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春原圧巻の8強入り! 4人がインカレへ/関東学生選手権
空手 2023.05.29今年度初の個人戦。スピードを武器にベスト8に輝いた春原駿貴(法4=世田谷学園)を筆頭に、海野陽乃汰(法2=御殿場西)、本橋怜欧(政経2=保善)、里見虎太郎(政経1=御殿場西)の4人が全日本学生選手権(以下、インカレ)の切符をつかんだ。 ◆5・28 第51回関東学生選手権(慶大日吉記念館)▼男子個人組手春原――ベスト8海野――ベスト16本橋――4回戦敗退里見――3回戦敗退出羽――2回戦敗退小川――2回戦敗退室井――1回戦敗退 この日一番の成績を残したのは春原。「毎回1戦目の動きが悪い」(春原)とは語ったが、投げ技からの突きで一本を取るなど難なく1回戦を突破し流れをつかむ。2回戦以降では、コーナーに誘い込んでから対角線まで逆に追い詰めるほどの連続突きという、小柄ながら8メートル四方のコートを広く使う戦術で相手を翻弄(ほんろう)。ベスト8入りを決めた一戦はこの必勝パターンに加え、終盤での大技も光った。ラスト15秒を切り2―2と同点の場面。先取のアドバンテージを失い、判定に持ち込まれるかと思われたが、相手頭部の守りが薄くなったと見るや、即座に上段への回し蹴りを決める。準々決勝で昨年度2位の選手に敗れたものの、最後までロースコアの接戦を演じた。 ベスト16の海野は先制点を取る有利な試合運びを披露する。2回戦では豪快な上段裏回し蹴りを決めるなど、全国の舞台での活躍も期待させた。本橋は勝った試合が全て1点差以内の展開を競り勝ちインカレ出場権を獲得。2回戦の決勝点となった上段突きは、相手の中段蹴りをかわしながら鮮やかに決めた。ルーキー・里見は初戦で点の取り合いを制し、代表決定戦の末勝ち取ったインカレだ。「1年生なので楽しんで勝ち上がれるように」(里見)とフレッシュさも垣間見えた。 4人がインカレ出場となったが「フィジカルの差が顕著に見えた」(本橋)。7月のインカレに向け、ここからさらに稽古を積みレベルアップを目指す。強豪を打ち破り、夏の主役になれるか。 [西田舞衣子] 試合後のコメント出羽遼太郎主将(政経4=御殿場西)――今日の試合を終えていかがですか。 「悔しいですが、チームとしては4人がインカレに出場することになりました。近年ではなかなか4人っていうのはなかったので、練習の成果が現れたのかなと思います」 ――ご自身は惜しい試合だったように感じます。 「惜しかったのもあるのですが、まだ自分自身の技の質だとか、試合運びとかそういう部分でまだまだ課題があったと思います」 ――下級生が試合の時に声を掛けていました。 「1人でも多くインカレに行けるようにという思いを持っていました」 春原――今日の試合の収穫はありますか。 「帝京大学の去年2位だった選手(太田真暉選手)と戦って負けてしまったんですけど、スピードとかは経験になりました」 ――自身の結果についていかがですか。 「最後の帝京大学にも大きな点差が開いたわけでもないので、しっかりと練習して強豪に勝てるようにしていきたいです」 本橋――待ちが多い組手のスタイルだと感じます。 「自分はいけるときにいく感じで、あまり手数は出さないけど決められる時に決めるみたいな。それにしても今日は手数が少なかったなと。待ってるだけでは勝てない試合も増えてくると思うので、そこで自分の展開をつくっていくというのを意識してやっていきたいです」 ――次戦(インカレ)に向けて意気込みをお願いします。 「去年も出場することができたんですけど2回戦で負けてしまったので、今回はそれよりも上にいけるように頑張ります」READ MORE -
明海大に無念の敗退 ベスト16に終わる/東日本大学選手権
空手 2023.05.06東日本大学選手権が日本武道館で行われた。東日本にある大学が一堂に会し、組手の団体戦で競う今大会。明大は明海大に敗れベスト16に終わったものの、ルーキーの活躍など新体制での健闘を見せた。 ◆5・5 第59回東日本大学選手権(日本武道館)▼男子団体組手明大――ベスト16 初戦の相手は東京都市大。先鋒で出場した期待のルーキー里見虎太郎(政経1=御殿場西)が早速活躍を見せる。開始9秒で先制点を取り、その後も相手にスキを与えず1点も奪われることなく、試合時間30秒を残して勝利。その後もチームの応援にも熱が入り、見事4―1で東京都市大を下した。 準々決勝は明海大との対戦。明海大は昨年度の関東大学選手権で敗れた相手。先鋒・室井佑介(政経3=御殿場西)は相手に先制点を許し、そのまま3点を取られてしまう。試合中盤に上段突きを決め1点を獲得するも、そのまま相手に押されこの試合を終えた。次鋒に出場した里見は、試合時間半分を過ぎても互いに得点の入らない展開が続く。しかし試合後半、相手に立て続けに5点を取られ黒星続きに。後がない中堅・春原駿貴主将(法4=世田谷学園)は試合開始から慎重な姿勢を取り続ける。ここでは「相手の戦略にはまってしまった」(春原)。残り時間1分を切ったとき試合が動いた。互いに様子を見ていた中、相手が膠着(こうちゃく)状態を打開し先制点を決める。そこから攻めの姿勢に転じたものの、試合は動かず明海大に0―3で敗戦を喫した。 「良かった点はない。情けない」(春原)と厳しく評するも、今年度の明大空手部はまだ始まったばかり。この悔しさを胸に、さらなる高みを目指し日々稽古に励んでいく。 [増田杏] 試合後のコメント春原主将――今日の試合の振り返りをお願いします。 「明海大は昨年対戦した相手なので、相手の組手は知っていたのですが、逆に相手にも自分たちの組手を知られていたと思うので、そこをうまく合わせてこられてしまいました」 ――新体制で変わったことはありますか。 「昨年は勝つという気持ちは強かったのですが負け続けてしまい、相手に対して自分の組手をしすぎてしまっていました。今年は気合も入っているし、相手に合わせた組手スタイルを練習していきたいです」 ――今日までに練習してきたことはありますか。 「普段と変わらない練習で、ずっと去年から同じ練習をしてきました。もっと練習内容を変えていかないと勝てないなと思いました」 ――次戦に向けて改善していきたいところはありますか。 「組み合わせが決まればしっかりと相手の研究をして、相手に合った組手スタイルに変えていきたいと思います」READ MORE -
無念の初戦敗退 次代へ思い託す/全日本大学選手権
空手 2022.11.23現体制で挑む最後の大会である全日本大学選手権(以下、インカレ)が日本武道館で行われた。初戦の対戦相手は大産大。先鋒・次鋒戦で敗れ絶体絶命かと思われた中、中堅・副将戦で白星を挙げ命運は大将戦に託された。接戦を繰り広げるも制することはかなわず、無念の初戦敗退に終わった。◆11・20 第66回全日本大学選手権(日本武道館)▼男子団体組手明大――1回戦敗退 ここで勝っていい流れをつかみたい先鋒・南條蒼太主将(政経4=保善)は積極的に前へ出て攻める。しかし互いに譲らず試合時間半分が過ぎたところで試合が動いた。相手の上段蹴りが入ってしまい、一気に3ポイントを先取されてしまう。その後上段突きを決め1ポイントを取るも、相手にさらにポイントを取られこの試合を1―4で落としてしまう。「蹴りが当たったところから自分のペースが狂ってしまった」(南條)。続く次鋒戦も、うまく流れをつかめずに黒星を挙げてしまう。 良くない流れの中で迎えた中堅戦。出羽遼太郎(政経3=御殿場西)は序盤から積極的に前に出て技を繰り出した。上段突きが決まり1点を先取。しかし点を取り返され同点になってしまう。そんな中でも相手を圧倒する勢いで前へ突きを出し立て続けに上段突きを決めていった。試合残り4秒で3―1で勝っていたにもかかわらず、攻めの姿勢を最後まで崩さずさらに1点追加しこのゲームを勝利した。「負けて回ってくる中でも強気に積極的にできた」(出羽)。副将・春原駿貴(法3=世田谷学園)はここで負けたら終わりの緊張感の中、互いに点数の入らない展開が続く。技が決まらず探り合うこと1分が経過しようとしたとき、突きを決め先制点を取ったのは春原。また試合時間残り5秒で裏回し蹴りが上段に決まり、さらに3点を追加し4―0で勝利した。 迎えた大将戦。室井佑介(政経2=御殿場西)は体格差により小回りの利く相手に苦戦を強いられる。試合開始1分がたったところで相手に先制点を決められてしまう。最後まで粘るもポイントを取ることがかなわず惜敗した。 トーナメントからベスト8は堅いと期待されていた明大だが、惜しくも初戦敗退に終わった。この試合が4年生にとっては引退試合ということもあり、悔しさはより大きかった。「最後の最後まで反省しかなかった。この悔しさをバネに後輩たちに頑張ってもらいたい」(南條)。次代へ思いを託し、次のステージへ向かう。[増田杏]試合後のコメント南條――4年間の振り返りをお願いします。 「2年次はコロナの影響で試合ができず、しっかりと空手ができたのは3年間でした。一番は勝ちにこだわってきたのですが、何よりこの環境を楽しんで大学生活も空手もできたということは自分の中でこれからも大事にしたいなと思います。部員も同期も数少ないのですが、ここまで一緒に頑張ることができました。一言で言うと楽しくできた4年間だったなと思います」――主将としてはいかがでしたか。 「試合では主将として情けない姿ばかり見せてきました。最後も大事な場面でしっかり勝てなかったので情けなかったなと思います。同期渡辺真威斗(法4=世田谷学園)もまだ試合に出れていなかったので、本当に申し訳なかったです。普段は試合に向けて周りの雰囲気を良くしたり、注意するところは注意したりメリハリを意識してやっていくのを心がけていたので、チームの雰囲気としてはいいものを作ることができたかなと思います。しかしいい雰囲気を作ることができても、試合で勝たなければ意味はありません。来年はいい雰囲気のチーム作りをしてかつ、試合に勝てるチームにしていってほしいなと思います」出羽――チームとしての結果はどのように考えていますか。 「正直少し言葉にならないものがあるというか、がくぜんとしている部分もあります。来年は僕たち3年生が今度は引っ張っていく側なので、そこでしっかりとこの悔しさを晴らせるように頑張っていきたいなと思います」――今日で4年生が引退ですが、心境を教えてください。 「4年生の先輩方は日々の練習に取り組む姿勢が尊敬できる方々でした。自分たちもそこを引き継ぎつつ、個々の実力を高めて行けるように日々の練習に取り組んでいきたいです」READ MORE -
南條が67kg級でベスト16に/関東学生体重別選手権
空手 2022.11.03関東学生体重別選手権が日野市ふれあいホールで行われた。67㎏級出場した南條蒼太主将(政経4=保善)は強豪相手に堂々と戦いベスト16に。ルーキーの本橋怜欧(政経1=保善)も2回戦まで勝ち進み健闘した。◆10・30 第33回関東学生体重別選手権(日野市ふれあいホール)▼男子60㎏級 春原――1回戦敗退 梅澤――1回戦敗退 海野――2回戦敗退▼男子67㎏級 南條――ベスト16 本橋――2回戦敗退▼男子84㎏超級 室井――1回戦敗退 67kg級に出場した本橋は、初戦で相手に先制点を許してしまう。しかしその後は攻めの姿勢を崩さず点を重ね1回戦を突破した。「前半は肩に力が入ってしまったが後半は自分の間合いの感覚を調整して修正できた」(本橋)。2回戦では強豪・駒大の選手との対戦。相手の勢いに押されることなく積極的な姿勢で試合に臨んだ。しかし相手に上段突きを決められ先制点を取られてしまう。そこから果敢に挑むも2回戦敗退で終わった。「初戦から対戦数が少なく本調子がまだ出ていなかった」(本橋)。 同じく76kg級に出場し、ベスト16まで勝ち残った南條。1回戦は立て続けに4点を決め勝利。「技の展開の速さや攻める回数など課題として取り組んできたことの成果が出た」(南條)。続く2回戦、3回戦と積極的な攻めの姿勢を崩さず順調に勝ち上がり、迎えた4回戦。序盤は互いに点が入らない展開が続く中、先制点を挙げたのは南條。しかし残り数秒のところで相手に2点を取られてしまいまさかの逆転負け。「動きではなく、気持ちの面で緩みが出てしまった」(南條)。悔しさをにじませた。 次戦は全日本大学選手権(以下、インカレ)。個人ではなくチームの力が問われる大会だ。4年生にとっては最後の大会となる。残り1カ月を切った現体制で有終の美を飾りたい。[増田杏]試合後のコメント南條主将――今日の試合の振り返りをお願いします。 「他の部員に関しては正直あまり動けていなかったように思います。以前よりも技の展開や、攻める技が多くなってきたことは良かった点です。攻め技以外でも自分の中で課題としていた部分があったのですが、そこに関してはしっかり練習の成果を出すことができて良かったと思います」――チームとしてインカレに向けて何に取り組みますか。 「まずは引き続き攻め技のバリエーションを増やすことに取り組んでいきます。部員の中にはポテンシャルがある選手もいると思うので、しっかり日頃の練習の成果を試合にも出せるようにしたいです。気持ちの面でも重要になってくると思うので、試合で自信を持って挑めるように日々の練習もしっかり取り組んでいきたいです」本橋――今日の試合で良かった点を教えてください。 「初戦の最後に残り15秒で相手が追い上げてきた時も、相手が出てきたところに逆突きの上段技が綺麗に入り相手を抑えられたのでその点は良かったかなと思います」――インカレに向けて意気込みをお願いします。 「まずは部内戦があるので、試合にしっかり勝って明大の力となれるように頑張ります。初戦から強豪校と当たっても、入りからしっかり力を出せるようにしたいです。今度はチームで戦うので気持ちをひとつにして頑張っていきたいと思います」READ MORE -
明海大に惜敗し初戦敗退/関東大学選手権
空手 2022.10.11関東大学選手権が日本武道館で行われた。初戦の対戦相手は明海大。次鋒戦では出羽遼太郎(政経3=御殿場西)が試合時間残りわずかで大逆転を見せ、会場を沸かせた。大将戦まで戦い抜くも、初戦敗退に終わった。◆10・10 第65回関東大学選手権(日本武道館)▼男子団体組手明大――2回戦敗退 いきなり先鋒が敗れ勝ち星を取りたい次鋒・出羽は先制点を相手に許し、中盤に0―3まで差をつけられる。「前半で自分の試合ができていなかったことが反省点」(出羽)。じわじわと追い上げ2点を取ったものの、試合時間残り18秒で相手がさらに1点追加し、2―4と絶望的な状況に。しかしその後すぐ繰り出した上段蹴りが見事に入り、一気に3得点と逆転に成功。残り10秒にも点を決め、6―4で勝利した。続く中堅・春原駿貴(法3=世田谷学園)は、互いに点が決まらないロースコアの展開。「もっと序盤で点差をつけられたら団体として後ろに勢いをつけられた」(春原)。ところが残り14秒で連続技が決まり、ついに先制点を挙げる。その後相手に追いつかれたが、先取した春原が勝利した。 しかしその後は副将・南條蒼太主将(政経4=保善)、大将・室井佑介(政経2=御殿場西)と続いて負け越してしまう。「次鋒と中堅が勝ちでつなげてきてくれて、そこで自分がいい流れをつなげなかったのは悔しい」(南條)。2勝3敗で初戦敗退という悔しい結果となった。 次戦は今月30日に行われる関東学生体重別選手権。全日本大学選手権(以下、インカレ)も11月に控えている。ここでの課題を次につなげ、おのおの力が発揮できることを期待したい。[増田杏]試合後のコメント南條――今日の試合の振り返りをお願いします。 「今日は全体的に動きが良くなくて、雰囲気的にも流れが悪い中で来てしまったので、自分たちの流れがつかめなかったのが敗因かなと思っています。あとは相手の方が先に攻めて来たり積極的だったり、そういったところでも向こうの方が上回っていました。実力的には全然負けない相手なので、そこで負けてしまうというのは、これから改善していく必要がたくさんあると思います。次の団体が11月のインカレになるので、そこでは自分たちの実力をしっかり発揮してやっていきたいと思います」出羽――良かった点と課題点を教えてください。 「全体的にチームの実力をしっかり出せたら負ける相手ではなかったので、そこを出し切れなかったのが課題かなと思います。負けていた時に蹴った上段蹴りが逆転につながったので良かったです。体重別の試合やインカレもまだ残っているので、そこに向けて今日の課題を改善していい結果が出せるようにしたいです」春原――今日の試合の振り返りをお願いします。 「明海大は強い選手がそろっている印象で、対戦相手が国民体育大会で4位の強い選手だったのですが、自分は勝ち切れて良かったです。次は団体戦ではないのですが、しっかり個人として結果を残せるように頑張りたいです」READ MORE -
出羽、本橋が活躍 全日本出場へ/関東学生選手権
空手 2022.05.24今年度初の個人戦となった今大会。出羽遼太郎(政経3=御殿場西)と本橋怜欧(政経1=保善)が全日本学生選手権(以下、全日本)へと出場を決めた。 ◆5・22 第50回関東学生選手権(日野市ふれあいホール)▼男子個人組手本橋――5回戦敗退出羽――4回戦敗退春原、渡辺――2回戦敗退南條、室井、海野――1回戦敗退 圧倒的な実力で勝ち上がったルーキー・本橋。今回が初の公式戦となったが、初戦から順調に勝ち上がる。4回戦の相手は強豪・帝京大ながらも激闘の末、勝利。本橋は事前の練習試合で大学レベルの組手に「自分の実力と差があった」(本橋)と力不足を実感する。しかしその日から課題を据え、練習を積み重ねた。その鍛錬の成果が格上相手の勝利だった。「自分の力以上の試合ができた」(本橋)。迎えた5回戦は法大の主将、伊藤颯輝(法大)。両者のにらみ合いが続く中、中盤から相手の攻撃に勢いを崩され0-2で敗北。「壁はまだ高いので実力を伸ばしていきたい」(本橋)。非常に強い成長性を感じさせた。 出羽は入部から初となる全日本出場を決めた。 「気負わずにしっかり一個一個勝てるように頑張りたい」(出羽)。次戦に向けての意地を見せる。 全日本選手権は6月に兵庫県姫路市で行われる。「成果が出し切れるようにチームとしてやっていきたい」(南條蒼太・政経4=保善)。一人一人の課題を解決し、万全にした状態で全国へと挑む。 [藤井直也] 試合後のコメント南條――試合を振り返っていかがですか。 「個人としては、相手がインターハイで優勝した選手でトップレベルの選手だったので、通用しなかった部分が多かったです。2対1の差で惜しくも負けてしまったので、ぎりぎりの勝負の中で勝ち切るというのをできるようにしたいです」 ――今後の目標をお願いします。 「大事な部分で点を取れる安定した選手になりたいなと思っています。前期の大学の試合は終わってしまいましたが、今回の反省を生かして後期に向けて頑張っていきたいと思います」 出羽――試合を振り返っていかがでしたか。 「結果としては全日本にはつながりましたが反省点がまだまだたくさん出てくるので、そこを全日本までに改善していけるようにやっていきたいです。練習では攻守ともにバランスよく練習していたつもりでしたが、今日は攻撃よりもカウンターの方が要になっていて、それ以外が得点につながりませんでした」 ──今日はとても勝ち抜いていました。 「そうですね。いつもよりリラックスして、肩の力を抜いてみました。普段は結構硬くなってしまうのですが、今日はそうならないように楽にしたことが功を奏しました」 本橋──帝京大の印象はいかがでしたか。 「今日は戦えたなという感じですが、上の学年の選手と戦うことになるとその先の壁っていうのがまだ高いというのが感じられたのでもっと自分の実力を上げていきたいと思います」 ──これからの4年間、どのように活躍していきたいですか。 「やはり帝京大や駒大など強豪と呼ばれる大学の選手とこれから先やっていくと思うので、明大の名に恥じないように第一線で活躍できる選手になりたいです」 READ MORE -
強敵に惨敗も8強に名を連ねる/東日本大学選手権
空手 2022.05.05今年度の明大空手部が動き出した。東日本の各大学が団体組手王者を決する今大会。明大は苦しみながらもベスト8に駒を進める。準々決勝では帝京大に敗れたものの、実りある大会となった。 ◆5・5 第58回東日本大学選手権(日本武道館)▼男子団体組手明大――ベスト8 1カードにつき5試合を戦う団体戦。明大は初戦、東北福祉大に勝利するも、個人で課題が残った者もいた。「ふがいない試合をしてしまったので、切り替えて1点ずつ取る」(室井佑介・政経2=御殿場西)と2回戦では嫌な雰囲気を払拭(ふっしょく)。関東学大に流れを渡さず無敗で3回戦進出を決める。3回戦は慶大相手に2―2と最終戦までもつれる展開になったが、大将・渡辺真威斗(法4=世田谷学園)が接戦を制し見事勝利した。 しかし準々決勝、絶対王者・帝京大の壁は高い。1勝もできずに敗北となった中、先鋒・春原駿貴(法3=世田谷学園)は負けなかった。ここまで全勝だった春原は序盤に得点を重ね、勝利が目前に。残り15秒での反則に加え、相手の反撃を食らい引き分けにはなったが、この結果は帝京大と互角に渡り合えることを予感させた。 強敵を前に敗北を喫したが、修正点も発見した。『前で勝負』というスローガンの通り、前での攻めをしっかりと勝利につなげることが課題だ。次戦は個人戦。団体戦ではないものの、チーム全体で全日本学生選手権への切符を手にする。 [西田舞衣子] 試合後のコメント南條蒼太主将(政経4=保善)――主将から見て今試合で良かった選手は誰でしょうか。 「春原が最後は引き分けになってしまいましたが、しっかり1、2、3回戦は自分で攻めて点を取って、1番自分のペースで戦えていたので良かったと思います。あとは室井も慶應戦で相手が結構強い相手でしたが、そこでびびらず、前で相手を潰して、自分で点を取るということができていたので良かったと思います」 ――次戦に向けて強化したい点はありますか。 「今年度はチームのテーマとして『前で勝負』というのをテーマに設定していますが、今回は前で攻めていても、少し雑だったりそれを点につなげられなかったりしました。次戦はそれを点につなげられるように、日頃の練習から下がって戦うのではなく、前でプレッシャーをかけていって、攻め技で点を取るというのを意識していきます」 渡辺――今日の大会で良かった点はなんでしょうか。 「チームとしては、一つの目標に向かってチームが団結しているという点が監督やOBの先輩から指摘されている点なのですけれど、今まででいいチームだと言われているので、そこは自信を持ってしっかり結果を出せるように頑張りたいと思います」 ――今年度の意気込みをお願いします。 「4年生として引っ張らないといけないという面もありますが、下級生にも頼らないといけない面もあるので、そこはチームとして勝ちにこだわるというのを目標に結果を出したいなと思います」 春原――東北福祉大戦では蹴りが2本決まりました。 「高校時代から蹴り技は得意技ではあったので、今日はそこがはまってくれたので良かったと思います。(上段への裏回し蹴りは身長差がある中でしたが)昔から大きい相手としかやってないので、苦手意識はありません」 ――チームの中ではどのような立ち回りをしていますか。 「団体戦としてはしっかり勝つという役割を務めていて、中堅などの負けられないところにいるので、後ろを引っ張っていけるような、流れをつくっていけるような動きをしていきたいと思っています」 室井――慶大戦で裏回し蹴りをかわしての上段突きが決まりました。 「相手が全国的にも有名な選手で、蹴り技がうまいということを事前に知っていたので、そこはしっかり対策して1点ずつ取ってこうと思ったのがうまくはまりました」 ――次戦へ向けての課題は見つかりましたか。 「自分たちのテーマが『前で勝負』なのですが、もっと前で戦って、個人戦ですが、チームで戦っているので、チームとしての勢いをつけられるようないい試合をしたいと思います」READ MORE -
強豪・駒大に惜しくも敗れ初戦敗退/関東大学選手権
空手 2021.10.18関東大学選手権が日本武道館で行われた。初戦で強豪・駒大相手に大将戦まで持ち込み、善戦するが惜しくも敗れる結果となった。 ◆10・17 第64回関東大学選手権(日本武道館)▼男子団体組手明大――1回戦敗退 先鋒・佐々木京也(法4=保善)は序盤から押され一本を取られてしまう。最後まで粘り得点するも相手には及ばず「先鋒の役割を果たせなかった」(佐々木)。次鋒・南條蒼太(政経3=保善)へと拳を託した。南條は開始14秒で投げ技を決め一本を先取。「高校時代の先輩だったので挑戦する気持ちで前に出て勝負した」(南條)。そのままリードし続け、4-2で1勝1敗の状況へと持ち込む。続く中堅・出羽遼太郎(政経2=御殿場西)。果敢に攻めの姿勢を見せたが惜しくも得点することができず、試合は副将・春原駿貴(法2=世田谷学園)へ。序盤に先制を許すも上段突きで2連続得点し2-1で試合はドロー状態となる。一進一退が続く中で迎えた大将戦。「ここで絶対に勝たないといけない」(久野晴希主将・政経4=世田谷学園)。そう意気込むも相手の守りを崩せず0-2で完敗。結果は2-3で悔しくも初戦敗退となった。 次の舞台は11月の全日本選手権だ。「勝ち負けにかかわらず4年間やってきたことを出し切りたい」(久野)。4年生にとっては最後の大会。現体制最後の団体戦だ。悔いの残らないようチーム一丸となって練習へ励む。 [藤井直也] 試合後のコメント久野主将――今日の試合を振り返っていかがですか。 「相手が駒大で、関東の強豪という点では、大将まで回せられたのはチームとしては良かったのかなと思いますが、試合内容は良くなかったので、そこをしっかり修正して、来月の全日本選手権につなげたいです」 ――久野選手個人ではいかがでしょうか。 「相手の選手が5番に来るというのは以前から分かっていたのですが、自分自身の技が警戒されていたのもあってなかなか相手を崩して入ることができずに、相手にはめられたなという印象でした。大将戦も引き分けだったら相手の勝ちだったので僕は『絶対に勝たないといけない、絶対に前に行かなければならない』というところでうまく相手を崩すというのが課題です」 ――次の全日本選手権に向けての意気込みをお願いします。 「元々出場できるかが分からなかった状況で、2年前の成績を反映して出場できるということに感謝して、あまり勝ち負けにかかわらず、4年間やってきたことをしっかりと出し切れたらよいなと思います。あと、後輩たちにもいいもの残して引退したいなと思っているので、そういうことを意識して、また明日からしっかり練習したいです」 南條──今日までどのような意識で練習をされてきましたか。 「相手は駒大だと以前から分かっていたので、どのように来るのかを考えて対策を練っていました。あとは自分自身の課題でもある、勝っている時に下がり気味にならないようにするというのを意識しました」 ――今回で見えた課題などはありますか。 「最初は先取することができましたが、そこから取られた2点は自分が後ろに下がった時に取られた点だったので、そこはもう少し前で勝負するべきだったなというのがあります」 春原――今日決まった技などはありますか。 「普段あまりしない返し技が決まりました。あと今回は時間のペース配分とコートをうまく使えた点が結構良かったと思っています」 ――まだ2年生ですが今後どのように活躍したいですか。 「3年生に上がるにつれてまた後輩も入ってくるので後輩を引っ張っていけるような、そして先輩たちの力になれるような組手をしていきたいなと思っています」READ MORE -
3年生南條がベスト8 全国出場権をつかむ/関東学生選手権
空手 2021.06.01コロナ禍で年度初となった今大会。南條蒼太(政経3=保善)がベスト8で全日本選手権の出場権をつかんだ。◆5・30 第49回関東学生選手権(帝京大学八王子キャンパス)▼男子個人組手南條――ベスト8出羽――全日本出場決定戦敗退佐々木――2回戦敗退久野、春原、室井――1回戦敗退 実力は出し切った。去年9月にアキレス腱を断裂し、4月まではウエートや体幹トレーニングのみの練習だった南條。競技に復帰してからは「試合で自分の本来の動きを取り戻すこと」に専念し今大会に挑んだ。準々決勝戦では0―2で惜しくもベスト4は逃したものの、最後まで粘りを見せ「今回の目標は達成できた」。全日本選手権への切符を手にしたことで「これまで以上に高い意識で練習したい」と次への強い意気込みを見せた。 次なる戦いは7月の全日本大学選手権。他のメンバーは南條をサポートしつつ、秋の関東選手権に焦点を合わせる。「全員ポテンシャルがあるので意識を高く持って、自主的な練習ができれば結び付いてくると思う」(久野晴希主将・政経4=世田谷学園)。コロナ禍だからこそ見えた課題も据え、妥協することなくさらなる高みを目指す。 [藤井直也] 試合後のコメント久野主将――試合を振り返っていかがですか。 「コロナ禍で制限され、思い切った練習ができなかったので、それぞれモチベーションを保つことが難しかったのもありますが、個人的に上級生があまり動けてなかったです。3年の南條が勝ち上がってくれたので、前期はみんなで南條のサポートを頑張っていきたいと思います」 ――今後の目標をお願いします。 「僕も4年生で、大会も残すところあと3つくらいになってしまったので残りの大会でしっかり結果が出せるように、関東でも全国でも上位に入れるように、頑張っていきたいです」 出羽遼太郎(政経2=御殿場西)――試合を振り返っていかがでしたか。 「やはり強豪の大学と試合をするとなると、そこで少し消極的になってしまった部分があったので、そこは次に修正していきたいです」 ――全日本まであと一歩でした。 「そうですね、ほんとあと少しで手が届くところにあったというのが悔しいので、それを次につなげていきたいと思います」 ――次の大会に向けてこれからどういうことをやっていきたいですか。 「今日出た試合の課題をしっかり修正してやっていくのと、試合があるに当たって部内戦というのがあるので、今日のことを生かしてそこでしっかりレギュラーを勝ち取ることができるように頑張りたいです」READ MORE -
帝京大に敗れベスト16/関東大学選手権
空手 2019.10.27団体戦の関東王者を決める今大会。初戦は東京都市大に勝利を収めたが、続く帝京大に1―3で敗北。またしても高い壁を超えられなかった。◆10・27 第62回関東大学選手権(東洋大総合スポーツセンター)▼男子1部組手明大――ベスト16 力の差を痛感した。2回戦の相手は王者・帝京大。昨年も今大会で敗れた相手に、力試しの機会になった。1勝1敗と拮抗(きっこう)して迎えた中堅・田村。開始30秒で2本の上段突つきを決め、リードを奪う。しかし「前にいく気持ちで負けてしまった」。果敢に攻める相手に受け身の展開に。立て続けに得点を奪われ、2-5で逆転負け。続く渡辺湧(政経4=花咲徳栄)も敗北を喫し、1-3で敗退。「やっぱり力の差があった」(田村仁主将・法3=御殿場西)。悔しいベスト16敗退となった。 次戦は全日本大学選手権が控える。4年生にとってはこれが集大成。昨年のベスト16を超え、見据えるは「優勝できるように」(田村)。同大会は11月10日(日)、愛知県・豊田市にあるスカイホール豊田で9時開始予定だ。[浅野拓磨]試合後のコメント中村竜大コーチ――今日の試合を振り返っていかがですか。 「2回戦が帝京大ということで、一番のヤマ場だったんですけど全体的に相手に押されてしまいました。そこが残念です」――帝京大は昨年も敗れた相手でした。 「選手たちが自分の組手をできれば戦えると思ったんですけど、力を出し切れていなかったです。相手に流れを持っていかれてしまいました」田村ーー課題は何でしょうか。 「攻め技ですね。ここぞというときに下がって相手の小技を対応してしまうので、来たものに対してしっかり前でやれるようにしたいです」ーー全日本大学選手権に向けて意気込みをお願いします。 「帝京大は全国でも王者というかベスト4には残る強豪校なので、そことやったというのを自信につなげて全日本で優勝できるように頑張ります」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1935年(昭和10年)に田中徳弥初代主将により「明治大学予科空手研究会」として発足した。空手部は当初から力を発揮し、第1回全日本大学選手権で栄えある初代王座に輝く。その後も第7回全日本学生個人選手権、第9回全日本学生選手権で優勝するなど強豪校として名をはせた。そんな空手部は推薦入部者のみならず、初心者から経験者まで隔てなく部員を募集。駿河台校舎にある専用道場で日々汗を流している。いまだ成し遂げられていない3度目の団体日本一を目標に、部員一丸となって稽古に励む。