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丸山組最終試合 東洋大に一歩及ばずインカレ準優勝/日本学生氷上競技選手権
アイスホッケー 2023.12.30日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)決勝。丸山組最後の戦いは、準優勝で幕を閉じた。試合開始早々宿敵・東洋大に先制され、第2Pでは点差を3に広げられる。明大も負けじと最後まで猛追を見せるが、逆転勝利には及ばなかった。 ◆12・25~29 第96回日本学生氷上競技選手権(テクノルアイスパーク八戸他)▼12・29 決勝 対東洋大(テクノルアイスパーク八戸)明大1{0―1、1―3、0―1}5東洋大〇 「とにかく勝つことだけ考えてやろうと思ったが、力不足だった」(FW石井佑空・文4=白樺学園)。全国の頂点にあと一歩届かなかった。今年度は春の秩父宮杯関東大学選手権で東洋大に優勝を譲るも、秋の関東大学リーグ戦ではセカンドリーグの一戦で5―2と東洋大を打ち破り、最終的には4年ぶりの優勝。対東洋大の戦績は1勝2敗と予断を許さない状況で前回王者・明大はインカレ決勝に臨んだ。 緊迫した空気が漂う中、両チームキャプテンのフェイスオフで試合が始まった。その直後、わずか14秒で東洋大に先制されてしまう。それでもGK中村柊志綺(政経4=北海道清水)の好セーブが随所で光り、攻撃でも「いつも通りのプレーに転じられた」(丸山)と冷静にプレーを展開。第1P後半では何度かゴールのチャンスをつくる。「第1P後半に慣れてきたら、少しずつ立て直せて自分たちのペースになってきたので、第2Pでいけるかなと思った」(石井)。第2Pでは開始早々DF成瀬翼(商3=埼玉栄)のシュートリバウンドをFW亀本純門(文3=白樺学園)が押し込み、1―1の同点に追いつく。このまま流れに乗りたいところだったが、反則を取られキルプレーの状況が続いたことが響き、立て続けに失点。1―4と3点ビハインドで運命の第3Pを迎えた。 「逆転の可能性も十分あったし、チーム全員が最後まで足を動かして諦めなかった」(FW小森佳介・文4=釧路江南)。優勝を信じ、リスクを負ってでも点数を取りにいこうと果敢に攻撃を続ける。「それでも点を取るには至らなかった。そこまでいかなかったというところで、改めて東洋の強さを感じた」(FW三浦稜介・政経4=駒大苫小牧)。宿敵の強固な守備と気迫に押され、最終スコア1―5で東洋大に軍配が上がった。 試合終了の合図が鳴ると呆然と立ち尽くし、うなだれる選手たち。昨年度は東洋大と延長戦にもつれ込む激戦を制し、4年ぶりの日本一にうれし涙をこぼした。しかし今年度はインカレ連覇とはならず、悔し涙を流す結果となった。高校時から活躍するタレントがそろい、下級生の頃からチームを引っ張り続けた4年生もこれで引退。「今回こうしてインカレで負けたことはすごくいい経験だと思うので、明治らしさは保ちつつ来年度以降につなげてくれたら」(FW丸山詳真主将・商4=北海道清水)。この悔しさを糧に、1年後の舞台では再びうれし涙を流す姿が見られることだろう。 [覺前日向子] 試合後のコメント丸山――試合に臨むにあたって、チームで共有していたことはありますか。 「東洋大がどういうチームかだったり、決勝でいつもと雰囲気も全く違う感じというのも分かっていたので。東洋のプレーに気持ちで負けることなく、勝ちたいという気持ちを全面に出しながら、楽しんでプレーしようと話して入りました」 ――4年生として丸山選手が意識していたことは何ですか。 「こういった大舞台になると緊張でいつも通りのプレーができない選手もいると思うので、雰囲気づくりや緊張を和らげて試合に向けて気持ちを高めていけるような声掛けを意識していました」 三浦――東洋大と戦っていかがでしたか。 「自分たちのホッケーを最後までさせてもらえなかったというのが、やっぱり東洋のシステムの徹底だったり選手一人一人の勝ちたいという気持ちが、東洋の方が上だったのかなと思います」 石井――試合を振り返っていかがでしたか。 「去年のインカレでは4年生が点を決めてくれたり、今年の賞をもらった東洋の選手を見ても4年生が多かったりして、4年生の力が足りなかったのかなとも思って、後輩たちには申し訳なく思っています」 小森――大学4年間を振り返っていかがでしたか。 「同期は高校から名の知れた人しかいなくて、本当に最強だと思っていました。そんな同期とホッケーをして、自分自身もすごく成長したし、お互いに成長したなと思います。それが最後結果として残れば良かったのですが、残せなかったというのも自分たちらしいなって感じです。またこの同期といつか集まりたいなと思います」 竹谷――インカレ5日間を振り返っていかがですか。 「あっという間だったなと。最後は負けてしまったんですけど、明治でやってきた4年間の集大成としては、自分たちの見せたいホッケーというのはできたのかなと、この大会を通じて思いました」 中村――同期にはどのような言葉をかけたいですか。 「同期は1年目からみんな主力としてやってきて、すごい選手たちと一緒に自分もプレーできていい経験だったと思います。私生活でも面白い人たちばっかりで楽しい大学生活を送れたので本当に感謝しています」READ MORE -
先制点決め勝負あり 法大下し東洋大と頂上決戦へ/日本学生氷上競技選手権
アイスホッケー 2023.12.29日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)丸山組の戦いも残り2戦。FW石井佑空(文4=白樺学園)の先制点でチームが沸き立ち、関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)での戦い同様力の差を見せつけた。一度も追い付かせない試合運びで盤石の勝利を飾り、決勝戦へ駒を進めた。 ◆12・25~29 第96回日本学生氷上競技選手権(テクノルアイスパーク八戸他)▼12・28 準決勝 対法大(テクノルアイスパーク八戸) 〇明大4{2―0、0―1、2―0}1法大 「勝っても負けても今試合が最後にはならないので、勝って最終戦につながるような動きをしたい」(石井)。第1P中盤に石井の先制点で流れに乗ると、その4分後にはFW小森佳介(文4=釧路江南)が放ったシュートのリバウンドを、FW佐々木清吉(政経1=八戸工大一)が押し込む。地元に凱旋し得点を挙げた佐々木清に、歓声が上がった。明大は立ち上がりを苦手とする中、法大のシュート数が1に対し明大は15と圧倒的な明大のホッケーを展開。第2Pではペナルティが重なりキルプレー状態が続くも、1失点に抑えた。 前戦の早大戦同様、1点差と油断できない状況に、気持ちを切り替えたい最終P。「攻める時はしっかり点を狙えるポジションにいようと思っていた中、決め切ることができた」(DF村社海莉・文2=埼玉栄)とDF陣も積極的な攻撃参加で点をもぎ取った。残り2分を切り法大は6人攻撃を仕掛けるも、すぐにパックを奪い、思い通りにさせない。フェイスオフを勝ち切ると、エンプティネットにFW丸山詳真主将(商4=北海道清水)が追加点を決め、勝利を決定づけた。 決勝戦の相手は、3年連続で相対する因縁の東洋大。「今シーズンはまだ東洋に1勝しかしていなくて、明日はみんな緊張もしつつ楽しみな気持ちも大きい」(丸山)とチーム状態の良さを感じさせた。怒涛(どとう)の5連戦も次戦が最後。インカレ連覇に向かってあと一つだ。 [杉田凜] 試合後のコメント丸山――今試合が始まる前に考えていたり、チームで共有していたことはありますか。 「前戦とそんなに変わらないですが、これまで何度も対戦してきて、自分たちのホッケーが十分できれば、いい流れで第1Pからできると思うので、気負うことなくリラックスしてやろうとスタートしました」 石井――法大の印象はいかがでしたか。 「もちろんどのチームもそうですけど、インカレで最後ですし、決勝へ行きたいという思いでやっているのは秋と全然違うのが伝わってきました。ただその中でもできること、リスクは取らないでしっかり今までやってきたことをやれば、勝てると考えていました。相手も全力でやってくる中で、無駄なことをしないように、しっかり対応できるプレーはできたかなと思います」 村社――決勝戦に向けての修正点はありますか。 「タフな試合になってコンタクトも多くなると思うので、チーム全体でしっかりとケアをして、次戦に臨めればいいかなと思います」 佐々木清――佐々木清選手自身どのような1年でしたか。 「この1年は、FW層が厚い明大で自分がどうやったら試合に出られるかを考えて、まずは走ることを一生懸命やりました。走ってスピードに慣れてきたらパックを持って、そこから徐々にできることを増やしていく、というような1年間でした」 READ MORE -
井口がハットトリック! 早大に勝ち切り準決勝へ/日本学生氷上競技選手権
アイスホッケー 2023.12.27日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)準々決勝の相手は、早大。課題の立ち上がりはチャンスをつかみ切れず、第1Pは両者無得点に。その後も拮抗(きっこう)した展開が続く中、FW井口藍仁(商2=埼玉栄)の3ゴール1アシストという活躍も光り、6―4で勝利を収めた。 ◆12・25~29 第96回日本学生氷上競技選手権(テクノルアイスパーク八戸他)▼12・27 準々決勝 対早大(テクノルアイスパーク八戸) 〇明大6{0―0、3―2、3―2}4早大 「みんなこの試合がインカレのカギを握っている試合になると思っていた」(DF竹谷莉央人・営4=白樺学園)。明大にとっては今年度負けなしの相手だが、秋の関東大学リーグ戦において強敵・東洋大相手に白星を挙げた難敵だ。さらに舞台はインカレ。「あっちも負けたら終わりだって思ってくるんで。こっちもそれを超えないぐらいでいかないと勝てないなと思った」(竹谷)と、体だけでなく気持ちの面でも強く向かってきた相手と、序盤から白熱した展開を繰り広げる。第1Pではチャンスは生まれるものの、得点に結びつかず。無得点に終わるも「動きや、パス、シュートの面では立ち上がりはすごくいい形でスタートできた」(丸山詳真主将・商4=北海道清水)と課題の立ち上がりで収穫を得た。 第2Pでもゴールの好機をうかがう中、開始3分でFW亀本純門(文3=白樺学園)のシュートを丸山がリバウンドでゴールに叩き込み先制点を決める。「きれいにゴール決めるというのも難しいと思うので、泥臭くゴール前で粘るということが必要になる中、そういうゴールができてよかった」(丸山)。主将の一打で流れをつかむかと思われたが、負けじと早大も応戦。得点の奪い合いが続き1点差で第2Pを終えた。 第3Pでも早大の攻撃の手は緩まず、一進一退の攻防が続く。もどかしい時間が過ぎる中、開始6分で自陣からのフェイスオフを奪った明大。FW大竹広記(営3=白樺学園)のパスを受け取った井口が一気に駆け上がる。一瞬横に移動することで相手キーパーをずらし、空いたスペースにたたき込み、追加点を挙げる。その後1点を返されたものの、さらに井口が大竹のシュートからのリバウンドを決めてハットトリックを達成。6人攻撃を仕掛けた早大に「シュートすごく打たれて、入ってもおかしくないシーンがあったが柊志綺(中村・政経4=北海道清水)が集中して守ってくれた」(丸山)と早大の猛追を振り切った。 「チャンスがありながらもゴールを決められないことが続くと焦りが出てきて、前のめりになってしまった。ゴールしようという気持ちが強くて守りがおろそかになってしまった」(丸山)。〝明治のプレー〟を発揮したものの、課題も残った今試合。明日の法大戦でも先制点から主導権を握り、決勝の舞台へ進みたい。 [新谷歩美] 試合後のコメント丸山――インカレでの早大はどのようなイメージですか。「今までやってきた中でも、結構頭を使ったプレーというか、泥臭く組織的なプレーをするチームだなっていうのはあったんですけど、最後っていうこともあって気持ちも相手の選手も全体的に出ていて今日の試合のカギになるところだったかなと思います」 竹谷――リーグ戦との違いはありましたか。 「リーグ戦の時とは力の差はないなとは思ったんですけど、リーグ戦と比べたら、すごく難しかったです。この負けたら終わりという状況で試合するのは、お互い緊張感もありますし、自分も最後なので難しかったです」 ――明日の意気込みをお願いします。 「もう準決勝で、負けたら終わりなので、しっかり最初から120パーセントぐらいでいって、点数を離して決勝につなげたいなと思っています」 井口――持ち味が光るプレーを発揮されました。 「多分自分1人だったら全然ゴールまでたどり着けていないと思うので、味方の動き出しとかだったり、パスをもらえたり助かってきたので、みんなのおかげかなと思います」 ――オフェンス陣で意識していたことはありますか。 「そこまでパスホッケーは意識していなくて、 シュートをどんどん打って、リバウンド打ちに行くって感じでした。自分たちは周りが見えていて結構パスも出せたので、そこがうまくかみ合ったかなと思います」READ MORE -
インカレ2戦目 19-1と圧勝で準々決勝へ弾みをつける/日本学生氷上競技選手権
アイスホッケー 2023.12.26日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)2戦目の相手は立大。後半戦に備えフルメンバーで臨み、前回に引き続き第1Pから得点を重ねる。12人もの選手がゴールを決めるなど1年生から4年生まで幅広く活躍を見せ、最終スコアは19―1。危なげなく準々決勝へ駒を進めた。 ◆12・25~29 第96回日本学生氷上競技選手権(テクノルアイスパーク八戸他)▼12・26 2回戦 対立大(テクノルアイスパーク八戸) 〇明大19{5―0、7―1、7―0}1立大 「このメンバーで試合するのもあと4回しかないので、今回は楽しみながら次戦以降につながる試合ができるようにと臨んだ」(FW丸山詳真主将・商4=北海道清水)。2回戦の相手は、関東大学ランキングで明大の属するディビジョンⅠAの一つ下のディビジョンIBグループに所属する立大。第1P序盤から果敢にシュートを打っていき、開始約3分でFW西脇颯(文2=武修館)が先制ゴールを決める。「自分の持ち味を生かすことができた」(西脇)とパックの球際やチャンスを逃さないプレーで2ゴール3アシストの活躍を見せた。 第2Pではゴール前に固まる相手の守備にも対応し、外からパスをつないで好機をうかがう。DF陣のロングシュートも光り、後半にはDF福田琉太(営2=白樺学園)やDF亀田翼(文1=釧路江南)が追加点を重ねる。第3Pでもシュートリバウンドを押し込むなど手を緩めずさらに7得点。最終スコア19―1と大差をつけて勝利した。 「インカレは何が起こるか分からないので気を引き締めて序盤から臨めたら」(丸山)。次戦の相手は早大。今年度一度も負けていない相手だが、関東大学リーグ戦では東洋大に勝利するなど油断はできない。次戦でも立ち上がりから明大ペースに持ち込み、試合を掌握したい。 [覺前日向子] 試合後のコメント丸山――連戦となりますが、今大会への意気込みをお願いします。 「負けてしまったらそこで終わりになってしまうと思うので、しっかり集中して後悔が残らないように。全力でやれば結果はついてくると思うので次戦以降も頑張りたいと思います」 FW佐々木宥弥(政経3=武修館)――今試合では、チームでどんなことを意識して臨みましたか。 「次戦から早大など上位と戦うことになるので、それに向けてコンディションをつくるためにもいつも以上に動いて汗をかいていこうとチームで話していました」 西脇――今試合を振り返っていかがですか。 「メンバー全員そろっての試合で、序盤からしっかりみんなで得点を取ることができました。試合を通して自分の持ち味を生かすことができて、2ゴールにつなげられたので良かったです」READ MORE -
最終決戦開幕! 北陸大に貫禄の勝利/日本学生氷上競技選手権
アイスホッケー 2023.12.25丸山組の最後の戦い、日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)が幕を開けた。初戦の相手・北陸大に下級生を中心に編成されたチームで臨むも、変わらず圧倒的な力を発揮。FW亀本純門(文3=白樺学園)、FW木村詠二(文1=埼玉栄)がハットトリックを決める活躍で勝利した。 ◆12・25~29 第96回日本学生氷上競技選手権(テクノルアイスパーク八戸他)▼12・25 1回戦 対北陸大(テクノルアイスパーク八戸) 〇明大17{5―0、6―1、6―0}1北陸大 目標は大会連覇、そして「負けたら終わり」のインカレが開幕した。相手は28年連続インカレ出場を果たしている北信越王者・北陸大。開始3分にFW井口藍仁(商2=埼玉栄)の先制点で勢いに乗ると、第2PではFW岸本航太(政経1=白樺学園)が大学初ゴール。その約3分後にも岸本が追加点を挙げ、チームが活気づいた。第3Pは開始早々立て続けに反則をし、2人少ないキルプレー状態に。しかし無失点に抑え、流れを渡さないまま明大は得点を重ねていく。試合終盤、DF亀田翼(文1=釧路江南)も大学初となるゴールを決める。「最後の最後まで得点を決められていないところで小森さん(佳介・文4=釧路江南)からいいパスが来て、決めるだけだった」(亀田翼)。最終スコアは17―1と圧巻の勝利を飾った。 5日間の連戦で王者を決める、ハードスケジュールな今大会。主力の4年生を温存し、下級生が躍動する実りある試合となった。次戦の相手は立大。「一人一人が役割を果たし、自分もしっかりチームに貢献して、最後は全員で優勝して笑って終われるように頑張りたい」(木村)と、一枚岩となってチームは頂まで駆け抜ける。 [杉田凜] 試合後のコメント木村――インカレ初戦、戦ってみて感触はいかがでしたか。 「自分の地元でもあって、小さい時からよく滑ってきたリンクなので久しぶりに戻ってきたなと感じます。ここでいいところを見せられなかったらよくないと思って、地元なので張り切りました」 亀田翼――今試合を振り返っていかがですか。 「いつも先輩たちが引っ張ってくれている中で、その先輩が未出場でも3年生などを中心にチームをまとめてくれました。大学に入ってからまだゴールしていない自分を含め2人も初ゴールできたので、良かったと思います」 岸本――試合前に意気込んでいたことはありましたか。 「先輩たちみんなに『今日決めなきゃ引退だぞ』と言われて、頑張って決めようと思っていました。同じセットの人からもどんどんシュートを打っていいと言われていたので、気にせず自分からシュートを打っていきました」READ MORE -
インカレ直前インタビュー/日本学生氷上競技選手権 4年生対談
アイスホッケー 2023.12.2512月25日から第96回日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)が開幕する。今年度も宿敵・東洋大と春秋それぞれで優勝を分け合い、インカレが最終決戦となった。今回はチームを引っ張る4年生、FW丸山詳真主将(商4=北海道清水)、FW三浦稜介(政経4=駒大苫小牧)、DF竹谷莉央人(営4=白樺学園)、FW石井佑空(文4=白樺学園)、FW小森佳介(文4=釧路江南)、GK中村柊志綺(政経4=北海道清水)にインカレへの意気込みを伺った。 ――1、2年次から出場機会が多かった中で、当時は優勝できずに苦しい時期もありましたか。竹谷:この代はみんな試合に出ていたけど、優勝できなくて自分的には全然貢献できていないなと思って、悔しい思いをした年だったなと思います。 三浦:正直、2年目は結構メンバーもそろっていたし、優勝できると思っていました。1年目よりはずっと優勝の確率が高かった中で、東洋に3冠を取られたことは本当に悔しかったです。なので1、2年目は悔しい思いしかなかったです。 丸山:自分たちが1、2年生の時の上級生は、実力があって上手な選手がいっぱいいて、先輩たちがやってくれるだろうみたいな期待をして、任せすぎていた感じがあったと思います。上級生がこう言っているから、それについていけば優勝できるだろうという気持ちだったのが、今考えたら少し甘かったのかなと思っています。そういったところで不完全燃焼で終わってしまったなと。 ――中村さんは1年生の時から試合も出て、2年生の頃は正キーパーとして活躍されていました。中村:1年生の時に、4年生にGK香田凌辰さん(令3政経卒)というキーパーがいたんですけど、その人が抜けて、2年生で正キーパーになって、でも抜けた穴を埋められるほど結果を出すことができなくて、正キーパーとして当時の4年生には力不足で申し訳ないなとは思っていました。 ――今年度の春と秋二つの大会を振り返っていかがでしたか。丸山;明治に入ってから三冠を取れたことがなかったので、今年に入る前から三冠を取りたいというのが目標でした。去年も三冠ではないですけど、インカレ優勝でチームとして自信がついた1年間だったので、春は優勝できなくてモチベーションやその後の大会をどういう気持ちで試合していくか難しいところもあったと思います。でも春に勝てなかったからこそ、秋リーグまでの時間も秋リーグに入ってからも絶対優勝したいというか、しないといけないっていう緊張感があって、秋リーグ全体を通していいプレーが出せたと思います。 石井:2年目にあの4年生についていって勝てなくて、3年目に結構弱くなって、しかも東洋も結構メンバーが残っていたと思うんですけど、結構勝っていい結果で終われて。じゃあ、4年目は本当に三冠しないとなという中で、春から落としたのは大きかったです。基本的に負けた試合は全部、負けたって感じがしなかったというか、勝てる試合ではあったと思うので、内容が良かったで終わらせたらいけないなと思いました。秋が優勝できて良かったですけど、通算でいったら全然負け越していますし、インカレは結果までちゃんと考えてやらないといけないなと思っています。 ――秋リーグで優勝できた要因はどのように考えていますか。三浦:セカンドリーグの東洋戦で、勝てばほぼ優勝という中で勝ち切ることができて、そこで明治のらしさというか、大事なところで勝ち切るという勝負強さが出たのが大きいかなと。あとは後輩、スタッフを含め、みんな一つになって勝ち切れたってことが一番大きいのかなと思います。 石井:一番は運が良かったのかなと思います。全勝すれば優勝は自力で決まっていたんですけど(セカンドリーグから)負けたのは最後の東洋だけで、優勝が決まってたという難しさもあったと思うんですけど、東洋が早稲田に勝ってあの試合になっていたらと思うと、気持ちも違うし全然負けていたと思うので、早稲田が勝ってくれて運が良かったから優勝できたなと思っています。 ――これまでを振り返って丸山さんはどのようなキャプテンでしたか。三浦:今年1年間見てきて、詳真がキャプテンで良かったなと。しっかり大きな心と顔でみんなを包み込んでくれる本当のリーダー的な存在だったなと思います。 中村:普段はふざけたりする人なんですけど、秋リーグの優勝が決まった時に、涙を流していたりと熱い一面も持っていて、責任感とかいろいろ背負って頑張ってくれているキャプテンなのかなと思います。 ――丸山さんはキャプテンとして、どのように振る舞っていましたか。丸山:下級生も含めてチームなのでそんなに気を使わずに生活できるように、緊張感を保つべきところ、持たなくていいところをはっきりしたいなというのはありました。キャプテンではあるんですけど、チームを引っ張っていくのは上級生で、自分がやる必要もないぐらいみんなやってくれたので。あと、秋リーグはプレー面でキャプテンらしいことはできてないので、インカレで活躍してキャプテンで良かったなと言わせることができるように頑張ります。 ――インカレに対してはどのような印象がありますか。丸山:春や秋の大会とは違って、シーズン最後の大会で負けたらそこで終わりという大会なので、試合の緊張感とかが他の大会では味わえないのと、あとは試合に入ってからも観客の人とか会場の雰囲気とかも全然いつもと違うので、メンタル的な面でいつも以上の実力が出せる人もいれば、いつもの半分ぐらいしか出せない人もいて、そういったところが難しい大会だなと思います。 ――次のインカレで大きな大会が最後の皆さんはどのような心境ですか。小森:本当に重く考えていることはなくて、最後だなという感じで楽しく終わりたいなっていうその一言に尽きます。 丸山:終わってみないと分からないですけど、今まで続けてきたアイスホッケーを全力でやるのがこの大会で最後なので、後悔しないように全力で楽しみたいなと思います。 竹谷:今は寂しいという気持ちが大きいですけど、 最後優勝できれば寂しい気持ちもなくなって、気持ち良く終われると思います。悔いが残らないように優勝して嬉し泣きして終わりたいです。 石井:まだ寂しい感じではないけど、終わって何か月か何年かたったら出てくるとは思っていて、最後はかっこよく終わりたいとは思いながら、あまり深く考えないで過ごしてます。 ――最後にインカレへの意気込みをお願いします。三浦:最後に優勝という結果を残せないと、この4年間やってきた意味がないと思っているので、それを第一に考えています。数日しかないんですけど、優勝に向けてできることは何でもやって、笑って終わって最高の姿を見せてあげたいなと思います。 小森:あと5試合しかないので、 アイスホッケーを10何年間やってきて、本当に楽しかったなと思えるように、あとは明治に来て良かったなと思えるように、悔いなく、与えられたことはしっかりやって、力わ合わせれば絶対優勝できると思うので元気よく、楽しくアイスホッケーができればいいなと思います。 中村:自分の出来が勝敗に影響すると思うので、しっかりベストコンディションでベストのパフォーマンスを発揮できるように、今からしっかり考えて行動して頑張りたいと思います。 竹谷:個人的にも人生最後のアイスホッケーの大きな大会なので、4年間の集大成を見せて優勝したいです 石井:自分も最後ですし、これまで例えば藍仁(FW井口・商2=埼玉栄)みたいな活躍をしてきたわけでもないので、去年の竹谷のゴールみたいな、俺が優勝させてやったぞぐらいな気持ちで終わってみたいなと思いながらやってみようと思います。 丸山:インカレ王者が今シーズンの王者だと思うので、優勝することが第一で、あとは4年目なので緊張感も楽しんで、最後は笑って終われるように、毎試合できることを全力でやって悔いなく、最終的に優勝できるように頑張りたいです。(写真:取材に応じる4年生) ――ありがとうございました。 [聞き手:倉田泰、岩田英佑]READ MORE -
プロチーム相手に大健闘 インカレに向けて実りある戦いに/全日本選手権
アイスホッケー 2023.12.10大学から社会人、そしてアジアリーグで戦うプロチームが一堂に会し行われる全日本選手権(以下、全日本)。初戦を危なげなく勝ち抜いた明大は、現時点でアジアリーグ2位の強豪・レッドイーグルス北海道と対戦した。下剋上を狙う明大だったが、結果は0ー6で完敗。それでも12月25日から始まる全日本学生氷上選手権(以下、インカレ)に向け、多くの収穫を得た戦いとなった。 ◆12・7~10 全日本選手権(KOSÉ 新横浜スケートセンター他)▼対レッドイーグルス北海道戦(KOSÉ 新横浜スケートセンター)明大{0―1、0―3、0―2}6レッドイーグルス北海道〇 上見ぬ鷲はやはり強かった。第2戦の相手はおととし、明大で主将を務めた青山大基(令4法卒)が所属するレッドイーグルス北海道。「運動量が豊富で個人のスキルも光っている。特徴はスペシャルプレー(パワープレーや6人攻撃など)と魅せるホッケー」(青山)。日本代表を多く輩出し、プロの中でもトップレベルと評される格上のチームだ。それでも「胸を借りる気持ちではなく勝ちにいった」(GK中村柊志綺・政経4=北海道清水)と明大は臆することなく戦いに挑む。試合は第1Pから相手に攻め込まれるも全員で耐え凌ぎ、数少ない得点のチャンスをうかがう。しかし、キルプレーの間に1点を決められると続く第2Pでも立て続けに2失点。何とか流れを引き寄せ、得点を決めたい明大は第2P残り3分。ペナルティーから復帰したFW井口藍仁(商2=埼玉栄)にタイミングよくパスが通り、キーパーと1対1の展開に。シュートを打つ直前で、相手にスティックで妨害を受けたことでPS(ペナルティーショット)を獲得した。この試合最大の好機だったが「相手のゴールキーパーが大きく、空きがなく少し迷ってしまった」(井口)と惜しくも得点にはつながらず。その後も相手に点差を付けられ、無念の完封負けを喫した。 「あれだけシュートを打たれ、チャンスをつくられた中で6失点だったことは柊志綺のおかげ」(FW丸山詳真主将・商4=北海道清水)。1試合を通して明大のシュート数は19本だったのに対し相手は55本。それでも中村は相手チームのファンも思わずうなるほどの好セーブを連発し、何度もチームを救った。「大学生よりレベルの高いプロのシュートを受けられたことは自信になる」(中村)。紫紺の守護神はインカレに向け、さらなる進化を遂げた。また「相手はプレッシャーが速く、サポートもすごい参考になる部分が多かった。少しでも自分たちのものにしてあの分厚い攻撃ができるように練習したい」(丸山)。勝敗以上にプロチームと対戦した経験は明大にとって大きな財産となった。 次戦はいよいよ4年生にとって最後の大舞台・インカレ。OBとして明大に立ちはだかった青山は「今の明大はキーパーも含め攻守ともすごくレベルの高いホッケーをしていた。この勢いに乗ればインカレも絶対優勝できる」と後輩たちに熱いエールを送る。泣いても笑っても残す大会はあと一つ。「本当にこの試合で引退になってしまうので悔いを残さないこと、そして何よりもまずは楽しんでいきたい」(丸山)。津軽の地で紫紺が再び大学日本一に輝くその瞬間に今から期待が高まる。 [原田青空] 試合後のコメント丸山――今日の試合を振り返りをお願いします。 「格上のチームなので普段のプレーがなかなかできないと思っていました。その中で自分たちの持ち味であるスピードだったり、パスをつなげるところがどれだけできるかをチャレンジするいい機会だと臨みました」 ――インカレに向けて意気込みをお願いします。 「簡単にはいかない部分もあると思います。ですが、そういった場面でチームが苦しい時に4年生として主将として雰囲気をつくって試合に入っていったり、 自分たちの流れに持っていくところを自分たち4年生が引っ張っていくべきだと思います。後輩たちにそういった姿を見せられるようにしたいです」 中村――プロのシュートは違いましたか。 「シュートの質、速さだったり、明確な意図を持ったシュートコントロールが結構あったので、やはりレベルの高さを感じました」 ――成澤優太選手(レッドイーグルス北海道)と交流はあるのでしょうか。 「以前から知り合いで連絡をとって練習方法を教えてもらったりしていました。自分の師匠みたいな存在です」 井口――レッドイーグルス北海道と実際に対戦してみていかがでしたか。 「やはりフィジカルが違いました。そこは一番大きく感じていて、あとは守りが徹底してるという風に感じました」 ――インカレに向けて意気込みをお願いします。 「まず得点を決めれるようなチームにしていきたいと思います。今回の第1Pみたいなプレーを最後まで続けられるようにしたいで」 青山――現役の時と変わったもしくは受け継がれていると思った部分はありますか。 「個のスキルが高く、パスホッケーできれいにつないで最後はシュートをしっかり打つ。そのようなゴール前に詰めていくという部分はすごい昔と変わらないといいますか、僕がいた時よりすごい上手だと思いました」 ――明大に足りなかったところはどこでしょうか。 「数的優位を作ったり、個人のスキルがもちろん高いのでそこを伸ばしたり、泥臭いプレーも今後は絶対必要になってくると思います。インカレにも必要なので、そこをもっと強化してプレーしてくれれば絶対に結果は出ると思います」READ MORE -
全日本選手権開幕! 社会人相手に2桁得点で快勝/全日本選手権
アイスホッケー 2023.12.08日本最高峰の大会である全日本選手権(以下、全日本)が開幕した。プロと社会人のチームも合わせた計12チームが日本一を懸けて争う今大会。明大は大学王者としてのプライドを胸に、社会人チーム・DYNAXとの初戦に臨んだ。立ち上がりから得点を重ね、最終スコアは11―2。大差をつけて危なげなく初戦を突破した。 ◆12・7~10 全日本選手権(KOSÉ 新横浜スケートセンター他)▼対DYNAX戦(KOSÉ 新横浜スケートセンター他)○明大11{5―0、5―1、1―1}2DYNAX 全日本初戦の相手は北海道苫小牧が拠点の社会人チーム・DYNAX。「社会人だけど、プロにいてもおかしくないようなスキルの高い選手が集まっている」(鍜治優輝・令5政経卒)。昨年度は副主将として明大を引っ張ってきた鍜治や、3年前に主将を務めた徳田滉也(令3政経卒)。2年連続3冠を達成した経験を持つ府中祐也(平31商卒)など歴代の明大スター選手が名を連ねた。「試合前は接戦になるとみんな思っていて、気を引き締めて試合に臨んだ」(FW丸山詳真主将・商4=北海道清水)。秋の関東大学リーグ戦では立ち上がりに苦戦することが多かった明大。第1P開始早々に反則で1人少ないピンチを背負う。しかしGK中村柊志綺(政経4=北海道清水)の安定したセーブで無失点に抑えると、前線でのプレッシャーから相手のミスを見逃さなかった。FW大竹広記(営3=白樺学園)がパックを奪うとすぐにゴール前へ丸山が走り込み、パスをダイレクトで合わせ先制。主将のゴールで勢いに乗ると、その後3分間で3点を追加し相手を引き離した。たまらず相手がタイムアウトを取るも、流れは変わらず2分後にはDF竹谷莉央人(営4=白樺学園)がゴールを奪い、5―0で第1Pを終える。 「第1Pで立て直せなくて第2Pも5失点と完全にとどめを刺された感じがあった」(徳田)。明大は第2Pに入っても攻撃の手を緩めることなく得点を重ね、一時10点差をつけるなど力の差を見せつけた。第3P終盤には、大学入学後初のベンチ入りを果たしたGK亀田翔(法1=釧路江南)が出場。試合終了間際、反則によって3人対5人のピンチとなるも「せっかく出たのでシュートは来てほしいと思っていて、しっかり止めて失点しないで終われたので良かった」と無失点で勝利に貢献した。 「パスホッケーもそうだけど、きれいなホッケーだけじゃなく昨年度からのがむしゃらにゴールに集めるホッケーもしていて、今回はしっかりそれをやられた」(鍜治)。鍜治は昨年度、同期と共に泥臭いプレーで勝利にこだわるチームへの改革に尽力。今年度も受け継がれたそのプレースタイルに苦戦したものの「キャプテン、副キャプテンを中心にこれからもっともっといいチームをつくっていければ、インカレ優勝も間違いないと思うし、何も怖いものはないと思う」とエールを送った。 「次戦はレッドイーグルス北海道との試合でレベルは違うが、臆することなくプレーできればインカレにつながる自信や収穫は得られると思う」(丸山)。昨年度の全日本で対戦した際は、3―6で敗れているものの、第3Pに3連続得点を挙げるなど爪痕を残している。プロを相手に大学王者の力がどこまで通用するのか期待がかかる。 [倉田泰] 試合後のコメント丸山――試合前にはどのような話がありましたか。 「試合したことがなかったのでどういうチームか分からない部分があったのですが、いつも通りフィジカルで負けないことと、総合力の部分では上回っていると思っていたので、まずはそういうところをしっかり第1Pから出していこうと話していました」 ――実際やってみて相手の印象はいかがでしたか。 「細かいプレーだったり、技術だったりがすごくうまくて、勉強になるプレーも多かったです。でもその中で60分間、自分たちが走り切れてチャンスでしっかり決めるという決定力が今回は良かったなと思います」 ――学年が被っていた鍜治選手や徳田選手とはお話はされましたか。 「徳田さんは今回キャプテンをやっていたので試合前は少し話したりとか、鍜治さんともちょっと話したりして、こうやって卒業後も先輩方の胸を借りて試合できるというのはプレーしていてもありがたかったし楽しかったです」 亀田翔――試合に出るかもしれないと決まってからの気持ちはいかがでしたか。 「メンバーが発表されたのは前日で、もっと接戦すると思っていたので正直出場はしないと思っていました。でも第1Pで点数を取ったので、もしかしたらあるかなと思って準備はしていました」 ――社会人が相手の試合はいかがでしたか。 「社会人はスピード以上にテクニックがあるので少し嫌な相手というのはあったのですが、初戦なので絶対止めようと思っていました」 徳田――現役の時と明大のプレーが変わったなと感じたところ、受け継がれているなと感じたところはありましたか。 「ホッケーは本当に変わってないのかなと。僕がいた時は少し落ちて弱くなっていた時だったのですが、今はリーグ戦も優勝して盛り返して明治の強さが出ているんじゃないかなと思います。僕が主将の時にちょうど今の4年生が1年生で、キーパーにもことごとく止められたし本当にうまくなっているなと感じました」 ――今の4年生が当時1年生だった頃はどのような印象がありましたか。 「本当にうまかったのですが、やっぱり1年生なので余裕がない感じもあったところが今は余裕を持ってプレーできていて、成長しているんだなというのはすごく目に見えて分かりました」 鍜治――4年生の時は福田選手(琉太・営2=白樺学園)と組んでいましたが、1年ぶりにプレーを見ていかがでしたか。 「自分がいた時から本当に頼りにしていましたし、今もチームの核となる選手になっているのかなと思います。今回も余裕を持ってプレーしていましたし、自分の持っているものを全て出していたなと。これからもまだまだ伸びていくと思うので、あと2年間楽しみです」 ――今のチームにエールをお願いします。 「4年生はインカレで最後ですし、その最後の大会をどう終わるかというのはチームの雰囲気が一番大事だと思います。なので楽しむ。本当にこの楽しむというワードがこれから大事だなと思います。みんなで声を出して盛り上げていれば自然と流れも来ますし、失点した時こそ誰かが筆頭になって盛り上げられれば、その人に続いてみんなが盛り上がるのでチームは落ちていかないと思います。昨年度は楽しむことを自分も意識していたので、それを今年度もやってほしいです」Powered by Froala EditorREAD MORE -
秋リーグ最終戦 東洋大に敗北も井口が大会MVPに/関東大学リーグ戦
アイスホッケー 2023.11.294年ぶり38度目の関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)優勝決定から一夜明け、迎えた最終戦。相手の東洋大はファーストリーグで敗北を喫した宿敵だ。試合は序盤から東洋大に主導権を握られ、6-1で敗北。しかし、FW井口藍仁(商2=埼玉栄)が大会MVPに選ばれるなど輝かしい成績で秋リーグを締めくくった。 ◆9・2~11・26 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)▼対東洋大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)明大1{1―2、0―1、0―3}6東洋大〇 「秋リーグで優勝したことは忘れ、気持ちを切り替えて試合に臨んだ」(FW丸山詳真主将・文4=北海道清水)。全勝での完全優勝を目指し挑んだ最終戦。しかし、東洋大に秩父宮杯関東大学選手権(以下、春リーグ)王者の意地を見せつけられた。開始30秒でいきなり先制を許すとさらにその10分後に追加点を決められ、流れは一気に東洋大に。井口がカウンターから攻め出し、正確に角を狙ったシュートで1点を返したものの「この1点だけで流れを持ってこれなかった」(井口)と反撃の糸口とはならなかった。その後も「要所要所のプレーに少し甘い部分が出てしまった」(丸山)と点差を徐々に広げられる。明大は持ち味であるパスホッケーで敵陣を果敢に攻めるも堅固な守備に阻まれ、シュートまでつながらなかった。最終戦には敗北したが、東洋大に勝ち点で上回り秋リーグを制した明大。これで春リーグのタイトルを持つ東洋大に追いついた。そのため真の大学王者は全日本学生氷上選手権(以下、インカレ)の勝者に。最高の舞台で今回の敗北のリベンジに期待が高まる。 9月2日から約3ヵ月の長期間にわたって行われた秋リーグ。ほぼ毎週末試合が行われ、東洋大の2戦以外全てに勝利した。「長い間本当によく選手が体調管理やモチベーションを維持してくれた」(中村直樹監督)。中村監督がそう振り返る秋リーグを最後まで戦い抜くことができた原動力。それは「秋リーグの残り試合が少なくなるにつれて4年生が最後だと感じてきて、どうしても優勝で終わりたかった」(DF村社海莉・文2=埼玉栄)という熱い思いであった。そしてその思いは「後輩が『自分が勝利に導くんだ』という気持ちでプレーしてくれた」(丸山)と4年生にも確実に伝わっていた。試合ごとにヒーローが入れ代わる“全員ホッケー〟で着実に勝利を重ねた明大。選手たちの勝利に懸ける思いは秋リーグ優勝という最高のかたちで実を結んだ。 さらに試合後に行われた表彰式では5人がベスト6に選出、さらに井口が大会MVPを獲得するなど春リーグから飛躍を遂げた。そして12月には社会人チームも参加する全日本選手権や大学日本一を決めるインカレなど今後も紫紺の戦いは続く。「全日本選手権では強いチームと対戦するのでどこまで自分たちが勝負できるかを確認して、インカレは絶対に負けられないのでこれから練習していく」(FW三浦稜介・政経4=駒大苫小牧)。常勝明治の名の下に今後のさらなる活躍に期待が高まる。 [原田青空] 試合後のコメント中村監督――春リーグなど悔しい結果が続いていましたが、どのようなことを意識してチームを仕上げましたか。「昨年度から試合ごとに課題を出していました。それを選手が理解することでチームを統一させ、解決に向かっていくことが良い結果になっていると思います。そのため他大学に負けることなく、セカンドリーグ、ファイナルリーグを勝ち進めたのではないでしょうか」 丸山――胴上げをされた感想をお願いします。「今大会は自分個人としては何も結果を残せませんでした。大会期間中ずっとチームの優勝のことだけを考えてきて、試合の前日や試合前に4年目最後なのですごく緊張して苦しかったです。そのため、報われてとてもうれしかったです」 三浦――秋リーグを通して成長した点は何でしょうか。「個人的に成長したことは気持ちの部分です。お客さんが入る試合で緊張してしまって自分のプレーができなかったのですが、次第に試合の流れを引き寄せるプレーでチームに良い貢献ができたと思います」 GK中村柊志綺(政経4=北海道清水)――同い年のキーパーである佐藤選手(東洋大)を抑えベスト6を受賞されました。「セカンドリーグでは良いパフォーマンスができて、そこが評価されたと思います。しかし、まだ全然トータルで見て勝っているとは思っていないです。いつでも常に上を行けるように頑張りたいです」 FW大竹広記(営3=白樺学園)――インカレに向けて自身の意気込みをお願いします。「やはりチームの中で得点を取らなければならないセットにいるので、しっかり決めるところは決めて自分の長所であるハードワークでチームを優勝に導きたいと思います」井口――リーグ戦を通して一番印象的だった試合を教えてください。「東洋大戦です。秋リーグで1回だけ勝ちましたが、東洋大は宿敵のような感じがあるのでセカンドリーグで勝つことができて良かったと思い、印象に残ってます」 村社――秋リーグ優勝を果たしました。「春リーグを落としてしまって、秋リーグを取らないとインカレにも響くと思っていたので長い期間でしたが、しっかりと最終戦までチームとして勝利し続けて来れたことはすごくチームとして良い収穫になったと思います」 READ MORE -
法大下し4年ぶりリーグ制覇! 最終戦を前に決着/関東大学リーグ戦
アイスホッケー 2023.11.26ファイナルリーグ2戦目の相手は法大。この試合に勝てば優勝が決まるという状況の中、序盤からトップギアで攻め続ける。開始3分でFW大竹広記(営3=白樺学園)が先制点を挙げると、そのまま攻めの姿勢を崩さず。第2P中盤までで5点差と試合を決定付けた。4セット目まで全員が試合に出場し、昨年度から受け継いだ〝総合力〟を存分に発揮した明大。最終戦の東洋大との試合を前に、4年ぶり38度目の関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)優勝を手にした。 ◆9・2~11・26 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)▼対法大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)○明大8{2―0、3―1、3―1}2法大 「今まで全勝できていたので、全員が自信を持って余裕がある中で戦えた」(DF朝比奈大心・営1=埼玉栄)。セカンドリーグから唯一の全勝を貫いている明大。セカンドリーグ2位の東洋大が明大戦以外で勝ち点を落としたことが影響し、この試合に勝てば優勝が決まる。そのような期待と重圧を背負いながらも、序盤から法大を圧倒した。 「絶対に落とせない大事な試合だったので、立ち上がりからしっかり足を動かすことを意識した」(FW井口藍仁・商2=埼玉栄)。これまでは序盤の失点などで苦しい立ち上がりになることも多かったが、リーグ戦を通して徐々に克服。今試合ではスタートからルーズパックへの反応や味方のサポート、相手選手への寄せや戻りの速さなど、攻守を含め全ての面で法大を上回った。第1P開始3分には、コーナーからゴールへ仕掛けた井口のこぼれ球を大竹が流し込み先制。16分にもDF福田琉太(営2=白樺学園)のロングシュートから出たリバウンドを大竹が押し込み2連続ゴールで流れを引き寄せた。 第1Pは明大のシュート数20本に対し、法大は4本と一方的な展開となったものの、第2P序盤にFW丸山詳真主将が10分間、三浦が2分間のペナルティで退場。この試合初めてのピンチを背負う。それでも「チャンスだと思って上がったら、純門さん(FW亀本・文3=白樺学園)からのパスがいい所に来た」(朝比奈)とカウンターで朝比奈が追加点。主力FWが欠けた状態でも、ポジション関係なく得点を狙える〝総合力〟の高さを示した。その後はFW三浦稜介(政経4=駒大苫小牧)のノーマークやFW佐々木宥弥(政経3=武修館)のリバウンドゴールなどで5―0。第3Pも大竹の今大会2度目のハットトリックを含め、さらに3点を追加しランニングタイムへ。時計が止まらずに試合が進む中、ついに試合終了のブザーが鳴り4年ぶりとなる明大の優勝が決まった。 「あまり実感が湧かないけど、優勝できてうれしい」(三浦)。昨年度は惜しくも逃した秋リーグでの優勝を決め、選手たちからは笑みがこぼれた。しかし、4年ぶりの快挙にもかかわらず選手たちの喜びは控えめなものであった。「まだ東洋大戦が残っているので、全勝優勝できるように気持ちを切り替えて臨みたい」(朝比奈)。優勝は果たしたものの、最大のライバル・東洋大との最終戦を勝たずして王者は名乗れない。〝常勝明治〟とも言われた当時の面影が徐々に輪郭を帯びる今、最終戦を勝って最高の笑顔で締めくくることができるか。今後のチームを左右する分岐点に立たされている。 [倉田泰] 試合後のコメント三浦――ご自身のプレーはいかがでしたか。 「第1Pは足が重いというか、ふわふわしていてパックも手に付かなかったのでどうしようかと思ったんですけど、インターバルの間に気持ちを切り替えて第2P以降はいい感じで臨めたので、それが得点にもつながったのかなと思います」 ――最後は東洋大戦です。この前の勝利で手応えは感じましたか。 「手応えはあったといえばあったんですけど、実力的には東洋の方が全然上だと思っているので、セカンドリーグで勝ったからとはいえ気を抜かないで全勝優勝に向けていい試合ができたらなと思います」 小森佳介(文4=釧路江南)――試合前の緊張感はいかがでしたか。 「いつも通りにやったら勝てる相手だったし、キャプテンの丸山が少し緊張していたかなというくらいです」 ――優勝が決まってもあまり皆さんで喜んでいなかったのはなぜですか。 「翌日に東洋大戦があって全部終わってからみんなで喜ぶって感じなので、オンオフつけて終わったらみんなで騒ぎたいなと思います」 大竹――ハットトリックは意識していましたか。 「正直意識はしていたんですけどチームの勝利のことを優先していたので、意識しないようにはしていました。最後丸山さんと井口からパスがつながって、いい形でフリーでパスが来たので、あとはたたくだけで決めることができて良かったです」 ――東洋大戦に向けて意気込みをお願いします。 「東洋大戦は出だしや第1Pが大事だと思います。次も最初から足を動かして、第1Pは0―0か1―0で勝てたらいい流れになるのではと思います」 井口――チアや応援団がいたことについてはいかがでしたか。 「あまりアイスホッケーはそういう応援が来ないので、来てくれるだけでもうれしいなと思います」 ――優勝が決まった心境はいかがですか。 「昨年度の秋リーグを逃していて、そこをしっかり今年度優勝できたので良かったと思います」 朝比奈――ケガ明けで出られない試合が続いて、ベンチではどのように感じていましたか。 「かなり自分のプレーの質が落ちてしまったので、ベンチでドアマンなどできることを頑張ろうと思っていました。あとはプレーを見て学んで、いつでも出られる準備はしていました」 ――いきなり1セット目での起用についてはいかがでしたか。 「阿部さん(DF颯・法2=釧路江南)が退場した東洋戦の次の日に、出場停止になるかもと監督やコーチから聞いていたので、そこから準備はしていました」READ MORE
特集記事 SPECIAL
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【スケート部(アイスホッケー部門)】FACE OFF~アイスホッケーの新たなる挑戦~
昨年度、4年ぶりのインカレ王者に輝いた明大アイスホッケー部門。大学アイスホッケー界をけん引する存在である明大は、今年度も〝常勝明治〟の姿を見せられるか。本企画では、連覇を目指す選手たちの声をお届けする。READ MORE -
【スケート部(アイスホッケー部門)】FACE OFF
王者の真髄に触れる。近年揺れ動く日本アイスホッケー界にあって、大学ホッケーのトップをひた走る明大アイスホッケー部。彼らには今どんな景色が見えているのだろうか。本企画では、普段は語られることのない選手のリアルをお届けする。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
大正14年に創部されて以来、攻撃的なプレースタイルを武器に、長らく大学アイスホッケー界のトップを走り続けてきた。これまで日本学生氷上競技選手権で5連覇を1度、4連覇を2度達成し、最多優勝記録を保持している。さらに、春の関東大学選手権、秋の関東大学リーグ戦においても、最多の優勝回数を誇る。
アイスホッケーは〝氷上の格闘技〟とも呼ばれている非常に激しいスポーツだ。プレーのスピードが非常に速く、試合展開は目まぐるしく変わる。加えて、コンタクトプレーも多いため、選手は全身に防具を装着して試合に臨んでいる。