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男子1部昇格! 16年ぶりの悲願達成/全日本学生選手権
体操 2023.08.28今回の会場は1998年に開催された長野五輪でフィギュアスケートなどが行われたホワイトリング。真っ白な屋根のデザインが特徴の会場で行われた全日本学生選手権(以下、日本インカレ)で明大男子は悲願の2部優勝を達成。16年ぶりに1部昇格を成し遂げた。 ◆8・18~22 第77回全日本学生選手権(長野市真島総合スポーツアリーナ)▼2部男子団体明大――1位<団体メンバー>河野稜(政経4=新田)、宮沢颯大(商4=関根学園)、坂井智羽(政経3=伊奈学園総合)、中田智也(総合3=伊奈学園総合)、嘉指博貴(政経2=埼玉栄)、渡辺匠朗(営2=大垣商) ▼2部男子個人選手権<出場メンバー>清水和生主将(政経4=埼玉栄)、津田大輝(政経3=藤井) ▼2部男子個人渡辺――2位、嘉指――4位、坂井――5位 ▼2部男子種目別〈ゆか〉渡辺――1位、嘉指――4位、中田――7位〈あん馬〉坂井――4位〈つり輪〉渡辺――2位、坂井――6位〈跳馬〉 渡辺――4位、嘉指――8位〈平行棒〉清水――2位、渡辺――3位、中田――5位〈鉄棒〉宮沢――3位、清水――5位、坂井――7位、渡辺――8位 ▼2部女子団体明大――4位<団体メンバー>佐々木唯(文3=鯖江)、森夢華(文2=ふじみ野)、秋田彩葉(文1=高松中央)、内野菜々美(営1=常磐木学園)、鷹巣雨枝(総合1=木更津)、辻海咲(商1=聖望学園) ▼2部女子個人選手権<出場メンバー>十亀桜(商2=新田) ▼2部女子種目別〈跳馬〉内野――7位〈段違い平行棒〉佐々木――7位 大会2日目に行われた運命の2部男子団体総合。明大はチームで得意種目としているゆかの演技を第1種目でスタートした。このゆかで会心の演技を見せたのがチームのエースである渡辺だ。「自分の中で一番いいゆかだった」(渡辺)と語るほど、ほぼ完璧に近い演技を披露。試合終了後はスタンドの仲間たちに向かって特大のガッツポーズを見せた。第2種目は明大が苦手とするあん馬。仲間たちが苦戦するも坂井が2部4位に食い込む演技で上級生の意地を見せた。最終種目である鉄棒では最上級生の宮沢がしっかりと着地を決め、明大の演技を締めた。その瞬間、演技を見守っていた仲間たちは一斉に立ち上がり感情を爆発させた。明大の武器である「チームワークの良さ」(渡辺)が伝わってくる光景だった。終わってみればエース・渡辺を筆頭に2部個人総合で明大勢が3人入賞。昨年度の雪辱を果たし、見事悲願であった2部優勝、そして1部昇格を成し遂げた。1部昇格の瞬間は「願ってはいたが、うれしさよりも驚きの方が大きかった」(渡辺)と語った。 一方、2部女子団体総合では出場メンバーを決めるセレクションの際に、主将の安田美樹(営4=駒場)が負傷するアクシデントが発生。「悔しかったがその分1年生が頑張ってくれた」(安田)と語るようにルーキーの奮闘が目立った。その中でも秋田は3年生エースで次期主将の佐々木に次ぐ明大2位の結果を収めた。 16年ぶりの1部昇格となった男子部。しかし、彼らは現状に満足することなくその先を見据えている。「1部の大学に比べると(技の難易度を表す)Dスコアがまだまだ足りていないのでこの1年間で上げていきたい」(渡辺)と意気込んだ。来年度から戦う場は、世界王者を輩出する大学が在籍するトップレベルの舞台。そんな厳しい環境でも彼らの笑顔が見られることを期待したい。 [島田五貴] 試合後のコメント渡辺――試合を振り返ってください。 「器具の故障により練習を積むことが難しい中で挑んだ試合だっだんですけど、全員が目標に向かって頑張れたと思います」 ――昨年度はないとおっしゃっていましたが、今年度はエースとしての自覚はありましたか。 「今年度はちょっとありました。昨年度明大で1位の成績だったので今年度はその自分を超えていかなきゃいけないという責任を感じていました。また、後輩が入ってきたことで引っ張っていこうという意識が芽生えました」 安田――主将として取り組まれてきた中で意識してきたことはありますか。 「やっぱり上がどういう方向に行くかによってチームがどう動くかが変わると思うので、明るく盛り上げようと意識しました。それができたのかは分からないですけど、やっていて楽しかったです」 ――主将をやってきて良かったなと思った瞬間はありましたか。 「試合で仲間がうまくいったときに『主将をしてくれて良かったです』と感謝してもらえてすごくうれしかったです」READ MORE -
男子団体3位入賞 下級生の活躍目立つ/全日本学生選手権
体操 2022.08.26大学体操の最高峰である全日本学生選手権(以下、全日本インカレ)が四日市市総合体育館で開催された。明大からは男女ともに個人総合と団体に出場。目標達成とはならなかったが下級生の活躍が光り、これからの躍進がうかがえる大会となった。 ◆8・19~22 第76回全日本学生選手権(四日市市総合体育館)▼2部男子団体 明大――3位<団体メンバー> 小山竜希主将(政経4=埼玉栄)、清水和生(政経3=埼玉栄)、中田智也(総合2=伊奈学園総合)、坂井智羽(政経2=伊奈学園総合)、石井凌太朗(商2=出水商)、渡辺匠郎(営1=大垣商) ▼2部男子個人選手権<出場メンバー> 保田健太(総合3=名城大付)、宮沢楓大(商3=関根学園)▼2部男子種目別<平行棒> 清水――1位 渡辺――3位 坂井――5位<鉄棒> 宮沢――5位 石井――6位<あん馬> 中田――7位 宮沢――8位<床> 渡辺――4位<つり輪> 渡辺――2位 坂井――8位<跳馬> 渡辺――7位▼2部女子団体 明大――5位<団体メンバー> 跡部桃子(営4=有明)、飯田麻由(商4=大宮東)、安江彩花(文4=羽鳥北)、佐々木唯(文2=鯖江)、内村咲喜(営2=創成館)、十亀桜(商1=新田)▼2部女子個人選手権<出場メンバー> 森夢華(文1=ふじみ野)▼2部女子種目別<跳馬> 内村――6位 団体選手権へと勢いをつけたい初日。女子個人選手権には全日本インカレ初出場の森が、男子個人選手権には今大会で引退する保田とその同期である宮沢が出場。「準備不足だったので悔しい結果になってしまった」。森は1週間前に体調を崩し、万全の状態ではなかった。それでも「今できることはできたので良かった」と競技を振り返った。「引退ということでやれることをやりたいと思った」。自身最後の大会に臨んだ保田は安定した演技を見せ2日目の団体選手権を控える後輩たちに大きな背中を見せた。新しい技への挑戦を目標にした宮沢は「途中で失敗が出てしまったが粘り強く演技できた」と語った。 2日目に行われた団体選手権。2部3位以上を目標とする女子団体はほぼ毎日取り組んできたチーム練習の成果が実り、大きなミスなく競技を終えた。しかし、結果は5位と目標に一歩及ばず。それでも「明大体操部のレベルは年々上がっているので、来年こそは目標達成できるように頑張ってほしい」(跡部)。今大会で引退する4年生からバトンがつながれた。 「みんなで楽しくやろうという雰囲気だった」(渡辺)。悲願の1部昇格をかけた男子団体。明大の強みである線の美しい演技を見せ、着実に得点を伸ばしていく。5種目を6人中5人成功と順調に競技を進めるが最終種目のあん馬で崩れてしまい結果は3位。「結果は悔しいが全員が一丸となって臨めたという点で後悔はない」(小山)。主将としてチームを引っ張ってきたからこそ言うことができる言葉だった。 1、2年生の活躍が目立った今大会。男子でトップの成績を残した渡辺は「チームワークや技の美しさが明治の強み。それを活かして来年も全日本インカレでの1部昇格を目標に頑張りたい」と未来を見据えた。新生体操部の戦いはすでに始まっている。 [島田五貴] 試合後のコメント安江――試合直前のチームはどのような雰囲気でしたか。「みんなで声を掛け合いながら頑張って目標を達成しようというようないい雰囲気でした」 跡部――大会を終えて今の気持ちを教えてください。「私自身が引退試合だったので、楽しかったですし、このメンバーでできて良かったというのが率直な感想です」 小山――渡辺選手をはじめ多数の入賞者が出ましたがいかかですか。「後輩なのですが本当に尊敬していますし、憧れですね。体操だけではなくて人間もでき上がっている。渡辺をはじめ若い後輩が多いのでたくましいなと思います」 渡辺――1年生として先輩たちに混ざって戦った心境を聞かせてください。「とにかく先輩のために、特に4年生の先輩が堂々と演技できるように1年生として元気よくミスのないような演技を心掛けました」READ MORE -
3年ぶりの東日本インカレ 男女ともに全日本の切符をつかむ/東日本学生選手権
体操 2022.05.233年ぶりに東日本学生選手権(以下、東日本インカレ)が開催された。8月の全日本学生選手権(以下、全日本インカレ)への出場権を懸けて行われた今大会。初出場のメンバーが多い中、明大はチーム力を発揮し、男女ともに団体での全日本インカレ出場を決めた。 ◆5・20~21 第55回東日本学生選手権(高崎アリーナ)▼男子団体 明大――10位(2部2位)<男子団体メンバー>小山竜希主将(政経4=埼玉栄)、宮沢楓大(商3=関根学園)、保田健太(総合3=名城大付)、坂井智羽(政経2=伊奈学園総合)、渡辺匠郎(営1=大垣商)、栗原優太(総合1=駒澤大学) ▼男子個人<出場メンバー>中田智也(総合2=伊奈学園総合) ▼女子団体 明大――11位(2部3位)<女子団体メンバー>跡部桃子(営4=有明)、飯田麻由(商4=大宮東)、安江彩花(文4=羽鳥北)、佐々木唯(文2=鯖江)、十亀桜(商1=新田)、森夢華(文1=ふじみ野) 初めての東日本インカレで大技を繰り出した。男子個人に今大会唯一出場した中田は、メンバーチェンジで急きょ参戦した。「出ると決まったのでしっかりやり切ろう」(中田)。2週間前から通し練習を増やし、本番では鉄棒のコバチとあん馬のDコンバインを取り入れた。これまではミスが1回出ると、その後もミスが続いていた中田。しかし今回はミスが出ても「立て直して通し切れた」。修正力を身に付け、全日本インカレではノーミスの演技を披露する。 悔しさが残る演技となった。1年生を加えた新体制で挑んだ男子団体。夏の全日本インカレに向けて良いスタートを切りたかったが「いつも出ないような、もったいないミスが多かった」(小山)。試合経験が少ないメンバーが多く、本来の力を出すことはできなかった。だが、そんな中でも坂井や渡辺など下級生の活躍も見られた今大会。「Eスコアを伸ばす練習が結果に出た」(坂井)。1部昇格を目指す男子勢は、さらなる飛躍を志す。 一方の女子団体は、4月の東日本学生グループ選手権(以下、東日本グループ)で出場権を獲得し挑んだ今大会。これまで以上にチーム練習を行い、メンバー同士の雰囲気を高めた。本番は平均台からのスタート。これまでミスが多かった競技で「2人だけのミスに抑えられたのが大きかった」(跡部)。飯田や森の活躍もあり、得点は東日本グループから約6点上がる結果に。それでも全日本インカレでの2部3位という目標にはさらなる躍進が必要だ。「もっと練習を積んだり新しい技に挑戦したりしたい」(森)。今大会の経験を糧に、目標の実現を果たしたい。 男女ともに全日本インカレへと駒を進めた今大会。個々の力を合わせ、チーム一丸となってそれぞれの目標を達成する。夏に向けた挑戦は、もう始まっている。 [渡辺悠志郎] 試合後のコメント小山――全日本インカレに向けての意気込みをお願いします。 「何としても1部に昇格して、個人としては気持ちよく引退したいです」 坂井――今大会の収穫と課題を教えてください。 「やはりミスをなくすことが課題ですね。収穫はやはり明治は設備が不十分でDスコアが伸びにくいので、Eスコアでカバーできるようにやっていくべきだなと思えたのが収穫です」 中田――今後の目標はありますか。 「今回はメンバー選考でミスをしてしまってメンバーから落ちてしまったので、全日本インカレのチェックでしっかりミスなく演技してメンバー入りを果たし、インカレではノーミスで演技できるように頑張りたいです」 跡部――チームの収穫や課題を教えてください。 「私が在学していた4年間で一番チームの雰囲気が良かったのが収穫で、課題はDスコアを上げることです」 森――これまでの練習はどのようにされてきましたか。 「別々で練習するのではなくてチームでまとまってみんなで同じ練習をしたり、声を掛け合って一本集中を目指したりしてやっていました」 READ MORE -
女子団体が5位に輝く 内村と佐々木が種目別で入賞/全日本学生選手権
体操 2021.09.10緊急事態宣言が発令される中、今年度も全日本インカレが無観客で開かれた。明大勢は女子が躍進。団体は5位、種目別では内村咲喜(営1=創成館)が跳馬で、佐々木唯(文1=鯖江)が段違い平行棒でそれぞれ入賞を果たした。一方の男子は初出場のメンバーが多く、団体は7位と苦戦した。(写真は明大体操部提供)◆9・1~4 第75回全日本学生選手権(草薙総合運動場体育館) ※無観客で開催▼2部男子団体 明大ーー7位<団体メンバー> 小山竜希(政経3=埼玉栄)、中曽根宇岳(政経3=吉井)、保田健太(総合2=名城大付)、宮沢楓大(商2=関根学園)、石井凌太朗(商1=出水商)、中田智也(総合1=伊奈学園総合)▼2部男子個人選手権<出場メンバー> 清水和生(政経2=埼玉栄)、窪井勇紀(経営3=成城)▼2部女子団体 明大ーー5位<団体メンバー> 飯田麻由(商3=大宮東)、跡部桃子(営3=有明)、安江彩花(文3=羽鳥北)、安田美樹(営2=駒場)、内村、佐々木 ▼2部女子種目別<跳馬> 内村ーー6位<段違い平行棒> 佐々木ーー7位 「楽しく演技ができた」。明大に入って初めてのインカレを終えた内村はこう語った。大会前には体調を崩し、急きょ1年ぶりの技を挑戦することに。緊張と不安が混じる中、何とか〝カサマツ〟を成功させ、跳馬で6位入賞を果たした。それでも跳馬以外の種目が振るわず「迷惑を掛けてしまった」と感じる。次の大会では失敗をなくし、得意のゆかと跳馬を中心に団体戦に貢献したい。 段違い平行棒では佐々木が7位に入賞。得意種目での入賞に喜びながらも「悔しい部分がある」。本来の力を出し切れなかった後悔が残った。個人総合15位は明大勢トップの成績だったが、ここでも期待の新星はさらなる高みを見据える。「入賞を目指してもっと練習しないといけない」。大舞台での経験を機に1年後の躍進を誓った。 団体3位を目指す女子勢は、今大会で一気に目標に近づいた。「来年度はいかにミスを減らせるかが課題」(飯田)。種目別で入賞を果たした1年生2人を筆頭に、来年度は有言実行を志す。 一方の男子勢は、4年生がケガで棄権。ほぼ初出場のメンバーが苦戦を強いられた。「まずいですね」。団体7位という結果に小山はこう語る。それでも「3年生以下でも戦えると気付けた」ことは大きな収穫。2部優勝に向け「1年頑張りたい」と意気込んだ。 新主将には小山と跡部が就任する。新チームの下で「より強い明治を目指す」(飯田)。体操部の今後が注目される。 [渡辺悠志郎] 試合後のコメント飯田ーー3年目のインカレはどのような思いで出場されましたか。 「昨年度はケガで1種目しか出られなかったので、まずは悔しさを晴らそうという強い思いがありました。出場してその結果に納得いくという訳ではないのですが、3年間の中で一番いい演技ができたので、いい試合だったなと思っています」 小山ーーこれから明大の中でどんな存在になっていきたいですか。 「まずは自分が行動することで、メンバーにモチベーションを与えていけたらいいなと思っています。もちろん僕自身が指示を出したり、練習を提案したりしますが、まずは自分が誰よりも練習する。その背中を見てもらって、後輩たちに付いてきてもらえたらいいかなと思っています」 内村 ーー今後に向けての意気込みをお願いします。 「まだ1年生なので、来年度からは後輩が入ってきてもう少し先輩らしい行動や演技をしたいです。明治らしい楽しい雰囲気で大会に臨めたらいいなと思います」 佐々木ーーこれからに向けた意気込みをお願いします。 「大学の中でもやはりどの部活も素晴らしい成績を残していると思うのですが、体操部も負けずに明大を引っ張っていきたいなと思います」READ MORE -
男子4人が決勝で躍動 平山は2種目での出場を果たす/全日本学生選手権
体操 2019.08.24全日本インカレの予選を勝ち上がった4人が種目別決勝に臨んだ。体操からの引退を控える石倉歩実主将(営4=埼玉栄)や、1年生にして決勝に進んだ木村俊介(総合1=駒澤大学)らが健闘。平山陽太郎(営2=出水商)は2種目での活躍を見せた。 ◆8・20~22 第73回全日本学生選手権 種目別選手権決勝(維新大晃アリーナ)▼2部男子<跳馬>木村――6位平山――9位<あん馬>平山――5位石倉――8位<つり輪>富谷――4位 「明大の体操部に来て良かった」。女子主将・長井彩佳(文4=埼玉栄)と同じ思いを述べた石倉。ずっと続けてきた体操も、このインカレが引退試合となるだけに「練習でやってきたことをここでぶつける」(石倉)と強い姿勢で臨んだ。試合前には「結果に関係なく思い切りやりたい」と語った石倉。迎えた決勝は8位に終わったものの「満足しました」と振り返った。そして「後輩には何より体操を楽しんでほしい」。後輩思いの主将が有終の美を飾った。 後輩は常に主将の背中を見ていた。石倉とともにあん馬に出場した平山は「(石倉の)期待に応えようという思いで出場した」。演技中に力が入ってしまったものの「とにかく通す」と、大きなミスなく笑顔で演技を終えた。また、補佐を石倉に任せてつり輪に出場した富谷優二郎(政経3=埼玉栄)は「主将の一番近くで優勝したかった」と語るも、結果は4位。団体での1部昇格を近年追い続けている明大。その夢は次の世代に託された。 期待の新星が輝きを放った。木村は初日の跳馬で14.450の高得点をたたき出し、種目別予選を1位で通過。1年生にして、決勝へと駒を進めた。しかし「跳馬以外はまだ納得していない」。他の種目にも磨きがかかると明治の主力になるのは確かだ。 新たな主将には廣川達巳(商3=名城大付)と岡本歩実(政経3=中京)が就任する。新チームの下でも「1部昇格を考えて前に進むのみ」(富谷)。体操部の挑戦はこれからも続く。 [村川拓次] 試合後のコメント石倉――最後のインカレになりました。「チームのみんなと出る最後の試合ということもあって、練習でやってきたことをここでぶつける気持ちでやりました。目標の1部昇格は結果的にはできませんでしたが、今までのチームの練習の成果が出た大会になりました」 富谷――これからの意気込みをお願いします。「今年成し遂げられなかった1部昇格を果たすのみです。それだけを考えて進みます」 平山――木村選手の印象を教えてください。「まだ1年生なのに難しい跳躍をしている。来年や再来年と、さらなる成長をしてくれることを期待しています」 木村――これからの抱負をお願いします。「団体ではまず1部昇格をすることです。個人では跳馬以外まだ納得していなので、他の種目も強化して活躍できるようにしたいです」READ MORE -
長井感謝の最終演技 男子からは4名が種目別決勝へ/全日本学生選手権
体操 2019.08.21全日本インカレが山口県、維新大晃アリーナで開幕した。明大からは男女個人総合に加え、男子団体が出場。団体は5位という結果に終わったものの、男子から4人が22日に行われる種目別決勝へと駒を進めた。 ◆8・20~22 第73回全日本学生選手権(維新大晃アリーナ)▼2部男子団体 明大――5位<団体メンバー>石倉歩実主将(営4=埼玉栄) 白木雄大(政経4=市立船橋) 富谷優二郎(政経3=埼玉栄) 平山陽太郎(営2=出水商) 小山竜希(政経1=埼玉栄) 木村俊介(総合1=駒澤大学)▼2部男子個人選手権<出場メンバー>関川蔵ノ晶(法3=東京松陰)▼2部女子個人選手権<出場メンバー>長井彩佳(文4=埼玉栄) 岡本歩実(政経3=中京) 加藤紀香(商2=聖望学園) 飯田麻由(商1=大宮東) 安江彩花(文1=羽鳥北) 「明治で体操ができて幸せだった」。4年連続で全国の舞台へと挑んだ長井。今年度は女子主将という新たな看板を背負い、部をけん引してきた。しかし、周りに物言いするタイプではないことから、時に自身の主将ぶりに負い目を感じることも。そんな中、常に支えとなってくれたのが、女子部唯一の同期・松本彩女主務(政経4=作新学院)の存在だった。「私よりチームをまとめてくれて、感謝しかない」(長井)。一方の松本も、〝頑張り屋〟だという長井の姿に「むしろ支えられていた」(松本)という。 そんな2人が迎えた最後のインカレ。長井は、女子部のエースとして、松本はその補佐として一戦に臨んだ。結果は、得意とする平均台での落下が響き種目別決勝に届かない悔しいものに。それでも、最後に一緒に戦えたことで「本当に楽しくやり切れた」(長井)。最終種目のゆかを終え、会話をする2人の目には感謝の涙が浮かんでいた。 決勝の舞台で躍動する。22日に行われる種目別決勝にはあん馬で石倉、平山、つり輪で富谷、跳馬で木村がそれぞれ出場する。団体戦では、貫禄の演技を見せた主将・石倉も「最後なので思い切ってやりたい」と意気込んでいる。練習の成果を存分に発揮し、山口の地に紫紺の歌を響かせたい。 [小野原琢真] 試合後のコメント石倉――団体戦の振り返りをお願いします。 「今まで練習を積んできて、一番のできだったと思います」 小山――今日の試合の振り返りをお願いします。 「団体戦なのでチームの雰囲気を悪くしないように、率先して声を出しました」 長井――これまでのインカレに比べての思いはどうでしたか。 「最後だと思うと、後輩たちと出られること自体が嬉しすぎました。体操を10年間やってきましたが、練習も一番楽しい期間でした」 松本――同期の長井さんへメッセージをお願いします。 「長い体操人生お疲れ様でした。私も最後まで頑張るので、その姿を最後まで見ていてほしいです」 岡本――今後へ向けての意気込みをお願いします。 「女子部としては来年こそ団体でインカレに出場したいので、一丸となっていい雰囲気を作っていけたらと思います」 安江――これからの意気込みをお願いします 「来年もインカレに出場できるように、新しいことに挑戦して身に付けることができればと思います」READ MORE -
大谷意地の3種目入賞 女子も長井が5位に食い込む/全日本学生選手権
体操 2018.08.133日間にわたる熱戦が幕を閉じた。兵庫県で開催された全日本インカレ。最終12日に行われた2部種目別決勝には、男女合わせて5名が出場し、萬井智己(政経1=埼玉栄)があん馬で2位、つり輪で大谷陸人(営4=常磐大)が4位に輝くなど、おのおのの持ち得る力を思う存分に発揮した。◆8・8~12 第72回全日本学生選手権(ベイコム総合体育館)▼2部男子種目別決勝<跳馬>大谷――7位<平行棒>大谷――8位<鉄棒>石倉――7位<あん馬>萬井――2位<つり輪>大谷――4位▼2部女子種目別決勝<平均台>長井――5位 4年間の思いを演技にぶつけた。種目別決勝に唯一の3種目進出と、最後まで貫禄を見せた大谷。決して恵まれたとは言えない練習環境もあり、伸び悩んだ時期もあった。それでも「気持ちを強く持ち続ける」ことで精神・技術ともに成長。「ベストの演技ができた」と、出場種目すべてで入賞を果たした。また、この日が明大として最後の試合だった主将は、「現状に満足せず挑戦していってほしい」と1部昇格へ戦い続ける後輩たちに向け、最後のエールを送った。 憧れの人と共に戦った最高の舞台だった。女子選手で唯一種目別決勝へと駒を進めた長井彩佳(文3=埼玉栄)。この日、「緊張はしない」と普段通り試合に臨んだが、いつもとは違う点が一つあった。それが、サポートについた網中萌華(商4=埼玉栄)の存在だ。「萌華さんがいてくれたから今の私がある」と中学時代から、網中の背中を追い続けてきた長井。それだけに、最後は一緒に戦いたいと、補助を自らお願いした。演技の結果は5位入賞。表彰台へは1歩届かなかったが、「すごく楽しかった」とかけがえのない一戦になった。 新たな世代の幕開けだ。新主将を務めるのは石倉歩実(営3=埼玉栄)、長井の両選手。今大会も主力として活躍した両者だが、「1部昇格のためには、実力がまだまだ」(石倉)と来季に向け既に前を向いている。「ストイックに練習して、来年こそは団体で出たい」(長井)。身も心もより大きくなった新チームの姿を、再び目に焼き付けたい。[小野原琢真]試合後のコメント大谷――今日の演技の振り返りをお願いします。 「三つとも練習通りにできました。ベストの演技ができたので、悔いはないです」――次の代に期待することは何ですか。 「石倉とは一緒にチームで回ったので、感じたことがあると思います。現状で満足せずに、やりたいことを見つけて挑戦していってほしいです」石倉――大谷主将はどのような存在でしたか。「熱意や体操に対する思いが誰よりも強く、付いていこうと思える存在でした」――新主将としての意気込みをお願いします。「1部昇格が目標ですが、実力がまだまだ足りていないので、今年以上に厳しい練習をしていく必要があるかなと思います」長井――網中選手はどのような存在でしたか。 「明大に入るきっかけにもなった方で、萌華さんがいたから今があると言っても過言でないくらい支えてもらいました」――新主将としての意気込みをお願いします。 「チームをまとめることは得意ではないのですが、ストイックに練習する姿を見せて後輩たちに付いてきてもらえたらいいなと思います。後輩たちは強いので来年こそは団体でインカレに出たいです」READ MORE -
男子団体は6位に終わるも、5人が種目別決勝に出場を決める/全日本学生選手権
体操 2018.08.11全日本インカレが兵庫、ベイコム総合体育館で行われた。明大からは男女個人総合 に加え、男子団体が出場。団体は6位という結果に沈んだものの、男女ともに5人が明日に行われる種目別決勝への進出を決めた。◆8・8~12 第72回全日本学生選手権(ベイコム総合体育館)▼2部男子団体 明大――6位<団体メンバー>大谷陸人主将(営4=常磐大) 石倉歩実(営3=埼玉栄) 富谷優二郎(政経2=埼玉栄) 廣川達己(商2=名城大付) 萬井智己(政経1=埼玉栄) 平山陽太郎(営1=出水商) ▼2部男子個人選手権<出場メンバー>白木雄大(政経3=市立船橋) 北詰友我(総合2=静岡学園)▼2部女子個人選手権<出場メンバー>石井ひな子(文4=常盤木学園) 網中萌華(商4=埼玉栄) 藤倉朱里(政経4=駒場) 長井彩佳(文3=埼玉栄) チーム大谷最後の団体戦で全力を出し尽くした。男女個人総合の後に行われた男子団体戦。前回の東日本インカレに比べて「調子に合わせていけた」(大谷)と第1種目の鉄棒から大きなミスなく得点を重ねていく。課題としていた第3種目のあん馬でも「やるべきことがしっかりとできた」(大谷)と、メンバー6人が持てる力を存分に発揮した。しかし疲れが見え始めた第4種目のつり輪で思うように点が伸びず。最終的に男子団体戦は2部6位という結果で幕を閉じた。一方で大谷がつり輪、跳馬、平行棒、石倉があん馬、鉄棒、萬井と廣川があん馬への種目別決勝への出場権を獲得した。最終学年の意地を見せた。昨年度に引き続いての団体出場はかなわなかった女子だが「成果を出し切ることができた」(石井)と、個人総合で最上級生がベストのパフォーマンスを披露。4年生の活躍に後押しされた3年生の長井も段違い平行棒で離れ技を成功するなど持ち味を発揮した。最終的に長井が平均台での種目別決勝への切符を確保してみせた。チーム大谷最後の試合が間もなく始まる。種目別決勝に向けおのおのが高いモチベーションを誇示した。「最後まで練習通りの気持ちを忘れずに」(大谷)。男女ともに主力として活躍してきた今年度の4年生が見せる雄姿から目が離せない。[清水康佑] 試合後のコメント大谷――今日の試合の振り返りをお願いします。 「明治の団体として出る最後の試合だったので、すごく緊張していました。でも今までやってきたことは全部出せたかなという試合でした」萬井――東日本インカレと出来を比べるといかがでしょうか。 「東日本の時は通しをするのが精一杯でした。でも、今回はどこまでクオリティーを上げられるかに重点を置いてやってきました」 石井――最後の演技を終えた瞬間の気持ちはいかがでしたか「うれしい気持ちもあったんですけど、これで終わってしまったんだなという寂しい気持ちもありました」網中――今日の試合の振り返りをお願いします。「今日が引退試合だったんですけど、得意としている平行棒で失敗してしまいました。なので悔しい気持ちはあるんですけど、終わってみたらすがすがしい気持ちが大きいです」藤倉――これまでの競技生活を振り返って 「いろいろな人と出会ってこういう経験ができて、みんなに応援してもらうことも体験できて、苦しかったことも思い出になったような気がします長井――これからの意気込みをお願いします 「今はケガ人が多いんですけど、後輩たちは本当に強いです。私も最後の年になるので来年度こそは団体で出たいなと思います」READ MORE -
体操部 男子は2部3位で全日本へ 女子は団体で全日本行きならず/東日本学生選手権
体操 2018.05.28男女で明暗が分かれた。全日本インカレ出場権を懸けて行われた今大会。男子団体は2部3位となりインカレの出場を果たした。一方の女子は団体での全日本出場はかなわなかったものの、網中、石井、長井の3人が全日本インカレ個人総合への出場を決めた。 ◆5・26~27 第51回東日本学生選手権(栃木県体育館) ▼男子団体 明大――12位(2部3位) ▼女子団体 明大――13位(2部6位) <男子団体メンバー> 大谷陸人主将(営4=常磐大)、白木雄大(政経3=市立船橋)、北詰友我(総合2=静岡学園)、富谷優二郎(政経2=埼玉栄)、廣川達巳(商2=名城大付)、萬井智己(政経1=埼玉栄) <女子団体メンバー> 網中萌華(商4=埼玉栄)、石井ひな子(文4=常盤木学園)、工藤未央(政経4=常盤木学園)、藤倉朱里(政経4=駒場)、長井彩佳(文3=埼玉栄)、岡本歩実(政経2=中京大中京) 若い力がチームを鼓舞した。男子団体のメンバー6人中2年生は3人。中でも、チーム内の総合トップの得点を獲得した廣川の活躍が際立った。3種目目のあん馬では会心の演技で13点台をマーク。1種目目からチームの点が思うように伸びない中、得点に大きく絡む活躍を見せた。「僕も含めてみんなが廣川に付いていけるように」。大谷も2年生の活躍に太鼓判を押した。 2年連続での全日本インカレ団体出場とはならなかった。先月のグループ選手権での好成績の良い流れを切らさないように臨んだ女子団体。大きな過失はなかったものの、跳馬以外の3種目で思うように点を伸ばすことができなかった。最終的に2部6位となり演技終了。悔いの残る結果となった。 戦いはこれからだ。男子団体は今回以上のいい演技でチームの目標である1部昇格を勝ち取ってみせる。全日本インカレ個人総合に3人の出場が決まった女子団体は「悔いなく楽しんで挑む」(網中)と、さらなる大舞台での飛躍を誓った。チーム大谷最後の大会を兵庫の地で華々しく飾る。 [清水康佑] 試合後のコメント 大谷 ――団体メンバーに下級生、特に2年生が多かったです。 「そうですね。特に廣川が練習の中でも上がってきていています。今日の試合もいい感じでまとまっていました。そこに僕も含めてみんなが付いていけるような練習ができればいいなと思います」 廣川 ――今回の試合の振り返りをお願いします。 「男子は今年に入って初の試合でした。緊張感があってあまり思うように動けてなかったと思います。もともと跳馬で難度の高い技をやる予定だったんですけど、結局難度を下げて無難に取りにいってしまいました。本来の目標を達成できなかったという意味ではまだまだ力不足ですね」 網中 ――全カレに向けての意気込みをお願いいたします。 「全カレで引退するというのをずっと目標にしていてそれがかなったので良かったです。14年くらい体操してきてその人生最後の試合が全カレなので最後は悔いなく楽しんで終われたらいいなと思っています」 石井 ――今回に向けて意識して取り組んだ練習はありますか。 「今回は4月のグループ(選手権)のときに平均台と平行棒が練習不足だと感じたので、その2種目の班での練習の時間を増やしました。6分の5をノーミスで取るようにする練習をしました。私自身もしっかり力を入れて、他の部員にも6分の5はしっかり取らないといけないっていうのを意識して練習するようにはしていました」READ MORE -
古谷主将が最後の演技で2位 エース大谷もつり輪で2位入賞/全日本学生選手権
体操 2017.08.11古谷主将が最後の演技で2位 エース大谷もつり輪で2位入賞/全日本学生選手権 全日本インカレ最終日、明大からは男子3人が種目別決勝へと駒を進めた。古谷安寿賀主将(営4=鯖江)が鉄棒で2位という結果を残した。また、大谷陸人(営3=常磐大)は出場した4種目全てで13点超えを達成。最も得意とするつり輪で2位となった。今大会を最後に4年生は引退。主将のバトンは古谷から大谷へと受け継がれ、明大体操部は新たなスタートを切る。 最後の大舞台で見事な結果を残した。主将の古谷は昨年に引き続き種目別決勝の鉄棒に出場。「体操人生最後の試合。いい演技をしようと思って臨んだ」と気合十分に試合に挑んだ。迎えた演技では、華麗な離れ技と乱れのない着地を見せ得点は13.200点。予選より点を落としてしまったものの、昨年の11位を大きく上回る2位という順位で演技を終えた。最後には渾身(こんしん)のガッツポーズ。誇らしげな表情を見せ、はにかんだ。「完璧な演技ではなかったけど、満足のいく演技だった」。4年間を通してうまくいかなかったことの方が多かったという古谷。しかし、頼れる主将が見せた雄姿は、絶えず声援を送り続けていた後輩たちに大きな影響を残した。「安寿賀さん(古谷)は憧れの存在。あんな先輩になりたいと思えた」(小池雄貴・総合3=新田)。後輩たちが追い掛け続けた目標は、今回の演技を終え、改めて存在の大きさを示した。 大黒柱としての実力を見せた。昨年の種目別決勝ではつり輪1種目の出場にとどまった大谷。しかし今年度は着実に実力を付け、つり輪に加え跳馬、平行棒、床でも種目別決勝へと進んだ。中でもつり輪は圧巻の演技だった。静止技できれいに止まり、着地も完璧。「昨年と比較し技一つ一つの完成度が上がった」と普段の練習から感じつつあった成長を全日本インカレの舞台でも見せた。大会後には主将の看板を古谷から託された大谷。明日から目標とされる4年生になるための日々が始まる。エース兼主将となり「個人個人が強くなれる練習をしていきたい」とすでに確固たる強い目標を掲げた。1部昇格に向け、全速力で突っ走る。 体操部は男女共年々力を付けている。男子では大谷以外にも種目別決勝の跳馬に出場した小池、ルーキーの富谷優二郎(政経1=埼玉栄)ら実力のある選手がそろう。また、4年ぶりの全日本インカレ団体出場を成し遂げた女子では網中萌華(商3=埼玉栄)をはじめ、有力なメンバーが多く残り、来年度の全日本インカレ団体では今回以上の順位を見据えている。古谷は「1部昇格に毎年少しずつだが近づいている。もっともっと行けるように頑張ってほしい」とエールを送った。ここからオフシーズンに入るが、4年生から受け継いだ思いを胸に励む、新・明大体操部の今後に期待したい。[清水康佑]READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
華麗な技とダイナミックな演技は見る者を魅了する。日本のお家芸としても知られる体操競技。男子は床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目。女子は跳馬、段違い平行棒、平均台、床の4種目で構成されている。明大体操部は男子部と女子部に分かれており、5月に行われる東日本インカレで勝ち上がると、8月に行われる全日本インカレの出場権を獲得できる。また、11月には一般入部の選手が出場する霜月杯が行われる。現在、2部リーグに所属する体操部。1部昇格に向け日々練習を欠かさない。