強豪筑波大に奮戦も惜敗/関東学生1部リーグ戦

水泳(水球)
2017.05.22
 強豪相手に食らい付いた。昨年リーグ準優勝の筑波大との対戦。第2ピリオドまで、森本将主将(営4=明大中野)の2得点などで互角の戦いを繰り広げる。しかし、第3ピリオド以降は5連続失点を喫するなど、筑波大のペースに持ち込まれた。最終第4ピリオドに数的有利の状況を生かして2得点を奪うも、反撃及ばず。7―10で敗れた。
 収穫のある敗戦だった。昨年のリーグ戦で大敗を喫した筑波大に3点差という僅差のゲームを演じた。「第1ピリオドから飛ばしていく」(森本)と序盤からシュートに持ち込むシーンが多く見られ、1―2の1点差で第1ピリオドを終える。第2ピリオド開始早々、相手の反則によって得たペナルティースローで三城光(情コミ3=修道)が得点し、再び同点に追い付く。中盤にはパワープレーの時間を生かし増田隆広(商1=明大中野)が勝ち越しとなるゴールを決めた。その後も明大は相手の反則を足掛かりに得点を重ねていった。両チーム譲らずに第3ピリオド終盤まで互いに2点以上のリードを許さない好ゲームが続く。しかし第3ピリオド終盤。数的有利の場面で相手の好守に阻まれ、明大はチャンスを生かすことができず。逆に数的不利の状況をしのいだ筑波大に徐々に流れが傾いていった。「全体的に疲れていた」(関屋雄太郎・文1=明大中野)と第3ピリオド終了間際には相手にループシュートを決められ、5―8と一気に点差が広がってしまう。「止めれば流れが変わっていたかもしれない」(松﨑純平・商2=明大中野)。悪い流れを断ち切れず、第4ピリオド序盤にも立て続けに2失点。5―10と試合の大勢が決してしまった。最終盤のパワープレー中に三城と関谷のゴールで2点を返すも、5点差まで開いた得点差を覆すことはできなかった。

 実力を証明する。「今日の結果がまぐれと言われないように」(森本)とこの敗戦を次につなげていく。次戦の専大は昨年コールド負けを喫した強敵。リーグ戦上位校を相手に今大会初白星を勝ち取る。

[藤里陽]

試合後のコメント
明石将裕監督
「フローターの強い筑波大のやることは分かっていたので、あえてマンツーマンではなく下がってディフェンスすることでシュートを打たせないという戦略だったのですが、試合最初はマッチしていなかったです。ただ2ー1で第1ピリオドを終えられたのは向こうに攻めづらい印象を当たることができた結果です。第2ピリオドは決め切ることができず3-3で終わってしまいました。リードできた時間だと思います。やはり練習と違った負荷に対応できなかったです。(第3ピリオドのパワープレーで点を入れられなかったが)うちは体の大きい選手がいないので、泳いで、泳いで退水を取ってシュートを決めるパターンに一番練習時間を割いているのに、決められなかったのは課題です。カウンターから泳いで退水をもらって点を決める、これが肝になってきます。第4ピリオドは3点差でしたので一発目に点数を取られてしまって残りの時間をコントロールされてしまいました。負けている時こそ先行してやってほしいです。ただリーグ戦なので1点でも多くほしい気持ちから最後の30秒のところでタイムアウトを取ったのですが、なかなか難しいです。(10ー7の点数は)前回練習試合に行った時にコールド負けぐらいの点差でしたのでその時よりは成長しているとは思います。(キー選手は)片貝(光紀・農2=明大中野)です。途中から入って退水を取ってくれて、彼の仕事をしっかりとこなしてくれました。やはり選手一人一人が自分の仕事をしっかりとやり遂げれば次の試合は勝てます」

森本
「すごい格上だったので、最初のアップから気合いをいれて、チームでまとまって戦えたのが、負けはしたけれど、こういう結果につながったかなと思います。(チームとして心がけていた点)昨日日体大にボロ負けしたという部分を踏まえて、その反省をいかして、第1ピリオドから飛ばしていくことと、監督とコーチにいただいた戦術をチーム全体に理解させることを徹底しました。(自身のプレーについて)得点もできたという良かった点と退水してしまった悪い点があるので、まだ練習期間もあるので、練習してこの先のリーグ戦を戦い抜いて行きたいと思います。(試合終盤の失点について)自分が2度退水ということもあったので、そういったことのないように、これから最後までプールに残ってチームを引っ張れるように、自分もチームも含めて練習していきたいと思います。(パワープレーでの得点について)練習でもパワープレーで得点するという練習をしていたので、それがうまくはまって良かったなと思います。(チームとして収穫)まずひとつは、これだけ格上の相手に、こういう試合ができたというのは、自信につながったかなと思います。あとひとつは、これからの課題が出てきたので、これからクリアできるように、その材料にはなったかなと思います。(専大戦にむけて)まだこれからもリーグ戦が続くので、気を抜かず、今日の結果がまぐれと言われないように頑張っていきたいと思います」

三城
「比較的自分たちのペースで試合が運べたかなと思います。去年までは大差をつけられてしいました。今回3点差で終われたことは少し実力が付いたというのもありますし、自分たちのペースで試合は運べたのかなと思います。昨日は欠場していたので、公式戦は久しぶりでした。(久しぶりの試合はどうだったか)立ち上がりは結構緊張して、個人的にはいいプレーは見せられなかったんですけれども、徐々に自分たちのペースになってからはいい雰囲気でやれたのかなと思います。(2ピリオドのペナルティショットの場面の心境)内心はドキドキしていましたが、決めればチームに波が来るかなと思って思いっ切り打ちました。(今日の自身のプレーへの評価)個人的には良くはなかったです。大事なところを決めないと試合には勝ち切れないので、相手は強豪の筑波大とはいえここまで競れたのは評価するところかもしれないですが、勝ち切れないところは課題です。そういった大事なところや絶対に点を取らなければならないところとかを決め切れないといけないのは課題ですね。(来週以降の試合に向けて)自分たちのペースで試合を運んで、いけたらいいなと思います」

片貝
「途中からの出場でしたが、スタメンとは違った緊張感の中、自分の仕事はできたと思います。チームもせった試合になり、少し自信がつきました。新しい可能性も見つかりました。勝ち越されている中でやはりながれを持ってくるというのが途中出場の役目だと思うので。(相手を退水させたが)ルーズになったディフェンスを見逃さずに体を動かすことができた結果です。泳いでつなぐというのが自分の持ち味だと思うので貫いてやっていきたいです。来週の専修も強いですが、今日の試合でできたこともあるので臆することなくの臨みたいです」

松﨑
「相手がもちろん強いと思っていたのですが、結果的に3点差ということで、少し勝てる感じもしたので非常に悔しいです。(心がけていた点)昨日の試合で何もできなかったので、自分たちで話し合って、しっかり泳いで戻ってくるということを意識しようということを考えていました。(自身のプレーについて)チームとしてシュートを打たせてはいけない人間にしっかり打たせなかったということを自分のなかで指示できて、試合の中でそこを崩されても修正ができたのは非常に良かったと思います。悪かった点は、自分の指示ミスで失点してしまったことが2、3点あったことと、第3ピリオドの最後のループシュートは自分自身止めることができたと思うので、それを止めていればまた第4ピリオドで流れが変わっていたかなと思います。(チームとして収穫)相手が去年の2位のチームに3点差で負けたということは、負けてしまったという事実はありますが、非常に前向きに考えて良いと思います。(専大戦にむけて)専大戦を含め、 来週は慶大戦もあって、慶大に勝たないと自分達の目標である6位には、間違いなく入ることができないので、そこにむけて1週間しっかり準備をして戦いを迎えたいと思います」

飯野佑紀(政経1=明大中野)
「最初はいい感じでは入れて、その後も相手は焦っていたので、いい試合ができたんですけど結果的に負けてしまったので、やっぱ詰めが甘いところがあったなと思います。自分は右で出ていたんですけど左の相手を潰していくっていう動きは監督に言われていた通りに今日はできたんでその点は良かったと思います。今日の試合は相手のフローターが強いっていうチームだったんですけど、そこにパスをなんとか出させないっていうところで、自分のマークからうまくパスを出させたりさせると点を取られるというところが必ずあるので、そこに出させないっていうのを心がけました。筑波大と好ゲームができたことは今後の励みになります。(失点を重ねた要因)自分たちは結構筑波大に対してスタミナがなくて、それがやっぱり原因かなと思います。これからは泳ぎをやっぱりやって行かないと勝てないと思うのでそこを意識して練習したいと思います。攻守の切り替えは相手に攻められないようにしたのでそこは良かったなと思います。次も厳しい戦いになると思うんですけどチーム一丸となって頑張りたいと思います。今大会の目標は点を取ることです」

関屋
「惜しかった試合だったんですけど、まぁ結果は負けなので、この試合から次の試合につなげていけたらなと思います。個人としては最後の方ちょっとスタミナがなくなってしまったのでもう少しスタミナをつけることと、あと最後、周りを見てチームとして何ができるかっていうのを自分で判断して活躍して行きたいなと思います。相手がフローターを使うチームだったんで、無理せず攻めてしっかり守ってから自分たちのカウンターを出していくことを心がけました。チーム状態はなかなか練習の時間が遅くてちょっと環境がまだしっかり整っていないところもあるんですけど、自分たちなりに頑張ってこれからもいければなって思います。攻守の切り替えはもう少し精度を上げて行きたいなと思います。(失点の要因)スタミナが足りなかったっていうのと、後は全体的に疲れてしまったっていうところがあり、そういう所が要因ですね。次の試合はなんとかして勝ちたいと思います。今大会の目標は1部残留です」

増田
「格上の相手ということで、試合前自分たちのできることをやろうと思っていたんですけど、最初の方は内容がうまく行き、チームとしてもやりたいことができて、いい試合ができたと思うんですけど、最終的には負けてしまったのでしっかり改善して次回に向けて頑張って行きたいなと思います。自分は左サイドっていう得点を取るポジションなんですけど、そこで相手との力の差を見せつけられたので、これからは自分の力を上げて、もっと点を取っていけるように頑張って行きたいと思います。(心掛けた点)チームとしてカウンターを食らわないっていうことを目標としてやってきたんで、攻めてカウンターを食らわずにすぐにケアするっていうことを心がけました。先輩たちも明大中野出身の人が多いので元から仲がいいっていう部分もあって、お互いに指摘しあえる、刺激しあえる仲なのでコミュニケーションはうまくいったのでこれからも頑張りたいと思います。攻守の切り替えの中でいかに早く判断してカウンターを食らわないようにするっていう部分ではうまく発揮できたかなとは思っています。次の試合に向けてはここで終わらず、いい試合ができたので、この経験を生かして一試合でも多く勝てたらなと思います。今大会の目標は新人王を取ることです」