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明大スポーツ第520号『レジャースポーツ特集』ワンダーフォーゲル部インタビュー拡大版
ワンダーフォーゲル 2022.07.157月14日発行の明大スポーツ第520号の企画面では、登山の魅力を語ってくださったワンダーフォーゲル部。その他、普段の部活動紹介も含めて新聞内ではやむを得ず割愛したインタビュー部分を掲載いたします。(この取材は6月23日に行われたものです)(写真:北八ヶ岳登山を行う部員たち※写真はワンダーフォーゲル部提供) 早川賢信(農3=日川)――ワンダーフォーゲル部の活動について教えてください。 「主な活動は二つあります。一つは合宿。もう一つが週1回のトレーニングです。この二つが主な活動になっています。(合宿では)登山とキャンプ、ベース中のサイトワークが基本となっています」 ――山岳部やローバースカウト部との違いを教えてください。 「山岳部だと3ヶ月間山に籠ることがあると聞いたことがあるのですが、ワンダーフォーゲル部はそんなことはなく、長くても3泊4日です。キャンプといっても、ローバースカウト部とは異なり、焚き火は行わず、ガス管を持っていき、ガス管にヘッドという機械を取り付けます。そこから快適に火を起こし、料理をし、テントに泊まります」 ――合宿について具体的に教えてください。 「基本的に2泊3日の合宿が多いです。初日のいちばん体力がある時に、一気に登り、宿泊します。その後はあまり登らないことが多いです。登っても少し登る程度で、2日目以降はそこまできつくないことが多く、3日目は下山します。(2日目は登るペースを下げて)様々な山を縦走したり、重いザックを置き軽いザックに替え、少し高い山を登って戻ってきてまたザックを背負うというピストンというものを行っています」 ――ザックの重さはどのくらいなのですか。 「男子だと30キロくらいです。女子でも15〜20キロにはなるかと思います。必要最低限の道具をそろえようとするとそのくらいにはなってしまいます。最低限の装備は、もちろんザックと寝袋、レインコート、あと食料などです」 ――練習はどんなことをしているのですか。 「週1回のトレーニングは、和泉と生田と駿河台の3つのキャンパスに分かれて行われています。自分は生田キャンパスなのですが、生田のトレーニングには週1回みんな参加して、ランニング、筋トレ、体幹などの基本的なトレーニングを行っています。和泉にはボルダリングの施設があるので、それを使ってトレーニングをしています」 ――いつからワンダーフォーゲルを始めましたか。 「大学から始めました。入部理由は大きく分けて二つあります。一つ目は、大学に入って何か新しいことをしたいなという気持ちがあったからです。高校までずっと野球をやっていたのですが、野球をやってきた中でずっと縛られている生活を送ってきたような気がしていました。二つ目は自然が好きということです。山梨県出身なのですが、自然に囲まれた中で幼少期を過ごしてきて、自然が好きという気持ちがありました。そんな中でワンダーフォーゲル部の存在を偶然知り、新しいことをしたいという気持ちと自然が好きという気持ちのもと始めてみました」 ――これまでを振り返り、どんな所が楽しいと思いましたか。 「初めての合宿で、重いザックを背負いました。『きついな』という気持ちはもちろんあったのですが、その気持ちがあったからこその山を登り切った時の達成感がありました。見たことのない景色を見ることができたときに達成感や爽快感があり、気持ちよくて、そこが楽しいなと思いました」 ――初心者におすすめの山を教えてください。 「やはり高尾山はよく新人ハイクで行きます。あとは陣馬山ですね。新人ハイクは日帰りで行って最初は慣らすことが多いです」 ――早川さん個人としておすすめの山を教えてください。 「昨年12月にワンダーフォーゲル部で登った雲取山という、東京最高峰の山です。12月なので、雪もたくさん積もっており、自分にとっては初めてとなる雪山での登山でした。歩きにくく、大変という思いもあったのですが、今まで見たことのない初めての景色や、初めての雪山の経験ということででは思い入れが強いです」 ――機材の扱い方についての不安はありましたか。 「自分も入部したばかりの頃はテントの広げ方もわからなかったですし、お米の研ぎ方や調理器具の扱い方もわからなかったのですが、入部してから丁寧な講習があるため、心配は無用です」 ――ワンダーフォーゲルに興味を持っている方へメッセージをお願いします。 「一つ目は、『一緒に見たことのない景色を自分の足で見に行こう』ということです。山には自分の足で頑張って登らないと見られない景色があります。仲間と一緒に頑張って登った先にある景色の素晴らしさをお伝えしたいです。二つ目は、ワンダーフォーゲル部には個性的な仲間がたくさん集まっていることです。自分も仲間に恵まれたことがワンダーフォーゲルを続けている理由でもあります。そのような出会いや交流を求めて来られる方も大歓迎です。お待ちしています!」 ――ありがとうございました。 [新津颯太朗] READ MORE -
(1)菰釣山(こもつるしやま)
ワンダーフォーゲル(1)菰釣山(こもつるしやま) 合宿を通しさまざまな山を登ってきたワンダーフォーゲル部。部員さんはみんな山をこよなく愛しています。そんなワンダーフォーゲル部の部員さんに毎月おすすめの山を紹介してもらいます。 全員が一般入部の部員さんなので、山登りの経験がない、または少ないあなたでも楽しく登れる山を紹介してくれます。これを参考に、山登りで自然と触れ合い、心も体もリフレッシュしてみては?~今月のお山~菰釣山(こもつるしやま) ――静かな山歩きを楽しみたい方におすすめ!~紹介してくれる人~杉山文啓主将(政経4)菰釣山の歴史と特徴 菰釣山(こもつるしやま)は丹沢山地西部(西丹沢)に位置する山。ブナ林に覆われ、どっしりとした存在感を放つ。神奈川県山北町と山梨県道志村の境に位置し、標高は1348m。アクセスがよく、気軽に山登りが楽しめる。週末になると多くの人でにぎわう表丹沢と違い、人も少なく深山幽谷の気配を残す。 また、西丹沢は歴史的にも甲斐武田氏と相模北条氏の国取り合戦の舞台となった場所であり、古来交通の要所となっていた地である。菰釣山はそんな西丹沢の盟主でもある。おすすめプラン!大滝橋(山北町、山北駅からタクシーで40分)↓※大滝橋~畦ヶ丸山間は大滝沢沿いでは雨天時の増水に注意!↓畦ヶ丸山↓菰釣非難小屋(誰でも利用できる無人の山小屋)↓山小屋はできたばかりでとてもきれい、真新しい木の匂いの中で快適に過ごせますこの間の東海自然歩道は歩きやすく、静かな山歩きを楽しめます!↓菰釣山↓山を覆うブナ林、秋には紅葉も楽しめます山頂にあるケルン(※1)は樹林に囲まれていて、霧がかかっている時などは特に幽玄的歴史にも触れながら、静かな山歩きを…富士山の展望が良好!↓山中湖※1 山頂や登山路に、道標や記念として石を円錐形に積み上げたものワンダーフォーゲル部に入部したきっかけ 杉山の両親は大学時代ワンダーフォーゲル部に所属していた。そのため、幼いころからワンダーフォーゲルというものについてよく聞かされていたそうだ。「大げさに言うと、大学とはワンダーフォーゲルなんだと思っていた」と彼は言う。 そして大学入学当初、どの部活・サークルに入ろうかと迷ったときに浮かんだのは両親の話。もともとアウトドアに興味を持っていた彼は「両親の話でワンダーフォーゲルを知っていたから」とワンダーフォーゲル部入部を決めた。菰釣山での思い出のエピソード この山は杉山が班のリーダーとなって初めて企画した山であった。その時は天気が悪かったが、道は歩きやすく快適な山歩きができ、山小屋ではラジオを聞きながら談笑するなど登っている時とはまた違った楽しい時間を過ごすことができたという。 また、近くに住むコーチが山に登り山小屋で温かいコーヒーを用意して待っていてくれ、「雨で冷えた体に染み入りました」とその優しさはコーヒーの温かさと共に深く身に染みて感じられたそうだ。あこがれのお山 杉山が一度は登ってみたいとあこがれるのは、日本最高峰・富士山。「静岡県民として一度は登ってみたいと思うし、日本で一番高い所にいるという感覚を味わいたい」◆杉山文啓 すぎやまふみひろ 政経4 藤枝東高出 173cm・56kgREAD MORE -
(4)丹沢山地(たんざわさんち)
ワンダーフォーゲル(4)丹沢山地(たんざわさんち) 合宿を通しさまざまな山を登ってきたワンダーフォーゲル部。部員さんはみんな山をこよなく愛しています。そんなワンダーフォーゲル部の部員さんに毎月おすすめの山を紹介してもらいます。 全員が一般入部の部員さんなので、山登りの経験がない、または少ないあなたでも楽しく登れる山を紹介してくれます。これを参考に、山登りで自然と触れ合い、心も体もリフレッシュしてみては?~今月のお山~丹沢山地 ――初心者の充実した山登りに最適!~紹介してくれる人~島田浩幸さん(法3)≪丹沢の特徴と歴史≫ 丹沢山地は神奈川県北西部に広がる山地で、数々の山を有し神奈川県の面積の約6分の1を占める。秩父山地等と合わせて関東山地とも呼ばれている。丹沢山地は古来より信仰の山として知られており、山伏など修験者の修業の場でもあった。山岳や地名には尊仏山(塔ノ岳)、薬師岳(蛭ヶ岳)など信仰にちなんだ名前が数多くある。 現在、丹沢山地は首都圏近郊の山として、年間30万人以上の登山者、100万人以上の観光客が訪れる。登山、ハイキング、沢登り、渓流釣り、キャンプ、温泉などレジャーやレクリエーションのエリアとして栄えている。<<おすすめプラン!>> 多くの山々がそびえる丹沢山地を楽しむために特にメジャーな登山コースを紹介します。 全体的に道は整備されていて歩きやすさは抜群です!大倉(バス停)↓鍋割山↓鍋割山荘(ここで1泊) 経営者のおじさんは登山家の中でも有名な方でおもしろい!↓搭ノ岳 ↓展望がきれい。富士山も見えます!↓丹沢山 ↓野生の鹿に出会えます!↓※鬼ヶ岩の鎖場は少し危険なので足場に注意!↓蛭ヶ岳↓蛭ヶ岳山荘(ここで1泊) この山荘では飼われている犬と触れ合うことができます!四方が開けていて遠くまで見渡せます。富士山も見え展望が最高! ↓青根までは1日!↓青根≪丹沢山地での思い出のエピソード≫ 先日の秋合宿で訪れた丹沢山地。実は島田さんが1年生の時にも丹沢山地で秋合宿を行っている。しかし、最高学年として臨んだ先日の合宿では、執行部として同期を含めた自分たちで一から合宿の企画を考えた。「自分たちが計画した合宿を下級生が楽しんでるのを見て、自分も1年生の時こんな風に楽しんでたなあと比べたりして楽しかった」と言う。2回訪れていることからも島田さんにとって丹沢山地は思い入れの強い場所となっている。≪ワンダーフォーゲル部に入部したきっかけ≫ 盆地の山々に囲まれた環境で育ったという島田さん。小さいころからよく近くの山に登ったりしていたそうだ。大学では運動部に入ろうと思っていたところ、たまたま勧誘されたのがワンダーフォーゲル部だった。もともと山が好きだった島田さんはこうしてワンダーフォーゲルに出会う。「続けているのは、山だけじゃなく、個性のある楽しい人たちが部内にたくさんいるから」と今ではすっかりワンダーフォーゲル部の魅力に取り付かれている。≪あこがれのお山≫ 島田さんのあこがれの山は群馬県・谷川岳。「今年の7月に近くまで行ってきれいだったから」と表情をほころばせて語る島田さんからは、山好きの心が伝わってきた。◆島田 浩幸 しまだひろゆき 法3 西武学園文理高 165㎝・60㎏READ MORE -
(6)御岳山(みたけさん)
ワンダーフォーゲル(6)御岳山(みたけさん) 全員が一般入部の部員さんなので、山登りの経験がない、または少ないあなたでも楽しく登れる山を紹介してくれます。これを参考に、山登りで自然と触れ合い、心も体もリフレッシュしてみては?~今月のお山~御岳山(みたけさん) ――観光のついでに山登り!?誰でも誰とでも楽しめる山です!~紹介してくれる人~水野陽子さん(文4)〈御岳山の特徴と歴史〉 東京都青梅市に位置する標高929mの山。アクセスが良く、名物の水あめなどの販売や天然記念物の神代ケヤキ、ムササビがよく観察されるなど観光地として多くの人が訪れる。8月には、5万株ともいわれるレンゲショウマの花が咲く。また、山頂には第10代崇神天皇の時代(紀元前90年ごろ)に建てられた武蔵御嶽神社があり、古くから霊山として信仰されている。この山には、第12代景行天皇の時代に日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の時に白狼の先導によって難を逃れたという言い伝えがある。〈おすすめプラン〉JR青梅線御嶽駅 ↓ケーブルカーで山頂へ ↓日の出号、青空号というかわいらしいケーブルカーで上から御岳山を見下ろそう!※基本運賃は、大人が片道で570円 ↓御岳山山頂 ↓体を動かして、神社でお参りをして、名物の水あめを食べて……。思い思いの楽しみ方で御岳山を満喫できます!↓大塚山 ↓JR青梅線川井駅〈御岳山での思い出のエピソード〉 御岳山は07年の新人歓迎合宿で登った山である。水野は幼いころ両親に連れられて2、3度この山を訪れたという。「その時、出店の水あめをねらずに食べようとしてベローっとなったのをよく覚えている」とおちゃめなエピソードを語ってくれた。〈ワンダーフォーゲル部に入部したきっかけ〉 「何で入ったんでしょうね。何となく流れで入っちゃいました」。最初はワンダーフォーゲルにあまり興味がなかったという水野。しかし、「同期、後輩、先輩、みんな人がいいかな。部の雰囲気が好き」といつの間にか部の温かい雰囲気に引き込まれていったそうだ。今では、主務として部を支える大きな役割を担っている。◆水野陽子 みずのようこ 文4 川越女子高出 154㎝READ MORE -
(3)七ツ石山(ななついしやま)
ワンダーフォーゲル(3)七ツ石山(ななついしやま) 合宿を通しさまざまな山を登ってきたワンダーフォーゲル部。部員さんはみんな山をこよなく愛しています。そんなワンダーフォーゲル部の部員さんに毎月おすすめの山を紹介してもらいます。 全員が一般入部の部員さんなので、山登りの経験がない、または少ないあなたでも楽しく登れる山を紹介してくれます。これを参考に、山登りで自然と触れ合い、心も体もリフレッシュしてみては?~今月のお山~七ツ石山(ななついしやま) ――初心者でも登れます。鹿に会えるかも!?~紹介してくれる人~吉澤悠介主将(文3)七ツ石山の歴史と由来 七ツ石山は山梨県丹波山村にあり、標高1757.3mの大きな山である。雲取山から南東に向かう尾根上にあり、関東山地の一角を成している。地質は石灰岩である。また、山梨県では雲取山、三頭山、槙寄山などとともに最も東方にあり、東京都との境界線上にある。 山名の由来は山頂付近に石灰岩の岩塊があり、そこから発して七ツ石神社が祀られたためと伝えられている。『武蔵通志』によると、「大雲取山。西多摩郡氷川村ノ西北ニアリ。……南ハ小雲取山……北ハ秩父郡西ハ甲斐北都留郡ニ界ス唐松谷峰……山南七巨巌駢立シ(並び立つの意)下ニ七石社アリ、甲斐丹波山村之ヲ七石山ト称ス……」とある。おすすめプラン!鴨沢バス停(JR奥多摩駅から鴨沢西行きバス)↓※道は広く、歩きやすいため、初心者でも大丈夫。歩いている間によく登山者とすれ違う。それだけ多くの人に親しまれているのだ。1時間に1回、休憩を取りながら、上りは5~6時間、下りは5時間弱歩く。平らな場所が多いため、休憩場所は見つけやすい。↓七ツ石小屋↓※ここで休憩。小屋は有料だが使うことができる。外でテントを張れば5~600円、中で泊まるには3000円かかる。この付近で野生の鹿に!山頂まであと約1時間。↓山頂※山頂西側の景色が格別だ。富士山や東京最高峰の雲取山を見渡すことができる。道中ではあまり見るものはないが、山頂の景色は日帰りで来られる山としては絶好スポット。逆に、頂上だけを目指して登れるので達成感も抜群!ワンダーフォーゲル部に入部したきっかけ 大学に入って何をしようかは決めていなかった吉澤。そんなときにワンダーフォーゲル部の勧誘を受け、部の雰囲気が良かったから入ったとのこと。しかし、もう少し詳しく聞いてみると、「新歓ハイクに行こうと思っていたが、寝坊して行けなかったんですよ。でも、その後打ち上げがあると言われて参加したところ、そこでの部の雰囲気が良かったから入ったんです」という面白いエピソードがあった。 さらに、吉澤が入部を決めたのにはもう一つ理由があった。高校時代、ラグビー部に所属していた吉澤。「競技部みたいに出れる選手が限られない、みんなでできるのが良いと思った」というワンゲルならではの良さを早くも見出していた。七ツ山での思い出のエピソード 5月の新人養成合宿で行った七ツ山。この合宿は新入生にとっては初めての合宿。また、それまで吉澤たち3年生が指導してきた2年生が新入生を迎えて教える立場になっいて「成長したな」と感じられるものだった。2日目は晴れて「富士山が見えたのが良かった」という。また、小屋で休憩したときに、野生の鹿が近寄ってきたそうだ。山で鹿に出会うのは「あまり珍しくない」らしく、鹿も人に慣れている。触れたりはせず、温かく見守るのが部員の優しさだろう。あこがれのお山 吉澤が一度は登ってみたいとあこがれるのは、北海道の一番北にある利尻富士である。利尻山、利尻岳とも呼ばれる。利尻島にあり、標高は1,721m。吉澤はこの山を写真で見て惹かれたそうだ。その写真は「海から本当に富士山が出ているようで、すごい印象に残ってます」と、吉澤はうれしそうに語った。「いつかは登りたい」という言葉に、彼の山が好きだという気持ちが伝わってきた。海の富士山を是非見てほしい。◆吉澤悠介 よしざわゆうすけ 文3 水戸一高出 175cm・84kgREAD MORE -
(5)丹沢山地(たんざわさんち)~その2~
ワンダーフォーゲル(5)丹沢山地(たんざわさんち)~その2~ 合宿を通しさまざまな山を登ってきたワンダーフォーゲル部。部員さんはみんな山をこよなく愛しています。そんなワンダーフォーゲル部の部員さんに毎月おすすめの山を紹介してもらいます。 全員が一般入部の部員さんなので、山登りの経験がない、または少ないあなたでも楽しく登れる山を紹介してくれます。これを参考に、山登りで自然と触れ合い、心も体もリフレッシュしてみては?~今月のお山~丹沢山地(たんざわさんち) ――前回でも紹介されましたが、まだまだ魅力が!~紹介してくれる人~鈴木雅子さん(法3)《丹沢は頂上よりも夜景》 「小屋での夜の景色がすごいんです!」――丹沢の見所について尋ねると鈴木は目を輝かせながら絶賛した。ここでいう小屋とは、丹沢の頂上までの途中にある尊仏小屋のことである。「ここに泊まらないと始まらない」という尊仏小屋からは、昼間は下界を一望でき、富士山も見晴らすことができる。秋合宿のときは雪がかぶっていたそうだ。鈴木お薦めは、夜に見える神奈川の町の月明かり。「ほんとうに夜景がきれい。私にとっては頂上よりも夜景ですね」と、鈴木は夜景について終始ハイテンションで語った。《おすすめプラン!》 丹沢は都心から近く、日帰りでも充分楽しめる。大体の道は整備されており、初心者でも登りやすい。また階段が多くて自分の歩幅で歩けないため、ペースを保つよう注意が必要だ。大倉 尊仏小屋へは、いろいろな山道のコースがあり、バリエーション豊か。自分の好みでさまざまなコースが作れる。尊仏小屋へ一番近い登山口は大倉。↓搭ノ岳↓尊仏小屋 ここで1泊。とにかく夜景がきれい!下界を一望できる、お薦めスポット。↓丹沢山↓三山山荘 尊仏小屋よりもこちらの方が泊まるにはきれい。《ワンダーフォーゲル部に入部したきっかけ》 大学に入るまではワンゲルとは縁の無かった鈴木。勧誘のときに声を掛けられ、「山、いい!!」と思い、入部した。しかし、「こんなにキツイとは思わなかった」と苦笑。部活かサークルには入りたいと思っていたが「片足突っ込んでちょっと楽にできるようなのがいい」と、あまり運動はしたくなかったそうだ。「それが、体育会ワンダーフォーゲル部に入ってて(笑)」と、自分でも驚いている。また、プライベートでは一切山には行かないそうだ。「必要なときに必要なだけ……」と、あくまで部活で山を楽しんでいる。 鈴木は高校時代、剣道を3年間みっちりやってきた。「剣道は競うけど、ワンゲルはみんなで協力していくので、そこがいいと思った」と、それまで親しんできた競技とは別の世界を見ることになった。《丹沢での思い出のエピソード》 昨年の秋合宿で登った丹沢。鈴木は1年生の時にも登ったことがあり、そのきれいさに圧倒され、「また見たい、後輩に見せたいと思った」そうだ。今回お薦めの山として丹沢を選んだのにはまだ理由があった。「自分は雨女らしくて、曇っちゃうことが多いけど、この合宿のときは晴れた時が多くてきれいだった」と、晴天に恵まれたことが思い出に残った。過去の感動が忘れられない鈴木。3度目の丹沢に登る日はそう遠くはないだろう。《あこがれのお山》 鈴木が一度は登ってみたいとあこがれるのは、日本一の富士山である。しかし、富士山はワンゲルで行く山とは違うため、部では行かないそうだ。「よくテレビとかで見るご来光を一度は見てみたい」と、ワンゲルの枠を越えた山への思いをのぞかせた。◆鈴木 雅子 すずきまさこ 法3 明大中野八王子高 153cmREAD MORE -
(3.5)生の声で知る、ワンダーフォーゲルの魅力
ワンダーフォーゲル(3.5)生の声で知る、ワンダーフォーゲルの魅力 前回の「お山めぐり日。」第3回でおすすめの山を紹介してくれた吉澤新主将(文3)(以下吉)と第1回で登場した杉山元主将(政経4)(以下杉)に、代交代にあたり漫画だらけのアットホームな部室で話を聞いた。ワンゲルとの付き合いの長さや、部に入ったきっかけは全く異なる2人。ワンダーフォーゲル部に対してそれぞれ一体どんな思いを抱いているのだろうか。―ワンゲルのよさとは?吉「部のアットホームな雰囲気を持ちながら、先輩後輩の線引きがあってメリハリのあるところです。みんなで協力し合うから達成感があって、1人で登るより楽しいと思います」。杉「誰でも受け入れる懐の広さですね。日常ではできないことが体験できエンターテイメント性もある。リーダー合宿で行く山などこの部でしか行かない厳しい場所にも行けます。吉澤にはなぜ部員がワンゲルを続けているのか考え、大切にすべきところは大切にして部を引っ張ってほしいです」。―杉山さんから学んだことや引き継ぎたいところは?しばし黙る吉澤主将。杉「俺のいる前じゃ言いにくいだろ」。吉「ははは。杉山さんはよく話を聞いてくれました。同期や後輩の意見も聞いて一存で決めず、理由も示してくれました。ワンゲルはチームで山を登るので、ワンマンにはなりたくないんです。なのでそういうところは引き継いでいきたいですね。あと、今の部の雰囲気が好きだから続けているので、このままの雰囲気を保っていきたいです」。杉「吉澤は自分と違ってがんがん引っ張れるタイプですね」。吉「杉山さんの人当たりのよさは真似できないので、自分なりのよさでまとめていきたいです」。 一言一言を大切に考えながら語る新主将は、これから部員の意見を大切に代々の主将の意思を受け継いでいくことだろう。READ MORE -
(2)至仏山(しぶつさん)
ワンダーフォーゲル(2)至仏山(しぶつさん) 合宿を通しさまざまな山を登ってきたワンダーフォーゲル部。部員さんはみんな山をこよなく愛しています。そんなワンダーフォーゲル部の部員さんに毎月おすすめの山を紹介してもらいます。 全員が一般入部の部員さんなので、山登りの経験がない、または少ないあなたでも楽しく登れる山を紹介してくれます。これを参考に、山登りで自然と触れ合い、心も体もリフレッシュしてみては?~今月のお山~至仏山(群馬県)――360度のパノラマと豊富な高山植物が見どころ!~紹介してくれる人~栗川民子(文4)至仏山の特徴と由来 至仏山(しぶつさん)は、尾瀬ヶ原西方にそびえ、頂上からは雄大な展望が得られる。ホソバヒナウスユキソウをはじめとする高山植物の宝庫としても知られている。平成9年8月からは一時閉鎖されていた山ノ鼻からの登山道も再開された。 また至仏山の名前は片品側の呼び名で、利根側では岳倉山と呼ばれているという。大正時代、登る道がなくて渋沢沿いに登ったので、その「しぶっさわ」から由来しているとも考えられている。おすすめプラン!鳩待峠山荘(戸倉から鳩待峠まで、関東観光バス30分)↓※振り返ると眼下には美しい緑の尾瀬ヶ原が広がり、林の間からは至仏山の頂が顔をのぞかせている。↓小至仏山 標高2162m↓※少し下ってまた上るが、あと一息!でも焦ってはいけない。岩は滑りやすいので注意!↓至仏山 標高2228.1m 360度の大パノラマ↓ワンダーフォーゲルで行った時は、山ノ鼻からここまで登ったが岩場がごろごろで歩きにくい。そのため初心者は、往復コースがおススメ!往復すると、大体4~5時間の道のり。↓折り返して、鳩待峠山荘☆宿泊☆(きれいで快適)↓山ノ鼻↓歩きやすい木道が続く。尾瀬ケ原※朝、歩くと朝霧がとても美しい。初夏には歌で有名な水芭蕉がきれいに咲いている。ワンダーフォーゲル部に入部したきっかけ 「もともと山自体には興味がなかった」という栗川は、友達の付き添いで新歓コンパに参加。盛り上がるだけではなく、会話を大事にする部員の雰囲気に魅かれ、入部を決意した。 4年になった今、「山を好きになった」と笑顔で話すその口調には、自信がみなぎっている。10月3日には引退を迎えるが、「引退してからも山には挑戦したい」とすっかりワンゲルに染まった。 至仏山での思い出のエピソード 栗川が女子班のパーティーリーダーとなって企画し、ワンダーフォーゲル部は観光地にはあまり行ったことがなく、一度は尾瀬に行ってみたいとのことで企画したそうだ。 季節は初夏。晴天に恵まれたが、林が抜けたあたりから太陽に照らされ、汗をびっしょりかいて大変だったそうだ。その分山頂に到着した時、とてもテンションが上がって最高だったという強い印象が残っている、栗川にとって特別なお山。あこがれのお山 「つらいと思って登るより、自分で楽しさを見つけることが大事!」という、山を登る上で大切な気持ちを教わったあこがれの先輩と、今年の夏に一緒に登った槍ヶ岳。その山頂から目の前に広がる北アルプスの山々を見て、「男らしく雄大な風景をもっと味わいたい」と思ったそうだ。栗川の次なる目標は、北アルプス。ワンダーフォーゲル部では行くことのない山、引退記念に是非この目標を達成してほしい。◆栗川民子 くりかわたみこ 文4 新潟南高出 163cmREAD MORE
部の紹介 INTRODUCTION
明大ワンダーフォーゲル部は、1949年に創部された。ワンダーフォーゲルとはドイツ語で「渡り鳥」という意味。自由に各地を遍歴し、現代の利器に頼らない生活を送ることで心身の成長を養う。歴代の部員たちも渡り鳥のように全国各地の山に赴き、本物の自然と触れ合ってきた。行く先々では電気やガス、水道等のライフラインは一切通っていない。頼れるのは日頃の講習で身に付けた知識と、寝食を共にする仲間のみ。都会の生活から離れ、大自然の中に身を投じることは、何ものにも代えがたい貴重な体験だ。