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2人が全日本への切符をつかむ/関東学生選手権
剣道 2023.05.15全日本学生選手権(以下、全日本)への出場権をかけた今大会。明大からは6人が出場し、相馬武蔵主将(政経4=九州学院)と三宅康太郎(法3=福岡大大濠)の2名が全日本への出場権を手にした。 ◆5・14 第69回関東学生剣道選手権大会(日本武道館)▼相馬――4回戦敗退 三宅――ベスト32 岩渕――3回戦敗退 中村――3回戦敗退 金井田――1回戦敗退 和田――1回戦敗退 主将が大躍進を遂げた。過去2回の関東学生選手権で1回戦敗退という結果に終わっていた相馬主将であったが、「1回戦から延長を何回もやってなんとか勝ちをつないで勝ち上がった」と語るように4回戦まで駒を進める。だが、32強入りがかかった4回戦に突きで一本を取られ敗退。それでも全日本出場決定戦では「絶対何があっても勝つという強い気持ちで戦いました」とメンを決め、勝利を収めた。 昨年度の大会で16強入りを果たした三宅は危なげなく4回戦まで勝ち進む。「(全日本出場がかかった)試合が一番緊張したが、最後決めるときは集中して技が出せた」と32強入りを果たし、全日本選手権への出場を決める。迎えた5回戦で敗退し、昨年度の結果には及ばなかったが、「全体的な動きの速さや、我慢強さが身についた」と成長を感じている。 「(チームの)雰囲気のいい状態を保って練習して団体戦で頑張りたい」(三宅)。新体制に移行して初試合を通じて得た収穫を武器に全日本、秋の団体戦への期待が高まる。 [堀口心遥] 試合後のコメント相馬――今大会までどのような練習をしてきましたか。 「フィジカルな面を強化して技術的な面も今まで以上にできるように練習してきました」 ――今大会で得た収穫を教えてください。 「全日本につなげたので、それが一番の収穫です」 ――今大会で見つかった課題はありますか。 「相手が攻めてくることに対して少し下がり気味に狙うことが多くて、反則が多かったりしたので、もっと自力をつけないといけないなと思いました」 ――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします。 「関東で悔しい結果で終わってしまったので、全日本では一つでも上に上がって優勝できるように頑張ります」 三宅――今大会を全体的に振り返っていかがですか。 「緊張したのもあって、あまり思ったように動けなかったのですが、結果的に全日本に行けたので良かったと思います」 ――今大会までどのような練習をしてきましたか。 「春合宿から基礎的なことをずっとやってきたので、少しはそれが結果につながったかなと思います」 ――今大会で見つかった課題はありますか。 「もう少し基礎的な部分、下半身の部分だったりとか振りの速さだったりというのはほかの大学に少し負けている部分があると思うので、そこを頑張りたいと思います」 ――全日本選手権に向けて意気込みや目標をお願いします。 「全日本では入賞、上にあがれるように頑張りたいと思います」READ MORE -
試合後インタビュー/関東学生選手権
剣道 2022.06.125月8日、第68回関東学生選手権が日本武道館にて開催された。明大からは武蔵治人(商4=明豊)、三宅康太郎(法2=福岡大大濠)がそれぞれ8強、16強に進出するなど、好成績を残した。今回は7月3日より開催される第70回全日本学生選手権(以下、全日本)への出場を決めた両選手のインタビューをお届けする。(この取材は5月31日に行われたものです) 武蔵――今大会を全体的に振り返っていかがですか。 「学生生活最後の個人戦でしたので、自分の(大会に)懸ける思いというか、最後に結果を残したいという思いで試合に臨みました」 ーー新体制に移行して初めての試合でしたが、今のチームの状況や雰囲気はいかがですか。 「かなりまとまっているチームだと実感していて、やりやすい環境だと感じています」 ーー敗退が決まった試合について教えてください。 「準決勝まで進むことができたので、『ここは絶対に勝ちたい』と試合に臨みましたが、やはり足りない部分があり反省点がいくつかあります」 ーー印象に残っている試合はありますか。 「準々決勝です。試合が長引いて20分ぐらい続いて心が折れそうだったのですが、今までやってきたことを思い出して精一杯戦った結果勝つことができてとてもうれしかったです」 ーー敢闘賞を受賞されましたがいかがですか。 「明大の選手として出場する試合で初めての受賞だったのでとてもうれしいです」 ーー今大会で見つかった課題はありますか。 「勝ち上がっていくにつれて疲労が溜まり、最後は足が止まってしまった部分がありました。下半身の持久力の部分で負けてしまったと思っているので、自主練習で走り込みなどをして強化をしていきたいです」 ーー全日本学生選手権にむけて意気込みをお願いします。 「関東大会を突破して全国大会につなぐことができたので、思い残すことがないように全てを出し切りたいです」 三宅ーー今大会を振り返っていかがですか。 「自分が目指した全日本出場を果たすことができて良かったと思います。負けた試合は力の差を感じたのでこれから頑張っていこうと思います」 ーー試合当日のコンディションはいかがでしたか。 「普段通り、練習と同じようにできました」 ーー新体制に移行して初めての試合でしたが、今のチームの状況や雰囲気はいかがですか。 「練習の雰囲気も良く、チームワークが良いというか、先輩後輩はありますがいい雰囲気でできていると思います」 ーー昨年度のチームと違う部分、また変えたい部分はありますか。 「昨年よりまとまりがあると思います。まだ勝てない、力が足りないところがあるので、これからチーム全員で頑張りたいです」 ーー敗退が決まった試合について教えてください。 「力の差があり、まだまだ自分の力が足りなかったと思うので、練習をして次は勝てるように頑張りたいです」 ーー今大会の収穫はありますか。 「敗れた試合に関しては全てにおいて上回られていたと感じるので、モチベーション向上につながると思います。全日本出場を決めた後の試合も勝利することができたので、自信になりました」 ーー今大会で見えた課題について教えてください。 「敗れた試合は簡単に行き過ぎた部分があったのでそこを修正して、堅い試合ができるようにしたいです。また、スピードや体の強さが足りないのでそこを鍛えたいと思います」 ーーありがとうございました。 [上瀬拓海]READ MORE -
試合後インタビュー/全日本学生優勝大会、全日本女子学生優勝大会
剣道 2021.12.0211月に開催された団体戦日本一を決める全日本学生優勝大会(以下、全日本)。明大は男子ベスト16、女子はベスト8という結果に終わった。部員たちにもさまざまな思いがあるなかで、主将を務めてきた元吉拓海(政経4=東海大浦安)と山﨑里奈(法4=中村学園女子)のインタビューをお届けする。(この取材は11月25日、12月1日に行われたものです) 元吉――筑波大との3回戦を振り返って。 「勝って次の試合に臨むつもりだったので、勝つつもりではありました。皆悔しかったと思います」 ――試合後に皆で話したことは。 「力の差が大きかったなと、皆で話しましたね」 ――4年間を振り返って。 「4年間やれることを全力でやれたのではないかなと思います。主将として皆の先に立って、自分がやっている姿を見せるというのは常に意識してきました」 ――逆に支えられたなと思う話はありますか。 「皆がこうしたほうがいいとかアドバイスをくれるので、そこは支えられたなと思います」 ――4年間でもうちょっとやれたな、と思うことはありますか。 「合宿ですね。剣道は飛沫とかかなりあるので、ここ2年間やらないことに決めて、本当はそういうところで皆と仲良くなると思うのですが、そこが心残りですね」 ――最後に4年生同士で話したこととかありますか。 「頑張ったよな、というのは。あとやっぱりあっという間で、4年間早かったなという話をしました」 ――これから明大剣道部に入部する後輩たちに伝えたいことはありますか。 「自分たちで考えられる能力は鍛えられるというのは高校と違うところだと思います」 ――後輩たちや一緒に過ごしてきたチームメイトなどにメッセージをお願いします。 「剣道はおじいちゃんとかになってもできる競技で、人生の財産になる競技なのでしっかりやめずに続けていってほしいなと思います」 山﨑――大会を終えてみていかがですか。 「自分としては大会前から悔いなく終わることを一番に考えていて、緊張は意外とせずに力を出し切ることだけ考えてやれたので後悔なく終えられたことは良かったなという感じです」 ――敗退した3回戦の日体大戦について。 「2回戦の鹿屋体大戦で、引き分けからの代表戦で勝利してチーム的には勢いに乗れたかなと思いました。自分自身も代表戦で勝てたことはその大会を通じて自信をつかめましたし、自分に勝負がかかってきたら任せろ、という心構えでいたのですが、自分が試合する前に勝敗がもう決まってしまった状況だったので、相手も中学校からずっと顔を合わせている選手だったので、その人に向かっていく気持ちで出し切ることだけ考えていました」 ――この4年間を振り返ってみて一番の思い出は何ですか。 「今回の大会前に卒業した先輩方がビデオメッセージみたいなのを作ってくださって、昨年度大会に出られなかった先輩方とか、これまで卒業された、自分たちとはかぶってない年代の先輩までビデオメッセージをくださったりして、限りないパワーをいただいたので、そういう一つの縁というのは、明大に入ってきたからこそのものだったかなと思うので、人とのつながりはやっぱり一番大きいものかなと思います」 ――コロナ禍で大会の経験も少ないなかでチームを束ねてきました。 「やはり練習試合もなかなかできない中で、どういうチーム構成にしていくかもそうでしたし、メンバーの選手たちがどれだけやれるかというところも大会で勝負しないと分からないというところでした。それでも、経験が少ないのは皆同じだと思ったので、周りの人たちには『思い切って今までやってきたことをやれば大丈夫だから』とチームに声掛けをして、気持ちがちょっとでも上がるようにはしてきました」 ――この4年間やってきたことは自信につながりましたか。 「そうですね、大学に入学する前よりは確実に自分自身も強くなれたなというふうには思っているので、成長できたなと思っています」 ――最後に残したいメッセージがあればどうぞ。 「自分がやっぱり4年間やってこられたのは家族や先輩後輩の支えがあってこそだったので、そういう方々への感謝を忘れずに、これからもまたさらに活躍できるように頑張っていきたいです」 ――ありがとうございました。 [金内英大]READ MORE -
試合後インタビュー/関東学生優勝大会、関東女子学生優勝大会
剣道 2021.10.072年ぶりに関東学生優勝大会、関東女子学生優勝大会が開催された。男子はベスト16、女子はベスト8で男女共に全日本学生優勝大会(以下、全日本)への出場を決めた。当記事では元吉拓海(政経4=東海大浦安)と山崎里奈(法4=中村学園女子)のインタビューをお届けする。(この取材は10月4日に行われたものです) 元吉――大会を振り返っていかがですか。 「試合が終わってみたら、チーム内のコミュニケーションとかが欠けていた部分がありました。昨日ミーティングしてこれからどうしていこうかということをみんなと話した結果、毎日練習後に『今日の練習はこうだった』とか、みんなで指摘し合って、次の全日本までやっていこうと頑張っているところです」 ――チームワークがうまくまとまっていなかったということですか。 「そうですね。団体戦はチームワークが大事なので」 ――当初の目標を教えてください。 「優勝を狙っていましたが、ベスト16でふがいない試合となってしまいました」 ――久々の団体戦でしたが、いかがでしたか。 「男子は今まで1人は強い選手がいたのですが、今年はそういう人がいないので、ポジションごとに仕事をしたら勝てるのではないかという状態です」 ――大会通して得たものや失敗したと感じたことはありますか。 「やはりポジションの仕事をするというのが一番の課題で、諦めずにポジションごとの仕事ができていれば次につながったと思います。大将戦になって4分間守り切ればチームで一番調子の良い選手が団体戦に出られるのですが、私が仕事を果たせなかったことに課題があります」 ――大将戦で試合場に入る前の気持ちはいかがでしたか。 「絶対勝つというつもりだったのですが、今までやってきた相手とは全く違ってやりにくい感じがしたので、押し切れずに負けてしまったというのがあります」 ――敗因は何だと思いますか。 「足を止めなければ打たれないところだったので、そこは練習で取り組めてはいたのですが、止まってしまいました」 ――当日のコンディションはいかがでしたか。 「みんなそこに合わせてきたので、絶好調という感じでした」 ――ライバル意識を持つ他大はどこですか。 「スターがそろっているチームなので、強い中大とか筑波大です。そこに勝ちたいという気持ちはあります」 ――主将としての心掛けはありますか。 「私は口で言うのは結構苦手なので、背中で見せられるように誰よりも練習に取り組むことは意識しています」 ――主将としてやってきて良かったことかありますか。 「さまざまな役職の人と報連相をしてコミュニケーションとっているので、さまざまな人との関わりが増えたのは良かったかなと思います」 ――コロナ禍で主将を任されていかがでしたか。 「一つ上の代は強い先輩方だったのですが、大会がなくてなかなか全体で練習もなく、先輩たちを見て学ぶということができませんでした。私達の代で一からやるというのは難しかったです」 ――全日本への意気込みと目標をお願いします。 「全日本は優勝目指して、4年生は残り1カ月ほどしかないので、普段の稽古でやれることはしっかりやって臨みたいと思います」 山崎――大会を振り返っていかがですか。 「準々決勝で代表戦になって、そこで最上級生、大将としての役割を果たし切れなかったのが敗因の一つだと思います。ずっと今までの戦いで自分が勝てばチームが勝ち、自分が負ければチームも負けるということを言い聞かせながらやってきました。ですが、自分が負けたら負け、という気持ちの方が勝ってしまって、打たれないようにやっていこうという意識が強くなってしまいました。自分の攻めの剣道ができなかったので、そこを反省点として次の大会に生かしていきたいです」 ――2年ぶりの関東団体戦でした。チームとして手応えはいかがでしたか。 「昨年度大会がなかったので、大学生になって初めての子や新人戦以来の久しぶりの公式戦という子も多かったです。そういう中で、みんなの本番の出来次第ということで読めない部分もありました。ですがそれは他の大学も同じなので、思い切りやっていこうとみんなで話していました」 ――大会を通して失敗や得たものはありますか。 「チーム全体的に一本を取りにいく姿勢というよりも、打たれない姿勢の方が目立ってしまっていたと思います。一人一人が一本取ってチームに貢献するという気持ちを持たなければいけないです。打たれないという意識の方が強いと全日本では勝てないと思うので、そこはチームとしての課題です」 ――準々決勝の代表戦はいかがでしたか。 「相手は上段で自分よりも背が高い選手だったのですが、弱気になってしまいました。そこで消極的な姿勢になってしまって、やはり攻めていけなかったというのが反省点です」 ――長い時間の戦いでした。 「体力的には2回戦から大将戦が続いていました。どういう状況で回ってくるかも分からないので、常に緊張した中で自分の番を待つという状態でした。そういうところから精神面的には少し削られてしまっていたのかなと思う部分もあります。自分の集中力が代表戦で至らなかったところもあると思います」 ――やりづらさはありましたか。 「相手が上段だったので間を詰めていきたかったのですが、詰めたら打たれそうだなとかそういうことを意識し過ぎてしまいました。やりづらいというより、自分の思う間合いまで詰めていくことができなかったです」 ――試合を終えて良かった点はありますか。 「高校時代も大将をやっていたのですが、大将戦が回ってくるという場面があまりなかったです。ですが今回のように大将戦を3回経験して、3回中2回は勝つべきところで勝てました。そこは自分の自信にして、次につなげたいです」 ――主将を務めてしばらくたちます。 「先輩に頼るだけでなく、明大のいいところとして後輩も上級生に何か意見を言いやすい雰囲気があります。自分も下級生の時は先輩に頼り過ぎず、意見を出してやりやすい雰囲気をつくっていこうと意識していました。ですが、いざ自分が上級生になってキャプテンという立場になると責任感が違って、今まで上級生に引っ張ってもらっていたと実感しました」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「チームワークを高めてみんなが同じ目標を持って取り組んでいくということを、チームをまとめる上で自分が一番意識してきました。練習後だったり練習の合間に話す機会をつくって、みんなの意識だったり目標が一つになるようにしてきました。関東優勝を目指して頑張るというところでは、みんな同じ目標を持って頑張れていたのではないかと思います」 ――全日本への意気込みと目標をお願いします。 「今回関東でベスト8という悔しい結果で終わってしまいました。試合を見ていて、自分たちも最後は一つのコートで試合をしたいなというのは自分だけでなくチームのみんなも実感したと思います。昨年度試合はなかったですが、その前の大会で2位が続いているので、昨年度大会がなくて試合に出られなかった先輩の思いや2位で終わってしまった先輩たちの思いまで背負って、全日本優勝という目標をみんなで持って頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [金内英大、宇野萌香]READ MORE -
試合後インタビュー 山﨑里奈/ 全日本女子剣道選手権大会
剣道 2021.03.23第59回全日本女子剣道選手権大会が3月14日に開催された。つわものがそろう舞台だが、山﨑里奈(法3=中村学園女子)が2位という好成績を樹立。当記事では、見事準優勝を果たした山崎のインタビューをお届けする。(この取材は3月19日に行われたものです) ――まず、久々の公式戦となりました。 「久しぶりだったので試合の感覚が鈍っていないかと不安でしたが、いざ試合になったらいつも通りやることができました」 ――今大会を振り返っていかがでしたか。 「今回は警察の方々が参加せず、大学生の出場が多かったため、ここは負けられないなと思いました」 ――準決勝は小松加奈さん(商4=東奥義塾)との同校対決でした。 「一昨年度の全日本の決勝でも試合をして、そこでは負けてしまって2位だったのですが、今年度もこのような大舞台で試合をして自分の力を尽くして勝つというイメージで試合に臨むことができました」 ――決勝戦について。 「相手は高校の後輩でどのような選手かも知っていました。構えることなく自分も向かっていこうという姿勢で臨みました」 ――決勝戦で印象に残ったことはありますか。 「相手はスピードと勢いがある選手だったので、それに合わせることなく冷静に狙えるところでしっかりと技を出すことに専念しました」 ――コロナ禍での練習で感じたことを教えてください。 「稽古ができていたことが普通ではなかったのだと感じたこともありましたし、一度剣道から離れて、剣道と向き合うことで何が足りなくて、何をどうすればいいのかということをもう一度考えるきっかけになったりと、気付かないところにも目がいき、この期間だからできたことでもあったと思います」 ――これからどのような1年にしたいですか。 「自分自身、今年度が最後の1年なので今年度こそは団体、個人共に日本一を目指したいです」 ――主将としてどのようなことをやっていきたいですか。 「大学はお互いが教え合う場だと思っているので、経験したことや持っているものをお互いに共有し合えるようにしていきたいです」 ――ありがとうございました。[須藤聖広]READ MORE -
女子団体 2年連続準優勝!/全日本女子学生優勝大会
剣道 2019.11.11昨年度、鹿屋体大に敗れ準優勝に終わった女子団体の全国戦。今年度は準決勝にて同大学と対決し勝利を収め、雪辱を晴らした。決勝戦では紙一重の勝負を繰り広げた結果惜しくも立大に敗退。日本制覇には至らなかったものの2年連続準優勝という目覚ましい功績を残した。 ◆11・10 第38回全日本女子学生優勝大会(春日井市総合体育館)▼明大――準優勝 初戦から大波乱だった。1回戦目、大体大との試合ではお互い一歩も譲らない戦いを見せ、代表戦に突入。主将・藤﨑薫子(営4=島原)が代表として試合に出場し、15分にわたる長い戦いの末、藤﨑がメンを決めて何とか勝利。 明大の真価が試される準決勝。相手は昨年度の決勝戦で敗れた因縁の鹿屋体大だった。次鋒(じほう)戦まではお互い静かな立ち回りを見せるも、中堅の小松加奈(商3=東奥義塾)のメンで明大が一歩リード。しかし副将戦でメンを2本取られてしまい体勢は逆転。大将戦では藤﨑主将が相手の猛攻に屈せず、スキを突いて引きメンで一本獲得。そのまま終了時間を迎え決勝戦へと駒を進めた。 迎えた決勝戦。先鋒の山﨑里奈(法2=中村学園女子)や副将の小松らが懸命に有効打を狙うもなかなか審判旗は上がらず、副将戦まではお互い一本も取れないまま終わった。優勝への大手をかけるために両者譲れない戦いとなった大将戦。「決勝は楽しんでいこうと話していた」(藤﨑)。藤﨑主将がメンや隙を突いたコテ打ちなどで果敢に一本を狙うも、一瞬の隙に相手に引きメンを打たれそのまま一本負け。惜しくも優勝は逃してしまった。 このメンバーでの団体戦はこれで最後となる。引退を迎える藤﨑主将は「来年は絶対優勝してくれる」(藤﨑)と後輩たちにバトンを託した。日本一への道は険しいものだが、今大会で手に汗握る熱い戦いを見せた明大剣道部なら来年は優勝できる。 [金内英大] 試合後のコメント 大塚武男監督――試合を振り返っていかがですか。 「1回戦から大体大で危なかったのですが、そこをよく大将の藤﨑を中心にみんなの力で乗り切ってくれて。決勝までよく頑張ってくれたと思います」 ――準決勝は昨年度敗北した鹿体大でした。 「鹿体大で力を使い切ったというか。その試合が全てだったのではないかと思います。決勝戦で気を抜いた訳ではないです。前の試合で集中力が切れてしまったのかなと。でも皆さんよく頑張ってくれたと思います」 ――今年はどんな一年でしたか。 「まだ新人戦がありますけど、個人は1位、2位、3位を取れて、筑波大も優勝、2位、3位と取りましたけどこの間の団体戦で負けてしまったように、勝負は簡単ではないです。これから課題が見つかったので、精進していきます」 藤﨑――今日を振り返っていかがですか。 「仲間に助けられてばかりでしたが、楽しかったです」 ――決勝戦についてお聞かせください。 「全然焦りとか無くて、みんながつないできてくれたから、私が勝って勝負を決めようと思う気持ちのほうが大きかったです」 ――チームの作戦などはありましたか。 「一戦、一戦、目の前の試合をしっかりやっていって、いつも通りにやって力を発揮するようには言いました」READ MORE -
接戦制しベスト4 新体制へ弾みつける/全日本学生優勝大会
剣道 2019.10.28有終の美を飾った。4年生にとって最後の団体戦となった今大会。初戦から代表戦にもつれるなど熾烈な戦いが続く中、激戦を勝ち抜きベスト4進出を果たした。準決勝で優勝校・中大相手に敗れはしたものの1年生の活躍も見られ、新体制に明るい兆しをもたらす結果となった。 ◆10・27 第67回全日本学生優勝大会(千葉ポートアリーナ)▼明大――ベスト4 競り勝つ強さがあった。全日本の前しょう戦である関東学生優勝大会ではベスト4まで進み、今大会では上位進出も期待されていた明大。しかし初戦の香川大相手にまさかの苦戦を強いられる。「みんな入りが悪くてだらだらとした試合だった」(槌田祐勢主将・政経4=九州学院)。大将を務める槌田がピンチを救いなんとか勝利を収めたものの、決して幸先の良いスタートとは言えないものだった。 試合後、コーチ陣からの激励を受けたメンバーは気持ちを引き締め直し第2回戦で強豪・法大に勝利。明大に追い風が吹き始める中、第3回戦の相手は昨年度の優勝大会で破れた大体大。初戦と同じく接戦にもつれこんだが、昨年度の試合経験から分析を重ねた明大が作戦勝ちを収めた。準決勝では中大に力及ばず破れたが、堂々のベスト4を飾った。 今大会で4年生の出場は最後となったが、彼らが残した功績は大きい。「和気あいあいとした1年間だった」(梶谷彪雅・政経3=九州学院)。学年を超えてそれぞれに意見することができるようになったのは今年度から。今大会で優勝した中大のような強豪校は、コミュニケーションがとりやすくフレンドリーなチームとしても名高い。そうした姿勢を参考に、新体制では「どうしたら剣道を楽しくさせることができるのかを考えつつ、やる気のある下級生たちの底上げをできるようなチームにしたい」(梶谷)。4年生が改革した明大を、新たな世代がさらに強くしていく。 [前田彩貴] 試合後のコメント槌田――今後後輩に求めることは何ですか。 「攻撃力として物足りない部分があるので、そこは一人一人が一本を取れるような選手になってほしいです」 山本雅人(政経4=麗澤瑞浪高校)――初戦を振り返っていかがですか。 「チームの雰囲気的にも気が抜けていたところがありましたが、槌田がなんとか踏ん張って勝ってくれたので良かったです」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「練習もですが個人として練習以外のところでも頑張ってきました。全日本3位という結果を2回残せて、優勝はできませんでしたが近づくことはできました。自分は今後も剣道を続けていきますが、それにつながる4年間になったと思います」 梶谷――大体大との試合はいかがでしたか。 「気持ちを高めるというよりも具体的な話をしました。大体大は打たせないことを徹底させたり逆に大将戦に持ち込ませたりと、相手をイライラさせるのがうまいチームです。そこはキャプテンとも注意しようと話していました」 ――中大に敗戦した率直なお気持ちはいかがでしたか。 「もちろん悔しい気持ちはありました。でも落ち込むだけだと次の成長はないので、自分たちの代では今回の負けをどういう考えで持っていくのかをもっと話し合っていきたいと思います。悩んでいることがあったら先輩に話せるような代にしたいです」READ MORE -
ベスト4で全日本決めるも、力出し切れず課題残る/関東女子学生優勝大会
剣道 2019.09.23昨年度は優勝を飾り、連覇を目指して挑んだ関東女子団体。ベスト8に進出し全国への切符を手にするも、準決勝で一歩及ばず敗戦。目標の優勝には届かず課題の残る大会となった。 ◆9・23 第45回関東女子学生優勝大会(東京武道館) ▼明大――ベスト4 「初戦が一番の山場だった」(山﨑里奈・法2=中村学園女子)。シード校の明大は初戦となる2回戦で早大と激突。試合は5戦目の大将戦まで両校全く引かず、決着は代表戦へともつれこんだ。明大からは藤﨑薫子主将(営3=島原)が試合場に入り、15分近い試合の末何とか勝利。その後4回戦までは相手に1本も取らせないまま勝ち進み、準々決勝では先鋒の山﨑が「後半の試合で少しはチームに貢献できた」(山﨑)とメンとコテで2本勝ちを決め、そのまま勢いに乗り勝負を制した。 迎えた日体大との準決勝。先鋒・山﨑がメンで1本勝ちを収める。このまま勢いに乗れるに思われたが、次鋒・福田安優子(商3=東海大札幌)が相手の激しい攻めの前に悔しい2本負け。中堅、副将と引き分けが続き、大将戦では藤﨑が立ち上がりすぐさまにメンを狙いに行くも有効打ならず。試合中盤でメンを取られてしまう。その後も果敢に攻めるも「1本を取りたいという気持ちが強すぎた」(藤﨑)。最後は相面勝負に出るも相手に旗が上がり敗北した。 ベスト4に入った明大は全日本出場を決めたものの、全国の頂点へ向けて課題は山積だ。特に「1本でもおかしくない技を決めきれなかった」(藤﨑)と攻撃精度の甘さが今大会の勝負を分けた。反省だけでは終わらせない。昨年関東を制した者のプライドにかけて、今回の雪辱を晴らすべく全日本で頂点を狙う。 [金内英大] 試合後のコメント 大塚武男監督――試合を振り返っていかがですか。「いい試合はしたと思います。ですが、大将戦で藤﨑の判定かなと思いましたがなかなか旗は上がりませんでした。全日本ではそれを決めきれるように頑張りたいなと思います」 ――メンバーを固定したのはなぜですか。「出ているメンバーは悪いところはなかったです。悪いところがあれば1人2人は変えますが、引き分けが多く負けの方が少ない中で変えるタイミングはなかったです」 藤﨑――今日の試合を振り返っていかがですか。「今日は流れも良かったかなと思っていました。しかし、1本を大事にすることや誰かが取った1本を守り抜くということが今日は弱かったと思います」 ――昨年度は優勝した大会ですがベスト4に終わってしまいました。「常に優勝を目指しているので悔しいです。次の全日本に向けて気持ちを切り替えて頑張っていこうと思います」 山﨑――チームの調子はいかがですか。「誰かが取られたら誰かが取り返すというチームワークで勝ち上がってきました」 ――全日本に向けて一言お願いします。「3位という悔しい結果に終わってしまったので気持ちを切り替えてやるべきことを練習でしっかりやって、全日本では優勝できるよう頑張ります」READ MORE -
2年連続関東ベスト4 筑波大に惜敗/関東学生優勝大会
剣道 2019.09.16 秋の団体戦が開幕した。各校7人の代表選手で争われる今大会。明大は準決勝で筑波大と戦い、1-2で惜しくも敗れた。しかし、強豪・筑波大相手に要所で技を決めるなど今後の成長を予感させる一戦となった。 ◆9・15 第68回関東学生優勝大会(川崎市とどろきアリーナ)▼明大――ベスト4 シード権により2回戦からのスタートとなった明大。「(立ち上がりは)体が重かった」(槌田祐勢主将・政経4=九州学院)と初戦こそ2ー1の接戦で切り抜けるも、3回戦は7ー0で全日本の出場を決める。 その後も勝ち進み、迎えた筑波大との準決勝。互いに技を仕掛け合うも、決め切る力は相手の方が上手だった。三将・柴田大介(営3=九州学院)の対戦終了時点で0ー2。副将・松尾倫太郎(総合3=島原)は、勝利しなければチームの敗退が決まるという場面で「取りに行かないといけない気持ちが少し出てしまった」。昨年度の関東学生新人戦では勝利した松﨑賢士郎(筑波大)に敗北。チームのベスト4が確定し、筑波大に優勝を譲る形となった。 頂点には届かなかったが、好材料は多い。準決勝の大将戦。槌田は昨年度世界選手権代表の星子啓太(筑波大)を相手に「体が反応した」とコテで勝利。また、池内暢斗(政経1=九州学院)は4回戦までの3試合を全て2本勝ちで制した。優勝した筑波大と互角に競り合えた自信、今回発見した課題は次戦につながるはずだ。来月に行われる全日本では「日本一になれるように」(槌田)。再び基礎から見つめ直し、今年度の集大成に向け突き進む。 [西山はる菜] 試合後のコメント大塚武男監督――全日本に向けて意気込みをお願いします。 「いい選手がそろっているので、気持ちで負けないようにまた頑張っていきたいと思います」 槌田――全体を振り返っていかがですか。 「取れるところで取れなかったことがあったので、そこで1本取れる力をこれから練習して身につければいいかなと思います」 ――個人としてはいかがでしたか。 「体が動けていたので良かったのですが、守る時に取られる時があったのでそこを改善すればいいかなと思います」 ――大会を通して収穫はありましたか。 「優勝校の筑波大と比べてみると攻撃力が足りなかったので、基礎からしっかりやっていきたいです」 松尾――2回戦、準決勝をそれぞれ振り返っていかがですか。 「2回戦は足が動いてなくて0点かなという試合だったのですが、準決勝の相手が同じ高校だったというのもあって。格上の相手にどう戦うか考えながら、取りにいかないといけない部分があったので攻めながら、課題が見つかるような試合でした」 ――全日本に向けて。 「今日取られた部分や課題をしっかり見つけて、全日本では相手に取られることがないように。チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います」READ MORE -
全日本女子学生選手権 事後コメント②小松加奈、山崎里奈
剣道 2019.07.07快挙を果たした。6月29日に行われた全日本女子学生選手権。決勝では小松加奈(商3=東奥義塾)、山﨑里奈(法2=中村学園女子)が同校対決を果たし、小松が勝利。昨年度同大会の覇者・藤﨑薫子(営4=島原)は準決勝で山﨑に惜敗しベスト4に終わった。 今回は、入賞を果たした上記3人、大塚武男監督のインタビューを2回に分けて掲載する。第2回は小松、山﨑のコメントです。 小松 ――決勝戦までの流れはいかがですか。 「1試合目から思うような剣道ができました。調子悪い時は上を見すぎてしまって次はこの相手だと気にしてしまうのですが、あまりこわばらずにできたと思います。昨年藤﨑先輩が優勝してうれしさが一番にあったんですけど、自分が勝ちたかった思いもあったのでその想いが今回出たと思います」 ――決勝戦は同門対決でした。 「山﨑は引きメンが得意なので引き技は打たせないところと思い切り飛んでくるので。そこは足を止めずに前でさばいていくか技で返していくか。取りに行く剣道が自分の強みなのであまり延長にならず、体力を温存して決勝戦に進むことができたと思います」 ――関東大会の敗者復活戦から優勝されました。 「(関東は)だいぶ悔しかったです。2年連続で3位ってきていたので。でもそれが自分に与えられた試練なんだって思って。ポジティブに考えて練習しました」 ――自主練を重視しているとお聞きしました。 「ラダーで細かい足さばきを鍛えるのを中心に、あとは走って個人戦が長くなっても耐えられるような体力をつけられるように。(変化は)変わりました。今回も7試合あったのですがそれでも最後まで戦える分の体力は残っていました」 ――次は団体戦です。 「自分がどこにいたとしても絶対自分が1位を取るというポジションだと思うので盛り上げていきたいです。団体戦でも頑張っていきたいです」 山崎 ――今の率直なお気持ちは。 「高校でも個人戦であまり結果を残したことがなかったので2位という実感がないです」 ――藤﨑選手と対戦した準決勝を振り返って。 「仕掛けも技のスピードも速いので粘り強くいこうと思って、意地でもいかせないという気持ちでさばいてさばいて自分のいけるところに勝負をかけようと思ってやっていました」 ――作戦はありましたか。 「稽古でメンを打っていったところを打たれるので、我慢だと自分に言い聞かせながら。あとコテがうまいイメージなのでそこを気をつけようというのと、引き技もうまいので相手が仕掛ける前に自分が仕掛ければ自分のペースにもっていけると思ったのでそういうところです」 ――決勝の作戦はありましたか。 「メンに飛んでくるかなと思っていたんですけど、やっぱり決勝の舞台でお互いに警戒して警戒してという感じだったんですけど、最後はもう小松先輩の狙いにはまりました。あの引きメンは練習試合でも他の大学の人とかにも打ってて得意技というのは分かっていたんですけど、今日試合の序盤で全然出してこなかったので警戒が薄れてて、打たれた時はあ、今来たかって感じでした」 ――決勝で戦っていて小松選手が上手だなと思った時はありましたか。 「試合してて構えた時とかに攻めの強さが小松先輩は強かったです」 ――この1年間意識してきたことはありますか。 「去年藤崎先輩が優勝していて自分はお付きをさせてもらったのですが、優勝する姿を見て、先輩は試合会場に立てていて自分は立てていないという悔しさが残ってたのでその気持ちは忘れず取り組んできました」 ――目標があればお願いします。 「去年準優勝で悔しい思いをしたので今年こそは日本一になれるように気を引き締めてチーム一丸となってやっていこうと思います」 [剣道部担当一同]READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
明大体育会屈指の伝統を誇る剣道部。1905年に創部され、これまで華々しい実績を飾ってきた。近年でも男子個人戦や女子団体戦で全日本優勝を果たすなど、大学剣道界の名門として輝きを放っている。中でも内村良一氏(平15営卒・現警視庁)は剣道界の〝生ける伝説〟として知られおり、多くの剣士たちの目標となっている。
男子部と女子部に分かれており、春季の個人戦と秋季の団体戦で優勝を狙い、日々稽古に励んでいる。試合開始から、技の決まる〝一瞬〟まで。目を離せない真剣勝負の連続だ。