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今年度最後も明大勢が躍動 3人が表彰台に立つ/明治神宮外苑大学クリテリウム
自転車 2023.02.27大都会で今年度も熱戦が繰り広げられた。女子の渡部春雅(政経2=駒大高)と男子グループ1の小泉響貴(政経1=浦和北)が2位、グループ2Bの片岡遼真(法2=福井県立科学技術)が3位と表彰台に名を連ねる。他にも入賞者を出し、今大会も明大勢の活躍が目立った。 ◆2・26 第17回 明治神宮外苑大学クリテリウム(明治神宮外苑外周コース)▼グループ2A 小久保――7位 吉房――8位▼グループ2B 片岡――3位 小池――7位 永野――19位▼グループ1(大学対抗) 小泉――2位 村上――17位 林原――24位▼女子 渡部――2位 1周1.5キロのコースを周回する今大会。グループ2Aでは、序盤から逃げを計る選手が見られるも、明大勢は「スプリントで勝負したい」(小久保瑠惟・営1=北桑田)と後方でレースをうかがう展開に。しかし、レース中盤にトップと集団の差が広がり始める。残り2周でスプリントを計るも、広がったその差を縮めることはできず。「どうすることもできないほどに差がついた」(小久保)と表彰台を逃がす結果に悔しさをにじませた。 グループ2Bでは、先のレースとは打って変わり、集団が崩れないまま終盤へ。最終ラップに各選手がスパートをかけ、明大勢も応戦。最後の直線で6人がデッドヒートを繰り広げ、片岡が3位でゴール。「うまくレースを展開して、表彰台に乗れたので自分の中では満足している」(片岡)と、今大会に手応えを見せた。 渡部は今大会も安定した走りを披露。圧倒的な脚力でレースの大部分をトップで走り続けた。4人が並んだ最後の直線で1位を受け渡すも、2位でゴールし表彰台へ。ただ「最後のスプリントで勝ち切れなかったので納得はしていない」(渡部)と、今年度の最終レースを苦い形で締めくくった。 グループ1は大学対抗の形をとり、20周で表彰台を争う今大会の目玉。明大からは3名が出場した。「何としてでも優勝するという気持ちで練習していた」と語るのは小泉。その小泉をレース中盤までは村上裕二郎(営2=松山工)と林原聖真(法1=倉吉東)が集団をコントロールして支えた。残り1周でスパートを計った小泉だったが、最後の直線で相手に競り負け惜しくも2位。「優勝しか考えていなくて、3人で力をそろえれば絶対に勝てると思って練習してきたので、とても悔しい」(小泉)と自身の指標の高さをうかがわせた。 今年度は全日本大学対抗選手権で男子ロードが創部史上初の総合優勝を果たすなど、実りのある1年となった明大。最後に小泉は「今年もみんなで切磋琢磨(せっさたくま)し合って、2連覇をロードで取れるように頑張っていきたい」と、より真価が問われる来年度に向けて意気込みを語った。今大会の課題をうまく克服し、さらに強くなった明大の走りを期待したい。 [長﨑昇太] 試合後のコメント片岡――来年度に向けて意気込みをお聞かせください。 「やはりトラックが得意なので、そこで優勝できるようにしたいです。団体種目も個人種目も表彰台に乗れることを目標に頑張ります」 渡部――今日の試合を振り返っていかがですか。 「去年4位だったので、それ以上の順位が目標でガンガン攻めていこうと思っていました。途中で攻めて逃げられるかなという場面はあったのですが、最後のスプリントで勝ち切れなかったので納得はいっていないです」 小泉――どのようなレースプランを考えていましたか。 「村上さんと林原の2人が、自分のために逃げを潰し、集団をコントロールして、最後は自分がスプリントをして優勝するというプランでした。残り1周までは、村上さんと林原が、完璧なアシストをこなしてくれました。最後は自分が取るだけだったのですが、最後は集団に埋もれてしまいました。何としても勝ちたかったので前に出ましたが、最後は相手の方が強かったです」 小久保――明大での1年間を振り返っていかがですか。 「学業や私生活、部活という形でやることが増えました。なので、無駄な時間を無くすようにはしています。日中にずっと寝ているような時間を無くすようにはしています。練習が終わったらすぐ次のことをやるようにしているとか、そこはしっかりとやっています」READ MORE -
【瓦版】渡部 復活V/全日本大学対抗選手権
自転車 2022.09.27大舞台で鮮やかな復活を遂げた。渡部春雅(政経2=駒大高)は今年度、かつてないほど勝てない日々が続いていた。そんな中で迎えた全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)で歓喜のロード優勝。そして2冠にも輝き〝カスガスマイル〟を見せた。 「勝てたらいいですけれど……」。大会前に口にした不安を払拭するかのように、渡部はインカレ初日からトラック競技で好調ぶりを発揮した。インディヴィデュアルパーシュートでは最終組で登場すると圧巻の走りを披露。2位との差を1秒以上つけ、1位に輝いた。好成績を残したトラック競技から中1日。自転車競技で最も注目が集まるロードレースは本州最南端の地・南大隅町で行われた。アップダウンの激しいコースを3周回、計76.2㌔で勝負を決める。雨が降りしきる中、18人がスタートした。スタート直後からこのレースの過酷さを物語るように棄権者が続出。2周目の時点で残ったのはわずか7人のみとなった。そのような状況でも「天気に不安はなかった。コース自体もアップダウンがあって走りやすい」と渡部は全く動じない。最終周回に入ると「ゴール前のスプリントでは勝ち目がない」と上りで仕掛ける。飛び出したのは渡部と日体大の2人。数的不利だが、渡部の圧倒的な力は2人をねじ伏せる。果敢にアタックすると、下りで独走態勢に。その後も最後までペダルを踏み続け、1着でゴールイン。満面の笑顔で拳を突き上げた。 〝ゴールデンルーキー〟。まさにその言葉通りの新人が昨年度の渡部だった。明大17年ぶりの女子部員。期待が集まる中で1年生ながら三つの全日本大会で優勝し、その強さを存分に発揮した。しかし今年度の優勝はわずか一つ。自信を失い、彼女から笑顔がなくなっていた。その状況下で支えとなったのは、吉井功治コーチやマネジャーなど、多くの人からの応援の声。「サポートしてくれるみんながいるから自信を持ってスタートラインに立てた」。そして自信を取り戻した渡部は最高の舞台に最高の結果で恩返しを果たした。「インカレから帰ってきても踏めているので復活してきた」。スランプを見事に抜け出した渡部。彼女の視線の先は常に世界だ。2年後、夢の五輪に向かって。渡部の真価はここからだ。[中村謙吾]READ MORE -
トラック1種目&ロード優勝 偉業・2冠達成!/全日本大学対抗選手権
自転車 2022.09.15台風の影響で終始悪天候に見舞われた今年度の全日本大学選手権(以下、インカレ)。昨年度、新型コロナウイルスの影響で出場できなかった同大会で、無念を晴らすべく鹿児島の地へ降り立った。明大自転車部唯一の女子部員、渡部春雅(政経2=駒大高)は初日のインディヴィデュアルパーシュート、最終日のロードで優勝。2冠を達成し、最高の形でインカレを締め括った。 ◆9・1~4全日本大学対抗選手権(根占自転車競技場他)▼3kmインディヴィデュアルパーシュート 渡部――1位▼女子オムニアム 渡部――3位▼女子ロード 渡部――1位 トラック、ロード含めた全4日間の日程、女子部門を1人で駆け抜ける。トラックでは3kmインディヴィデュアルパーシュート、オムニアムの2種目に出場。迎えた本番1日目「結構不安があり、昨日の夜から緊張していた」(渡部)。3kmインディヴィデュアルパーシュートでは最終組で登場し、緊張を感じさせない圧巻の走りを見せ1位に。2位とのタイム差は実に1秒以上。幸先のいいスタートを切った。翌日の女子オムニアムでは、スクラッチ、テンポレース、エリミネーション全て3位。勝負の行方は20kmポイントレースに託される。最後尾に周回差を付け、1着でゴールするもトータルポイントは奮わず。最終順位は3位となった。それでも出場した2種目ともに、表彰台に上がる結果となり最終日のロードに期待がかかる。 中1日空き、迎えたインカレ最終日。特設されたコースを3周、合計で72.6kmを走る過酷なレースだ。それに加え、高低差は200mにも及び、連日の雨でコース状況は良いとは言えない。「天気に関して不安はなかった。試走の時にとても走りやすいコースだと感じていて、自分にとってはプラスなことが多かった」とそんな逆境を跳ね除けるようにスタートした。しかし、レースは想像以上に過酷さを見せる。1周目を終える時点でスタートした18人のうち、残されたのはわずか7人。2周目までは集団は動かず、誰かが攻撃を仕掛けるのを逃さないように緊迫した時間が続いた。レースが動いたのは3周目。「ゴール前のスプリントになったら勝ち目がない」。勝負の行方は、いかに集団から逃げられるか。登りで仕掛けていき、飛び出したのは渡部と岩元(日体大)の2人。最後の登りでも仕掛けるが、逃げ切ることができない。勝負は拮抗(きっこう)していたが、下りで岩元を突き放すことに成功。ゴールに続く平坦でも踏み続け、1着でゴールラインをくぐる。ゴールの瞬間、そのうれしさが溢れるようなガッツポーズを見せた。 インカレに懸ける選手が多い中で2冠という偉業を達成。レース前には調子が良くなく「自転車に練習しても乗れなかったり、とても苦しい時期が続いた」。自分自身の不安を押し退けるほどの周りの応援がこれまでの過程にはある。この大会を通して調子を回復し、結果を残すほどの成長を見せた。多くの人の期待を背負い、これからも渡部は走り続ける。 [小原愛] 試合後のコメント渡部――インディヴィデュアルパーシュートを振り返っていかがですか。(トラック) 「今日は、一応勝ちは狙っていたのですが、自分がどれくらい今走れるのかも全然分かっていなかったので、それを試す走りというか。そのようなレースを走りたいなと思っていたので、思っていたより踏めた感じがあったので本当に良かったです」 ――レースプランを教えてください。(以下、ロード) 「マークする選手というか、日体大の2人がとても強いことは分かっていたので、その2人をしっかりマークしつつ、自分もタイミング見てアタック掛けて逃げられればいいなと思っていました。それがうまくいって、最後1人で逃げられたので良かったです」 ――優勝できた要因を教えてください。 「要因は調子もそんなに良くなかったことが多かったので、やはり本当にいろんな人に支えられて戻れたという感じがあるので、優勝できた要因はみんなに支えられた結果なのかなと思います」 ――明大として戦うことに関して教えてください。 「表彰式で校歌を聞けるというのが、自分にとっても、明治の指導者、マネジャーさんなど、他の選手たちにとってもとてもいいことというか、表彰式であの校歌を聞けるというのがすごいことだと思います。今回校歌を聞けたのでそれは良かったと思います」 今大会では多くのケガ人が出る大落車が発生し、1名の選手が亡くなりました。ご本人のご冥福を心よりお祈りし、ご遺族・関係者の方々に追悼の意を表します。また、ケガをされてしまった選手の早い回復を願います。READ MORE -
トラック班は課題残すも ロード班は史上初の総合優勝/全日本大学対抗選手権
自転車 2022.09.07残暑残る鹿児島で歴史に名を刻んだ。自転車部は9月1日から4日間にわたって行われた全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)に出場。3日間行われたトラック競技では、男子勢の表彰台は一つのみとやり切れない結果に。しかし、それを取り返すように最終日行われたロードレースで明大勢が大奮闘する。白尾雄大(理工4=城北)が2位に輝くなど、存分に力を発揮し、創部史上初のロード総合優勝を達成。総合順位こそ6位に終わったものの、明大自転車部の新たな時代の到来を予感させる結果に終わった。 ◆9・1~3全日本大学対抗選手権トラック(根占自転車競技場)▼4kmインディヴィデュアルパーシュート 片岡――8位▼オムニアム 小泉――11位▼4kmチームパーシュート 小池・吉房・片岡・齋藤――13位▼チームスプリント 上野・吉岡・野中――6位▼ケイリン 野中――4位▼スプリント 吉岡――ベスト8 上野――予選敗退▼1kmタイムトライアル 齋藤――13位 吉田――21位▼タンデムスプリント 福地・吉田――3位▼マディソン 小池・吉房――途中棄権▼トラック総合 明大――7位 ◆9・4全日本大学対抗選手権ロード(鹿児島県錦江町および南大隅町特設周回コース)▼ロードレース 白尾――2位 村上――6位 林原――9位 ※宇佐美、小泉、永野、小久保は途中棄権▼ロード総合 明大――1位▼総合 明大――6位 【男子・トラック】 トラック班が苦戦を続ける中で最後の最後に表彰台をつかみ取った。明大は2日目終了時点で表彰台は0。その状況で3日目、福地猛(法4=学校法人石川高)と吉田唯人(政経1=学校法人石川高)がタンデムスプリントに出場。順調に勝ち進み、準決勝まで進出したが日大に敗れ、3位決定戦・中大戦へ。2本先取の戦いで1回戦を先取すると「2回戦は(負けて、1勝1敗の)ドローにして3回戦に持ち込もう」(福地)と2回戦で敗れ、狙い通りの3戦目まで突入した。 運命の一戦は視界が遮られるほどの大雨の中、戦いの火ぶたが切られた。お互いが様子を見合っている中で「後ろからまくれる脚質ではない」(福地)と明大が先にスピードを上げる。差は広がったかのように見えたが、最終コーナーを回った辺りで中大が接近。最後のスプリント勝負となり、両者共踏み続け、最後に残ったのは明大。勝利の瞬間雄たけびを上げ、仲間に拳を突き上げた。結果として福地と吉田が3位に輝き「明日のロードに弾みがついた」(本間滋監督)と、翌日行われるロードレースに向けいい流れをつくり出した。 【男子・ロードレース】 全員の力で快挙を成し遂げた。自転車競技の華・ロードレースはインカレ最終日に開催された。1周24.2周を6周回、非常にアップダウンが激しいことに加え、連日の雨で道路は湿った状態。難しいコースで完走者が少ないことが戦前から予想された。 明大は序盤から果敢に動きを見せる。前半の3周目までは小泉響貴(政経1=埼玉県立浦和北)らが積極的に逃げに乗る。いずれも元の集団に戻るもののレースを支配している雰囲気が感じられた。大きく動きがあったのは5周目。明大の林原聖真(法1=倉吉東)が日大の選手と2人で逃げの体制に。なかなか動きがなかった中で集団から飛び出すと、そのまま追い付かれることなく最終周回に突入。6周目開始時点で後ろの集団との差を1分以上つけた。そのままゴールと行きたいところだが集団が2分されたうちの一つの集団が活性化。着々と林原との差を詰めてきた。その集団の中には白尾と村上裕二郎(営2=松山工)がおり、追い付かれても明大有利の状況で最終局面を迎える。残り12キロとゴールが迫ったところで林原が先頭からドロップ。追い抜いたのは白尾とU―23チャンピオンジャージを着用する仮屋(日大)だ。そのまま2人がゴール付近まで並走。後ろに追い付かれることなく、最終スプリント体制に。先に上体を上げ、ダンシングを始めたのは白尾。グングンとスピードを上げるが、U―23日本王者もハンドルを下に持ち替え、一気にスピードを上げる。白尾も何とか踏ん張るも両手を広げたのは仮屋。1秒差で惜しくも2位で終えた。続いて村上が6位、林原も9位と粘りの走りを見せ、1桁順位に名を連ねた。 3選手が10位以内に入り、明大史上初の男子ロード総合優勝を達成。表彰台のてっぺんではためく校旗は、チーム明大の目に熱く焼き付いた。今回のロードレースは155人が出場していたが、完走できたのは36人のみ。それだけ過酷なレース環境で行われた今大会。明大は個人ロード2位、チームとしては初優勝、これ以上ないほど喜ばしい結果に終わった。 [中村謙吾] 試合後のコメント本間監督――ロード総合優勝を果たしました。男子ロードレース振り返っていかがでしたか。 「150kmの全体の動きの中で必ず明治の選手がポイントポイントで絡んでいて、各選手のレベルが非常に上がっていると感じました。個人での優勝はありましたが、総合という形での優勝は初めてです。非常に感激しています」 上野矢竜主将(営4=祐誠)――4年生としてどのようにチームに関わってきましたか。 「主将として1年間やらせてもらい、自分がやってきたことは、できるだけ自分が一番声を出して、みんなの意識を高めることです。チームの雰囲気が良くなるようにやってきたと思います」 福地一一3位という結果、振り返っていかがですか。 「正直自分たちは7、8位くらいで、周囲の期待も強くなかったです。ですが、合宿入ってから段々と走っていくうちに自分たちの状態を上げることができ、最終日一番いいパフォーマンスが出せました」 白尾――ロード総合優勝。ロード班の主将としてこれ以上ない結果が出ました。 「ロード総合優勝はとても素直にうれしいです。ここまで僕がロード班長として『過去3年間よりいいロード班にしたい』という思いで考えてやってきました。いろいろ工夫してきた結果としてロード総合優勝につながったと自信を持って捉えられています」 野中龍之介(営3=法政二)――インカレ終了後、チームの中ではどのような役割を担っていきますか。 「短距離の中で3年生が僕ともう1人いるのですが、短距離班のリーダーではないですが、上に立つと思うので、しっかりみんなを引っ張っていけるような強い選手になりたいです」 村上――チームとしては総合優勝を果たしました。 「白尾さんが目標にしていた点数が15点でそれをクリアすることができました。そして優勝という形で白尾さんの競技生活最後を締められたのは良かったと思います」 吉田――初めてのインカレでした。「今までのレースは緊張、不安とかばかりで、思うような走りはできなかったのですが、今回はもう楽しむというのもあって、最初から最後まで気持ちを切らさずに走れたことが一番良かったと思います」 小泉――ロードレースを振り返ると点数としては100点に近いでしょうか。 「今回明治のレースが100点だと思っていて、全ての逃げに明治が乗って、追走も明治が乗って、集団も明治がいるという状態で監督も言っていたのですが、明治のレースができて、総合優勝につながったと思います」 林原――総合優勝を成し遂げた要因を教えてください。 「僕が思う一番の理由は白尾さんの存在です。やはり長距離班が強くなるためにどうしたらいいかを、みんなとコミュニケーションを取りながらずっと考えてくださいました。さらに姿勢でもずっと引っ張ってくださって、僕は付いていくだけで、これだけ強くなることができました。白尾さんがいなかったらこれだけの結果はなかったと思います」 今大会では多くのケガ人が出る大落車が発生し、1名の選手が亡くなりました。ご本人のご冥福を心よりお祈りし、ご遺族・関係者の方々に追悼の意を表します。また、ケガをされてしまった選手の早い回復を願います。READ MORE -
インカレ直前特集2022(3)ロード班インタビュー
自転車 2022.09.03いよいよ全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)が始まる。新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年度明大は出場を辞退した。悔しさを糧に、今年度こそインカレの頂へ。 第3回はロード班の6選手に、大会に向けての意気込みを語ってもらいました。(取材は8月11日に行ったものです。) 白尾雄大(理工4=城北)――昨年度までと比べて変化した点はありますか。 「練習の面で、4年生になると自分で長距離班全体の練習を考えるようになります。そうなると自然に、自分も今までよりしっかりと考えるようになり、今年度は自分のスケジュールを考えたという点で下級生の時よりもしっかりと取り組めていると思います」 ――インカレ前の心境をお聞かせください。 「1、2、3年次のインカレは、1年で一番大きい大会であるとしか思っていなかったです。やはり最後の年になると『これで引退なのか』と思うので、今年度最後の大会という面で気持ちが入っていますし、しっかりと練習ができているという自信があるので気合が入っています」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「大学最後の年で、自分の使える時間を最大限自転車に使ってきたので、その力を発揮できるようにやっていきたいと思います」 宇佐美颯基(政経4=横浜創学館)――今年度ここまでの大会を振り返っていかがですか。「4月のチャレンジロードで勝ったのですが、ゴールデンウイークに膝をケガしてしまい、5、6月は自転車に乗れていなかったです。今徐々に練習し始めているので、頑張ることができればと思っています」 ――最上級生になって変化した点はございますか。 「後輩たちもたくさん入ってきて、ロード班の人数も増え、白尾と一緒に練習などを決めることが多くなり、自分の裁量で決められる幅が増えたので、楽しくできています」 ――最後のインカレに懸ける思いをお聞かせください。 「大学に入ってから4年間しっかりやってきたつもりなので、優勝を目指して頑張りたいです」 村上裕二郎(営2=松山工)――今年度ここまでの大会を振り返っていかがですか。 「順調ではなかったです。個人戦は調子が良かったのですが、また調子が落ちているという感じです」 ――合宿に向けて意識していることはありますか。 「合宿は熱中症にならないように気を付けて、体力を戻すということが大切です。白尾さんと宇佐美さんは今の調子をさらに上げて、自分たちは最低限のところまで調子を上げられるようにしたいです」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「今できることをインカレまでしっかり行って、悔いがないようにしたいです。これ以上は無理だったと納得のいく終わり方をしたいです」 小久保瑠惟(営1=北桑田)――高校時代と変わった部分はありますか。 「レースの距離も違いますが、やはり普段の練習に大学の授業などが入るので、時間の使い方といった日常生活の面が高校と比べて違うと感じます」 ――入学してから成長したと感じる点をお聞かせください。 「ギアが高校の時よりも重くなりました。高校の時よりも重いギアを踏める脚力は付いたと思います」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「今年度はロードレースで活躍できていないことが続いたので、最後は気合を入れて練習し、自分の目標を達成できるように頑張りたいです」 林原聖真(法1=倉吉東)――練習から意識していることをお聞かせください。 「高校は自分が一番強くて練習から引っ張っていかなければならなかったですが、大学に入学してからは、先輩が強い人たちばかりなので、今の段階では先輩に付いていくということで必死です」 ――注目してほしい選手はいますか。 「4年生の白尾さんです。ロード班のキャプテンとして一緒に練習して、今シーズンは信じられないくらい強く、インカレも期待できると思います」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「これからなるべく調子も実力も上げて入賞できるようにしたいです。アシストになるかもしれないですが、チームに貢献できるように少しでも頑張りたいと思います」 永野昇海(理工1)――今年度ここまでの大会を振り返っていかがですか。 「最初は調子が上がらなくて、付いていくのがやっとでしたが、徐々に調子も上がって乗れるようになり、(感覚が)戻ってきたと感じています」 ――チームの雰囲気をお聞かせください。 「寮生活なので、皆と仲良くなることができて過ごしやすいです」 ――インカレを控えた心境をお聞かせください。 「高校の時は自転車部に入っておらず、あまり全国レベルの大会に出ていなかったので、よく分かっていないですが、楽しみです」 ――6選手とも、ありがとうございました! ◆文部科学大臣杯 第77回全日本大学対抗選手権◆トラック:9月1日~3日(鹿児島県根占自転車競技場 333.33m)ロード:9月4日(鹿児島県肝属郡錦江町及び南大隅町特設周回コース 1周24.2km) [自転車部担当一同]READ MORE -
インカレ直前特集2022(2)トラック班インタビュー 3、4年生編
自転車 2022.08.31いよいよ全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)が始まる。新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年度明大は出場を辞退した。悔しさを糧に、今年度こそインカレの頂へ。 第2回はトラック班の3、4年生6選手に、大会に向けての意気込みを語ってもらいました。(取材は8月11日に行ったものです。) 上野矢竜主将(営4=祐誠)出場予定種目:スプリント、チーム・スプリント――主将として今シーズンを振り返っていかがですか。 「トラックでいうと、6月に行われた個人戦で表彰台に立てた選手が少なかったことが心残りで、不安に感じる部分もありました。ですが、今の練習を見ている限りみんなレベルが上がってきているのでインカレでは総合も含めて結果を残せればと思います」 ――個人の目標とチームの目標を教えてください。 「個人の目標は3位以内です。自分が表彰台に立つことでチームを鼓舞することができると思うので。チームとしてはやはり総合優勝というのが長年の目標でもあるのでなんとか達成したいです」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「みんなで笑って終わりを迎えられるよう悔いのない走りをしたいと思います」 齊藤知樹(政経4=福井県立科学技術)出場予定種目:1キロメートルタイムトライアル、チーム・パーシュート――今シーズン意識して取り組んできたことはありますか。 「昨年の冬からウエートトレーニングを意識的に取り組み始めて、今年も継続的に行っています。短距離種目で結果を出せたのもトレーニングの成果かなと思います」 ――チームの雰囲気はいかがですか。 「自分は中距離のリーダーをやっていますが、みんなで意見を出し合いながらいい雰囲気で練習に取り組めていると思います」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「個人でも総合でも表彰台に立てるように頑張ります」 福地猛(法4=学校法人石川高)出場予定種目:タンデムスプリント、チーム・スプリント――最上級生になり何か変化はありましたか。 「最上級生になりましたが、逆に後輩たちからたくさん刺激をもらっています。頑張っている後輩たちを見て自分も負けていられないなと」 ――明大自転車部の雰囲気はいかがですか。 「学年関係なくみんな仲いいです。家族みたいだなと思っています」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「今までやってきたことを出し切って、吉房暖人(政経3=岡山工業)に勝ちます」 小池陽人(法3=北桑田)出場予定種目:マディソン、チーム・パーシュート――今シーズンを振り返っていかがですか。 「去年の6月以降、結果が出ていないこともありモチベーションを維持するのが大変でした。ですが、今はインカレへ向けて集中して練習に取り組めています」 ――モチベーションを高められた要因は何ですか。 「マディソンで共に走る吉房に迷惑をかけられないと思いました。あいつも頑張っているからおれも頑張る、そうやって切磋琢磨し合いながらここまで来ました」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「自分たちのベストを尽くして優勝を目指します」 野中龍之介(営3=法政大高)出場予定種目:ケイリン、チーム・スプリント――今シーズンを振り返っていかがですか。 「ケガに悩まされるシーズンでしたが、8月に入るころにはしっかり練習できるくらいには治ってきていたのでシーズン最後のインカレをいい形で終わりたいと思っています」 ――現在の調子はいかがですか。 「ケガもすっかり治って体の調子も良いので、このまま残り期間をしっかりやっていければインカレでいい成績を残せると思います」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「ケイリンとチーム・スプリントの2種目に出場するので、2種目とも優勝目指して頑張ります」 吉房暖人出場予定種目:マディソン、チーム・パーシュート――今シーズンを振り返っていかがですか。 「ケガの影響もあり、ここまであまり納得のいく結果が出せていないのでインカレではいい結果を残せるように頑張りたいです」 ――個人の目標を教えてください。 「マディソンで表彰台に立つことです」 ――インカレへ向けた意気込みをお願いします。 「チームの雰囲気もいい感じで練習に取り組めているので、残された時間でやれるだけのことをやっていい結果を残せればと思います」 ――6選手とも、ありがとうございました! ◆文部科学大臣杯 第77回全日本大学対抗選手権◆トラック:9月1日~3日(鹿児島県根占自転車競技場 333.33m)ロード:9月4日(鹿児島県肝属郡錦江町及び南大隅町特設周回コース 1周24.2km) [自転車部担当一同]READ MORE -
インカレ直前特集2022(1)トラック班インタビュー 1、2年生編
自転車 2022.08.30いよいよ全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)が始まる。新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年度明大は出場を辞退した。悔しさを糧に、今年度こそインカレの頂へ。 第1回はトラック班の1、2年生4選手に、大会に向けての意気込みを語ってもらいました。(取材は8月11日に行ったものです。)片岡遼真(法2=福井県立科学技術)出場予定種目:インディビジュアルパーシュート、チーム・パーシュート――去年からここまで成長したところはどこですか。 「体力面やパワー面はそんなに変わっていませんが、ラップタイムの感覚や走り方は、少し上達したのかなと思います」――インカレで自信になるような自分の強みは何ですか。 「出る種目は部内では1番タイムが出るという自信と、去年もその種目で成績を残しているという自信があります。それが強みだと思います」――インカレでの意気込みをお願いします。 「今できる練習を全力で頑張って、初めてのインカレですが臆することなく正々堂々と、一生懸命プレーしたいです」渡部春雅(政経2=駒大高)出場予定種目:インディビジュアルパーシュート、オムニアム――初めてのインカレですが、心境はいかがですか。 「去年は本当に調子良かった中で出られなかったので悔しい部分がありました。今年は調子が完璧ではないのですが、去年の分まで、去年の悔しさの分まで走れればいいなと思います」――鹿児島のロードはいかがですか。 「鹿児島は初めてですね。登りも少しあるみたいで、あとすごく暑いみたいです。でもすごく暑いレースは好きなので、少しはいいかなと思っています」――インカレでの意気込みをお願いします。 「やっぱりインカレは大学の中で一番大きい大会なので、とにかく自分の力をしっかり出してくるだけだと思っています。頑張ります」小泉響貴(政経1=埼玉県立浦和北)出場予定種目:オムニアム――初めてのインカレですが、今までの大会との違いは感じますか。 「あまり思ってないです。インカレだからってガチガチになってはないので、楽しめていると思います」――高校と大学の違いはありますか。 「高校と大学でギアの制限が全然違って、高校のパワーで大学のレースに出るとパワー負けして最後のゴール前で負けてしまうので難しさを感じていました。筋トレを始めて、中距離のメニューでパワーもついてきたので、そこは大丈夫です」――インカレの目標をお願いします。 「優勝が目標ですが、オムニアムは何が起こるか分からないので、毎レース毎レース頭を使っていきたいなと思います」吉田唯斗(政経1=学校法人石川高)出場予定種目:1キロメートルタイムトライアル、タンデムスプリント――高校と大学の違いはありますか。 「高校はどちらかというと、顧問の先生に従っての練習で、決められた練習をこなす感じでいたのですが、大学では自分のやりたい練習を見つけて、自分で足りない課題を補う練習なので、やらされている練習か自分でやる練習かが違います」――練習の中で意識していることはありますか。 「練習時間が短いので、一本一本をしっかり集中して走っています」――インカレの目標をお願いします。 「1キロメートルでは自己ベストで入賞することです。タンデムでは4年生の福地(猛)先輩(法4=学校法人石川高)と一緒に走るので、優勝目指して頑張ります」――4選手とも、ありがとうございました!◆文部科学大臣杯 第77回全日本大学対抗選手権◆トラック:9月1日~3日(鹿児島県根占自転車競技場 333.33m)ロード:9月4日(鹿児島県肝属郡錦江町及び南大隅町特設周回コース 1周24.2km)[自転車部担当一同]READ MORE -
ルーキーの活躍光るも課題と悔しさ残る/全日本学生選手権トラック
自転車 2022.07.04昨年度、渡部春雅(政経­2=駒大高)を筆頭に明大勢が大活躍を見せた全日本学生選手権トラック。今年度も、多くの選手の表彰台入りが期待されていたが、表彰台に登れたのはたったの1人。全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)に向け不安の残る結果となった。 ◆7・2~3全日本学生選手権トラック(伊豆ベロドローム)▼男子タンデムスプリント 上野・野中――6位▼男子ポイントレース 村上――9位 小久保――予選敗退▼女子ポイントレース 渡部――3位▼男子4kmインディヴィデュアルパーシュート 片岡――8位▼女子3kmインディヴィデュアルパーシュート 渡部――4位▼男子1kmタイムトライアル 吉田――4位 齋藤――9位 福地――14位▼男子スクラッチ 小池――12位 吉房――13位 小泉――17位▼女子マディソン 渡部・石田(早大)――2位▼男子スプリント 吉岡――6位 9月に開催されるインカレの前哨戦ともいえる今大会。使い慣れていないコースや練習中のアクシデントも影響し、本来の力を発揮することはできなかった。昨年度の同大会では6人が表彰台入りを果たしたのに対し、今大会は1人のみ。明大勢で唯一の表彰台入りを果たしたのは昨年度3冠を果たした渡部。1日目に行われた女子ポイントレースでは「周回ポイントを狙っていた」(渡部)と勝ちパターンである逃げのレースを封印。調子が上がり切らない中でも工夫を施し見事3位に食い込んだ。「インカレの舞台で復活した姿を見せたい」(渡部)。表彰台の真ん中でほほ笑む彼女の姿を心待ちにしたい。 前回の東日本学生選手権に引き続き、新戦力の台頭が光った。2日目の1kmタイムトライアルに出場したのは、今大会が大学2戦目となった期待の新人・吉田唯斗(政経1=学校法人石川)。「スタートから全力で突っ込んだ」(吉田)と軽快な滑り出しを見せると、そのまま上位をキープ。1年生ながら4位に付ける活躍を見せた。「下級生が活躍してくれると上級生にも良い刺激になる」(本間滋監督)と、チームにも好影響を与える活躍となった。全国の舞台でも臆せず1年生らしからぬ堂々たる走りを披露した吉田だが「3位以内を目標にしていたのでとても悔しい」(吉田)。表彰台まであと1歩だっただけに悔しさをにじませていた。 東京五輪でも使用された会場で熱戦が繰り広げられた今大会。結果こそ振るわなかったものの課題と収穫が多く見つかった実りある大会となった。新型コロナウイルスの影響により明大としては3年ぶりとなるインカレ。部員の半数以上が初めての経験となる大舞台で目指すは総合優勝。「挑戦者の意識で戦う」(本間監督)。今大会の悔しさをバネにインカレの表彰台を明大カラーに染め上げる。 [菅波陸哉] 試合後のコメント本間監督――インカレに向けての意気込みを教えてください。 「我々は挑戦者だという意識を忘れずに残り2カ月準備していければと思います」 渡部――ポイントレースを振り返っていかがでしたか。 「序盤はよかったのですが、後半落ちてしまったので3位という結果は少し残念です」 ――インカレに向けて意気込みを教えてください。 「去年はインカレに出られず今回が初の出場となるので勝てるように頑張りたいです」 吉田――1kmタイムトライアルを振り返っていかがでしたか。 「3位以内を目標にしてレースに臨んでいたので4位という結果はとても悔しいです」 ――インカレに向けて意気込みを教えてください。 「自己ベストを更新して3位以内に入れるように頑張ります」 READ MORE -
白尾5位、小久保7位 健闘し入賞を飾る/全日本学生選手権クリテリウム
自転車 2022.05.23観客による拍手の中迎えられたスタート。2周目にルーキーの小久保瑠惟(経営1=北桑田)が力強いスプリントで1位通過を遂げる。最終周ではこれまでポイントのなかった白尾雄大(理工4=城北)が前に抜けて2位でゴールし、全体として2人が入賞を果たす。次につながる課題を発見し、実りのある大会となった。 ◆5・22 全日本学生選手権クリテリウム(大井埠頭周回コース)▼男子白尾ーー5位小久保ーー7位小泉ーー23位村上ーー30位片岡ーー33位林原ーー58位※齋藤、小池、宇佐美、吉房は途中棄権 8人もエントリーした今大会。序盤は集団の中で好機をじっとうかがう。徐々に集団がばらけ始めた2周目。ゴールライン直前、端から入ってこようとした選手に追い抜かされることなく、集団のど真ん中から小久保が1着を勝ち取る。1着により5ポイントを得たが、思わぬトラブルに見舞われ全体の順位は7位。「もう少し上の順位を狙えた」と悔しさを見せた。 明大勢が次々と順位を落とす中、最終6周目で活躍したのが白尾だ。「本当は狙った周回でポイントを着実に取っていきたかった」。考えていたレースプランは思い通りにはいかず、5周目まではポイントを得られなかった。1ポイントも取れていない状態で迎えたラスト一周。「作戦を変えることなくただ集中してできるだけ前でゴールしようと思っていた」最後に2着でゴールできたことで大幅にポイントを獲得、全体では5位入賞をする。最後まで諦めなかったことが今回の結果につながった。 本間滋監督は「もう少しチームプレーをして協力できればさらに上位に絡めたのかなという感じはした」と試合を振り返る。白尾も「チームとして動く練習をしていなかった」と、同じくチームでの戦いが課題として挙がった。課題を修正し、新たな強さを得た明大のさらなる活躍に注目したい。 [上原朋子]試合後のコメント本間監督――上級生への期待について教えてください。 「特に3、4年生はコロナの影響があってインカレに出られませんでした。その辺の悔しさを最後に爆発させて、いい結果をみんなで勝ち取りたいなと思います」白尾――今日のコンディションはいかがでしたか。 「9月のインカレに向けてピークが来るように練習しているので今がピークというわけではないのですが、体の調子が上がってきていることを分析しながら臨めたレースでした」小久保――今後の意気込みを聞かせてください。 「1年で入賞してクラス1に上がれたのは想像以上の出来だったので、大学では調子のいいクリテリウムで結果を出すことを念頭に置いていきたいです」READ MORE -
期待の新星が魅せた! 小泉が圧巻の走りで優勝/東日本学生選手権トラック
自転車 2022.05.10入学したての若武者が圧倒的な強さを見せつけた。小泉響貴(政経1=浦和北)はスクラッチに出場。試合中盤から果敢に逃げに転じ、最後まで独走で逃げ切った。見事なレース運びで表彰台のてっぺんに登る。今大会での明大勢としてのメダルは四つ。まずまずの成績を残したが、課題も残る大会となった。いざ大舞台での総合優勝へ。新戦力を起爆剤としてさらなる成長が望まれる。 ◆5・7~8 第61回東日本学生選手権トラック(松本市美鈴湖自転車競技場)▼男子1kmタイムトライアル 吉田――6位 福地――13位▼男子4kmインディヴィデュアルパーシュート 齋藤――15位▼男子チームスプリント 上野・吉岡・野中――3位▼男子スクラッチ 小泉――1位▼男子4kmチームパーシュート 齋藤・吉房・片岡・小泉――4位▼男子ケイリン 上野――3位▼男子スプリント 吉岡――3位▼男子ポイントレース 片岡――4位 小久保――12位 小池――13位 林原――19位 期待のゴールデンルーキーが圧巻の優勝を収めた。前日行われた予選では「消極的になってしまった」とゴール前の勝負に敗れ、8位に沈んだ小泉。しかし、神速を誇るホープは敗戦を力に変える。迎えた決勝でのレース展開は見ている者に衝撃を与えた。スクラッチはトラック競技の中では長い距離で行われるレース。それだけに早い段階での逃げは後ろの集団に追い付かれる可能性も高く、リスクがある。だが、そんな危険も思い切りのいい新星はモノともしなかった。「自分を信じて賭けてみよう」。レース中盤、小泉はアタックを仕掛けると、他大の選手と2人で逃げの体制に入る。一気に差を広げ、後ろの集団とはかなり離れたものの「まだ追い付かれることを予想していた」。さらに共に逃げていた選手が離れ、1人で逃げる状況に陥ってしまう。それでも「これは行くしかない」。敗戦を生かし、強気に覚悟を決めた。勢いづいたその脚はとどまることなく、後ろからのプレッシャーをはねのける。最後の最後までその差は埋まらずに、完全優勝。「逃げ切れてよかった」。そのうれしさから小さなガッツポーズを見せた。 のどかな山奥で激しく火花が散った今大会。明大は、小泉の優勝の他にケイリンでの上野矢竜主将(営4=祐誠)、スプリントの吉岡優太(政経3=茨城県立取手第一)、チームスプリントが全て3位で表彰台に上がった。しかし、見据えているのは全日本大学対抗選手権での総合優勝。それをつかみ取るためには「チーム種目が要になる」(本間滋監督)。この大会前に行われた1週間に及ぶ合宿でもそこに力を入れて、練習を行ってきた。「それぞれの選手がいいモノを持っているので、狙える位置にある」(上野)。新たなピースも加わった明大自転車部。悲願の優勝に向けて一丸となり、進化を続ける。 [中村謙吾] 試合後のコメント本間監督――今後のチームの目標を教えてください。 「チームの目標はインカレの総合優勝というのを掲げているので、みんなそれぞれ各自で出た課題を見つけて取り組んでくれていると思います。しかし、その中でもチーム種目が要になるのでそこでしっかり結果を残さないと総合優勝は出てこないので、もっともっと上の順位を狙っていけるように仕上げていきたいと思います」 上野――2日間を通してチームとして振り返っていかがでしたか。 「東日本大会ということで合宿も兼ねて連続で臨んだのですが、疲れもある中でみんないい感じに走れたのではないかと思います。ただ取り切れなかったところや、もっと積極的に仕掛けられると思ったところもあるので、そこは少しもったいなかったと思う反面、トレーニングレースという面に関しては良かったと思います」 野中龍之介(営3=法政大高)――チームスプリントでは3位に輝きました。 「タイムは合宿の時に測ったものより速かったのですが、1分1秒4ということでもう少し良いタイムが欲しかったと思います。他の1位、2位のチームが1分0秒台を出していて、僕たちももっと合わせれば強くなれると思うので、そこをもっと詰めていきたいです」 吉岡――インカレに向けて意気込みをお願いします。 「昨年度はコロナによって出られませんでしたし、1年生次も出ることができなかったので、絶対優勝するという気持ちを持って頑張っていきたいと思います」 小泉――本日考えていたゲームプランを教えてください。 「それは本当になかったです。その展開次第でパッと決めていい展開に持っていこうと考えていました。2人で行った瞬間は集団が怖くて、追い付かれるのを予想して脚をためていました。しかし、1人になった時に半周差あったのでこれは行くしかないと思い、その時に逃げて勝とうと思い、踏みました」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
昭和60年に創部された自転車部。少数精鋭で毎年全国レベルの選手を輩出しており、強豪校とも肩を並べる実力を誇る。主な大会は夏に開催される全日本大学対抗選手権や、年間の獲得ポイントで優勝を決めるRCS(ロードレースカップシリーズ)だ。 自転車競技は大きく分けて短距離と長距離の2種目がある。短距離のトラック競技は単に速さを競うだけではなく、ペース配分による駆け引きも見どころだ。長距離のロードレースはチームでの連携や周りの選手との協力がコース攻略のカギとなる奥が深い競技だ。自転車競技はまだまだマイナーではあるが、五輪種目に選ばれるなど注目を集めている。