最新記事 RECENT ENTRIES
-
連戦を快勝で好発進 新チームで迎えた伝統の六大学戦/東京六大学リーグ戦
バスケットボール(男子) 2023.03.20昨年12月の全日本大学選手権から間が空き、期待の新入生を加えて挑んだ今大会。空白期間で磨き上げた力を発揮し、学年問わずさまざまな選手が活躍を見せた。2試合とも点差をつけて快勝し、明大の揺るぎない強さを示した。 ◆3・18〜21 第17回東京六大学リーグ戦(明大和泉キャンパス)▼3・19 対立大戦(明大和泉キャンパス)〇明大87{19―10、12―14、29―12、27―12}48立大対慶大戦〇明大82{17―14、18―14、23―15、24―14}57慶大 スターターは、PG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経2=明成)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)、PF小河原幹太(営2=八千代松蔭)。 新チームが始動した。昨年度エースとしてチームをけん引した田邉を主将に据え、最初に挑むのは伝統の六大学リーグ戦。立大戦では、序盤から高さを生かしたオフェンスで徹底的に攻め込む。ものの数分で点差を突き放すと、次から次へと控えていた選手を投入。大学バスケに足を踏み入れたばかりの新入生たちも、今までそれぞれ培ってきたスキルを存分に発揮した。後半も攻撃の勢いは止まらず、スティールから速攻の流れで着実に点を重ねていく。最終スコアは87―48で快勝。選手層の厚さで、見事に試合を勝ち取った。 続く慶大戦も、連戦の疲れを感じさせず好プレーがさく裂。メンバーの入れ替えが激しい中でも、互いにコミュニケーションを取り合い連携する姿が見られた。常に追撃を許さず点を重ね続け、最終スコア82―57とここでも点差をつけて勝利。2戦とも確かな得点力で圧倒し、関東1部リーグ所属のプライドを見せつけた。 今試合ではさまざまな選手の活躍が光った。主将の田邉も「人数が多く、試合で使える選手がたくさんいる」とそれぞれの今後に期待を寄せる。即戦力となる新入生を迎え、スタートを切った今季の明大の躍進に目が離せない。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメント田邉――今日を振り返っていかがですか。 「やはりまだ試合慣れしていない部分があったり、他のチームに比べて今年は動き出しが遅く試合の感覚がまだ戻ってなかったりしたので、てこずった部分はあったのですが、今(練習で)やっている部分はしっかりやれて、反省も出たのでそこは良かったと思います」 ――主将としての目標を教えてください。 「キャプテンとしてプレーだけではなくてチームをまとめることも大事になってくると思うので、そこは周りの手も借りながら、自分もチームと一緒に成長したいと思っています」 SF武藤俊太朗(令5政経入学=開志国際)――今大会で収穫はありましたか。 「合わせのプレーやキャッチアンドシュートなどの自分のプレーはできたのでそこが収穫だと思います」 ――これからの目標は何ですか。 「自分としては2桁得点を平均して取って試合で活躍して、1年生なのですがチームを勝たせられるようになりたいです」READ MORE -
専大相手に善戦するも敗北 目標のベスト4届かず/全日本大学選手権
バスケットボール(男子) 2022.12.09今試合の対戦相手は関東1部リーグ2位の専大。第1Qでは相手の留学生を抑えられず点差を離されるも、その後はディフェンスを修正。格上相手に食らいつき流れをつかみかける部分もあったが、終始リードを保たれ57―74で敗北。トーナメント2回戦で敗退となった。 ◆12・3〜11 第74回全日本大学選手権(大田区総合体育館他) ▼12・8 対専大戦(大田区総合体育館) 明大57{9ー17、19ー15、13ー19、16ー23}74専大◯ スターターは、PG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大 大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。 トーナメント2回戦の相手は昨年度インカレの四強の一角である専大。2メートル超えの留学生を擁する実力派集団だ。序盤から相手のインサイドを中心とした攻撃に苦しめられ、得点が離されていく。続く第2Q、何とか食らいつきたい明大はダブルチームで留学生を徹底的に抑えにかかる。激しいディフェンスが功を奏し、ターンオーバーから流れを引き寄せて一時は1ゴール差に迫った。相手のオールコートディフェンスの勢いにも怯むことなく果敢に攻撃を仕掛ける。第1Qではわずか9得点だったものの、第2Qでは19得点をあげ、相手の背中を捉え始めた。しかし明大に流れが傾いたのも束の間、ゴール下の留学生に高さで競り負け得点を許してしまう展開が続く。逆転には至らず、28―32で前半を終えた。 第3Qでは平松や田邉のドライブがさえる。ドライブで崩れたディフェンスの合間を縫うようなパスからシュートを狙うも、リングに嫌われてしまう。点差は徐々に離れていき、51ー61で第3Qが終了。迎えた最終Qは「実力の差(が出た)と正直に思った」(勝山)。相手の猛攻を止められず、リードを広げられてしまう。試合時間も残すところ1分半、すでに15点以上点差を離されてしまっていた明大は最後のタイムアウトを要求。タイムアウト明けからはメンバーを大きく入れ替え、今試合で出場機会を得られなかった選手を含む4年生5人がコートに登場。今まではあまり見ることのなかった4年生だけのプレーに、ベンチや観客席からもよりいっそう大きな声援が送られた。悔しくも試合終了のブザーが鳴り響き、最終スコア57ー74で敗北。インカレでの明大の戦いは幕を閉じた。 4年生はこの敗戦をもって引退となった。「負けて悔しいが、明るく自分たちらしく終われたのは良かった」(SG井上耀主将・政経4=明成)。今年度のインカレからリーグとトーナメントの併用方式が採用され、過密な日程の中チーム一丸で挑んだ。目標としていたベスト4には届かなかったが、「来年はこの結果を超せるようにがんばってほしい」(吉村)。先輩の熱い思いを受け継いだ今後の明大バスケ部の飛躍に目が離せない。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメント井上――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「第3Qの途中くらいまでは粘ることができたのですが、最後の最後でなかなかシュートが決まらなくて、相手には留学生もいますしバランス良く攻められたというところが難しかったと思います」 ――主将としてこの1年を振り返っていかがですか。 「今年から1部に戻ってきて、不安やプレッシャーとの戦いでした。リーグ戦25試合やってきて、結果的に今日も20点差離されてしまったのですが、専修相手にいいゲームができてこの1年間やってきたことが出せたと思います。充実した1年間でした」 ――同期の4年生に伝えたいことはありますか。 「自分がキャプテンになって、つらくなることも逃げ出したくなるときもありましたが、体育館で彼らに会うと自然と明るくなり前を向けて、本当に支えてもらったなと思っています」 勝山――今日はどのような気持ちで試合に臨みましたか。 「僕たちよりかなり格上の相手なのでチャレンジャー精神を持つことと、1点でも勝てば勝ちなので、そういった部分で準備し尽くして臨みました」 ――最後に4年生だけでプレーする時間がありましたが、どのような気持ちでしたか。 「もう楽しかったです。楽しみつつ、最後4年生でやれたので後悔は全くないです。ちゃんと次の後輩たちに1部で戦わせてあげられるというのは残せましたし、目標には届かなかったですが、4年生は最後にいい形で終われたと思います」 ――自身のバスケット人生を振り返っていかがですか。 「僕は指導者や周りの人に恵まれてここまで来たので、楽しかったというだけではなく感謝の気持ちしかないですね。僕は(攻撃の形を)作ってもらって最後にシュート打たせてもらうので、本当にプレースタイル通りのバスケット人生だったと思います」 吉村――今日の試合を振り返っていかがですか。 「出だしは思ったよりディフェンスから流れをつかめたのですが、シュートが入らないことで苦しかった試合だったと思います」 ――格上の専大との対戦はいかがでしたか。 「留学生を使ってくるというのは分かっていたので、そこの対策をばっちりやってきてそれがうまくいって食らいついてはいたのですが、後半になるとやはり疲れや焦りが出て相手に一歩行かれたかなと思います」 ――最後に4年生5人で戦う姿を見て、何か感じたことはありましたか。 「そうですね。これで終わりなのかという感じでいろいろな思い出や、悔しかったこと楽しかったことなどが込み上げてきました」 SG若月遼(政経4=北陸)――試合前にチームでどのようなことを話しましたか。 「やってきたことを出し切ろうということで本当に特別なことはせずに、オフェンスもディフェンスも、準備してきたことをやろうと話していました」 ――目標のインカレベスト4には届きませんでしたが、その点についてはいかがですか。 「いろいろな意味でも解放されたというか、もちろん悔しいですが、やり切ったなという気持ちが自分の中では大きいですね」 ――ご自身の4年間を振り返っていかがですか。 「入学してきて、高校とは全くちがう身体の強さなどを感じました。ケガや病気でバスケの面では全然満足のいくような結果ではなかったのですが、仲間に恵まれた4年間だったと思いますし、入学して良かったなと思います」READ MORE -
九州王者に逆転勝利 トーナメント初戦突破/全日本大学選手権
バスケットボール(男子) 2022.12.08トーナメント初戦の対戦相手は九州1位の日本経済大。第1Qから点差を離され苦しめられたが、安定した得点力とディフェンス力で食らいつき第3Qには逆転。勢いに乗った明大はその後も圧巻のプレーで点差をつけ69―52で勝利した。 ◆12・3〜11 第74回全日本大学選手権(大田区総合体育館他)▼12・7 対日本経済大戦(大田区総合体育館) ◯明大69{10―21、18―11、18―14、23―6}52日本経済大 スターターは、PG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。 グループステージを突破し、迎えたトーナメント初戦の相手は日本経済大。試合は田邉の鋭いドライブによる得点から始まった。しかしその後はペースをつかまれてしまい相手の連続得点が止まず、すかさずタイムアウト。調子を取り返せないまま、第1Qは10―21と厳しい滑り出しとなった。続く第2Qは、点差を離されている中でも「自分たちのバスケを続けようということを意識した」(平松)。焦らず落ち着いた攻撃で徐々に点を積み重ね、28―32と4点差に詰め寄り前半を折り返した。 追いつき、追い越したい第3Qでは「焦って先走ってしまうと相手に(流れを)持って行かれてしまう。そこは4年生の自分や勝山が声を出して、我慢を心掛けていた」(吉村)。粘り強く戦い続け、ついに勝山の3Pシュートで逆転。積極的なスティールから速攻を仕掛け、得点を重ねていく。ルーズボールにも飛びつきスキを一つ残らず狙うが、終了間際に同点に追いつかれてしまう。しかし追撃を許さず、最終Qにはまたもや明大は勢いに乗る。執念深いプレーで相手を一気に突き放し、69―52でトーナメント初戦を突破した。 「インカレの前の明治だったら、点差を離されたらそこから立ち直ることができなかった」(平松)。グループステージと今試合と、試合を重ねる中でチームとして成長できた部分も見つかった。次戦の相手は同じ関東1部リーグに所属する専大。リーグ戦では1勝1敗と、明大にも勝機はあるはずだ。格上を相手に、次戦も明大の粘り強いバスケットを期待したい。 [尾﨑陽菜] 試合後のコメント吉村――今日の試合を振り返っていかがですか。 「ディフェンスはぶれずにできていたのですが、オフェンスのところで流れが少しつかめていない出だしだったと思います。勝山や田邉の外からのシュートが入り始めて、チームとしては流れが来て良かったのですが、自分的にはシュートが入らなかったので明日までには調整したいです」 ――次戦を勝ち切るために求められることはどのようなことですか。 「練習試合を何度もやっているチームなので新しくスカウティングすることは少ないのですが、留学生を抑えることや、明日は(相手は)1試合目なので、こっちの方がそこは一歩リードしていると思います。出だしから走って差をつけなければ厳しいと思うので、気を抜かずにやっていきたいと思います」 伊藤治――留学生へのディフェンスで意識していることはありますか。 「自分はスクリーンアウトを徹底して留学生に取られないようにしています。周りが飛び込んで取るというのは練習中から意識してやっていることなので、それは今日の試合で出たので良かったと思います」 ――事前に対策していることはありましたか。 「やはり留学生を中心に、外回りもシュートがうまくて、走るチームというのは全員で話していました。そこをいかに自分たちが止めるかっていうので今日の勝ち負けが決まったのかなと思います」 平松――後半では特に、体を張って戦っているのが印象的でした。 「相手が福岡のチームで、自分は福岡の高校から関東に出てきたので、絶対に負けたくないという気持ちがすごくありました。それが口だけではなくてコートで表現できたのは良かったかなと思います」 ――次戦への意気込みをお願いします。 「リーグ戦では1勝1敗で、でも実力的には向こうが上だと思うのですが、今日のように粘り強いプレーをして、最後に(点差を)離せるようなバスケットができれば自分たちにも勝てると思います。リバウンドとディフェンスを徹底してチームで頑張っていきたいと思います」READ MORE -
東北学大に快勝 トーナメント進出決める/全日本大学選手権
バスケットボール(男子) 2022.12.06全日本大学選手権(以下、インカレ)2戦目の相手は東北学大。試合は序盤から明大がリードし、少しずつ点差を広げる展開に。14点リードで前半を折り返すと後半も攻守で安定感を見せ着実に得点を重ねていく。終わってみれば24点差と快勝でグループステージ突破を決めた。◆12・3〜11 第74回全日本大学選手権(大田区総合体育館他)▼12・5 対東北学大戦(大田区総合体育館) ◯明大91{21―17、21―11、20―14、29―25}67東北学大 スターターは、PG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。 序盤は難しい展開が続いた。試合開始直後は田邉や吉村が3Pシュートを決めるなど連続で8得点し、流れをつかむと思われた。しかし、その後は外から狙ってくる相手の攻撃に苦戦。ミスもあり連続で3Pシュートを許すなど1度はリードを許す場面も。それでも立て直しを見せ、逆転すると4点リードで第1Qを終えた。第2Qからは「外からのシュートやドライブに行く部分を効果的に判断できるようになった」(佐藤大介・国際4=駒大苫小牧)と少しずつ明大のペースに。少しずつ点差を広げ、14点差で前半を折り返した。 第3Qからも大きく展開は変わらない。「多くの選手が起用されタイムシェアできた」(伊藤陸斗・情コミ4=九州学院)と言うように選手交代を繰り返すも大きなスキを与えない。第4Qは相手全員の積極的な攻めにも苦しめられ点の取り合いになる場面も。それでも最終的にはリードを広げ、91―67と24点差で勝利。グループステージを突破し、トーナメント進出を決めた。 連勝での突破について「しっかりと勝てたことは評価するがここからが勝負」(勝山)と選手に慢心はない。明大のブロックには関東2位の専大、関東5位の日大や九州1位の日本経済大などが立ちはだかり、目標のベスト4の前には難敵ばかりだ。まずは次戦、日本経済大に勝利し、明大の快進撃に期待がかかる。 [松田遥歩] 試合後のコメント伊藤陸--今日の試合を振り返っていかがですか。 「実力差のある相手だったと思うのですが、最初の入りがあまり良くなくて、ダラダラとした試合になってしまったのが反省点としてあります」ーー点差を広げ切れなかった原因はいかがですか。 「離せそうな時に簡単なリバウンドのミスや相手の外のスリーポイントを止め切れなかったのが原因かと思います」 勝山ーー今日の試合で良かった点を教えてください。 「リバウンドや点が入ったかどうかに関係なく、自分たちの形でシュートを狙える場面をつくれたのでそこは良かったかなと思います」 ーー4年生の出場が多かったのですがいかがですか。 「4年間一緒にやってきた仲間なので、すごくうれしいです。本当は4年生5人で出たい気持ちもあるのですが、下級生もきちんと経験させたいということで、しっかりと活躍している場面を見て来年も大丈夫だと思いました」 佐藤ーー今日の試合の課題点を教えてください。 「判断力が鈍いのでディフェンスがどこにいるのかを判断して最適なプレーができるように明日1日調整して明後日からまた頑張りたいと思います」 ーー次戦の目標を教えてください。 「次は日本経済大で、今日早大が大産大に負けたように、なめてかかると痛い目にあうのでちゃんと足元すくわれないように明治らしさを出して圧倒したいと思います」READ MORE -
インカレ初戦 課題を残しつつも白星発進/全日本大学選手権
バスケットボール(男子) 2022.12.04ついに全日本大学選手権(以下:インカレ)が開幕した。初戦の相手は環太平洋大。第1Qは主導権を握るも続く第2Qは相手に大量得点を許してしまう。一時は5点差まで詰められるも後半で挽回して持ちこたえ、何とか白星を飾った。 ◆12・3~11 第74回全日本大学選手権(国立代々木競技場第二体育館他)▼12・4 対環太平洋大戦(国立代々木競技場第二体育館)◯明大82{26―9、16―25、19―9、21―24}64環太平洋大 スターターはPG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。 「『とにかくこの1年間積み上げてきたことをコートの中で表現しよう』と話していた」(SG井上耀主将・政経4=明成)と臨んだインカレ初戦。第1Qはターンオーバーからのカウンターや、高さを生かしたプレーで順調に得点を重ねていく。ディフェンスでも伊藤治のシュートブロックなどで得点を与えず、終始明大ペースで試合が進んでいった。 しかし第2Qは「予選はプレータイムをシェアしていこうと話していて、ベンチから出てきたメンバーが試合にアジャストできていなかった」(井上)と、相手に気持ちよくシュートを打たせてしまう場面が多く見られた。「相手は負けてなんぼという感じで来ていて、自分たちがそれに受け身になってしまった」(PF結城智史・営3=土浦日大)と、一時は5点差まで詰められてしまう。後半で持ち直し、最終的には18点差を付けて勝利するも「フィジカルを入れられるなど、相手に押し込まれてしまった点は反省点」(井上)と課題を口にした。 一方で、プレータイムをシェアするにあたっては良い傾向も見られた。今試合ではリーグ戦後半から平松が担ってきた1番ポジションにPG山内龍也(営3=土浦日大)が復帰。平松の負担を減らしながら戦うことができた。「山内はディフェンスを頑張ってくれて、コート内でも話してくれる。そういう存在はチームにとって大きい」(井上)。また、後半を持ちこたえた要因に結城の存在がある。「治輝を休ませるために自分が出て、身長が高くなくても自分のやることができた」(結城)。実際、第4Qでは猛追される明大をゴール下から支え、オフェンスでも絶対に負けずに相手のファールを勝ち取っていた。プレータイムのシェアが選手の疲労軽減につながった結果もあるため、効果的な選手の起用が肝となってくる。 課題を残しつつも総力戦で勝った明大。次戦の東北学院大戦は「この一戦で緊張をほぐすことができた。次戦はスタメンの5人が始めからトップギアで攻めていくと思う」(結城)。次戦勝てば予選を突破することができる。目標であるベスト4を勝ち取るためには、ここでつまずいてはいられない。 [菊地秋斗] 試合後のコメント井上――今試合では井上選手も出場していました。 「そうですね。自分も15人のメンバーの中の1人として、またプレータイムをシェアする内の1人としてプレーしました。その上でキャプテンとして全体に声を掛けたり、1番前で足を動かしながらディフェンスしたりして、貢献できました」 ――今試合で見えた課題を教えてください。 「初戦ということで難しいゲームだったと思うのですが、相手は関東を倒そうと向かってくるので、そこで受けずに自分たちのバスケットを貫きたいと思います」 結城――インカレが開幕しました。大会全体通してどのように向き合っていきますか。 「リーグ戦が終わってからそこまで日が空かない中で、やるべきことにのみ絞って練習してきました。それを出し切ってもベスト4に行けるとは限らないですが、まずは出し切ろうと思っています」 ――やるべきこととは、具体的に教えてください。 「どのチームにも強力な留学生がいるのがインカレです。留学生がいないタイミングのオフェンスや、留学生がいる時のディフェンスの形をしっかり研究して練習してきたので、それがやるべきことです」READ MORE -
(8)勝山大輝/インカレ開幕直前特集
バスケットボール(男子) 2022.12.04いよいよ全日本大学選手権(以下、インカレ)が直前に迫る。全26試合に及ぶ秋季リーグ戦を11位で終え、入替戦に突入。1部のプライドを見せ2部降格を回避し、インカレの出場権を獲得した。今回はチームを引っ張ってきた4年生へのインタビューをお送りする。※第8弾は勝山大輝(法4=正智深谷)選手です。このインタビューは11月26日に行われたものです。――リーグ戦を振り返ってチームが成長したことは何ですか。 「試合中に折れることなく最後まで粘る力がつき、勝つ力がついたと思います。1巡目の後半の早大戦や東海大戦と接戦になって勝てない試合や、拓大戦のように勝っていたが最後で逆転されてしまうような試合があったのですが、2巡目の後半の神大戦や中大戦、専大戦などは本当に粘り強く戦って勝ち切れたということが、リーグ戦で一番チームが成長した部分かなと思います」 ――個人として成長したことはありますか。 「目標としては3Pシュートを高確率で決めるということだったのですが、ランキングにも入ることができて、そこの部分は成長できたかなと思います。また2巡目には相手チームの選手の自分へのマークが厳しくなっていて、その中で3Pシュートを決め切れた試合が何試合かあったので成長できたと思います」 ――リーグ戦で印象に残っている試合はありますか。 「個人的には中大との試合が非常に印象に残っていて、中大に関しては(明大と)同じ日本人だけのチームで、自分たち以上の能力がありリーグでは順位が中位のチームなので、そこに対して自分たちのバスケットができ、またチームのスタッフのスカウティングがしっかりはまってチーム一丸となって勝てた試合だったので一番印象に残りました」 ――3連勝の勢いに乗っていたと思いますが、その点はいかがですか。 「やはり連勝するのは簡単そうで難しく、その日のシュートのコンディションとか相手のコンディションとかいろんな要素があるので難しいのですが、その中でしっかりと接戦の試合を3連戦のときは3試合とも勝ち切れました。中大戦も第3Qの途中で突き放されましたけど、しっかり第3Qの終わりには同点までもっていけたので、そこは本当に粘り強く頑張ったなと思います」 ――3年ぶりの1部リーグでしたが、11位という結果についてはいかがですか。 「納得できる順位かと言われたら、そうではないのですが、11位で1部にしっかり残れたのは本当に良かったなと思います。やはり僕たちが1年生のときに2部に落ちて、そこから4年生になるまで1部で試合ができなかったというところで、急に上がってきて1部で戦うとなるどうしても落ちてしまうことが多いです。その中でしっかり自動降格を回避して入替戦には行ってしまったのですが、そこでもしっかり勝ち、明大での僕たちの4年間の成長は見られたと思います。納得はいってないのですが、決して悪い順位ではなかったと思います」 ――今年のチームにはどんな特徴がありますか。 「去年のチームはやはりどちらかというと4年生が主体で4年生が(試合に)出ることが多かったのですが、今年はやはり下級生、SF田邊(太一・情コミ3=福大大濠)やPF伊藤(治輝・営2=桐光学園)などのエースがいる中で、その中でも4年生が陰ながらというか、下から支えているチームだなと感じます。もちろん試合出ているSG吉村(公汰・営4=土浦日大)やSG若月(遼・政経4=北陸)は頑張ってくれていますけど、一番はやはりキャプテンのSG井上(耀・政経4=明成)が本当にチームをまとめてくれているので、そういう意味では裏で頑張ってくれている人たちも含めて去年よりも〝チーム一丸〟という言葉が見合っているかなと思います」 ――4年生として試合や練習で意識していることはありますか。 「技術的なところはやはり下級生のほうが上なので、どちらかというと精神的な部分と、あとはチームが今何をしたいのか、何を目的として練習試合や練習に取り組んでいるのかということをチーム全体に伝えるようにしていますね」 ――インカレの山場はどこですか。 「一応専大のところは山場だと考えています」 ――何か対策していることはありますか。 「専大の対策はもちろんなのですが、その前のリーグ戦や日本経済大との試合の中でいい状態で専大に持っていきたいので、対策というよりはその3試合をより大事にしながら今専大の動きを合わせながらやっているところです」 ――意気込みをお願いします。 「個人的には1年生から3年生は(試合に)ほぼ出ていないので最初で最後のインカレなのですが、3Pシュートを決め切ることを意識してやっていきたいですね。チームとしてはもちろん目標のベスト4に向けてやっていかなければいけないのですが、まずは一戦一戦目の前の試合を大事にして、勝ち切れるように4年生を中心にチーム一丸となって勝ちに行きたいと思います」 ――ありがとうございました。 [尾﨑陽菜]READ MORE -
(7)佐藤大介/インカレ開幕直前特集
バスケットボール(男子) 2022.12.04いよいよ全日本大学選手権(以下、インカレ)が直前に迫る。全26試合に及ぶ秋季リーグ戦を11位で終え、入替戦に突入。1部のプライドを見せ2部降格を回避し、インカレの出場権を獲得した。今回はチームを引っ張ってきた4年生へのインタビューをお送りする。※第7弾はPF佐藤大介(国際4=駒大苫小牧)選手です。このインタビューは11月30日に行われたものです。 ――リーグ戦を通してチームとして成長したところはありますか。 「リーグ戦を通して1部でも戦えるという自信はついたのかなと思います。リーグ戦が始まる前の春季トーナメントや練習試合を経験してもあまり勝てるイメージではなく、そのままリーグ戦が始まったため不安が大きかったですが、意外と1部リーグでも戦えるんだな、ということはリーグ戦を経験して思いました」 ――個人的に成長した部分はありますか。 「リーグ戦では僕自身、最初の2試合の白鴎大と国士大と戦ってから教育実習に行ったので1巡目は速報で結果を追っているだけでした。そのため2巡目からどうチームに入ろうかなという不安が大きかったのですが、練習にまた戻った時にみんなが温かく迎えてくれたので自分のやるべきことである、チームを盛り上げることや、スタートとか次の控えの選手が何かあった時のための要員としていつでもどこでもできるようにという準備しようという意識が芽生えたので、そこは成長したかなと思います」 ――リーグ戦はどのような思いで臨みましたか。 「1年生の時にリーグ戦を初めて経験し、そこで2部リーグに落ちてしまったのですが、コロナ禍に入ってしまい大会が思うように行えなくなってしまいました。その悔しい思いのまま4年生になったので、ここでぶつけて悔しい思いを晴らそうという気持ちでリーグ戦に臨みました」 ――リーグ戦を通して見つかった課題はありますか。 「チームとしては、勝つべき相手に勝ち切れない場面があり、そこは一歩間違えたら2部リーグ降格の可能性もあったと思うので改善していくべきだと思いました。また、接戦や勝つべき試合で負けてしまうとチームの士気が下がってしまうので、そこで一緒になって僕自身もテンションが下がってしまったことも反省点の1つになると思っています」 ――リーグ戦で1番印象に残っている試合はどれですか。 「おそらくみんなは専大に勝った試合を挙げると思いますが、僕は最初に勝った国士大戦が1番印象に残っています。国士大とは昨年度の2部リーグの時から戦っている相手でその時は接戦だったので、今年度はどうなるかなという感じだったのですが、今回も接戦で勝利をつかむことができました。個人的には教育実習に行く前の最後の試合だったので、勝利後控え室でみんなに見送りしてもらったのもあり、いろいろな意味で印象に残っている試合でした」 ――リーグ戦の結果についてはどう思いますか。 「1年生の時は12チーム中11位で、今回は14チーム中11位だったので少しは変わってきていますが、内容が全然違いました。昨年度の2部リーグだと、困る場面は自分たちの能力で解決できる部分が多くあったのですが、今年度は全然そうではなくて、1部リーグで戦うには相当厳しいという結果を思い知らされた11位だったと思っています」 ――今年度のチームの特徴は何ですか。 「全学年がいい意味で上下関係なく和気あいあいとしていて、のびのびとプレーできるところが今年度のチームの特徴の1つかなと思います」 ――今後明大はどんなチームになると思いますか。 「今年度はリーグ戦の結果が11位でしたが、来年度は必ずもっと上にいけるメンバーがそろっていると思いますし、スターティングメンバーなどの中心人物がしっかりやることによって、ここ最近で見られてないような明大の好順位というのを期待できるチームになるのではないかとは思います」 ――4年生として取り組んでいることはありますか。 「下級生に萎縮させないようにこっちから話しかけるようにしています。もちろん礼儀や敬語の部分はそれなりの線引きをしていますが、いい意味で先輩と思われないようにラフに関係を保つということは心がけていました」 ――チームの中での自分の役割は何だと思いますか。 「声を出して盛り上げることが1番の仕事かなと思います。また、試合に出たらスタッツに残るような活躍ではなくて、スクリーンの角度を意識するなどの見えないプレーをするなど、自分が主役ではないということを意識しながら、リバウンドなどの泥臭い仕事をすることが自分の役割だと思っています」 ――ご自身の1番の強みはどこですか。 「泥臭いプレーが1番の強みだと思います。ディフェンスして守って、リバウンドも取り、誰よりも速く自分のゴールに走るということが意外と簡単そうに見えて難しいことなので、そういった誰にでもできることを全力でやろうと思っています」 ――今のチームの状態はいかがですか。 「オフ明けで最近練習が始まって、もうすぐ試合が始まるという中でみんなもだんだん士気が上がってきています。緩む部分も少しはあったのですが、そこで主将の井上耀(政経4=明成)がしっかり締めてくれるなどして、個人個人でインカレに向けて士気が高まってきているなという印象です」 ――ご自身の調子はいかがですか。 「リーグ戦を通してプレータイムはそんなになかったのですが、ここ最近練習試合とか出させてもらうようになってきました。この前も1部リーグの相手と練習試合をしました。リーグ戦では経験できなかったことなので、1部リーグの相手とマッチアップすることによって体の当たり方だったりシュートタッチの感覚だったりというのをつかめてきていると思うので、約13年間バスケットボールをやってきた集大成だと思って、最後まで残ろうという意識で今は調子が上がってきています」 ――インカレ初戦はどのような戦いを予想していますか。 「違うブロックリーグで情報などはあまり入ってこない相手なので、相手への対策よりも自分たちの方が上だということを思い知らせるようにした方がいいと思っています。ある程度の余裕を持ちながら明大らしい展開の速いバスケットを繰り広げたらいいのかなと思います」 ――インカレの目標は何ですか。 「インカレはベスト4を目指して頑張ります」 ――最後の大会に懸ける意気込みをお願いします。 「明大に入学してもう4年目の最後のインカレになるのは実感がまだないです。こんな僕なんかが明大に入学して試合に出られるとは思っていなかったのですが、実際にベンチにも入らせてもらって、試合も経験させてもらいました。今までバスケットをやってきた集大成として悔いが残らないように、今までお世話になった人に恩返しのつもりで最後まで戦い抜いて、チームとしてベスト4以上目指せるように頑張っていきたいと思います」 ――ありがとうございました。 [清水優芽]READ MORE -
(6)吉村公汰/インカレ開幕直前特集
バスケットボール(男子) 2022.12.04いよいよ全日本大学選手権(以下、インカレ)が直前に迫る。全26試合に及ぶ秋季リーグ戦を11位で終え、入替戦に突入。1部のプライドを見せ2部降格を回避し、インカレの出場権を獲得した。今回はチームを引っ張ってきた4年生へのインタビューをお送りする。※第6弾はSF吉村公汰(営4=土浦日大)選手です。このインタビューは11月30日に行われたものです。 ――約3ヶ月間のリーグ戦を振り返って、チームが成長したことは何でしょうか。 「やはりチームで戦うことが大事になってくるので、個人で戦うというよりはチームで戦う意識が高まりました。あとはつらくなったときに、どれだけ4年生がチームを悪い方に行かせないように保てるかを重要視されてきたので、そこは成長できたと思います」 ――チームで戦うとは具体的にどういったことでしょうか。 「(明大は)他のチームと違って留学生なしで戦っていますし、身長が高い方ではないので、能力や身長で戦ってるチームに対して、ずば抜けて戦えるというところはないです。1人に対して2人で守るとか、攻めるにしてもエースに託すというよりはチームオフェンスで攻めるだとか、連係プレーで攻めることを意識することで、チーム力が強くなったと思います」 ――昨年度は常田耕平(令2政経卒=現青森ワッツ)選手という柱がいましたが今年度は違います。ここについてはリーグ戦を戦っていく中で違和感はありましたか。 「練習中の強度や厳しさは自分たちの代の初めはありませんでした。耕平さんや舞生さん(塚本舞生選手・令2政経卒=現湘南ユナイテッドB C)がいる練習は、最初から締まっていて良いこと悪いことの共通理解ができていました。自分たちの代は絶対的エースやリーダーがいなかったのでそういった面で大変だった部分がありましたね」 ――変えていったところなどはありますか。 「キャプテンの耀(SG井上耀主将・政経4=明成)が試合に出場はしていませんが、練習中からハードワークしてくれて、自分たちにも厳しいこと言ってくれたのでチームが引き締まりました。あとは自分と勝山(SF勝山大輝・法4=正智深谷)が試合に出ている以上は引っ張らなきゃと思っています。塚本先輩と仲良くしていて色々学ばせてもらい、良いところを奪ってきたのでこれを生かして後輩に伝えながら自分も色々考えて変えていきましたね」 ――井上主将は試合中も得点が決まるとものすごく盛り上げて喜んでいました。試合中はあのような姿をみていてどうでしたか。 「ベンチ力というのは本当にどのチームよりも持っているので自分たちにも声が聞こえてきますし、5人で戦っているというよりかは全員で戦えてるという雰囲気でできています。今必ず守らなければいけないというときに5人ではなくチーム全体で相手のフォーメーションを言ったりだとか、ここが危険だからここ守ろうみたいなのがタイムアウト以外でも飛んでくるので、そこは助けられてますね」 ――明大は他大よりもあまり人数が多くないですが、雰囲気はとてもいいです。この辺りは4年生として意識していることはありますか。 「後輩たちとはプライベートでも仲良いですし、練習もしっかり切り替えています。仲良くやる部分もあれば厳しく言う場面もありますし、逆に後輩たちの意見も聞いたりはしていますね。そういった面では練習中から勝とうという雰囲気は出ているので、良いチームだなと感じています」 ――特に仲の良い後輩はいますか。 「平松(PG平松克樹・情コミ2=福岡大大濠)や結城(PF結城智史・営3=土浦日大)、針間(PG針間大知・情コミ1=福岡大大濠)だったりは練習もプライベートも仲良いですし、あとは越田(SG越田大翔・政経2=明成)だったりも一緒に出かけたりバスケしたりがあったのでその辺りは仲良いですかね」 ――3年ぶりの1部リーグ戦。11位という結果についてはどうですか。 「勝ち切れる試合を落としてしまいましたね。逆転負けだったり、簡単なミスで段々と離されて負けるというのがあったりしたので、甘さっていうんですかね。最後まで集中してやり切るということが全然できなかったというのが大きいですかね。相手の試合の状況にもよるのですが、神大さんとオーバータイムやった時は、疲労もそうですし勝ちたい気持ちが負けてたなと。スタミナと気持ちが負けていたなと思いますし、早稲田さんや拓殖さんとやった時は集中力が切れたり、安定したプレーを出せないっていうところかな。勝ち切れないというところにつながっているのかなと思います」 ――吉村さん自身に反省はありますか。 「自分の課題でもありますが波が激しいので、後輩に頼れる田邉(SF田邉太一・情コミ3=福岡大大濠)や伊藤(PF伊藤治輝・政経2=桐光学園)というポイントゲッターがいて、自分でも得点しつつそこに点を取らせているので自分の点数も伸びないからダメということでもないです。ただ、相手にアジャストして対策もせっかくしてたのに、できているときとできてないときの波が激しくて、そこは本当に準備不足というのがあります。そこは悔しい部分ではあるのですが、逆に負けてる試合だったり追い詰められた試合のときに声を掛けられたり、そういうところは出せたし見せられたので良かったのかなと思います」 ――4年生として取り組んできたことはありますか。 「チームとしてセンターの替えがいないので、身長の面で見られる試合が多くて、留学生対策だけではなくセンターの対策ということを一から徹底してやってますいます。あとはリーグ戦が終わってミーティングした時に、チームの共通理解というのを一から話し合いました。バスケットの考え方だったり、詳しくこの面ではどういった風に攻めるのかだったりの共通理解を持たないと試合中にも違いが生まれてしまいます。共通理解を持ちながら練習をすることで何がダメで何が良かったプレーなのかを、明確にしてやっています。(個人としては)シューターという立場で出させてもらってるのですが、確率が良くないので、リーグ終わってからシューティングの量も増やしました。この前から確率が上がってきているので、インカレ前にはもっと上がるようにするのと、あとはボールプッシュする選手がリーグ戦では田邉平松がメインで、逆に言うとその2人以外はできないというのが目立っていたので、そこを練習中は自分もプッシュできるように練習していますね」 ――インカレはベスト4が目標だと聞いています。 「最後の大会ですし、インカレにはそもそも出場できなかったり出ても悔しい思い、苦い思い出しかないです。最後のインカレは結果が全てだなと思うので、結果を出して悔いを残さないで終わりたいですね」 ――最後にかける意気込みをお願いします。 「大学最後の試合で、昨年度耕平さんから言われていて、最後に。『結果残さないと意味ないぞ』という言葉をもらいました。負けてしまうと『惜しかったね』、『あともう少しだったね』と言われようが負けは負けですし、逆に言えば良くない試合内容でも勝てば勝ちは勝ちだと思っています。あとは来年度の後輩たちに一つでも二つでも多く、自分たちの学んできたことを残せればなと思っています。悔いの残らないように一試合一試合の1秒ですら気を抜かず、最後まで戦い抜きたいと思います」 ――ありがとうございました。 [菊地秋斗]READ MORE -
(5)若月遼/インカレ開幕直前特集
バスケットボール(男子) 2022.12.04いよいよ全日本大学選手権(以下、インカレ)が直前に迫る。全26試合に及ぶ秋季リーグ戦を11位で終え、入替戦に突入。1部のプライドを見せ2部降格を回避し、インカレの出場権を獲得した。今回はチームを引っ張ってきた4年生へのインタビューをお送りする。※第5弾はSG若月遼(政経4=北陸)選手です。このインタビューは11月24日に行われたものです。 ――3年ぶりの1部リーグ戦で11位という結果についていかがですか。 「昨年度の主力であった先輩方に2部リーグから1部リーグへ上げてもらい、もう一度1部リーグで戦っていく伝統残すためにも落ちることが許されない状況で、満足できる順位ではなかったですが2部リーグに落ちずに来年度にもつなげることができたのは良かったと思います」 ――約3カ月間のリーグ戦を振り返って、チームとして成長したところはどこですか。 「コロナの影響もありチームの総合力が求められる中でメンバーが全員そろわず、大舞台や試合の経験が少ない選手が中心になることが多かったのですが、相手は1部リーグで戦っていたチームだったのでリーグ戦の前半部分は難しい試合も多かったです。それでも後半になるにつれてチームの誰が出てもある程度同じような強度を保って試合ができるようになったため、そこが成長した部分です」 ――具体的にどのようなことに取り組みましたか。 「そうですね。明大の選手には身長がないことと留学生がいないという部分でオフェンスではどうしても技術の差などがあると思いますが、ディフェンスは本当に気持ちで、頑張ることは誰にもできることだと思うので、ディフェンスは誰が出ても同じ強度で守れるようにしようとこだわっていました」 ――リーグ戦を通して個人として成長したところはありますか。 「自分自身バスケットボールを始めてからずっとSGでやっていましたが、チームの事情によってPGの人が不足し、コロナの影響もあり昨年度くらいからPGに少しチャレンジし始め、今年度から本格的にPGとして試合に出場する機会をもらいました。初めてのポジションということもありチームの足を引っ張る部分も多々ありましたが、非常に良い経験になりました。SGだけでなくPGもできるようになったことで、自分がSGをやる時のプレーの幅や考え方も変わり、成長につながったと思います」 ――体調不良で1カ月ほどチームを離れていましたが、現在のコンディションに影響はありますか。 「体重が落ちてしまったという部分はありますが、自分が大学2年生の時に膝をケガしてしまい、手術とリハビリを含め復帰するまで約1年かかりました。その際に体重も増えてしまって『体重いな』『なんか動けないな』という思いはあったので、今回の体調不良で入院することになり体重が減ったことで逆に動きやすくなりました。ネガティブなことですけど、プラスに捉えてできているし、実際に体の状態も以前より良くなったと感じています」 ――その期間で取り組んだことはありますか。 「PGの部分がチームとしてもまだ手薄で、コロナの影響もあり選手が全員そろうということがあまりなかったので、自分が復帰してすぐに試合に戻れるように体力面の部分など、試合に復帰する準備は常に心がけてきました」 ――リーグ戦で1番印象に残っているのはどの試合ですか。 「自分は体調不良のこともあってベンチ外でしたが、専大に勝った試合が一番印象に残っています。その時専大はリーグ戦を通してまだ1位で、誰もが明大が勝つと思っていなかった状況で勝つことができたので、自分自身試合に絡むことはできませんでしたが、4年生としてすごく印象に残っています」 ――昨年度と比べ、今年度のチームの特徴について教えて下さい。 「昨年度は4年生が中心となって引っ張ってくれました。今年度もチームを引っ張るのは4年生ですが、試合に絡んでいる選手は下級生が多いので、下級生ならではの気負わずに自信を持ってプレーする部分や、フレッシュだからこその勢いは今年度の明大の特徴の一つではないかと思います」 ――インカレの目標はどのようなものですか。 「インカレベスト4をチームで掲げて頑張っています」 ――若月選手自身も今年の目標としてインカレ上位を挙げていますが、その理由を教えてください。 「今シーズンが始まった段階でチームとして掲げた目標がインカレベスト4で、まずはそれを達成したいという思いです」 ――インカレに向け、4年生として取り組んできたことはありますか。 「練習を盛り上げることや後輩に声を掛けることなど、当たり前のことを当たり前にできることを心がけて練習に取り組んできました」 ――自分はどのようにチームに貢献しようと思いますか。「4年生の立場で、本当に最後の大会なので試合に出ていない時は出ている選手に声をかけて、試合に出た時は少しでもチームの勝利に貢献できるようにプレーして、今年度のチームの目標でもあるインカレベスト4という目標を達成すると同時に、来年度につながるようなものを残せたらと思います」 ――自身の強みであるドライブをどのように生かしますか。 「身長がない分走って、足を使ったバスケットをする中でボールプッシュの部分が非常にチームとして重要視されています。そのため、自分がボールを持った時、ドリブルをしてチームのオフェンスをスピーディーに展開したいと思います」 ――初戦の相手は環太平洋大ですがその点についてはいかがですか。 「今までのインカレとは違い、今年度のインカレから初戦がリーグ戦形式になったことで、チームでインカレベスト4以上も目標にする中、どうしてもスタート5人だけで戦える大会ではないと思うので、リーグ戦はなおさら後から出る自分も含めて、セカンドユニットの力が非常に大事になってくると日々言われているので、スタートの負担を減らすためにも初戦の入りはもちろんですが、予選リーグの戦い方を大事にしていきたいです」 ――最後のインカレにかける意気込みをお願いします。 「自分はバスケットボールをこの大学で一区切りにしようと思っているので、自分の大学生活はもちろんですけど、バスケットボール人生を通しても、最後結果はどうであれ悔いの残らない大会にしたいと思っています」 ――ありがとうございました。 [戸部匡貴]READ MORE -
見せつけた底力 新たなる飛躍へ/秋季リーグ戦総括
バスケットボール(男子) 2022.12.04昨年度2部で全勝優勝を果たし、昇格を成し遂げた明大にとって3年ぶりの1部リーグ戦。今年度のリーグ戦は昨年とは異なり総当たりを2巡行い、優勝を争うものだった。目標の1部上位に向け走り出した明大だったが現実は甘くなかった。1部の圧倒的な高さやスキルに歯が立たず1巡目では大きく負け越してしまう。それでも2巡目ではジャイアントキリングを起こすなど1部でも自分たちの力が通用することを証明した。 明大は主力であるSG越田大翔(政経2=仙台大明成)を欠く中で、リーグ戦を迎えた。初戦の相手は昨年度1部3位の実績を残した強豪・白鷗大。初戦ということで幸先の良いスタートを切り、目標の1部上位につなげていきたい明大。しかし、序盤から大学日本一とも言われる白鷗大のディフェンスに苦しめられる。後半に入っても点差を縮めることができず、69―49と20点差をつけられ敗北。リーグ戦初戦はほろ苦いスタートとなった。翌日の相手は今年度から明大とともに2部から1部へと昇格した国士大。昨年度2部で全勝優勝を達成した明大にとって負けられない相手だ。前半から両者一歩も譲らない展開に。しかし最終Qに入り3Pシュートから流れを引き寄せた明大がリーグ戦初白星を飾った。次戦の青学大にも勝利し、初の連勝を達成。しかし、その後は1部の壁に阻まれ8連敗を経験した。1巡目を終え3勝10敗と大きく負け越していた明大。課題は後半の粘りだった。 10勝を目標に掲げ2巡目へと挑んだ明大は1巡目終了時点でリーグトップの位置にいた専大と対戦。第1Qでは相手の留学生の高さに苦しめられリードを許す。しかし、この試合の明大はいつもとは一味違った。相手のミスを逃さず確実に得点を重ねていく。中でもPF伊藤治輝(政経2=桐光学園)が25得点、SF田邉太一(情コミ3=福大大濠)は24得点と獅子奮迅の活躍を見せ、強豪相手に見事勝利。勢いそのままに格上である中大、昨年度も1部所属の青学大にも勝利し3連勝。1部でも十分に戦えることを証明した。リーグ戦も終盤に差し掛かった10月29日。相手は1巡目で延長戦の末に敗北を喫した神大。リベンジを誓う明大は開始直後から3Pシュートを中心に攻撃を展開する。対する神大も明大のファールを誘う攻撃で応戦。両者互角の展開のまま第4Qへ。神大が1点リードで迎えた残り0.3秒。味方が放ったシュートのこぼれ球をPG平松克樹(情コミ2=福大大濠)が拾い体勢を崩されながらシュートしシュートファールを獲得。これを沈め、試合は延長戦を迎えるとそこから3度の延長戦を経て最後は明大の粘り勝ち。1巡目からの課題を克服してつかんだ勝利だった。 リーグ戦の最終成績は8勝18敗で11位。目標の1部上位とはならなかったが昇格1年目にして上位のチームから勝ち星をあげるなど収穫の多いリーグ戦だった。来年度は今年度主力で活躍していた下級生が上級生の立場になりさらなる躍進を見せてくれるに違いない。これからも明大男子バスケットボール部から目が離せない。[島田五貴]READ MORE
特集記事 SPECIAL
-
【バスケットボール部(男子部)】RESTART
新ユニホームに身を包み高みを目指す。昨年度は関東大学1部リーグ戦10位、インカレでは8位と満足いかない結果に終わったバスケットボール部(男子部)。今年度は佐々木真司新監督、鍵冨善宏新HCを迎え、新体制で上位進出を狙う。本企画ではそんな生まれ変わったバスケ部の再始動を追う。READ MORE -
【バスケットボール部(男子部)】Break Through
新体制が始動した。昨年は、最初の公式戦である関東トーナメントで11位と出遅れると、続くリーグ戦では10校中7位。集大成のインカレもベスト16で幕引きと、あと一歩届かない試合が多かった。就任2年目の濱西康一監督の下、今年こそ日本一の称号を手にする。本特集はそんなバスケットボール部の1年を追いかける。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
バスケットボール部(男子部)は1925年に設立された。全日本大学選手権(インカレ)では1960年に初優勝を飾ると、それ以降計9度の優勝を果たした実績を持つ。また、中東泰斗(平27文卒・現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)や齋藤拓実(平30営卒・現アルバルク東京)をはじめ、多くのプロ選手を輩出してきた。モットーである堅守速攻で、関東大学選手権、関東大学1部リーグ戦、全日本大学選手権の3大会制覇を目指す。