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「2位はうれしくない」 ルーキー高橋が悔しさ残る準優勝/関東学生新人選手権
卓球 2023.05.24準々決勝に明大から唯一進んだ高橋航太郎(政経1=実践学園)。順調に勝ち進み、決勝の舞台にたどり着くも、惜しくも敗れ準優勝。明大勢の中で最高成績であったが、悔しさの残る大会となった。 ◆4・28~29、5・10 関東学生新人選手権(所沢市民体育館他)▼男子シングルス 高橋――2位 4月29日にベスト8進出を決めた高橋。準々決勝ではゲームカウント3―1で相手を下し、危なげなく勝ち進む。準決勝でも相手を寄せ付けず、ストレート勝ちを収め決勝へ駒を進めた。対するは以前勝ったことのある同学年の徳田幹太(早大)。第1ゲームは3―3の状態から驚異の7連続得点で相手を突き放す。その勢いのまま11―5で第1ゲームを先取した。しかし第2ゲームでは形勢が逆転。相手に7連続得点で大差をつけられる。悪い流れを断ち切ろうとチキータで得点するも、及ばず4―11で第2ゲームを落とした。 迎えた第3ゲーム。このゲームで先に主導権を握ったのは高橋。強烈なバックハンドを決めるなどし、一時5点差まで広げた。しかしここから相手がペースを握り始め、得点を量産。逆転を許し、9―11でこのゲームも落としてしまう。そして、落としたら負けの第4ゲーム。スマッシュ以外にもサーブで得点するなど多彩な攻撃を見せ、7―4とリードする。だが、またもここから相手が巻き返す。バックハンドを高橋が届かないところに決められ、失点。何とか得点しようと踏ん張るも7連続で失点してしまい、試合はゲームカウント1―3で敗北。惜しくも準優勝となった。 「心のどこかに気持ちの弱さが出てしまった」。大学入学後の初めての公式戦で、準優勝という好成績を残しつつも悔しさを感じた高橋。今大会を糧に成長していくに違いない。 [末吉祐貴] 試合後コメント高橋――3試合振り返ってみていかがですか。 「メンツもレベルが高い人たちの集まりになっているので気の抜けない試合でした。決勝行けたことはうれしかったのですが、決勝の相手が以前勝ったことのある相手だったので、少し勝てると思いながら試合をしてしまって、そこの弱さが負けの原因かなと思います」 ――今後に向けて意気込みをお願いします。 「中高の卓球とは全然別物なので、大学の卓球に慣れるというか、自分も大学の卓球ができるように普段から練習していきたいと思います」READ MORE -
最終戦で専大に惜敗 2年連続のグランドスラムの夢ついえる/春季関東学生1部リーグ戦
卓球 2023.05.23春季リーグ戦(以下、リーグ戦)最終戦の相手は専大。明大が優勝するためには勝利が条件であった。しかし接戦を制せず惜敗し、最終結果は3位。まさかの2連敗で目標としていた2年連続のグランドスラムの夢が絶たれた。 ◆5・10~21 春季関東学生1部リーグ(所沢市民体育館他)▼5・21 専大戦(代々木第二体育館)明大2―4専大○ まずは最上級生が背中で見せた。1番手で臨んだのは、今試合唯一の4年生である宮川昌大(情コミ4=野田学園)。序盤から連続で得点し、相手を圧倒した。失点しても冷静なプレーで流れを取り戻す。「(最上級生として)自分がチームを引っ張るということを意識した」(宮川)。その言葉通り安定したプレーでストレート勝ちを収めた。 2番手で登場したのは松田歩真(商3=野田学園)。勝利の流れに乗りたいところだったが、専大の主将・阿部との接戦の末惜しくも敗れた。流れを取り戻したい明大が3番手を託したのは櫻井倭(情コミ2=鶴岡東)。目にも見えぬ速さの強打を武器に、攻撃的なプレーを見せる。しかし相手も一歩も譲らず接戦に。ゲームカウント2―2で迎えた第5ゲーム。8―9の状態からバックハンドの打ち合いを制し、同点とする。その直後にチキータを決め逆転。勢いそのままに11点目も取り、見事白星を挙げた。次に登場したのは、宮川・飯村悠太(商1=野田学園)ペア。宮川のサーブ、飯村のスマッシュで順調に点を重ね、2―0と有利なゲームカウントに持ち込んだ。しかし、第3ゲームを相手に取られたことで主導権を握られる。「リードした場面を守り切れなかった」(宮川)。第4、第5ゲームを連取され逆転負け。櫻井に続き白星を挙げることはできなかった。 続く5番手は、今リーグ戦では唯一1年生でレギュラーを務めた飯村。ダブルスでも戦った相手と接戦を繰り広げたが、力及ばずこのセットを落としてしまう。明大はセットカウント2―3の崖っぷちの状況となった。そして、試合はここから時間の都合上2台同時進行で行われることに。優勝の行方は6番手・山本歩(商3=出雲北陵)、7番手・手塚崚馬(政経3=明徳義塾)に託された。先に試合が終了したのは手塚。途中苦しむも、見事勝ち切った。そのため、明大の運命は山本の勝敗次第に。第1ゲームの中盤では安定したプレーを見せるも、相手の流れを崩せず第1、第2ゲームを連続で落としてしまう。後に引けない山本だったが意地を見せた。第3ゲームでは9―10と追い込まれた場面で3点を連取し、続く第4ゲームでも10―10でジュースにもつれ込んだ戦いを見事フォアハンドで制した。しかし最終ゲームは序盤でポイントを重ねた相手のペースにのまれ、敗戦。2年連続グランドスラム達成とはならなかった。 優勝には手が届かなかったが、上を目指す姿勢に変わりはない。7月に行われるインカレに向けて、「(今回のリーグ戦で)中大と専大とやった時の敗因はもう一度見直さないといけない」(髙山幸信監督)。今回見つかった課題を克服し、万全の状態で王座を奪還してくれることに期待したい。 [下元天花] 試合後のコメント髙山監督――専大戦を振り返っていかがですか。 「どちらが勝ってもおかしくないような(対戦カードの)当たり方だったので、そこで競って負けたということに悔いはないです」 ――リーグ戦の経験をどのように生かしたいですか。 「初歩的なところ(のミスが多かった)です。練習の中でも1本にこだわる練習をもっとしていかなければならないなと感じました」 宮川――チームの雰囲気はいかがでしたか。 「明治大学はすごくいいチームだと思っています。応援してくれる方や現地まで応援に来てくれるファンの皆さん、本当に明治大学は愛されているチームだというのを改めてこのリーグ戦で感じました。ファンの皆さんのためにもインカレと秋リーグ優勝して、明治大学の意地を見せていきたいなと思います」 ­――リーグ戦を通して得たものはありますか。 「リーグ戦というのはみんなが勝ちにきているので、どんな相手でも接戦になりますし、その接戦をモノにできたというのは、シングルスではすごくいい(経験になった)かなと思いました」 櫻井――自身の試合を振り返っていかがですか。 「勝負どころでは自分のプレーができて勝ちにつながって良かったです。良くなかったところは、細かいプレーでミスをしたり取れたセットも落としてしまうなど、ぎりぎりの試合になってしまったところです」 ――今後の抱負を教えてください。 「自分は今回2勝2敗でした。もっとチームに貢献できるようにすれば優勝にもっと近づくと思うので、明治大学を優勝に導けるような選手になれるようにもう一度努力します」 READ MORE -
まさかの逆転負け 優勝の行方は最終戦へ/春季関東学生1部リーグ戦
卓球 2023.05.20目標としていた全勝優勝が目前でついえた。1番手の宮川昌大(情コミ4=野田学園)、2番手の手塚崚馬(政経3=明徳義塾)が勝利し2―0とリードするも、粘り強く戦う中大を振り切ることができない。3番手以降は全てフルセットでの敗北となった。優勝の行方は春季リーグ戦(以下、リーグ戦)最終戦となる専大戦に託される。 ◆5・10~21 春季関東学生1部リーグ戦(所沢市民体育館他)▼5・20 中大戦(代々木第二体育館)明大2―4中大〇 優勝をかけて戦った第6戦の相手は昨年度のリーグ戦で唯一の敗北を喫した中大。宮川、手塚ともに順調に勝利を重ねるも3番手・松田歩真(商3=野田学園)が逆転負け。4番手の宮川・飯村悠太(商1=野田学園)組はゲームカウント0―2と追い込まれるも「自分たちが何かできれば必ず追いつけると思っていた」(宮川)。得意のフォアハンドを連発し2ゲームを連取する。しかし最終セットは打ち合いを制することができず。セットカウント2-2に追いつかれてしまった。 ここで登場したのは早大・日大戦で7番手として出場し、チームを勝利に導いた山本歩(商3=出雲北陵)。ゲームカウント2-1で迎えた第4セット、9―5と勝利まであと1歩と迫る。しかし「リードしていたときに少しプレーが雑になってしまった」(山本)とまさかの6連続ポイントを許し、このゲームを落としてしまう。その流れを断ち切ることができず、最終ゲームはデュースに持ち込むも13-15で敗戦した。 セットカウント2-3の崖っぷちの状況で迎えた6番手はルーキー・飯村。序盤から力強いラリー戦を展開し、第1ゲームを先取する。しかし「2ゲーム目からのサーブの変化にうまく対応できなかった」(飯村)と第2ゲームを大差で落とす。第3ゲームは取り返すも相手の猛攻に力を出し切ることができず勝負は振り出しに戻る。最終セットは8-10と一度のミスも許されない状況だったが、気迫のプレーで10―10に追いつく。それでもあと一歩及ばず敗北を喫し、全勝優勝は惜しくも消滅してしまった。 最終戦は因縁の相手・専大。勝利すれば、リーグ戦優勝が決まる大一番となる。「絶対に勝つという気持ちでやっていきたい」(宮川)。まだまだ諦めるわけにはいかない。敗北を力に変え、王者は再び立ち上がる。 [七海千紗] 試合後のコメント宮川――リーグ戦初黒星を喫してしまいましたが、どのように受け止めていますか。 「負けてしまったのですが、一人一人が全力でやった結果なので勝てば優勝が決まる次戦の専大戦はまた全員で切り替えて、ゼロから頑張りたいと思います」 山本――最終セットのデュースの場面はどのような気持ちでしたか。 「やることをしっかりやれば勝てると思ったのですが、相手の方が粘り強くて自分が先にミスをしてしまったかなと思います」 飯村――本日の試合を振り返っていかがですか。 「ダブルスは相手に攻撃されてからの展開での得点が良くなくて、シングルスはレシーブで何をすればいいのか分からなくなり、負けてしまったことが反省点です」 READ MORE -
フルセットの激闘 早大・日大に粘り勝ち/春季関東学生1部リーグ戦
卓球 2023.05.13「試合前からとても厳しい戦いになると思っていた」(髙山幸信監督)。全勝で迎えたリーグ戦3日目は早大、日大との対決。両試合ともゲームを取り合う展開となり勝負は7番手までもつれ込んだ。それでも王者の貫禄を見せ付け、2連勝。春季リーグ戦(以下、リーグ戦)優勝に大きく近づいた。 ◆5・10~21 春季関東学生1部リーグ戦(所沢市民体育館他)▼5・12 対早大戦、対日大戦(所沢市民体育館) 〇明大4-3早大 〇明大4―3日大 まさに死闘だった。リーグ戦3日目の初戦は早大。1勝1敗で迎えた3番手・手塚崚馬(政経3=明徳義塾)はまさかのストレート負けを喫する。暗雲立ち込める中、宮川昌大(情コミ4=野田学園)・飯村悠太(商1=野田学園)組が登場。第1、2ゲームを連続で落とし、崖っぷちの状況に。それでも第3、4ゲームは強烈なフォアハンドが多く決まり16―14の大激闘を制した。最終ゲームも勢い止まらず大逆転勝利を果たし、再び勝負を振り出しに戻す。5番手・宮川はダブルスの勢いそのまま勝利を収めたが6番手・櫻井倭(情コミ2=鶴岡東)は2―3で敗れてしまい、7番手・山本歩(商3=出雲北陵)に命運が託される。プレッシャーのかかる場面だったが、終始冷静な試合運びを見せ、ストレート勝ちを果たした。 2戦目は全勝同士の日大との対決となった。1番手・手塚が流れをつかめず敗北するも2番手・松田歩真(商3=野田学園)がストレート勝ちを収める。3番手・宮川は現在パリ五輪日本代表の選考レースで3位に位置する強敵・吉山僚一(日大)とマッチアップ。序盤は吉山のチキータに対応できず、第1ゲームを落としてしまう。しかし「途中からチキータを狙おうと考えた」と戦法を変えた宮川は激しい打ち合いをモノにしていく。サーブから攻めるなど、様々な攻撃を繰り出していった。第2、3ゲームを奪ったが第4ゲームを取られ、迎えた最終ゲーム。「最後まで思い切って試合に臨むことができた」と格上相手に大金星を挙げ、チームに勢いをもたらした。 しかし続くダブルスを落とし、セットカウント2-2となった明大。5番手として登場したのはリーグ戦でいまだ勝利のなかった櫻井。それでも「フォア主体のプレーを貫き通すことができた」と気迫の込もったラリーを見せ、白星をもぎ取った。勝利まであと一つとなったが6番手・飯村は流れをつかめず敗戦。またもや勝負の行方は7番手・山本へ。早大戦同様に安定したプレーで試合の流れを渡さずストレート勝ち。リーグ戦3日目を2連勝で終えた。 計7時間に及ぶ白熱の2連戦を制し、最大のヤマ場を乗り切った王者・明大。しかし「また一からリセットして自分のプレーができるように頑張りたい」(櫻井)と全勝優勝に向け抜かりがない。来週末には中大・専大との対決が待ち受ける。「自分たちから勝利をもぎ取るという気持ちでやりたい」(髙山監督)。リーグ戦全勝優勝、そして2年連続のグランドスラム達成に向けて王者は力強く進んでいく。 [七海千紗] 試合後のコメント髙山監督――本日の試合を振り返っていかがですか。 「うちは宇田幸矢(商4=大原学園)、戸上隼輔(政経4=野田学園)がいなくて向こうは吉山がいましたが、気持ちの面で全員で4セット取るというのができたので2戦とも良かったと思います」 宮川――本日の試合を通して得たものはありますか。 「自分の技術が格上の選手にも通用するなと感じました。また、団体戦なのでベンチや観客席から応援してくれる人たちのためにも勝っても負けても全力でやろうと思って試合をしました」 櫻井――日大戦での勝利はリーグ戦の優勝に大きく近づいたと思いますがいかがですか。 「自分の1勝がチームに貢献できたというのは本当にうれしいことで、今も噛み締めています」 飯村――本日の試合を振り返っていかがですか。 「緊張した場面でサーブが浮いてしまったりレシーブが甘くなったりしたので、気持ちの面でこの1週間常に緊張感を持って練習したいと思います」READ MORE -
王者の風格! 開幕3連勝を飾る/春季関東学生1部リーグ戦
卓球 2023.05.12春季関東学生1部リーグ戦(以下、春リーグ)の2日目は2試合が行われた。対するは法大と筑波大。これまでも明大と熱戦を繰り広げてきた両校が相手だったが、落ち着いた試合運びで見事開幕3連勝を飾り、12日の早大、日大戦へさらなる勢いをつけた。◆5・10~21 春季関東学生1部リーグ戦 (所沢市民体育館他)▼5・11 対法大戦、対筑波大戦(所沢市民体育館) 〇明大4―0法大 〇明大4―2筑波大 春リーグ戦2日目は法大、筑波大と対戦。トップバッターはチームの大黒柱である宮川昌大(情コミ4=野田学園)。「今のチームで、1番手で流れを作ってくれるのは宮川」(髙山幸信監督)と、1ゲーム目は危なげなく先取するも、2ゲーム目、4ゲーム目を奪われた。しかし「セットオールになっても焦りはなかった」(宮川)と最終ゲームは11―3と圧倒。流石の修正力を見せた。宮川の勝利によってチームが勢いづく。その後は2番手・松田歩真(商3=野田学園)、3番手・手塚峻馬(政経3=明徳義塾)、そして続くダブルスでは宮川・飯村悠太(商1=野田学園)組が見事相手を攻略し勝利。チームとしても見事ストレート勝ちを決め、次戦の筑波大戦へ流れをつくった。 続く筑波大戦も宮川が1番手として登場。カットマン相手だったが「カット打ちは得意なので、気持ち的にも楽に試合ができた」(宮川)。相手の粘り強いカットも鋭いフォアドライブで打ち砕き、完璧な試合運びで勝利をつかみ取った。続く2番手も松田が流れを渡さずストレート勝ち。このまま主導権を渡さないかと思われた。しかし、3番手櫻井倭(情コミ2=鶴岡東)が相手選手に攻略されまさかのストレート負けを喫する。宮川・飯村組のダブルスで挽回したい明大。最終ゲームまでもつれ込むも、わずかに及ばず敗北となった。4番手の飯村が流れを引き込もうとまずは勝利したが、それでも依然負ければ崖っぷちの状況。そこで5番手として登場したのが手塚。両者譲らない戦いを展開し、勝負は最終ゲームへ。お互い点を取り合いデュースにもつれ込んだが「最後の一球まで諦めない気持ち、そしてチームメイトの応援が勝利につながったと思う」(手塚)と、最後まで気迫のプレーを見せ16―14で勝利した。 これで明大は開幕3戦連勝。しかし次戦の相手である日大、早大は各選手が警戒する強豪だ。「次が1番大切な日だと思って全員で戦っていきたい」と強く語った宮川。勇ましき明大卓球戦士たちが、大学最強の座を守り続ける。[晴山赳生]試合後のコメント髙山監督――今日の試合を振り返っていかがですか。「法大戦はまあまあの試合で終わったかなと思います。筑波大戦の時はかなり強い選手がいるので簡単には勝てないだろうなとは思っていましたが、6番手、7番手で勝てたので明日は良い雰囲気でいけるかなと感じました」――明日に向けて一言お願いします。「明日勝てばかなり優勝に近づくので決勝戦ぐらいの気持ちでやらないといけないかなと考えています」手塚――良かった点、反省点をそれぞれお願いします。「良かった点は、相手よりも最後までしつこく戦えたことです。反省点はリードしていてもそのセットを取りきれず自分が苦しい状況になってしまったので、一球一球の集中力を明日につなげていきたいと思います」――明日の試合への意気込みをお願いします。「明日は僕たちの中では勝負だと思っているので、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います」READ MORE -
春季リーグ開幕! ルーキー飯村の活躍でストレート勝ち/春季関東学生1部リーグ戦
卓球 2023.05.11春季関東学生1部リーグ戦(以下、リーグ戦)が開幕した。全勝優勝を掲げる明大の初戦の相手は大正大。今季から1部に昇格し勢いのあるチームとの対戦となったが、試合巧者ぶりを見せた明大がストレート勝ちを収め、順調なスタートを切った。 ◆5・10〜21 春季関東学生1部リーグ戦(所沢市民体育館他)▼5・10 対大正大戦(所沢市民体育館) ○明大4―0大正大 リーグ戦の全勝優勝、そして2年連続の主要三大大会制覇グランドスラムへ向けて絶対に落とせない初日の試合。その1番手を任されたのはルーキーの飯村悠太(商1=野田学園)だった。これが大学でのデビュー戦となったが「少し緊張したくらいだったので、いつも通りのプレーができた」。その言葉通り、広角に打ち分け相手を翻弄(ほんろう)。冷静に相手の逆をつく場面も随所に見られ、序盤から流れをつかんでいく。勝負の決する第4ゲームでは4連続ポイントを取られたところで、流れを変えるべくすかさずタイムアウト。「リードしているから、落ち着いていつも通りのプレーを」(髙山幸信監督)という言葉を受け、粘る相手を振り切り、大学デビュー戦を白星で飾った。 ルーキーの活躍で勢いづいた明大。2番手で登場したのは昨年度の同大会で優秀選手賞を獲得した松田歩真(商3=野田学園)。チームの勝ち頭が序盤から圧巻のプレーを披露。効果的なバックハンドもさえ渡り、ストレート勝ちでバトンをつないだ。3番手は山本歩(商3=出雲北陵)。序盤は相手の気迫に押され立て続けに2ゲームを落とすも、3ゲーム以降は脅威の粘りを見せる。相手の裏をかくサーブなどでこの試合を勝ち切り、4番手宮川昌大(情コミ4=野田学園)・飯村組へ。「初戦なので、細かいミスが多かった」(宮川)。連携面などで苦戦する場面もあったが、ラリー戦での攻防を制すと波に乗った。攻めの姿勢を崩さずに優位に試合を進め、3−1で勝利。笑顔でこの対戦を締めくくった。 ストレート勝ちで今大会初戦を飾った明大。主力選手を欠く中での、ルーキー飯村の単複に渡る活躍はチームにとって大きなプラスとなる。「簡単な試合はないが、接戦になっても勝ち切っていく」(宮川)。次戦以降も強敵との対決となるが、紫紺のプライドは揺るがない。大学卓球界王者の新たな挑戦が幕を開けた。 [冨川航平] 試合後のコメント髙山監督――試合を振り返っていかがですか。 「特にすごく良かった、全員がすごく良かったというわけではないけれど、初戦にしてはまずまずの試合かなと思います」 ――チーム全体の収穫はありますか。 「1番手であの緊張状態の中でも飯村が自分のプレーができたのは収穫かなと思います」 飯村――良かった点と悪かった点をそれぞれお願いします。 「バック対バックになった時に、ほとんど点数が取れて良かったです。レシーブが甘くなることが多かったので、そこは修正していきたいです」 宮川――次戦以降へ向けて意気込みをお願いします。 「明日からの相手もだんだんレベルが上がっていきますし、みんなそう簡単に勝てる試合はないと思っているので、接戦になっても勝ち切れるように頑張っていきたいと思います」READ MORE -
宇田5位! 好感触で大会を終える/全農CUP 第4回パリ五輪日本代表選考会
卓球 2023.05.086日の試合で惜しくも準々決勝で敗退した宇田幸矢(商4=大原学園)。パリ五輪の代表選考ポイントをより多く稼ぐべく、試合に臨んだ。自分の強みを思う存分発揮し、見事5位といい形で大会を終えた。 ◆5・6~7日 全農CUP 第4回パリ五輪日本代表選考会(トッケイセキュリティ平塚総合体育館)◆2日目▼男子シングルス 宇田――5位 ベスト8で敗退した宇田は、この日は順位決定戦に登場した。5~8位決定戦を危なげなく勝利し、5~6位決定戦へ臨んだ。1ゲーム目を取り、迎えた第2ゲーム。8―6と2点リードしていたものの、相手がここから追い上げを見せた。4連続得点を許し、スコアは8―10と一気に窮地に追い込まれる。しかしここで食い下がるわけにいかない宇田は意地で2点を連取。ゲームをデュースへと持ち込んだ。そこから両者は手に汗握る一進一退の攻防を繰り広げる。8度のデュースの末、2ゲーム目を手にしたのは最後まで集中力を切らさなかった宇田だった。その勢いのまま第3、4ゲーム目も連取しストレートで勝利。見事5位入賞を果たした。 「久しぶりにいい感覚でできた」。「自信を持って最後までプレーできた」。昨年度出遅れてしまったパリ五輪日本代表選考レース。好感触となった今大会を契機として、上昇気流に乗り代表内定をつかみ取ってほしい。 [末吉祐貴] 試合後のコメント宇田――ご自身のプレーはうまくかみ合ってきましたか。 「今回はなるべく質の高いところを攻めていくという思いがありました。ただどうしても試合の中ではチキータが入らないこともあるので、そのときは自分が練習していた技術を発揮するという考え方でいました」 ――選考レースについてはいかがですか。 「昨年度は(ポイントを)稼げていなくて、今年1年は頑張らないといけないので、優勝を目指していましたが、最低限のことは(できました)」READ MORE -
戸上が張本のリベンジ許さず優勝! 五輪代表圏内に浮上/全農CUP 第4回パリ五輪日本代表選考会
卓球 2023.05.08準決勝を突破し、決勝の舞台へ駒を進めた戸上隼輔(政経4=野田学園)。決勝では張本智和(智和企画)を相手に死闘を繰り広げる。最後は勝負強さを見せ、今年1月に行われた全日本選手権(以下、全日本)に続いて張本を下し、見事優勝を果たした。 ◆5・6~7日 全農CUP 第4回パリ五輪日本代表選考会(トッケイセキュリティ平塚総合体育館)◆2日目▼男子シングルス 戸上――1位 初日を勝ち上がり、準決勝に登場した戸上。激しいラリー戦を制し、確実に各ゲームを取っていく。3―2で迎えた第6ゲーム。スコア6―9から4連続で得点し、最後は相手の真正面へのスマッシュを決め、勝利をつかんだ。 そして迎えた決勝戦。対するはパリ五輪日本代表の選考レースで1位を独走中の張本。くしくも今年1月に行われた全日本の決勝と同一カードに。激闘を繰り広げると予想された今試合だったが、第1ゲームは張本が先制点を皮切りに8連続得点という波乱の幕開けとなった。戸上は0―8から挽回を図り、そこから6連続得点と踏ん張る。しかし最初のリードは大きく、第1ゲームを奪われてしまう。それでも第2ゲームを取り、続く第3ゲーム。0―3の状態から何と9連続で得点。張本のサーブを狙い澄ましたフォアドライブで返し、会場をどよめかせた。その勢いのまま第3ゲームも取り、ゲームカウント2―1とリードし流れを手繰り寄せたかったが、第4ゲームを取られ試合は振り出しに戻る。 その後お互い1ゲームずつ取り、ゲームカウントは3―3。優勝の行方は最終ゲームへ。戸上はサーブで先制点を得たものの、両者一歩も譲らないまま5―5と拮抗した展開となる。ここで戸上サイドがタイムアウト。ここから流れは一気に戸上へと移った。熾烈(しれつ)な打ち合いを制し、得点を重ねる。10―6で迎えたチャンピオンシップポイント。最後は張本が反応できないほどの強烈なフォアドライブで仕留め、フルゲームの死闘を制した。 戸上は今大会を優勝したことにより100ポイントを獲得し、パリ五輪日本代表の選考レースで代表圏内の2位に浮上。だが「正直、全然ダメだった」と試合内容に納得はしていなかった。世界選手権を目前に控えている戸上。世界の舞台でもっと勝てる選手になるために進化し続ける。 [末吉祐貴] ※試合後のコメントは近日掲載いたします。READ MORE -
戸上が準決勝へ進出 宇田はベスト8に/全農CUP 第4回パリ五輪日本代表選考会
卓球 2023.05.072024年度に開催されるパリ五輪の日本代表選考会である全農CUPが平塚で行われた。女子も男子も名だたる選手が勢ぞろいする中、明大からは宇田幸矢(商4=大原学園)と戸上隼輔(政経4=野田学園)が出場。初日は、戸上は準決勝進出、宇田は準々決勝敗退という結果に終わった。 ◆5・6~7日 全農CUP 第4回パリ五輪日本代表選考会(トッケイセキュリティ平塚総合体育館)◆1日目▼男子シングルス 戸上――準決勝進出 宇田――準々決勝敗退 世界で戦う戸上がその実力を見せた。1回戦目は初めから7連続得点で相手を圧倒。3セット目を取られたが、4-1の快勝で幸先よくスタートを切った。2回戦目も4-2で勝利を収め順調に準々決勝へと駒を進める。「体力勝負だった」という準々決勝は11―3という大差で1セット目を先取しその勢いで次々と得点を重ねていく。しかし食らいつく相手に翻弄され「自分が崩される展開が多かった」。さらに「時々集中力が途切れることがあった」と試合中に何度か苦しそうな表情を見せることもあったが、戸上を支えたのは日々の努力だった。足を中心としたトレーニングで激しいラリー戦を制し、磨いた台上技術で力強い球を生み出す。手ごわい相手との戦いに粘った末勝利の雄叫びを上げた。「取り組んできた練習を大いに発揮できた」と振り返り笑顔で2日目の準決勝に臨む。 一方の宇田は初戦から接戦を強いられた。1セット目を先取され、その後もネットぎりぎりに打たれる球に苦しむ展開が続く。しかしその苦しい場面を自分の流れに変えられるのが宇田の強み。同点で迎えた5セット目では、勢いに乗った相手の流れを一気に崩すと6連続得点を決めた。力を込めたガッツポーズで自身を鼓舞し着実にゲームの流れをモノにする。最後まで気持ちを切らさず戦い抜き、4-3で相手を封じ込めた。2回戦目は4-1で大きく相手を引き離す結果に。強さを見せつけ準々決勝に臨んだ。しかしその準々決勝では打った球が台から出てしまうなど失点が続く。相手の得点時の叫び声が、威嚇のように宇田に降りかかる。厳しい展開にてこずり、最終セットは1-11と大きく差が開いた状態で悔しい終わりを迎えた。2日目に控えた順位決定戦では本領発揮を狙いたい。 ハイレベルな戦いを見せている全農CUP。誰が勝ってもおかしくない熱い戦いは2日目も続く。戸上は準決勝、宇田は順位決定戦と場所は異なるがそれぞれが今できる最高のプレーで挑む。 [新村百華] 試合後のコメント戸上――今日のコンディションはいかがでしたか。 「すごくいい状態でした。世界選手権も控えているのでかなり自分の中で追い込んできたというのもありますが、それがこうして出せてうれしいです」 ――明日への意気込みをお願いします。 「今大会は本当に大荒れの大会になっていますが、自分は自分のために優勝を目指して頑張りたいなと思っています」READ MORE -
大接戦を制す! ルーキーが準々決勝へ駒を進める/関東学生新人選手権
卓球 2023.05.012日間にかけて行われた関東学生新人選手権。最終日はシングルスの試合が行われ、高橋航太郎(政経1=実践学園)が接戦を制し見事ベスト8に進出。時間の都合上、準々決勝は5月10日に持ち越されたものの、さらなる高ランクに期待が高まる結果となった。◆4・28~29 関東学生新人選手権(スカイアリーナ座間)▼男子シングルス 高橋――ベスト8 ルーキーがシングルスでも躍動した。手ごわい相手もいる中、ベスト16決定戦にまで駒を進めた高橋。デュースにもつれ込む苦しい展開でも、気迫のプレーで1セット目をもぎ取る。その後1セット取り返されるも流れは渡さず。3―1で勝利をつかんだ。 6試合目となり、疲労もたまる中で始まったベスト8決定戦。先ほどの試合と同様、1セット目からデュースとなる展開に。しかし、力強いフォアハンドで一気に2点を奪取し1セット目を先取する。勢いそのままにゲームカウント2―0に持ち込み、あと1セットで勝利というところで「勝ちを意識して気が抜けてしまった」。主導権を渡し、なかなか得点できない。同点に追いすがる場面はあるも逆転することがかなわず。そのまま2ゲーム奪われ、試合は振り出しに戻る。だが「両ハンドへの切り返しがうまい相手だから一つのコースに絞って詰めた方がいい」という監督の助言通り、打ち分けるのではなくコースを絞って打つことで徐々に流れを手繰り寄せる。「ここはもう思い切るしかない」と果敢に攻めの姿勢を崩さず、最終セットは逆転で勝利を収めた。 準々決勝からは5月10日に持ち越された今大会。今回の試合で得た課題を修正し、万全の状態で挑みたい。「目標は優勝を目指している」という力強い言葉を胸に頂点へと駆け上がってみせる。 [新谷歩美] 試合後のコメント――試合を振り返っていかがですか。 「みんなレベルが高いので一球一球気が抜けない試合が多かったです。本当は全部終わる予定だったので、これが続くとなるとメンタル的にも体力的にも厳しいものがあるなと感じました。これからの練習で体力的なものや精神的なものを鍛えていきたいです」 ―-勝った時の気持ちはいかがでしたか。 「ベスト16決定もかなり厳しい戦いだったので試合に勝った瞬間はもう倒れたいなって(笑)。うれしいと疲労が同じくらいになったので。まだ優勝したわけではないので5月10日に向けて頑張っていきたいと思います」 ――次に向けて意気込みをお願いします。 「目標である優勝を目指して一戦一戦、一球一球、気持ちを込めて頑張っていきたいと思います」 READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【卓球部】卓球界の王者たれ2023
卓球界の王者たれ。世界で活躍する選手を幾度となく輩出し、常に大学卓球界トップに君臨し続けた明大卓球部。今年度は戸上隼輔主将(政経4=野田学園)を筆頭とする新体制で、悲願のグランドスラム連覇へとまい進する。本特集では、懸命に卓球に向き合う選手の姿を特集していく。READ MORE -
【卓球部】卓球界の王者たれ2022
卓球界の王者たれ。世界で活躍する選手を幾度となく輩出し、常に大学卓球界トップに君臨し続けた明大卓球部。今年度も松下竜巳主将(商4=野田学園)を筆頭とする新体制で、ここ4年遠ざかっているグランドスラム達成に向け、まい進する。本特集では、懸命に卓球に向き合う選手の姿を特集していく。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1931年に創部されて以来、世界で羽ばたく有名選手を数多く輩出してきた卓球部。2016年のリオデジャネイロ五輪では水谷隼(平25政経卒・現木下グループ)、丹羽孝希(平29政経卒=現スヴェンソン)が代表選手に選ばれ、団体戦史上初の銀メダル獲得に貢献した。 「卓球界の王者たれ!明治大学」というスローガンを掲げ、寮にある練習場で毎日練習を行っており、技術力だけでなくチーム力も培っている。大学卓球界にその名を轟かせてきた〝古豪・明治〟は、現在も新たな歴史を刻み続けている。