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集大成 武道館で堂々の演武/全国学生演武大会
合気道 2023.11.28全国各地の合気道部員が日本武道館に集結した全国学生演武大会。一心不乱に稽古に取り組んできた明大の4人は、今年度最後の大舞台で堂々たる演武を披露した。 ◆11・25 第62回全国学生演武大会(日本武道館)▼演武者安藤、加藤、中村、眞下 聖地・日本武道館で行われた今大会は、5月に行われた全日本演武大会から約6カ月ぶりの大舞台となった。〝正勝吾勝〟を合気道部のスローガンに掲げている明大からは加藤駿主将(商4=国学院)、眞下廣誠(政経4=城北)、安藤遼大(情コミ2=横浜翠嵐)中村晃誠(政経1=所沢西)の4名が出場。1年間の集大成と鍛練の成果を発揮した。 学生生活最後の大会に挑んだ加藤と眞下は、落ち着いた演武で自らの花道をつくる。「3回目の武道館なので慣れていた」(眞下)。海外留学したこともあり、眞下にとっては1年半ぶりの公式大会出場となったが、磨き上げてきた技術を遺憾なく発揮。日々の稽古で部全体を引っ張ってきた加藤は、清々しい表情で「自分の日々の練習の成果を粛々と出せたので良かった」と語った。振り返ってみれば新入生勧誘や部の運営に苦労することもあったが、最後の最後まで主将らしく力強い演武で有終の美を飾った。 頼れる主将が引退する明大だが、新しい風が吹き込む。眞下とペアを組んだ1年生部員の中村は、初の武道館で活気のある演武を見せる。「今までより良い演武ができた」(中村)。また、大会直前に初段となった2年部員の安藤は加藤とペアを組み、基本技を正確に披露。「加藤先輩と気持ちを通わせながら演武ができて良かった」(安藤)。これからの明大合気道部を担っていく2名は、来年度に向けて幸先の良いスタートを切った。[李翔恩] 大会後のコメント加藤――今日を迎えるにあたって、どのような準備をされましたか。 「まずは演武会があるということで、練習の時にどういう技をやろうかというのを考えて。あと演武の際は技同士のつながりが大事なので、それも考えながら練習をしてきました」――これからは、後輩の皆さんが部を引っ張っていきますがどのようにお考えですか。 「今まで先輩がつくってきた明治らしさをある程度保ちながら、自分たちなりに新しいより良い合気道部をつくっていってくれればと思います」――4年間を通して楽しかったことはありますか。 「楽しかったことはコロナが終わってからだんだん他の大学との合同稽古というのができるようになって、大学ごとにその特色というのが技とかに表れていて、お互いの技の違いみたいなのを知るようになって交流関係を深められたので楽しかったです」眞下――4年間を振り返っていかがですか。 「入った時の目標は、指導者の方と同じくらいうまくなることだったのですが4年では全く足りなかったので、今後も合気道を続けていつか先生に追い付けるように頑張っていきたいと思います」――後輩たちへの期待はいかがですか。 「とりあえず新入部員をたくさん入れてもらいたいです(笑)。その上でどんどんうまくなって、何年後にまた会う時に『先輩下手っすね』と言えるくらいになっていただけるとうれしいです」安藤――初段に合格をして新しい袴で演武ができたことはいかがでしたか。 「うれしかったです。去年のこの大会に出た時に、来年はできれば袴を履いて出たいなと思っていたので。無事それがかなって、今年は履いて出られて良かったと思います」――演武が終わった時の心境はいかがですか。 「始まるまではすごく緊張したのですが、、始まってからは割とそんなこともなく、さらっとできてよかったかなと思います。もちろん改善点もありますが、それなりに満足できる結果で、来年はもうちょっとうまくなっていきたいと思います」中村――演武を振り返り、課題点はございましたか。 「似たような技を何個か出してしまったので、まだまだこれからです」――初めての武道館でしたが、緊張感はございましたか。 「正直そんなに緊張はしていなかったのですが、ピリピリした空気みたいなものを感じました」READ MORE -
昇段審査 安藤が一級に合格/合気道部昇段審査
合気道 2023.07.287月12日、合気道部の前期練習最終日に一級審査が行われた。他の部員が見守る中、師範の目の前で演武を披露。見事に合格をつかみ取り一級昇段を果たした。 今回一級審査を受けたのは安藤遼大(情コミ2=横浜翠嵐)。合気道には全部で五級から一級、初段から八段までの階級と段位がある。昇段審査では、一級取得のための指定された技を師範の前でチェックしてもらい、師範から認定を頂いたら合格になるという形式だ。大学から合気の道へと進んだ安藤は1年次春から週5回ほどの稽古を経て、ようやく一級への挑戦権を得た。 厳かな空気の中始まった昇段審査。「緊張していたけれど、いつも通りできれば大丈夫だろうという気持ちがあった」。特に、相手を腰に乗せて投げる『腰投げ』には力を入れて取り組み審査当日を迎えた。審査では立ち技、座り技、半身半立ち技などの審査を40分にわたって実施。2人の師範がまなざしを向ける中、安藤は堂々たる演武を見せた。「正直不安だった」と振り返ったものの稽古を継続してきた努力が実を結び、採点の結果は無事に昇段。これで晴れて一級の仲間入りを果たした。 (写真:演武をする安藤(右)) 「先生方からは腰投げは褒められたが、今後改善すべき点もたくさん指摘された」と高評と不評の成長材料があった中、これにて前期の活動は終了。「もちろん次は初段を目指す。初段を目指して質のいい稽古を心掛けたい」と安藤は気を緩めずさらなる高みを見定めていた。束の間の夏休みの後、部の稽古は合宿前から再始動をする。次のステップへと飛躍をするために、持ち帰った収穫を次の稽古で生かすことで、さらに腕を磨いていくだろう。 [石田聖] 審査後のコメント安藤――審査を迎えるまでにどのような準備をしてきましたか。また苦労はありましたか。 「腰投げが苦手なのでそこを重点的に準備しました。腰投げは他の技に比べると失敗したときが少し危険なので苦労しました」 ――前期の活動を振り返っていかがでしたか。 「4月の新歓で頑張って新入部員を集めたかいがあって、人が増えた合気道部は楽しかったです。特に今年度から自分が教える立場、見られる立場になるのが新鮮で緊張感がありました」 ――夏休みをどのように過ごしたいですか。 「夏休みも毎日は厳しいかもしれませんがトレーニングを行って、次の稽古を最高のコンディションで行えるようにしたいです」READ MORE -
4年ぶりの有観客開催 聖地で稽古の成果を披露/全日本演武大会
合気道 2023.05.284年ぶりの有観客開催となる全日本合気道演武大会が日本武道館で行われた。明大からは2人の選手が出場し、大観衆の前で堂々の演武を披露した。 ◆5・27 第60回全日本合気道演武大会(日本武道館)▼演武者加藤、安藤 昨年11月の全国学生演武大会以来の大舞台となる今大会。明大からは加藤駿主将(商4=国学院)と安藤遼大(情コミ2=横浜翠嵐)が関東学生連盟として出場した。「平常心で演武ができた」(安藤)。4年ぶりに有観客として開催され、小さくないプレッシャーを感じるはずだったが、2人は一心不乱(いっしんふらん)に取り組み、力強い演武を見せた。 だが、決して順風満帆(じゅんぷうまんぱん)な道のりではなかった。出場予定だった高澤寿成(営3=東北学院榴ヶ岡)がケガで欠場。そのため、下級生である安藤に出番が回ってきた。「安藤は自分の性格と真反対なところもあると思う。頭が良くて、よく自分が起こしたミスを指摘してくれるので、とても頼りになる」(加藤)。「加藤先輩は真面目な方で、演武だけではなく、部活の運営に関してもいろいろ引っ張ってくれている」(安藤)。大会でコンビを組むのは初めてだが、2人は普段の稽古から築き上げてきた深い信頼関係で、困難を乗り越えられた。 「最後の全日本合気道演武大会なので、悔いのないように練習して、今までで最高の演武ができるように」(加藤)。念願かなって大観衆の前で演武をやり切った。だが、部員の目は既に11月の全日本学生演武大会に向いている。「11月の大会は学生メインとなるので、学生らしさを発揮し、一つ一ついい動きを見せるように頑張りたい」(安藤)。決して満足せず、次なる舞台でさらなる飛躍を見せるために、自分を磨き続ける。 [李翔恩] 大会後のコメント加藤――今回はどんな演武をしてきましたか 「肘が硬いと指摘されてきたので、なるべく脱力して技をかけられるように、日々の稽古の中で意識して練習してきました」 ――演武中はどのようなことを考えていましたか。 「とにかく、どういうふうに動けばベストかを考えていました。あとは姿勢も大事なので、技をかける上で、それも意識していました」 安藤――演武が終わった時の心境はいかがでしたか。 「演武時間がそこまで長くなかったので『あ、もう終わったのか』というのが素直な気持ちでした」 ――加藤先輩とどのような準備をしましたか。 「スペースが普段より狭いので、そこで自分の演武ができるように、2人で打ち合わせしていました」READ MORE -
新入生歓迎コンパが開催 OB・OG集結で話に花が咲く/明大合気道部新入生歓迎コンパ
合気道 2023.05.215月20日、明大合気道部新入生歓迎コンパが開催された。合計5名の新入生と現役部員3名の他に、合気道部のために力を尽くした師範やOB・OGも出席し、会場は終始にぎやかな雰囲気だった。 明大和泉キャンパス食堂で行われる式典は新入生の自己紹介から始まった。競技部員3人とマネジャー部員2人は力強く自分の経歴や意気込みを発表し、会場内は大きな歓声と拍手に包まれた。その後、師範が乾杯音頭を取り、参加者は美酒佳肴(びしゅかこう)をいただきながら、合気道に関するさまざまな話題で盛り上がった。「思っていたよりも優しい先輩方が多く、楽しい時間を過ごした」(中村晃誠・政経1=所沢西)。コロナ禍後初の対面新歓となったが、部員の努力もあり、式典は順調に進んだ。「段取りが大変だった。準備の段階でも先生の間で連絡が行き届いてなかったりしてたので、できる限り自分から連絡するように心掛けていた」(加藤駿主将・商4=国学院)。最後には、参加者全員で肩を組んで明大校歌を斉唱し、式典は円満に終了した。新歓コンパを楽しむ参加者たち また、加藤と安藤遼大(情コミ2=横浜翠嵐)は、5月27日に行われる全日本合気道演武大会に向けて、周りから激励を受けた。全日本合気道演武大会は日本武道館で開催し、全国から多くの合気道家が集結する大会である。明大は関東学生連合の一員として出場する。「自分が最高学年で引退まであと少しということで、今までやってきた中で最高の演武ができれば」(加藤)。試合形式ではない演武は、自分との戦いである。今年度も心・技・体を極めた素晴らしいパフォーマンスに期待したい。[李翔恩]部員コメント加藤――新歓活動を振り返っていかがでしたか。 「昨年度の新歓は自由にできなくてブースから動けないという状況ですごく大変でした。今回は初めての対面での勧誘活動なので、戸惑った部分もありましたが、様々な準備をして、できる限りいろんな新入生にアクセスできて、結果的に5人も入ってくれたので、とても良かったと思います」中村――これまでの練習の感想はいかがですか。 「新入生に合わせて、結構簡単な技を教えてくれていて、休憩も多めに取ってくれています。合気道の技術だけじゃなくて礼儀や作法など、精神面での教育もたくさんあったと思います」READ MORE -
聖地・武道館で演武披露 全国から合気道家が集う/全国学生演武大会
合気道 2022.11.271年間の総決算となる全国学生演武大会。全国から71団体の代表者約400人の選手が日本武道館に集結し、明大からは4人が出場。数多くの技を披露し、日頃の鍛錬の成果を発揮した。 ◆11・26 第61回全国学生演武大会(日本武道館)▼演武者安藤、加藤、高澤、橋本 5月に行われた全日本演武大会から約6カ月ぶりの演武披露の場となった今大会。4年生にとって最後の公式大会の場は武道の聖地・日本武道館で行われた。明大からは橋本開成(情コミ4=都立昭和)、加藤駿主将(商3=国学院)、高澤寿成(営2=東北学園榴ヶ岡)、安藤遼大(情コミ1=横浜翠嵐)の4人が出場。日頃の成果を全国大会の舞台で堂々発揮した。 (写真:堂々の演武を披露した安藤(左)と高澤(右)) 4年生の橋本にとっては最後の大会に挑むこととなった。わずかな競技時間に4年間の思いを集約した。「新型コロナウイルスの影響で大会が全てなくなってしまい4年間つらいこともたくさんあった」(橋本)。大会が中止になっただけではなく、練習自体もできない期間があった。同期が辞めてしまい同期の部員は橋本1人に。それでも「途中で辞めたら中途半端になると思った。最後までやってみて頑張ろう」と決意。先が見えない苦しみを懸命に乗り越えて、新型コロナウイルスによる制限が緩和された後は徐々に稽古を増やしていき、限られた部員の中で、工夫を凝らして互いに稽古に励んだ。そしてついに迎えた全国学生演武大会当日。「大学に入学し、合気道に出会って得られるものが大きかったので、4年間やってきてよかった」(橋本)。演武場では練習で取り組んできた以上の成果を発揮した。悔いを残すことなく迫真の演武を披露。達成感とともに4年間の学生生活での最後の大会は幕を閉じた。 [石田聖] 大会後のコメント 橋本――演武を振り返っていかがでしたか。 「練習の成果が出たと思います。4年間ほとんど演武をする機会がなかったので4年間の集大成として、満足のいく演武ができて良かったかなと思います」 ――つらい時期はありましたか。 「2年の終わりくらいです。大会がなくなってしまい、モチベーションもなくなり、同期も何人か辞めていったのでつらかったです」 ――最後までやり切ってどんな気持ちですか。 「途中で辞めないで良かったと思っています。先生方、OBの先輩方、後輩たちの頑張りもあって幸せな4年間でした。やってきて良かったです」 加藤――今大会に向けて意識して練習したことはありますか。 「いつもの明治の練習で行っているのは人に技をかけて力をいかに使わずに倒すかという稽古ですが今回の演武大会は人に見てもらうということでなるべくきれいに大きく動くことを意識して稽古してきました」 ――新主将としてどのようなことを心掛けていますか。 「コロナ禍で人数が少なくなってしまい、人数が多い分の楽しさとか賑わいが今の合気道部にはないのでモチベーションが保てるように練習メニューも楽しくして、叱るのではなくいいところを見つけて伸ばしていくように心掛けています」 ――新入部員の勧誘はどのように行っていきますか。 「例年ですとキャンパス内でチラシを配って『このあと稽古あるから来ない?』と誘えたのですが今はブースが固定されているので来年度はSNSやホームページなどの春新歓に向けて整備していこうと思っています」 高澤――合気道の魅力を教えてください。 「合気道は漢字の通りで、気持ちを合わせていくスポーツなので、調和のあるスポーツということが、魅力の一つだと思います」 ――合気道を始めたきっかけを教えてください。 「僕は友達に誘われて合気道を高校から始めたので、その道を今も続けようと思って合気道を頑張っています」 ――合気道の大会や昇段はどんな仕組みですか。 「昇段は技が決まっています。昇級は、稽古日数もあり、それを足して、それがしっかりとできているのかを師範の方に判断していただいてそれで昇級が決まります」 安藤――どのような心境で演武に臨みましたか。 「僕は合気道を大学から始めたので、初めて人前で合気道をする機会だったので、かなり緊張をしていて、何も考えていなくて初めの太鼓が鳴った時に切り替えて頑張ろうと思いました」 ――演武後はどのような心境でしたか。 「大きな失敗というのはなかったので、ほっとしました。これからは思い通りの理想に近いような演武ができるように稽古に励んでいきたいと思います」 ――普段はどのような練習を取り組んでいますか。 「最初にやる技を先生などが決めて、先生が前で一度解説を見せてくださって、それを見たあとに現役部員同士で技を掛け合っています」 READ MORE -
3年ぶり武道館での開催 聖地で堂々の演武披露/全日本合気道演武大会
合気道 2022.05.29昨年度までは新型コロナウイルスのため地方会場での開催だったが今年度は武道の聖地、日本武道館での開催となった。無観客開催となったものの会場は出場者の熱気に包まれていた。明大からは2人の選手が出場。全国から集まった精鋭たちと共に立派な演武を行った。 ◆5・28 第59回全日本合気道演武大会(日本武道館)▼演武者加藤、眞下 11月の全国学生演武大会以来の大会の場となった明大合気道部。全国から多くの学生や社会人の合気道家が集結した。「普段お目に掛かれない方たちが来ていた」加藤駿(商3=国学院)。明大は関東学生連合の一員として出場。他大学の学生と共に演武を行った。学生らしい勢いのある演武から日々の努力がうかがえた。全身全霊で挑んだ1分30秒。誇らしさを胸に抱き、大会を終える。 「日々の稽古を大切にして技を上達させていきたい」(加藤)。新型コロナウイルスの流行によって稽古に制約が生じるものの一回一回の稽古を大切に取り組む。稽古の継続やチームメートの存在とともに厳しさを乗り越える。今大会は闘志を燃やし続けて挑んだ。苦しい経験が自信となった。 次は11月の全日本学生演武大会が控える。「もっとうまくなりたい」(眞下廣誠・政経3=城北)。その言葉通り、選手たちはさらなる上達を目指す。合気道の演武は対戦ではなく己との闘いである。そのため自分の技を極めていくことが必要。ひたむきに激しく稽古に取り組むことで自分自身に打ち勝つ。 [石田聖] 大会後のコメント加藤――本日の演武を終えていかがでしたか。 「他大学の方や、道場長や他の師範の方にも見ていただけるので、精いっぱいの演武ができたと思います」 ――後輩たちにはどのようなことを期待したいですか。 「合気道は相手の力の方向などを見極めることが1番大事になってくるので独りよがりの稽古にならないように自分の技を稽古の中で上達したいです」 眞下――どのような気持ちで演武に臨みましたか。 「かなり緊張していましたがいつも通りにやろうという気持ちで出場しました」 ――日本武道館で演武を行えたことはいかがですか。 「とても大きいなと思いました。昨年度よりも人が5倍程多い気がします」 READ MORE -
2年ぶりの開催 堂々たる演武を披露/全国学生演武大会
合気道 2021.11.292年ぶりの開催となった。コロナ禍で大会が立て続けに中止となっていたが今年度ついに開催され、明大からは4年生4人が出場。全国津々浦々から集まった学生が日頃の鍛錬の成果を披露した。 ◆11・27 第60回全国学生演武大会(日本武道館)▼演武者飯塚、淺野、勝部、菊地 ブランクを感じさせない演武を披露した。北は北海道、南は広島と全国各地から合気の道を志す学生が集結した今大会。全大学の中で1番手での発表となりプレッシャーのかかる場面だったが「4年間の経験を素直に出すだけ」(菊地應・文4­=芝)と緊張を感じさせない演武を披露。「精いっぱい出し切った」(淺野裕久・政経4=静岡県立富士)。伝統である〝スタミナ明治・技の明治〟を体現し、見事3分間の演武をやり切った。 「やり切れた4年間だった」(飯塚海帆・営4=私立成城)。コロナ禍により道場での稽古が満足にできない期間も。それでも「木刀を使った稽古は(一人でも)普段からできる」(菊地)と日々試行錯誤しながら鍛錬に励んできた。コロナ禍にも負けずに続けた鍛錬の成果を発揮することができた大会となった。 「今大会に出場できるとは思っていなかった。これも何かの縁だと思う」(勝部孝之・文4=松江北)。さまざまな人との縁と協力によって開催することができた今大会。感謝の気持ちを胸にやり切った演武は次なる世代への架け橋となったに違いない。 [菊地隼人] 大会後のコメント飯塚――今大会の演武はどういった演武をしたいと思い挑みましたか。 「今大会は久しぶりの行事となりました。新型コロナウイルスの影響で稽古が満足できない中での開催となったので基本を大切にすることを意識して挑みました」 淺野――4年間を振り返っていかがでしたか。 「自分は濃い4年間だったと思っています。やはり体育会ということでかなりつらいこともありましたが振り返ってみるとやはり良いことしかなかったです。本当に幸せな充実した4年間を過ごさせてもらったと思います」 菊地――2年振りの大会ということについていかがですか。 「本場でできるということはとてもうれしかったです。2年振りということですが稽古の延長という感じでしたのでこの大会は終点でも始点でもなくただの通過点だと思っています。日本武道館だとしても普段と同じ畳の上でやっているという気持ちで演武しました」 勝部――4年間を振り返っていかがでしたか。 「4年間に対する感慨深さは終わった直後ではなく、だんだんと感じるものだと思うので今は何も言えないです。ただ出場させてもらえると思っていなかったので本当にたくさんの人のおかげだと思います」READ MORE -
集大成の演武 心身の鍛錬の成果を披露/全日本演武大会
合気道 2019.05.26年に1度の大舞台がやってきた。令和改元後初となった今年度の全日本演武大会。武道の聖地・日本武道館で、日頃の鍛錬の成果を堂々と披露した。 ◆5・25 第57回全日本演武大会 ▼演武者 落合、小高、加藤、松井、山田、石井、新井、宗像、岡、向江、渡邊、勝部、飯塚、麻生、岡崎 学生らしさを発揮した。世界各国から合気道愛好家が集う大舞台で、明大からは落合昭光主将(法4=明大中野)、小高雅広(法4=西武学園文理)、加藤大喜(情コミ3=都留興譲館)、松井一晃(法3=栄徳)の4名が関東学生合気道連盟として出場。荒井清監督率いるれいめい会の演武には15名が参加した。今大会では5種類の技の構成が決まっており構成の部分で個性を出していくのが難しい中「学生らしく元気に大きく動く」(加藤)ことを意識。明大が目標として掲げる〝スタミナ明治・技の明治〟を体現する、技を何度も繰り出していくダイナミックな演武を披露した。 伝統を引き継ぐ。〝スタミナ明治・技の明治〟の両立を目指し、稽古以外にも走り込みなど基礎的なトレーニングを実施。また「投げてすぐに立ち上がって食らいつくというような稽古の方法」(落合)でスタミナをつけていく。かつての明大合気道部でうたわれた〝スタミナ明治〟を取り戻す。 下級生に思いを受け継ぐ。今大会が集大成となった4年生。知と技を次の代へ伝承する。伝統を守りつつ「自分の個性を出して、全体で刺激しあってどんどん伸びていって欲しい」(落合)。稽古を積み重ね、心身を磨き上げていく。 [中澤美月] 大会後のコメント 落合 ――最後の全国大会にかける思いはございましたか。 「日本武道館でやる演舞は最後というのもあって、学校としてというよりは関東の学生としてまとめてという形ではありましたが、これだけの人に見ていただいて、先生方にも教えていただいたものが全部出せたと思います。考え深いものがありました。終わった後には終わったんだということと今までのことへの感謝の気持ちを抱きました」 小高 ――今日の演武を振り返っての感想をお願いします。 「自分はこの全日本の演武大会は、4年生になって初めて出場する機会を得たので、まずそこにまわりの同期とかへの感謝が第一で、演武の時間は実際短かったのですが、狭い中でもダイナミックな動きを意識して、魅せる合気道をできたと思います」 小島正大(法3=明大中野) ――4年生が引退しますが、寂しさはございますか。 「上がいたから安心して稽古できたというのはあったので、いなくなると指針がなくなるので不安が大きいかもしれないです」READ MORE -
全国の大舞台 新体制で鍛錬の成果を発揮/全国学生演武大会
合気道 2018.11.18全国から武道の聖地・日本武道館に学生が集結した。学生が主役となる今大会で、明大からは落合昭光主将(法3=明大中野)ら20名が出場。日頃の鍛錬の姿を、堂々と披露した。 ◆11・17 第58回全国学生演武大会(日本武道館) ▼演武者 小高、落合、梶間、鈴木駿、鈴木優、永友、新井、石井、並木、宗像、山田、山中、加藤、小島、小林、田村、松井、山崎、岡、渡邊 新体制で迎えた今大会。明大は一番手での演武だったが臆することなく「落ち着いてやることができた」(落合)。1分という限られた時間の中で、昂然(こうぜん)たる演武を行う。新主将を務める落合は、前主将の川岸駿介(商4=明大中野)が昨年度同大会で披露した投げ技を受け継ぎ披露した。 知と技を継承する。62代目となる3年生世代のモットーは「スタミナの明治」と「技の明治」。かつてうたわれていた「スタミナの明治」に加え「技を画一したものにしていく」(落合)。これを目標に掲げ、日々修練を積む。「個性をつぶさずのびのびとやっていける環境」(石井萌々香・政経3=東葛飾)をつくることも忘れない。合気道の技を磨きながら、人としても成長していく。残る9か月、明大の伝統を引き継いで後輩への指導に当たる。「和」の武道である合気道。心身の鍛錬を通じて、健康な体と強い心をつちかっていく。 [中澤美月] 大会後のコメント 落合 ――今日の演武を振り返ってどうでしたか。 「練習はそこそこしたので、練習、普段通りに行うことができました。そこまで緊張することなく、柔らかくできたので良かったと思います」 永友健也(法3=横浜平沼) ――どういう演武をしようと臨まれましたか。 「技は、演武大会をする機会がなくて11月にたくさん入ってくるので、最近課題を見つけ始めて、例えば技が小さく見えがちだったり、足が動いてなかったりするのを、最近自分の演武を見直してしっかり発見して、今回の演武大会に生かせるように心がけました」 石井 ――代が変わって初めての大きな大会でした。 「今までは先輩方が演武される姿を見て、いつかは立ちたいって思っていたんですけど、あまり想像ができる範囲ではなかったので、夢のような感じだったので。いざこう自分たちが演武するとなって、最上級生になったんだなという、改めて別の、部を引っ張っていかなきゃなという気持ちは強くなりました。演武大会までの間もそう思ってました」READ MORE -
武道の聖地で堂々の演武 4年生の最後の舞台に下級生も花を添える/全日本演武大会
合気道 2018.05.27 ◆5・26 第56回全日本演武大会(日本武道館)▼演武者 川岸、河守田、橋本、山田寛、田中、小高、落合、梶間、鈴木駿、鈴木優、永友、新井、石井、宗像、山田彩、山中、加藤、小島、小林、松井、岡、渡邊 日頃の鍛錬の成果を存分に発揮した。年齢、国籍、さまざまな垣根を越え合気道家が一堂に集まった全日本演武大会。明大からは川岸駿介主将(商4=明大中野)、山田寛彬(文4=渋谷教育学園)、宗像瑛子(法3=宇都宮女子)、山中彩香(文3=明大明治)の4名が関東学生連盟として出場した他、荒井清監督が会長を務めるれいめい会の演武にも20名が参加。武道の聖地・日本武道館で堂々の演武を見せた。 集大成の演武を披露した。学生連盟演武には3、4年生の各2名が出場。過去2回、全日本演武大会での演武経験を持つ川岸は「やってきたことを全部出し切る」(川岸)と、学生らしいダイナミックな演武を披露。新入生への指導で主眼を置いているという「原点に立ち返った基本に忠実な動き」を意識した。また、山田寛彬(文4=渋谷教育学園)は学生連盟としては今大会が初の演武。大舞台を前に「埋もれないように目立っていこう」(山田寛)とめりはりのある演武を見せた。 下級生も今大会にかける思いは強かった。川岸の受けとして演武に参加した山中は、大役を果たし「念願で夢だった。とにかくうれしさに浸っている」と熱い思いを口にした。先輩の胸を借り、4年生にとっての武道館での最後の演武に花を添えた。 技と知識を次の代へつなげる。合気道部の幹部交代が行われるのは8月末の夏合宿。代替わりまで3カ月を切った。「1年生は始めて3、4カ月が一番大事な時期。基礎をつくってあげて、悔いのない指導をしていきたい」(川岸)。総勢12名の大所帯である3年生世代にバトンを渡すべく。最上級生は最後の大仕事として、後輩の指導に当たる。[垣内萌恵]大会後のコメント川岸――今日の演武はどうでしたか。 「最後の武道館での演武だったので、やってきたことを全て出し切ろうという気持ちでやりました」――満足いく出来でしたか。 「思い通りに動けない部分もありましたが、総合としては自分らしい演武ができたと思います。大きい演武をしたいと思っていたので、それはできました」山田寛――今日の演武の感想をお願いします。 「しっかりと力は出せたと思います。大人数の中でやるので、その中に埋もれないように、目立っていこう、しっかりやろうと臨みました」――武道館で最後の演武となりました。 「自分はこの大会は初の出場でした。お客さんがすごく多くて、学生として日本武道館で演武できるのは感慨深いです。大きく動いて、めりはりのある動きを意識しました」宗像――上級生となり心境の変化はございますか。 「新しく1年生が入ってきて、また黒帯になって指導する側になったので、自分が学んできたことを後輩に伝えようと思っています。また、1年生に教えていく中で自分が初心に戻って、改めて技を磨けるように気持ちを入れ替えています」山中――4年生もこれで全国大会引退です。 「主将である川岸先輩の武道館最後の演武として、受けで出させていただけたのは念願であり夢だったので、今はとにかくうれしさに浸っています」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
〝武道の最高峰〟とも名高い合気道。勝敗という概念がなく、自己の鍛錬や他者を尊重する姿勢に重きを置く。体格や体力に大きく左右されず、国境を越え老若男女に人気だ。合気道部は1958(昭和33)年に現在の名誉監督である小林保雄氏(昭33工卒)により創部。部員全員が一般入部であり、大学から合気道を始めその道を極める選手も多い。年に2度行われる全国規模の演武大会や昇級・昇段審査は、日頃の鍛錬の成果を発揮する重要な場。和泉体育館にある200畳の恵まれた施設で週5回稽古に励み、技術の向上だけでなく心身の錬成のため汗を流す。