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上位進出に苦しむも清水が4強入りの奮闘/関東学生体重別選手権
空手 2016.11.04上位進出に苦しむも清水が4強入りの奮闘/関東学生体重別選手権 上位進出を目指したが、めぼしい成績は清水一歩(法2=世田谷学園)のベスト4のみにとどまった。団体インカレを約2週間後に控えた中で行われた今大会。清水のベスト4進出が最高成績となり、その他の選手は全員が3回戦までに敗退するというふがいない結果に。団体インカレに向け弾みをつけたい中で全体的な力不足が目立った大会となった。 課題だけではなく収穫もある試合になった。84kg超級に出場した清水は準々決勝で判定勝ちを収めると、すぐさま準決勝に臨んだ。対戦相手は強豪・帝京大4年生の福田。年上相手にも臆することなく戦い、着実にポイントを積み重ねていく。残り約1分で1点差とされるもすぐさま中段蹴りを決め2ポイントを追加。4-1と一気に引き離しこのまま逃げ切るかと思われたが、簡単に勝たせてはもらえなかった。残り34秒に上段突きを決められると、その後も同様にポイントを失い4-3と詰め寄られてしまう。相手の攻撃はとどまるところを知らず残り8秒で同点に追い付かれると残り1秒に突きを決められ、最後の最後で逆転を許し敗北。準決勝からは試合時間が3分になり「後半はバテてしまってやられてしまった」とスタミナ不足という課題が残った。だが結果は昨年のベスト8を超えるベスト4。これまでは自分から技を繰り出せずにいたが、今大会では自分から攻めることを意識。「今回はまだ100パーセントではない」としながらも、積極的に攻める姿勢が好成績に結びついた。これには佐々木誠之介監督も「彼は本当に良くなった」と太鼓判を押す。インカレに向け、果敢に攻めるようになったことは良い収穫となった。 部全体としては思わしくない結果に終わり「力不足だった」と田坂叡史主将(政経4=御殿場西)は悔しさをにじませた。しかし戦いはまだ終わらない。今月19、20日には団体インカレが行われる。団体戦で戦う大会でどこまで戦えるか。チームは来年に向け3年生が主体となり始めており、佐々木監督、田坂主将がともに3年生のリーダーシップに期待を寄せている。3年生の中野力斗(法3=花咲徳栄)は今大会欠場となったが、どのようにチームを高みへ引き上げるのかその手腕にも注目だ。チームはさらに団結力を深め、大一番に挑む。[秋山祥子]試合後のコメント佐々木監督「インカレを控えて彼らなりの課題を見つけられた大会だった。(渡辺(湧・政経1=花咲徳栄))が課題の突きで初戦を勝ち上がった)練習で突きを一生懸命やらせたからその成果は出たと思う。でもざっくばらんに言うと明治の選手はすぐに疲れてしまう。そこは日々の鍛練が望まれるところ。(清水がベスト4入り)彼は本当に良くなった。前はすぐに後ろに下がる癖があったんだけど、数カ月くらい前から自分から前に出て攻めるように意識が変わった。そこは一つの収穫かな。(全体的な課題)今の空手の選手はみんな小さい頃から空手をやってるんだから、自分の課題はつかんでると思う。そこを実行に移す部分が足りてない。今度3年生が幹部になるから、そこを3年生がいかにリーダーシップを取って変えていくかがカギになる。(2人の1年生について)1年生はよくやってくれている。迫(昌太郎・法1=日本航空)は蹴りにこだわって3回戦で負けたけど、まだ1年生だから自分のやりたいようにやっていいと思う。(インカレに向けて)ここから3年生が幹部でリーダーシップをとるからそこに期待している。大会まで強化練習でどんどんしごいてきたい。(インカレでの目標)もちろん優勝」田坂主将「(初戦敗退は)悔しい。個人の試合になるが明治みんなで上位を目指していきたいという思いで臨んだ。(2、3回戦敗退選手が多かったが)力不足だったかなと、チームとしても。(全日本に向けて)普段から全日本が1番の目標。前は基本が中心だったが、今は実戦、組手が中心になっている。今は僕が中心というよりも3年生に仕切らせている。来年の入れ替えの時期でもあるので。3年生はそういう意味では今までよりも自覚が持てているのではと思う。(3年の中野)力斗もやらせてみたら結構仕切る力があると思うので、結構期待している。(意気込みは)ベスト8。近いようですごい遠い壁ではあるが、ベスト8をまず確実に狙っていきたい」清水「今日はでき過ぎなくらい。普段はあんまり技が出せないが、今日は自分のベスト以上の動きができたかなと思う。(その要因は)監督とかコーチ陣の方々、先輩たちにいつも自分は試合中に下がるので下がらずにガツガツ行けと言われていた。今回はまだ100パーセントではないが前に出るようになった部分が結果につながったと思う(準決勝の試合について)スタミナ不足。試合が連続していたのもあるが準決勝から試合時間が3分になるので前半は良かったが後半はバテてしまってやられてしまった。(対戦相手)あんまり相手がどことか自分の場合はもう関係なく、気負いもすることなく自分のできることをそれなりにできたと思う。(昨年を上回る結果だったが)予想以上の出来だったので、これに甘んじることなく頑張っていきたい。来年も結果が残せたらいい。(インカレへの意気込み)明治は人数が少なく少数精鋭なので今日の反省も生かして、みんながいいところを出せるようにしたい。時間はないが練習をしてみんなが一丸となって結果が残せたらいい」READ MORE -
立大に敗れ3年連続2回戦敗退/関東大学選手権
空手 2016.10.10立大に敗れ3年連続2回戦敗退/関東大学選手権 今年も2回戦敗退に終わった。団体戦の関東王者を決める今大会。初戦で防衛大を下したが、続く立大に1―3で敗戦し、昨年と同じベスト16止まりとなった。集大成となる11月の全日本大学選手権へ、課題が残った。 まさかの敗戦だった。防衛大を3―2で破り、迎えた立大との2回戦。副将までの4人が1勝2敗1分けで終え、大将が勝てばポイント差で明大が勝利という場面でエース・中野力斗(法3=花咲徳栄)がコートに立った。しかし、鈴木(立大)に残り1分20秒で上段突きを許すと、最後まで攻め切れない展開が続く。残り2秒のところで決まれば逆転の中段蹴りを繰り出すも、旗は1本しか上がらず(副審4名のうち旗が2本以上上がればポイント)0―1のままタイムアップ。団体スコア1―3で敗退が決まった。立大は夏の和道会全国大会では快勝していた相手。「今までの戦績とかを考えると自分までは回ってこないかなという油断もあった」と中野は話した。佐々木誠之介監督も「立教は気合が入っていたし、全体がまとまっていて勝ちにいくぞっていう姿勢があった。それがうちには足りなかった」と精神的な部分を反省点に上げた。 11月3日に行われる個人戦の体重別選手権を経て、集大成となる団体インカレを迎える。「4年生に悔いなく終わってもらえるように、1カ月ちょっとしっかり準備したい」(中野)。この敗戦を生かせるか。今季の締めくくりへ、ラストスパートをかける。[尾藤泰平]試合後のコメント佐々木監督「まだうちは突きが甘い。そことあとはコンビネーション。突きから蹴りとか、リズム感良く出せるように。もともとは強い子たちだから、立教は和道会でも勝っているし負ける相手じゃないと思っている。でも立教は気合が入っていたし、チーム力も、全体がまとまっていて勝ちにいくぞっていう姿勢があった。それがうちには足りないところだったと思う。今、私が期待しているのは中野が今度、色々と指導をしていくこと。やっぱり今までリーダーシップが足りないところだったから、それを彼に期待しているところなんで、全日本まで40日か50日くらいあるから楽しみにしていてほしい」中野「自分から大将行きますと言っていったけど、今までの戦績とかを考えても自分までは回ってこないかなという油断もあった。最後勝負を決められなかったというのは、今後直さなくちゃいけないところ。ずっと課題だけどやっぱり間合い。無理な間合いで今日みたいに蹴られたりしても駄目だし、難しい。チーム全体としては、前よりはだいぶ動けるようにはなってきていると思う。ただ相手も動いてくるのに対してどう対応していくか。そこが全体の課題。全日本は昨年よりも上に行けるようにというのと、4年生も最後だし悔いなく終わってもらえるように、1カ月ちょっとしっかり準備していきたい」渡辺湧(政経1=花咲徳栄)「いい感じに蹴りが決まってたので、それがよかった。チームとして負けたので、団体は自分一人が勝っても負けは負けなのでそこは悔しい。(和道会からここまで)蹴りは得意なんだけども、ツキが苦手なので、ツキも練習してきて、今回は蹴りでとった感じになったけど、突きでとれたところもあったのでよかった。(課題や収穫)ツキの距離感が出来てないので、蹴りよりも突きを主で練習していきたいなと思う。(入学してから半年で新しい発見など)高校から来て、大学だとメンホーがなくてメンホーを着けないでの試合も段々慣れてきたので、もっとどんどんメンホーを着けない試合に慣れていって上を目指して行けたらいいなと思う。(コンディション)頭が痛かった。(練習)今週一週間強化練習って形で、毎日強化練習って形でやってきた。(チーム雰囲気)みんなまとまってる感じがある。雰囲気はいい。(次の大会)体重別は個人戦で、下手に負けたとしてもチームではなく自分1人の問題なので、思いきっていけると思う。(7月から全日本での発見など)やっぱり高校から突きでの距離感がまだ出来てないので、全日本でも新たに学んだけれども、次もしっかりそこをやっていけたらなと思う」READ MORE -
団体戦2連覇達成 個人では山田が準V/和道会全国空手道競技大会
空手 2016.08.22団体戦2連覇達成 個人では山田が準V/和道会全国空手道競技大会 空手の4大流派の一つである和道会の全国大会が行われた。大会は2日にわたって行われ、熱い戦いを繰り広げた。個人戦には1、2年生が出場し山田大樹(政経2=埼玉栄)が準優勝。昨年王座を奪還した団体戦は連覇を果たし、その座を守った。 強さを見せつけた。前年の覇者としての出場となった今大会。決勝戦では昨年と同じく立大と対戦した。先鋒として登場したのは清水一歩(法2=世田谷学園)。試合開始後しばらくは互いに様子を見合うも、1分を経過したところで清水が仕掛けた。ここは惜しくもポイントにならなかったが終盤に試合が動いた。残り23秒で上段突きを決め1点を先制すると、残り2秒でも同じく上段突きでダメ押し。「勝てたのはチームにとっても個人としても大きかった」(清水)。1勝1敗で迎えた中堅戦は渡辺湧(政経1=花咲徳栄)が開始早々、相手に上段突きを決められるも中段蹴りなどで逆転し勝ち越し。優勝まであと1勝。副将の山田は「プレッシャーは特になかった」と落ち着いて試合を進めた。終盤まで0-0と互いに譲らない展開が続いた。均衡を破ったのは山田だった。残り44秒で上段突きを決めると、試合終了直前には上段蹴りを決めて連覇を決めた。 うれしい準優勝だ。団体戦で優勝に貢献した山田は個人組手でも結果を残した。「決勝の相手が強かった」と決勝戦では1ポイントも奪えず0―2で敗れるも、大会を振り返ると動きは悪くなかった。「個人戦の2位はうれしい」(山田)先月行われた全日本学生選手権には出場とはならなかったが、準優勝となり存在感を示した。このままチームの要となれるか期待が高まる。 秋には関東大学選手権の団体戦を控えており、再びチーム力が問われる。今大会では出場機会のなかった田坂叡史主将(政経4=御殿場西)らもどのような戦いを見せるのか注目だ。来月には合宿も行われ、各々がレベルアップを図る。成長した姿を見られる日が待ち遠しい。[秋山祥子]試合後のコメント清水「昨日団体の初戦と個人戦と動きが良くなくて、チームに迷惑をかけてしまっていた。今日はちゃんとアップして体も動けていたし、チームに貢献できて優勝できたので良かった。(ライトアップは)去年はなくて、今年初めてだったけれど、やっぱり気合は入った。決勝は相手が高校の先輩で、お互いにやりにくいところがあったが、先鋒は重要なところで、そこで勝てたのはチームにとっても個人としても大きかった。自分は体も大きいのでプレッシャーをかけて前で前でというのを意識しているが、まだまだ監督コーチからは下がっていると言われる。これから合宿があってその先は大会が続いていくので持ち味を生かせるようにしたい」山田「(団体決勝について)個人も勝ってる相手だったので団体でも勝てるかなと思ってやった。(2連覇への)プレッシャーは特になかった。試合はいつもより動けていた。自分が元々攻めないタイプなので相手も来なかったというだけで、中断も特に影響はなかった。個人戦の2位はうれしい。決勝の相手が強かった。いい感じで今日動けていたので落ちないように練習していきたい。」READ MORE -
古川ベスト8 男子組手勢は悔しい敗退/全日本学生選手権
空手 2016.07.05古川ベスト8 男子組手勢は悔しい敗退/全日本学生選手権 全国から強豪たちが集う全日本学生選手権が大阪市中央体育館にて行われた。上位入賞が期待されていた女子個人形・古川かれん(政経3=日本航空)はベスト8に終わった。男子個人組手では渡辺湧(政経1=花咲徳栄)、中野力斗(法3=花咲徳栄)がそれぞれ4回戦、3回戦で敗れた。 納得のいく演武となった。形の部において3年連続の出場となる古川は指先まで気を使った気迫あふれる演武で予選を3位で通過した。続く決勝トーナメントでは得意とするスーパーリンペイを披露するも判定で2-3と惜敗。今年の初めから自ら鳥取へ赴き元世界チャンピオンである宇佐美里香氏より指導を受け、新たな技の習得だけでなくもと元々習得していた技にも磨きをかけた。1つ1つの技を外にはじくことを意識し演武。「教えてもらったことがどんどんできるようになってきた」(古川)と教えの成果を実感している。結果だけにこだわらず、これからも自身と向き合っていく。 課題の残る結果となった。組手の部・男子個人では1年生ながら全国出場を果たした渡辺は4回戦まで進出。ベスト16をかけた試合で上段突きを開始45秒で決め1点を先制するもその後立て続けに相手に技を決められ、1-4で敗れた。試合後には悔しそうな様子を見せ、「集中力が途切れてしまった」(渡辺)と語った。渡辺は4回戦で敗退となるも初戦となる2回戦では全日本強化選手に選出されている釜口幸樹(京都産大)と対戦。0-1とリードを許すも残り6秒で上段蹴りを決め3-1と見事な逆転勝利を果たした。格上相手への勝利は「すごく大きな自信につながった」(渡辺)と得たものは大きかった。 中野も同じく2回戦からの登場となった。2回戦では残り32秒で上段突きを決めて逃げ切るも3回戦では得点が取れないまま判定勝負となり1-3で敗れた。「点数を取れるように練習したい」(中野)と次へ向けての反省点を口にした。 良くも悪くも収穫の多い大会となった。古川は宇佐美氏からの教えを自分のものにしつつあり、男子勢は悔しい結果に終わるも次につながる課題の発見があった。10月には団体戦の関東大学選手権が控えている。今大会で見つけた課題を糧にさらなる高みを目指す。[秋山祥子]試合後のコメント中野「勝ちたかったって言えば勝ちたかった。負ける相手ではないとみんな言うが、負けは負け。しょうがない。体が動かなかった。言い訳だが。目標として何回戦までというのはなかった。内容良ければ良いかなと。だが内容も良くなく、散々だ。(後輩の試合は)渡辺は1回戦から上手くいっていて、もっと行くかなと思ったら途中でこけちゃった。渡辺よりは上にいきたかったというのもあるが、それより10月の団体戦に向けて良い試合ができたらと思っていた。(10月に向けて)明治は人数が少ないから勝つところを勝たないといけない。勝負強さという部分をしっかりしないといけない。(個人として改善点は)もう攻め。攻撃とかをもっとしっかりと。あまり自分は点を取られないが取ることもできず勝てない。点数を取れるように練習したい」古川「関東の時よりは自分の形が良かったので、良かった。手応えは全然悪くなかった。鳥取に行って教えてもらっていたことがどんどんできるようになってきた。結果どうこうというよりも、自分の形のレベルを上げていこうということを考えてやってきた。(宇佐美さんからは)全部が上手に終わって収まってしまう形ではなくて、1つ1つの技を外に弾く。難しいんですけど、外に弾くようにしていこうかと教えられた。自分の小学生からやってきた空手人生の集大成と思って1つ1つの大会を戦っているので、2つの形が関東よりいい感じにできたのは良かった」渡辺「いつも通りやれた。第1試合で勝てたのはすごく大きな自信につながった。全然向こうが技術面とか全てに関して上だし、取り合いでってなったら絶対勝てないと思っていたので、守って守って最後に取れればいいなと思っていた。それがいい結果につながって良かった。2試合目までは集中できていたが3試合目行く前にお昼休憩が入ってしまい、1試合目に全部懸けていたためちょっと気が抜けてしまったというか集中力が途切れてしまった。高校の頃からそうで、間にお昼休憩とかが入ったりすると気が途切れたり、集中が切れてしまうのを改めて今日感じたので反省するところだと思う。次の試合に向けて、今日の反省を踏まえて試合面でも集中を切らさないこととスタミナをつけることとかいろいろ自分の中ですべきこととかが出てきた。そういうことをしっかり直していきながらまた上位を目指して頑張りたい」READ MORE -
古川ベスト4で全日本へ 組手は渡辺と中野が全日本出場/関東学生選手権
空手 2016.05.31古川ベスト4で全日本へ 組手は渡辺と中野が全日本出場/関東学生選手権 和光市体育館で、全日本学生選手権を懸けた関東学生選手権が行われた。女子個人・形では古川かれん(政経3=日本航空)がベスト4入り。3年連続の全日本出場を決めた。男子個人・組手の部でもルーキーの渡辺湧(政経1=花咲徳栄)、中野力斗(法3=花咲徳栄)がそれぞれ4回戦を突破し、全日本への切符を手にした。 ベスト4で全日本選手権出場を決めた。形の部・女子個人では古川がクルルンファを決め、予選を通過。決勝トーナメント1回戦でトマリバッサイを演武し、旗判定3-2で勝利し自身初の2回戦へ。2回戦では得意とするスーパーリンペイで敗れるも同大会2年連続ベスト8を更新するベスト4入り。3年連続での全日本学生選手権出場となったが、「予選では1位を取りたくて硬くなってしまったので、リラックスしてやりたい」(古川)と課題をあげ、全日本学生選手権で昨年の成績3位越えを目指す。 新人が台頭した。組手の部・男子個人で1年生の渡辺が全日本学生選手権出場権を勝ち取った。渡辺は初戦から積極的に仕掛けていく展開を広げ、危なげなく4連勝し、全日本出場権を獲得。続く5回戦では上段突き、打ちの応酬となったが「最後まで体力が持たなかった」と残り30秒で中段蹴りを決められ5-3で惜敗。「これからは最後まで戦い切れるスタミナをつけたい」(渡辺)と雪辱を誓った。 下級生に負けじと全日本学生選手権への切符を手に入れた。中野も自身2年ぶりとなる全日本学生選手権出場権をつかんだ。「内容的には動きがよくなかった」(中野)というものの、4回戦までは相手にポイントを与えず難なく勝ち上がった。5回戦では全日本強化選手に選ばれた、難敵の五明(帝大)相手に粘りを見せるも1―0で敗戦。「全日本では湧(渡辺)より上に行きたい」(中野)と下級生の活躍に刺激を受け、闘志を燃やした。2年ぶりの舞台で上級生の意地を見せる。 今回の大会では3人が全日本学生選手権出場を決めた。一か月後に控える全日本選手権での躍進に注目だ。[佐々木渉]試合後のコメント田坂叡史主将(政経4=御殿場西)「目指すは全日本ということでその意気込みでやっていた。あと1試合、あと1点というところで負けて、本当に悔しい。自分はスロースターターなので、2試合目からは動けて、こんな感じかなという動きにはなった。ただ、最後の相手はパワフルな選手で、いけそうなのに自分で戸惑ってしまった。1回崩しを入れてからふところに入り込むとか、もう少し入るって決めてきっちりそれを実行できるようにしなければいけない。そこが課題だと思う。(全日本を決めた2人は)よくやった。2人は全国に行くので、その2人のためにというモチベーションはない。いけなくて悔しい気持ちもあるけど。チームはみんな少しだけど底力がついてきた。ここで気を抜いてしまったらそこで終わってしまうので、さらに底力をつけていけるようにしたい。東日本はベスト8だったので次の関東の団体戦はベスト4に入りたい」中野「内容的には動きが良くなかったけど運も良くて全国に行くことができた。去年とかよりはチームの雰囲気も良くて、1回戦負けの人とかもあまりいなかったし、そういうところは良かった。全国ではより良い成績を残せるように、それと湧(渡辺)よりは上に行きたい」古川「自分が優勝しなかったら誰が優勝するんだって試合だった。(スーパーリンペイは)まだ改善するところはあるがやれることはしたかなと思う。形の流れが速かったり、予選の形は1位通過したかったので固くなってしまったところがある。そういうところをもっとリラックスしてやりたい」渡辺「(今大会の反省や収穫)スタミナ。反省しつつも、これからに生かしていけるので。最後の最後まで体力が持たなかった。練習量とかも足りてないのかなと思った。長い時は試合は三分はあるので三分戦うことになっても最後まで戦い切れるようなスタミナをつけて、技の選択だったりとかを上げて、蹴りの精度などをよくしていきたい。(全日本での目標)自分はまだ一年で、そんなに良い成績を残してるわけではないので、失うものは何もないので思い切ってやっていきたい」READ MORE -
2回戦の壁を破りベスト8入り/東日本大学選手権
空手 2016.05.052回戦の壁を破りベスト8入り/東日本大学選手権 目標を達成しベスト8入りを果たした。昨年度までは3年連続2回戦で敗北を喫していた東日本大学選手権。今年度は1回戦をストレート勝ちで突き進むと、その勢いで2回戦もストレート勝ち。これまで超えられなかった2回戦の壁を軽々と超え、3回戦でも圧勝しベスト8入りを決めた。準々決勝の国士大戦はストレート負けとなったが、先鋒(せんぽう)の山田大樹(政経2=埼玉栄)が5―7で相手を追い詰める熱戦を繰り広げるなど、今後につながる試合となった。 変化の兆しが表れた。「東日本ベスト8以上」(田坂叡史主将・政経4=御殿場西)を目指し挑んだ今大会。3年連続で2回戦で姿を消していたが今年度は難なく2回戦を突破した。ベスト8を懸けた国際武道大との3回戦。先鋒(せんぽう)戦、次鋒(じほう)戦を3―0で勝利すると中堅にエース・中野力斗(法3=花咲徳栄)が登場した。開始早々に上段蹴りを決めると20秒後にも上段蹴りで一本。開始27秒で快勝を収めベスト8入りを果たした。準々決勝の昨年度同大会で準優勝の国士大戦は敗戦するも「変わっていく印を見せてくれた」と佐々木誠之介監督。ここ数年思ったような成績が残せていなかったなかで今後への糧となる結果となった。 1年生に負けまいと2年生が健闘した。ストレート負けとなった準々決勝の国士大戦で、先鋒(せんぽう)の山田があと一歩まで迫る戦いを見せた。2―6で迎えた残り9秒。鋭い上段蹴りで一本を奪い5―6の1点差まで迫った。その後上段突きを決められ惜しくも5―7で敗れるが白熱の一戦となった。今大会で山田は「今日は蹴りが良く決まっていた」と4試合中3試合で上段蹴りを決めチームの勝利に貢献。「下も強いので自分も頑張る」と先輩となった山田の今後に期待が高まる。 次の団体戦は10月に行われる関東大学選手権となる。今年度からは土曜日の練習にOBを招き基礎の練習を徹底している。さらに今大会前にはいつもより練習時間を延ばし試合を想定した強化練習に取り組んだ。これらが実を結びつつある中で今後カギとなるのは「4年生がリーダーシップを取る」ことと「気迫」(佐々木監督)。「ベスト4狙っていく」(田坂主将)とさらに上を目指しチーム一丸となって挑みにいくなかで約5か月間でどこまで力を高めていけるかが重要だ。[村田萌衣子]試合後のコメント佐々木監督「去年に比べて少し変わってきたかなと思う。それが今回の試合にも出たかなと思う。これが上手く続いてくれれば良い。うちは東日本は今まで良い成績を収めてきていなかった。ベスト8になったからこれをベースにもう少し変わってくれれば良いかなと。少しずつ礼儀作法も変わってきつつあるからその継続を何とかしていきたいっていうのが僕の監督としてのテーマ。あとは国士舘のようなマッチョなタイプにはどうしていくのかっていうのが課題。(ベスト8は)満足とは言わないが、変わっていく印を見せてくれたという意味では嬉しい。目標は常に優勝。(オーダーは)1回戦は5人全部出られるが、2回戦以降は先鋒(せんぽう)から中堅まで取られたらそれでチャンスはないから、できるだけ負けそうにないやつを選んだ。副将も抑えられるやつを選んだ。国士舘のオーダーもあれがベストだと僕は思う。押されて、押されて負けたわけではない。(改善点は)いっぱいあるがやはり4年生がリーダーシップを取る。リーダーシップは大事。あとは気迫の差」田坂「くじ運も良くベスト8まで行けるという算段はあった。国士舘でどれだけ勝てるかだったのでちょっと悔しい。とりあえず国士舘は気合いがすごいので気合い負けしないようにいこうと。だがやはり気合は向こうの方が上回っていた。技術的にも気合いについてくるような技術だった。強かった。(チームの士気は)試合前の強化練習は結構いつもにないぐらい気合い入っていた。この結果は当然かなと。(強化練習は)時間伸ばして、練習の密度を濃く試合を想定したものをやっていた。(目標は)新チーム始まった時から東日本ベスト8以上入ろう、関東も8以上という目標を決めた。(ベスト8入りは)自分は結構満足している。ベスト8入ったことでもう少し上の目標を持てるかなと思う。次はベスト4狙っていこうと思う。例年に比べて士気が高い。1年生が結構高く下から上げてくれるところもある。あとはがつがつ来られると負けることが多いので、逆にがつがついけるように気持ちを前にぶつけていけるようにいきたい」山田「(国士舘とは)気合いが違った。気迫で負けていた。(最後の上段蹴りは)たまたま。先鋒はただ自分が好きなだけ。後ろも強い人ばっかりだったので後ろに任してという感じだった。(ベスト8入りは)単純にうれしい。(調子は)周りも良いと言ってくれた。動けていたと思う。今日は蹴りが良く決まっていた。蹴りは得意と言えば得意だが特に決まっていた。(1年生の影響は)下も強いので自分も頑張ろうと思う。(今大会は)組み合わせが良かったから国士舘までいけば良いと思っていた。次はとりあえず全日本行けるように練習して、もっと良い成績残せるように頑張る」READ MORE -
まさかの団体5位 個人戦でも結果を出せず/東京六大学大会
空手 2016.04.11まさかの団体5位 個人戦でも結果を出せず/東京六大学大会 予期せぬ結果に終わった。東京六大学で争う今大会。連覇を目指した団体組手は5位、個人戦も渡辺湧(政経1=花咲徳栄)のベスト8が最高と振るわなかった。先日の和道会関東競技大会では団体、個人ともに制していただけに悔しさの残る大会となった。 団体戦はまさかの5位だった。初戦で昨年準優勝の早大を内容差で上回り勝利を収めたが、続く3試合で3連敗。2戦目に慶大に0―3で敗れ嫌なムードが流れると、法大、そして和道関東競技大会決勝では3―0で快勝した立大にも敗れた。決まったと思われた技に旗が上がらない不運な判定も多かったが「厳しい中でもポイントを取れる技を出せなかったのがいけなかった」と田坂叡史主将(政経4=御殿場西)。最終戦で東大を下し2勝目を挙げたが結果は5位。「もっと勝ちへの執念を見せないといけない。まだまだ気持ちが弱い」(田坂)と課題ばかりが残った。 個人戦でも苦しんだ。昨年度準優勝の山田大樹(政経2=埼玉栄)をはじめ、個人戦には4人が出場したが最高成績は渡辺のベスト8。他3人は全員判定の末、初戦で姿を消した。代々上位進出を果たし続けてきた個人戦でも結果を残せず、唯一勝利を挙げた渡辺も「距離感の練習が必要。突きは伸びてなくて届かなかった」と反省した。 「自分で攻撃をし切れない、ポイントを取りにいけない」(篠崎智司コーチ)と積極性のなさが浮き彫りとなった今大会。来月には東日本選手権、そして関東学生選手権が控え本格的にシーズンが始まる。一つ一つ見えた課題をつぶしていきたい。[尾藤泰平]試合後のコメント篠崎智司コーチ「課題が大きいと感じた試合だった。自分で攻撃をし切れない、ポイントを取りにいけないというのが一番の課題。まだまだ仕上がってない。早稲田が一番強いだろうと思っていてまずそれには勝てたが、次の法政と立教と勝たなければいけないところで負けてしまった。実力はあるんだけど出しきれないところが練習不足なのか、本人たちの心なのか、それを改善できるようにサポートしていけたらと思う。判定についてはしょうがない。本人たちには取った取られた、勝っている負けているがあるんでしょうけど、結局は審判が判断して勝負を決めるスポーツなので、力及ばずという感じ。本当に気持ちの部分だと思うので練習でも試合でもどう自分を出していくかを今後はやっていきたい」田坂「いい結果ではなかった。判定が厳しい中でもポイントを取れる技を出せなかったのがいけなかった。判定で負けてしまうんだったら、ちゃんと試合の中で1ポイントを取って勝ち切る。そうでなくてはダメなんだと思う。団体としてもまだばらばらというか結束していない感じがあるので、みんなで一つのチームになれるようにしていきたい。もうちょっと1人1人が勝ちへの執念を見せなきゃいけない。気持ちの部分がまだまだ弱かった」渡辺「(コーチなどから)突きが、距離感が合ってないと言われた。距離感の練習が必要だと思う。突きは伸びてなくて届かなかった。試合というよりは、練習試合という感じで挑んだ。課題ができて良かった。団体戦では何回か負けてしまった。チームに貢献できるように、最低でも負けないようにする。つぎはしっかりやる」READ MORE -
中野が個人連覇 団体は無敗でV/和道会全関東競技大会
空手 2016.03.20中野が個人連覇 団体は無敗でV/和道会全関東競技大会 明大が所属する流派・和道会の全関東大会が駒沢総合体育館で行われた。新体制最初の大会で個人では中野力斗(法3=花咲徳栄)が同校対決を2度制し連覇を達成。さらに上位を明大勢が占めた。団体戦も優勝を飾り好発進となった。 上級生の威厳を見せた。ルーキーの明大生としてのデビュー戦となった今大会。個人戦では総勢73名が参加した。明大からは5名が出場し全員がベスト16入り。準々決勝以降では3度の同校対決が行われることとなった。とりわけ注目を集めたのはエース・中野と全日本選手権でベスト8入りを果たしたルーキー・渡辺湧(花咲徳栄)の決勝戦。2人とも花咲徳栄校出身で渡辺は憧れの中野を追いかけ明大に入学を決めたほどだ。試合は「負けたらカッコ悪い」と中野は開始早々上段突きで有効をとり先制点を決め主導権を奪取。試合残り1分で上段蹴りを決めると4-0で中野が優勝を果たした。「技術面でも気持ちでも負けていた」(渡辺)と憧れの先輩との久しぶりの対決に手も足も出ず。中野はエースとして、先輩として見事連覇を成し遂げた。 無敗で優勝まで登りつめた。団体戦はシードで出場すると3-0と圧勝で決勝まで一気に勝ち進んだ。迎えた決勝の相手は昨年の同大会で敗れた立大。ここでももう一人のルーキー・迫昌太郎(日本航空)の活躍が光った。次鋒(じほう)で登場した迫は開始17秒で乾いた音とともに見事な上段蹴りで一本を決めると、さらに上段突きで1点。得意とする中段蹴りでも技ありを奪うとダメ押しの上段蹴りでもう一本決め、10―1で勝利した。「先輩方がすごく良い雰囲気を作ってくれた」と上級生がいる頼もしさが勝利へとつながった。 頼もしいルーキーたちに、上級生のリーダーシップが加わり、これまでと一味違う新チーム。「出る大会出る大会で優勝を目指す」(佐々木誠之介監督)と力強く語る。今季の活躍に目が離せない。【村田萌衣子】<試合後のコメント>佐々木監督「4年生のリーダーシップというか、上に立つ人のリーダーシップで変わるんじゃないかということを感じた大会だった。手抜きしている連中が多かったのがなくなった。これが続いていくとこの先もいい結果が期待できると思う。もちろん1年生の加入も大きい。渡辺は有名な選手だったけど、迫もなかなか。頑張っていたし。渡辺は素直で、何でも一生懸命やろうとするところがいいんじゃないかな。のびのびやっているし、この先も楽しみ。基本は迫の方がいいかもしれない。もちろん今年も目標は優勝。出る大会出る大会で優勝を目指す。大事になるのは団結力だと思う」中野「連覇は特に意識していなかった。普通に勝っちゃって、最後は徳栄の後輩との戦いだったんで、ちょっと負けられないなってなって優勝できました。負けたくない気持ちというよりは負けたらカッコ悪いなっていうのが大きかった。決勝は今できる限りのことをやったという感じです。自分たちでオンオフをしっかりやろうというのはみんなでやってきた。そういう意味では雰囲気はいい。今年はいける感じがする。新入生がすごく勢いあるんで、この勢いにのってチームでもいろんな大会で勝っていければいいなと思う。自分としては個人より団体戦なんで。いいスタートは切れたと思うんで、4年生が目標とするところに対して全力でサポートしたり、少しでも貢献できるようにしていきたい」迫「(個人戦について)初めて大学生としての試合を経験したが、最初は怖く緊張もした。やるたびに緊張もほぐれ本調子になっていったが、先輩の壁は厚いと思った。メンホーという防具が(大学では)なくて、その分恐怖感があった。最初それが慣れなかった。(団体戦について)みなさん自分に『楽にいけよ』とか声をかけてくださった。後ろにいるメンバーの方々もすごく強い人ばっかりなので安心してできた。(団体決勝戦について)調子が上がってきたのと、疲れで逆に無駄な動きがなくなっていったおかげで良い動きができた。初めての大会だったが、先輩方がすごく良い雰囲気を作ってくれて、4年生がリーダーシップを執ってくださったおかげで優勝ができたと思う。しっかり自分のやるべき仕事をこなして、大学生活の空手では高校の時とは違う組み方があると思うのでそこを今後しっかり意識してやっていきたいと思う」渡辺「(中野との対決について)対決できてうれしかったが強かった。技術面もそうだが、気持ちでも負けていた。びびっていた。オーラが違う。構えも苦手な構え方で、かつ大きくてリーチも長く、なのにちょっとびびって自分の攻撃が短くなってしまって悪循環だったかなと思う。(点が)取れる、取れないじゃなくて自分自身納得いくように思い切っていけるようにしたい。(団体戦について)、言い方は悪いが自分が負けたとしてもみんな強いので安心して思い切ってやれた。全体的にメンホーがない分びびっていると感じた。今後ずっとこの状況でやっていくのでそれにも慣れていかないとと思った。びびんないでやることが必要だと思った」READ MORE -
古川 2年連続の初戦敗退も前向き/全日本選手権
空手 2015.12.13古川 2年連続の初戦敗退も前向き/全日本選手権 高校生から社会人の選手までが日本一を懸けて争う全日本選手権が2日間にわたって開催された。大会2日目、古川かれん(政経2=日本航空)は関東地区代表として女子形の部に出場した。結果は昨年に続き初戦敗退に終わったが、手応えをつかむ大会となった。 1年の集大成となる形だった。女子形の部に出場した古川の対戦相手は、全空連推薦枠で出場した森岡(セレ・ナス)。くしくも昨年の同大会と同じ顔合わせになった。今年も前回と同様、両者ともに剛柔流の形セーパイを演舞。古川は表現力豊かな形を披露したが、結果は1―4で敗戦。森岡のキレが上回り、1回戦で姿を消すことになった。しかし、0―5で完敗に終わった昨年からの成長を見せ、旗1本を取った。「去年よりも落ち着いて、練習してきたことを出せた。1個だけ旗が上がったので、それは良かった」(古川)。悔しさだけでなく、充実感とともに年内最後の大会を終えた。 確実に階段を上ってきた。今年は夏の個人インカレで3位入賞すると、11月には日本代表として第9回世界ジュニア&カデット選手権大会・アンダー21部門で優勝を果たした。「どの試合でも、チャレンジしたっていう部分があった」。これまでは慣れ親しんだ剛柔流の形をやってきたが、今年は他流派の形に積極的に挑戦。世界大会でも6度の演舞の中で、4回糸東流の形を打ち頂点に立った。「来年に向けて良いつなぎ方ができた」。大学2年目の1年間で、選手としての引き出しが大きく広がった。 3年目は頂点を狙う。「(目標は)全日本学生を優勝すること。それに向けて鍛えなきゃいけない」。古川が見据えるのはインカレ女王の座だ。「自分の流れをつくって、自分の形のリズムをつくる」と演舞の中でいかに古川の色を出せるかが、当面の課題になる。新シーズンはどんな結果を残すのか。今後も目が離せない。[尾藤泰平]試合後のコメント古川「去年と同じトーナメントだったので、とりあえず勝ち負けは関係なく、自分の形を打てたらと思っていた。去年よりも落ち着いて、練習してきたことを出せたので、それは良かったかなと思う。負けたのは悔しいんですけど。意識したことは、スピードとキレが持ち味なんですけどそれよりも形の流れ、剛柔流の絞りとか、剛柔の味を出せるように意識した。それが少しは今までよりは出たのではないかと思う。(形の出来は)まだまだ完成はしていないが、少しずつレベルは上がってきていると思う。(去年と同じ対戦相手に関して)1回負けているので、次はチャンスかなと思った。1個だけ旗が上がったので、それは良かったかなと。(今年1年振り返って)すごく成長できた1年だった。学連の試合でも上位に入ることができたし、11月にあった世界大会で優勝することができたので、また来年に向けて良いつなぎ方ができたかなと思う。どの試合も結構新しい形をチャレンジしたっていう部分があった。自分が今までやってきた空手の形の種類もころっと変わったし、上手く言えないがいろんな意味でレベルアップした。気持ちの面も、試合に向ける気持ちも変わった。でも、まだまだ。課題はたくさんある、どの形も。剛柔流の形だと力強さがまだまだ足りない。糸東流はスピードとキレに頼らずただ糸東流の形をやっているだけになっている。だからただやるのではなく、自分の流れをつくって自分の形のリズムをつくったり。糸東流の形の方は本当に、まだまだ。形だけといった感じになっている。(来年の目標は)全日本学生を優勝すること。それに向けて鍛えなきゃいけない。試合シーズンの時はほとんど形の練習。試合シーズン以外はジム行って、筋トレとか走ったりとか体幹をしたりする。体幹はほとんど毎日やるようにしている。とりあえず4月のナショナルチームの選考会に選ばれることを目標にオフシーズンはやっていきたい」READ MORE -
対同大戦で主将まで回せず 無念の2回戦敗退/全日本大学選手権
空手 2015.11.23対同大戦で主将まで回せず 無念の2回戦敗退/全日本大学選手権 今季最後の公式団体戦で昨年と同じ2回戦敗退に終わった。初戦を苦しみながらも3勝1分1敗で乗り越え、続く2戦目の相手は関西大学選手権で3位の同大。中野力斗(法2=花咲徳栄)らエースメンバーを序盤にそろえるも、次々に突きを決められ副将の大隅愛斗主将(法4=日本航空)まで回ることなく3敗し明大は2回戦で姿を消した。 ヤマ場を越えることはできなかった。組み合わせ発表後からヤマ場と位置付けていた同大戦。エース中野を先鋒(せんぽう)に置くも1分には上段突きを決められ0―1のままポイントが動かず、チームを勢いづけることはできなかった。今季台頭した次鋒(じほう)山田大樹(政経1=埼玉栄)も1―1まで追い上げるも1―2で敗戦と悔しい結果に。そして3敗したら終わりの状況で中堅を任されていたのが田坂叡史(政経3=御殿場西)だった。「大隅さんには自由にやってこいと言われていたが、やっぱりつないでほしかったと思うし、何としてもつなぎたかった」と田坂。しかしその思いは届かず中段蹴りを食らい0―2。「持っている力は同じくらいの感じだったけど、技を決めきれなかった」(田坂)と僅差に敗れチームの全日本挑戦は終わった。 明大の大黒柱として、最後の意地を見せた。「初戦で苦戦したのは予想外」(大隅)と語ったように初戦は本来力の差があるはずの岡山大との対戦だった。しかし先鋒(せんぽう)の清水圭悟(法4=明大中野)が引き分けると、中堅の田坂は0―1で敗戦。後の2人もギリギリのところでの勝利と力が拮抗(きっこう)し、大将戦まで2勝1分1敗としてしまった。その中で「前の四人がみんな僅差で勝ったり負けたりだったので、そこはしっかり点差を付けて力の差を見せるべきかなと思った」と大将として意気込んだ大隅が登場した。開始直後に相手が突きを繰り出したスキに突きを決め先制点を奪うと、その後数秒ごとにポイントを重ねていき5―1で勝利。強い明大を見せ付けた。この試合で主将としての役目を終えた大隅。佐々木監督も「主将としては優しすぎたけど、努力家だし今日の1回戦もさすがキャプテンという感じで見事だった」と主将の背中を評価した。今年で80周年を迎えた明大空手部だったが、節目に合う結果は出すことができなかった。例年、練習不足による体力のなさを課題にしている中で、今年は新監督も就任し練習量も少しずつ増えている。「やりようによってはもっともっといいチームにできると感じた1年だった」と田坂。結果低迷の解決の糸口はすぐそこだ。来年こそ、チームの意思を統一し強い明治を復活させたい。[三浦亜優美]佐々木監督「練習不足。自分たちで何とかするという工夫が足りない。そこに尽きると思う。試合を見ていても勝てる相手だったとも感じたし、うちの選手もみんなすごい戦歴を持ってるからね。気迫というか規律というかそういったところの問題じゃないかと思うし、自分の指導者としての悩みでもある。彼らが悔しいと感じてくれるかどうかだね。1、2、3でどれか一つでも取って副将、大将につなげる計算だったけど、まさか3つとも落とすとは考えていなかった。僕自身二十数年商社マンとして海外で色々な経験をしてきたけど、権利と義務、つまり権利を主張するだけでなく義務もきっちり果たさないと。そして指示待ちなだけではなくて、受け入れられない指示があったらこういうふうに崩してという自主性も大事。それが出てこないと良くならないかな。大隅は主将としては優しすぎたけど、努力家だし今日の1回戦もさすがキャプテンという感じで見事だった。最後回らなかったのは残念。来年はさっき言ったようなことが変えられるか。そういった動きが選手たちにあれば、十分に期待ができると思う」大隅主将「初戦で苦戦したのは予想外ででも大将で回ってきて勝てばいいと思っていたので、そこはあまり気負わずに楽に試合に臨めて結果につながった。前の四人がみんな僅差で勝ったり負けたりだったので、そこはしっかり点差を付けて力の差を見せるべきかなと思った。二試合目は自分が4番目だったので回ってきたらしっかり次につなげようと思っていたが何もできずに終わったというのは悔しい部分もあるが、その前の3人がこれからまた新チームとして引っ張っていくので、今回の負けをこれからの糧にして頑張ってもらっていけばいいかなと思う。大学の主将というのは高校とは違って1から全部自分たちでやっていくというのは苦労した。第一回の全日本で優勝しているような強い大学で試合ができて、80周年の節目としていい結果は残せなかったけど自分たちのやれることはやったので後輩には頑張ってもらいたい。僕は病気で空手を辞めていた時期があったが、ここまでしっかりやれたのは良い仲間がいたからだと思っている。これからも変わらず頑張っていってほしい」田坂「やっぱり悔しい。持っている力は同じくらいの感じだったけど、技を決めきれなかった。その差が大きかった。自分の負けも大きな敗因の1つだったと思うし、チームに申し訳ない。同志社は関西3位ということで警戒していたし、ヤマ場として考えていた。ここで勝てていたらチームも勢いに乗れるみたいな。後がない状況で回ってきて、自分が何とかしたいという気持ちはあったけどダメだった。大隅さんには自由にやってこいと言われていたが、やっぱりつないで欲しかったと思うし、何としてもつなぎたかった。今年1年は、来年やりようによってはもっともっといいチームにできると感じた1年だった。来年は結果にこだわるチームをつくって、1つでも今年の記録を塗り替えられるような成績をおさめたい」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1935年(昭和10年)に田中徳弥初代主将により「明治大学予科空手研究会」として発足した。空手部は当初から力を発揮し、第1回全日本大学選手権で栄えある初代王座に輝く。その後も第7回全日本学生個人選手権、第9回全日本学生選手権で優勝するなど強豪校として名をはせた。そんな空手部は推薦入部者のみならず、初心者から経験者まで隔てなく部員を募集。駿河台校舎にある専用道場で日々汗を流している。いまだ成し遂げられていない3度目の団体日本一を目標に、部員一丸となって稽古に励む。