唯一の出場となる渡辺は「挑戦者の気持ちで戦う」と意気込む。ルーキーとして出場した昨年は、ベスト16にあと一歩届かなかった。心身ともに成長を続ける2年目の男が、大舞台で、真価を発揮する。

[浅野拓磨・福永智隆]

試合後のコメント
佐々木監督

「(今日の試合を振り返って)昨年に比べれば、いい仕事をしたと思っています。せっかく、東日本3位取れたので、今度の10月の団体戦でフロックと言われないように、みんないい雰囲気できているので、その団結力をうまく利用して頑張っていきたいと思っています。(練習の変化は)昨年と一昨年と比べて、みんな真面目に、積極的にやっていると思っています。(渡辺について)調子が戻ってきたと感じます。全国出場も良かったと思っています。(渡辺の今日良かったところ)(渡辺は)試合巧者だと思います。思いっきりやってくれればといつも思っています。(他の2年生は)迫を含めて、みんな良くなってると思います。(伊藤について)彼は、期待以上にやってくれてます。(伊藤の成長して欲しい部分は)もっと、足腰がもう少したくましくなって欲しいです。身体が出来てないと感じてます。(田村について)田村は、動きはすごくいいので、決めを意識してくれれば、もっと良くなると思って、期待してます。(田村の形は)詳しくは分からないけど、自分が見ても上手いと思います。(渡辺の全国に向けて)体が大きい相手に弱さを感じるので、大きい相手でも、前に出れる選手になって欲しいです。(古川の評価)形で一生懸命やってくれたので、彼女なりの考えがあって組手に移ったけど、大学入って初めての試合で、一生懸命やってくれたと思います。あと、1年もないけど頑張ってやってほしいです。(チームの課題は)だらだらしないで、一生懸命やってほしいです。(今後に向けて)明るく楽しく元気に。団体戦の勝利目指して頑張りたいです」

古川
「初めて組手で出場して、ほんとに楽しかったです。形だと一人で練習してかなり孤独でしたけど、組手だと男子の部員も練習に誘ってくれたりだとか応援してくれたので、周りの大学も応援してくれたので楽しかったです。3回戦で、帝京大の年下の強い選手に勝てたのでそれが一番嬉しかったですね。(いつ頃から組手にシフトしようと?)昨年の夏の全日本学生が終わってからです。(10月の国体4位なのになぜ組手を始めようと思ったのか?)今までやって来た形を国体で最後にしようと思ってました。大学最後の1年間で、組手で頑張ろうと思って。組手で最後の空手人生を締めたいなと。もう社会人では続ける予定はないので。(組手では)高校の時にインターハイも出てて、大学では初めてです。(形をやめようと思った理由は)技術で勝ったところで結局ルールで負けるので楽しくないなと思ったのが理由です。(そうなる前まではオリンピックを目指していたか)3年の関東学生の前までは目指してました。事情があって、上の意向もあって、もう無理だなと。ナショナルチームが動いて、メンバーを外されて、はっきりと勝てないよと言われたので。まあそれは私が明大を選んだからなんですが、後悔は全くないですね。(これからは)組手一本です。形はやるつもりはなくて、男子と一緒に練習しながら頑張ります。もう体重別しか大会はないですが、頑張りたいです。(鳥取のコーチとは)もう全く練習はしてないです。明大の部活のみで。(課題)特にないです。内定が欲しいですね。まだまだスーツで学校にいってるので。練習もそんなにできてないですし、早く就職先決めて練習したいですね。目標は、悔いなく終わることですね。特に数字的な目標もないです。笑」

渡辺
「(今日の試合を振り返って)疲れました。とりあえず全日本個人決め、次につなげることができたのはすごく良かったです。最初は少し硬くなってしまったのですが試合を重ねていくうちに一試合ずつ徐々に良くなっていき、いつもの調子でできました。昨年負けたベスト32を決めるとき相手は一つ下の学年だったので、さすがに負けるわけにはいかなかったです。学年が一つ上がったことで気持ちの面でも余裕ができてそのおかげで今年はちょっとでもうえに行けたと思います。(二年生になって)今は後輩がいる分、後輩の前でかっこ悪い姿を見せるわけにはいかないので、そういうことも考えながら試合に望みました。そのおかげでちょっとはできたと思います。(負けた敗因は)体力が持ちませんでした。格上だったのでビビってたのもあるますが、一番は体力が持たなくて試合始まる前から息が上がっていました。高校の時からずっとそうなのですがスタミナが無いので、それは改めて感じられた部分でした。(インカレに向けて)自分より強い人がたくさんいるので、挑戦者の気持ちで頑張りたいです。入賞目指して頑張ります」

伊藤
「(今日の試合を振り返って)勝てた相手だったので、勝てていれば全日本にいけたということもあって、素直にすごく悔しいです。(4回戦は)3回戦の時に、刻み突きが決まっていたので、それを中心に攻撃しようと思っていました。でも、相手のスタイルが変わって、上手く攻略できなかったです。(苦手意識は)よく動く相手が苦手で、コートの隅に相手を持っていって仕留めたかったんですけど、それが出来なかったので、課題が見つかりました。(今日良かったポイントは)いつもより落ち着いて出来たことと前の突きが走っていたことが良かったです。(今日に向けて練習は)スタミナ不足が課題だったので、いつもより動くことを中心に練習してきました。(大学のレベルは)強い大学だとイケイケでくるので、そこを上手く対応しないと、勢いで相手に持っていかれるので、そこが高校と違うところだと思います。(自分自身の強みは)ある程度、身長もあるので、そこを上手くリーチを生かして、あとは色々なスタイルの相手に対応出来るようになれば、もっと良くなると思っています。(チーム全体は)先輩方、同期も含めて、いつもよりいい動きが出来たと思います。自分も先輩方をサポートしつつ、まだ、大会が残っているのでそこに上手く持っていければいいなと思っています。(団体戦は)団体戦の方が、個人戦より好きなので、気合いが入るのかなと思います。(チームの雰囲気は)練習からいいと思います。(先輩方は)練習の時から、自分がいい動きをしたら盛り上げてくれるので、そこはいい関係になってるかなと思っています。(今後に向けて)全日本に個人で出場することは出来なくなったんですけど、まだ、関東選手権の団体と全日本の団体が残っているので、団体戦でしっかり結果を残せるように頑張りたいです。明治の名を上に持っていけるようにしたいです」







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