最新記事 RECENT ENTRIES
-
日ごろの練習の成果を披露/第51回 全国学生合気道演武大会(日本武道館)
合気道 2011.11.28学生が全国から集まる唯一の大会である全国学生合気道演武大会。自己の鍛錬が目的である合気道では、勝敗や順位は全くつかない。部員たちは日ごろの稽古の成果を披露する場、全国の学生との交流の場として今大会に臨んだ。 昨年の大会で欺道奨励賞を受賞している本学は、最後から2番目という場面で演武を行った。「緊張した」(今村・文3)と語るように、会場の真ん中で1組のみが行う演武には会場中の注目が集まる。披露した技は主に「片手両手取り」・「呼吸投げ」・「横面打ち」・「入り身投げ」・「後ろ両手取り」・「腰投げ」。明大合気道部の代表として臨んだ4人は、日ごろの鍛錬の成果をしっかりと発揮した。 今年は去年よりも体力トレーニングに力を入れてきた。その成果から演武でも「自然と体が動いた」(坂本主将・営3)。しかし「大きく演武することができなかった」(今村)と課題も見つけた。体力づくりや演武の流れの練習に、より力を入れ、今より大きな演武を目指す。 合気道部の部員はほとんどがスポーツ推薦以外で入学した一般部員である。合気道の経験者も「各学年に1人か2人程度」(今村)という状況だ。それでも各自が目標をもち、日々の稽古に取り組んでいる。週4回の団体練習に加え橋本にある師範の道場へ足繁く通う部員もおり、「みなが真剣」(坂本主将)だ。12月上旬には1、2年生の昇級審査が行われる。今はこの審査に向けて稽古をこなしている。「レベルアップをしていきたい」(佐々木・法2)と語るように、この審査は1月に行われる昇段審査へ向けてのステップとなる。さらなる高みに向けて、合気道部は日々の鍛錬を怠らない。READ MORE -
さらなる成長を目指し/早朝寒稽古
合気道「はい」。「失礼します」。まだ日が昇らない早朝7時。朝の澄んだ、それでいて寒気が立ち込める道場の中では部員たちが力強い掛け声とともに稽古に励んでいた。昇級・昇段審査を1月21日に控えており、普段よりもいっそう稽古に力が入る。OBの内田氏(平13商卒)が見守る中、今回の早朝寒稽古では本番を想定した模擬審査が行われた。静まり返った道場の中は緊張に包まれていた。 まずは1年生が3級の模擬審査に挑んだ。昨年12月の審査からあまり日がなく、十分に準備期間を取れていない状態ではあった。しかし、春には下級生が入り、先輩として振る舞わなければいけない彼らは、主将の指示のもと日ごろ培ってきた技を精いっぱい繰り出した。「審査ではいろいろと気を配らなければいけないことが多い。技をかけるときはお互いに協力し合い、技をかける側は思い切って技をかけ、受ける側は相手に合わせて受けの型の動きをしっかりととらなければいけない。また、一つの畳で同時に複数の組が技を出すので、スペースや投げる方向にも気を使わなければいけない」(堤・文1)と、1年生ながら審査に懸ける思いは真剣そのものだ。 この模擬審査は本番とは違い、過去の審査で課題となったさまざまな技をすべて行わなければならない。その上、技を受ける側とかける側両方の役割を交代で行うため、すべてのメニューを終えるまでに約30分もの時間がかかった。審査が終わるころには皆息が上がっていて、道場の中には荒い息づかいが響いていた。それでも彼らは最後のあいさつまで手を抜くことなくやり通し、審査を終えた。 次に、2年生が初段の審査に挑んだ。先ほど審査を終えた1年生が見つめる中、彼らは堂々と技を披露した。彼らも1年生と同様に審査への準備期間があまり取れなかったが、「審査は通過点。技を磨くことが大切」(野口・文2)との言葉通り、流れるような動きで次々に技をこなし、力強く相手を投げ飛ばす姿は稽古を見続けていた1年生に強い刺激を与えた。 模擬審査が終了した後は1~3年生全員で稽古を行った。そして、最後には今日の稽古を見守っていた内田氏が現役生たちを激励。自ら指導を行い、それを受けた部員たちは審査へ向け、よい刺激を受けた。稽古が終わった後も1・2年生ともに自主練習に励むなど、審査に向けてどの部員も余念がない。「今回の審査は1年間で1番難しい。でも、朝の体が動かない中でこれだけ動いていればいい。程よい緊張感もあってよかった。2年生は今回で3年生と同じ段になる。上としての責任感を持って、精神的に成長してほしい」(登内主将)、と主将も今日の出来具合を評価した。 しかし、この審査は彼らにとっては一つの目標ではあるが、それでも通過点でしかない。それぞれが先に見据える目標に向かい、彼らは今日も精いっぱい稽古に励んでいる。今日の寒稽古は彼らをまた一段と成長させた。READ MORE -
日頃の鍛錬の成果を堂々披露/第48回全日本合気道演武大会
合気道夏のような暑さのなか、行われた合気道演武大会。今大会は日本各地から集まった合気会の登録道場・社会人団体、学生団体が年に一回、日頃の鍛錬の成果を発表する重要な大会だ。約8000名の出場者と観衆を合わせ1万人以上の人が集結。会場には国籍・年齢・性別を問わずさまざまに人びとが集まり、幅広い人々が演武を行った。 そもそも合気道とは、他者と勝負を競うことを目的とせず、心身を鍛練し豊かな人間性を育むことを目的としているものだ。お互いを尊重するという姿勢を貫く合気道はまさに「和の武道」といわれる所以だろう。そのため、演武に対する点数や順位は一切付かない。 太鼓の音とともに始まった最初の学生演武。学生らしく、元気が良かった点が印象的だ。今回披露したのは、「正面打ち入身投げ」「正面打ち第一教」「横面打ち四方投げ」「両手取り天地投げ」「片手取り小手返し」の計五種類。「これらの技は基本的な技ばかり。」(和中主将・政経4)だが、このような大きな舞台での演武は緊張感があり、難しい。 また大勢の学生が一斉に演武するため、互いに気を遣いながら演武をするということも、合気道の精神に基づいている。「同じ一つの技でも、大学・団体によって少しずつ違いがある」(間庭・文4)。演武大会においても、常に他の演武者の演武について研究するという真摯(しんし)な姿がうかがえる。様々な人が演武するこの大会は、技を養う良い機会となっているのだ。合気道に対して、常に高い意識と向上心を持って取り組む部員たち。秋の大会には、さらに磨きのかかった演武を見ることができるだろう。READ MORE -
日頃の練習の成果を発揮/第48回全国学生合気道演武大会
合気道爽やかな秋空のもと、日本武道館で今年も開催された全国学生演武大会。合気道という競技にはなかなかなじみのない人が多いだろうが、毎年合気道人口は増加している。今年の10月には国際大会が開催され、国内から約800人、海外から約700人合わせて1500人の愛好者が集まった。着実に合気道は普及している。 今回の大会は全国各地から約80校の合気道部が集結。そんな中、本学はトップバッターという大役を任せられた。柳橋主将は「緊張するけれど、最初の演武ということは、みんなが1番見てくれる時なのでやりがいがあります」と語った。 大きな和太鼓の音が武道館中に響き渡り、演武が始まると会場の空気は一気に張り詰めたものとなった。武道館を独特の雰囲気が包む。合気道は2人1組で型を披露する競技。本学の演武者6人は3ペアに分かれ、それぞれ横面打ち、片手両手取り、後ろ両手取りという型を堂々と披露した。 演武を終えた部員に話を聞くと「あっという間に演武は終わってしまった。相手と呼吸を合わせて演武するのはやはり難しい。まだまだ練習が必要だ」(柳橋主将)。「緊張したが、畳の上に立ったら気持ちが切り替わった。大会のための練習というよりは日々の練習の積み重ねを大切に上達していきたい」(西村・文3)と今後の練習にさらなる意欲をみせた。本学は週に5日の練習を行なっている。部員一人一人の日頃の努力がこのような素晴らしい演武につながっていることは間違いない。合気道部のさらなる活躍に期待が懸かる。READ MORE -
稽古の成果見せる
合気道本学の合気道部において、最も大きな大会の一つである今回の演武大会。この大会を前に、畠山主将(商3)は演武のテーマを決めた。それが「明治の元気の良いところをアピールする」(畠山主将)。1分20秒という限られた時間の中で明治らしさを最大限出すために、メンバーは3年生のみの3人に絞った。 11月下旬まで昇級審査を行なっていた本学では、この大会のために特別な練習は出来ない。したがって、普段どれだけ練習しているかが重要となる。演武は正面打ち、後ろ両手取りといった基本技を中心に行なったが、「人数を絞って動き回る演武がしたかった」(畠山主将)というように、最後には二人掛けも混ぜた。これは相手の力を使って跳ね返す技で、2段への昇段審査で必要となるもの。畠山主将は練習の成果を見せ、次々と襲い掛かる仲間の攻撃を華麗に返していく。他大のように細かく内容を決めるわけではなく、あくまでも「攻撃を受けた時にどう対処するか」という合気道の基本に沿った演武だった。 主将として見事に演武をやりとげた畠山主将だが、まだ満足してはいない。「演武大会は人から見られるもの。これからは自分の技を見つめなおしていきたい」(畠山主将)。部員達はさらなる高みを目指して稽古に励む。READ MORE -
基礎の大切さ再認識
合気道本学にとって大きな演武大会の一つであり、全日本の合気道の師範も大勢集う今大会。本学からは4年生4名が出場し、最後となる演武大会で技を披露。優秀の美を飾った。 本学にとって演武大会は、日頃の稽古の成果を披露する数少ない場。「見られているということで、緊張感があった」(畠山主将)。今回4人が披露した技は、「正面打ち一教」「片手取り四方投げ」「片手取り入身投げ」「突き小手返し」「片手両手取り」「呼吸法」の六つ。基礎的な技が中心となったが、「基礎ほど奥が深いもの。もっと稽古をしないといけないと感じた。それが応用につながるから」(畠山主将)。1年生を迎え、日々基礎的な技を中心に稽古を重ねている本学にとって、その重要さを再認識する場ともなった。 来月には昇級・昇段審査(4年生2段、2年生2級、1年生5級)を控えている本学。基礎から応用へのステップアップも見据え、今後の稽古へ意欲を見せていた。READ MORE -
自覚を持って臨めた強化練習/強化練習
合気道5日間の日程で、体力づくりを目的として行われた強化練習。前日に引継ぎ式を終えて臨んだ4日目は、基本の見直しから稽古が始まった。2年生は準幹部として、1年生は1カ月後に先輩となる立場として、それぞれが自覚を持ち稽古に励んだ。 副将の高橋(情コミ3)を中心に入念に準備体操をする部員たち。「ストレッチも適当ではなく、目的を持ってやることでより体が柔らかくなっていく」(高橋)。普段おろそかになりがちだった準備体操に、今日は30分程の時間を割きしっかりと基本を見直した。 その後、剣や杖を使い1年生にとって初めてとなる技をグループごとに確認しあった。上級生が1年生に丁寧に技を教え、上級生はどう指導していくか。また、1年生は普段とは違う稽古に、新しい合気道の楽しさや技の広がりを感じることのできた有意義な時間となった。 「先輩をしっかりと見て、今の期間を大切にしたい。先輩に認めてもらえるようにする」(柳橋・文2)と、稽古を通して下級生の意識は一段と増してきている。強化練習は今後につながる、実りある期間となった。合気道メモ~剣と杖~◎ 合気道は体術だけでなく、短い棒を使う剣術(写真参照)と長い棒を使う杖術の2種類がある。武器を取ってからの技の掛け合いは審査対象ではないため、体術メインで稽古を行う大学が多い。だが本学は三つの術をやっていくことで、段を取得した後に自己の鍛錬として、自分の好きな術をより突き詰められるようにしている。こうした環境が、より合気道の楽しさを増させ、技の広がりも持たせている。このページでやって欲しいという要望や感想など何かありましたらメールにてお知らせください。READ MORE -
(3)松平有紗
合気道(3)松平有紗 明大合気道部は、全員が一般入部部員。そのため、大学から合気道を始める部員も多い。勝敗の無い武道、合気道という独特の世界へ踏み込んだ部員の気持ちとは――大学から合気道の道を歩み始めた松平有紗(法2)の胸中に迫る。 「武道に興味があったけど、自分が体育会合気道部に入るとは思わなかった」。 すべての始まりは、大学入学直後の春。「勧誘されたことがきっかけで、合気道部に入部した」。中学は美術部、高校は箏曲部(琴の部活)と中高では文化部一本。この勧誘は、それまで合気道に全くかかわりのなかった松平にとって、今後の大学生活を大きく変えるきっかけとなった。 「戦うことが目的じゃないところも合気道の魅力。合気道の流れるような動きには惚れ惚れしてしまう」と語る彼女。相手との協力により美しい演武が成り立つその独特の空間に魅了されていくのに、時間はかからなかった。 合気道に魅了されていく一方で、入部後に感じたことは伝統が積み重ねられた“体育会合気道部”としての厳しさ。「もし誰か一人でも身がたるんでいれば、連帯責任として全体でのトレーニングが行われる」と話すように自分一人の行動も、全体へと影響してくる。部での行動に伴う責任はとても大きく、常に責任感を持って行動することが求められた。こういった厳しさが伴う日々の稽古など、必ず自分の糧になると自身でしっかり受け止めていた。しかし、それまで体育会とは無縁だった松平にとって、気持ちがくじけてしまいそうになったこともあるという。 そのとき、部員という名の“仲間”が彼女を支えていた。「特に同期は“友”なんてものじゃなくて仲間で戦友。自分が成長していく上でもかけがえのない存在。この存在を手に入れることができたのは体育会合気道部だから」。何かミスをしたら素直に怒り、悪いことは悪いと指摘してりアドバイスをくれるその存在は、松平にとって今や必要不可欠のものとなった。 なぜ、合気道を続けているのかという質問を投げかけた。「合気道が好きだから。絶対、最後までやり抜く」。 シンプルながら心のこもった回答。彼女のまっすぐな目からはしっかりとその気持ちが伝わってきた。楽しいことばかりではない。決して平らな道ではない。けれども、彼女にとっての合気道は単なる武道にとどまることなく、心の成長を育む大切な存在となっている。 合気道が好きだ。その気持ちを大切にしている彼女の合気道生活はこれからさらに輝きを増していくだろう。◆松平有紗 まつだいらありさ 法2 国学院久我山高出 153㎝READ MORE -
稽古の成果見せる/全日本合気道演武大会
合気道本学の合気道部において、最も大きな大会の一つである今回の演武大会。この大会を前に、畠山主将(商3)は演武のテーマを決めた。それが「明治の元気の良いところをアピールする」(畠山主将)。1分20秒という限られた時間の中で明治らしさを最大限出すために、メンバーは3年生のみの3人に絞った。 11月下旬まで昇級審査を行なっていた本学では、この大会のために特別な練習は出来ない。したがって、普段どれだけ練習しているかが重要となる。演武は正面打ち、後ろ両手取りといった基本技を中心に行なったが、「人数を絞って動き回る演武がしたかった」(畠山主将)というように、最後には二人掛けも混ぜた。これは相手の力を使って跳ね返す技で、2段への昇段審査で必要となるもの。畠山主将は練習の成果を見せ、次々と襲い掛かる仲間の攻撃を華麗に返していく。他大のように細かく内容を決めるわけではなく、あくまでも「攻撃を受けた時にどう対処するか」という合気道の基本に沿った演武だった。 主将として見事に演武をやりとげた畠山主将だが、まだ満足してはいない。「演武大会は人から見られるもの。これからは自分の技を見つめなおしていきたい」(畠山主将)。部員達はさらなる高みを目指して稽古に励む。READ MORE -
基礎の大切さ再認識/全日本合気道演武大会
合気道本学にとって大きな演武大会の一つであり、全日本の合気道の師範も大勢集う今大会。本学からは4年生4名が出場し、最後となる演武大会で技を披露。優秀の美を飾った。 本学にとって演武大会は、日頃の稽古の成果を披露する数少ない場。「見られているということで、緊張感があった」(畠山主将)。今回4人が披露した技は、「正面打ち一教」「片手取り四方投げ」「片手取り入身投げ」「突き小手返し」「片手両手取り」「呼吸法」の六つ。基礎的な技が中心となったが、「基礎ほど奥が深いもの。もっと稽古をしないといけないと感じた。それが応用につながるから」(畠山主将)。1年生を迎え、日々基礎的な技を中心に稽古を重ねている本学にとって、その重要さを再認識する場ともなった。 来月には昇級・昇段審査(4年生2段、2年生2級、1年生5級)を控えている本学。基礎から応用へのステップアップも見据え、今後の稽古へ意欲を見せていた。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
〝武道の最高峰〟とも名高い合気道。勝敗という概念がなく、自己の鍛錬や他者を尊重する姿勢に重きを置く。体格や体力に大きく左右されず、国境を越え老若男女に人気だ。合気道部は1958(昭和33)年に現在の名誉監督である小林保雄氏(昭33工卒)により創部。部員全員が一般入部であり、大学から合気道を始めその道を極める選手も多い。年に2度行われる全国規模の演武大会や昇級・昇段審査は、日頃の鍛錬の成果を発揮する重要な場。和泉体育館にある200畳の恵まれた施設で週5回稽古に励み、技術の向上だけでなく心身の錬成のため汗を流す。