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仲俣ラストの滑走 涙の引退/全日本学生選手権(アルペン部門)
スキー 2020.02.26大会3日目はアルペン種目の回転が開催。おとといの大回転では大逆転で3位入賞を果たした仲俣一樹(文4=北部)だったが、今回は13位で入賞入りはかなわなかった。今回で人生最後の滑走。仲間に囲まれ、泣き笑いでラストを飾った。 ◆2・23~27 第93回全日本学生選手権(花輪スキー場他)▼1部男子 回転 仲俣――13位 内川――42位 野川――43位※深澤、松浦、島田は記録なし▼2部女子 回転※菅谷は記録なし 現役最後の試合は最初から攻めの滑りを貫いた。アルペン部門の最終競技である回転は、1本目を15位の46.22秒で折り返すと、2本目では46.72秒とし全体13位で終幕。半数以上が転倒する難しいコースにも物怖じせずに滑り切り、2本目で順位を二つ上げてみせた。おとといの逆転劇の再現とはならなかったが「悔いのないように」(仲俣)。4年間の思いを込めたラストを有言実行で締めくくった。滑り終えた後には多くの仲間から水をかけられ、もみくちゃに抱き合った。苦楽を共にした仲間からねぎらいの言葉をもらうと、自然に涙があふれた。「よくここまで復帰した」(仲俣)。ケガに悩まされた1年間。最後に流した涙には、その苦労が詰まっていた。 女子は今大会、明大唯一の一般部員である菅谷真悠子(営3=桐蔭学園)が参戦した。2本目の滑走で転倒し、滑り切ることはできなかったが「攻めた結果。納得している」(菅谷)と振り返った。 [中野拓土] 試合後のコメント仲俣――今日の試合の感想をお願いします。 「人生ラストのレースだったので悔いのないように滑りました。結果は13位でしたが、よくここまで復帰できたなと感じます」 菅谷――今日の試合を振り返っていかがですか。 「回転を今シーズン4日しか練習できていなくて不安でしたが、その割には良い滑りができたと思います。2本目はアウトしてしまいましたが、攻めた結果なので納得はしています」 ――インカレにはどのような目標で臨みましたか。 「大回転は入賞したかったですけど、今日の種目は練習できていなかったので20位以内には入れればいいなと思っていました」READ MORE -
クロスカントリー入賞者出ず 来年度に期待/全日本学生選手権(クロスカントリー部門)
スキー 2020.02.26毎年厳しい戦いを強いられるクロスカントリー部門。明大からは、昨年度10キロクラシカルで10位入賞を果たした渡邉万葉(政経3=中野立志館)を含め4人がエントリーするも、入賞者は出ずに終わった。 ◆2・23~27第93回全日本学生選手権(花輪スキー場他)▼1部男子 10キロフリー渡邉――13位杉田――43位糸乗――50位千野――62位▼1部男子 30キロクラシカル渡邉――26位杉田――32位糸乗――47位千野――61位 ジャンプ部門の勢いには乗れなかった。10キロフリーでは、渡邉が入賞圏内まであと20秒と惜しい結果に終わり、エントリー選手全員での巻き返しを図り、臨んだ30キロクラシカル。序盤は渡邉が先頭集団に位置づけ、快調の滑り出しを見せたが徐々に失速。「ペース配分がうまくいかず一定のペースで滑ってしまった」(渡邉)とその後逆転叶わず26位でゴールした。他の3人も結果は振るわず、今年度クロスカントリー部門は入賞者無しで終了した。 「悲観的には思っていない」(渡邉)。望む結果には至らなかったが、その目は前を向いていた。結果を出し続けることの難しさを痛感した渡邉は「周りはもっと練習して努力している」ことを再認識。この大会で得た経験を来年度への糧としたい。 4年生の糸乗佳太(商4=中野立志館)は今試合をもって引退となるが、渡邉をはじめ、努力家の杉田有生(文3=鶴来)、バイタリティーあふれる千野竜河(営1=飯山)ら主力になりうる選手もいる。来年度のインカレに向けて全員が練習を積み、成長した姿で再び鹿角の地に降り立つ。 [金内英大] 試合後のコメント渡邉 ――今日の競技の反省点をお聞かせください。 「テクニック面で課題がありましたね。雪のコンディション面でも難しいところはありましたけど、それは皆同じですので。総合優勝に貢献するという意味では、少し申し訳ないレースをしてしまいました」 ――クロスカントリー全体の反省点はありますか。 「総じて言うと弱いランナーで、発展途上ではあります。今回はトレーナーさんを呼ぶ機会があっていろいろ指導してくださって、みんな前よりは滑りもテクニックも格段に成長していたと思います」 ――4年生になるうえで、どうチームを支えていきたいですか。 「学年は違いますけど、違うなかでも皆が同じ方向を向いて、練習したり生活したりすることが総合優勝につながると思います。私生活とかは各セクション、特にランナーは見直していかないと貢献もできなければ目標も達成できないと思います」 ――この先の1年をどう過ごしていきたいですか。 「あと1年しかないので頑張っていきたいです。結果が良かろうが悪かろうがスキーが好きなので最後まで楽しんで終わりたいです」READ MORE -
アクシデントに泣く 厳しい2日目に/全日本学生選手権(コンバインド部門)
スキー 2020.02.26 大会2日目に行われたコンバインド。優勝候補の三ヶ田泰良主将(政経4=盛岡中央)がアクシデントもあり10位に終わるなど入賞者は2人のみに。総合優勝が遠のく2日目になってしまった。 ◆2・23~27 第93回全日本学生選手(花輪スキー場他)▼1部男子 コンバインド 松沢――4位 三ヶ田――10位 古谷――13位 永峯――17位 中村――19位 横川――23位 ▼2部女子 コンバインド 村上――1位 ジャンプ部門とクロスカントリー部門で行われるコンバインド。ジャンプで2位と好スタートを切った三ヶ田。ライバルとなる小林(慶大)、傳田(早大)からの逃げ切りを図る。「1周目で離してそこから自分のペースに」(三ヶ田)。しかし、後続との差を離して迎えた2周目にまさかのアクシデント。道具のトラブルにより転倒してしまい「3分以上ロスをしてしまった」(三ヶ田)と厳しい展開に。それでも近くにいたOBに板を借りてレースに復帰。最後まで前を追い続け「どうにかポイントを取るため死ぬ気で走った」(三ヶ田)となんとか入賞に滑り込んだ。 女子部門では村上優空(政経2=盛岡中央)が「いつもよりフォームが崩れなかった」と自身も納得の走りで優勝に輝いた。来シーズンは自身最大の目標である世界選手権出場に向けてさらなる飛躍を誓った。 来年度に向けて期待の選手も現れた。松沢大翔(政経1=白馬)はクロスカントリーで1位に輝くなど明大トップの4位入賞。「今後につながる理想の結果」(松沢)と来年度に向けて手ごたえを感じる大会となった。 [入野祐太] 試合後のコメント三ヶ田――試合を振り返っていかがですか。 「なんとも言えない悔しい試合になりました」 ――アクシデントがなければという自信はありましたか。 「そうですね、転ぶまでは後ろとの差を離していましたし、タラレバになってしまいますが、自信はありました」 村上――今後に向けた課題はインカレを通して学びましたか。 「ジャンプはもっと飛べるようにしていかないといけないですし、走る方ももっと速く走れるようにどっちももっと頑張らないとダメだなと思いました」 松沢――次のインカレに向けてどう過ごしていきますか。 「ジャンプもクロスカントリーも修正点はあるので、そこは技術力を向上させていきたいです。春から2年生になるのでお手本になる人になりたいです」READ MORE -
永峯が準V! 入賞5人で好発進/全日本学生選手権(ジャンプ部門)
スキー 2020.02.25競技初日に行われたスペシャルジャンプ。永峯寿樹(政経4=飯山)、三ヶ田泰良主将(政経4=盛岡中央)がそれぞれ2、3位に入るなど計5人が入賞し、総合優勝に向けて好スタートを切った。 ◆2・23~27 第93回全日本学生選手(花輪スキー場他)▼1部男子スペシャルジャンプ 永峯――2位 三ヶ田――3位 中村――4位 栗田――6位 松沢――10位 渡部――17位 しっかりと期待に応えた。下級生の頃から結果を残してきた4年生が迎える最後のインカレ。「全部が良いジャンプ」(永峯)。「ジャンプがそろえられた」(三ヶ田)とそれぞれが持っている力を発揮し、両名共に表彰台入り。また中村優斗(営4=長野県立飯山)も「ベストのジャンプが飛べた」と見事4位に輝いた。 先日行われた国体で3位に輝いた永峯。「ジャンプをそろえられなかった」と振り返るが世界で戦う選手たちに善戦。「インカレに向けて自信になった」。勢いのままに迎えた今大会では自信をつけることで今シーズン苦しんできた、メンタルの部分での成長を見せた。 女子選手もしっかりと結果を残した。村上優空(政経2=盛岡中央)は女子2部、ミディアムヒルで2位に輝いた。それでも「点数よりも内容」(村上)。明日以降の試合に向けてしっかり反省することを忘れない。 大会2日目はコンバインド部門が開かれる。昨年度多くの入賞を果たしたこの競技。初日の勢いをつなげるためにも「明日は優勝したい」(三ヶ田)と意気込む。総合優勝を目指して、高得点を狙う。 [入野祐太] 試合後のコメント三ヶ田――試合を振り返っていかがですか。 「結果からしたら上出来というか出来過ぎたところがあるかなと思いますが、ジャンプが2本ともそろえられたので良かったかなと思います」 永峯――2位という結果についてはどう捉えていますか。 「本当に良いジャンプをして、2本そろえられてそれはかなり自分の中で評価していますが、何せ運がなかったのでぶつけどころがなく悔しいです」 中村――メダルまで4.3点届きませんでしたが、どこに差を感じましたか。 「いろいろ条件等はありましたけど、1本1本飛べないと意味がないと思っているので自分の実力不足と受け止めて今後の練習に励みたいと思います」 村上――明日に向けての意気込みをお願いします。 「明日はしっかりと良いジャンプして自分の走りを慌てないで、しっかり走りたいと思います」READ MORE -
仲俣 3位入賞で流れをつくる/全日本学生選手権(アルペン部門)
スキー 2020.02.25 今年のアルペンも快調な滑り出しを見せた明大スキー部。仲俣一樹(文4=北部)が最後のインカレで大回転3位を獲得し表彰台に立った。ジャンプ部門での好成績もあって明大は総合3位で初日を終了。勢いをつかむことに成功した。 ◆2・23〜27 第93回全日本学生選手権(花輪スキー場他)▼1部男子 大回転 仲俣――3位 野川――44位 深澤――53位※内川、島田、松浦は棄権▼2部女子 大回転 菅谷――15位 2回の合計タイムで順位を競うアルペン種目。「守り気味な滑りをしてしまった」(仲俣)。仲俣の1回目は55.47秒で16位とやや不安を残す結果となった。「2本目はイメージを切り替えて滑った」(仲俣)と攻めの滑りに切り替え2回目をスタート。コース上部ではイメージ通りの滑りができたものの「最後の斜面でミスをしてしまった」(仲俣)とゴール後に懸念を残した。それでも前半の攻めが功を奏し2本目の滑走はトップで巻き返した。 全ての選手が滑り終え、3位で表彰台に上がることが決まった仲俣。16位からの大逆転劇に「ジャンプ部門のみんなが喜んでくれて、とてもうれしかった」(仲俣)。仲間の笑顔を見て喜びは爆発。その手にメダルを持ちながら、初日が幕を閉じた。 まだまだインカレは始まったばかり。この後には総合点数を大きく左右するコンバインドも控えている。悲願の総合優勝達成のためにはクロスカントリーでの入賞も必要だ。仲俣もまだアルペンの回転を控える。油断せず万全を期してインカレを戦い抜く。 [金内英大] 試合後のコメント仲俣 ――今日の結果が出た時のお気持ちをお聞かせください。 「うれしいというよりはびっくりでした。まさかここまで上がれるとは思っていなかったです」 ――コンディションはいかがでしたか。「合宿の疲れもありましたが、トレーナーの方にマッサージもしっかりやってもらったので、コンディション的には良い状態で臨めたのではないかと思います」 ――明後日のアルペンへの意気込みをお願いします。「明後日が最後なので自分にとって最高のパフォーマンスができたらいいなと思っています」READ MORE -
丸山が2位入賞 強者ぞろいのなか奮闘を見せる/妙高サマージャンプ
スキー 2019.09.01毎年名高い選手たちが参加する妙高サマージャンプ。今年も葛西紀明(土屋ホーム)や高梨沙羅(クラレ)をはじめとするスキージャンプ界のレジェンド達が出場。その中で明大は丸山希(政経3=飯山)が高梨沙羅に次いで女子2位に輝いた。 ◆9・1(妙高高原赤倉シャンツェ)▼成年の部 男子 渡部――31位 三ヶ田――39位 横川――49位 古谷――62位※中村は棄権▼女子 丸山――2位 ジャンプの飛距離と空中姿勢・安定性・着地姿勢を審査する飛型点の合計で競い合うスキージャンプ。今大会では男子は上位30位のみ2本目を飛ぶことができる。前回の全日本学生選手権で活躍した三ヶ田泰良主将(政経4=盛岡中央)は「いいジャンプはできなかった」(三ヶ田)と2本目に進むことができなかった。渡部大輝(政経4=猪苗代)が「1本目は風に助けられた」(渡部)と2本目に駒を進めるも「残念なジャンプをしてしまった」(渡部)。結果は31位と満足のいく結果にはならなかった。 女子の部では1本目に丸山が85メートルの好ジャンプを見せ、2本目ではこれを上回る89メートルを記録。「自分の満足のいくジャンプがそろえられた」(丸山)と数々の世界大会で結果を残してきた伊藤有希(土屋ホーム)を抑え、2位を獲得。「ようやく国内大会でも勝てたので嬉しいです」(丸山)。選手として大きく成長し、世界の舞台で活躍する丸山。合宿終了後は10月までノルウェーで実力を磨き、帰国後に明大スキー部でもさらなる活躍を見せる。 これからいよいよシーズンに入る。2月に行われるインカレでは毎年上位入賞は果たすも、上位校との点数差が埋まらない明大。各々が弱点を克服してさらに進歩し、2月に最高の力で大会に挑む。 [金内英大] 試合後のコメント丸山 ――今日の試合での目標は何でしたか。 「自分の満足のいくジャンプを2本そろえる気持ちで今日、ここに来ました」 ――今後の意気込みをお願いします。 「昨年ワールドカップでトップ10に入れていないので、まずはトップ10に入ることと、昨年ワールドカップを回らせていただいたので昨年以上の成績が残せるように一戦一戦やりたいです」 渡部――インカレに向けてはどのような練習していきますか。 「今の課題を克服するだけでもかなり良い位置には行けると思っているので、飛び出してすぐ空中姿勢に移行せずに真上に立つ練習をこれからもっとやって、次のステップに進んでいきたいです」 三ヶ田――チームとしてはどういった状態ですか。 「今ちょうど明治のスキー部で合宿をしています。個々で練習してきたことを合宿で結集させて、インカレ総合優勝に向けチーム一丸となってモチベーションを上げていきたいです」 READ MORE -
10キロクラシカルで意地の10位入賞 渡邉が成長見せる/全日本学生選手権
スキー 2019.02.22最終日を前にして行なわれたクロスカントリー部門の10キロクラシカル。明大からは3人が出場し、渡邉万葉(政経2=中野立志館)が10位入賞を果たした。◆1・30~2・23 第92回全日本学生選手権(野沢温泉スキー場他)▼1部男子10キロクラシカル 渡邉――10位 杉田――39位 糸乘――45位 計画通りの走りだった。「スタートの順番がとても良い」と9番スタートに少しの自信があった渡邉。76人のランナーが登録される中、早いスタートの方が雪質は良好。さらに「前後が自分と同じ、またはそれ以上の選手」と15秒前にスタートする選手をペースメーカーにした。「1周目で前に追い付いて、2周目で追い抜く」。そのプラン通り2キロ地点で後ろにつけると2周目で追い抜くことに成功。そのままフィニッシュまで流れを維持し、11位の選手とわずか0.4秒差で10位に入り込んだ。 全国中学校大会で優勝経験もある渡邉だが、スキーを始めた理由は意外にも悔しさからだった。それは小学1年次に校内対抗のスキー大会。「女の子にも敵わず、真の意味で校内ビリになった」。そこから本格的にスキーを始めるも小学時代は満足のいく結果が出せず。しかし中学2年次に日本一を経験したことで「勝つ難しさを知った。スキーにのめり込めるようになれた」。昨年は同種目で27位だが今年は10位。悔しさを糧に成長できるのもまた渡邉の能力の一つ。クロスカントリー部門でポイントをもぎ取った男の学生スキーは残り2年。さらなる成長に期待だ。 [坂田和徳] 試合後のコメント 渡邉――本日の結果を振り返っての感想をお願いします。 「皆さん、すごい応援してくださって、その力もあってしっかり実力出し切れたのかなというのが1番感じたことですね」 ――課題は何か見つかりましたか。 「今日のレースを振り返ってみると、確かにプラン通りではあったんですが最後1キロくらいから下りが多いコースで、そこでまだ攻めきれていない部分があって、仮に5秒くらい早かったら6番、7番は全然いける位置だったのでそこの詰めの甘さがありますね」 ――長期的な目標と意気込みをお願いします。 「とにかく、ケガしないでスキーを楽しめればいいかなと思っています。また楽しんでやってそれが結果につながればいいことだと思うので、今回入賞できましたけどこれを励みにバネにして来年はもっといい順位を取りたいと思っています」 READ MORE -
関口あっぱれ 最後のインカレで3種目入賞!/全日本学生選手権(アルペン部門)
スキー 2019.02.22近年アルペン部門は表彰台から遠のいている中、一石を投じた。アルペンのエース・関口快(政経4=白馬)がスーパー大回転で3位になると、さらにインカレ初日の大回転では5位入賞。アルペン最終種目の回転も9位入賞を果たし、1人で16点ものポイントを獲得した。◆1・30~2・23 第92回全日本学生選手権(野沢温泉スキー場他)▼1部男子スーパー大回転関口――3位松浦――17位佐藤優――44位内川――50位野川――56位山口――64位▼1部男子大回転関口――5位松浦――17位野川――39位佐藤優――47位※内川は記録なし▼1部男子回転関口――9位山口――30位※佐藤優、松浦、野川、内川は記録なし エースの活躍ぶりは凄まじかった。関口にとって1番の苦手種目だったスーパー大回転。「10番台に入ればオーケー」(関口)。そんな中で予想外の3位。次の種目に向けて勢いよくスタートダッシュを切ると、2種目の大回転では得意種目なこともあって着実に5位入賞を果たした。 しかし、大活躍とは裏腹に大きなプレッシャーものしかかる。OBたちから3種目入賞やさらなるポイントへの声援を受けると緊張に襲われた。そんな中で臨んだアルペン最終種目の回転。心の支えになったのはチームメートの存在だ。「ポイントを取ってくるから、皆は転んでもあきらめるな」(関口)と伝えると、それを皆が実行した。同じく回転に出場した山口晃(営4=日大山形)も途中で転ぶも、粘り完走。2本目に一緒に滑ることができ、「気が楽になる」(関口)とプレッシャーがやわらいだ。その宣言通りに約束通り関口は9位入賞につながった。(写真:大回転で5位入賞を果たした関口) 今年はコンバインド部門だけでなく、エース・関口の活躍でアルペン部門もチームに大きく貢献した。今年のインカレで関口は引退となるが、来年になってもアルペン部門へ期待したい。[内田朝]試合後のコメント関口――スーパー大回転は得意ではないのですか。 「全然スーパー大回転は想定外でしたね。全然無理だろうって思っていて、でもなんか10数番に行ければオーケーって思っていたらそしたら3番のタイムで。一番得意なのは大回転ですよ」――社会人になって、コーチや監督をするとおっしゃっていました。 「そうですね。すぐにとは言わないですけど、まあ自分である程度社会を見て稼げるようになっていったら、コーチになろうかと思っています」――誰かのために頑張ったとかいうことはありますか。 「誰かのためというよりは自分が頑張るからこそ誰かのために、要するにその誰かは明治のためであるのかなっていうふうに思います」READ MORE -
入賞者4人も1、2位奪えず 三ヶ田の3位が明大トップ/全日本学生選手権(コンバインド部門)
スキー 2019.02.22明大からは昨年度準優勝の三ヶ田泰良(政経3=盛岡中央)、さらに一昨年に優勝経験のある永峯寿樹(政経3=飯山北)ら計6人が出場し、4人が入賞した。 ◆2・19~23 第92回全日本学生選手権(野沢温泉スキー場他)▼1部男子コンバインド 三ヶ田――3位 永峯――5位 佐藤瑶――6位 村本――7位 古谷――11位渡部――21位 早大コンビの壁に阻まれた。三ヶ田はジャンプで上位に付け、クロスカントリーで粘り勝つプランを描いていた。しかし前半のジャンプでは5位。「少し引き離されてしまった」。クロスカントリーでは「切り替えて」と前半こそ、前を走る2人を抜き去る走りを見せるも、後半に粘りが足りず。「1番のライバル」だと位置づける山本涼太や慱田英郁ら早大勢の優勝争いに介入することもできなかった。3位という結果に対し、今後は「あいつらには負けない」と悔しさを滲ませ、さらなる飛躍を誓った。(写真:早大の傳田を追走する三ヶ田) 一方で収穫もあった。明大からは6人が出場した当試合。三ヶ田に続き5位に永峯、6、7位争いを佐藤瑶(政経4=新井)と村本直樹(商4=長野県公立飯山)がするなど、4人が入賞入りを果たした。これで学校対抗得点は東海大に並び3位に。大会4日目のクロスカントリーでポイントを奪取し、さらに順位を上げる。 [中野拓土] 試合後のコメント三ヶ田――ジャンプの調子はどうでしたか。「シミュレーションの感じは悪くなかったので調子自体は悪くなかったのですが、ジャンプ台にうまく合わせられなかったと思います」 ――クロスカントリーは5番目の出発でしたが、焦りはありましたか。「速い人が前に2人いたので焦りはありましたけど粘って走るだけだなという意識に切り替えてスタートしました」 ――クロスカントリーで盛り返せた部分はありますか。「前にいる傳田にとりあえず追いつこうと思って前半から飛ばして3周目あたりでかなり先頭に近づいたのでそこまでは良いレース展開だったと思います」 永峯――5位という結果を受けての気持ちを教えてください。「今までの感じだと10位にも入れないような走りをシーズンの最初からしていたので、5位という結果は嬉しいですね」 ――見つかった課題などはありますか。「1、2位の選手のスピードをまず出せなかった。付いていくことすらできなかったのでそこを付いていけるように筋力アップ、スピードアップするフォームを作って改善していきたいです」READ MORE -
ラストインカレで魅せた! 村本が自己最高の3位/全日本学生選手権(ジャンプ部門)
スキー 2019.02.21大会2日目に行われたスペシャルジャンプでは村本直樹(商4=長野県公立飯山)が3位で表彰台入り。永峯寿樹(政経3=飯山)、三ヶ田泰良(政経3=盛岡中央)がそれぞれ4位、10位に入る活躍を見せるなど計3人が入賞した。◆2・19~23 第92回全日本学生選手(野沢温泉スキー場他)▼1部男子スペシャルジャンプ 村本――3位 永峯――4位 三ヶ田――10位 栗田――12位 佐藤瑶――15位 渡部――16位 最後のインカレで初の表彰台を勝ち取った。「(野沢のジャンプ台は)助走路が特殊で、走路の状況が悪いと余計なことを考える選手が多い」(村本)。しかし村本は「やれることをやれば」と1本目でトップと2点差の3位に付ける跳躍を見せる。2本目も飛距離こそ伸びなかったものの、安定したジャンプで自己最高の3位に輝いた。本来は緊張する性格。だがこの日は「自分の納得のいく結果を」とジャンプ前には紫紺の歌を聞き、士気をあげるなど、集中力を高めたことが功を奏した。「インカレは特別な思いを寄せる大会」と村本。引退試合となるコンバイン部門でも意地を見せる。(写真:集中したジャンプで3位入賞を果たした村本)大会3日目は昨年度3位の永峯や国体のコンバイン部門で優勝を飾った三ヶ田などが出場し、表彰入りが期待される。上位を狙うにはジャンプでの好成績が必須条件とどの選手も口にする。その言葉通り先手必勝で明大勢が上位を独占し、高得点を狙う。[中野拓土]試合後のコメント村本――精神面でのコンディションは整っていましたか。 「三ヶ田の国体優勝だったり永峯の復帰であったり、みんなが頑張っていることを知っていたのでそれが支えになりました。この仲間がポイントを取ってくれるという安心感があったので自分に集中できました」――表彰台に立たれて1番感謝の気持ちを伝えたい人は誰ですか。 「高校時代に教えてもらっていた先生ですね。スキーに対して本気で取り組めるように本気で指導してくださったのでその人の前でいいジャンプができたのは嬉しかったです」永峯――今日の試合を振り返ってみて感想をお願いします。 「内容は悪かった方ですが、今に自分に出せるジャンプの中では平均的なジャンプでした」――昨シーズンから今シーズンにかけて取り組んできた部分はありますか。 「コンバインドで走る方が弱かったのでクロスカントリーのタイムを上げるために練習強度や食事に気を付けてやってきました」三ヶ田――明日のコンバインドのプランと意気込みをお願いします。 「ジャンプで上位に付けて最後まで粘って勝ちきるという感じですね。調子は上がってきているのであとは勝つだけかなと思います」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
スキー部は1925年に創設されて以降、全日本学生選手権(インカレ)で幾度となく、総合優勝を遂げてきた。また、札幌五輪で冬季五輪史上日本人初の金メダリストとなった笠谷幸生氏(昭42営卒)をはじめ4名の五輪メダリストを輩出している名門だ。ジャンプ、コンバインド、アルペン、クロスカントリーの4部門で構成され、特にジャンプ、コンバインドの2部門は大学スキー界トップクラスの選手層を誇る。ソチ五輪の複合で日本代表監督を務めた成田収平総監督(昭62政経卒)の指導の下、インカレでの総合優勝を目指し練習に励んでいる。