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攻守両面で奮闘 リーグ最終戦を勝利で締めくくる/関東学生リーグ戦
ラクロス(男子) 2023.08.28試合開始直前の雷雨の影響により約1時間遅れで始まった早大戦。ファイナル4進出には勝利が絶対条件のHUSKIESは先制を許すも、立て続けに3点を取り逆転に成功。その後は一進一退の攻防が続く中で、第4QにA T(アタッカー)佐藤颯士(商3=徳島市立)が値千金の追加点をもたらし逃げ切りに成功。最終戦を白星で締めくくった。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)▼8・26 対早大戦(江戸川区臨海球技場)○明大4{3―1、0―0、0―1、1―1}3早大 試合序盤は両チーム細かいパス回しでチャンスをうかがい、手の内を探りあう状況が続く。ゴールに迫りながらもお互いの強固なディフェンス陣がシュートを打たせない中で先にゴールネットを揺らしたのは早大だった。細かいパス回しを中心とした攻めから一転し逆サイドへロングボールを供給。ディフェンスの枚数が足りないところをつかれ先制点を許した。勝利に向けて苦しい出だしとなったが「後がない試合だったので全員が全身全霊を懸けた」(今井)。すぐさまゴール付近のパス回しからMD(ミディ)木村直樹主将(商4=桜美林)のゴールで同点に追いつくと、M D山本悠翔(情コミ2=市ヶ尾)が「ここが勝負だと思ったところで行き切って良かった」。ドリブルで敵陣を切り裂きゴールを決め勝ち越しに成功。さらに第1Q終了間際に前の試合で3ゴールを挙げた佐藤に2試合連続ゴールが飛び出しリードを広げる。第2Qではディフェンス陣が早大の猛攻をしのぎ切り、2点リードで試合前半を終えた。 試合後半に入ってからも早大の怒涛(どとう)の攻めは続く。第3Qには相手のロングシュートが決まり1点差に迫られる。その後も早大の多彩な攻撃が何度も明大のゴールを襲うが、G(ゴーリー)今井雄太(文3=日出学園)が体を張ったファインセーブを連発し、ゴールラインを割らせない。すると、第4Qにディフェンス陣の奮闘にオフェンス陣が応える。「1点差まで責められている場面で自分たちがボールを持ちたいというのがチームとしてあったが、いけるところは攻めていいよという風にコーチ陣から言われていた」(佐藤)。守備の時間が長かった中で、集中力を切らさなかったオフェンス陣の巧みな連携でゴールに迫ると、最後は佐藤にこの試合2ゴール目が飛び出し、早大を突き放す。試合終了間際に1点を返されるも、その後の攻撃は封じ最終戦を勝利で終えた。 リーグ戦全勝の早大に勝利し、ファイナル4進出への望みをつないだH U S K I E S。ファイナル4進出は他大学の結果に委ねられることになったが、2連勝でリーグ戦を終えたことに選手たちは笑みを浮かべた。「1カ月近くファイナル4まで空いてしまうが、個人技術はもっとレベルアップできるところがあるので、慢心せずにしっかり全員で気持ちを作って、ファイナル4に行けることを信じて残り1カ月やっていきたい」(木村主将)。悪夢の2連敗からチーム全員がレベルアップを遂げ、その成長を結果で示したH U S K I E S。2年連続の全日本大学選手権決勝の舞台へ。選手たちは信じて練習を積み重ねる。 [冨川航平] 試合後のコメント木村主将――リーグ戦全体を振り返ってみていかがですか。 「前半の連敗が、悪い意味で言えば最初もっと勝ち切れていれば今頃ファイナル4が確定していたってところだったのでそこの後悔はあります。でも前半の負けがあったからこそ最後2戦で勝ち切れました。特に今日の試合、全勝の早稲田に勝ち切れたってところはあったので負けは悔しいですが、逆にそれを通じて本当にみんな成長して、その負けをしっかり無駄にしないでやり切れたところは、このリーグ戦の大きな収穫だと思います」 ――早大戦に向けて、何か特別な対策はされましたか。 「リーグ戦で2連敗して全体的にチームが追い込まれたところでしたが、そこで本当に長いミーティングや、全員で気持ちを作っていくために、幹部で何回も話し合って、特別早稲田対策ももちろん頑張りましたが、みんなの気持ちが入れ替えて、本当に目の色変えてやれたところが一番変えられたポイントかなと思います」 佐藤――今日の試合の収穫点と課題点をお願いします。 「良かった点としては、ディフェンスもしっかり守りきってくれましたし追い付かれそうな場面で踏ん張って、いつもだったらここで崩れていましたがちゃんと踏ん張って、オフェンスもちゃんと点を取ってという風にできたのがいい点だったかなと思いました。自分たちのミスが目立った試合で、そこを修正すればもっと楽に勝てたと思うので次はもっと細かい部分ですけど詰めていきたいです」 今井――試合終盤になるにつれてチームメイトやOBの方からの声援がかなり大きくなってきたと思いますが、いかがでしたか。 「OBの方々が作り上げてくれたチームなのでその伝統を受け継ぐためにも自分たちがここで早稲田に勝つというのはすごく大事なことだと思うので、その気持ちを見せながら、というところですごく力になりました」 山本――今リーグ戦を振り返っていかがですか。 「自分の場合は、2年生からAチームに入れてもらってプレータイムをもらった中で、絶対に得点という形で恩返ししたいなと思っていました。最終戦まで決められずにミスもした中で、最後に得点決めることができて良かったです。終わり良ければすべて良しみたいな感じにできて、個人的にも成長できた収穫の1年でした」READ MORE -
リーグ戦初勝利 ファイナル4へ望みをつなぐ/関東学生リーグ戦
ラクロス(男子) 2023.08.15雨上がりの心地よい風が頬をなでる中、行われた武蔵大戦。ここまで2敗と負け越しているHUSKIESにとって、ファイナル4に進出するためには絶対に落とせない試合だった。そんな窮地を救ったのはAT(アタッカー)佐藤颯士(商3=徳島市立)。果敢な攻めで武蔵大から3点を奪取し、リーグ戦初勝利に大きく貢献した。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)▼8・14 対武蔵大戦(富士通スタジアム川崎)○明大7{2―0、0―1、3―1、2―2}4武蔵大 試合開始とともに攻勢をかけたのは武蔵大。しかしHUSKIESの固い守りでボールを奪い返すと、一気に駆け上がり相手陣地へ。息の合ったパス回しで得点の機をうかがうが、相手ディフェンスの屈強な守りに阻まれ一筋縄ではいかない。そうした中MF(ミディ)櫻井康(政経4=都立小山台)が一瞬のスキをつき、力強くシュートを放つ。この1点が明大の流れを作ると、その勢いのままにAT佐藤が追加点を挙げ、武蔵大に2点のリードをつける。「終了間際で点を取れて、流れをチームに持ってこられて良かった」(佐藤)。続く第2Q(クオーター)ではこのリードを守り抜きたいところだったが、序盤に1点を返されてしまう。武蔵大の追撃にディフェンス陣が耐えしのいだことでそれ以上の失点は防いだが、明大も得点には至らず。点差わずか1点と依然として厳しい状態で前半戦を終えた。 拮抗した戦いに両チームの応援にも熱が入り、真夏の夜空に声援が飛び交う。勝敗を左右する後半戦。第3Qではより積極的な攻めを見せ、果敢にゴールを狙いにいく。相手ディフェンスの間を縫うように抜き去っていくと、AT不破直斗(政経4=伊奈学園)、佐藤と立て続けに得点。今試合前に合宿を行っていただけに、その練習の成果を遺憾なく発揮し4―1とリードを広げる。負けじと武蔵大も反撃の1点を返すが、それを打ち消すかのようにMF市川凛太郎(営3=成蹊)がゴールネットを揺らし着実に得点を重ねていく。5―2と勝ち星までもう一歩のところで迎えた第4Q。しかし勢いを増した武蔵大のオフェンスに押され、防戦一方に。2点を許し5―4と再び追い込まれた明大だったが、グラウンドボールを制すると敵陣へ駆け上がり、佐藤が自身3得点目を挙げ同点を許さない。試合終了間近でA T丹賀澤和幸(法4=県立守山)がとどめをさす見事なゴールを決め、リーグ戦初勝利を収めた。 ここで勝ち星をあげたことで1部リーグ降格の危機からは遠ざかったHUSKIESだが、あくまでも目指すはファイナル4進出。リーグ戦最終試合となる早大戦を勝たないことには、その目標も絶たれてしまう。「次戦は自分たちもファイナル4が懸かっている大事な試合になるので、しっかりと相手チームのスカウティングや分析をやって、どう攻めるかというのを早急に決めていきたい。その上で組織のすり合わせをして、しっかり試合で発揮できればと思う」(木村直樹主将・商4=桜美林)。これ以上の負けは許されない。HUSKIESの快進撃に期待がかかる。 [石井遥] 試合後のコメント鈴木尚敏ヘッドコーチ(平29法卒) ――今のチームの中で注目選手はいらっしゃいますか。 「やはり4番の丹賀澤くんですかね。フェイスオファーでATもやっているので、彼がポゼッションを取るか取らないかが重要になってくると思います。あとは7番の不破選手はエースとして頑張ってほしいなと思います」 木村――次の試合につながるところや課題点はありましたか。 「課題でいうと、早大は全く違う組織でやってくる相手なので、そこに向けてしっかり組織のすり合わせをすることです。つながるところは、ずっと負けていたところから一つ勝利をつかんで流れを作って早大戦に臨めるので、しっかりチームの雰囲気作りというところはこのまま持っていけたらなと思います」 佐藤――武蔵大はどういった相手でしたか。 「武蔵大も結構オフェンスがうまくて、ずっと相手に攻められている状態が続いていました。ディフェンスがいかに守ってオフェンスにつないで決め切れるかっていう勝負だったので、そこで決められたのは大きいと思います。お互い負けられない試合で力は拮抗していたので、どこまでミスを減らしてみんなでカバーできるかが勝負になると思っていました」READ MORE -
終盤追い上げるも及ばず 東大相手に大敗喫する/関東学生リーグ戦
ラクロス(男子) 2023.07.30真夏の到来を感じさせる強い日差しが照りつける中、行われた東大戦。初戦を落とし、リーグ戦初勝利を目指す明大は開始早々に先制に成功。しかし、東大の細かいパス回しや強烈なロングシュートに守備陣が翻弄(ほんろう)され、まさかの10失点。ファイナル4進出に向けて、手痛い敗戦となった。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)▼7・30 対東大戦(東京大学本郷キャンパス)明大5{2―3、0―2、1―3、2―2}10東大○ 白星の欲しい明大は第1Qから積極的にボールを前線に集めゴールに迫っていく。すると試合開始早々、ゴール裏から抜け出したA T(アタッカー)不破直斗(政経4=伊奈学園)が相手の一瞬のスキをつき、シュートを放つ。これが決まり明大に待望の先制点をもたらした。勢いに乗っていきたい明大だったが、ここから東大のアグレッシブな攻撃に押し込まれる展開に。「ゲームプランとして予定していたものが第1Qでうまくいかなくなってしまった」(市川凛太郎・営3=成蹊)。東大の素早いパス回しや、意表をつく強烈なロングシュートなどで3連続失点。2点のリードを許してしまう。第1Q終了間際に、フェイスオフからの速攻で1点を返すも、第2Qで2点を奪われ、3点ビハインドで前半を終える。 続く第3Qでも東大の攻めの時間は続く。明大はチャンスこそつくるも相手の人数をかけた強固なディフェンスに阻まれ、ゴールを奪えずに自陣に押し込まれていく。なんとか打開したい明大はG(ゴーリー)今井雄太(文3=日出学園)からのロングボールからカウンターを開始。最後はA T丹賀澤和幸(法4=県立守山)が冷静に決め1点を返した。試合終盤に2点を返し、一矢報いるも反撃はここまで。「ゲーム序盤からチーム自体が調子に乗れず、実力差がそのまま点差に出た」(今井)。試合を自分たちでコントロールすることができず、悔しい結果となった。 リーグ戦連敗スタートとなったH U S K I E S。ここから合宿での練習を挟んだ後に、再びリーグ戦が始まっていく。「オフェンス時間とディフェンス時間の流れを見て、どのように攻めていくかチーム内で話し合って、次戦以降勝ちへつなげていく」(不破)。昨年度もリーグ戦序盤は勝ち星を拾えずに苦しんだが、試合を重ねていくごとにチーム力が上がっていき、全日本大学選手権決勝の舞台へと上り詰めた。昨冬の借りを返すため、再びあの舞台へ。紫紺のプライドを懸けた逆襲が始まる。 [冨川航平] 試合後のコメント不破――今日の試合を振り返っていかがですか。 「ゾーンディフェンスをやっていましたが、それがうまく相手にはまらずに、最初に点を多く取られてしまったのが結構痛かったなと思っています。オフェンスとしては僕自身最初に2点をとることができたのですが、その波に乗り切れなかった。そこの得点力不足が課題かなと思いました」 市川――今日の試合で苦戦した点はありましたか。 「相手のオフェンスの遠いレンジからのシュートが結構決まってしまったので、そこのシュート力というところには結構悩まされました」 今井――次戦以降ヘ向けての意気込みをお願いします。 「後がないので、個人として活躍することはもちろんですが、まずチームが勝たなくては始まらないというか、入れ替え戦も見えてきてしまうので、これから合宿もあるので、次戦以降へ向けて、全員で技術を上げていければなと思います」READ MORE -
HUSKIES始動 流れ掴めず法大に惜敗/関東学生リーグ戦
ラクロス(男子) 2023.07.11初夏の風が吹き抜ける中、関東学生リーグが開幕した。第1Q(クオーター)で法大に先制点を許す。2点ビハインドで迎えた第3Q、MF(ミディ)市川凜太朗(営3=成蹊)がゴールを決め1点を返すも、オフェンスでのミスが重なり1ー3で敗北。開幕戦を白星で飾ることはできなかった。 ◆7・9〜12・24 第35回関東学生リーグ戦(大井ホッケー場メインピッチ他) ▼7・9 対法大戦(大井ホッケー競技場メインピッチ) 明大1{0ー1、0ー1、1ー0、0ー1}3法大◯ 「相手が春の六大戦王者ということで、今日勝ったら流れに乗れるゲームだと思っていて、みんなで準備してきた」(MF木村直樹主将・商4=桜美林)。第1Q、フェイスオフでボールをポゼッションし、積極的な攻撃を仕掛けるが、法大のスピード感あるオフェンスに翻弄(ほんろう)され、開始7分で失点を許す。その後も、法大の鉄壁のG(ゴーリー)を前に得点することができなかった。第2Qはパスがうまく回らず、法大の攻撃が続く展開。ディフェンスの間を切り抜けるような巧みなシュートを決められ、ゲームスコアは0-2となる。 2点ビハインドで迎えた後半戦。「早い段階で1点を取って、流れを持っていくぞという気持ちだけで臨んだ」(市川)。第3Qの開始3分、MF櫻井康(政経4=都立小山台)のパスを市川が受け取り、鋭いシュートを決め1点を返す。その後も積極的な攻撃を仕掛けるが、追加得点とはならなかった。最終Q、Gからロングパスでゴール近くまでボールを運ぶも、ミスが重なりあと一歩届かなかった。その後も法大の勢いのある攻撃に圧倒され、追加点を許し、1―3で試合終了。「フルフィールドの力で法制に負けていた」(G今井雄太・文3=日出学園)。今春の六大戦王者の力に及ばず、リーグ戦の開幕は黒星スタートとなった。 悔しい結果となった今季の開幕戦。「まずは1戦1戦勝ち切れるように相手の分析を進めて、組織というところを完成させたい」(木村)。『どんなに逆風が吹き荒れる状況でも、仲間と共に前を向いて走り続ける』というチーム名の由来の通り、主将は次へと目を向けていた。今試合は学生日本一への物語の序章に過ぎない。今後もHUSKIESの活躍から目が離せない。 [髙橋未羽] 試合後のコメント 鈴木尚敏ヘッドコーチ(平29法卒) ――今回の試合で見つかった課題について教えてください。 「シュートを決め切る力ですね。シュートを打ったところがフリーだったり、気持ちよく打てているところじゃなかったので、そうしたところをもう少し詰めていこうと思います」 木村 ――前半は法政大学のポゼッションが長かったですが、オフェンスはどのように考えていましたか。 「ディフェンスが守ってくれるというところがあったのでそんなに焦らず、ロースコアであれば、差を広げられないように安いミスをしないというところと、遠いところからシュートを打たないということを徹底していたので、オフェンスとしては想定内であったと思います」 ――この試合の収穫について教えてください。 「オフェンスのチームに対してディフェンスが3点に抑えたというところは、ディフェンスの強みだなとわかったので、そこを強みにして、いかにオフェンスが点を取るかというところに今後ゲームを持っていくという指針がわかったことが収穫です」 市川 ――法政大学はどのような相手でしたか。 「個人のポテンシャルがすごく高くて、それに加えて運動量も多いチームなので、ラクロス力が総合的にチーム全体であるなという感じでした」 ――得点した瞬間を振り返ってみていかがですか。 「練習してきた形が、チームで出せたかなという風に思います。それで、自分は(ゴールを)決め切ることができたので、そこはすごくよかったです」 今井 ――ゲームプランについて教えてください。 「法政さんはフルフィールドで強いチームなので、ディフェンスはあまり無理しすぎずというのと、オフェンスもショットだとか、駆けどころを選んでいこうというのが今日のゲームプランでした」 ――今後の意気込みをお願いします。 「初戦、絶対に勝ちたかった法政相手に負けてしまったのはとても悔しいですけども、あとリーグ戦は3試合あって、これを全部勝ち進めば、ファイナル4に進出できて、また法政さんにリベンジできるので、気を落とすことなく、全員でここからレベルアップしていければなと思います」 READ MORE -
慶大に惜しくも敗北 あと一歩で優勝逃す/全日本大学選手権
ラクロス(男子) 2022.11.28関東制覇を果たした慶大と2度目の対戦となった今大会。格上の相手に粘りのプレーを見せたものの、関東学生リーグ戦のリベンジはかなわず。初の全日本大学選手権は準優勝で幕を閉じた。◆11・6~27 第13回全日本大学選手権▼11・27 対慶大戦(駒沢オリンピック公園陸上競技場)明大3{1―2、0-2、2-0、0―0}4慶大○ 慶大の屈強なディフェンスに阻まれ、なかなかネットを揺らせず。膠着(こうちゃく)状態を止めたのは、AT(アタッカー)加茂下輝(商4=国学院久我山)の鋭いシュート。慶大G(ゴーリー)の一瞬のスキを突き、力強く先制点を決める。しかし明大の流れはそう長く続かなかった。慶大の怒涛(どとう)の攻めにより、立て続けに失点。残り数秒でG伊藤駿(商4=明大中野八王子)からのロングパスでシュートを放つも、時間内に間に合わず、得点にはつながらなかった。第2Q(クオーター)は終始慶大の勢いに押され、さらに2点を許す展開に。「慶大が明大は中を抜かれてしまうシーンが多いことを分析してきていて、その結果第2Q以降やられてしまった」(野田航生主将・政経4=県立明和)。 焦りが見え始めた第3Q。慶大の攻めに押され、防戦一方に。虎視眈々(こしたんたん)とチャンスを伺う中、慶大が落としたボールをすかさず拾うと、一気に相手陣地へ。味方からのパスを受けたAT戸山友喜(商4=穎明館)がそのままゴールへ押し込み、チームに勢いづける。慶大も負けじと追い上げるが、G伊藤が好セーブを連発。流れに乗った明大はAT加茂下がこの日2度目のシュートを放つ。「点を取ってやるという強い気持ちが得点につながると思っていたので、試合の入りから集中してやっていた。勢いつく3点目を取れたので良かった」。1点差で迎えた第4Qは、試合の主導権が絶えず入れ替わる白熱した戦いに。互いに追加点を挙げようと奮闘するも、両チームのGが得点を許さない。最後まで逆転の機会を狙った明大だったが、ゴールネットを揺らすことなく試合は終了した。 「勝つ気しかなかったので、2022年のHUSKIESが終わってしまい、虚無感を感じた」(野田)。善戦だっただけに悔しさが残る結果となったが、初出場で準優勝と輝かしい成績を残したことは事実である。来年度こそ“学生日本一”の称号を手にしたい。 [石井遥] 試合後のコメント野田主将――4年間を振り返っていかがですか。 「いろいろなことがありました。1年生の頑張った時期にコロナの影響で部活ができなくなり、2年間は観客がいない中での試合でした。最後の4年生の時も観客入れないのかと思っていたら、多くの人が来てくれて良かったです。良い4年間だったと思いますし、最高の仲間に巡り会えたと思います」 ――後輩へのメッセージをお願いします。 「僕たち以上に頑張らないと勝てないぞということを伝えたいです。1個下が10人しかいない中でこの大所帯を支えないといけないので、何かつらいことがあれば頼って大丈夫です。僕もコーチとして残りますし、とにかく毎日必死にやること、ひたむきに頑張ることが大切だと思います。僕たちは引退になりますが、後輩はこの経験を来年に生かすことができます。どこが足りていないのか分かっていると思うので、慶大を倒して学生日本一を取って引退してもらいたいと思います」 藤木智也副将(政経4=成蹊)――決勝戦前にチームで話したことはありますか。 「自分たちは一つ一つの試合でしっかり準備をしてやってきたので、1週間良い準備ができたと思います。あとはそれを表現するだけなので、しっかりやっていこうと言いました」 ――試合展開としてはいかがでしたか。 「思った以上に点差をつけられてしまい、そこは悔しいです。しかし、そこから盛り返して良く頑張ったと思います」 加茂下――試合を振り返っていかがですか。 「序盤思い描いていたゲームプランとは違い、少し攻め込まれてしまいました。後半は上手く明治の形に引きずり込めました。しかし、あと一歩及ばずという感じです」 ――決勝戦を前に緊張などはありましたか。 「緊張は正直あまりしていなかったです。ロッカールームで『歴史を作るぞ』とみんなで高め合っていたので、スムーズに試合に入れたと思います」 戸山――準優勝の率直な感想をお願いします。 「勝てると思っていましたし、最後もチャンスがあったので、率直に悔しいです」 ――今大会のMVPを挙げるなら、誰だと思いますか。 「僕ですね(笑)。特別な1点というわけではありませんが、自分が得点したところから2点取れて、4対3までいけたと思います。流れを変えたのはそこだと思っています」 芳村弘俊(政経4=明大中野八王子)――試合に向けてどのような準備をしてきましたか。 「前回慶大に負けたときから3週間でしっかり成長線を描くために、全国を戦ってきました。特にディフェンスは組織の部分を大幅に刷新して、慶大用の組織を作って臨みました。それを対策されて上手くいきませんでしたが、最後は今まで通りの組織に戻したことで、後半は無失点で抑えられました」 ――ディフェンスのスローガンである“対人狂”は体現できましたか。 「今までの試合はあえて打たせてG伊藤にセーブさせるという場面が多かったです。今日はディフェンスがターンオーバーできたので“対人狂”を見せられたと思います。こういったディフェンスをリーグ中盤にもやっていたらとも思いますが、最後に(対人狂を)見せられて良かったです」 不破直斗(政経3=県立伊奈学園)――試合の良かった点と悪かった点を教えてください。 「試合の入りでかなり点を取られてしまったことが良くなかったです。途中の追い上げは良かったと思います」 ――来年度以降の意気込みをお願いします。 「僕らの代はプレイヤーが10人と少ないので、その10人が中心となってチームを引っ張っていきたいです」 ――ありがとうございました。READ MORE -
堅守光る 京大に完勝し決勝進出/全日本大学選手権
ラクロス(男子) 2022.11.20決勝進出を懸けて行われた一戦の相手は京大となった。第1Q(クォーター)からペースをつかむと、得意の堅守で相手に点を許さず得点を重ねる。3点差で折り返し迎えた後半も、一方的な展開で危なげなく勝利。勢いよく決勝への切符をつかんだ。 ◆11・6~27 第13回全日本大学選手権▼11・19 対京大戦(たけびしスタジアム京都)〇明大5{1―0、2-0、0-0、2―1}1京大 九大との初戦を1点差で制し、ベスト4に進出した明大。準決勝は会場が地元となる京大との対戦となった。アウェーの雰囲気の中だったが、試合が始まるとそれを感じさせない勢いを見せる。第1QにMF(ミディー)田部井明日翔(商4=明大明治)のシュートで先制すると、その後は明大の武器である堅守がさく裂。相手に得点を与えず主導権を握った。続く第2Qも優勢は変わらず。2得点で点差を広げ、3ー0で試合を折り返した。 後半、ここまで常に劣勢だった京大が一矢を報いる。ボールを奪ってからの素早い攻守の切り替えで、明大ゴールをおびやかす回数が増加。「第3Qは要改善な内容だった」(野田航生主将・政経4=県立明和)。何度もシュートを放たれる苦しい展開となった。しかし、G(ゴーリー)伊藤駿(商4=明大中野八王子)がスーパーセーブを連発。際どい場面で相手に得点を許さず無失点に抑える。点差を保ったまま迎えた試合終盤には前十字靭帯の大ケガから復帰したMF佐々木晟人(商4=明大中野)や田部井のゴールで突き離し、そのまま試合終了。勢いを持って決勝へと駒を進めた。 頂点まであと一歩というところまで迫った。「最後まで泥臭さを忘れないようにプレーしたい」(伊藤)。集大成となる大舞台で勝利をもぎ取り、大会初出場で初優勝という栄冠をつかみ取る。 [細田裕介] 試合後のコメント野田主将――今日の試合を振り返っていかがですか。 「まず勝てたことが率直にうれしかったです。前半は明治のペースで点が取れて、何が良かったかなと考えた時にこの1週間の準備がすごく良かったと思います」 ――決勝に向けての意気込みをお願いします。 「来週は勝ったら創部初の日本一、日本一になったらラクロス熱も明大の中で上がるのかなと思うので、頑張ろうと思います」 伊藤――今日のご自身の出来はいかがでしたか。 「自分的には100点をあげたいかなと思います。ゴールを一つも許さないというのを目標としてプレーしている中でセーブ率100%を出せたというのは自分を褒めてあげたいなと思います」 ――ここから1週間どのような準備をしますか。 「ずっと心掛けてきたことでもあるのですが、仕方ない失点を許さないことと、泥臭さを忘れないでやっていきたいと思います」READ MORE -
九大に白星 HUSKIESの力を全国に見せつける/全日本大学選手権
ラクロス(男子) 2022.11.18◆11・6~・27 第13回全日本大学選手権▼11・12 対九大戦(SAGAサンライズパークボールフィールド)〇明大4{1―1、1-0、0-2、2―0}3九大 創部して初めて全日本大学選手権(以下、インカレ)に出場した明大。前半は明大の長所であるディフェンス陣が1失点に抑える。第3Q(クオーター)で逆転されるも追いつき、最終Q残り2分、MF田部井明日翔(商4=明大明治)の一撃で勝利。HUSKIESの歴史に新たな1ページを刻んだ。 夏のような暑さの佐賀で明大のインカレが開幕。相手は、日本代表AT(アタック)守田樹を擁する九大。積極的にショットを打つ強力なオフェンスが持ち味だ。第1Qは九大のポゼッション時間が長く、苦しい時間が続く。試合が動いたのは開始10分。相手のショットにスキを突かれ、先制される。対して、明大もすぐに田部井が華麗なステップで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)し同点に追いつく。第2QではMF(ミディー)藤木智也(政経4=成蹊)から縦パスを受けたMF野田航生主将(政経4=県立明和)が、倒れこみながらショット。前半を1点リードで終える。 後半は九大も意地を見せる。1点取られた後、明大のパスミスからグラボを取り、素早いカウンター攻撃。明大がディフェンスを整え切る前に、がら空きになっていた九大の守田がショットを決め逆転される。最終Q、〝地上最速の格闘技〟と言われるのもうなずけるほど、両チーム激しいディフェンスを見せる。そこでDF(ディフェンス)の芳村弘俊(政経4=明大中野八王子)が抜け出し一気に前線を上げ、パスを受けたAT戸山友喜(商4=頴明館)のショットで明大が試合を振り出しに戻す。この場面をG(ゴーリー)伊藤俊(商4=明大中野八王子)は、「3番の芳村が駆け上がったシーンでは、そこがチームの強みを見せられた部分なので、流れを変えた」とこの試合のキーマンに挙げた。残り2分、スピード感のある攻めと精度の高いショットがハマり、田部井が今試合2得点目を決める。このまま逃げ切り、終了のホイッスルが響いた。 伊藤を中心とした堅いディフェンスと、少ないポゼッション時間でチャンスを決めきるHUSKIESの力を十分に発揮した試合だった。いざ、決勝の舞台で慶大へのリベンジへ。〝学生日本一〟への道は始まったばかりだ。 [杉田凜] 試合後のコメント伊藤――どのようなゲームプランで臨みましたか。 「九大はロースコアゲームにもっていくと思っていました。ディフェンス時間が長くなる中で、ボールを奪った後すぐにフルフィールドでのゲーム作りをしていこうとチームの中で話していました」 田部井――九大はディフェンスが堅い印象がありましたが、戦ってみていかがですか。「かなり攻めにくかったです。試合後に、私たちの対策をしていたと聞きましたが、攻めたいところで攻めきれない感じがありました」 ――次戦への意気込みをお願いします。「次の京大はかなりの強敵ですが、目標である日本一のためには当然越えなくてはならない壁です。ここから1週間で最高の準備をして挑みたいと思います」READ MORE -
慶大の高い壁超えられず 関東地区2位でいざ全国へ!/関東学生リーグ戦
ラクロス(男子) 2022.11.07今季、躍進を遂げた明大がいよいよ決勝の舞台に登場。相手は昨年度、全日本大学選手権(以下、全日本)王者の慶大だ。第1Q(クオーター)を1点リードで終えるも、その後は慶大の高い攻撃力に対応できず、5点差をつけられ敗戦。ここまで快進撃を続けてきたが、強豪相手に力負けを喫した。 ◆8・14~11・6 第34回関東学生リーグ戦▼11・6 対慶大戦(駒沢公園第二球技場)明大3{2―1、0-3、0-1、1―3}8慶大〇 明大は第1Q序盤、AT(アタッカー)不破直斗(政経3=伊奈学園)が素早いステップからショットを放ち先制する。すぐに同点に追い付かれるも、相手G(ゴーリー)が弾いたボールをMF(ミディー)藤木智也(政経4=成蹊)が押し込み追加点。いいスタートを切ったかに見えた。しかし迎えた第2Q、慶大の強力な攻撃陣が明大に襲いかかる。明大ディフェンスの間を通り抜ける鮮やかなパスから得点を決められ再び同点に。その後も反則などでポゼッションを獲得できず、慶大に主導権を握られ一気に3失点。2点ビハインドで前半を折り返す。 後半に入っても悪い流れを断ち切ることができない。第3Qには相手オフェンス陣の激しいプレスからパスミスが出てしまい痛い失点となる。第4QにAT加茂下輝(商4=国学院久我山)が得点を奪い、意地を見せるも慶大は攻撃の手を最後まで緩めず。最終Qでも3点を奪われ最後まで試合の主導権を握られた。「力の差を痛感させられた」(藤木)。攻守で圧倒された明大は好機を見出せず、5点差をつけられての完敗。昨年度に続き慶大の前に屈した。 関東制覇とはならなかった明大。しかし出場権を得ている全日本で慶大と再戦する可能性もある。明大にとって初の全国の舞台。前進を止めないHUSKIESの見据える先は〝学生日本一〟ただ一つだ。 [久和野寛人] 試合後のコメント MF野田航生主将(政経4=県立明和)――主将としてチームに掛けた言葉などはございますか。 「明大の強みであるグラボなど、徹底してきたものを出そうと話してました。しかし、チームの流れを変えるだけの発言ができず主将として歯がゆいものがありました」 ――全日本への意気込みをお願いします。 「全日本がまだあるので、そこで慶大にリベンジしたいです。そのためにはまず一戦一戦勝ち切ることが大切なので、目の前の試合に全力を尽くしたいです」 藤木――慶大の印象はいかがでしたか。 「今の自分たちの実力なら互角以上に渡り合えると思っていました。しかし、結果も内容もかなり差があり、悔しいの一言です」 ――全日本ではどのようなプレーをしたいですか。 「幸いなことに全日本で慶大にリベンジできる機会があるので、大きく成長した姿を見せたいです。準備期間は短いですが、今日の惨敗を胸にチーム一丸となって戦います」 加茂下――このリーグ戦通じて成長できた部分はございますか。 「オフェンス、ディフェンスの信頼関係が強固なものになったと感じています。またリーグ戦を通して苦しい試合が続いた中で、双方がお互いを信じ、戦い抜いたことでチーム力が向上したと思います」 ――全日本に向けて意気込みをお願いします。 「この試合の悔しさを晴らすべく、気持ちを切り替えて全日本の決勝で慶大にリベンジしたいです。そのためにもチームとして進むべき方向を今一度確認し、再スタートしていきます」READ MORE -
大逆転で早大に激勝 創部初の全日本大学選手権へ進出/関東学生リーグ戦
ラクロス(男子) 2022.10.17まさにチームスローガン『結』を体現した試合だった。引退がかかった一戦、両チームの意地がぶつかり激しいボディチェックで前半は厳しい展開に。迎えた後半、HUSKIESの力が応援と共に爆発する。4-4で迎えた第4Q(クオーター)、AT(アタッカー)不破直斗(政経3=伊奈学園)のショットで逆転。悲願のファイナル、そして全国への切符を掴んだ。 ◆8・14~11・6 第34回関東学生リーグ戦▼10・16 対早大戦(駒沢オリンピック公園第一球技場) ○明大5{0―2、1-1、2-1、2―0}4早大 開始直後は早大の猛攻に苦しめられた。幾度となく放たれるショットを、日本代表に選出されたG(ゴーリー)伊藤俊(商4=明大中野八王子)がスーパーセーブを連発しチームを救う。しかし、ボールを奪いに来る積極的なディフェンスと、守備から切り替える攻撃の速さに、明大応援席の空気も重くなっていく。第2Qに入っても身体を使ったディフェンスに突破できず攻めあぐねていた中、AT加茂下輝(商4=国学院久我山)のショットを皮切りに、流れを引き寄せる。前半終了時点で1-3と2点差をつけられてしまうも、MF(ミディー)野田航生主将(政経4=明和)の目には勝つビジョンが浮かんでいた。ハーフタイムでは『2点差なら全然いける。やることだけ明確にやって、準備してきたことを出せば後半絶対に勝てる』と熱くチームを鼓舞する。 後半になると少しずつ明大に流れが傾いていく。第3QにはMF古賀隆之(商4=雪谷)、MF田部井明日翔(商4=明大明治)が立て続けにショットを決め、徐々に本領を発揮していく。3-4と1点差に縮まり、スタンドからの応援もさらに熱を帯びる中迎えた最終第4Q。チームとして強化してきた攻守交代の際にスキを作らないよう攻め切るフルフィールドオフェンスがハマっていき、流れは完全に明大に。田部井が今日2本目のショットを決め同点とする。残り90秒のところで、加茂下から不破に縦パスが通りついに逆転勝利。スタンド総立ちで、3年ぶりの大歓声が沸き起こった。 この勝利で9年ぶりのファイナル進出、そして初の全国大学選手権に出場が決定した。ファイナルの相手は2年連続で負けている慶大。まずは関東リーグ制覇、さらには〝学生日本一〟の目標へ、HUSKIESは準備万端だ。 [杉田凜] 試合後のコメント野田――逆転できた要因を教えてください。 「今年の明治はディフェンスのチームだと思うので後半ディフェンスが1失点しか許さず逆に僕たちはディフェンスが守ってくれたものをつないでショットまで持ち込んで決め切ったことが今日の勝因だと思います」 伊藤――今日勝てた一番の要因を教えてください。「普段練習試合などでは集合の時にオフェンスとディフェンス分かれることが多いのですが、今日は試合通して最後までオフェンスディフェンス通しでの声掛けっていうのが途切れずあったので、そこはチーム一丸となって常に戦えていたのかなと思います」 ――プレーする上で意識していたことはありますか。「常にオフェンスしている間もディフェンスとコミュニケーション取り続けるっていうことと、あとはどうしても試合展開によっては気分が落ちたり逆に上がりすぎたりっていうのがありますが、そこでも冷静さを保つということ、深呼吸するということを常に意識してしいました」 不破――後半は明大の流れになりましたが、チーム内で声掛けは何かありましたか。 「やはり脚を動かしていこう、と。ボールマンがパス探すだけではなくて、一人一人がゴールに向かう勢いを見せながら。それでゴールが生まれたと思います」 田部井 ――全国出場を決めた心境を教えてください。 「素直にとてもうれしいです。信じられない感じではありますが、全国に向けてチームとしても士気が上がってきていると思うのでこの勢いのまま日本一までやっていければと思います」 ――ファイナルへの意気込みをお願いします。 「勝っても負けても全国に出られる状況ではありますが、勝って関東制覇してから全国に行くことが日本一に向けては大事だと思うので、今日のように準備をしっかりして戦うだけだと思います」READ MORE -
武蔵大に快勝! ファイナル4への切符つかむ/関東学生リーグ戦
ラクロス(男子) 2022.10.01勝てばファイナル4進出が決まる運命の武蔵大戦。第1Q(クオーター)で2点を挙げると第2Qでも追加点が飛び出し序盤から主導権を握る展開に。その後はG(ゴーリー)伊藤駿(商4=明大中野八王子)を中心に武蔵大の猛攻を1失点に抑え、勝利でファイナル4への進出を決めた。 ◆8・14〜10・16 第34回関東学生リーグ戦▼10・1 対武蔵大戦(無観客試合のため、会場は非公開)○明大3{2−0、1−0、0−1、0−0}1武蔵大 迎えたリーグ最終戦。先に動いたのは明大だった。武蔵大の一瞬のパスの乱れからディフェンス陣がボールを奪うと、ボールはM F(ミディ)の加茂下輝(商4=國學院久我山)へ。パスを受けた加茂下が冷静に相手をかわし待望の先制点をもたらした。ここで流れをつかんだ明大はA T(アタッカー)の不破直斗(政経3=県立伊奈学園)にもゴールが生まれリードを2点に広げる。その後は攻め込まれるシーンはあったものの、伊藤駿を中心に守備陣が奮闘し武蔵大に得点を許さない。第2QにはM F藤木智也(政経4=成蹊)が追加点を奪い、3点リードで前半を終えた。 勝利に近づきたい後半。前半同様果敢に攻め、ゴールを狙うもことごとく止められてしまう。第3Q終了間近、相手オフェンス1人に対し、明大ディフェンスは2人寄っていく。ディフェンスがいないスキを突かれ、痛い失点に。ついに強固な守備が崩れた瞬間だった。すぐに第3Qは終了し、勝負が決まる第4Qへ。「最後は自分が止めるしかないと思っていた」(伊藤)。その言葉通り、後がない武蔵大の猛攻を阻止する好セーブを連発する。展開が早い中、体力的に厳しい場面も。その中で粘り強く守り続けた明大が3―1で勝利、ファイナル4への道を開けた。 「本当の意味でファイナル4に行けた」(野田)。新型コロナウイルスの影響で、直近2、3年は少ない試合数の中でリーグ戦は行われてきた。今年度は6試合を勝ち抜き、ファイナル4へ進出。1年間練習で追い込んできた成果、そして強さを証明した。だがここで終わりではない。HUSKIESが目指すのは〝学生日本一〟。悲願の目標達成へ、舞台は整った。 [小原愛、冨川航平] 試合後のコメント 野田主将――今日の試合を振り返っていかがですか。 「前半3点取ったので良かったのですが、後半のオフェンスの失い方が悪くて、武蔵大にペースを持っていかれてしまい、結局序盤の3点以外取れませんでした。そこは反省点だと思っているので、次に向けて改善したいと思います」 ――ファイナル4へ進出できた要因を教えてください。 「1年間練習を追い込んでやってきて、一日練をしたり、いろいろ賛否両論ある中やったのですが、きついことが結ばれたのかなと思っています。ゲームキャプテンのDF(ディフェンダー)芳村(弘俊・政経4=明大中野八王子)が1年間のスケジュールを考えてメニューを組んでくれました。それがここに来て結果に結びついてきたのかなと思っていて、集大成が出せたのかなと思います」 伊藤――ファイナル4進出が決まって心境はいかがですか。 「自分としては(ファイナル4へ)行けるかどうか前日まで不安でした。やはり試合に入るとリーグ戦を通して成長してきているので、誰かのおかげで勝ったというよりはチームのおかげで勝てたと思っています」 ――ファイナル4に向けての意気込みを教えてください。 「対戦相手が決まっていない状況ではありますが、どの相手が来ても、常に自分たちの全力を出してファイナル4を迎えられるように今後も準備していきたいなと思います」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
全員が一般生でありながらも部員数は100名以上という大所帯のラクロス部。2018年からは女子部とともに正式に体育会へと昇格し、一層の盛り上がりを見せている。これからの活躍に期待が集まる部活だ。目標として「学生日本一」を掲げ、11月に控える全日本選手権に向けて日々活動している。 男子ラクロスは女子とは異なり、ヘルメットやショルダーパッドなどの防具を着用して競技を行うのが特徴だ。金属のスティックで叩き相手からボールを奪うプレースタイルや、攻守の入れ替わりが激しく目まぐるしい試合展開は多くの観客を魅了する。