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定期演奏会・紫紺の集い直前特集③ 横川樹来
応援団 2021.12.09最後の舞台がやってくる。12月10日に開催される定期演奏会・紫紺の集い。4年生にとっては引退を迎える大舞台に向け、悔いのない集大成を披露する。 本特集ではステージ活動に関わる役職者のインタビューをお届けします。第3回はステージ企画を務める横川樹来(情コミ4=明大中野)です。(なお、この取材は12月4日に行われたものです)(写真:ゲネプロでリーダーを振る横川)――ゲネプロ終えて今の心境をお聞かせください。 「まだあと1週間あるのでもっとクオリティーを上げなければお客さんに元気と勇気を与えられないと思っています。これから必死こいて練習します」――ここまでの応援指導班としての仕上がりはいかがですか。 「完成度は6割くらいです。拍手の音にこだわっているんですけど、本番直前まで伸びるかなと思っていますし現状に満足せずにいきたいです」――この1年間苦労してきたことはありますか。 「予定していたものがコロナで急になくなってしまったときに次の手を考えていくことは大変でした。ステージは応援団にとって年に3、4回ほどしかないのでステージに対して気持ちを持っていくというのも難しいなと思いました。神宮とかの方がモチベーションが高いですし、ステージは練習していてもお客さんからすぐにリアクションが来ることはないのでそこは難しいと感じてきました」――そんな中ステージに気持ちを持っていくためにどのような声掛けをしてきましたか。 「応援は目の前の人に力を与えることはもちろんですが、試合がなくても僕たちが頑張っているだけで勇気付けられることもあるのかなと思います。頑張っている人を見ることで勇気付けられる人もいますし、選手だけじゃなくていろんな人に届かせるのが応援なんだよ、どんな人でも応援するのが僕たちなんだよということを常々言っていました」――紫紺の集いのテーマを教えてください。 「『ひた向き』です。応援指導班の今年のスローガンが『ひた向き』なんですけど、何事も目の前のことを一つ一つやっていくことが一番大事だということで、練習中にも言っています」――引退を前にした今、4年間の思い出を教えてください。 「練習で先輩や後輩、同期と一緒にひたむきになりきれたときのことは覚えています。この日の練習はめっちゃ良かったとか、練習での思い出が一番印象に残っています」――後輩を育てていく中で気を付けていることはありますか。 「練習中は厳しくすることもありますが、その後のフォローは大切にしています。練習以外も先輩が厳しかったら後輩は自分からいけないと思うので、練習後は自分から雑談したり悩みはないかと話し掛けたりしていくことをかなり意識していました。僕は新人監督という役職にも就いているので、後輩のケアには気を付けていました」――今年は例年とは異なる演目になっているかと思いますが、意図やこだわりはありますか。 「一番は拍手にこだわっています。チアには申し訳ないですが、チアの人数を少なくしてもらって、その分拍手を多めに入れるようにしたりと拍手を見せたいというのは特に思っていました。照明などもこだわりますが、それに頼りたくない思いもあり中身にこだわっています」――演出を考える上で参考にしたものはありますか。 「先輩方のステージを見ました。チアを入れずに指導班だけが拍手する部分は法大が六旗の下にでやっていていいなと思っていたので、他大学から影響を受けている部分もあります」――当日の見どころを教えてください。 「全部でしょう(笑)」――引退を前に後輩に伝えたいことはありますか。 「まずは目の前のことにひたむきに向き合っていくことが大切だと思います。今あることに集中してやり切るということを後輩にも大切にしてほしいなと思っていて、応援団が終わってから応援団のことを振り返ってほしいと思います。あとはいろんなことを学ばせてもらいました。高校まではこんなに先輩後輩の関係がしっかりした組織にいなかったので、こんなにひたむきにぶつかってきてくれるんだったら自分もこう向き合っていった方がいいんじゃないかということを学ばせてもらいました」――同期の皆さんにもメッセージをお願いします。 「最後まで一緒に頑張ろうということしかないですね。あと、いつもありがとうと伝えたいです」――学生注目がありますが、今の段階で考えていることはありますか。 「あまり何も考えてないんですけど長くならないようにということと、いろんな人に感謝を伝えたいと思っています。みんなが感動するようなことは言えませんが、ステージに入る前の一言なので皆さんがステージにのめり込めるような一言を言えればいいなと思います」――本番に向けた意気込みをお願いします。 「引退のステージどうこうではなく人に応援を届けたい気持ちが一番強いので、目の前のことをひたむきにやって1人でも多くの人に元気と勇気を伝えます」――ありがとうございました。[中野拓土]READ MORE -
定期演奏会・紫紺の集い直前特集② 植野愛麻
応援団 2021.12.08最後の舞台がやってくる。12月10日に開催される定期演奏会・紫紺の集い。4年生にとっては引退を迎える大舞台に向け、悔いのない集大成を披露する。 本特集ではステージ活動に関わる役職者のインタビューをお届けします。第2回はステージ企画を務める植野愛麻(法4=三田)です。(なお、この取材は12月4日に行われたものです)(写真:応援歌に合わせて踊る植野)――ゲネプロを終えて今のお気持ちをお願いします。 「1週間前ですが完成度はまだまだで、これからやらないといけないことが多くあるので不安を感じてはいます」――どのような点を改善していきますか。 「チアステージでは一つ一つの完成度を高めたり、紫紺の集いはリーダーと合わせるというところがまだまだなところなのであと1週間で詰めていきたいと思います」――ステージ企画の役職として意識してきたことを教えてください。 「応援活動は学年が上がれば良い場所で踊れたり4年生が主体となってやるんですけど、ステージはみんながフラットに輝けるというのを目指してきたので、下級生でも活躍できるようにということを1年間意識してステージを作ってきました」――この1年間苦労してきたことはありますか。 「去年からなのですが、スタンツに制限があって思い通りに組めないというところです。感染予防の観点から固定のメンバーでスタンツをやることになったので、どうしても差が出てしまうというところはありました。夏合宿が行われていれば成果発表会も企画していましたが、頓挫してしまって場数をこなすことが例年より少ないのでそこは大変でした」――ステージ企画という役職についた当時の心境を教えてください。 「下級生の頃は応援団の活動が大変だなと思うこともあったんですけど、1年生の時にやったステージが楽しくて自分もこういうステージを作って1年生にも楽しんでもらえるようなことがしたいなと思っていました」――応援活動とステージ活動で団員間での意識の違いはありますか。 「応援系が好きな子とステージ系が好きな子で分かれてしまうことはありますが、チームでやっていることなのでどちらも頑張ってほしいなという思いがあります。みんなで盛り上げられるような声掛けを3年生の子たちも中心にやってくれていてそういう部分で少しでもステージを楽しんでもらうきっかけになればいいなと思います」――今年のバトン・チアリーディング部はどのようなチームですか。 「例年より主体性があると思っています。特に下級生にそれを感じます。例年であれば4年生が声を掛けて盛り上げていくことが多いんですけど、今年は練習中から2、3年生からの発信が増えていて主体性が出てきているなと感じます」――ステージの見どころを教えてください。 「例年はチアステージのアンコールは衣装を着て学年紹介をして幹部のスタンツが上がるというのが定番ですが、今年はそれをなくして全員私服にして個性が光るような服を着るという演出があるのでそこに注目してほしいです。紫紺の集いに関しては、今年は演目が例年とは変わっているので去年までとの違いを見てほしいです」――最後に本番に向けた意気込みをお願いします。 「来てくれた人を笑顔にできるステージにしたいと思います」――ありがとうございました。[中野拓土]READ MORE -
定期演奏会・紫紺の集い直前特集① 藥師彩花
応援団 2021.12.08最後の舞台がやってくる。12月10日に開催される定期演奏会・紫紺の集い。4年生にとっては引退を迎える大舞台に向け、悔いのない集大成を披露する。 本特集ではステージ活動に関わる役職者のインタビューをお届けします。第1回は演奏会企画を務める藥師彩花(総合4=横浜翠嵐)です。(なお、この取材は12月4日に行われたものです)(写真:当日に向け練習に励む藥師)――ゲネプロを終えて今のお気持ちをお聞かせください。 「私は演奏会企画という役職で、裏方に徹する人間なので時間の管理などステージ運営を気にかけていたのですが、紫紺の集いは時間内に終えることができそうで安心しました。例年以上に全体での練習や吹奏楽部の練習ができていない状態なので不安は残りつつも、あと1週間頑張るしかないなと思っています」――これまでステージでの演奏に向けてはどのような練習をされてきましたか。 「練習に出ると下級生たちと変わらず良い演奏を届けるという気持ちで練習していますが、練習が終わった途端に役職のことを考えて、あそこは修正した方がいいなとかということは考えてしまいますね」――ステージに関わる役職として大変だったことはありましたか。 「お客さまも呼んで大きなステージを開催させていただくことになったので、細かいことを考え始めると決めなければいけないことが多くありました。コロナ禍での対策も考えつつ、コロナ禍2年目というところで去年から改良を加えたり、応援団が100周年なのでその特別感も入れつつ、私たちしかできないことはないかなと考えながらやるのは大変でした」――今回の場所や時間の設定として考えていたことはありましたか。 「本当は今年から以前のように、紫紺の集いと定期演奏会を別日にして行うということを考えてはいたんですけど、コロナ禍で2日開催するのは厳しいかもしれないということになりました。ここで無理をするよりも確実な1回をやりたいと監督と幹部で話し合って決めました」――4年間の思い出に残っていることを教えてください。 「多分10日の当日が一番思い出に残ると思っています」――吹奏楽ステージの今年のテーマを教えてください。 「吹奏楽ステージは『前へ』、ドリルステージは『Imagination!』がテーマです。吹奏楽ステージではこんな状況でも前に進もうということと、今年は今まで扱ってこなかった曲目、特にトロンボーンコンチェルトやジャズなど新しい試みをしているので『前へ』という言葉通りに挑戦していこうということでこのテーマになっています」――吹奏楽ステージのこだわりや見どころを教えてください。 「今年は個人個人が新しいことにも挑戦してきました。1年生が多く入って来てくれたんですけど、去年までは人数が少なくて困っていたので楽器のコンバートもありました。4年生になって新しい楽器を始めたメンバーもいて、そのような者がソリストをやっていたりするので、一人一人の頑張りを見て聞いて感じてもらえるとうれしいです」――集大成を前に後輩の皆さんへメッセージをお願いします。 「練習でも言ったことなんですけど、とにかくこの部活を途中で辞めないでほしいということですね。独特な組織なのでやりたくないことをやらないといけないことも多いんですけど、それをやってみた先に何かがあるはずなので、そこに少しの期待をかけてとりあえずやってみようというポジティブな精神を持ってほしいです」――同期の皆さんへもお願いします。 「4年間の中で家族よりも長い時間を過ごしているかもしれない人たちなので、この関係が卒業してからも続いてくれるとうれしいです」――当日に向けた意気込みをお願いします。 「当日、色々と慌ただしくなるとは思いますが、全てのお客さまと全ての団員が満足して終われるように頑張ります」 ――ありがとうございました。 [中野拓土]READ MORE -
4年生引退 大迫力ステージで集大成/第67回定期演奏会・第65回紫紺の集い
応援団 2019.12.24 今年も無事開催された定期演奏会と紫紺の集い。定期演奏会の第1部では吹奏楽ステージ、第2部ではチアリーディングステージ、第3部ではドリルステージが、続く紫紺の集いでは大迫力の演舞が披露された。会場は熱気に包まれる中、4年生は引退を迎えた。(写真:愛あふれるステージで魅了したバトン・チアリーディング部) 『スカイブルー・ファンファーレ』で幕を開けた定期演奏会は今年も観客を魅了した。吹奏楽ステージでは『ユーロビート・ディズニーメドレー』や『カーペンターズ・フォーエバー』など、幅広いジャンルの曲を演奏。指揮者の岡田莉緒(国日4=前橋女子)が演奏をまとめ上げ、最高の幕開けとなった。続くチアリーディングステージでは1年生から4年生まで全員が一体となり、レベルの高いスタンツを成功させ、観客をとりこに。盛り上がりを見せ、スローガンの〝愛〟を体現した。定期演奏会を締めるドリルステージではガードチーフを中心に、一糸乱れぬ隊列を展開。ドラムやカラーガードも複雑な動きを完遂し、見てよし聞いてよしのステージとなった。(写真:ドリルステージでは吹奏楽部が見事な演奏で会場を盛り上げた) 続いて行われた紫紺の集い。ユーモアあふれる司会が場を温めると第一応援歌から第四応援歌を披露。続いて学生歌や明大伝統の『嵐の拍手』を終えると、おなじみのチャンスパターンメドレー。待ちわびたファンも一緒に歌い、盛り上がりを見せた。その後、浜浦良団長(営4=文京)があいさつを終えると観客は総立ちに。フィナーレでは応援指導班の幹部全員がリーダーとなり、ボルテージは最高潮に。最後は会場の全員がスクラムを組み、校歌の合唱。応援団と観客が一体となり「達成感しかない」(田勢也子・商4=明大明治)。涙を浮かべる団員もいる中、第65回紫紺の集いは終幕。1年間、幹部として走り続けた4年生は、この経験を糧に次のステージへと羽ばたいていく。 [中野拓土] ステージ後のコメント浜浦――ステージを終えて感想をお願いします。 「愛されているんだなとあらためて気付くことができました。人生でこれ以上の幸せはないと思います。後輩が来年やってくれるという表情をしていたので、あとは任せます。来年はファンとして来ます」 田勢――ステージを終えて感想をお願いします。 「もう思い起こすことはなく、達成感しかないです。一生忘れないステージになったと思います。これからの人生もこの経験を生かして頑張りたいと思います」 田中航平(農4=土浦一)――紫紺の集いを終えて今の心境を教えてください。 「1年生の時は一番最初に僕が辞めると自分でも思っていました。ここまでやってこれたことに充実感、達成感を感じています。4年間で後悔はたくさんありますが、それを補って余りあるほど、4年間やり通せて良かったなと思います」 福田将基(文4=明大中野)――紫紺の集いを終えて今の心境を教えてください。 「周りはみんな泣いていたのですが、僕は涙が出なかったです(笑)。全部をやり切ったという達成感に満ちあふれています。上級生になり、責任の重さも知りましたし、4年生は特に責任重大で、うまくいかないことはたくさんありました。最終的にはそういう失敗も含めて、今日のステージにぶつけることができました」READ MORE -
「日本一の応援団に」 浜浦良 第67回定期演奏会・第65回紫紺の集い直前インタビュー
応援団 2019.12.22最後の幕が上がる。4年生にとっては最後の舞台となる定期演奏会・紫紺の集いが、今年度は12月23日に府中の森芸術劇場にて開催される。今回は引退を間近に控えた4年生に今の気持ちを伺った。団長を務める浜浦良(営4=文京)のインタビューです。(この取材は11月4日、12月16日に行われたものです) ――4年間を振り返っていかがですか。 「続けてきて良かったなと思っています。正直1年生の頃は1ヶ月に1回は辞めたいと思っていて、先輩に相談した時もありました。2年生の時に新歓をしていても心から入団してねと言えなかったんですけど、今言えるのは応援団入れば間違いないよということです」 ――1年生の頃以降、つらい時期はありましたか。 「4年生の春です。団長になって最初の合宿を終えた時に全然うまくいかないなと思いました。その頃は自分でいろいろやっているつもりではあったのですが、後輩や同期の行動を変えるということまで起こすのはきついなと思いました」 ――応援団のとしてのやりがいはどこに感じますか。 「感覚としては9割がつらいこと、1割が楽しいことです。正直、普段の練習は楽しくないことが多いです。でもその中の1割の楽しいことの方が圧倒的に大きくて、時間的に見れば9対1かもしれませんが、自分の中の思いとしては真逆になるくらいです。特に紫紺の集いはそれを感じることのできるステージだと思います」 ――団長として意識したことはありますか。 「常に夢を見続けることです。他の人が夢を見たとしてもそれはチームのトップ目標にはならないので、僕は一番、夢を見続けました。自分の中でできると信じていることがあったのでそこはぶれずに目指し続けました。あと、団長になったら支持率を100%にしてやりたいと思っていました。日本の総理大臣や知事はみんなと関わりがないから支持率100%って無理だと思うんですけど、たかが130人くらいの組織の団長が支持率100%になれないのは恥ずかしいなと思いました。団員全員が浜浦団長でよかったですかと言われたら、はいって胸張って言ってくれるように目指してやってきました」 ――目指し続けたこととは何ですか。 「日本一の応援団を掲げました。何をもって日本一かは難しいですが、自分たちが胸を張って日本一だと言えるくらい応援団をやってほしいという思いがあります」 ――日本一への道は進みましたか。 「自分の中でやれることはもうやったつもりです。だからこそ、ここまでかなという思いもあります。あの時こうしておけばよかったというのはなくて、もうやり切りました。日本一の80%まではいったと思います。あとの20%は来年以降、達成してほしいです」 ――思い出に残っていることはありますか。 「一番好きだったのは練習後のぐだぐだしている時間です。同期との何気ない会話や、合宿中、洗濯当番の時に同期5人で、こっそりお菓子や缶詰とか食べて先輩の愚痴を言っていました(笑)。練習後の何気ない時間はいつもあったので幸せでした」 ――今後の応援団に対する思いを聞かせてください。 「応援をさせられるのではなくて、自分から応援したいという思いがあるのが一番だと思っています。応援団は、あの子たち応援させられてるねと思われるのではなくて、応援の楽しさを体現する人たちが応援団だなと思っているので、応援活動をやりたいと思える人たちになってほしいです」 ――これまでどんなことを後輩たちに伝えてきましたか。 「まずはあいさつをしようというシンプルなものでした。そこから具体的な応援方法だったり、人としてあるべきことを指導して、最終的には応援をしたいと思えるような団員になってくれという風に投げ掛けました。その発信も下級生からも求めましたし、思い立ってすぐ行動することは重視してきました」 ――今年度のスローガンである〝応援とは〟を掲げた経緯を教えてください。 「応援を届ける組織なので、応援に特化しなくてはいけないと思いました。なのでその意識付けのスローガンにしました。まずは団を好きになってほしかったですし、どうやったら団員が応援を好きになってくれるかという風に派生していけるようなスローガンにしてました。そこまで深く考える人って少ないと思います。でも考えれば考えるほど部活のこと好きになり、思いが強くなると思ったのでこのスローガンにしました」 ――浜浦さんが考える理想の応援はどんな応援ですか。 「相手に届かないと自己満足になってしまうので、声や動きを含めてまず相手に絶対伝えることが大切だと思います。その上で体育会の選手の好成績やお客さんに対する元気を高めていきたいです。どんな人が見ても100%感動を与えられる応援が一番なのかなと思います」 ――この4年で成長した部分はありますか。 「一つは限界という言葉がなくなったかなと思います(笑)。できることは無限にありますし、これが精一杯と思ってもまだ頑張れると思います。今後の人生で限界という言葉を使うことがないのかなと思うようになりました。もう一つは勇気ある行動をとれるようになったことです。今ここでやらなかったら後悔すると思ったときに行動できる人になったと思います」 ――団長として貫いた思いがあれば教えてください。 「僕が応援団の顔だということです。僕が一番応援団を好きですし、応援団を引っ張るという自信ややる気と、応援団に懸けるという思いがありました。なので、僕以上に明治大学応援団を好きな人はいないと思います。常に一番応援団のことを考え続けて応援団のために動きました」 ――浜浦さんにとって応援とは何ですか。 「全員が幸せになれることです。応援という言葉が100%ポジティブな言葉だと感じていて、この良さをみんなが知ったら世界が平和になるくらい応援には良い側面しかないと思っています」 ――後輩に向けてメッセージをお願いします。 「今の時期は来年の準備をしながらいろいろ動いていると思うんですけど、でも全員が23日に懸けてくれないと何も起きないと思います。一つの舞台に4年生だけがやり切ったと思えるのではなくて、下級生も今年で十分やり切ったと言えるようにしてほしいです」 ――同期に伝えたいことはありますか。 「僕は現実を見させてしまう団長で、きついことをやらせたので、最後は好き勝手やってほしいです。来年のことも気にしなくていいですし、後輩たちのことも気にせず、最後くらいは楽しんでほしいです」 ――本番を楽しみにしているファンに向けて一言お願いします。 「お客さんにとっては毎年のイベントにしてくださっているかもしれませんが、僕にとっては人生最後の舞台です。あれだけの人の前でできるのは幸せですし、僕は僕以上の団長はいないと思ってこの1年間やってきました。98代が明治の歴史の中でも一番にするという思いを見ていただきたいです」 ――ありがとうございました! [中野拓土]READ MORE -
「社会で役立つ人間になれた」 玉貞行啓 第67回定期演奏会・第65回紫紺の集い直前インタビュー
応援団 2019.12.22最後の幕が上がる。4年生にとっては最後の舞台となる定期演奏会・紫紺の集いが、今年度は12月23日に府中の森芸術劇場にて開催される。今回は引退を間近に控えた4年生に今の気持ちを伺った。ステージ企画を務める玉貞行啓(政経4=修道)のインタビューです。(この取材は12月15日に行われたものです) ――リハーサルを終えていかがですか。 「リハーサルが始まるまで手探りで作業を進めてきましたが、意外と形になったと思いました。スムーズにできて良かったです」 ――リハーサルするまでは不安でしたか。 「やるまではうまくいくのかなとか吹奏楽やチアの人たちがちゃんと理解して動いてくれるかが不安でしたけど、みんな頭がいいので不満なく、むしろ感激するくらいでした。本番はあまり心配していないです」 ――今回のステージのこだわりはありますか。 「大々的に変えてはいませんが、毎年来てくださっているお客さんが、去年と違うなとか新鮮だなと思えるようにマイナーチェンジしました」 ――曲目などは1人で決めるのですか。 「紫紺の集いの曲目に関してはまずは僕がやりたいことを応援指導班の5人に言って、それはほぼ通りました。なので他の部には言っていませんでした」 ――例年から変更した中で特にお気に入りの部分はありますか。 「覇者明治です。覇者明治はステージの最後にやる曲なんですけど、本来はそういう曲ではないと思いますし、昔は神宮球場でももっと使われる曲でした。今はすごくもったいないと思っていて、最近は神宮でもやりますが少ないですし、ステージでも少しだけで日の目を浴びない曲です。でも僕はすごく好きなのでお客さんの印象に残るように覇者明治を少し変えました」 ――幹部として過ごした1年間はいかがでしたか。 「楽しかったんですけど、応援団をやっているという感じは3年生よりも薄くなりました。4年生になって応援団を動かしているんだと思ってやることもできますけど、役職としては一番トップというわけではないので、日々の雑務に忙殺されていました(笑)。それでも楽しかったです」 ――大変だったことは何ですか。 「とにかくLINEが多いです。通知や仕事が多すぎてLINEを開発した人を恨みたくなりました(笑)」 ――思い出に残っていることはありますか。 「渉外活動で愛知や富山などに遠出したんですけど、それは楽しかったです。僕は渉外活動が印象に残っています。特に富山の渉外活動が一番楽しかったです。応援団を好きな人が多いですし、1年間で3回行きました。3回も行けば好きになります。帰省の回数よりも多かったです(笑)」 ――幹部として学んだことはありますか。 「自分で考えて先を読んで行動することを学びました。これまでは指示待ち人間で、指示されてやっている最中も、また次の指示がないとやらない人でした。ですが、ここに入って常に頭を働かせて指示をしました。これをできるようになったのは応援団のおかげです。社会で役立つ人間になれたと思います」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「人生で初めて頑張ったと思えます。ただ頑張ってやり続けたのは褒めたいですが、4年生は頑張ればもう少しできたかなという反省もあります。それでも人生で初めてつらい部活をよくやり遂げたと思います。入団してよかったです」 ――ステージでの学生注目で何か伝えたいことは決まっていますか。 「他大学の団祭を見に行ったんですけど、みんな長いんですよ。同期が語っているのでいいんですけど、長すぎて眠たくなってしまいました(笑)。僕は早く曲を聞きたいので長いと疲れてしまうんです。なので僕はすぐにチャンスパターンメドレーに入ります。30秒くらいで始めるので我慢してください(笑)」 ――特に注目ポイントはありますか。 「マイナーチェンジしたところを探してみてほしいです。あとは他大学の団祭を見て、司会が入ってから1曲だけ披露という繰り返しが続きやすいなと思いました。ですがそれは司会が長くて曲がすぐ終わるので単調になってしまいます。それは疲れてしまうので構成を考えるに当たり、避けたいと思いました。みんながまだ元気な序盤に指揮紹介や校旗紹介など曲以外の部分も入れて最後は曲を盛り込んで観客を飽きさせないようにしました」 ――後輩に向けてメッセージをお願いします。 「自分で考える人間になってください。やっぱり役に立たないといけないです」 ――同期に対して何かメッセージはありますか。 「死ぬまで仲良くやりましょう。お葬式は呼んでほしいです(笑)。お葬式に呼ぶくらい仲良くやりましょうと伝えたいです」 ――本番はどういったステージにしたいですか。 「ミスはしていいんですけど、やっている本人たちが失敗を恐れないステージをやりたいです。後輩には思いきりやってほしいです。もう間違っていいので(笑)。その方が逆に面白いですし」 ――今年度の応援団のスローガンが〝応援とは〟ですが、玉貞さんにとって応援とは何ですか。 「難しいんですよね(笑)。団長が〝応援とは〟というスローガンにするくらい考えさせれくる人なので、僕たちもこの1年間考えました。応援団がいなくても競技はできますし、存在意義があるかと言われると、必ずしもあるわけではないと思います。言い方は悪いですが、僕たちの自己満足な面があります。でも、その自己満足があふれて選手を勇気付けるというのが応援だと思います。本当は自己満足ではダメですけど、それが相手に届けばいいなと思います」 ――本番への意気込みをお願いします。 「この1週間LINEを溜めずにがんばります(笑)」 ――ありがとうございました。 [中野拓土]READ MORE -
「一人一人が一生懸命に頑張る団体であってほしい」 岡田尚広 第67回定期演奏会・第65回紫紺の集い直前インタビュー
応援団 2019.12.22最後の幕が上がる。4年生にとっては最後の舞台となる定期演奏会・紫紺の集いが、今年度は12月23日に府中の森芸術劇場にて開催される。今回は引退を間近に控えた4年生に今の気持ちを伺った。応援指導班班長を務める岡田尚広(政経4=今治西)のインタビューです。(この取材は12月15日に行われたものです) ――リハーサルを終えた感想をお願いします。 「まだお客さんに恩返しできるレベルではないなという感じです。これから1週間練習して、最後には今年1年間でお世話になった人に、一番良かったと言ってもらえるステージにしたいです」 ――まだまだな点はどこですか。 「歌の声量などです。本番は幹部がずっと見ているわけにはいきません。下級生それぞれがステージで踏ん張れるかどうかが大事です。そこを磨いて最後は下級生が一踏ん張りできるようにしたいです」 ――ここまではどういった練習をされてきましたか。 「今日のリハーサルが本番のつもりで練習してきました。サブや拍手、声量などを特に意識してやってきました。11月の頭に初めて団員を集めて、その時に今年1年間お世話になった方への恩返しをしようと話しました。自己満足ではなくお世話になった人のためにというコンセプトで今年の紫紺の集いを作っています」 ――この1年間、幹部として大事にしたことはありますか。 「応援団って一生懸命やるスポーツだと思っているので、まずは自分が一番一生懸命やるということを意識しました。指導者というよりかは背中で見せるということを意識してきた1年間です」 ――そもそもなぜ班長になられたのですか。 「入団した当時の幹部先輩がすごくカリスマ性があって、アメとムチをうまく使い分けてこの人ならついていくと思わせるようなリーダーで、自分もリーダーをやりたいなと思っていました。1年生の夏合宿からそう思っていました」 ――ストイックにできる理由を教えてください。 「自分が応援団に入った理由にも直結しますが、人として強くなりたい、芯のある人間になりたいという思いでここにいます。その思いは幹部になった今でも、まだ満足できていませんし、同期にも自分を変えたいという思いで入ってきた人がいて、一緒にトレーニングしたりしています。自分がへばってしまうと後輩に示せないのでそこだけは一生懸命しました」 ――1年を通して大変だったことは何ですか。 「全部大変です(笑)。下級生に思いを伝える、下級生にもっと成長してもらいたいという思いを素直に伝えるのが難しかったです。僕はそういうところが特に苦労しました」 ――逆に楽しかったことはありますか。 「役職柄もありますが、下級生が成長したなと思う瞬間はうれしいです。1年生が春、神宮サブをしてもすぐに疲れていたのが、今やリーダーを振れるほどになりました。その子も最初は下手くそでしたが、そういうところに楽しさを感じます」 ――下級生の現状はどう見ていますか。 「今年は練習を一番やっていて、この時期には生き生きとやってくれているので、幹部もモチベーションを上げています。下級生はいい感じに仕上がっています」 ――下級生にはどのようにアプローチしていますか。 「交換日誌を今年も継続してやっているんですけど、例年よりもしっかりやってきた自信があります。練習中は口下手なので、日誌で思いを伝えるようにしました。下級生も文面の方が書きやすいこともあると思うので、毎回時間をかけてしっかり読んでいました。前回の練習で叱った子には前向きな言葉を書いたり、練習ではランニングでスカイツリーまで行ってタイ焼き買ったり、そういう気分転換はしています」 ――リーダーとして魅せ方の工夫はありますか。 「先輩や首脳陣に教わったことをやるだけで、工夫はあまりありません。ただ、自分は表情にこだわってやっています。うまいわけではないので、言葉を発しなくても分かるように力込めて顔に出します」 ――当日はリーダーとしてどのような姿を見せたいですか。 「応援団でやるリーダーや拍手は今後の人生でやらないと思うんですよ。ですが、それすらもがむしゃらにやる姿勢を見せたいです。一生懸命という思いを背中で感じてもらえるようにしたいです」 ――岡田さんが思う理想の応援団を教えてください。 「一人一人が主体的に一生懸命に頑張る団体であってほしいです。みんなもちろん頑張っていますけど、応援団には測る指標がありません。それでも競争もありつつ、全員がまとまって一生懸命やってくれる人たちであってほしいなと思います。お客さんの前でしんどさを見せる団員が0になるくらいの組織になってほしいです」 ――後輩に何か伝えたいことはありますか。 「散々いじめてきてごめんね(笑)。今年は本当に精神的につらかったと思うんですけど、それでも辞めずについてきてくれてありがとうということを伝えたいです。正直めっちゃ後輩が好きという人ではなかったんですけど、ふと思い返すとかわいいなこいつらって思うことがあるので、そういうところはまた納会で伝えられたらなと思います」 ――4年間を共にした同期にメッセージをお願いします。 「たまたまいいやつらがいっぱい集まって良かったです。ばかな自分のことも立ててくれていたので本当にいい同期だと思っていますし、ありがとうと伝えたいです」 ――今年度の応援団のスローガンは〝応援とは〟ですが、岡田さんにとって応援とは何ですか。 「人を前向きにすることができるものだと思います。これは1年生の頃からずっと思っていて、一生懸命頑張るやつに悪いやつはいないというのは中学校の時からずっと言われていました。お客さんもそういうところが見たいと思います。野球応援でも素人の子もいますが、ルールを覚えないのは甘えだと思います。そういうところも一生懸命やってにじみ出るものがあると思うので、応援とは一生懸命頑張るものだと思います」 ――本番に向けて意気込みをお願いします。 「全員で納得して終われるようにしたいです。お客さんも後輩も。僕ら幹部もやって良かったし、後輩もやり切ったぞとなるようにしたいです。お客さんも本当に明日から仕事頑張ろうと思えるステージにします」 ――ありがとうございました。 [中野拓土]READ MORE -
「応援団を選んだことに後悔はない」 西田晃啓 第67回定期演奏会・第65回紫紺の集い直前インタビュー
応援団 2019.12.22最後の幕が上がる。4年生にとっては最後の舞台となる定期演奏会・紫紺の集いが、今年度は12月23日に府中の森芸術劇場にて開催される。今回は引退を間近に控えた4年生に今の気持ちを伺った。吹奏楽部幹事長を務める西田晃啓(情コミ4=淳心学院)のインタビューです。(この取材は12月14日に行われたものです) ――リハーサルを終えて感想をお願いします。 「あと1週間で終わってしまうんだなというのが正直なところです。毎年定期演奏会、紫紺の集いがあってそれに向けてリハーサルがあるわけですけど、もう最後なんだなという実感を今回のリハーサルを通じて感じました」 ――この1年間、幹事長として何か大切にしていたことはありますか。 「一人一人の良さを大事にするということです。応援団といえども吹奏楽部って必ずしも応援が好きで入った者ばかりではないんです。その中でそれぞれの良さをどうすればすべての活動に生かせるだろうかと常々考えていました」 ――難しい部分はありましたか。 「ありました。例えば神宮応援でも応援している間に体力的につらいと言って倒れてしまう子がいたときにどういったケアができるかなどです。そこは僕だけではなくて、4年生一体となって考えていました」 ――特に大変だった時期はいつですか。 「幹部になって初めての合宿に行った時です。その時に後輩たちがなかなか思うような成長ができていないと思っていました。困ったときにどういう言葉を掛ければいいのかなとすごく悩んでいました。きつく言ったとしてもなかなかうまくいかなくて。そういう時に上を向かせる言葉を考えていました」 ――どうのように克服しましたか。 「僕は普段はきついことは言わないんですけど、一つ強く言ったら次の日にはすごく変わって雰囲気が良くなりました。そこは自分の中できつく言うことに対して抵抗感があったんですけど、後輩が変わってくれたので言って良かったと思います」 ――幹事長として楽しかったことはありますか。 「自分の言ったことで後輩たちが、気分が明るくなったと言ってくれる時はうれしかったです」 ――ここまで吹奏楽部はどういった練習をしてきましたか。 「常に満足しないことを意識して練習してきました。練習の時点で満足してしまったらその時点で成長はないと思うんです。なのでどれだけできたと思ってもこれから何ができるかというのを考え続けるようにさせました」 ――そもそもなぜ幹事長になったのでしょうか。 「僕は志望していませんでした。基本的にこの団体は一つ上の代が次の代の幹部を決めるんですけど、僕は幹事長を志望していなくて、言ってみれば上からの抜擢だったので何でなったのかは自分からは言えないですが、正直びっくりして、重荷は感じました」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「応援団中心の生活にはなりましたけど、一番いい選択をしたと思います。数ある選択の中で、最初はサークルに入ろうとしたんですけど、何か違うなと感じて応援団を選びました。そこに後悔は全くないです」 ――サークルも音楽系で迷ったのですか。 「いいえ、全然違います。高校までは吹奏楽をやっていたんですけど、やめようと思っていました。でも何か違うなと思ってせっかくなら自分の好きなことを生かした団体に入りたいと思い、厳しくてもいいから入りたいなと、入部を決めました」 ――入部してから戸惑いはありましたか。 「そういうものなんだろうなという感覚で入ったので抵抗はなく、新鮮でした。この中で頑張ってみようと思いました」 ――吹奏楽部を束ねる上で、雰囲気作りは意識しましたか。 「僕だからできることをやろうと思いました。僕が入ってからずっと女性の方が幹事長を務めていまして、僕が11年ぶりの男性の幹事長ということで、今までとは違った色が出せると思いました。違うところは何だろうとかどうしたら出せるだろうということを考えてやっていました」 ――西田さんだからできたことは何だと思いますか。 「つらいことがあってもとりあえず前を向いて笑顔でいることです。例えば4年生の中でいざこざがあったとしても、そこは下級生に見せてはいけないと思い、後輩たちの前では明るくいようと思っていました」 ――バトン・チアリーディング部と応援指導班の印象を教えてください。 「応援指導班は4年生が偉大なる先輩というイメージがあると思うんですけど、実はすごく後輩思いで、どうすれば後輩が成長できるかというのをずっと考えていて、そこで見方が変わりました。チアも幹部になって困ったときにアドバイスをもらえたり、きめ細かなところを聞くことができて、吹奏楽部もどうしたらいいのか参考になりました」 ――紫紺の集いや定期演奏会の見どころを教えてください。 「僕のソロです(笑)。応援団とは関係ないんですけど、僕がマーチングステージで先頭に立ってソロを吹きます。そこは帽子を被っていて顔は見えづらいんですけど、幹事長が吹いているんだなというのを見てもらいたいです」 ――後輩に向けてメッセージをお願いします。 「この団体は吹奏楽部一つ取ってもいろんな活動ができます。最初はそれが好きじゃなくてもいいと思うんですけど、絶対これだけは離さないぞというものを見つけてほしいなと思います」 ――同期の仲間に伝えたいことはありますか。 「この1年間、心配も掛けたり迷惑も掛けたかもしれませんが、それでも全員で1年間やってこれたことに心から感謝したいです。ありがとうございます」 ――今年度の応援団のスローガンは〝応援とは〟ですが、西田さんにとって応援とは何ですか。 「人に届けるものであると同時に自分も燃え上がるものだと思います。自分たちが盛り上がらないとお客さんにも伝わらないので、そこは自分たちが冷めてちゃダメだよねということで、熱くなるものだと思います」 ――本番に向けて意気込みをお願いします。 「後輩たちにもこのステージが一番良かったよねって言ってもらえるステージにするので12月23日よろしくお願いします」 ――ありがとうございました。 [中野拓土]READ MORE -
「かわいくて大好きなみんなが悔いのないように」 小川綾子 第67回定期演奏会・第65回紫紺の集い直前インタビュー
応援団 2019.12.21最後の幕が上がる。4年生にとっては最後の舞台となる定期演奏会・紫紺の集いが、今年度は12月23日に府中の森芸術劇場にて開催される。今回は引退を間近に控えた4年生に今の気持ちを伺った。ステージ企画を務める小川綾子(商4=星野)のインタビューです。(この取材は12月14日に行われたものです) ――リハーサルを終えて感想をお願いします。 「定期演奏会が4学年でやる最後のステージになるんですけど、チアリーディングステージというのは今日で見せられる形にはできたと思います。ですが、まだまだもっとみんなが楽しんでできるようなステージ作りができると思いました」 ――ステージ企画という役職についた理由を教えてください。 「これまでの3年間でステージ企画の先輩を見ていてすごく楽しそうで、最後の定期演奏会をどれだけみんなのモチベーションを上げられるか、最高のステージにできるかを考える姿がかっこよくて、自分もそうなりたいなと思ったのが理由です」 ――1年間務めてみていかがですか。 「きつかったです(笑)。当事者になったからこそ、みんなが敵に思えるときがありました。ステージがうまくいかなくても、コメントするのは私です。同期を含めてチームメンバーのテンションも変わりますし、すごく重圧を感じました。あとは運営でもミスをしたり穴があったりすると成り立たないので本番までの緊張感は今までの活動では感じています」 ――つらかったことはありますか。 「ステージの通し練習が始まったあたりです。絶対に最初はうまくいかないので、直す部分もたくさんあってどこから直せばいいかわからない状態でした。でも客観的に見れるのは私しかいません。できなかったときに叱るだけではチアの子たちはモチベーションやテンションが低くなってしまうだけで、絶対技術の向上にはつながらないと思っていました」 ――そういうときはどうしていましたか。 「部員一人一人と向き合うのがすごく大事だなと思いました。全体の前でコメントをするからこそ、一人一人に響かせないといけないのですが、どうしても全体に言っているので私は関係ないってなりがちです。練習の前後でどれだけ一人一人と関わるかで言葉の響きが変わります。また、練習準備は基本的に下級生がやってくれていますが、そこも積極的に手伝うというのは大事だなと思います。コミュニケーションが大事です」 ――4年間を振り返っていかがですか。 「私は2年生の6月の終わりに応援団に入りました。応援団は2年生で入っても部活では1年部員としての入部になります。もう同期はできている中で、そこに入るのに壁を感じていました。ですが、夏合宿ではみんなでずっと一緒にいないといけないですし、練習していく中で同期にも言わなければいけないこともあります。ダンスも全て1ヶ月で覚えなければいけませんでした。夏合宿で同期とも自分の技術ともすごく向き合って、これ以上できないってくらい努力をして、それでも怒られました。こんなに努力してもダメなことがあるんだと、挫折でもありましたが、すごく学びでした。ここまで頑張れたんだからこの先も頑張れるという自信が生まれたのが2年生の夏合宿です」 ――どうしてその時期に入部を決めたのですか。 「どうしても入りたかったです。ダンスを小さい頃からやっていて、大学でもやりたかったんです。最初は普通のサークルに入りましたが、1年経って、何も得ていないと感じました。そのような時に、周りの体育会の子が努力を楽しんでいる姿に憧れて体育会ってかっこいいと思い、体育会でダンスできるところを探し出して、入部を決めました」 ――ステージ企画という役職のやりがいを教えてください。 「定期演奏会が好きと言ってくれる子は結構いて、そこに携われるのが一番幸せだなと思っています。自分の構成一つで部員を動かすことができるからこそ、みんなをどうやったら輝かせられるんだろうかということや、どうやったら楽しい構成になるのかを考えて、それを実際にやってもらえるというのがすごいことだなと思います」 ――当日の見どころを教えてください。 「チアステージの今年の目標が〝愛を魅せる〟なんですけど、今年のスローガンが〝愛〟で、自分自身や同期や先輩、後輩など、いろんなことに愛を感じてやろうということを掲げてやってきました。それをお客さんにも届けたいという思いがあります。練習している中で、ここのチームが好きでこんな愛を見せたいというのをみんなにも考えてもらっています。そこをお客さんにもステージで伝えられる演技になると思うので、そこを見てほしいです」 ――当日の意気込みをお願いします。 「チアの子たちだけではなくて、後輩も同期も本当にかわいくて、その子たちが絶対輝けるステージにします。裏も表も頑張るので、かわいくて大好きなみんなが悔いのないステージを作ります」 ――今年度の応援団のスローガンは〝応援とは〟ですが、小川さんにとって応援とは何ですか。 「私は優しさだなって思っています。応援って誰かがいて成り立つものです。絶対に1人ではできないことです。人を応援するって貢献とか奉仕だなって思うんです。誰かのためにあるもので、そこに自分が全力を尽くすものだと思っているので、みんなが応援をしていたら最高にいいチームになると思いますし、最高にいい世の中になると思うので、それがあるだけで幸せだなと思います」 ――ありがとうございました。 [中野拓土]READ MORE -
「周りの人に恵まれた」 本村梨乃 第67回定期演奏会・第65回紫紺の集い直前インタビュー
応援団 2019.12.21最後の幕が上がる。4年生にとっては最後の舞台となる定期演奏会・紫紺の集いが、今年度は12月23日に府中の森芸術劇場にて開催される。今回は引退を間近に控えた4年生に今の気持ちを伺った。バトン・チアリーディング部責任者を務める本村梨乃(法4=狛江)のインタビューです。(この取材は12月14日に行われたものです) ――リハーサルを終えて感想をお願いします。 「楽しいと感じてもらえるステージになっています。ただ、まだ詰められるところはたくさんあるという感触で、もう一つ上のレベルにいけるなと思うところがあるので、1週間でもっともっとレベルアップしたいと思います」 ――バトン・チアリーディング部責任者として1年間、意識したことは何ですか。 「一人一人に平等に接することです。チアはいろんな子がいて、簡単に前に出るのをためらわずにできる子もいますし、逆に前に出るわけではないけれど裏から力を発揮してる子もいます。チアなので確かに目立つ子は目立ちやすいですが、そういう子だけに目がいかないように裏で頑張っている子や、いろんな考えを持っている子にも平等に接して成長させてあげられるように注意していました」 ――責任者になった理由は何ですか。 「一番の理由は、私が3年間やってきた経験の中で、ジェスターズというチームが本当に好きで、私にとってはかけがえのない場所になっていたので、全員に私と同じようにこのチームを好きになってほしいという気持ちでこの立場になりました」 ――今年のバトン・チアリーディング部のスローガンを〝愛〟に決めた経緯を教えてください。 「〝愛〟というスローガンを立てたのは、まずは自分自身のことを好きになってほしいという思いからです。本当にみんな個性があって良さもあって素晴らしい子たちだと思います。ただ、その中でも自分の良さを見つけられていなかったり、良さを出せない子もいて、まずは自分を好きになるということが大切だと思いました。その次にチームや仲間、お客さんや頑張っている選手のことも好きになってもらえるようにということで、一番に浮かんだ言葉が愛だったので〝愛〟というスローガンにしました」 ――責任者として大変だったことはありますか。 「1年生が、たくさん入ってきて、私たち4年生は7人しかいなかったので57人の後輩ができた時はしんどかったです。人数が多いので、一人一人のことを見たいと思っていても見きれない後輩たちもいて、うまくいきませんでした。どうすればもっと一人一人が前に出てこれるのか、私たちの目もしっかり向けられるのかを考えていた5月6月くらいが一番大変だったと思います」 ――それはどう乗り越えましたか。 「8月の夏合宿を経て一人一人が良さを出して、ここに立っていることの大切さを教えたつもりです。最後の舞台でその成果が出ればそれを乗り越えたということになるのかなと思います」 ――4年間を振り返ってみていかがですか。 「周りの人に恵まれたなと感じます。チアだけではなくて応援団の同期や後輩、たくさん教えてくださった先輩など、本当に素敵なものを与えてくれた人たちで、私は応援団のこの人たちがいなかったら4年間続けてこられなかったと思います。特に同期にはすごく感謝しています」 ――本村さんの理想のチア像を教えてください。 「しっかり自分の強みを持っていて、それが自分の中で完結しているのではなく、人に伝えられる者だと思います。見ているだけでこの子はこういうところが強いんだなとか、こういうところがいいところなんだなと伝わるような人が、人を応援する立場になれると思うので、そういうところでも強くなっていくのかなと思っています」 ――当日はどんなステージを目指しますか。 「まずはステージを見た時に明るくて輝いているというというのを見せたいです。その中で、まとまりも大切だと思うんですけど、一人一人が自分を出してそれをもって64人でまとまっているという舞台を作りたいです」 ――引退を前に後輩たちに伝えたいことはありますか。 「みんなはあと1年、2年、3年とあって、時間は意外と長いけど、終わりは来るということを伝えたいです。私も今まで全然そんなことを考えてやってきたわけではないですけど、終わりが来ると思うといろいろやりたかったことや、できなかったことが出てくるのでそういうところを4年間やりきって、悔いなく終わってほしいのです」 ――4年間共に過ごした同期にメッセージをお願いします。 「同期には本当に感謝しかないです。私たちはどんなときでも同じ方向を向けていたなと思っています。たまたまそういう考えの人が集まったのか、この4年間の中で同じ考えにまとまるように私たちが成長したのかは分かりませんが、私にとってはすごくやりやすくていつでも力になってくれる同期だったので、感謝しています。本当にいい子たちなのでこれからもどんどん輝いてほしいと思っています」 ――今年度の応援団のスローガンは〝応援とは〟ですが、本村さんにとって応援とは何ですか。 「湧き上がる楽しさがあるものだと思っています。熱くなっている選手たちを見ているだけでも楽しいですし、それを応援して後押しして、応援そのものが本当に楽しいものなので、もっとそれが学生にも広がっていければなと思います」 ――ありがとうございました。 [中野拓土]READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【応援団】紫紺の旗の下に
誰よりも熱い思いで明大を応援する人たちがいる。吹奏楽部、バトン・チアリーディング部(JESTERS)、応援指導班の2部1班で活動する応援団。正月の箱根駅伝応援から始まり、東京六大学野球応援、極寒の中でのスキー部応援などあらゆるところに駆け付け、全力で応援を届けている。本企画ではそんな彼らの素顔や声をお伝えしていく。READ MORE -
【応援団】紫紺の集い直前企画『明治に捧げた青春』
全ては、母校のために――。吹奏楽部、バトン・チアリーディング部(JESTERS)、応援指導班の2部1班で活動する応援団。12月22日の第64回定期演奏会・第66回紫紺の集いは彼らにとって集大成となる。今回の企画では各部、班に分けて行なった全3回のインタビューを通じて、普段は見られない団員たちの素顔に迫る。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1921年発足の応援団。現在は吹奏楽部、バトン・チアリーディング部、応援指導班の二部一班構成で活動している。普段は「団結、剛健、自律、服従、明朗」という団則の下、各部班で別々に練習に励む。2017年度には東京六大学史上初の女性団長に新宅杏子(平30政経卒)が就任。応援活動は春秋の六大学野球リーグ戦をはじめ、箱根駅伝やラグビー明早戦など体育会のあらゆる部の応援に駆け付ける。毎年12月には4年生の集大成となる定期演奏会・紫紺の集いが開催され、二部一班が心ひとつに大迫力の応援を見せる。