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4年ぶりの有観客開催 聖地で稽古の成果を披露/全日本演武大会
合気道 2023.05.28 4年ぶりの有観客開催となる全日本合気道演武大会が日本武道館で行われた。明大からは2人の選手が出場し、大観衆の前で堂々の演武を披露した。 ◆5・27 第60回全日本合気道演武大会(日本武道館)▼演武者加藤、安藤 昨年11月の全国学生演武大会以来の大舞台となる今大会。明大からは加藤駿主将(商4=国学院)と安藤遼大(情コミ2=横浜翠嵐)が関東学生連盟として出場した。「平常心で演武ができた」(安藤)。4年ぶりに有観客として開催され、小さくないプレッシャーを感じるはずだったが、2人は一心不乱(いっしんふらん)に取り組み、力強い演武を見せた。 だが、決して順風満帆(じゅんぷうまんぱん)な道のりではなかった。出場予定だった高澤寿成(営3=東北学院榴ヶ岡)がケガで欠場。そのため、下級生である安藤に出番が回ってきた。「安藤は自分の性格と真反対なところもあると思う。頭が良くて、よく自分が起こしたミスを指摘してくれるので、とても頼りになる」(加藤)。「加藤先輩は真面目な方で、演武だけではなく、部活の運営に関しても色々引っ張ってくれている」(安藤)。大会でコンビを組むのは初めてだが、2人は普段の稽古から築き上げてきた深い信頼関係で、困難を乗り越えられた。 「最後の全日本合気道演武大会なので、悔いのないように練習して、今までで最高の演武ができるように」(加藤)。念願叶って大観衆の前で演武をやり切った。だが、部員の目は既に11月の全日本学生演武大会に向いている。「11月の大会は学生メインとなるので、学生らしさを発揮し、一つ一つ良い動きを見せるように頑張りたい」(安藤)。決して満足せず、次なる舞台でさらなる飛躍を見せるために、自分を磨き続ける。 [李翔恩] 大会後のコメント加藤――今回はどんな演武をしてきましたか 「肘が硬いと指摘されてきたので、なるべく脱力して技をかけられるように、日々の稽古の中で意識して練習してきました」 ――演武中はどのようなことを考えていましたか。 「とにかく、どういうふうに動けばベストかを考えていました。あとは姿勢も大事なので、技をかける上で、それも意識していました」 安藤――演武が終わった時の心境はいかがでしたか。 「演武時間がそこまで長くなかったので、『あ、もう終わったのか』というのが素直な気持ちでした」 ――加藤先輩とどのような準備をしましたか。 「スペースが普段より狭いので、そこで自分の演武ができるように、2人で打ち合わせしていました」READ MORE -
新入生歓迎コンパが開催 OB・OG集結で話に花が咲く/明大合気道部新入生歓迎コンパ
合気道 2023.05.215月20日、明大合気道部新入生歓迎コンパが開催された。合計5名の新入生と現役部員3名の他に、合気道部のために力を尽くした師範やOB・OGも出席し、会場は終始にぎやかな雰囲気だった。 明大和泉キャンパス食堂で行われる式典は新入生の自己紹介から始まった。競技部員3人とマネジャー部員2人は力強く自分の経歴や意気込みを発表し、会場内は大きな歓声と拍手に包まれた。その後、師範が乾杯音頭を取り、参加者は美酒佳肴(びしゅかこう)をいただきながら、合気道に関するさまざまな話題で盛り上がった。「思っていたよりも優しい先輩方が多く、楽しい時間を過ごした」(中村晃誠・政経1=所沢西)。コロナ禍後初の対面新歓となったが、部員の努力もあり、式典は順調に進んだ。「段取りが大変だった。準備の段階でも先生の間で連絡が行き届いてなかったりしてたので、できる限り自分から連絡するように心掛けていた」(加藤駿主将・商4=国学院)。最後には、参加者全員で肩を組んで明大校歌を斉唱し、式典は円満に終了した。新歓コンパを楽しむ参加者たち また、加藤と安藤遼大(情コミ2=横浜翠嵐)は、5月27日に行われる全日本合気道演武大会に向けて、周りから激励を受けた。全日本合気道演武大会は日本武道館で開催し、全国から多くの合気道家が集結する大会である。明大は関東学生連合の一員として出場する。「自分が最高学年で引退まであと少しということで、今までやってきた中で最高の演武ができれば」(加藤)。試合形式ではない演武は、自分との戦いである。今年度も心・技・体を極めた素晴らしいパフォーマンスに期待したい。[李翔恩]部員コメント加藤――新歓活動を振り返っていかがでしたか。 「昨年度の新歓は自由にできなくてブースから動けないという状況ですごく大変でした。今回は初めての対面での勧誘活動なので、戸惑った部分もありましたが、様々な準備をして、できる限りいろんな新入生にアクセスできて、結果的に5人も入ってくれたので、とても良かったと思います」中村――これまでの練習の感想はいかがですか。 「新入生に合わせて、結構簡単な技を教えてくれていて、休憩も多めに取ってくれています。合気道の技術だけじゃなくて礼儀や作法など、精神面での教育もたくさんあったと思います」READ MORE -
聖地・武道館で演武披露 全国から合気道家が集う/全国学生演武大会
合気道 2022.11.271年間の総決算となる全国学生演武大会。全国から71団体の代表者約400人の選手が日本武道館に集結し、明大からは4人が出場。数多くの技を披露し、日頃の鍛錬の成果を発揮した。 ◆11・26 第61回全国学生演武大会(日本武道館)▼演武者安藤、加藤、高澤、橋本 5月に行われた全日本演武大会から約6カ月ぶりの演武披露の場となった今大会。4年生にとって最後の公式大会の場は武道の聖地・日本武道館で行われた。明大からは橋本開成(情コミ4=都立昭和)、加藤駿主将(商3=国学院)、高澤寿成(営2=東北学園榴ヶ岡)、安藤遼大(情コミ1=横浜翠嵐)の4人が出場。日頃の成果を全国大会の舞台で堂々発揮した。 (写真:堂々の演武を披露した安藤(左)と高澤(右)) 4年生の橋本にとっては最後の大会に挑むこととなった。わずかな競技時間に4年間の思いを集約した。「新型コロナウイルスの影響で大会が全てなくなってしまい4年間つらいこともたくさんあった」(橋本)。大会が中止になっただけではなく、練習自体もできない期間があった。同期が辞めてしまい同期の部員は橋本1人に。それでも「途中で辞めたら中途半端になると思った。最後までやってみて頑張ろう」と決意。先が見えない苦しみを懸命に乗り越えて、新型コロナウイルスによる制限が緩和された後は徐々に稽古を増やしていき、限られた部員の中で、工夫を凝らして互いに稽古に励んだ。そしてついに迎えた全国学生演武大会当日。「大学に入学し、合気道に出会って得られるものが大きかったので、4年間やってきてよかった」(橋本)。演武場では練習で取り組んできた以上の成果を発揮した。悔いを残すことなく迫真の演武を披露。達成感とともに4年間の学生生活での最後の大会は幕を閉じた。 [石田聖] 大会後のコメント 橋本――演武を振り返っていかがでしたか。 「練習の成果が出たと思います。4年間ほとんど演武をする機会がなかったので4年間の集大成として、満足のいく演武ができて良かったかなと思います」 ――つらい時期はありましたか。 「2年の終わりくらいです。大会がなくなってしまい、モチベーションもなくなり、同期も何人か辞めていったのでつらかったです」 ――最後までやり切ってどんな気持ちですか。 「途中で辞めないで良かったと思っています。先生方、OBの先輩方、後輩たちの頑張りもあって幸せな4年間でした。やってきて良かったです」 加藤――今大会に向けて意識して練習したことはありますか。 「いつもの明治の練習で行っているのは人に技をかけて力をいかに使わずに倒すかという稽古ですが今回の演武大会は人に見てもらうということでなるべくきれいに大きく動くことを意識して稽古してきました」 ――新主将としてどのようなことを心掛けていますか。 「コロナ禍で人数が少なくなってしまい、人数が多い分の楽しさとか賑わいが今の合気道部にはないのでモチベーションが保てるように練習メニューも楽しくして、叱るのではなくいいところを見つけて伸ばしていくように心掛けています」 ――新入部員の勧誘はどのように行っていきますか。 「例年ですとキャンパス内でチラシを配って『このあと稽古あるから来ない?』と誘えたのですが今はブースが固定されているので来年度はSNSやホームページなどの春新歓に向けて整備していこうと思っています」 高澤――合気道の魅力を教えてください。 「合気道は漢字の通りで、気持ちを合わせていくスポーツなので、調和のあるスポーツということが、魅力の一つだと思います」 ――合気道を始めたきっかけを教えてください。 「僕は友達に誘われて合気道を高校から始めたので、その道を今も続けようと思って合気道を頑張っています」 ――合気道の大会や昇段はどんな仕組みですか。 「昇段は技が決まっています。昇級は、稽古日数もあり、それを足して、それがしっかりとできているのかを師範の方に判断していただいてそれで昇級が決まります」 安藤――どのような心境で演武に臨みましたか。 「僕は合気道を大学から始めたので、初めて人前で合気道をする機会だったので、かなり緊張をしていて、何も考えていなくて初めの太鼓が鳴った時に切り替えて頑張ろうと思いました」 ――演武後はどのような心境でしたか。 「大きな失敗というのはなかったので、ほっとしました。これからは思い通りの理想に近いような演武ができるように稽古に励んでいきたいと思います」 ――普段はどのような練習を取り組んでいますか。 「最初にやる技を先生などが決めて、先生が前で一度解説を見せてくださって、それを見たあとに現役部員同士で技を掛け合っています」 READ MORE -
3年ぶり武道館での開催 聖地で堂々の演武披露/全日本合気道演武大会
合気道 2022.05.29昨年度までは新型コロナウイルスのため地方会場での開催だったが今年度は武道の聖地、日本武道館での開催となった。無観客開催となったものの会場は出場者の熱気に包まれていた。明大からは2人の選手が出場。全国から集まった精鋭たちと共に立派な演武を行った。 ◆5・28 第59回全日本合気道演武大会(日本武道館)▼演武者加藤、眞下 11月の全国学生演武大会以来の大会の場となった明大合気道部。全国から多くの学生や社会人の合気道家が集結した。「普段お目に掛かれない方たちが来ていた」加藤駿(商3=国学院)。明大は関東学生連合の一員として出場。他大学の学生と共に演武を行った。学生らしい勢いのある演武から日々の努力がうかがえた。全身全霊で挑んだ1分30秒。誇らしさを胸に抱き、大会を終える。 「日々の稽古を大切にして技を上達させていきたい」(加藤)。新型コロナウイルスの流行によって稽古に制約が生じるものの一回一回の稽古を大切に取り組む。稽古の継続やチームメートの存在とともに厳しさを乗り越える。今大会は闘志を燃やし続けて挑んだ。苦しい経験が自信となった。 次は11月の全日本学生演武大会が控える。「もっとうまくなりたい」(眞下廣誠・政経3=城北)。その言葉通り、選手たちはさらなる上達を目指す。合気道の演武は対戦ではなく己との闘いである。そのため自分の技を極めていくことが必要。ひたむきに激しく稽古に取り組むことで自分自身に打ち勝つ。 [石田聖] 大会後のコメント加藤――本日の演武を終えていかがでしたか。 「他大学の方や、道場長や他の師範の方にも見ていただけるので、精いっぱいの演武ができたと思います」 ――後輩たちにはどのようなことを期待したいですか。 「合気道は相手の力の方向などを見極めることが1番大事になってくるので独りよがりの稽古にならないように自分の技を稽古の中で上達したいです」 眞下――どのような気持ちで演武に臨みましたか。 「かなり緊張していましたがいつも通りにやろうという気持ちで出場しました」 ――日本武道館で演武を行えたことはいかがですか。 「とても大きいなと思いました。昨年度よりも人が5倍程多い気がします」 READ MORE -
2年ぶりの開催 堂々たる演武を披露/全国学生演武大会
合気道 2021.11.292年ぶりの開催となった。コロナ禍で大会が立て続けに中止となっていたが今年度ついに開催され、明大からは4年生4人が出場。全国津々浦々から集まった学生が日頃の鍛錬の成果を披露した。 ◆11・27 第60回全国学生演武大会(日本武道館)▼演武者飯塚、淺野、勝部、菊地 ブランクを感じさせない演武を披露した。北は北海道、南は広島と全国各地から合気の道を志す学生が集結した今大会。全大学の中で1番手での発表となりプレッシャーのかかる場面だったが「4年間の経験を素直に出すだけ」(菊地應・文4­=芝)と緊張を感じさせない演武を披露。「精いっぱい出し切った」(淺野裕久・政経4=静岡県立富士)。伝統である〝スタミナ明治・技の明治〟を体現し、見事3分間の演武をやり切った。 「やり切れた4年間だった」(飯塚海帆・営4=私立成城)。コロナ禍により道場での稽古が満足にできない期間も。それでも「木刀を使った稽古は(一人でも)普段からできる」(菊地)と日々試行錯誤しながら鍛錬に励んできた。コロナ禍にも負けずに続けた鍛錬の成果を発揮することができた大会となった。 「今大会に出場できるとは思っていなかった。これも何かの縁だと思う」(勝部孝之・文4=松江北)。さまざまな人との縁と協力によって開催することができた今大会。感謝の気持ちを胸にやり切った演武は次なる世代への架け橋となったに違いない。 [菊地隼人] 大会後のコメント飯塚――今大会の演武はどういった演武をしたいと思い挑みましたか。 「今大会は久しぶりの行事となりました。新型コロナウイルスの影響で稽古が満足できない中での開催となったので基本を大切にすることを意識して挑みました」 淺野――4年間を振り返っていかがでしたか。 「自分は濃い4年間だったと思っています。やはり体育会ということでかなりつらいこともありましたが振り返ってみるとやはり良いことしかなかったです。本当に幸せな充実した4年間を過ごさせてもらったと思います」 菊地――2年振りの大会ということについていかがですか。 「本場でできるということはとてもうれしかったです。2年振りということですが稽古の延長という感じでしたのでこの大会は終点でも始点でもなくただの通過点だと思っています。日本武道館だとしても普段と同じ畳の上でやっているという気持ちで演武しました」 勝部――4年間を振り返っていかがでしたか。 「4年間に対する感慨深さは終わった直後ではなく、だんだんと感じるものだと思うので今は何も言えないです。ただ出場させてもらえると思っていなかったので本当にたくさんの人のおかげだと思います」READ MORE -
集大成の演武 心身の鍛錬の成果を披露/全日本演武大会
合気道 2019.05.26年に1度の大舞台がやってきた。令和改元後初となった今年度の全日本演武大会。武道の聖地・日本武道館で、日頃の鍛錬の成果を堂々と披露した。 ◆5・25 第57回全日本演武大会 ▼演武者 落合、小高、加藤、松井、山田、石井、新井、宗像、岡、向江、渡邊、勝部、飯塚、麻生、岡崎 学生らしさを発揮した。世界各国から合気道愛好家が集う大舞台で、明大からは落合昭光主将(法4=明大中野)、小高雅広(法4=西武学園文理)、加藤大喜(情コミ3=都留興譲館)、松井一晃(法3=栄徳)の4名が関東学生合気道連盟として出場。荒井清監督率いるれいめい会の演武には15名が参加した。今大会では5種類の技の構成が決まっており構成の部分で個性を出していくのが難しい中「学生らしく元気に大きく動く」(加藤)ことを意識。明大が目標として掲げる〝スタミナ明治・技の明治〟を体現する、技を何度も繰り出していくダイナミックな演武を披露した。 伝統を引き継ぐ。〝スタミナ明治・技の明治〟の両立を目指し、稽古以外にも走り込みなど基礎的なトレーニングを実施。また「投げてすぐに立ち上がって食らいつくというような稽古の方法」(落合)でスタミナをつけていく。かつての明大合気道部でうたわれた〝スタミナ明治〟を取り戻す。 下級生に思いを受け継ぐ。今大会が集大成となった4年生。知と技を次の代へ伝承する。伝統を守りつつ「自分の個性を出して、全体で刺激しあってどんどん伸びていって欲しい」(落合)。稽古を積み重ね、心身を磨き上げていく。 [中澤美月] 大会後のコメント 落合 ――最後の全国大会にかける思いはございましたか。 「日本武道館でやる演舞は最後というのもあって、学校としてというよりは関東の学生としてまとめてという形ではありましたが、これだけの人に見ていただいて、先生方にも教えていただいたものが全部出せたと思います。考え深いものがありました。終わった後には終わったんだということと今までのことへの感謝の気持ちを抱きました」 小高 ――今日の演武を振り返っての感想をお願いします。 「自分はこの全日本の演武大会は、4年生になって初めて出場する機会を得たので、まずそこにまわりの同期とかへの感謝が第一で、演武の時間は実際短かったのですが、狭い中でもダイナミックな動きを意識して、魅せる合気道をできたと思います」 小島正大(法3=明大中野) ――4年生が引退しますが、寂しさはございますか。 「上がいたから安心して稽古できたというのはあったので、いなくなると指針がなくなるので不安が大きいかもしれないです」READ MORE -
全国の大舞台 新体制で鍛錬の成果を発揮/全国学生演武大会
合気道 2018.11.18全国から武道の聖地・日本武道館に学生が集結した。学生が主役となる今大会で、明大からは落合昭光主将(法3=明大中野)ら20名が出場。日頃の鍛錬の姿を、堂々と披露した。 ◆11・17 第58回全国学生演武大会(日本武道館) ▼演武者 小高、落合、梶間、鈴木駿、鈴木優、永友、新井、石井、並木、宗像、山田、山中、加藤、小島、小林、田村、松井、山崎、岡、渡邊 新体制で迎えた今大会。明大は一番手での演武だったが臆することなく「落ち着いてやることができた」(落合)。1分という限られた時間の中で、昂然(こうぜん)たる演武を行う。新主将を務める落合は、前主将の川岸駿介(商4=明大中野)が昨年度同大会で披露した投げ技を受け継ぎ披露した。 知と技を継承する。62代目となる3年生世代のモットーは「スタミナの明治」と「技の明治」。かつてうたわれていた「スタミナの明治」に加え「技を画一したものにしていく」(落合)。これを目標に掲げ、日々修練を積む。「個性をつぶさずのびのびとやっていける環境」(石井萌々香・政経3=東葛飾)をつくることも忘れない。合気道の技を磨きながら、人としても成長していく。残る9か月、明大の伝統を引き継いで後輩への指導に当たる。「和」の武道である合気道。心身の鍛錬を通じて、健康な体と強い心をつちかっていく。 [中澤美月] 大会後のコメント 落合 ――今日の演武を振り返ってどうでしたか。 「練習はそこそこしたので、練習、普段通りに行うことができました。そこまで緊張することなく、柔らかくできたので良かったと思います」 永友健也(法3=横浜平沼) ――どういう演武をしようと臨まれましたか。 「技は、演武大会をする機会がなくて11月にたくさん入ってくるので、最近課題を見つけ始めて、例えば技が小さく見えがちだったり、足が動いてなかったりするのを、最近自分の演武を見直してしっかり発見して、今回の演武大会に生かせるように心がけました」 石井 ――代が変わって初めての大きな大会でした。 「今までは先輩方が演武される姿を見て、いつかは立ちたいって思っていたんですけど、あまり想像ができる範囲ではなかったので、夢のような感じだったので。いざこう自分たちが演武するとなって、最上級生になったんだなという、改めて別の、部を引っ張っていかなきゃなという気持ちは強くなりました。演武大会までの間もそう思ってました」READ MORE -
武道の聖地で堂々の演武 4年生の最後の舞台に下級生も花を添える/全日本演武大会
合気道 2018.05.27 ◆5・26 第56回全日本演武大会(日本武道館)▼演武者 川岸、河守田、橋本、山田寛、田中、小高、落合、梶間、鈴木駿、鈴木優、永友、新井、石井、宗像、山田彩、山中、加藤、小島、小林、松井、岡、渡邊 日頃の鍛錬の成果を存分に発揮した。年齢、国籍、さまざまな垣根を越え合気道家が一堂に集まった全日本演武大会。明大からは川岸駿介主将(商4=明大中野)、山田寛彬(文4=渋谷教育学園)、宗像瑛子(法3=宇都宮女子)、山中彩香(文3=明大明治)の4名が関東学生連盟として出場した他、荒井清監督が会長を務めるれいめい会の演武にも20名が参加。武道の聖地・日本武道館で堂々の演武を見せた。 集大成の演武を披露した。学生連盟演武には3、4年生の各2名が出場。過去2回、全日本演武大会での演武経験を持つ川岸は「やってきたことを全部出し切る」(川岸)と、学生らしいダイナミックな演武を披露。新入生への指導で主眼を置いているという「原点に立ち返った基本に忠実な動き」を意識した。また、山田寛彬(文4=渋谷教育学園)は学生連盟としては今大会が初の演武。大舞台を前に「埋もれないように目立っていこう」(山田寛)とめりはりのある演武を見せた。 下級生も今大会にかける思いは強かった。川岸の受けとして演武に参加した山中は、大役を果たし「念願で夢だった。とにかくうれしさに浸っている」と熱い思いを口にした。先輩の胸を借り、4年生にとっての武道館での最後の演武に花を添えた。 技と知識を次の代へつなげる。合気道部の幹部交代が行われるのは8月末の夏合宿。代替わりまで3カ月を切った。「1年生は始めて3、4カ月が一番大事な時期。基礎をつくってあげて、悔いのない指導をしていきたい」(川岸)。総勢12名の大所帯である3年生世代にバトンを渡すべく。最上級生は最後の大仕事として、後輩の指導に当たる。[垣内萌恵]大会後のコメント川岸――今日の演武はどうでしたか。 「最後の武道館での演武だったので、やってきたことを全て出し切ろうという気持ちでやりました」――満足いく出来でしたか。 「思い通りに動けない部分もありましたが、総合としては自分らしい演武ができたと思います。大きい演武をしたいと思っていたので、それはできました」山田寛――今日の演武の感想をお願いします。 「しっかりと力は出せたと思います。大人数の中でやるので、その中に埋もれないように、目立っていこう、しっかりやろうと臨みました」――武道館で最後の演武となりました。 「自分はこの大会は初の出場でした。お客さんがすごく多くて、学生として日本武道館で演武できるのは感慨深いです。大きく動いて、めりはりのある動きを意識しました」宗像――上級生となり心境の変化はございますか。 「新しく1年生が入ってきて、また黒帯になって指導する側になったので、自分が学んできたことを後輩に伝えようと思っています。また、1年生に教えていく中で自分が初心に戻って、改めて技を磨けるように気持ちを入れ替えています」山中――4年生もこれで全国大会引退です。 「主将である川岸先輩の武道館最後の演武として、受けで出させていただけたのは念願であり夢だったので、今はとにかくうれしさに浸っています」READ MORE -
国内最高峰の晴れ舞台 全国の合気道家と共に鍛錬の成果を発揮/全日本演武大会
合気道 2017.05.28臆せず修練の成果を披露した。昭和35年からの長い歴史を持つ全日本演武大会。全国2400カ所にわたる道場から、年代や国籍の垣根を越えた約8000人の合気道家が日本武道館に一堂に会した。明大からは峰松亮介主将(文4=鹿島)、行川彩香(政経4=東京女学館)、川岸駿介(商3=明大中野)、田中薫(政経3=岡山)の4名が関東学生合気道連盟として出場した他、荒井清監督(昭45政経卒)が所属する合気道れいめい会や、前監督である五十嵐和男氏の師範演武でも演武を披露するなど、計15名が大舞台で躍動した。 限られた空間で最大限に自らを表現した。老若男女さまざまな合気道愛好者が集う全日本演武大会。同じ全国規模とはいえ、毎年11月に行われる全国学生演武大会とは異なり、明大合気道部は関東学生合気道連盟という枠組みの一部として大会に出場する。一つの演武場で大勢が同時に演武をすることもあり接触も多い。安全性を考慮して前大会から飛び受け身が禁止となるなど、学生たちにとっては試行錯誤が強いられる演武となった。かつては〝スタミナ明治〟とうたわれるなど、元気の良さやダイナミックさが売りである明大合気道部。「声を出して、気合いを入れて、素早く大きく」(峰松)と学生らしさを意識し演武に臨んだ。 発想の転換で、より洗練された演武を見せた。迫力ある飛び受け身が禁止となったことで、改めて自身の足さばきを意識。「投げや受け身の前の過程の演武でも魅せられるように」(行川)。半身を変えながら転身し、崩しながらさばき四方投げにつなげることで、狭い演武場の中でも動きを出すことが可能になった。受けと取りが一体となった、流れるような動きが良しとされる合気道。大きな技にいくまでの過程の重要性を再確認すると共に、ダイナミックで美しい演武を披露してみせた。 師範と大舞台で競演した。プログラムも佳境となった頃、指導者演武を披露する五十嵐和男前監督の受けとして、石田彩乃(法4=明大中野八王子)が畳に上がった。会場の中央に置かれた演武場での演武は「緊張した」(石田)の一言。大舞台で観衆の注目を浴びながらも、足を使った学生らしい演武で大役を全うしてみせた。7段を有する師範との演武を披露したのは石田だけではない。合気道れいめい会の一員として13名の学生が演武を披露する中、荒井監督の受けを担った川岸。「学生同士の演武では見えないこともある」(川岸)と偉大な先人の胸を借りた。 心身の鍛錬を図ることを目的とする合気道。「真の武道はいたずらに力に頼って他人と強弱を争うものではなく、自己の人格の完成を願っての求道である」と開祖・植芝盛平氏が説いた通り、他者を尊重する姿勢を貫いている。「おごることなく、飾らないで自分を出してほしい」(峰松)。引退を2カ月後に控えた4年生は、成長を続ける後輩たちの背中を押した。合気の技を磨くと共に自己の人格を錬磨するためにも、今後も部員一同日々の稽古に精を出し、心身の向上を目指していく。[谷山美海]演武後のコメント峰松「自分の中ではあまり点数は高い方ではなかったです。良くて50点ぐらいかなと思います。普段稽古をしている場所が広くて、今日はたくさんの学生と畳の中でやったので演武をする場所という面では反省点が多かったです。(良くできた技は)片手取りの四方投げです。(受けの川岸選手は)上手くなりましたね。投げててケガをさせるという怖さがなかったです。とても頼もしくなりました。(今年の明治らしさ)学生4年間での合気道というのは段位は取れますが、他の何十年もやられている方と比べると未熟だと思います。その中で明治らしさというのは元気良く、大きくです。かつては『スタミナ明治』といわれていて、投げられたらすぐに立ち上がって投げる方が逆に疲れてしまうというのがありました。そういうところから明治らしさというのは元気の良さかと思います。声を出して、気合を入れて、すばやく大きくです。(武道館で演武できることの楽しさ)普段と違って2、3階席と立体的に見られるのでやっぱり緊張します。自分が中央にいて周りに目があるという感じです。それでもそのプレッシャーに負けたらいけないので、日頃をやっていることを忠実に出すというのを心がけてやりました。周りに見られることで自分を鼓舞するということも大切だと思います。(自身の成長は)落ち着きが出ました(笑)。昔はどたばたしていて終わった後にも『終わったんだ!』という感じだったんですけど、今回は周りを見るという余裕が生まれました。自分が何をやって、次に何をやるのかというのを頭の中で冷静に整理できたのは成長だと思います。(主将という立場では)部員を自分の目ではなく、第三者の目で中立させて公平に見ることができたかなと。常に真ん中の立場にいて正しい選択をしなければならないというのは大変ですが、そこはここ1年で意識してやってこれたかなと思います。(後輩たちに伝えたいことは)そういう柄じゃないんですけど(笑)。でも本番でできることというのは練習でできたことだけなので、基本に忠実に真面目にこつこつと頑張ってほしいです。おごることなく、飾らないで自分を出してほしいと思います。(4年間の経験をどう生かしていくか)周りを見る目というのは職場でも役に立ってくると思います。それとやはり武道なので正しいマナー、謙虚な心を大切にしていきたいです」石田「最初は五十嵐先生の受けができるとは思っていなくて。関東学生連盟以外で演武ができるとお誘いを受けた時は『やりたいです』と直ぐに答えたんですが、まさか指導者演武の注目される中での演武だとは思っていませんでしたし、こんな大舞台での演武に慣れていたわけでもなかったので、決まってからはずっと緊張していました。明治代表として選んでもらったので、受けのレベルも指導者演武に出るまでには達していないんですけど、使ってもらえるなら学生らしく、足を動きかしていきたいと思って臨みました。私はもう一度2年次に出ていましたし、後輩や出たい人がいるならその人たちに大会に出てほしいと思っていたので、こういうチャンスが巡ってくるとは思っていませんでした。(2年前との変化)後輩ができたので、4年間でどういう演武ができるようになるのかっていうのを、後輩に見せられたらいいなとは思っていました。前回は武器を使う演武だったので普段と違うことをするという緊張がありました。今回も緊張はしましたが体術だったので、普段と同じものを出せたらいいなと思っていました。(後輩に伝えたいこと)今日の演武で改めて思ったんですけど、やっぱり普段の稽古でできないことは本番の大会や演武会ではできません。いつもできていることも、こういう場では緊張して発揮できないこともあるので。だからこそ普段の稽古をおろそかにしないっていうことを、後輩には心から分かってもらいたいです。何でもそうだと思うんですけど、やっている時は辛くても振り返ってみると『やって良かったな』って思うことはたくさんあると思います。辛いなって思っても、乗り越えてその先にある達成感を味わってほしいです」行川「(今大会に出られるにあたって)学生として大きい会場で演武をするのは今回が最後なんだと感慨深い気持ちでした。今回は関東学生合気道連盟の一員として出ていたので『元気な学生が合気道をしている』ということを皆さんに見ていただきたいと思い、演武に臨みました。(田中との演武)お互い黒帯なので、後輩の指導が主で田中と練習で組むことはほとんどないです。田中が白帯だった時以来でした。彼女は入部当初は本当に華奢だったんですけど、めきめきと上達して。去年の12月に初段を取って久しぶりに稽古をしたら、昔よりも腕もしっかりと筋肉が付いていて、一つ一つの技に圧があるなと感じました。毎日相手をしていると気が付かないことなのですが、田中自身の成長も感じられる演武でした。(前大会から飛び受け身が禁止になりましたが、元気のある演武をするにあたり意識したことは)足さばきですね。転身して、崩しながら四方投げにつなげることで、狭い持ちスペースの中で綺麗にさばいて大きく動いて投げることができます。投げるところに注目されがちなんですけど、実際はそこまでの過程で綺麗に捌けないと倒せないので。飛び受け身だと結果だけに注目されがちなんですけど、それが禁止になったことで、過程の演武でも魅せられるようになると思い、足さばきを意識しました。(狭い中での試行錯誤もこの大会ならでは)本当は大きいところで思いっ切り投げたいし受け身を取りたいんですけど、こういう場所を与えられた中で、どうやってストレスなく楽しく演武をできるかっていうことを考えるのは私自身の演武の成長にもつながりました。(合気道を通して得たものは)社交性です。私は小中高と一貫校で新しい友達を作るっていうことも大学に入るまであまりなかったんですけど、合気道を始めて部活外でも監督の道場や、監督と親交のある道場に積極的に顔を出すようになりました。初対面でも容赦なく手首をつかみますし、頭を打ちますし、合気道をすることで怖気付かずに新しい環境に飛び込めるようになったと思います。(引退までに後輩に伝えたいこと)私は普段の稽古では声を出すことを意識しているんですけど、合気道をやっていると元気が出てくるんです。今も就活で疲れたまま部活に行っても、帯を締めて袴を履くと、気持ちが一新してやる気が出ます。後輩にも楽しく合気道をしてほしくて、その中でも合気道の何が楽しいのかを考えながら稽古をしてほしいです。私はボロボロになるまで先輩に投げられるのがとにかく楽しかったんですけど、技を掛けるのが楽しいっていう人もきっといると思いますし。引退して道場を覗いた時に、この部活活気があるなって思わせてほしいですね」川岸「(峰松との演武)演武では投げる向きが決まっているんですけど、合気道ではいろいろな向きにさばくのでその中で決まった向きに投げるのは難しくて。つかみ方や取り方にも種類があるんですけど、それによっても投げる向きが変わってくるので意識しました。(前大会から飛び受け身が禁止になって)一番端だったので外にいこうと意識すると畳の外に出ますし、受け身もダイナミックにするとぶつかってしまって空間の使い方には苦労しました。今年度から師範が変わられて、基本に帰ろうといろいろなことをご指導いただいています。技の掛け方でも、手解きっていろいろやり方があって。自分の中で技のバリエーションも増えましたし、今回は他と違う自分らしい演武ができたと思います。(今回の演武では)片手取りの小手返しが上手くいきました。普段の稽古でも手の動きよりも足捌きが好きで。今回は畳が狭いこともあって、動きが小さくなりがちではありましたが、足さばきをコンパクトにしないということを意識しました。(荒井監督は)自分の中でも常に新しい課題が見つかっているんですけど、それに対していつも的確なアドバイスを下さいます。お忙しい方で毎日稽古にいらっしゃるのは難しいので、次にいらっしゃるまでに新しいアドバイスをいただけるように自分たちも取り組んでいます。(3年生になって)自分が1年生の時は、3年生の先輩は本当に立派で大きく見えました。自分たちも後輩たちに緊張感を持って接してもらえるように意識しています。稽古にも今まで以上に集中して、真剣に取り組むようになりました。(れいめい会の演武では)荒井先生の受けをさせていただきます。7段の先生の受けをする機会もないので、ありがたいです。学生同士の演武では見えない課題もあると思うので楽しみです。(今後の目標は)昨年は黒帯もとって、全国にも出させてもらって、まだまだ成長すべきもころはたくさんあると感じました。今年から新しい監督を迎えて、昨年会長賞をいただいて秋の全国では学生のトリも務めさせていただくので、しっかりと演武を披露して今年も日本一になりたいと思います」田中「なるべく早く立ち上がって、受けで元気の良さを出そうと思いました。大きい演武場で明治の学生として演武するのは初めてだったので、これでまた成長できるかと思います。(人が多い中で)大きく動かないといけないんですけど、受けのことも気を付けないといけなかったのでそこは難しかったです。(力を入れた技は)四方投げです。先輩の受けをする中で大きく見せるための見せ場だったので、できてよかったです。(行川と)元気の良い合気道を体現している先輩なので、すごく尊敬しています。そのパワーを受けで引き出せたらいいなと思いながらやっていました。(4年先輩方から吸収したいこと)まだまだ力の伝え方、元気の良さの引き出し方とかは先輩方から見習わないといけません。(明日から稽古)1、2年生と普段から稽古をしていますが、自分たちが早く立ち上がってできるだけ多くの技を丁寧にすることで後輩もそうするようになると思うので、まずは自分たちから示していけるようにしたいです。(合気道を始めたきっかけは)大学入ってから武道をやりたかったので、合気道は初心者から始める人も結構いるのでやろうかなと思って始めました。やる度に分からないことがたくさんあって、奥が深いと常に考えています。(武道館での演武は)出た時にすごい人がいるなと思いました(笑)。とても緊張しました。(次の大会に向けて)次は学生が中心の大会で明治も会長賞として出場するので、今よりももっと上手い演武ができるように精進していきます」READ 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新体制で挑んだ大舞台 「和」の心を胸に堂々の演武を披露/全国学生演武大会
合気道 2016.11.27北は北海道、南は愛媛まで全国から学生が集まった今大会。明大からは峰松亮介主将(文3=鹿島)、矢崎昌光(法3=都立駒場)、行川彩香(政経3=東京女学館)、川岸駿介(商2=明大中野)、河守田真吾(政経2=八戸北)、山田寛彬(文2=渋谷教育学園)の6人が出場した。新体制になって初となる全国大会で全員が思い思いの演武を披露し、日頃の鍛錬の成果を発揮した。 新体制となり迎えた初めての全国大会。全国津々浦々から85の学生団体が一堂に会し、武道の聖地・日本武道館で全国学生合気道演武大会が行われた。明大の演武でひときわ目を引いたのが杖(じょう)を使った技。合気道の開祖・植芝盛平氏が考案した杖は「明治の伝統としても合気道の歴史からしても欠かせない」(峰松)。杖を使用する大学や道場が少ない中、行川と河守田が披露した36の杖の合わせは互いを尊重し合う合気道の精神を体現していた。 下級生の成長を感じる演武となった。部員数の多い今年の合気道部。例年より2人多い6人が演武を披露したこの日は、大会出場経験の少ない下級生にとってもいい実りあるものとなった。「回を重ねるごとに上手くなっている」(行川)と先輩も太鼓判。上級生が掛ける技を堂々と受けてみせた。 勝ち負けという概念を超越した武道である合気道。自己の鍛錬、他者を尊重する姿勢に重きを置くため、試合というものは存在しない。日々の稽古の積み重ねにより心身の錬成に励む部員たちは今回の大舞台での演武を経て、また一回り大きく成長したことだろう。「和合の精神」を胸に練習に勤しむ彼らはこれからも己に向き合い、鍛錬を続けていく。[谷山美海]演武後のコメント峰松「こういう大会は小手先だけで上手く見せようとしてもなかなか思うようにはいきませんが、普段の稽古の集大成は見せられたと思います。やはり大舞台では本来の力の一部しか発揮できないと思うので、その分普段の稽古をしっかりと行うようにしています。(主将になったことでの意識の変化)やはり責任感は強くなったと思います。普段の練習でも部員がケガをしないように今まで以上に気を配るようになりましたし、部員の意見にも耳を傾けるようになりました。(後輩たちの演武を見て)感無量でしたね。彼らが1年生として入ってきて、合気道の動きを何も知らなかったときから見ているので『こんなに動けるようになったのか』と感慨深い思いになりました。(今日の演武の出来は)反省すべきところも多々あったので、ビデオなどを見てこれからも精進していきたいと思います。(明大は今大会では毎年、杖を使った演武を披露しています)元々、杖は私たちの合気会の開祖でいらっしゃる植芝盛平先生が考案なさったもので、普段の稽古でこの杖や剣といったものを使う学校や道場は少ないのですが、植芝先生が『合気道は剣の動きだ』とおっしゃっていたこともあり、明治の伝統としても合気道の歴史からしても欠かせないですね。(合気道を通して修得したいこと)合気道というのは『ぶつからない』というのが大切なんです。例えば片手取りという技があって、相手の片手を取ってそこから技をかけるのですが、力を入れて相手を投げようとしても上手くかけられず技にならないんです。相手の力と自分の力を上手く調和させて、初めて技が始まるんです。大げさに聞こえるかもしれませんが、これは日常生活にも言えると思っています。合気道というのは試合はありませんが、精神の向上に重点を置いた武道なのでそういったことを日頃から意識していきたいと思います」行川「とても楽しかったです。2度目にして最後の学生演武だったので、自分の得意なことを決めて良い形で終わらせたいと思っていました。私は後輩と二人で杖をやって、36の杖というのは、監督にも以前褒めていただいた自分が一番自信を持ってやれる技なので、のびのびとやれて良かったです。(5月の大会はケガで欠場)大会の3週間前に靭帯を切ってしまって、本当に悔しくて。日本武道館で演武できる機会は5月の全日本と今大会しかないので、今回は出られて良かったです。5月の大会は関東学連というくくりでの出場で、明治もたくさんいる学生の一部という扱いなのですが、今大会は明治の代表として演武できたのも嬉しかったです。(後輩たちの演武は)一緒に杖を披露した河守田くんは今は審査に向けて練習してるんですけど、その間にもめきめき上達していっていて。今日は少し緊張していたのか少し動きが固かったところもあるんですけど、緊張の中この大舞台で36の動きを止まらずやってのけたのは、彼にとって一つ収穫になったと思います。本当に良い合わせをしてくれたので、私も自分のやりたいように好きに杖を振ることができました。山田も川岸も別の演武会で投げたことがあるんですけど、回を重ねるごとに上達していっているなと感じます。川岸とは慶應との合同練習で36の杖をやって、川岸は川岸でいい杖を振るようになったと思います。(練習で心がけていること)こういった大会で良い演武をするためには、どれだけ自分の技に自信を持って挑めるかということが大きく影響していると思っていて、今までは自信を持って演武するように心がけていました。最近は大会にもたくさん出させてもらうようになって、体に動きが染み込むぐらいたくさん稽古を積んできた成果だと思います。(これからの目標は)当面の目標は二段ですが、演武大会を制覇しいなとひそかに思っています。一応後期は出られる演武会には全部出たので、あとは5月の全日本だけ出られれば、悔いが残らないかなと思います。そのためにもケガはしないように気を付けやっていきます」矢崎 「練習していた成果は出せたと思うのですが、中盤の技で一つ慌てて雑になった技もあったので、そこは大学に帰ってもう一度練習し直そうと思います。(上手くいったのは)最後の決めの部分ですかね。(後輩との演武は)自分と組んでいた彼(山田)は受け身がすごく上手い子なので、今日も軽々と飛んでくれて良かったです。(最上級生になって)視野が広くなったと思います。今まで持っていた後輩としての目に加えて、最上級生としての視点も持てるようになったので、部のことをより考えられるようになりました。(新体制は)軌道に乗り始めたかなとは思いますが、その分油断も出てくるので気を引き締めてやっていきます。(これからは)12月の頭に昇級昇段審査があるので、それに向けて稽古中です。自分は次は二段を受けます。二段からは今までになかった体術で武器の動きをさばく技などが多く出てきます。対多数の状況なども考慮しなければいけなくなるので、よりいっそう励んできます。(これからの一年間の抱負)自分は今までスポーツなどで努力したことがなかったんですけど、目の前の部活動に集中して卒業までやり抜きたいです」川岸 「自分は合気道やっている人の中では大きいし重い方なので、受け身の際に大きな音を立てたりだとかダイナミックにやろうと心がけました。(上手くいった技は)入り身投げですね。練習の際に先輩から『もう少ししっかりつかまった方がいいよ』とアドバイスしてもらって、回を重ねる度に体が軽くなっていったので。自分のコンセプトとはずれてしまいますが、ギャップをつけてやれたかなと思います。(新体制になって)やはり麻野先輩の引退はすごく大きかったです。でも、新体制では幹部も5人いて毎日違うメニューで練習できたり新鮮です。部員の士気も上がっていると思います。(普段の練習では)いつもは黒帯の先輩に教わったりしていますが、今は審査に向けての練習が主です。とりあえず体に覚えさせるって感じですね。自分は次が初段です。技の数も増えるんですけど、それ以上に自分たちが今までにやってきた技のクオリティをどれだけ高められるかっていうのを見られます。(5月の全日本以来の2度目の全国大会でしたが)やはり緊張しますね。でも場数を踏ませてもらってステップアップしたつもりで挑んだんですけど、大人数の中でも相手だけを見て自分の演武ができました。(他大学の演武を見て)同じ流派でも指導者によって受け身の取り方一つにしても様々なので。合気道には正解はないですし、新鮮で面白いですね。(これから)やっぱり『試合』ではないですけど、誰から見ても『明治すごい』って圧倒できるような演武をやっていきたいです」河守田 「自分にとっては初の演武大会で緊張していたんですが、始まったら緊張も忘れてスムーズにいけました。課題などもありますが、満足のいくものとなったと思います。(上手くいった技は)36の杖というのをやったんですが、その中の二段突きなどの動作は上手くいったと思います。(最近の稽古)各人のスタミナをつけるように体力の強化を意識したメニューをやっています。学年関係なく熱心に取り組むことができて、下級生も力を付けてきているのかなといった感じです。(心がけていることは)毎回の稽古で、前回の稽古よりもスキルアップするようにしています。体力的のも精神的にも厳しいトレーニングを積んで、一回り二回りと大きな人間になりたいです」山田 「演武会には何度か出たことがありましたが大きな大会は初めてでした。1時間ぐらい前からすごく緊張して。同期からも『顔が赤いぞ』って言われちゃってたんですけど、始まったら夢中でした。一緒に組んでくださった矢崎さんが上手くリードしてくれたので、思い切ってやれました。(新入生の指導は)どこまで口酸っぱく言うかというところは難しいところではありますが、1年生はみんなしっかりしているので助かっています。(心がけていることは)無理しない範囲で自分を追い込むことですかね。(上手く決まった技は)入り身投げっていう技で、投げられてそのまま立つっていうのがあるんですけど、綺麗にできたんで自分でも嬉しかったです。(合気道をする上での目標は)自分は筋力よりも持久力が持ち味だと思うので、それを伸ばしていきたいです」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
〝武道の最高峰〟とも名高い合気道。勝敗という概念がなく、自己の鍛錬や他者を尊重する姿勢に重きを置く。体格や体力に大きく左右されず、国境を越え老若男女に人気だ。合気道部は1958(昭和33)年に現在の名誉監督である小林保雄氏(昭33工卒)により創部。部員全員が一般入部であり、大学から合気道を始めその道を極める選手も多い。年に2度行われる全国規模の演武大会や昇級・昇段審査は、日頃の鍛錬の成果を発揮する重要な場。和泉体育館にある200畳の恵まれた施設で週5回稽古に励み、技術の向上だけでなく心身の錬成のため汗を流す。