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全日本閉幕 男子舵手なしペアが優勝/全日本選手権
端艇 2019.05.26 遂にシーズンが開幕した。4日間にわたって行われた今大会。30度を超える猛暑の中、死力を尽くしたが優勝艇は男子軽量級舵手なしペアのみ。幸先のいいスタートとはいかなかった。 ◆5・23~26第97回全日本選手権(戸田ボートコース) ▼男子シングルスカル(S太田)――敗者復活戦3位 ▼女子シングルスカル(S増田)――準決勝3位 ▼男子軽量級ダブルスカル(S角南B佐藤)――敗者復活戦3位 ▼男子軽量級舵手なしペア(S道端B武藤)――1位 ▼男子舵手なしクォドルプル(S岡本3寺井2門馬B石畑)――4位 ▼女子舵手なしクォドルプル(S高島3永井2髙橋B種田)――順位決定戦1位 ▼男子舵手なしフォア(S鈴村3藤井2土屋B蓮沼)――順位決定戦3位 ▼男子舵手付きフォア(C岡部S小野田3松木2加藤B蓮沼)――準決勝3位 ▼女子エイト(C東S西田7田口6黒沼5村岡4塩田3中山2林原B岡田)――決勝2位 ▼男子エイト(C立野S鎌原7木村6佐々木5茂見4境3小林2河畑B中村)――順位決定戦4位 急造コンビが日本一に輝いた。男子軽量級舵手なしペアで出場した道端勇樹(政経3=小松明峰)、武藤駿太(法1=越ヶ谷)。武藤は同種目での出場経験はなく全くの初心者だった。しかし「ゼロからだから教えたことを全部吸収してくれる」(道端)と短い練習期間でも息の合ったこぎを披露。予選を1位で通過し決勝を迎えた。その決勝では「思い通りに進んだ」(道端)とスタートから飛び出すレースプランが奏功。一度も他艇にリードを許すことなく優勝を果たした。 あと一歩だった。村岡美晴(農3=日田三隈)を除くクルー8人が1、2年生という異色の編成で臨んだ女子エイト。決勝は1000メートル地点まで3位と苦しい立ち上がりだったが「中盤の追い上げが私たちの強み」(村岡)と怒とうの追い上げを見せ首位・立大に食い付いた。ゴール間近で立大に並んだが一歩及ばず。その差はわずか1.04秒とまさに紙一重の差だった。 今大会は優勝が1艇のみと結果は振るわなかった。しかし、下級生が大半を占める女子エイトが2位と確かな伸びしろを見せた。「力が足りないところを補ってインカレは優勝したい」(西田結惟・文2=加茂)。悲願の男女総合優勝に向けこぎを進める。 [長沼遼太] 道端 ――今の気持ちを聞かせてください。 「前半から攻めて自分たちのやりたいようにやるというレースができたのでうれしいです」 西田 ――今日のレースを振り返っていかがですか。 「結果は悔しいですけどやりたいことはできたのでやり切れなかったという後悔はないです。けっこうスッキリしています」 ――インカレに向けての意気込みをお願いします。 「今回はやりきっての結果なので力が足りないところを補って、インカレは優勝したいです」 東夢(政経2=浦和一女) ――今後は部内でどういう存在になりたいですか。 「いつまでコックスをやるかとかは決まっていないのですが今回の8人を勝たせたいという気持ちはすごく強いです。インカレでは別の艇になりますがみんなのサポートをして同じになった人は絶対に勝たせたいです」 武藤 ――先輩とのレースに緊張しましたか。「最初はありました。できるかなと思ったのですが教えてくれたのでよかったです」READ MORE -
シーズン最終戦 優勝艇は出ず悔しい結果に/全日本選手権
端艇 2018.10.28有終の美を飾ることができなかった。3日間にわたって行われた今大会は4年生にとって最後のレース。死力を尽くし臨んだが、優勝艇は一つも出ず。悔いの残る結果となった。 ◆10・26~28 第96回全日本選手権(戸田ボートコース)▼男子シングルスカル(S大原)――敗者復活戦2位 ▼女子シングルスカル(S永井)――順位決定戦3位▼男子ダブルスカル(S田崎B角南)――敗者復活戦4位▼男子舵手なしペア(S近藤B土屋)――敗者復活戦4位▼男子舵手付きペア(C佐藤S梅木B鎌原)――2位▼男子舵手なしクォドルプル(S石畑3境2太田B中村)――順位決定戦1位▼女子舵手なしクォドルプル(S瀧本3成瀬2西田B高島)――4位▼男子舵手なしフォア(S松木3木村2古田B茂見)――4位▼男子舵手付きフォア(C立野S菊池3佐々木2小野田B蓮沼)――4位▼女子エイト(C東S松村7塩田6高橋5土佐4黒沼3増田2種田B岡田)――順位決定戦3位 社会人の壁は高かった。昨年度の今大会で優勝を遂げた男子舵手付きフォア。今大会の1週間前に同種目で出場予定だった佐藤雅也(営2=本荘)のケガにより小野田実(法2=県立越谷)にメンバーを急遽変更した。試合前からアクシデントに見舞われた。「あまり完成度が高くないままきてしまった」(菊池渉太・政経4=猿投農林)と不安を抱えつつ迎えた決勝。スタートから戸田中央総合病院がスパートをかけてくることを予想した明大は「仕掛けるところを前半に集めた」(小野田)と先行逃げ切りを図る。しかし、序盤から戸田中央総合病院、新日鉄住金に引き離される苦しい展開に。その後も「レースプランが裏目に出た」(小野田)と後半まで体力が続かず1000メートル地点で仙台大に抜かれ、結果は4位。連覇をつかむことはできなかった。 今大会で4年生が引退し再スタートを切る端艇部。「自分たちで自信を持ってやっていってほしい」(古田直輝主将・政経4=米子工)。悲願のインカレ男女総合優勝は次世代に託された。まずは11月に行われる全日本新人選手権で下級生が底力を見せる。[長沼遼太] 試合後のコメント 古田――後輩にはどのようなことを期待していますか。「対抗で付きフォア、なしフォア、付きペア、全部2年生と1年生が乗っていて、4年生よりも主力が1、2年生にいっていたので、来年はエイトで全日本を取りにいってほしいです。着実に成長しているのを感じられたので、それを自分らで自信を持って戦ってくれたら、来年は良いライバルとして迎えられるんじゃないかなと思います」菊池 ――昨年は同種目で優勝。去年と今年で違いはありますか。「相手に社会人がたくさん加わってきて、戸田総合中央病院が漕手4人中3人がジャパン経験者で、キャリアでもパワーでも劣っているので、そこをどう埋めるかが課題ですね」小野田 ――交代となった佐藤選手とレース前はどのような話をしていましたか。「急にレース出ることになって『迷惑かけるだろうけど、ごめんね』とは言われていましたが自分としてはレースに出られることになって嬉しいし、雅也(佐藤)の分まで頑張ろうという責任も感じたりしました」READ MORE -
男子舵手なしフォア圧巻の優勝 総合優勝逃すも意地見せる/全日本大学選手権
端艇 2018.09.10各大学がその威信をかけて戦う舞台である全日本大学選手権が4日間にわたり開催された。最終日の決勝には男女合わせて7艇が出場。目標として掲げていた男女総合優勝にはわずかに届かなかったが、男子舵手なしフォアと女子ダブルスカルが大学ボート界の頂点に立ち、強豪の意地を見せ付けた。 ◆9・6~9第45回全日本大学選手権(戸田ボートコース)▼男子総合――3位▼女子総合――2位▼男子シングルスカル(S大原)――敗者復活戦3位▼女子シングルスカル(S種田)――順位決定戦1位▼男子ダブルスカル(S田崎B太田)――準決勝3位▼女子ダブルスカル(S瀧本B高島)――1位▼男子舵手なしペア(S近藤B土屋)――2位▼女子舵手なしペア(S岡田B黒沼)――4位▼男子舵手付きペア(C佐藤S藤長B小林)――3位▼男子舵手なしクォドルプル(S道端3石畑2境B中村)――4位▼女子舵手付きクォドルプル(C東S塩田3成瀬2西田B土佐)――2位▼男子舵手なしフォア(S佐々木3佐藤雅2菊池B蓮沼)――1位▼男子舵手付きフォア(C佐藤理S鈴村3加藤2奥谷B角南)――準決勝4位▼女子舵手付きフォア(C粟野S村岡3松村2増田B高橋)――順位決定戦3位▼男子エイト(C立野S松木7茂見6古田5梅木4木村3鎌原2小野田B河畑)――順位決定戦1位 頼れるリーダーの英断が栄冠への道を切り開いた。1000メートル地点までに2位の立大と3秒もの差を付け、そのまま逃げ切る「100点満点のレース」(菊池渉太・政経4=猿投農林)で優勝を飾った男子舵手なしフォア。だが、この圧巻のレースプランはクルーリーダー・菊池を中心に「決勝前夜に変えた」ものであった。今大会へ向け2カ月もの練習を積み、臨んだ初日の予選。立大に敗れ、いきなり窮地に立たされた。くしくも菊池にとって立大は、3年前の同大会同種目決勝で苦杯をなめた因縁の相手。それだけに「絶対リベンジしたい」。敗者復活から勝ち抜き、決勝での再戦を決めると「前半からより果敢にいく」攻めた戦略に変更するという〝奇襲〟に出る。「うまく型にはまった」。攻めの姿勢で全国の頂点へとクルーを導き、最高の笑顔で自身最後となるインカレを終えた。 有終の美を飾る。10月末に行われる全日本選手権をもって4年生は引退し現体制は終了となる。「集大成なので全力で勝ちにいきたい」(古田直輝主将・政経4=米子工)。これまで培ってきたすべての力をオールに込め、こぎを進めるその姿から目が離せない。[小野原琢真]試合後のコメント古田――残す大会は全日本選手権のみとなりました。 「明大としても今年度最後の大会で、集大成なので全力で勝ちにいきたいと思います」菊池――今日のレースを振り返っていただけますか。 「前半から果敢に攻めるというのは昨夜クルーと話し合って決めました。うまく型にはまって逃げ切れたので100点のレースだったと思います」――クルーリーダーとして意識していたことはありますか。 「楽しさを大切にしていました。後輩と乗ったのですが、距離があると後輩が感じたことの言いにくさもあるかと思ったので、なるべく距離を縮めるように意識していました」蓮沼隆世(法3=会津)――クルーのコンディションはいかがでしたか。 「今日は朝から体が動いていて、アップの時から声を出して4人の気持ちを高めあえていました。勝つイメージができていたので、いい状態でレースに臨めました」――10月の全日本選手権に向けて意気込みをお願いします。 「今回のインカレの勢いに乗って、他のクルーになってもこの経験を生かしたいです。4年生も引退する大会なので、来年自分たちの代になったときに引っ張っていくためのきっかけになるような大会にしたいです」READ MORE -
インカレ開幕直前 瀧本日向子インタビュー
端艇 2018.09.05大学日本一を懸けた戦いが幕を開ける。9月6日から9日にかけて開催される全日本大学選手権(インカレ)。昨年度は女子部が9年ぶりに総合優勝を果たした一方で、男子部は3位に沈んだ。狙うは創部初の〝男女総合優勝〟ただ一つ。今年度こそ悲願を果たし、紫薫の歴史を塗り替える。 今回は女子主将を務める瀧本日向子(商4=館林女子)のインタビューをお送りします。 ――最後のインカレですが今の心境はいかかですか。 「最後のインカレで引っ張る立場になって正直緊張はしています。でも思い切って最高学年としてやっていくしかないと思います」 ――女子主将として今までやってきていかがですか。 「女子主将として今年度やる前に、去年のクォドでは勝ててうれしかったけど他の種目との差が結構あるなと思いました。決勝に行けないクルーもあって、3年生の時に『もし私が主将になったら全員で優勝したいな』と思っていました。対抗がどうとかではないなくて全員が勝負できる、勝てるチームにしたかったんです。今までは『このクルーは勝つだろうけど他のクルーはわからない』という感じだったんですけど、それが今年は全員で勝つという雰囲気にはなっています。不安もあるけど4年間の中で一番『全員で戦うぞ』という準備ができていると思います」 ――全員で戦う雰囲気とはどういうところで感じますか。 「私がジャパンの方に不在の時期があったのですが、その間にやってほしい事とかを分担できていました。私が残っていたら自分でやってしまっていたと思うんですけど、いなかったことでそれぞれのクルーリーダーに役割を分担できたかな思います。それで各クルーが目標を持って動けるようになったかなと思います」 ――4年間で一番印象に残っているレースはいつですか。 「1年生の時の新人戦です。元々クルーボートに乗ることが少なかったんですけど明大に入って乗るようになって、先輩たちと同じ艇に乗るということで緊張して固くなってしまってあまりいいイメージは持っていなかったです。でも、新人戦の時はもちろん本気でしたけどインカレとは違って、楽しくまとまって勝とうという感じで練習していました。そしたら練習の期間自体は短かったけど艇が伸びる瞬間とかそういうのを感じる瞬間が多くて楽しかったです。もちろん今まで優勝した試合とかも印象には残っていますけど、その新人戦からクォドに対してプラスのイメージに変わって『チームで勝つってこういうことなんだな』というのが分かった気がしました。その時にちょうどケガをしていて腰も痛めていたんですけど、楽しくて『このクルーと勝ちたい』と思って先の大会とかは考えずにやり切りました。本当はちゃんと先も考えないといけないんですけどね(笑)。インカレとはまた違う自分が変わるきっかけになったかなと思います」 ――今年度は女子総合連覇がかかっていますがプレッシャーは感じていますか。 「ありますね。周りからも『今年もいける』って言われるんですけど、これだけ他の大学があってそういう風に言ってもらえるというのはありがたいことですし、色んな人が応援してくれることをパワーに変えていきたいです」 ――インカレへの意気込みをお願いします。 「今年が4年間で一番、男女全員で戦う準備ができているので自分のクルーを含めて一つでも多くのクルーが優勝できるように全力を尽くしたいです。目標は優勝です」 [長沼遼太] ◆瀧本 日向子(たきもと・ひなこ)商4、館林女子高、165センチREAD MORE -
インカレ開幕直前 古田主将インタビュー
端艇 2018.09.05大学日本一を懸けた戦いが幕を開ける。9月6日から9日にかけて開催される全日本大学選手権(インカレ)。昨年度は女子部が9年ぶりに総合優勝を果たした一方で、男子部は3位に沈んだ。狙うは創部初の〝男女総合優勝〟ただ一つ。今年度こそ悲願を果たし、紫薫の歴史を塗り替える。今回は古田直輝主将(政経4=米子工)のインタビューをお送りします。――現在のチームの状態はいかがですか。「インカレ前ということもあって、みんな調子が上がってきていて、昨年よりも良い成績が狙えるのではないかと思っています」――今回のクルー編成について教えてください。 「7月の初め頃にクルーが決まって、(練習期間は)2カ月くらいです。もちろんトップクルー、対抗のクルーで組みました。目標は総合優勝なので、全ての種目で決勝を戦って優勝できるようにということを考えた上でのクルー編成です」 ――自身はエイトに乗って出場されます。 「3年前くらいからエイトの優勝を目指し始めたので、今年こそは絶対に優勝したいです。エイトが優勝することで明大の株が上がりますし、総合力が出ると思います」――今回のエイトクルーの特徴を教えてください。 「悪いところから挙げると、とても不安定で集中力に欠けるクルーです。良いところは例年にはなかった爆発力やトップスピードがあって、スタートから飛び出すことができるクルーだと思います。学年で見ると1年生が2人、2年生が3人乗っています。4年生は3人いて、コックスも3年生ですが、大半は下級生です。インカレのエイトでこんなに若いクルーはないと思います。経験不足で集中力が欠けるところもありますが、まとまったときのスピードと強さは例年に見ないです」 ――クルーの調整について教えてください。 「部訓として自主性を重んじているので、クルーごとにクルーリーダーを決めて、クルーリーダーに全て任せています。小さなリーダーをどんどん作っていくことで、部全体が回っていくと思うので、そういうことも考えてクルーリーダーに全て任せています」――これまで主将としてどのようなチーム作りを心掛けてきましたか。 「メリハリがしっかりしたチームを作りたいなと思ってきました。もちろん練習中はしっかりと練習に打ち込んで、私生活はリフレッシュしてもらうようにしました。私生活での良い影響を練習に生かして、練習のぴりっとした感じも私生活では抜けるようにしてきました。船に乗ったら上下関係も関係なく言いたいことはしっかり言い合って、けんかが起こるクルーもありましたが、それも良い方向に向かっていると思います」――総合優勝への思いを教えてください。「一つだけ優勝するのであれば結構簡単で、個人で強いクルーを小さい船に固めてしまえば、ほぼ確実に(その種目は)取れると思います。ですが、それでは明大が強いというよりも、個人が強いと言うことになってしまいます。やはり、個人としての強さではなく、明大としての強さを出したいので、全ての種目において優勝できるレベルのクルーを作って、その上で総合優勝したいです。10年以上前に1回だけ総合優勝したきりなので、今年こそは万全を期して総合優勝したいです」――最後に目標をお願いします。「個人としてはエイトで優勝することです。全体の目標としては必ず総合優勝を取ることです」――ありがとうございました。 [藤里陽] ◆古田 直輝(ふるた・なおき)政経4、米子工高、175センチ・72キロREAD MORE -
男子エイト連覇かなわず 2年ぶりのVなし/全日本軽量級選手権総括
端艇 2018.05.24連覇を果たすことはできなかった。昨年度の同大会で創部初の優勝を遂げた男子エイト。予選を勝ち抜き迎えた決勝では社会人が1チームもおらず「優勝はマスト」(小野田実・法2=越谷)と連覇に向け闘志を燃やしていた。スタートから1位に躍り出るとそのまま優位にレースを展開。そのまま優勝を勝ち取るかと思われたが現実は甘くはなかった。1500メートル地点で「後半来るなと予想はしていた」(松木健太郎・法4=熊本学園大付)と仙台大が猛追。並ばれてしまうと「自分たちから艇を揺らしてしまい自滅気味になった」(立野勝輝・文3=猿投農林)と焦りからリズムを崩し逆転を許す。再度逆転を狙いスパートをかけるが及ばずレースは終了。その差はわずか0.76秒と目前まで迫った栄冠をつかむことはできなかった。 トップレベルの選手としのぎを削った。軽量級選手権と並行してジャパンカップ国際レガッタが行われた。第1回目となる今大会は世界選手権に向けクルーをどの種目で出すかを見定める意味合いを持つ。明大からは男子シングルスカルで古田直輝主将(政経4=米子工)、女子シングルスカルで西田結維(文1=岐阜県立加茂)、女子ダブルスカルで瀧本日向子(商4=館林女子)、高島美晴(政経3=米子東)、成瀬歩美(政経4=恵那)が出場。予選を勝ち抜き決勝へと駒を進めた。結果は古田と成瀬がそれぞれ3位に。瀧本、高島、西田は4位と惜しくも表彰台には届かなかった。 自らのこぎを崩さなかった。古田は予選を1位で通過し決勝を迎えた。決勝は荒川龍太(NTT東日本)、池田裕紀(トヨタ紡織)ら日本代表選手2名を含む4艇でのレースとなった。「レベルは正直高かった」(古田)と序盤からトップ2艇と大きく離される苦しい展開に。しかし「それでも自分のこぎは出せた」と焦ることなくレースを展開。結果はトップと22秒差と大きく開いたが、日本ボート界の頂点にいる男たちのレベルに触れ貴重な体験を得た。 雪辱は夏に果たす。三大大会の一つである今大会を終え、次に控えるのは9月のインカレだ。男子舵手なしフォアが艇の重量不足で失格するなどレース以外での反省点も多く見つかった今大会。「良い教訓にしたい」(古田)と課題を克服し悲願のインカレ男女総合優勝を果たしたい。[長沼遼太]READ MORE -
男子エイト連覇目前でつかめず 2年ぶりのVなし/全日本軽量級選手権
端艇 2018.05.21悔しさのにじむ形での閉幕となった。三大大会の一つ目となる全日本軽量級選手権が5月17日から20日、4日間にわたり開催された。最終日には、昨年度からの連覇に挑む男子エイトが唯一決勝の舞台に上がるもV逸。同大会では一昨年の第38回大会以来となる優勝なしとなった。 最後の500メートルで粘り切れなかった。「前半からアタックを多めに仕掛けていく」(立野勝輝・文3=猿投農林)。この作戦がはまり、序盤はレースを支配。1000メートル地点で2位・仙台大を2.47秒差でリードする。だが終盤、状況は一変。「元々後半に弱い」(松木健太郎・法4=熊本学園大付)との不安は的中し、仙台大の猛追を受ける。クルーに動揺が走る中、見る見る差は縮まり500メートル過ぎで逆転を許すと、そのままレースは終了。「最後のスパートを早くかけていれば結果は変わっていたかもしれない」(立野)。そんな紙一重の勝負ではあったが、連覇をつかみ取れなかった。 このままでは終わらない。「目標はインカレ(9月)、全日本(10月)で結果を残すこと」(角久仁夫監督)とチームは既に前を向いている。今大会は物足りない結果となったが、そのおかげで見えた課題も多くある。王座奪還へ。暑さの残る晩夏、躍動するクルーの姿に目が離せない。[小野原琢真]試合後のコメント角監督――今後の目標をお聞かせください。 「目標はインカレと全日本で結果を残すことです。これからが本番です。エイトが本気でやればボート界を変えることができます」立野――表彰式では涙も見えましたが今の気持ちを教えてください。 「悔しさもあったんですけど勝たせることができなかったというのがありました。最後のスパートも早く仕掛けていれば結果は変わっていたんじゃないのかと思うと自然と出てきました」――今日のレースプランはどういったものでしたか。 「とにかく前半からアタックを多めに仕掛けていくというところでした。基本的なレースプランは決まっていたんですけど、ちょっとずつアタックを増やしていってアドバンテージを取りに行こうという戦略でした。基本的にはレースプランは一緒です。ドライブの本数は決勝が一番多かったです」松木――後半仙台大が出てきたことは想定内でしたか。 「元々自分たちが後半に弱くて、強い人の多いクルーなので来るだろうなとは思っていました。それでも逃げ切れると思ったんですけど駄目でしたね」READ MORE -
女子エイト5連覇逃すも納得のレース ラストローに悔い残さず
端艇 2017.10.29最後まで粘りを見せた。4年生にとって最後の公式戦となる全日本選手権が閉幕。5連覇が懸かった女子エイトは4位、昨年の3位から優勝を目指した男子エイトは準優勝に終わった。しかし、クルー5人中3人が1年生で編成された男子舵手付きフォアが見事優勝を飾り、来年以降に向けて頼もしさを見せた。明大端艇部のバトンが次世代に渡された。 ラストローに悔いはない。女子エイトは5連覇を懸けて臨んだ今大会。「楽しもうという気持ちで」(植松香穂・文4=岐阜県立加茂)臨んだ決勝だった。しかし「最後まで維持する力がなかった」(山田加奈・商4=宇和島東)とスタート直後は1位に躍り出るも守りきれず結果は4位。快挙は逃したが「悔しいけど後悔ではない」(山田)とレース内容には納得している。 男子は見事にインカレの借りを返した。前日に「ボートでも粘りの明治を見せる」(大久保亮主将・農4=猿投農林)と語り気合いを入れて臨んだ決勝は、インカレで破れた日大を含む4艇でのレース。500m地点ではNTT東日本、中大に先行され3位だったが1000m地点からミドルスパートを掛け、2位に躍り出る。その後も宣言通りの粘り強いこぎを見せ準優勝。企業チームであるNTT東日本には敗れたが、学生の中では1位という結果に「すごく満足している」(原)。普段は順位だけでなく内容にこだわる大久保も「今回に関しては悔いはない」と大学最後のレースを会心の内容で終えた。 後輩が意地を見せた。男子舵手付きフォアは1年生がクルーの半数以上を占めた。その中でクルーリーダーを務めた菊池渉太(政経3=猿投農林)が「雰囲気を重視してくれた」(佐々木心・商1=田名部)と良いリズムで迎えた決勝。「1年生でもやれるところを見せられた」(佐々木)とスタートからトップを奪うとリードを譲らないままゴール。この結果に「今後の自信になるが慢心はしない」(佐藤雅也・営1=本荘)と手応えを感じながらも油断はしない。 飽くなき向上心を見せる。今季初めてシングルスカルでの出場となった瀧本日向子(商3=館林女子)。絶対的な優勝候補である大石(アイリスオーヤマ)に食らいついての準優勝も「2位はうれしいけどやっぱり優勝したかった」と現状に満足はしていない。最上級生になる来季に向けさらなる成長を目指す。 強い絆を育んだ。今大会で引退となった4年生。この4年間で得たものは他人のために努力する気持ちと「家族のような仲間」(山田)。寝食を共にする寮生活は「ずっと一緒だとしんどい時もあった」(山田)という。しかし、「みんなが支えてくれた」(植松)と追い込まれた時に救ってくれたのもまた仲間だった。寮から新たな舞台へ羽ばたく4年生。「社会に出る前にいい経験をさせてもらった」(大久保)と“忘己利他”の精神を胸に新たな扉を開く。[長沼遼太]試合後のコメント角久仁夫監督「うちはエイトっていうのは全日本では昭和、平成勝ってないんだよ。本当に今日勝てば91年ぶりだった。そういうね、どうにかこれからに向けて勝てる目処が付いた。ただうちは低迷してたからエイトっていうのはやってなくて、小艇をずっとやって実績作って、113年やってるのは確かなんだよ。その転換期っていうのが去年、おととしから、エイトをちょっと取り組もうというね。どうにかそういう目処が立ったということだね。(女子エイトは)4連覇っていうのをやって、5連覇挑んだんだけど、そのためにいろいろやってきたんだけども、ちょっと期間が短いし、思い切りがなかったのは確か。(今年の4年生は)今年は随分リーダーシップ持ってやってくれた。うちは学生ということを先にしてるんだよ。だから勉強して生活態度からっていうのがある。あくまでも生活の中の一つの時間がボートなんだよ。ボートを強くするためには生活から改善しようというのがうちのやり方なんだよ。だから本当にいろんな意味で我々はあくまでもフォロー。指導者が今うちには10名近くいるんだけど、それはフォローで、学生が主役なんだよ。そのためにフォローするだけのこと。だから自分たちが主役で、ミーティングしながらいろんなことをやりながら、確かにどうにかそういう方向性ができたのは確かだね。(男子付きフォアは)1年生3人乗ってるから、そして菊池、変わったクルーリーダーがおってようまとめたよ。立派なもんだよ。(この1年間を振り返って)今年のシーズンの入りは軽量級でエイト勝って、女子のクォド勝って、男子部門はエイトだし、女子部門はなしクォドだし、両方勝ったし、インカレは女子は総合優勝したし、男子は2位が3つか、で今回。どうにか主役の種目で勝ってるのは確かなんだよ。でも今回のエイト種目、その辺だね。人気種目、メインっていうのがあるからね。その目処が付いたっていうのは来年に向かって、将来に向かってると思うね。(来年は)来年も本当は日大行くような奴がうちに来るんだよ。で、今回日大より上に行った。いろんな流れが変わってるのは確かなんだよ。トップ選手が明治に来たいと。今年の1年生も付きフォアに3人いるし、エイトにも1人乗ってる。だから来年も強くなりますよ」大久保(男子エイトクルー)「めちゃくちゃ清々しいです。悔いないです今回に関しては。何の反省もないし、4年間で一番いいレースだった本当に。全部を塗り替えられました。(良かったところは)やっぱり4年生の勝ちに対する執着心とか貪欲さが出た試合でした。最後どれだけ勝ちたいのかが試合を見て分かるぐらい出たんじゃないかなって思います。(日大に勝てたのは)めちゃくちゃうれしいです。みんなそれがすごいうれしいんだと思う。俺もそうだし、2位っていう結果に対してどうこうじゃなくて、自分たちが学生の中で一番になったんだっていうことがすごいうれしくて、リベンジできて、それに加えて内容もめちゃくちゃ良かったから、みんなやり切った気持ちだと思います。(レースプランは)本当に攻めるしかやってないです。もう攻め続けること、絶対に苦しいところでドライブかけて絶対落とさない、っていうことしかやってないです。スタートで思い切って出て、スパートは第4クオーター入ってからすぐ、っていう感じです。(今日はどんな気持ちで)昨日「粘りの明治」って言ったからには負けてらんねぇわと思って、またそれを体現したかったし、レース中に一番思ってたのは絶対負けないってことで、本当に考えたら絶対負けねぇしか出てこなくて、ちょっとここぐらいっていうのは思わなかったです。明治の主将こんなもんじゃねえぞっていう思いで、今回はやりました。(雨や風も強かったですが)コンディションは思ってたより全然悪くて、寒いし体縮こまって動かないかなと思ったんだけど、そんなのは関係ないぐらいうまくいってたかなと思います。気持ちでカバーできました。(試合後に監督からは)よくやったよって言われました。監督もその言葉にいろいろ、監督も俺は分かっとると思ってくれてるから、よくやったよ、いろいろ見えてきたよって言ってくださいました。本当に4年間やってきて手応えを感じられない時もあったんですけど、良かったなと思います。(今大会全体を振り返って)俺が目を光らせてないところでも、今回は男子の舵手付きフォアが結果残してくれたし、3人も1年生が乗ってて、あそこまで来るっていうのは明治のこの環境があったからこそできて、別に俺がどうこう言ったわけじゃないと思うし、環境がすごいいいんだなっていうのを感じられました。結果に対しては去年よりは確実に良くなってるかなと思ったので、この結果を、いい結果を来年につなげられるように、ちゃんと考えて、今回どういう風にやってきたのかを考えられたら、来シーズンまた結果は付いてくると思います。(主将としてやってきたことは)出せましたね。人として成長してほしくて、1人でもやっていかないといけないから、どこどこがどうだって固められるよりは、一人一人がこういう感情があったとか、こういう気持ちになるっていうを分かってくれれば、自分が1人になった時てそういう感情から動かされると思うので、そこが今回みんな感じられたんじゃないかなと思います。(この4年間を振り返って)監督のもとでやってこれて俺は良かったと思ってるし、いい同期に恵まれて、自分も成長できたしその成長が一回一回感じられたのはやっぱり試合、そういう機会もたくさんもらって、環境というか、船とか合宿所のこともあると思うけど、ここまで人格をどんどんレベルアップできるっていうのはここの4年間じゃないとできないことだと思います。なおかつ僕には主将というポジションを与えてくださって、そこで自分をもっと成長させられたかなと思います。楽しかった!(学んだことは)4年間で、100人ぐらいのメンバーと本気で同じ目標を目指していくっていう環境だから、いろんな人の考え方とかこの人どうやって動かすんだろうなっていうのとか、そういうところに関して、社会に出る前にいい経験させてもらったなと思ってます。(後輩に期待することは)結果を期待するっていうよりは次来た時に、やっぱり4年生がしっかりして、それに下級生が納得いって付いて行ってるような姿を見れたらいいなと思います。それに結果は付いてくると思うので、まずそこができてないと結果が出ても何してきたか分からないから、まずはちゃんとそういうところ、組織を高めた上で結果が出たらよりうれしいと思うから、そういうチームになってほしいなと思います」原(男子エイトコックス)「すごい楽しかったです。昨年もそうだったんですけれども、決勝戦は本当に一瞬で過ぎていったなって感じでした。すごくうれしいです。(2位という結果はどう受け止めているか)インカレで日大に負けて、この借りだけは絶対に返さなきゃいけないなと思っていました。企業(のチーム)がいなければ、大学内では一番だったので、すごく満足しています。(決勝のレースプランは)決まっていたのは、スタートの前半200Mくらいまで出て、1000M付近でミドルスパートで、ラストの第4クオーターからどんどん上がっていく感じです。大まかにスタート、真ん中、後ろしか決まっていなくて、あとの間は一任されていて、漕手(そうしゅ)はコールを信じて反応するし、俺は漕手を信じてコールを掛けるって感じで、大まかなの以外は決まっていませんでした。(今日は天候が荒れていたが)常にアップの時は『皆、体が冷えていないか』ってしっかり言って、ルール上2分前にはスタートにつかなければならないけど、そこは警告を1度受けてでも、体を冷やさずに1分前くらいに(スタートに)つくようにしました。風は多少は吹いていたかもしれないけれど、そんなに感じなくて、もともとストサイの方が怖くて、風よりかはそっちが怖かったかもしれないです。(今大会に懸ける思いは)とにかく楽しもうっていうのが一つと、練習中に皆のことが1回信用できなくなったときがあって、インカレの前に入院して、迷惑を掛けていて、全日本頑張ろうって思って、インカレで燃え尽きていたメンバーがいて、モチベーションの差がすごいあって、最初は苦しかったけど、試合前に石川コーチと話して『一番大事なのは信頼関係だろ』って言われて、最後(レースに)臨むときはしっかり信用して望みました。(同期への気持ちは)1年生の時に、お互いが違う人過ぎて、めっちゃぶつかって、最後4年生の時はうまくまとまったというか、良いところを出しあっていけました。同期へ一言を言うなら『ありがとう』と言いたいです。(後輩に)『あの時強かったね』って言われる明治より、『ずっと強いね』って言われる明治であって欲しい。誰かのために勝てとは思わないけれど、しっかり自分のために頑張れるようになって欲しいです。(4年間を振り返って)苦しかったけれど、ここに来て人として大きくなれました」菊池(男子舵手付きフォアクルーリーダー)「1年生とか後輩が乗っているので、後輩勝たせたいっていう気持ちで毎日毎日、どうしたら勝てるかっていうのを考えていて、やっと達成できたので、率直にうれしいです。(決勝のレースを振り返って)予選、準決勝で、ある程度自分たちのレースプランが決まっていたのですが、(来年は立野がメインのコックスとなるが)高校の頃から才能を発揮していて、大学に入って少し落ちこぼれてしまったところもあったんですけれども、今回のレースでまた高校のずば抜けた才能をもう一度見いだすことができたので、そこからさらに進化して欲しいです。(4年生への思いは)大久保主将は中学の頃から、ずっと背中を追ってきて、高校も大学も大久保主将に憧れて入ったので、これまで引っ張ってくれた大久保先輩への感謝の思いが1番強いです。東郷ボートクラブというボートチームで中学はやっていたんですけれども、その時の一つ上の先輩で、その時も全国中学選手権という大会で優勝して、その時からずっと憧れていて、高校も憧れて入ってっていう感じでした。(来シーズンの意気込みを)古田、松木と1年生の時に、全日本新人選手権のエイトで優勝した喜びを来年味わいたいので、この3人が主体となって明治大学の端艇部をまとめて、引っ張っていきたいです」古田直輝(政経3=米子工・男子エイトクルーリーダー)「予選と敗復では、メンバーの動きも気持ちもそろっていなくて、未完成の状態で大会に臨んだんですけれども、一歩ずつ全員が成長して、最後にNTTには負けてしまったんですけれども、因縁の日本大学と中央大学に勝てて、結果的には良かったと思っています。(2位という結果はどう受け止めているか)去年は90年ぶりくらいに決勝にいって、NTTと日本大学に負けて3位だったんですけど、今年はNTTに負けて2位ってことで一歩ずつ成長している感じはあります。『来年こそは』っていう感じで、新しい一歩を踏み出せたかなという感じです。(来年は主将になるのか)それは監督が決めることなので、僕は何も決めることはできないです。(来年は最上級生となるが)個性の強い大学なので、しっかりまとめていきたいです。1年生がこれだけ盛り上げてくれているので、4年生がしっかり力を示して、強い明治で来年は男女総合優勝目指して、すべて優勝する勢いで、そんなチームを作りたいと思います。(大久保主将について)この明治大学をまとめるのは難しいとは思うんですけれども、全員とも話してまとめてくれたので、やはり大きい背中がなくなるというのは、不安はあります。そこは、僕がうまく取りつくろって明治大学を再スタートさせていきたいと思います。(来シーズンに向けて)三大学が最初のレースになると思うので、そこで日大をしっかり倒して、勢いに乗って、全部勝っていきたいと思います」立野勝輝(文2=猿投農林・男子舵手付きフォアコックス)「僕自身はこの戸田に来てから初めて決勝に行けて、初めて優勝できたので本当にすごいうれしいです。やっとできたっていう気持ちがあります。(今日のレースは)本当に自分たちが考えた、こういう攻め方で行こうっていったプランがそのままできたったいう感じがありました。だいぶ戦略がハマって、すごい僕自身も漕手4人も気持ちいいレースで、これはいけるっていうレースができたと思います。(昨日菊池さんの部屋でミーティングをしたそうですが)いつも通り、戸田で一番うるさいクルーになろうってことで、心の面でもめちゃくちゃ盛り上がってるクルーで行こうっていうのと、あとは今日の戦略ですね。イメージとしては去年NTT東日本がエイトで優勝した時に、第2クオーターからグンって出てあとは詰めさせないっていう戦略だったので、明日僕たちもやろうっていう。それをやったら勝てるっていう、そういう意思統一をしました。それで今日はいけるかなって思いました。(伊藤さんの教えは)今までの船の進み方っていうのは変わらないんですけど、やり方というかアプローチの仕方が違っていて、そこを菊池さんが密に連絡を取ってくださってて、僕たちに展開して共有してやっていく形でした。1年生3人もそのこぎに順応して、こういうこぎがここで繋がるんだなっていうところを、どんどんどんどん日に日に、1ヶ月しか練習期間なかったんですけど、タイムがどんどん伸びていくのでだんだん変わってきてるんだなっていうのを実感しました。清剛さんは仕事がある平日でもわざわざ艇庫に来てくださって指導してくださって、結構密にやってくださったので、そこは本当に感謝してます。(戸田に来て勝つのは初めてということですが)決勝をいつもは見る立場だったのが、自分が実際に出てレースをする立場になりたいと思って、どうしてもどれだけ頑張ってもインカレだったり軽量級だったりでできなかったので、何でやってるんだろうなっていう感じになってたんですけど、今回やっと行けて、本当に楽しくて、それで優勝できたので、今悔しい気持ちが晴れた感じがあるんですけど、もう一回2週間後に新人戦があるので、優勝できるように頑張りたいです。(来年に向けて)4年生に高校の先輩の大久保さんがいらっしゃって、引退されるとデカいと思うんですけど、今年の1年の方針というのが僕としてもやりやすいというか、締まった部の雰囲気が出てたと思うので、それを引き継いでしっかり次の代でもいい成績が、締まった雰囲気で出せるようにしたいです。そして自分たちも最上級生にいずれなるので、自分たちも部を引っ張っていくっていう自覚を持たないと、4年生がしっかりしてないと崩れていくと思うので、そこをある意味客観視して学びながら、自分たちが4年生になったらどうしたいっていうのをしっかり持ちながらやっていきたいと思います」木村奨(政経1=今治西・男子エイトクルー)「今日は勝つことだけに集中してひたすらこぎました。(レースプランは)スタートでしっかり出て、中盤、後半はコックスの反応を聞いて、コックスの指示にしっかり反応するということを意識しました。(唯一の1年生クルー)正直練習は大変で、上級生との実力差もあるし、エイトに慣れるのとかはすごい大変でした。先輩からもほぼ毎日怒られる感じでした。(エイトの選考は)バウと3番で選考していて4人で選考レースして勝ったので乗りました。(エイトに向けて)クルーリーダーの古田さんがインカレのこぎを見て評価してくれて、自分の持ち味を生かせるようにということを意識しました。(新人戦は)エイトに乗ります。(来年の目標は)インカレの優勝と全日本優勝です。(4年生の引退は)エイトのメンバーとかはそれぞれお世話になっている先輩なので、感謝しかないです」鎌原康陽(法1=岡谷南・男子舵手付きフォアクルー)「この種目は社会人がいなかったですけど、全日本選手権で優勝できてうれしいです。(1年生でプレッシャーは)4年生に『できるんだぞ』っていうところを見せたかったていうのが1番強い気持ちだったので、レースはそんなにプレッシャーを感じることなくできました。(クルーリーダー菊池の存在は)考え込んでしまうことがあっても、菊池さんが『もっと明るくいこう』と雰囲気を盛り上げてくれて、全員のことを見てくれていました。普段の生活では、ふざけているんですけれども、船に乗ったら変わって、練習しやすい環境でした。(伊藤コーチに指導された)最初はオールを水に入れる前の動作の統一感が無くて、前の二人と後の二人の動きが違ったんですけれども、伊藤さんの指導で後ろ二人が合わせるようになりました。ストロークの先輩と3番の動きは合っていたんですけれども、佐藤と僕が違うリズムだったので、難しかったんですけど、伊藤さんの指導を受けて『そうなんだ』って納得しました。(4年生に対し)3つ上なのですごく大人っぽくて、入った時から面倒を見てくださって、全員優しい中でも、厳しさを持っている先輩方だったので、僕もこうなりたいなと思える先輩方です。(大久保主将について)とても熱い方です。熱くなって自分のことしか見えなくなる人っていると思うんですけど、大久保さんは熱い気持ちを持っていながら、チーム全体を見ることができるので、さすがだなと思います。(新人戦について)多分エイトに乗ると思います。昨年は出場していないですけれども、昨年まで2連覇していて、実質3連覇が懸かっているので、頑張らなきゃと思います」佐々木(男子舵手付きフォアクルー)「やっぱり嬉しいです。高校の時は日本一取れなくて、大学1年目で目標にしていた日本一になれたので嬉しいです。(菊池は)インカレでエイトが2位で全日本に向けてどんな気持ちなのかなと思っていたんですけど、菊池さんはしっかり切り替えていて『今度は付きフォアで取りに行く』っていう事を本気で言っていたのがすごい響きました。1年だから出来ないっていうのは全くないし、1年だから勢い付けないといけないと思います。艇に乗るとピリピリしてしまう瞬間があるんですけど、そういうのはクルーの雰囲気が悪くなるし今後に響いてしまうので、内容が悪くても雰囲気はいつも通りで決して乱さないっていうのを重視しながら引っ張ってくれました。(レースプランの変更は)予選と準決勝はスタートはあまりでなくていいから中盤伸ばしていこうという感じでした。それを最初からトップをとって500mを過ぎてからスパートを入れて一艇身くらい出して相手を見ながら楽にこごうっていうプランで臨んでそれが上手くはまりました。そのおかげで中盤は精神的に余裕が持てました。今回の決勝は良いこぎが出来たと思います。(勝因は)自分たちのペースを上手くつくれたところです。スタートは2分前に着かないといけないんですけど体を冷やさないように動かして、警告を受けたんですけど自分たちのリズムを作って臨めました。一丸となった感じがしました。(1年生が多い編成で勝てたことは)半分以上1年生というのは自分たちくらいです。4年生が乗ってるから速い、キャリアがあるから勝てるというのがあると思うんですけど、僕は1年生だから勝てないって言われるのは悔しくて、インカレの時も3位で悔しくて今回は勝てて、1年生でもやれるというのを見せられたかなと思います。めっちゃカッコいい勝ち方をしたなと思います。1年を3人乗せて全日本タイトル取れたのはすごい嬉しいです。ゴールした時は『見たか』という感じでした。こいでて気持ち良かったです。同期と一緒に勝てたというのは嬉しいです。(4年生は引退)同部屋だった川野さんを尊敬していて、川野さんはやるべき事をしっかりやって自分にも指導してくれます。川野さんはやるべき事をしっかりやっているので何かをやれって言われたときに素直に受け止められるというか。見ていて一番格好いい先輩だと思います。他の先輩もやるべき事をやっているから強いんだなと思うし、一人一人が代の事を考えているので、僕の代もそうなりたいです。11人ですけどやっぱり寂しくて、4年生の引退は自分にとっても大きいです」佐藤(男子舵手付きフォアクルー)「1位だけを狙っていたので目標を達成できて嬉しいです。それに向けて練習してきたので達成感はあります。(今日に向けて)昨日はミーティングしてその時に5人の意志が統一された状態で挑めて自信はすごいありました。ラスト1本なので出し切るだけという気持ちでした。(コーチの存在は)清剛さんという方がずっと付いてくれていて、4人バラバラだったこぎを統一してくれて、常に僕たちの事を考えて差し入れだったりアップだったりを教えてくれていたので、優勝してその指導に応える事ができて良かったです。(菊池さんは)普段から仲良くしてくれているんですけど、普段と練習では全然違って、いつもはふざけあってるんですけど練習中は僕の悪いところを指摘してくれてプラスになるように考えてくれるので付いていこうと思える人です。僕たちの栄養剤とかを買ってきてくれたり、引っ張ってくれてるのを強く感じました。(勝因は)600m地点でかけた10本のスパートです。このスパートも昨日の夜に統一したポイントで、これが大きかったのかなと思います。(1年生中心のクルーでの優勝は)菊池さんが引っ張ってくれていてそれに付いていくっていく形だったんですけど1年が多いクルーで優勝できたというのは今後の自信になると思います。ここで慢心しないで新人戦では引っ張っていく気持ちでやっていきます。(4年生は引退)最初同部屋だった大久保さんがレース終わった後『おめでとう』って言ってくれて涙が出ました。チームを引っ張ってくれてる姿をしっかり見ているのでさらに良くできるように考えながら過ごしたいです。(今後の目標は)新人戦のエイトで優勝することとオフシーズンをだらけずに他の大学よりしっかりつくっていけば来年に繋がるので頑張りたいです」植松(女子エイトクルーリーダー)「悔しいけどやり切ったなっていう気持ちでいっぱいです。(今日のレースは)スタートで飛び出そうって言って、実際スタートでポンって出れたので、最後ちょっと抜かされちゃったんですけど私の中では楽しいレースができたなと思ってます。(他のクルーとは)試合後あんまり話してないんだよね。みんなそれぞれ思うことはあると思うから内に秘めて、次に生かしてほしいっていう話はしたけど。(レースプラン通り?)そうだね、バタバタはしなかったけどやっぱり相手の方が上手だったっていうのと、私たちもう一踏ん張りができなかったかなっていうのが悔しいです。(今日はどんな気持ちで迎えたか)もう楽しもうっていう気持ちでした。謙虚に、最後あのポジションで、しかも女子エイトっていう自分の乗りたい種目で、しかも乗りたい場所、ストロークをすごいやりたかったから、やりたいポジションでこがせてもらって本当にうれしかったから、謙虚に楽しもうって思ってやりました。(雨や風への対策は)やっぱり体を冷やさないようにするっていうことと、あとは気持ちを落ち着かせることです。天候で左右されちゃったり焦っちゃったりするから、最後までちゃんと9人でこごうっていう気持ちでやってました。(監督からは)やっといでみたいな感じ。あとは出し切るだけだよっていう感じだったので、私たちはできるっていうことを信じてくださってたので、その気持ちに応えようっていう感じでした。主務との両立は)今思うと、意外とやることたくさんあって、自分が一つ仕事を間違えたりミスしたりすると、試合に出られなかったり、部の寮の運営が成り立たなくなるなっていうのがあって、寮の運営の方にも気を張り詰めなごら、でもやっぱり選手としても試合に出るってことはおろそかにできないから、結構ハードでした。やばい!あれやり忘れた!っていうことがあったし、でもそういう時も部員のみんなが支えてくれて、あれやっときますとか、すごいみんな支えてくれたから、みんなのおかげで試合に出られたのかなって思います。(大久保さんとは)2人とも病みそうな時に2人でずっと話したりしてた(笑)。『病んでるっしょ』みたいな感じで、話聞く、で私も本当に無理やわって時もあって(笑)。亮さんとは本当にお互いをさらけ出して、思ってることとか愚痴とかもすごい言い合えたから、私は亮さんが主将で良かったと思う。さすが大久保主将って感じ。熱い男だからね、ほんとに。((後輩に託したいことは)課題は課題で受け止めて、結果で終わってほしくないなっていうのはあります。また1年後になっちゃうけど、今年のことって絶対経験として生かせることってあると思うから、冷静に、ただ勝った負けたじゃなくて、なんで勝ったかなんで負けたかっていうことをちゃんと考えて、じゃあ勝つために何しなきゃいけなっていうことを常に常に考えてやってほしいなって思います。私はそれを女子部でやってきました。勝ちたい!じゃあ何位出そう!じゃなくて、勝つために何しなきゃいけない、自分は今は何しなきいけないっていうすごく考えることを今年はやりました。(勝つために意識してきたこととは)例えば目標とかを決める時に、何位になりたいとかって決めるじゃん、じゃあ何位になるためにどういうことをしないといけないっていうのをちゃんと個人で振り返って、例えば筋肉付けたいっていう人もいるわけじゃん?じゃあそのために何しなきゃいけない、じゃあウエートで何する、具体的に何するのっていう。目標を決めるのって大雑把なものから細かいものまでいっぱいあるんだけど、細かいところまで具体的に何するかまでちゃんと決めさせるっていうのを私の中では意識してやってました。勝ちに行こう、じゃなくて何位を絶対取る。勝ちたいじゃなくて勝つ、っていうのを思ってました。(4年間を振り返って)長かったです。でも私は本当に明治に入って良かったなって思ってます。1年生の時からすごく試合の経験をして、最初の大会から出るチャンスを与えてもらって、入った時からクォドで試合出続けるっていう目標を持ってて、ちょっと例外もあったんだけど、全日本級の大会はほとんど出させてもらえて、私にとってはもう財産、ここでの環境は財産であって、女子主将と主務を任せてもらえたこともこれからにきっと生きてくると思います。でもやっぱりキツかったです(笑)。しんどかった、ストレスいっぱいあったから。(ここで学んだことは)誰かのために頑張るってことかな。自分が勝てばいいっていう感じじゃ絶対勝てなくて、クォドっていう種目に乗ってたっていうのもあるんだけど、どこのポジションに乗っても誰かのために勝ちたいなっていう、誰かのために尽くすっていう精神をここですごい学んだかな。1人じゃ絶対生きてけないし、こんだけ人がいるからさ、自分勝手に行動してたらうまく人とも付き合えないから、誰かのためにっていう。例えなんか嫌なこと言われても、自分がグッて我慢するとか言い方変えるとか、人のために自分が考えて行動するっていうのをすごく学びました。(同期に伝えたいことは)扱い雑だったけど、すごいイジられるのね私。でも全部それも全て愛かなって思いながらありがとうっていう気持ちです。(感謝を伝えたい人は)監督です。私をここまで導いてくれて、苦しい時とか監督に本当に支えてもらって、涙した時もあったし、でも私のこと見捨てないでずっと支えてくれたのは監督で影でずっと見守ってくれたから、ありがとうございますという気持ちです」山田(女子エイトクルー)「悔しいしかないです。悔しいけど後悔ではないです。レース展開的には立命館がスタートから速いっていうのは分かっていたので、スタートもう少しガンガン行こうっていうのでやっていたんですけどそれを最後まで維持する力がなかったのが敗因かなと思います。レースプラン通りかは分からないんですけどやることやって出し切った上でのこの結果なので、五連覇したかったので心残りはありますけどみんなが最後まで頑張ってくれたのでみんなに『ありがとう』って伝えたいですね。(寒さ対策は)いつも雨の中でも練習はしているので雨には慣れているんですけど今日は寒かったですね。私も鳥肌立ってしまいましたし、ボートは着込めないのでレース前にアップする時間は体を動かして止まらないようにしていました。(最後のレースは)呆気なく終わった感じです。早く引退したいと思っていたんですけど、いざ大会が始まると本当に速くて、何もかもが『最後か』って思うと感慨深かったです。寂しいし感慨深いですね。(4年生で話は)特にしてないんですけど、後輩とか同期の北村とかが手紙書いてくれていてそれを見て今朝少し泣いてしまいました。言葉とかそういうのは特にないんですけど、どこか気持ちは繋がってるんじゃないかなと思います。(手紙には)『絶対勝とうね』とか『どんな結果になるか分からないけど笑顔で終わろうね』とか書いてくれてました。(昨日は監督からは)特にないんですけど、今日は出る前には『思い切って行け』って一言言われて、その一言だけでも力強さはありますね。(最上級生として苦労したことは)私自身は植松みたいに役職があってこの大人数を引っ張っていくような立場ではなかったんですけどこれだけいると考え方も違うし、同期の間でもそうなので、みんなが納得いくようにはなかなかならないです。いいと思ってやってるけどそれを違うと思う人もいると思うので、そういうのがありながらも一つの目標にベクトルを合わせたりするのは大変なのかなと思います。(4年間で得たものは)仲間ですかね。私が1年生の時の上の先輩達もそうだし、今だったら後輩たちも。大きい家族みたいですね。こんな仲間を持てるのはここぐらいかなと思います。(寮生活も影響しているのか)大きいと思います。戸田でも男女が一緒に生活しているのは3、4校しかないですし。一緒に生活している分だけやっぱり人それぞれの考え方も分かるし、個性も分かるし、男女だからなおさらです。一緒にいるとしんどい部分もあるんですけどね。時間も決まっているし。でもそういうのがあるからまとまってるのかなとも思います。明治には合ってるのかもしれないです。でも楽しいです。(同期に伝えたいことは)4年間ありがとう。この一言です。怒られるときも褒められるときも一緒だったので。高校の時から知ってる人も多かったので。同期は大好きだし、ありがとうって伝えたいです。(後輩に伝えたいことは)私がさっき後悔してないと言ったように、後悔はしないでほしいです。勝つのが目標なのは当たり前なんですけど、勝つだけが全てじゃないのでその中で得たものを大事にしてほしいです。(これからは)サポートする側になるので応援にはこれるだけ来ようと思います。個人的には新社会人になるのでここで得た経験を生かしたいし、恥じないように過ごしたいです」瀧本(女子シングルスカルクルー)「大石さん(アイリスオーヤマ)という速い人と一緒にレースできるのは分かっていて、予選でもタイムの差をつけられて厳しい相手というのは分かっていたんですけど、優勝するために練習してきたので格上の相手でも負けたらやっぱり悔しいです。(昨日は心が折れそうだと話していたが)タイムはそんなに良くなかったんですけど、どんな相手でも自分らしく攻めようというのができて良かったと思います。(2位は)全日本級は初めてのスカルだったので自分の実力を試せるなと思っていました。2位は嬉しいけどやっぱり優勝したかったなとは思います。(4年生に伝えたいことは)今の代で大会に対してみんなで勝つっていう雰囲気を作れたなと思うので、この雰囲気を引き継ぎたいし、私たちの代もやっていきますというのを伝えたいです。(4年生は引退)4年生は一番しっかりしている人が多い世代でどの先輩でも頼れるので、精神的にも技術的にも支えてもらっていたので4年生がいなくなって大丈夫かなと思うんですけど、格好いい姿を見てきているのでそれを私たちの世代でもやっていきたいです。(成績に関しての目標は)冬はUー23(23歳以下)の選考に出るので代表になるのと、インカレ連覇したいです」READ 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エイトは男女共に敗者復活戦から決勝へ 男女5艇が決勝進出/全日本選手権
端艇 2017.10.29粘りの明治で頂点へ駆け上がる。年間最大の大会である全日本選手権に、明大からは5艇が決勝進出を果たした。5連覇の懸かる女子エイトも敗者復活戦を勝ち抜き、決勝への切符をつかんだ。 男子は長艇種目で強さを発揮した。舵手付きペアと舵手なしクォドルプル、そしてエイトの3艇が決勝進出。エイトは敗者復活戦を経て、準決勝に臨んだ。「中途半端にやっていたら負けていた」(大久保亮主将・農4=猿投農林)。レース序盤は日大と明治安田生命の2チームが先行。しかし、第3クォーターで巻き返した。ラストスパートで3位の明治安田生命にわずか0.6秒差で競り勝ち、2年連続で決勝に駒を進めた。 歴史に名を刻む。女子エイトは予選レースを3位で終え、敗者復活戦に回った。敗者復活戦は、500M地点からリードを奪う盤石のレース展開。そのまま逃げ切り、5連覇への挑戦権を得た。「去年を超える」(植松香穂・文4=岐阜県立加茂)。4連覇の歴史を次へとつないでいく。 有終の美を飾る。今大会は4年生にとって最後の大会。「悔いが残らないように、みんな出し切る」(大久保)。泣いても笑っても次がラストレースだ。[藤里陽]試合後のコメント大久保(男子エイトクルー)「今日のレースは良かったです。内容は予選、敗者復活戦、3つで一番良かったかなと思います。(良かったところは)明スポさんの記事結構見ていて、 “粘りの明治”みたいな題名の(記事)が俺の中にすごい(印象に)残っていて、いいなと思っていました。ボートもやっぱり一番コンスタントが長いから、ボートこそ粘りじゃないかなと思って、スタート前とかもずっとそれを考えていました。ボートでも粘りの明治見せたろかと思っていました。(調子は)疲労は溜まっているとは思うけど、調子は上がっていると思います。(最後の大会ですが特別な思いは)特別な思いだらけです。今回のレースも中途半端にやっていたら絶対に負けていたけど、最後こんな形で終わりたくないっていう気持ちが突き動かすというか、レース中でも勝手に出てくれました。だから、本当に一本一本が明日につながるこぎだったっていう、そういうところまで意識しないと勝てないっていうところから見ると特別な思いだらけです。(ラストレースへの意気込み)シンプルに、悔いが残らないように、みんな出し切ります」植松(女子エイトクルーリーダー)「絶対500出ようと決めていました。500出れば自分たちに有利な展開になるとは思っていました。とにかく、スタートから飛び出て、自分たちの持っている以上の力を出して、あとは恐れずにいこうという気持ちでやっていました。スタートは出ることできて、中盤は自分たちの課題が出てきてしまって、ですが相手を寄せ付けないレースができました。みんなで決勝にいこうという気持ちが、結果に結び付きました。(クルーリーダーとして)国体もあり、時間がなくて、練習時間が3週間しかありませんでした。スイープに慣れていないメンバーが多かったので、言葉でどう伝えて、みんなのイメージを統一させるのが難しかったです。なので、エルゴマシーンでイメージを伝えあって、イメージの統一をさせました。細かいところまでイメージが分かってからこぎ出すと、とても合いました。どれだけ一人が頑張っても、合っていなかったら進まないのがエイトです。乗っているメンバーのポテンシャルを生かしていこうと思っていました。(ラストレースに向けて)この4連覇をつなぎとめたいです。周りはタイムが早く、私たちはまだ完成形ではないので、100点のこぎをします。まだまだ私たちは変われます、そして化けます。去年のこぎは忘れられません。ですが、去年を超えます。絶対に勝つ」菊池渉太(政経3=猿投農林・男子舵手付きフォアクルーリーダー)「普通にタイム的には勝っていて余裕はあったんですけど、チャレンジャー精神で行きたいなと思っていて、でもやっぱり早稲田とか東工大とかが攻めてきて、ちょっと僕らも焦った部分っていうのがあったんですけど、全力は出さずに6割7割ぐらいでこぎ切れて、明日に疲労残すことなく、決勝まで上がれました。(良かったところは)出られても焦らずに行けたことですね。後ろに1年生3人こいでるので、初めての全日本で緊張するかなと思ったんですけど、全然焦ることなく行ってくれました。(明日への意気込み)1年生を勝たせたいという思いが一番強くて、コックスも同じ高校でインターハイも逃したんですけど、今回やっぱり全日本という大舞台で同じ高校の2年生と、初めての全日本に出る1年生に頂点からの景色を見せてあげて、しっかりトロフィーを伊藤さんにあげたいと思います」瀧本日向子(商3=館林女子・女子シングルスカルクルー)「明日のレースのために前半タイム出すってことを目標にやっていたので、それは達成できて良かったです。それにしても後半は落ちすぎていたので、そこは改善しなきゃいけないです。明日は苦しいレースになると思うので、そんなに落としてしまうとだめなので、もう1回体をリセットして、明日に向けて調整したいです。(調子は)良いです。相手が相手でタイムが離されているので、心が折れそうになっているんですけど、明日になったら切り替えて、挑戦者なので怖がらず攻めようと思っています。(意気込み)どの人も優勝するのはあの人だろうっていうくらい、相手がすごい人なので、それを『明治の人が勝ってる』っていう風に皆を驚かせたいです」道端勇樹(政経1=小松明峰・男子舵手なしクォドルプルクルーリーダー)「スタートは僕たちなりにうまく切ることができました。でも、やはり企業のチームはパワーのあるクルーが多かったので、出られてしまいましたが、焦らず全員でしっかりスパートまで持って行けたかなと思います。スパートはかなりきつい差だったんですけど、4人がフォローを合わせて上げることができたので、最後100Mで抜き返して、そのままゴールすることができました。(1年生でクルーリーダーを務めることになった)僕がクルーリーダーという形にはなっているんですけど、4人全員で話し合って納得した方向に進んでいくって感じなので、全員がクルーリーダーみたいな感じで、ミーティングでも発言して、自分たちのやりたいことを合わせてやってきたのでそんなにプレッシャーというのはなかったです。(意気込み)必ずメダルが獲れるように前半から攻めていって、最後もスパート今日のように相手を切って、悔いのないレースをしたいです」READ MORE -
インカレ閉幕 宿敵早大を下し女子総合優勝! /全日本大学選手権
端艇 2017.09.044日間にわたり開催された全日本大学選手権(インカレ)が閉幕した。目標として掲げた男女総合優勝はかなわなかったが、高島美晴(政経2=米子東)が女子シングルスカルで連覇、女子舵手付きクォドルプルが優勝を果たし、女子総合優勝を果たした。男子は決勝に4艇進んだが、男子舵手なしクォドルプル、優勝の期待がかかった男子エイトが共に2位。男女総合優勝の悲願達成は来年に持ち越しとなった。 雪辱を果たした。決勝は大会5連覇中の早大を含む4艇でのレースとなった。500m地点で1位になったが2位の早大との差は0.2秒。一進一退の状況の中、700m地点で勝負をかけ「勝てると確信した」(植松香穂主将・文4=岐阜県立加茂)と差を広げた。その後も優位にレースを展開し、1500m地点以降リードを大きく保ったままゴール。他艇を寄せ付けなかった。 仲間の思いを背負いながらのレースだった。最後のインカレに女子舵手付きクォドルプルのクルーとして臨んだ植松と山田加奈(商4=宇和島東)。2年次のインカレから同じ艇に乗り続け、一つずつ順位を上げてきた。そんな2人のために「そろそろ勝たせたい」(成瀬歩美・政経3=恵那)と下級生が奮起。4年生も「後は任せとけという気持ちで」(山田)と決勝に行けなかったメンバーの悔しさを晴らすため決勝に臨み優勝をつかんだ。まさに“忘己利他”のスローガン通りのこぎを見せた。 圧倒的な実力を見せつけた。昨年度のインカレでルーキーながら女子シングルスカルで1位に輝いた高島。周囲からも「別格」(山田)と称されるほどの実力者だ。連覇が懸かった今大会も予選から他の艇を寄せ付けず決勝に勝ち進む。迎えた決勝。「優勝が絶対条件」(高島)とプレッシャーを感じていたが、結果は2位と5秒差の圧勝。「高島がいい流れをつくってくれた」(山田)と女子総合優勝に大きく貢献した。 悲願達成とはならなかった。全日本軽量級選手権で創部初の優勝を果たしインカレでも優勝が期待された男子エイト。先に女子舵手付きクォドルプルが優勝を決め、アベック優勝を達成した全日本軽量級選手権と同じ状況に「気合が入った」(大久保)と全力を尽くしたが一歩及ばず、結果は2位。「金と銀の差はすごく大きい」(大久保)と悔しさをにじませた。しかし「1年生でもこれだけやれるってことを証明してくれた」(大久保)とこぎ手が1年生2人の男子舵手付きペアが決勝に進出するなどルーキーの頼もしさが見られる大会となった。次の舞台は全日本選手権。「エイトで優勝して監督を胴上げするまでの時間が増えた」(大久保)。集大成の全日本で恩返しを果たす。[長沼遼太]試合後のコメント大久保「今、悔しいなっていう思いと、そこの悔しさを上回る、みんなが頑張ってくれたなとかエイトだけじゃなくて他の種目が悔しさをカバーしてくれたなって思います。本当だったらもっと悔しいんだろうけど、自分以外の結果はすごい応援してた分、めちゃくちゃ落ち込んでるというよりは優勝したメンバーとか一緒に頑張ったきた人たちを讃えてあげたいなっていう気持ちです。(エイトのレースは)3日間こいで一番いいコンディションだったと思います。コースレコードも出るぐらいのコンディションの中でできたなっていうのはすごく運がいいかなと思うのと、その中で結果が残せなかったことが一番悔しいし、まだやっぱりベストじゃないかなっていう自分の中でモヤモヤがあるから、それは全日本選手権で果たしたいです。もっと強くなってもう一回戦いたいなっていうのは思います。(2位という結果は)無だね。うれしくもないし、って感じです。2位っていうのに魅力を感じないし、ただメダルがあるだけっていうか。金と銀の差ってめちゃくちゃ大きいんだなというのを感じました。1位になった時に得られるものというか、すごく大きな喜びとかがあるんだろうなっていう感じです。(女子舵手付きクォドルプルが優勝してからのレースでしたが)女子が優勝したっていうのをスタートの荷取りの時に聞いて、やっぱり出てきたのは2年生の時の新人戦の時とか、6月の軽量級選手権の時のアベック優勝の景色だったりしたので、これってやらなきゃいけないんだぞって、女子が先にやってくれて、俺たちもすごく発破かけられて、気合入ったな、っていう心境でした。それは本当に良かったし、力になりました。(チーム全体の結果は)厳しく言うと、まだ実力不足。お前らもっと行けただろっていうところがあります。もうちょっと取れたんじゃないかっていうところが上手く取れていなかったりというのはありました。何がダメだったかは自分の中でもあんまり整理できてないけど、もうちょっとまとまり作れたら良かったのかなと反省してます。でもチーム全体としては本当に頑張ってくれたと思います。(1年生クルーの成長は)そこが一番うれしいです。そこが今回俺の中で支えになっていたので。1年生でもこんだけやれるんだぞっていうのをあいつらが証明してくれたし、俺たちが1年生の時よりもうまいと思うし、だからすごく期待できます。今回それをやってくれたなっていうのが俺の中ではめちゃくちゃうれしかったです。。。(全日本への意気込み)今燃え尽きちゃってるからあんまり熱いことを言えないかもしれないんだけど、最高の舞台で、全日本は勝ったら花束もらえるんですけど、それが欲しいなって思います。それを地元で待ってる、中学校時代に一緒にボートをやっていた親友にその花束をあげたいです。去年は3位の花束しかあげられなかったから、今年は1位の花束をあげたいし、メダルも見せてあげたいです」植松「今はほっとしています。力が抜けて実感がないです。自分の中で4位、3位、2位、1位と取りたいと思っていても、有言実行することが不安でした。女子総合優勝までできて今はほっとしています。冬から代が変わって、やってきたことは間違ってなかったと証明できました。すごい安心しています。諦めずに、ずっとクォドに乗りたいという気持ちを持ち続けて間違ってなかったよって1年生の時の自分に言ってあげたいです。監督のためにこげました。この生活は監督のおかげで今の自分がいます。何も声をかけてもらえなくても、見てくださっていて、それはわたしの力になっています。監督のために女子総合優勝取れてよかったです。(レース展開は)400ぐらいでちょっとずつでてきて、これ絶対いけると思いました。そこから落とさないで、イベントが500で入ります。700ぐらいで勝負を仕掛けて出るのですが、グッと出た時に早稲田と距離が開いた時に、きたと思いました。このままいけば絶対勝てると確信しました。500ごとラップタイムもすごく安定していて、第1、第2、第3はすごくいい展開で相手とも距離を話せました。楽しかったです。1600でコックスのウルウルした声が聞こえて、絶対勝ちたいなと思いました。1600で4年間の思いが全部ぐっときましたね。第4クォーターで、4年間の4位、3位、2位、1位っていうのが実現するんだと思いました。勝った瞬間は、クルーのみんなにありがとうという気持ちが大きかったです。コックスはすごく成長しました。短期間で合わせてもらうために、時には厳しいことも言ったんですけど、それに全て全力で答えてくれました。最後のレースは、私たちが求めてることをしっかり言ってくれて、選手とコックスがつながって5人でレースできました。コックスを実際しっかりやったのは1ヶ月半で、全然練習もできてなくて、ラダーの操作も大変だったと思います。時には、気持ちが入ってないや、そんなんじゃ動かない、もっと違うこと言ってと言いました。それに全て答えてくれたのでうれしかったです。加奈とは2年生の軽量級からずっと乗ってて、負ける度に次頑張ろうと言い合ってました。今日のインカレはもう次がないから、ちゃんと約束してきたことが最後守れたなと思います。全日本は女子エイト5連覇かかっていますが、もう一回謙虚にやりたいです。初心に帰ったレースにしたいです。今年はもっと激戦になると思いますし、もちろん3冠取りたいですし、今回の優勝が自信につながっていますけど、そこで舞い上がらないでいきたいです。総合優勝したけど、ペアとダブル落としたことに変わりはないですし、女子全体で勝ちにこだわって、謙虚にいきます。もっともっとやれることはあると思います。女子部で一回反省して、心改めていきます。絶対5連覇したい」山田「今は純粋にやりきったなって気持ちとすごい嬉しいし、ずっと『優勝しよう』って言ってた3年目で優勝できたことがすごい嬉しいです。 (レース展開は)大まかなプランはあるんですけど新しいプランっていうのはなかったです。決勝は風がかなり吹いていて最初の500Mが順風だったので飛ばしていいのかなとか思ったんですけど、スタートの合図が出てからずっと飛ばしていたのでそのおかげで少し周りより出られたのかなと思います。(4日間は)ここまでくるのは一日一日がすごい長かったんですけど、この4日間はすごいあっという間でした。最後の年だから自分が勝ちたいっていうのももちろんあるんですけど、みんなに頑張ってほしいっていう気持ちが強かったです。自分たち4年生が掲げる総合優勝に向けてみんなが頑張るんじゃなくて一人一人自分たちが勝ちたいっていう気持ちのままにこいでほしかったので、自分のレース以外の結果とかも気にしてて、『みんな頑張ってるな』ってすごく感じました。そういう姿を見ているとここにきてよかったなと思いました。(声援は)レース行く前に声をかけてくれたり男子のエイトが自分たちのレースの前なのに応援してくれたことは耳に入ってきました。高島がいい流れをつくってくれて後は任せとけよというか、決勝まで行けなかった人たちの悔しい思いを背負って力に変えた決勝だったと思います。(決勝前は)今まで通りやろうっていう話をしました。今まで通り後ろ3人を信じて前で大きくこぎました。結果が求められる中で自分たちの力が出しきれるようにしようっていう話をしました。(植松の存在は)大きいです。2年の軽量級のときからずっと同じクルーでした。私は気分屋なんですけど植松がいるから自分がいくら気分で上がり下がりしててもしっかりクルーをまとめてくれるし、冷静に判断してくれるので頼りにしてます。ずっと2人で軽量級、インカレで負けて『次は勝とう』って言ってたのでそんな植松と最後のインカレで勝てて本当によかったです。 (下級生は)高島は別格なんで安心して見ていられます。クォドは私と植松が抜けても2人のっているのでクォドの連覇はその2人に託したいと思います。今回は決勝まで行けなかった人たちはすごい悔しい思いをしたと思うんで、この悔しさをいい意味で引きずってほしいです。今回は2つしか優勝できてないんですけど、3つ4つと勝っていってほしいです。悔しさをバネにしていける子たちだと思うので期待してるし応援しています。いい意味でプレッシャーをかけられるOGになりたいです。今回の悔しさをバネに、何年かかってもいいから雪辱を果たしてほしいです。(今後は)軽量級もインカレも勝ったし全日本のエイトの3冠と5連覇を目標に頑張りたいです」瀧本日向子(商3=館林女子・女子舵手付きクォドルプルクルー)「ずっと早稲田に負けてきてて悔しかったので今日初めて早稲田を前にゴールできたのですごい嬉しかったです。やる前にインカレは勝ってガッツポーズをするっていうのを目標にしていたので苦しい夏を乗り越えた甲斐があったなと思います。(4日間は)予選は緊張していたけどこぎの面でクルーに助けられたのでそこで立て直せました。準決勝は勝たないと決勝に行けないのでみんな緊張していたんですけど私は逆に落ち着いていて『大丈夫』ってレース中も声をかけました。そこは1人乗りではできないクルーの良さっていうのを出せたかなって思います。(ケガの影響は)特になかったです。練習中にケアをしながらやれたのでレース前には痛みのない状況でした。(OBの存在は)今まで早稲田に負けてきたことを思い出して勝たないとなって逆に燃えました。(山田さんと植松は最後のインカレ)周りのためにっていうほど余裕はなかったです。誰かのためにっていうのではなく、引っ張ってくれている2人を信じてこいでました。(植松は)私にないものを持っていたり、頭の回転が早くてすごい助けられた部分が大きいです。植松さんが引っ張ってくれたからこそ成長できたことが多くて、すごい尊敬しています。(今大会の収穫は)インカレは1年からクォドに乗っているんですけど、3位、2位ってきてて1位になれたってことが結果の面での収穫かなと思います。高校はシングルスカルとか個人種目に乗っていて大学からクォドに乗るようになって、自分が力になれている気がしなくて苦手意識がありました。でも、最近は自分のやるべきこととか、自分のポジションを考えるようになって、それができると貢献できているなとか段々苦手意識がなくなってきました。軽量級から優勝が続いていてやっと力を発揮できるようになったかなと思います。(今後は)全日本はなに乗るか分からないですけど、スカルだったら今までの得意な感じをしっかり生かして、クルーだったら軽量級から磨いてきたものを無くさずに優勝するっていうのが目標です」成瀬「信じられない気持ちが大きいです。ゴールした瞬間も優勝した実感がなくて、表彰式のときに校歌を歌って実感が湧いて、涙が出てきました。今回は4年生も乗っているということで勝たせなきゃっていう気持ちが強くてそこから解き放たれたっていう気持ちがありました。(4日間は)悪いレースが1本もなかったなって思います。去年はダブルスカルで出たんですけど、予選は悪くて、敗者復活で調子上げたけど決勝で負けました。でも、今回は悪いレースがなかったです。(OBは)毎年いらっしゃる先輩や、去年引退された先輩もいらっしゃってて、優勝したときに汗だくの私たちに抱きついてくれたりしたのでやっぱり嬉しいですね。(4年生は最後のインカレ)山田さんと植松さんはずっとクォドに乗ってインカレに出ていたのでそろそろ勝たせたいと思っていたので勝ててよかったです。(声援は)力になりました。これからレースに向かう男子エイトの選手から声をかけられてそこでスイッチが入りました。ラストスパートのあたりで応援団が声をかけてくれて、声援が聞こえる度に自分を奮い立たせました。(植松の存在は)植松さんは高校のときから交流があって、そのときから頼もしい先輩でした。女子主将をやりながら主務もやるのは大変だと思いますけど上手く寮を回してくれて植松さんが主務でよかったなと思います。(今後は)明治は強いんだっていうのを全日本で証明したいので優勝目指して頑張ります」山本真由(政経3=武蔵・女子舵手付きクォドルプルコックス)「私はマネージャーとして入部して、今大会が初めての公式戦で初めてのクォドでした。正直分からないことばかりで、普段マネージャーは週に1度寮に来てご飯を作ってって感じなんですけど、私は7月中旬くらいから女子棟に一緒に住まわせてもらって、1ヶ月半寮生活をして練習をしてきたんですけど、正直あっという間でした。私は初めてのことで分からないこともいっぱいあったし、コックスとしてクルーのみんなの要求に答えられないこともあって、コックスとして役割を果たせていないなっていうのが分かったときにすごく悔しいってこともあったんですけど、基本的に練習は楽しくて、4年生も2人乗っていて、みんなストイックで尊敬する部分が大きかったので、一緒に勝ちたいと思えました。バウに女子主将の香穂さんがいるんですけど、香穂さんが『大丈夫』って言ったらすごく安心できるし、落ち着けるので、予選と準決勝は余裕のあるレースで余裕をもって終われて、決勝はすごく緊張していたんですけど、1000手前ではもう出れていてみんなから『楽しんでいこう』っていう声が聞こえて、私もすごく落ち着けて、後半は楽しんでレースできたと思います。本当に嬉しかったし、強くて一緒の艇に乗れたことを誇りに思います。(コックスに選ばれた経緯)希望制なんですけど、マネージャーの2人が立候補して、去年の冬くらいに軽い選考をしました。(コックスの難しさ)まず、私が1番悩んだのは『覇気がない』って言われて、どうしても自分がこいでないこともあって声が単調になってしまうんです。それでも選手は必死にこいでいるので『その声だと上げられない』って言われて、自分もこいでいるように、それを声だけで表現しなきゃいけないのが、すごい難しかったです。(植松さんについて)ボートで1番近いポジションにいたっていうのもあって、練習中もわからないことがあったらすぐに声をかけてくれるし、レースのときも声が聞こえてきて、そこがすごい心強かったです。最初は艇庫に入ることも緊張したんですけど、少し選手と話したり、女子棟の中で話をしたりして、少しずつ(選手と)仲良くなれたと思います。(ボートの経験は)全然ありません。(心がけていたこと)予選と準決勝は風が強かったので、まっすぐ行くこと、絶対に曲げないようにしました。あとはなるべく声を絶やさないことです。(今後は)たぶん全日本のエイトに乗ると思うので、クォドとエイトではまた違いますけど、優勝を狙って勝ちにいけたらなと思います」READ 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部の紹介 INTRODUCTION
ボート競技は全部で9種目ありその中でも花形とされるのは指示を出すコックスと8人のクルーで編成されるエイトだ。9人が完全に息を合わせた時のスピードは圧巻。どのチームも花形種目でのエイトで優勝を目指す。端艇部は明治38年に創部された明治大学で最も長い歴史を持つ部活である。歴史だけでなくその実力も大学トップレベルで全日本の大会でも常に上位に進出する強豪。歴史、実力の二つの意味で明治大学の体育会をけん引する存在である。日本ボート界のトップを目指し、日々努力を重ねる。