最新記事 RECENT ENTRIES
-
埼玉工大に勝利し、リーグ戦2連勝!/関東学生秋季リーグ戦
卓球途中、対する埼玉工大に巻き返しをくらうも、6番手の小野主将(商4)がストレート勝ちし、リーグ戦2日目の勝利を決めた。READ MORE -
専大下し、優勝に一歩近づく/関東学生秋季リーグ戦
卓球これまで、リーグ戦初日は毎回苦戦を強いられてきた本学。しかし今回は、オリンピックにも出場した水谷(政経1)の活躍もあり、専大に見事ストレート勝ちをおさめた。READ MORE -
(9)石田篤史
卓球明治の卓球部は競技部と一般部に分かれている。競技部には高校時代インターハイなどで成績を残しスポーツ推薦などで入学した選手が、そして一般部にはそれ以外の推薦制度や一般入試などで入学してきた選手が入部する――というのが普通だが、競技部に一人、異色の選手がいる。石田篤史(政経4)だ。競技部との出会い インターハイ上位選手が名を連ねる競技部の中で、石田はといえば、特に成績を残してきたわけではない。高校時代、卓球部に入ってはいたものの、インターハイとは縁もゆかりもない、そんなレベルの選手だった。それでも「大学でも卓球を続けたい」。その気持ちだけははっきり自分の中にあった。そして高校の恩師に相談し連れてこられたのが、競技部の練習する西調布の合宿所だった。 「何て球を打つんだろう…」。そこには、今までの石田の卓球レベルをはるかに超えた世界が広がっていた。台と離れたところで、ものすごい速さのボールを打ち合う選手たち。そしてそこには石田の知っている選手もいた。水野(営4)、小野主将(商4)、石崎(政経4)。「3人のことは高校のときから知っていた。卓球レポート(卓球専門雑誌)を読んでたけど、よく出てきていたから。自分はファンみたいなものだった」。石田が競技部でやっていくのは決して容易なことではない。だが「すごい…一緒にやりたい。自分も強い球が打ちたい」。石田は競技部入部を決意した。入部後の苦難 そう強い決心のもと入部したはずだったが、それでも練習は苦しかった。マネジャーをやるということを条件に入ったが、「レベルが全然違くて、ついていけない。泣きそうになった」。そう石田が語るように、並の選手が競技部に入るということは、大人の中に子供が一人混じっているようなもの。練習相手にさえならない。マネジャーとしても何をすればいいのか分からず、「いる意味あるのかな」。そんな気持ちもよぎった。 そんな中、石田が考えたのは「自分にしかできないサポートの仕方もある」ということだった。「卓球で入学してきた選手たちが、普通に受験して入ってきた人たちと同じ授業ができるわけない。分からないから授業も途中で出て行っちゃう。でも学生なんだし、ちゃんと4年間で卒業してほしい」。 自分にしかできないこと――選手たちに勉強を教えることで、石田は石田なりのサポートをしていった。 またあやふやだったマネジャーの仕事も、次第に分かってきた。リーグ戦のバックアップ。ボールに部旗の管理、おしぼりに飲み物の準備、OBへの対応。やることは数え切れないほどあった。 そんな石田に選手たちがくれたのは、「石田がいてくれて落ち着いた」「ありがとう」という感謝の言葉だった。そんな言葉が、「自分ができることなんて限られているけど、そう言ってもらえるのがうれしい」と、石田の活動のモチベーションにつながっていった。しかしその一方、「選手」としての石田の存在は段々と薄らいでいった。選手としての自分 そんな石田も4年生。今年が大学最後の1年だ。「バックアップもいいけれど、社会人になったらもうこんな風に卓球はできない」。そう思い決意した、全日本学生選手権予選への出場。シングルス出場は決めていたが、ダブルスは相手があって初めて出場できる。ほかの選手と比べ、レベルが格段落ちる石田にとっては関係のないもの…そう思っていた。 そう思いながらも、ふと出た「ダブルスにも出たいな~」という言葉。本人もまさかできると思って言ったわけではない。だが「おれと組む?」。予想外の言葉が返ってきた。同じ4年生の鰐石(政経4)だった。「おれなんかでいいの」という気持ちと同時に「わにちゃんとなら絶対楽しくできる」。そう思った。「ミスしていいし、好きなようにやっていいよ。おれも好き勝手やるし」(鰐石)。今までの分を取り返すように石田は練習した。 そして迎えた8月13日の大会当日、コートには石田と鰐石の姿があった。まだ予選1回戦。しかし石田と鰐石の台だけは、まるで代表決定戦のような盛り上がりを見せていた。石田のフォアが決まり、互いにほえガッツポーズをする、セット間には高山監督からアドバイスを受ける――そこにいたのはサポーターとしてではなく、間違いなく「選手」としての石田だった。そしてそんな石田に、ワンプレーごとに送られる声援。今まで石田が支え応援してきた、卓球部の仲間からだった。「こんな応援の中やるなんて、何だかこっぱずかしかったけどうれしかった」。 結果は1セットを奪ったものの、3対1で初戦敗退。しかし試合が終わった瞬間、明治の選手たちからは、たくさんの惜しみない拍手が送られた。「すごく楽しかった。高山さんも自分みたいなのにも、わざわざ来てアドバイスをしてくれて。本当にうれしかった。卓球部に入って良かった。悔いはないです」。負けはしたものの、石田からは、やりきったという満足気な笑顔があふれていた。 しかし石田の卓球部生活はこれで終わったわけではない。9日から始まる秋季リーグ戦。4年生にとっては最後のリーグ戦だ。石田は自らのことを「熱狂的な明治ファン」という。「明治が優勝してくれたり、個人が勝ってくれたりするとうれしいよね。熱狂的な明治ファンだから」。そんな石田にとって9日から始まるリーグ戦は、嫌でも気合が入る。明治の卓球部にあこがれ、ついには部員にまでなってしまった男、石田。今度はサポートする側で、「明治大学・卓球部競技部」のメンバーとして、優勝のため最後まで戦う。◆石田篤史 いしだあつし 政経4 明大明治高出 171cm・65kgREAD MORE -
社会人との練習で鍛え、いざ秋季リーグ戦へ/合宿取材
卓球夏のインカレでは、昨年同様の3位に終わった本学卓球部。その屈辱を晴らすため、彼らは今、9月9日開幕する秋季リーグ戦に向けて猛練習している。すべては、早大にリベンジするため。秋季リーグ戦4連覇を果たすために…。 今日は、日本一の社会人チーム・協和発酵と合同合宿を敢行。社会人チームの主力選手との練習ということもあり、圧倒されるのが普通だ。しかし、小野主将(商4)、水野(営4)、池田(法2)は、おくすることなく、笑顔で楽しそうに球を打っており、順調な調整ぶりがうかがえたる。また、一球ごとに聞こえてくる「よっしゃー」や「くそー」などの声。気持ちではぜってー負けねぇ」(小野主将)と、練習に対する気合いは十分だった。 午前の練習を終えると、4月からスーパールーキーと言われ続けている北京五輪代表・水谷(政経1)が合流。秋季リーグ戦では出場することが決定している。「心強いチームメート」(小野主将)、「日本で一番強いから勝つのが当たり前。そういうプレッシャーを少なくするために、おれらが勝つ」(水野)。対する水谷も「優勝しかない」と、明治の選手として初めてのリーグ戦に意気込んでいる。 1年生のころから明治の看板を背負ってきた小野主将と水野。彼らにとって最後のリーグ戦になるだけに、今大会に対する思いは強い。「このチームで良かったと言えるように、悔いのない試合をして有終の美を飾る。絶対優勝する」(小野主将)。「出る試合は、全部勝つ。絶対勝つ」(水野)。 今大会は、小野主将・水野の4年生コンビと水谷の活躍から目が離せない。目指すは、通算32度目のリーグ優勝。協和発酵との合同合宿で得た確かな自信を持って、常勝軍団が秋季リーグ戦へ挑む。秋季リーグ戦開幕! 水谷も出場する秋季リーグ戦。北京五輪に負けない熱い戦いが、代々木第二体育館で繰り広げられる!<会場>代々木第二体育館 JR山手線「原宿駅」下車 徒歩5分<日程>9月9日 対専大 16:30~9月10日 対埼玉工大 16:00~9月11日 対筑波大 16:00~9月12日 対中大 16:00~9月13日 対日大 16:00~9月14日 対法大 12:00~9月15日 対早大 14:30~READ MORE -
明暗分かれる波乱の予選会/全日本学生選手権予選
卓球8月13日から2日間に渡って行われた全日本学生選手権関東予選。毎年波乱が起こるこの予選だが、今年も明暗分かれるたくさんの波乱が起こった。 1日目、ダブルス代表決定戦。7月に行われた関東学生選手権で本学からはベスト8に5組が入り、その5組のダブルスはすでに全日本学生選手権出場を決めている。しかし、この日行われた予選でも、さらに二組のダブルスが接戦を制し予選通過を決めた。 そしてシングルスの代表を決める2日目。1日目に続き選手たちの熱気が立ち込める体育館では、この日もたくさんの熱戦が繰り広げられた。明治からは実に17人もの選手がシードとなっており、多くの選手の代表決定が期待できた。しかし、何が起こるか分からないのがこの関東予選だ。春季リーグ戦、ダブルスに出場した和田(隆・法4)がまさかの3回戦敗退。続く代表決定戦でも1年次からリーグ戦レギュラーとして定着している石崎(政経4)が埼玉工大の尾前にストレート負けを喫した。そしてリーグ戦に続きインカレでもレギュラーとして出場し、今までチームの危機を何度も救ってきた池田(法2)が、専大・下川に競り負け、代表落ちという予想外の結果となった。 しかし、うれしい波乱もあった。今年が大学4年目で、この予選に出場するのはこれが最後となる鰐石が、日大・河辺を破る大金星を挙げた。河辺といえば今年のインカレで早大との接戦をものにし、日大をベスト8にまで導いた立役者だ。試合はフルセットの大熱戦となったが「ぜってー負けねえ」という鰐石の気迫のプレーが、河辺のカットを打ち抜き見事代表の座を射止めた。 また実力はありながらも毎年この予選で涙を飲んできた柴田も、順調に勝ち進み初の代表の座を獲得した。「小野さんや水野さんと練習してて、何でこんなところで負けなくちゃいけないんだ。俺のほうが絶対努力してる」(柴田)という言葉どおり、今までの努力の成果が実る結果となった。 「こんなに試合を長く感じたのは初めて」(平屋)というくらい、気迫あふれる大熱戦が繰り広げられた全日本学生選手権予選。良くも悪くも今年も波乱だらけの予選会となった。☆負のジンクス破る☆原(亨)はシングルスでは全日本学生選手権出場を果たしながら、なぜかダブルスではいまだ出場がない。しかも、「原さんと組んだ人は、ダブルスだけでなくシングルスでも全日学(全日本学生選手権)に出場できてない」(大塚)という負のジンクスがあった。しかし、今年原は同じ小高工高の後輩である仲田と組み、4年目にして見事ダブルスで初の出場権を勝ち取った。 「ジンクス破ってやったぞ」(仲田)。「素直にうれしい」(原)。代表決定戦に勝利した瞬間、満面の笑顔で手を合わせた2人。仲田はシングルス出場こそ惜しくも果たせなかったものの、3年間続いていた負のジンクスを打ち破った。原の負のジンクスを打ち破ったパートナーは超強力選手ではなく、原を誰よりもよく知る高校の後輩だった。<試合後のコメント>・原(亨)(予選通過について)素直にうれしい。高山さん(監督)とかパートナーに感謝している。仲田はこれからだけど、自分は今年が最後。同じ高校の先輩としてしっかり支えていきたい。・柴田結果良かったからとりあえず良かった。自分はこれが初めての代表。このためにがんばってきたし、予選を通ることが一つの目標だった。今まではふわふわしてよく分からないまま負けてたけど、小野さんがいろいろアドバイスをくれて安心した。全日学に向けて試合でも動けるように、緊張感を持って練習する。・平屋とにかく試合が長かった。こんなに試合を長く感じたのは初めて。でも向かっていけたのが良かった。足をちょっとケガしたこともあって最後の試合は体力勝負。気合で入れました。・仲田ダブルス・シングルスとも力みすぎ。ダブルス通過を決めて、シングルスもこのまま流れでいきたかったけど…実力の半分も出せなかった。でもダブルス出場を決めた瞬間はジンクス破ってやったぞって感じでした。READ MORE -
強豪の壁破れず…無念の3位/全日本大学選手権
卓球実力者ぞろいの大学が全国から一堂に会し、日本一を決める今大会。優勝目指して臨んだ本学ではあったが、昨年同様3位という結果に終わった。 大会最初の2日間で予選リーグの試合が行われた。本学はDブロックで神大、京産大と対戦。どちらも3―0のストレートで勝利し、予選1位通過という順調な滑り出しを切った。 大会3日目からはいよいよ決勝トーナメントでの戦いとなる。1回戦目、本学は関大を相手に堂々3―0のストレート勝ち。明治の強さを見せつけた。続く2回戦の相手は大正大。今年の春季リーグ戦ではストレート勝ちを収めた相手だ。まず1番、軽部(営2)が大正大佐々木に3―0で難なく勝利。しかし2番手小野主将(商4)が、花村にフルセットの末惜しくも負けてしまう。次の3番ダブルスは水野(営4)・軽部組。団体戦でこの2人のペアが出場するのは今大会が初めてだった。仙台育英高時代に組んでいた経験があり、今年4月に行われたアジア大学選手権では優勝も果たした彼ら。今大会での活躍が期待され、予選からダブルスはずっとこの2人だった。ここで明治は思わぬ苦戦を強いられるも、フルセット、デュースの末辛くも勝利。続く4番シングルスで、エース水野が厳に貫録のストレート勝ちで大正大を破り、3回戦進出を決めた。 3回戦目となる準々決勝での相手は専大。専大とは過去2年連続準々決勝で対戦している。ここ2年間でのインカレでの対戦成績は一勝一敗。優勝という目標のためにも、負けられない勝負どころだ。明治の一番手は、すべての試合ストレート勝ちを収め好調ぶりを見せている水野。相手を寄せ付けず3―0で勝利する。2番手池田(法2)は専大のエース徳増と対戦。1セット目をデュースで勝ち取るも、2セット目から相手のペースに乗せられ1―3で落としてしまう。両者1対1で迎えた3番ダブルスの相手は今年の関東ナンバーワンペアの徳増・森田組。1、2セットは完全に差をつけられ相手に奪われるが、3、4セットは粘りを見せ奪い返し、2―2で最終セットを迎える。しかし先に5ポイント先取されると、その流れを変えることはできず結局ダブルスも落とし、もうあとが無くなった明治。 4番手、軽部の相手はカットマンの星野だったが、相手は軽部の得意な戦型ということもあり、鋭い攻撃の連続で危なげなく勝利し、次につなげた。2―2で迎えた5番シングルスは小野主将。相手は今年の春季リーグ戦でストレート負けを喫した森田だった。しかし「気合いを入れ集中して臨んだ」(小野主将)という言葉通り、気迫のプレーで最初の5ポイントを連続得点。そのまま小野主将ペースで2セットを連取する。だがそこから森田も意地を見せ、続く2セットを奪い返されてしまい、試合の行方は最終セットへ。「本当に緊張した」という小野主将はじめ、全員が手に汗握る展開となった。しかし「小野さんはいつもがんばっているし、気合いが違う。みんな信頼して勝ってくれると思っていた」(平屋・政経3)と、応援でも明治の選手たちの気持ちが一つになり、「最後は気合いだった」という小野主将の踏ん張りで、5セット目を小野主将が勝ち取った。危ない場面も見られたが、3―2で準々決勝を勝ち抜き、大会3日目を終えた。 大会最終日、準決勝の相手は強豪青森大。優勝するためには避けては通れない相手だ。1番手のエース対決は水野対大矢。大矢は全日本ベスト4の実力者だ。序盤、水野が攻めてリードするも、2本連続のレシーブミスから足が止まり、大矢ペースに。そのままセットを奪うこと無くストレートでこの試合落としてしまう。続く2番手、池田の相手は全日本学生選手権7位の坪口。1セット目を惜しくも落とすがコースを考えたサーブや鋭いバックが効き、2セット目はデュースとなり、競った展開となる。しかし青森大の気迫に押され、結局ストレート負けを喫した。 これでもう負けられなくなった本学。相手のダブルスは垣原・松平組だ。相手の気迫と積極的な攻撃に押され、2セットを連取される。しかし3セット目、後がない本学が序盤差をつけリード。このままのペースで3セット目を奪い流れを変えたいところだったが、それでも相手は強豪青森大。簡単に勝たせてもらえるような相手ではなかった。差をつけられても慎重に取り返そうという青森大ダブルスの集中力が上回り、追い上げられてしまう。軽部のスマッシュが決まりデュースとなるも、ここ1本を奪うことができずゲームセット。完敗だった。「青森大は練習量も違って強いけど、それ以上に応援もしっかりしているし、気迫があった」(小野主将)と、気持ちで負けた部分も大きかったこの試合。今大会優勝の青森大には卓球の実力以上のものがあるのかもしれない。 10年振りの優勝を果たすことはできず、3位という悔しい結果に終わった今大会。しかし、秋季リーグ戦までは約1か月ある。気持ちで負けたなどとはもう言えない。今回の経験を活かせるかどうかは、9月のリーグ戦に現れるはずだ。~試合後のコメント~・児玉総監督 「青森大に勝って優勝しようと言っていたが、気力が足りなかった。体制が不利になってもそこから追い上げることができなくてはいけない。悔しい」・高山監督 「予選リーグから始まって、順調にいい試合ができていたが、青森大には苦手意識が出てしまい、普段のプレーができていなかった。選手に技術はあるから、問題は気持ちの部分だ。今回はダブルスをそれぞれ実力のある水野・軽部組にしたが、うまく機能しなかった。団体戦はダブルスを取れればかなり有利になる。青森大はその重要性を知っていて、1本に対する集中力もすごかった。トーナメントは負けたらそこで終わりだから、気力で勝っていないと勝てないし、弱気になったら絶対勝てない」・小野主将 「専大戦で、5番手で出るときは、集中し気合いを入れて臨んだ。それが最初の1、2本先取につながったんだと思う。最後は気合いだった。勝ったときは緊張から解放されてとりあえず嬉しかった。青森大には練習量の違いなどを感じたりもしたが、でも強いということ以上に応援もしっかりしているし、気迫があった。全く勝てないとは思っていなかったけど、どこかで名前負けしていた部分はある。インカレ優勝があっという間にいってしまった。リーグ戦までは夏休みで練習する時間もあるから、一人一人がしっかりやり込んでいきたい。」・水野 「青森大が強かった。明治全体で負けても仕方が無いという雰囲気だった。勝つ気持ち、自分への自信が弱かったと思う。最低でも秋は優勝する」・軽部 「青森大とは力の差があったから向かっていく気持ちで戦った。緊張もせず、調子も悪くなかったが、シングルスとダブルス両方に出るのは今大会が初めてで、ダブルスの練習は約1カ月しかできていなかった。来年は絶対インカレ優勝する」・池田 「調子があまり良くなかった。専大戦で負けてしまったので、青森大戦では自分が取りたいと思っていたが、緊張もあり、負けてしまって悔しい。秋のリーグ戦は優勝したい」READ MORE -
惜しくも3位に/全日本インカレ
卓球優勝を目指して臨んだ今大会。予選リーグを1位で突破し順調なスタートを切った本学だが、決勝トーナメント準決勝で強豪青森大に敗北を喫し、3位に終わった。READ MORE -
北京五輪直前特集「目標は金メダル!」――水谷隼
卓球8月8日の開幕まであと10日を切った北京五輪。本学からは卓球部の水谷隼(政経1)が出場する。日本のエースとして日本初のメダル獲得に挑む水谷に、4月に入学してから今までの明治での学生生活、そして北京五輪に向けての意気込みを語ってもらった。――大学に入学し4カ月近くが経過しましたが、明治の卓球部にはもう慣れましたか? 卓球部のみんながいろいろ話しかけてくれたので、すぐに打ち解けることができましたね。同期は3人いるうち、甲斐君(営1)は小学校から知っていましたけど、ほかの2人は大学で初めてだったので最初は緊張しました。でも4月くらいに寮に行ったんですけど、1日で仲良くなれました。今では授業の空き時間に1年生3人が大学を案内してくれたり、気軽にメールとかしたりしてます。――卓球部の部員さんから水谷君はゲームがすごく強いって聞きましたけど。 強いかは分からないですけど、ゲームは好きですね。寮に行ったときもみんなとやりました。――明治でのキャンパスライフはどうですか? オリンピックの練習があるのであまり行けてないですけど、人の多さにはびっくりしました。学食は何回か使いましたね。あと4月のガイダンスのときには何回か話しかけられたりしました。「卓球の水谷君ですよね」って感じで。――今まではドイツでの生活のほとんどだったと思うのですが、日本での生活はどうですか? 生活しやすくて幸せですね。まず日本語が話せるのがとても大きいです。日本語だと自分の思ったことを話せるんで。ドイツ語だとうまく伝わらないですから。あと日本食はおいしいです。好物のカツ丼もたくさん食べてます(笑)。自由に出かけられるのもうれしいですね。――3月のアジア大陸予選では自身初となる五輪出場を決めましたよね。そのときはどういう気持ちでしたか? 決まったときは、それまでの緊張感から開放されましたね。オリンピックは目標でしたし。アテネでは出られる確率が25パーセントくらいだったのが、それから4年がたつにつれて自分の中で行けるような感覚がだんだん増えてきました。世界ランクも上がってきて、北京五輪は出て当たり前、出なきゃいけないという立場でした。(北京五輪出場が決まったことについては)監督やトレーナーなどみんなが会場に応援しに来てくれて、五輪が決まったときもすごく喜んでくれました。その人たちにとても感謝しています。 ただこの予選ではモチベーションを上げるのに苦労しました。会場が倉庫みたいなところでしたし、観客も少ないんです。あまり大会って感じがしなくてモチベーションを上げるのが大変でしたね。世界選手権のときみたいに盛り上がる感じのほうがやりやすいです。自分はプレッシャーに強いタイプなんで。――今はナショナルトレーニングセンターで練習をしていると思うのですが、ナショナルトレーニングセンターはどのような施設があるのですか? ナショナルトレーニングセンターは設備がすごく充実してます。食事はバイキングで、卓球場も24時間使えます。それに部屋はホテルみたいですし、トレーニングルームやプールもあるんですよ。自由に練習させてもらってます。――五輪に向けてどのような練習をしていますか? バックの強化をしています。アジア系の選手はフォアを中心にやる選手が多いんですよ。自分もそうです。一方ヨーロッパの選手はバックの強い選手が多いんですけど、バックのほうがクセ球が多いんです。だからヨーロッパの選手はあまり得意じゃないですね。ランキングが上でもアジアの選手のほうが得意です。 安定していて回転量がすごい選手っていうのも苦手ですね。韓国オープンで当たったティモ・ボル選手とかそうです。 (得意のサーブについては)サーブは種類を増やすというより、今は精度を上げてます。サーブで1本取れれば大きいですからね。ただ使えるか分からないですけど、新しいサーブも持ってます。あと飛びつきの練習や横に動けるような練習をしています。ダブルス練習も毎日してますよ。調子はいいです。全体的に順調に調整できてますね。――「自分にしかできない卓球」とはどのようなところだと思いますか? 粘り強さですかね。1セット1セット考えてプレーしていますし、セットごとに自分で戦略も立ててやっています。全日本選手権のときもそうでした。オリンピックではそういう人と違うプレーを含めて、全部見てほしいです。――全日本選手権も逆転勝利の試合が多かったですよね。決勝も2セットを先取されてからの逆転でしたけど、6回戦で当たった坪口選手(青森大)との試合(最終セット、先にマッチポイントを握られるという状況から13対11での逆転勝利)もすごい接戦でしたね。 あれは本当にやばかったですね!!ドキドキしました!1本でも取られたら負けだったので。――北京五輪に向けて毎日練習が大変だとは思うのですが、リラックス方法などはありますか? 特にこれっていうのはないんですけど、空き時間ほかの選手と話すことですかね。深い話とかじゃなくてくだらない話だったりですけど、それがリラックスになります。――最後に北京五輪に向けての意気込みをお願いします。 特に意識する国や選手はいないけど、誰にも負けたくありません。目標は金メダルです!日本はまだオリンピックでメダルを取ったことがありません。だから自分たちが日本で初めてのメダルを取れるようにがんばりたいです。 メダルを取ることは難しいことだとは思います。1球1球が大切になってきますし、どの国もみんな狙ってくるので。だけど日本はそのなかでもチャンスはあると思います。ほかの国と比べても日本はすごく練習してるし、メダルを取れる力はあります。それが競ってきたときにここ1番の強さを発揮できることにつながるんじゃないかなと思いますね。でもメダルが取れても、取れなくても今までやってきたことすべてを出したいです。 出るだけで満足しちゃダメ。オリンピックでは応援してくれる人のためにもメダルをとってきたいです。応援してくれる人がいて自分は卓球がしたいと思う。応援してくれる人たちのためにも勝ちたいです。見てもらった人に夢や感動を与えられるようなプレーができるようにがんばります。◆水谷隼 みずたにじゅん 政経1 青森山田高出 172cm・66kg<主な成績>07・08年 全日本選手権単複優勝08年 世界選手権団体3位 ☆北京五輪・試合日程☆8/13 男子団体 1次リーグ8/14 男子団体 1次リーグ8/15 男子団体 敗者復活1回戦8/16 男子団体 準決勝8/17 男子団体 敗者復活2回戦8/18 男子団体 3位決定戦・決勝8/19 男子シングルス 1回戦 8/20 男子シングルス 2回戦8/21 男子シングルス 3・4回戦8/22 男子シングルス 準々決勝8/23 男子シングルス 準決勝・決勝 水谷は団体戦ではシングルスに加え、ダブルスにも岸川聖也(スヴェンソン)と組み出場する予定。また19日から始まるシングルスでは、世界ランキング22位の水谷がどこまで上位に食い込めるかに注目だ。北京での水谷の活躍から目が離せない!READ MORE -
エース・水野、連覇達成!!/関東学生選手権
卓球今大会、本学のエース・水野が大会史上4人目となる連覇を達成。明治の選手では24年ぶりの快挙だ。しかし、水野にとって連覇への道のりは平坦なものではなかった。5月に行われた春季リーグ戦、水野はエースながら4勝3敗と、本来の活躍とは程遠かった。しかし、この悔しい経験があったからこそ、水野は生まれ変わった。規定練習後には毎日5キロのランニングを自分に課し、見事減量に成功。「動きにキレがある」(吉山コーチ)と、ランニングの成果は着実に現れていた。 そして大会最終日の足立(早大)との決勝戦では、フルセット、先にマッチポイントを握られるという危うい場面もあったが、「自分の方が誰よりも練習してきた」(水野)という自信に後押しされ逆転優勝。水野の今大会に懸ける思いが実を結んだ。 また、ダブルスでは優勝候補だった小野・水野組が惜しくも3年連続の決勝進出を逃し3位となったが、2年生の軽部・池田組が準優勝。またベスト8に本学からは5ペアが入賞し、明治のダブルスの強さを他校に見せつける結果となった。 春季リーグ戦で全勝し、強烈なデビューを果たした甲斐(営1)は、シードとしてシングルスに出場したが、まさかの4回戦敗退。なおいっそう明治が強くなるためには、1年生の台頭が望まれる。 「チームとしての総合的な力は、着実に練習量から実を結んできていると確信できる」(倉嶋ヘッドコーチ)。今大会、本学の選手層の厚さを他校に見せつけたのは確かだ。次の大会は、夏のインカレ。関東だけでなく、全国でも明治の強さを見せつけろ。READ MORE -
目指すは大学日本一!/練習取材(西調布合宿所)
卓球先日行われた関東学生選手権において好成績を収めた明大卓球部。現在は、8月7日ら広島市東区スポーツセンターで行われる第78回全日本大学対抗選手権(インカレ)に向け、日々練習を重ねている。関東地区からの無条件出場を決めている本学ではあるが、毎年、決勝トーナメントで最後まで勝ち抜くことができず、優勝というタイトルは逃してきている。 7月20日、そんな彼らの練習の様子を取材した。テスト期間真っ只中のこの日、午前中からハードな練習をこなす。暑さと睡眠不足から、体力的にも「キツイ」(林・営3)状態だが、それでも団体メンバーである小野主将(商4)、水野(営4)、軽部(営2)、池田(法2)、甲斐(営1)の5人を中心に、各々の課題練習や、さまざまな対戦相手を想定した練習をやり込んでいた。 昼食を兼ねた休憩後、15時からまた午後の練習が始まる。この日は午前中の練習が厳しかったこともあり、17時には外へ飛び出し、一同グラウンドへ向かった。そこで選手とコーチ皆で始めたのが、なんと鬼ごっこ。その鬼ごっこは、はじめに少数の鬼を決め、そこからどんどん鬼を増やしていく形式のもの。息抜きも兼ねたトレーニングということで「いい気分転換になった」(平屋・政経3)と、みんな終始笑顔で楽しんでいる様子だった。 体力的にも精神的にもつらくなっていく時期だが、「メリハリのある良い雰囲気で練習している」(水野)こともあり、インカレに向け、選手達のモチベーションは高まってきている。その日も既定の練習が終わってから、自主的に練習をする選手の姿が多く見られた。「チームはいい状態。これからもっと良くしていく」と、小野主将も気合が入っている。 インカレでの目標はもちろん優勝。そのためには青森大、早大、中大といったライバル校に勝たなければならない。特に、青森大には全日本ベスト4の大矢や、松平などが揃い、優勝の前に立ちはだかる大きな壁と言える。しかし「そこまで力差はないと思うから、これからの努力次第。やってできないことはない」(小野主将)。 ここ10年あまり、望み続けている大学日本一の座を今年こそは勝ち取るべく、明大卓球部の選手たちが、夏、広島でアツい戦いを繰り広げる!選手のコメント小野主将「テストもあって大変だが、ここが学生として勝負どころ。インカレへ向け、うまく時間を使って取り組みたい」水野「関東学生でシングルス優勝をしたあとも、今まで通りランニングやフットワークをやり込んでいる。今までインカレでは優勝したことがない。最後のインカレだからっていう思いもあるし、日本一になるのはインカレでしかできないことだから、がんばりたい」軽部「インカレで戦っていくためにも、バテないように今から体力づくりをしていきたい。やっぱり注目しているのは青森大。何しても勝ちます」甲斐「関東学生で負けた悔しさをバネに、自分の不得意なラリー中心に練習している。青森大と試合をしたい。インカレはチャレンジャーのつもりで戦う。絶対優勝!」READ MORE
特集記事 SPECIAL
-
【卓球部】卓球界の王者たれ2023
卓球界の王者たれ。世界で活躍する選手を幾度となく輩出し、常に大学卓球界トップに君臨し続けた明大卓球部。今年度は戸上隼輔主将(政経4=野田学園)を筆頭とする新体制で、悲願のグランドスラム連覇へとまい進する。本特集では、懸命に卓球に向き合う選手の姿を特集していく。READ MORE -
【卓球部】卓球界の王者たれ2022
卓球界の王者たれ。世界で活躍する選手を幾度となく輩出し、常に大学卓球界トップに君臨し続けた明大卓球部。今年度も松下竜巳主将(商4=野田学園)を筆頭とする新体制で、ここ4年遠ざかっているグランドスラム達成に向け、まい進する。本特集では、懸命に卓球に向き合う選手の姿を特集していく。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1931年に創部されて以来、世界で羽ばたく有名選手を数多く輩出してきた卓球部。2016年のリオデジャネイロ五輪では水谷隼(平25政経卒・現木下グループ)、丹羽孝希(平29政経卒=現スヴェンソン)が代表選手に選ばれ、団体戦史上初の銀メダル獲得に貢献した。 「卓球界の王者たれ!明治大学」というスローガンを掲げ、寮にある練習場で毎日練習を行っており、技術力だけでなくチーム力も培っている。大学卓球界にその名を轟かせてきた〝古豪・明治〟は、現在も新たな歴史を刻み続けている。