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2年生太田が健闘するも、決勝進出ならず/東日本学生秋季選手権
レスリング 2022.11.30東日本秋季新人戦2日目は男子フリースタイルが行われた。この日2年生で唯一出場した太田匠海(営2=いなべ総合)が大きな活躍を見せ、見事ベスト4進出を果たすが、決勝進出とはならなかった。◆11・28〜30 東日本学生秋季新人戦(駒沢体育館)[男子フリースタイル]▼57キロ級 葛城――1回戦敗退▼65キロ級 太田――3位▼70キロ級 遠藤――3回戦敗退▼74キロ級 西村――2回戦敗退 この日、明大の中で一番の活躍を見せたのは2年生の太田だった。1回戦を不戦勝、2回戦を7-0の大差で突破し、難なくベスト8を決める。そしてベスト4進出が懸かった3回戦。試合開始2分過ぎにパッシブで1点を得ると、この得点を守り切り前半をリードして終える。後半も冷静な試合運びを見せ、4分20秒過ぎに相手の背中を取り2点を獲得。試合終盤に攻められるも集中を切らすことなく、3-0で勝利。ベスト4進出を決めた。 そして迎えた準決勝だったが、序盤から相手の猛攻を受け前半で4失点。後半巻き返しを狙うも、さらに2点を追加されてしまう。「追いつこうと思って後半入ったが、速攻で点を取られしまった」(太田)。その後も攻めあぐね、得点を奪うことができないまま試合終了。0ー6で敗れ、決勝進出とはならなかった。 太田にとっては今試合がシーズン最後の試合だった。悔いの残る結果となったものの、すでに来シーズンに目を向けている。「来年度いいスタート切れるように、練習してもっと攻めていけるようにしたい」(太田)。課題を克服した後の飛躍に期待がかかる。 [末吉祐貴] 試合後のコメント太田――試合を振り返ってみていかがですか。 「強い相手になると、(点を)取る技がないなと改めて分かった試合でした」 ――収穫はありますか。 「今までは(カウンターでの失点を考えて)タックル入るのが怖くて、タックル入る回数が少なかったのですが、今日の2回戦や3回戦でタックル入れたので、そこは収穫ですね」READ MORE -
大浦が準優勝 試合終了間近で粘りを見せる /東日本学生秋季選手権
レスリング 2022.11.30東日本学生秋季選手権初日は男子グレコローマン新人戦が行われた。明大からは3名の1年生選手が出場。活躍を見せたのは準決勝に進出した大浦響(営1=山形市立商)。最後まで粘り強い戦いを見せ、見事2位に輝いた。遠藤勇馬(文1=上田西)、西村南蔵(法1=広島国泰寺)も奮闘するが、入賞を逃す結果となった。 ◆11・28~30 東日本学生秋季選手権(駒沢体育館)[男子グレコローマン新人戦]▼67キロ級遠藤――準々決勝進出▼72キロ級西村――1回戦敗退 ▼130キロ級大浦――2位 大逆転勝利。まさにこの言葉がふさわしい試合だった。準決勝で迎えた相手は、東日本学生春季選手権準優勝の実力を持つ岩澤(日体大)。試合開始1分で、パッシブ、ローリングと得点を重ねられ、5点リードを許してしまう。その後は、積極的に攻めの姿勢を保ち0―5で試合を折り返す。続く第2ピリオド開始53秒、パッシブを奪い1点の追加に成功。だが、いまだ点差を詰められないままでいた。このまま敗北を喫するかと思われた試合終了間際、チャンスは来るべくしてきた。大浦が一気に技を仕掛け相手をとらえると、そのまま一気にローリングに持ち込み4点の追加。そして試合終了のブザーが鳴り響く。「練習でやった技が無意識にかかっていた」。最後の瞬間まで諦めず、見事勝利を勝ち取った。 「5点を取られてしまった時は駄目だと思った。だが、岩井先輩(知史・文2=前橋西)やいろんな人に毎日教えてもらっていて、その人たちに頑張った姿を見せたかったので必死でやった」。劣勢の状況でも逆転する気持ちと技術を持ち合わせていたのは、日ごろの練習の賜物だ。決勝戦では「(準決勝で)腕が使いものにならなくて全く力が入らなかった」と、本来の力を出せず敗北。惜しくも優勝を逃し「悔しい」気持ちをにじませるが、準決勝で意味のある勝ちを得た大浦。今大会の経験を糧に、また活躍した姿を見せてほしい。 [安室帆海] 試合後のコメント大浦――今日の結果を振り返っていかがですか。 「悔しいですね。今回は優勝しようと思っていたのですが、春も準優勝と一緒だったので悔しいです」 ――準決勝後に森陽保監督には何か声を掛けられましたか。 「頑張ったなと褒めてもらいました(笑)。とてもうれしかったです」 ――今後の意気込みをお願いします。 「4月にあるJCOジュニアオリンピックカップでまず優勝して、世界選手権、アジア選手権に出ることが今の目標です。それを成し遂げられるように日々の練習を頑張りたいです」 READ MORE -
明大勢から31年ぶりの優勝! 5人が入賞果たし、団体7位/全日本大学選手権
レスリング 2022.11.27 フリースタイル部門での学生王者を決める内閣総理大臣杯が開催。92キロ級の坂井孝太朗(文3=花咲徳栄)が優勝、86キロ級の岩井知史(文2=前橋西)が3位に入り、表彰台に上がった。他にも79キロ級の清水大輔(営2=鹿島学園)が5位、97キロ級の槇井大伍朗(法2=関西)が7位、65キロ級の太田匠海(営2=いなべ総合)が8位の成績を残し、大学別得点で7位入賞と明大勢は大健闘を果たした。 ◆11・19~20 全日本大学選手権(金岡公園体育館)[フリースタイル]▼57キロ級塚田――2回戦敗退▼65キロ級太田――8位▼74キロ級山崎――2回戦敗退▼79キロ級清水――5位▼86キロ級岩井――3位▼92キロ級坂井――1位▼97キロ級槇井――7位▼125キロ級大浦――2回戦敗退 「優勝しないといけないと思っていた」。坂井の出場した92キロ級は出場者が他の階級に比べ少ないため、順位決定戦の前にまず2ブロックに分かれて総当たり戦が行われた。1回戦目の相手は全日本学生選手権(以下インカレ)の準々決勝で対戦し、敗れた国士大の目黒。実は10月に国士大との合同練習を行っていたこともあり、互いに手の内をよく知る相手だった。試合開始1分、相手のパッシブにより先制するも「自分の頭を常に下げてくるようなグレラー(グレコローマンスタイルの選手)のプレースタイルに苦戦した」。なかなか攻めに入ることができず第2ピリオドではパッシブにより2点を献上し、そのまま1-2で敗北を喫してしまう。しかし、2回戦目に勝利しブロック内2位の成績を収めたため、準決勝への切符をつかむことに成功。「負けた後の2試合は自分の動きを確かめることができたし試合展開もよかった」。準決勝も7-0で勝ち星を挙げ、迎えた決勝の相手は本大会2度目の対戦となる目黒(国士大)だ。試合開始1分半、攻め切ることのできなかった1回戦目の反省を生かし、スキをついてタックルを決め2点を獲得。「相手の特性を理解して、勝負所を見極められていた」(森陽保監督)。第2ピリオドでは一進一退の攻防を繰り広げるも、相手の得点を許さず2-0で勝利し、頂点に立った。「絶対に気持ちで負けてはだめだと思った」。9月にキャプテンに就任した坂井。チームを引っ張る存在としての勝ちへのこだわりが金メダルに繋がった。今大会で明大勢から優勝者が出るのはなんと31年ぶり。まさに新たな歴史を築いた瞬間だった。(写真:チャンスをうかがう坂井) 上半身の攻防のみで戦うグレコローマンスタイルを専門にする岩井がフリースタイル86キロ級に挑戦。1回戦目の相手は「力がとても強くて自分も合わせてガチガチになってしまった」。開始30秒で先制点を奪われ、リードを許したまま第1ピリオドを終える。インターバルに入り二ノ宮寛斗コーチ(令2営卒)に助言をもらうと「少し力を抜くことで相手の力を利用するようにした」。第2ピリオド開始30秒でタックルに入り2点技を決め、続けて相手を場外に出し1点を獲得。形勢逆転に成功し3-2で見事勝利を収めた。続く2回戦、準々決勝と西日本学生選手権のチャンピオンたちを相手に順当に白星を重ねていく。しかし、準決勝ではインカレ3位の実力者に、テクニカルフォール負けを喫してしまう。そして大会2日目に迎えた3位決定戦。開始早々グラウンドに持ち込み、バックをとるとそのままローリングを重ねる。わずか1分あまりで決着をつけ、圧巻の強さで銅メダルを手にした。(写真:グラウンドでの攻防を制した岩井) 「課題の残る試合だった」(槇井)。あと一歩のところで表彰台に上がることができず、悔しさをにじませた選手も多かった。3位決定戦で敗れ、惜しくもメダルを逃した79キロ級の清水は格上相手に攻めあぐねてしまったことを反省。「自分から攻めてしっかり勝つという気持ちで挑みたい」とリベンジを誓った。準々決勝、敗者復活戦に敗れ、8位の成績を残した65キロ級の太田は「組み手からのもう一手やタックルからのもう一歩が足りず、攻め切れなかった」と、次戦への確かな足がかりを得ていた。また、春シーズンから階級を上げ、125キロ級に挑戦した大浦響(営1=山形市立商)は「なかなか前に出られなくてパワーや押しで負けてしまった」とフィジカル面での課題を明確にした。 一方で、成長を感じることのできた場面も多かった。「1回戦目はうまくバックを取って、すぐにローリングで回すことができた」(山崎然生=営3・いなべ総合)。74キロ級に出場した山崎はグラウンドを意識した練習の成果を発揮することができた。また、57キロ級に出場した塚田京(農2=埼玉栄)も「今まで脇が甘かったり、雑になっている部分があったりしたが、練習でコーチなどに教えてもらって試合でも自分なりにいいレスリングができた」と日々の練習が本番でも通用することを実感し、今大会を自信につなげた。 31年ぶりの優勝者を出し、団体7位と個人としてもチームとしても大健闘を収めた今大会。約1週間後には東日本学生秋季選手権が、1ヶ月後には天皇杯全日本選手権が控える。「個人で勝つというのももちろん、全体としてのレベルアップにもつなげていってほしい」(二ノ宮コーチ)。フレッシュなチームの勢いをそのままに選手たちのさらなる活躍に期待がかかる。 [井手満菜] 試合後のコメント森監督――大会全体を振り返ってみていかがですか。 「まず、リーグ戦で惨敗してそこからチーム立て直しということで、9月に新チームを立ち上げました。今大会に向けてみんなで勝たなきゃいけないということで、キャプテンである坂井が自覚を持って練習を行っていたので、全員が明治大学の代表として意識できていたことが結果につながったと考えています」 ――今大会で見つかった課題などはありますか。 「最後勝ちきれなかった選手もいて、あまりないチャンスをものにしていくということがとても重要なので、チャンスをものにすることの大切さをこれからの練習で学ばせていきたいなと思っています。後は自分の形になれずにレスリングしているところが多いので、自分の形を作るということに対してもう一度見直し、振り返りながら練習を行っていきたいなと思います」 二ノ宮コーチ――今大会を振り返っていかがでしたか。 「全体的に良くなってきた感触はありますが、それが結果に結びつくかどうかはまだまだかなという感じです。自分のレベルより強い選手を倒すということにまだ慣れていない選手もいます。そういう少しずつの積み重ねでここからどこまで積んでいけるかだと思います」 ――次戦に向けて意気込みをお願いします。 「今回見ていてなかなか積極的に行けない状況があったりグラウンドの状態でやられたりすることがチームの課題だと思います。練習ばかりうまくても試合ではうまくいかない選手も多いので、思い切ってやって試合で成功体験を積んで、今後に繋げていって欲しいなと思います」 坂井――大会を終えて率直な気持ちを教えてください。 「少し安心しています。僕の階級は6人しか出場者がいなくて、さすがに優勝しないといけないなと思っていたのでそのプレッシャーから一気に解放された感じです」 ――今大会に向けてキャプテンとして取り組んできたことはありますか。 「9月からキャプテンになって、約2ヶ月経つのですが新チームで最初は何をやればいいのかわからない状態から試行錯誤してやってきました。特にこの大会は団体戦で大事な試合だったのでチーム一人一人に自分から声がけしたりとか練習メニューも考えました。あと他の人がサポートできるように取り組みましたし、監督コーチ陣にも感謝したいです」 山崎――今大会で見つかった課題などはありますか。 「2回戦目の相手とやった時にまず組んだ時の圧力が違うのを凄い感じて、シンプルに体が小さいなと思いました。筋肉大きくしてパワーをつけるのがまず1番最初の課題で、技術的な面では二ノ宮コーチ、森監督などにアドバイスを貰ったりした事を練習や試合で活かしていけたらいいなと思います」 塚田――大会を振り返っていかがでしたか。 「ずっと組手の練習をしていたのですが、それが良くできていたのかなと思います。2回戦目の相手(国士大)とは2週間ほど前に国士館に出稽古に行って試合形式の練習をしました。そのときは何もできないくらいぼこぼこにされてしまって。それが1週間2週間の間に改善して戦えるようになったので良かったです」 太田――大会を振り返っていかがでしたか。 「攻めきれなかった大会です。減量していたので体力的な要因もありますが、相手に守られたときに一歩引いてしまいました」 槇井――今大会で見つかった課題について教えてください。 「組み手や、試合運びをもっともっと練習で取り組まないといけないと思いました」 清水――大会を振り返っていかがでしたか。 「あまり良くなかったですね。自分から攻めることが全然できなくて結局なにもできずに終わってしまうことが多かったので、練習からしっかり見直していきたいです」 岩井――グレコローマンが専門ですが、今大会のために特にやってきた練習などはありますか。 「グレコ(グレコローマンスタイル)だと相手にくっついて勝負することが多いのでフリー(フリースタイル)でも遠くにならないように相手にくっつきながら投げたりすることを練習してきました」 ――今大会で良かった点を教えてください。 「攻めることができた点です。何もできずに終わらずに、攻めることができて全試合点数を取ることができたので、良かったです」 大浦――大会を振り返っていかがでしたか。 「今回125キロという1番大きな階級で出たのですが、体の大きさの違いをすごく感じました。パワーとか押しで負けるというかなかなか前に出られなくてそのまま押されて負けるということが多かったので、体の方の強化を頑張りたいなと思いました」 READ MORE -
3選手が5位入賞も悔しさ残る大会に/全日本大学グレコローマン選手権
レスリング 2022.10.20敗者復活戦が行われた全日本大学グレコローマン選手権2日目。明大からは内田創太郎(政経4=埼玉栄)、三井潤(法3=鹿島学園)、槇井大伍朗(法2=関西)の3選手が3位決定戦のマットへ。しかし、3選手とも善戦むなしく敗れ、5位という結果に終わった。 ◆10・19~20 全日本大学グレコローマン選手権(駒沢体育館)▼55キロ級 内田――5位▼63キロ級 三井――5位▼67キロ級 谷津――Repechage1回戦敗退▼97キロ級 槇井――5位 悔しさの残る大会となった。この日行われた敗者復活戦を明大から3選手が勝ち抜き、3位決定戦へと駒を進めた。その中でも、最も善戦したのが55キロ級の内田。開始51秒で相手を場外へ押し出し、1点を先制する。さらにローリングで2点を追加するなど、果敢な攻めで3点リードし前半を終えた。しかし、後半は相手のペースにのまれ、3分20秒に投げ技を決められ一気に4点を奪われる。その後も内田は悪い流れを変えることができず、相手に5連続得点を許した。終わってみれば4―11と大差での敗北。順位は5位と表彰台に立つことはできなかった。「(前半で)前に押す力を使い過ぎて、体力がなくなってしまったのが敗因」(内田)と悔しさをにじませた。 三井と槇井も敗者復活戦を勝ち抜き3位決定戦に臨んだものの、攻めあぐねた三井は1―3の僅差で敗北。期待の2年生・槇井も、相手に力の差を見せつけられテクニカルフォール負け。2人も5位と表彰台には届かなかった。 「グラウンドを強化していかなければならない」(森陽保監督)と課題が残った今大会。見つかった課題を修正し、次の大会に臨みたい。9月から新体制となった明大レスリング部。今大会はまだ序章に過ぎない。 [末吉祐貴] 試合後のコメント森監督――大会全体を振り返ってみていかがですか。 「期待している選手の結果が出なかったことが残念です。一方では、明大はグレコローマンスタイルをメインでやっていない中で、それなりに勝ち上がれたことは選手たちに自力がついてきているのかなと思います」 ――今日の出場選手についてはいかがですか。 「当然3位入賞してほしかったというのはあります。残念なのはどの選手にしてもグラウンドで点数を取り切れなかったのが敗因だと思っています」 内田――リードしていた時の気持ちはいかがでしたか。「試合を決め切るくらいの点数をあと1個か2個くらい取れていたら、楽に勝てたと思います。もう1個返したかったというのが本音です」 ――もう少しで引退ですが、4年間を振り返ってみていかがですか。 「一言で言うと本当に楽しかったです。いい大学、いい部活に入れたと思います」READ MORE -
三井 奮闘するも決勝進出には及ばず/全日本大学グレコローマン選手権
レスリング 2022.10.19新体制になって初の公式戦、全日本大学グレコローマン選手権初日が行われた。明大からは8名の選手が出場。三井潤(法3=鹿島学園)が準決勝、岩井知史(文2=前橋西)、槇井大伍朗(法2=関西)が準々決勝に進むも、あと一歩及ばず。決勝進出には届かなかった。 ◆10・19~20 全日本大学グレコローマン選手権(駒沢体育館)▼55キロ級 内田―― 1回戦敗退▼60キロ級 塚田――1回戦敗退▼63キロ級 三井――準決勝敗退▼67キロ級 谷津――2回戦敗退▼77キロ級 山崎――2回戦敗退 ▼87キロ級 岩井――準々決勝敗退▼97キロ級 槇井――準々決勝敗退▼130キロ級 大浦――2回戦敗退 収穫と課題が見えた大会初日となった。準々決勝で迎えた相手は吉永(近大)。全日本選手権にも出場経験のある実力者だ。「手足が長くて、リーチがある選手。組まれてしまったら取られると思ったので距離を置いた」。試合開始25秒、パッシブを取り1点を獲得する。その後、場外で1点を許し同点に追いつかれてしまう展開に。だが、第1P残り16秒。「重点的に練習してきた」という腕取りが決まり2点の追加に成功。最終的にはスコア3―2で勝利を収め、日頃の成果が発揮された試合となった。 続く準決勝、相手はフリースタイルを専門とする荻野(山梨学大)。試合開始直後にパッシブで1点を奪い、順調にいくと思われたが「力が強くてそり投げが上手だった」。第2Pでグラウンドからローリングを決められてしまい、テクニカルフォール負け。「昨年度この大会が2位だったので、2位以上を目指していたが敗れてしまい残念」。悔しい敗戦となった。 今試合を通して課題に挙がったのは「グラウンドの守り」。準々決勝では技が決まった一方で、準決勝ではグラウンドから得点を奪われ課題点が見えた試合となった。明日はRepechageが行われる。明大からは4名の選手が出場予定だ。「(気持ちを)切り替えてとりあえず3位取れるようにしたい」。少しでも多く白星を挙げ、明大の順位を上げたいところだ。 [安室帆海] 試合後のコメント三井――今大会の結果を振り返っていかがですか。 「昨年度この大会2位だったので、それかそれ以上かを目指していたのですが準決勝で敗れてしまって残念です」 ――準々決勝の手応えはどうでしたか。 「最初は要らない失点をしてしまったのですが、自分の得意な腕取りで点を取れることができたので、悪くないのではないかと思っています」 ――明大全体の成績を振り返っていかがですか。 「みんな負けてしまって明日残るのが4人なので、明日3決があるので少しでも明治のポイントを稼いで上位になれるように頑張りたいと思います」READ MORE -
注目選手インタビュー ~後編~
レスリング 2022.10.189月1日より新体制を迎えた明大レスリング部。明日、全日本大学グレコローマン選手権が行われる。今回はレスリング部の魅力をお伝えするため、注目選手6人に自身のプレーや今後の意気込み、レスリングの魅力などについて伺った。 後編は清水大輔(営2=鹿島学園)、志村優充(営1=足利大附)のインタビューをお送りします。(この取材は9月1日に寮で行われました) 清水――自己紹介をお願いします。 「79キロ級、経営学部2年の清水大輔です」 ――レスリングを始めたきっかけを教えてください。 「格闘技をやりたいと思っていたので柔道や相撲などいろいろやって、中学からはレスリングに絞ってやってきました」 ――今までで1番記憶に残っている試合を教えてください。 「小さい頃からレスリングをやってきて全国優勝は初めてだったので、今年4月に行われたU―20(JOCジュニアオリンピックカップ)で優勝できたことが一番うれしかったです」 ――ブルガリアで行われたU―20世界選手権はいかがでしたか。 「試合は負けてしまったのですが、レベルの高い日本の選手や、外国の選手と触れ合うことができていい経験になりました」 ――現在特に強化して練習していることを教えてください。 「自分の持ち味であるタックルに入るための組み手の練習を強化しています」 ――ライバルの選手はいらっしゃいますか。 「競技は違うのですが、いとこにゴルフを頑張っている同い年の子がいます。小さい頃から一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してきて、これからも一緒に頑張っていきたいです」 ――レスリングの面白い点を教えてください。 「多くの人にとってレスリングを見る機会は少ないと思うのですが、実際目の前で見たらすごい勢いがあって面白いと思います」 ――大学在学中の目標と今後の意気込みを教えてください。 「国内の大会で自分の納得のいく成績を出せたらなと思います。世界選手権で学んできたことや反省をしっかり生かした練習をやろうと思っています」 ――ありがとうございました。 志村――自己紹介をお願いします。 「志村優充。経営学部。57キロ級です」 ――得意技を教えてください。 「自分の得意技は片足タックルです」 ――レスリングを始めたきっかけを教えてください。 「小学生の頃にやっていた柔道の先輩でレスリングをやっている人がいて誘われて始めました」 ――明大に進学した理由を教えてください。 「文武両道を自分の中で掲げているのでそれを実行できるのは明治大学だと思ったからです」 ――レスリングと勉強の両立はできていますか。 「単位を全部取ることができたので順調だと思います」 ――目標にしている選手を教えてください。 「明治大学の中では鴇田先輩(昇大・文4=足利大附)を目標にしています。出身高校と階級が一緒なので先輩を見習って全日本でも活躍できるように頑張りたいです」 ――ライバルの選手はいますか。 「加藤敦史選手(国士大)です。同じ県出身で小学生から大学まで戦ってきて、しかも同じ階級なのでライバルだと思っています」 ――春シーズンを振り返っていかがですか。 「自分の持ち味を生かせず悔しい思いをしたので日々練習をしたいです」 ――レスリングの面白い点を教えてください。 「努力をすれば結果が付いてくることだと思います」 ――次の目標と意気込みを教えてください。 「秋の新人戦で優勝を目指して頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [井手満菜、石田聖] ◆清水大輔(しみず・だいすけ)営2、鹿島学園高、176センチ、79キロ 母が作る料理は全て好物だが、特にアスパラベーコンが好き。 ◆志村優充(しむら・みちひろ)営1、足利大付高、165センチ、57キロ 試合前のルーティンはジャンプを15回して腰を入れること。小学生の頃からやっている。READ MORE -
注目選手インタビュー ~中編~
レスリング 2022.10.189月1日より新体制を迎えた明大レスリング部。明日、全日本大学グレコローマン選手権が行われる。今回はレスリング部の魅力をお伝えするため、注目選手6人に自身のプレーや今後の意気込み、レスリングの魅力などについて伺った。 中編は三井潤(法3=鹿島学園)、太田匠海(営2=いなべ総合)のインタビューをお送りします。(この取材は9月1日に寮で行われました) 三井――自己紹介をお願いします。 「法学部3年の三井潤です。階級はグレコローマンスタイル(以下、グレコ)63キロ級です」 ――自分の強みは何ですか。 「ディフェンスですね。あまりポイントをやらないで、いつも2点差とか1点差で勝つのがスタイルなので」 ――春シーズンを振り返ってみていかがですか。 「6月の明治杯で5位に入賞して、いいスタートだったのですが、インカレは年下の選手に負けてしまって、ベスト8で終わってしまいました。10月にグレコの全国大会があるのですが、そこで昨年度は準優勝だったので(今年度は)優勝できるように頑張ります」 ――レスリングの面白いところは何ですか。 「レスリングの魅力の一番は試合で勝つこと。自分はそんなに技はないのですが、地味なスタイルで勝てた時はうれしいです」 ――食事面で意識していることはありますか。 「そんなに意識していることはないのですが、減量があるのであまりジャンキーなものやお菓子とかジュースとかを食べないようにしています」 ――新体制での役職は何ですか。 「主務です。部のお金のこととか試合の申し込みとか、ちょっと面倒くさいことですけど、ちゃんとやります(笑)。あと、最高学年なので選手としていい成績を残せるようにしたいです」 ――レスリング以外で好きなスポーツはありますか。 「格闘技とかは好きです。小1小2からレスリングやっていて、サッカーは小2までやっていたのですが、辞めさせられましたね、お父さんがレスリングやっていたのでレスリングやれって(笑)」 ――次に向けて意気込みをお願いします。 「明治でグレコやる人少なくて、自分は数少ないグレコ専門でやっているので、少しでもいい成績残したいです。明治大学としての順位も出るので、昨年度(の6位)と同じかそれ以上の順位を明治としても目指せるように頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 太田――自己紹介をお願いします。 「65キロ級、経営学部2年の太田匠海です」 ――自分のアピールポイントはなんですか。 「攻めるタックルが人よりも多く、そこが持ち味かなと思います」 ――ライバル選手はいますか。 「最近山梨学大の選手に3連敗しているので、そこに勝ちたいです。チーム内では同期の加賀田柊生(政経2=文化学園大杉並)は同じ階級で、出場争いもあるのでライバルですね」 ――春シーズンの調子はいかがでしたか。 「あまりよくなかったです。大会に出てはいたのですが、結果がでなかったです。攻められずに終わってしまう試合ばかりで、もう少しできたかなというのはあります」 ――今練習で強化しているところはどこですか。 「タックルに入る過程です。相手を崩して入るというのをずっと練習しています」 ――レスリングの面白さは何ですか。 「取られる場面からの逆転や、取られそうで取られないというギリギリのせめぎ合いが見どころだと思います」 ――寮では自炊生活だと思いますが、得意料理はありますか。 「唐揚げです。寮の台所は広くないですが、人がいないときに作ります」 ――面白いエピソードがある選手はいますか。 「面白い人は重量級の伊藤慧亮(営4=小諸商高)さんです。あれはやばいです(笑)。もう引き出しが多いし、バリエーションがすごい。同部屋の小山田滉紀(農3=八戸学院光星)さんと伊藤慧さんが結構いじられる2人で、自分はツッコミです。同部屋は仲が良くて、部屋会もよくやります」 ――最後に、次の大会の目標を聞かせてください。 「まず自分の動きをしっかりとすること。そして今まで負けた相手に自分のレスリングをして勝つこと。偶然ではなく力をつけて勝ちたいです」 ――ありがとうございました。 [澤尚希、末吉祐貴] ◆三井 潤(みつい・じゅん)法3、鹿島学園高、165センチ、61キロ 高さ100メートルを誇る地元茨城県の竜神大吊橋のバンジ―ジャンプの経験がある。◆太田 匠海(おおた・たくみ)営2、いなべ総合高、167センチ、65キロ 暇な時間はNetflixで時間を潰している。最近見たのはアニメ『ブラッククローバー』。READ MORE -
注目選手インタビュー ~前編~
レスリング 2022.10.189月1日より新体制を迎えた明大レスリング部。明日、全日本大学グレコローマン選手権が行われる。今回はレスリング部の魅力をお伝えするため、注目選手6人に自身のプレーや今後の意気込み、レスリングの魅力などについて伺った。 前編は坂井孝太朗主将(文3=花咲徳栄)、鴇田昇大(文4=足利大付)のインタビューをお送りします。(この取材は9月1日に寮で行われました) 坂井――自己紹介をお願いします。 「文学部、3年生の坂井孝太朗です。階級は92キログラム級でやっています。新しくキャプテンをやらせていただくのでがんばりたいと思っています」 ――キャプテンはどうやって決まったのですか。 「監督、コーチ陣と、あと4年生で決めてもらいました」 ――自分の注目してほしいポイントを教えてください。 「自分の注目してほしいポイントは、自分がどんどん攻めるタイプなので、積極的なタックルや組手に注目してほしいと思います」 ――ライバル選手はいらっしゃいますか。 「自分が思っているライバルは、拓殖大の三浦選手です。昨年度のインカレチャンピオンだったりして、自分も勝ったことなくて、3回今までやっていて、僅差で負けたりとか多くて、その選手に自分からのライバル心なのですが、自分は倒したいなと思っています」 ――春シーズンを振り返っていかがですか。 「ケガが多くて、リーグ戦も出場できず、インカレも途中ケガしてあまりいいパフォーマンスができなかったのもあって、ケガが多かった春だったと思います」 ――今のコンディションはいかがですか。 「今もケガをしていて全然できない状態なのですが、治して今後の試合に向けて調節していきたいなと思います」 ――レスリングの魅力を教えてください。 「おそらくレスリングになじみのない方はルールが分からないと思うのですが、激しい動き、攻防、タックルであったり、見ていてすごいとは思うと思います。あとは6分間で後半から行く選手とか、前半から行く選手とか、さまざまな種類の選手がいるので、そういうのを見るのは面白いと思います」 ――次の目標と意気込みをお願いします。 「直近にあるのは国体なのですが、新潟県代表で出るのでいい結果が残せたらいいなと思います。あと、今後は内閣総理大臣杯、天皇杯、全日本選手権があるのでそこに出場できたらしっかり上位入賞できるように、キャプテンとしても、個人の選手としてもこれから頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 鴇田――自己紹介をお願いします。 「鴇田昇大、文学部、フリースタイル57キロ級です」 ――レスリングを始めたきっかけを教えてください。 「小学時代に相撲大会で2位になって、両親に相撲をやりたいと話したところ連れていかれた場所がレスリング場でした」 ――明大に進学した理由を教えてください。 「両親からいい大学に進学してほしいと言われて中学2年生の頃に明治大学のレスリング部に入りたくて高校でもレスリングの強豪校に行って頑張って入学しました」 ――目標にしている選手を教えてください。 「僕がフリースタイルになったきっかけがチャミゾ選手(イタリア)で、タックルに入られた状態から点数を取るのが強いスタイルに憧れています」 ――春シーズンを振り返っていかがですか。 「今年度は全然勝てない試合が続いて、日本一を目指してやってきた中でその前で敗れてしまったのが悔しいです」 ――レスリングの面白い点を教えてください。 「個人スポーツなので勝っても負けても自分の責任ですし、マットに立つ時は道具なしで体だけで戦うことに魅力があります」 ――趣味を教えてください。 「バーベキューや友達とのドライブが好きです。アウトドアが好きです」 ――休日はどのように過ごしていますか。 「基本的に自分から出かけることはしません。たまに同部屋の内田創太郎(政経4=埼玉栄)たちと温泉でゆっくりすることはあります」 ――今後の活躍を期待している後輩を教えてください。 「普段一緒に練習をする同じ階級の志村優充(営1=足工大附)と葛城壱星(農1=県立和歌山北)、塚田京(農1=埼玉栄)は実力がついてくれば上に行けると思うので頑張ってほしいです」 ――次の目標と意気込みを教えてください。 「1カ月後の10月にある栃木国体で地元の選手としていい成績をとって栃木県に貢献したいです」 ――ありがとうございました。 [安室帆海、石田聖] ◆坂井 孝太朗(さかい・こうたろう)文3、花咲徳栄高、180センチ、86キロ 以前のオフシーズンには、10日間ほど地元の新潟県に帰省したそう。 ◆鴇田 昇大(ときた・しょうた)文4、足利大付高、164センチ、61キロ 好きな女性のタイプは面白くて一緒にいて落ち着くような愛嬌がある人。READ MORE -
槇井と伊藤慧が銅メダルの活躍!4日間のインカレが閉幕/全日本学生選手権
レスリング 2022.08.21大会最終日を迎えた全日本学生選手権。この日は3日目の予選から準々決勝に勝ち進んだ92キロ級の坂井孝太朗(文3=花咲徳栄)、槇井大伍朗(法2=関西)と97キロ級の伊藤慧亮(営4=小諸商)が出場。坂井は惜しくも準々決勝で敗退するも、槇井と伊藤慧の2人が3位と、表彰台入りを果たした。 ◆8・15~8・18 全日本学生選手権(駒沢体育館)[男子フリースタイル] ▼92キロ級 槇井――3位 坂井――準々決勝敗退▼97キロ級 伊藤慧――3位 「気持ちが前面に出ていた」(森陽保監督)。槇井は気合のこもった試合を演じた。迎えた準々決勝。試合開始1分13秒でパッシブにより1点を先制。3分53秒で相手に1点を取られ追い付かれるも、残り50秒で再度1点を追加し、リードを守る。しかし、その3秒後相手に2点を取られ、一気に形勢逆転。それでも「焦りはなかった。点を取ってやろうと思っていた」(槇井)。諦めることのなかった槇井は、終了7秒前に相手を押し出し1点を追加。加えて、明大側はチャレンジを要求し、成功したことで、さらに1点を得る。残り時間あとわずかで、スコアは4-3となり逆転。最後まで相手の猛攻をかわし続け、準決勝進出を決めた。 決勝進出を懸けて迎えた準決勝。開始48秒で背後を取られ、2点を献上した後、相手に得点を許し続けてしまい、2分足らずで試合は終了。最終スコア0-10で、テクニカルフォール負けを喫した。「筋力面や技術面の課題が残る試合だった」(槇井)。決勝の舞台には立てなかったものの、見事銅メダルを獲得した。 準決勝へと駒を進めた97キロ級の伊藤慧。「全日本選抜選手権で4位に入賞したことで、自信がついていたと思う」(森監督)。迎えた準決勝。1点を先制するが、追加点を得ることができない。その間、相手はじわじわと得点を重ね、点差を3点に広げられてしまう。3分27秒で相手を場外へと追いやり、1点を追加するが、反撃は及ばず。最終スコア2-6で敗北するも、槇井と同じく銅メダルを獲得した。 「勝てたのはこれのおかげです」(槇井)。そう言ってポケットから取り出し、見せてくれたのは手のひら程のお守り。実は、大会前にマネジャーが手作りのお守りを部員全員に配っていたのだ。明大全体としての結果は決して良かったとは言えないかもしれないが、今大会を通してチーム力はより高まったはず。今後、全日本大学グレコローマン選手権や天皇杯全日本選手権などを控える明大の躍進に期待がかかる。 [末吉祐貴] 試合後のコメント森監督――4日間の総括をお願いします。 「本来は勝ち切れる試合が結構あったと思います。同点の時に勝ち切るという部分が明大には欠けていると思うので、これからは勝ち切るための練習をしっかりとやっていきたいなと思います」 ――次の大会に向けてお願いします。 「10月の全日本大学グレコローマン選手権の部内予選が9月の中旬にあるので、それまでにしっかりとコンディションを整えていけるようにしたいなと思っています」 槇井――今大会の収穫はありますか。 「自分がやられて嫌だったことを習得して、他の試合で生かしたいです」 ――今後の目標をお願いします。 「次の大会でも、入賞できるように日々の練習から頑張りたいです」READ MORE -
槇井が圧巻のフォール勝ち 明大勢からは3人がフリーで準々決勝進出/全日本学生選手権
レスリング 2022.08.18全日本学生選手権(以下、インカレ)3日目は男子フリースタイルが行われた。明大からは19人の選手が出場し、槇井大伍朗(法2=関西)、坂井孝太郎(文3=花咲徳栄)、伊藤慧亮(営4=小諸商業)の3人が準々決勝進出を果たした。◆8・15~8・18 全日本学生選手権(駒沢体育館)[男子フリースタイル] ▼57キロ級 葛城、塚田、鴇田――3回戦敗退 志村、本田――2回戦敗退▼65キロ級 太田、加賀田――3回戦敗退▼70キロ級 谷津――2回戦敗退 渡邊、遠藤、小山田――1回戦敗退▼74キロ級 西村、田村――1回戦敗退▼79キロ級 杉山――2回戦敗退 山崎――1回戦敗退▼92キロ級 槇井、坂井――準々決勝進出 ▼97キロ級 伊藤慧――準々決勝進出 大浦――2回戦敗退 「うれしい。練習を頑張ったかいがあった」(槇井)。上位入賞を目標に92キロ級に出場した槇井は3日目を終え、安堵(あんど)の表情だった。1回戦目の相手は佐藤(日本ウェルネススポーツ大)。試合開始50秒、タックルを仕掛けグラウンドに持ち込むと「いけると思った」。バックを取り2点を獲得すると、そのままローリングを怒とうの4連発。まさに一瞬だった。試合開始からわずか57秒で10点を獲得し、テクニカルフォール勝ちを収めた。 続く2回戦。「組んだ瞬間、圧がすごくて思うように動けなかった」。相手のペースにのまれ、試合開始1分で4点の大技を決められてしまう。しかし、ここから形勢逆転の快進撃が始まる。30秒後、グラウンドでバックを取り、2点を獲得。さらに第1ピリオド残り40秒で相手の仕掛けた技を押さえ込み、フォールで白星を挙げた。「相手が投げてくるのに合わせてフォールすることができた」。攻撃に必死に食らいつき、ピンチをチャンスに変えたことが今回の勝利につながった。 「実力差ではなく、最後の気力で負けてしまっている部分があったので、満足いく結果とは言えない」(谷津龍斗主将・営4=館林)。自身も70キロ級に出場し、惜しくも2回戦敗退となった谷津はチームの戦歴に対し、苦い表情を見せた。槇井、坂井、伊藤慧の3人が4日目に行われる準々決勝の切符を得た一方、奮戦するもあと一歩のところで勝利を逃し、悔しい思いをした部員も多かった。インカレは次で最終日を迎える。「なんとしてでも勝ちたい」(槇井)。メダル獲得を目指し、準々決勝進出を果たせなかった部員たちの思いまで3人で晴らしてほしい。[井手満菜] 試合後のコメント 槇井 ――2試合目を終え、準々決勝進出を決めた時のお気持ちはいかがでしたか。 「明日につなげることができてほっとしました」 ――今試合での反省点を教えてください。 「練習の動きができなかったことです。練習の動きができればもっと違う展開になっていたと思います。スパーリング(試合形式などの実践演習)の本数を増やさないといけないと思いました」 谷津――今試合の振り返りをお願いします。 「自分よりも格上ということは分かっていたのですが、やろうと思っていたことができなくて悔しいです」――今大会のために主将として行ってきたことがあれば教えてください。 「インカレは1年に1回の一番大きな大会なので、そこに向けて夏合宿でもレスリングに対する意識をもう少し持っていこうと、ミーティングで話したり、みんなで声掛けをしていました」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
シングレットを身にまとい素手で争う格闘技・レスリング。五輪でも第1回大会から行われるなど、競技の歴史も長い。タックル主体のスピード感溢れるフリースタイルと、上半身のみの攻防が魅力のグレコローマンスタイルに分かれる。 明大レスリング部は1934(昭和9)年に「レスリング研究会」として発足し、2年後に正規な部として活動を開始。17人の五輪代表選手も輩出し、学生レスリング界の発展に大いに貢献してきた。一時は成績低下に陥ったものの、近年は全日本選手権への出場選手も増加。古豪復活に向け、日々の練習に励む。