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実戦で互いを磨く/合同スパーリング
ボクシング全日本アマチュア選手権も終了し、来春の関東大学2部リーグ戦まで公式戦がない明治。実戦感覚が鈍らないように、近畿大学2部リーグ戦で上位にある関西学大を招いて合同スパーリングが行われ、各選手が課題発見や克服の機会とした。 「たまにしかできない実戦練習こそ大事。選手たちは集中してよくやっていた」と丹下監督。スパーリングで関西学大は1年生を多く起用。勢いのよさで明治の選手が押し込まれる場面も見られた。しかし、各選手が持つ課題に取り組むため積極的に前へ出て手を出し続けた。スパーリング後は合同で練習。明治の選手が関西学大の選手へアドバイスを送ったりと交流も盛んに行なわれた。 「スパーリングをすることで課題が見つかる。選手たちも気持ちでやっている分だけよくなっている」(丹下監督)と手ごたえをつかんでいるようだった。スパーリング後のコメント丹下監督「外の大学とスパーリングをやると課題が見つかる。坂田、工藤は上級生らしくしっかりとやっていた。友松も自分らしくよく頑張っていた。今回若いOBが来てくれたことにも感謝したい」安川コーチ「木谷が抜けて戦力がどうなるかと思ったが、調子はいい。みんな伸びてきている」西尾コーチ「選手それぞれにあった課題をみんなしっかりこなしていてよかった。関西学大の選手には気持ちの強さが出ていた。明治にも気持ちの強さがほしい。木谷ら強い選手が抜けた戦力は練習量でカバーしていく」木谷「今回スパーリングに参加したのは、相手の力を引き出させるため。普段から田河や友松にも同様のことをしている。2人ともまだまだ発展途上だけど、愛着のある後輩なのでこれからもボクシング場に顔を出して指導していきたい」坂田主将「関西学大の選手はほとんどが一般入部で、それでいて一生懸命頑張っているから自分たちにも刺激になった。明治は推薦入学者がほとんどで推薦入学した選手はもっと頑張れるはず。10月から実戦形式のスパーリングをしていていい成果が出つつある。もっと自信をもってやれる」工藤「出だしは相手のパンチが見えなくて、徐々に立て直していった。しかし全体的にパワー負けしていた。パワーをつけるという課題が見つかった」金原「昨年苦戦した相手とスパーリングをしたが、やはり強かった。1回1回の練習、スパーリングを大事にしていきたい」伊達「ガチガチに緊張しすぎてしまった。リングサイドからも『動きが硬い』と言われてしまったので楽な気持ちでやりたい。強い選手は要所で攻めるボクシングをしているので自分もやわらかいボクシングをしていく」有賀氏「2年ぶりにスパーリングをして疲れた。明治を見たところ戦力は落ちるだろうが、練習をしっかりすれば勝てるので頑張ってほしい」一原関西学大監督「明治の選手は高校時代からキャリアを残していてしっかりとしたボクシングをしている。練習などを見ても見習うところはある。何をするにも練習すれば必ず結果につながる。全部をやれとは言わないがそのうち一つでもできれば人間として成長する。うちがリーグ戦で負けるのには何か理由があるから、それを強いチームに教えてもらう。今後も明治と関西学院のOB同士でつながりがあればきっかけづくりにもなるし、また高校生にもどんどんアピールしていきたい」READ MORE -
木谷、有終の美飾れず/全日本アマチュア選手権
ボクシング「タイトルをとる」(木谷)と気合十分で臨んだ全日本アマチュア選手権。しかし、結果は初戦の2回戦で強豪の前に屈し、悲願の初タイトル獲得はならなかった。 これまで木谷は相手に対し先制攻撃を仕掛け、後半の相手の粘りをかわして勝利するどこか消極的なボクシングを展開していた。しかし、先月行われた国体での準決勝。高校時代6冠を達成している井岡(東農大)に敗れたことで「守って勝つボクシングが勝つボクシングだと履き違えていた」(木谷)ことに気づく。そこで「多少のリスクを背負ってでも相手を全力で倒す」(木谷)積極的なボクシングへ転換を遂げる。相手の試合をビデオで見て研究や、メンタル面の充実もはかった木谷。大会前、丹下監督とのミット打ちで、一発一発が重くそして連続で手を出す練習をするなど悲願の初タイトル獲得へ十分な準備をしてきた。さらに「誰が相手でも食ってやる」と木谷は気持ちの面でも大きな変化を見せた。 そして迎えた今大会。初戦の相手は林田(駒大)だ。試合は1ラウンドから互いが打ち合う展開に。林田の強打にも木谷は臆せず前へ出るボクシングでこれまでと違う戦い方を見せる。2、3ラウンドは木谷の前へ出るボクシングが有効になり始め、ボディ、ストレートと確実に林田をとらえ優勢で試合を進める。4ラウンドは林田の粘りに合うも木谷は最後まで恐れず積極的に手を出し続けた。両者の勝利への必死の戦いに観客も息をのんだ。試合は最後まで決着がつかず判定に持ち込まれた。勝利の凱歌(がいか)はどちらに上がるのか。レフェリーは林田の手を挙げた。スコアは19-18、わずか1点差の敗戦だった。この結果、木谷の最後のタイトル挑戦はわずか4ラウンド8分間で終わりを告げた。あまりにも早すぎる初戦敗退。リングを降りた木谷は、悔しさのあまり泣き崩れた。 試合後、木谷は「これまで守って勝つボクシングでどこか不満が残る試合をしていた。でも今回ずっと攻め続けたボクシングで結果は負けたけどいいボクシングをした」と敗戦にも満足していた。すでに新しく坂田主将(情コミ3)が、チームを引っ張っている明大ボクシング部。木谷は「自分たちの代よりもいろいろなトレーニング方法を試していて来年が楽しみ」と果たせなかった関東大学1部リーグ戦昇格を後輩に託した。[河合直樹]試合後のコメント木谷「これまでと違って試合全体を通して攻めることができたことに後悔はしていない。『最後の大会だから』というのではなく後悔のない試合をしたいと思っていた。相手が強いことは分かっていたし全力で相手を攻めた。あそこでやっていたら勝てたのにと言うのは良くないけど、やっぱり悔しい」丹下監督「木谷はこれまでやってきた中で一番いい試合をした。正直1点差の決め手となったものが何かはわからない。これまでと違って普段やらないような動きを見せていたし、攻められても相手によく食らいついていた。本人は後悔してないとは言っているがやっぱりどこかで後悔はしているんじゃないかな」西尾コーチ「1ラウンドはほぼ互角の展開で、2、3ラウンドは本来のボクシングをした木谷が取ったと思った。4ラウンドは打たれる場面もあったけど、逃げ切ったと思った。1点差で負けた原因がわからない」READ MORE -
わずか1点差…木谷、判定に泣く
ボクシング初戦、強豪の林田(駒大)と対戦した木谷。互角の展開となり試合は判定へ。木谷はわずか1点差で敗れ、有終の美を飾ることはできなかった。READ MORE -
竹中、価値ある国体準優勝/国民体育大会
ボクシング地方予選から勝ち上がった精鋭が集まった本大会。その中で竹中は順調に勝ちあがり、強豪との戦いを勝ち抜き準優勝をつかみとった。 本学から出場の選手で始めに登場したのは木谷主将。互角の試合展開だったが、ポイントで大差がつき周囲も本人も納得いかない敗戦だった。続く竹中は、終始手数で相手を圧倒し、RSC勝ちで初戦突破。最後に登場した中島は中盤まで拮抗した戦いだったが、終盤に相手に手数で押され、判定負けを喫した。 残った竹中は続く準々決勝も判定勝ちを収め、迎えた準決勝の相手は昨年の同階級優勝者の笹原(法大OB)。過去にも2度対戦歴があるが、どちらも竹中は敗れている。しかし、この試合では序盤から果敢な攻めを見せ、竹中のペースで試合が進む。迎えた最終ラウンドに、笹原に猛攻を許し我慢の戦いとなったが、ポイント差で逃げ切り見事決勝へ駒を進めた。 惜しくも決勝では敗れたものの、昨年の国体優勝者を破っての準優勝は竹中にとって非常に収穫のある結果となった。大学4年間、果たすことの無かった初タイトル獲得。有終の美を飾るためにも、11月に行われる全日本での制覇を期待したい。READ MORE -
木谷が3位入賞!鈴木、伊達は悔しい結果に/国民体育大会
ボクシングチームとして戦うリーグ戦を3位で終え、後期は個人として頂点を狙う国体、全日本アマチュア選手権が続く。まず各ブロック予選を勝ち上がった強豪たちが集う国民体育大会で、木谷(法4)が3位入賞を果たした。一方、大学生となって初めての出場となった鈴木(文2)、伊達(政経2)は共に悔しい結果となった。 昨年の国体では悔しい1回戦敗退に終わった木谷。あれから1年、木谷は実績を引っさげて国体の舞台に戻ってきた。昨年の国体後に行われた全日本アマチュア選手権で3位入賞を果たし、確実に実績を積み重ねてきた。2回戦から登場した木谷の相手は関東大学2部リーグ戦でも戦った草ノ瀬(日体大)。試合は終始、木谷の優勢で進みRSC勝ちで完勝。続く準決勝の相手は、昨年の同階級国体王者・井岡(東農大)。開始直後はお互いの戦法をうかがう両者だったが、井岡が次第に正確なパンチを放ち始める。中盤以降は徐々に王者・井岡が本領を発揮し、木谷はダウンを取られてしまう。その後も盛り返そうとしたものの、井岡の試合運びのうまさが木谷を上回りRSC負けを喫した。しかし、昨年の1回戦敗退から大きく成長を見せた3位入賞だった。 一方、大学生となって初めて出場した鈴木(文2)と伊達(政経2)。「王者になる」と宣言した鈴木は、初戦に関東大学1部リーグ戦で戦う優勝候補の一角・牛山(拓大)と対戦。序盤から積極的に攻撃を仕掛けていった鈴木だったが、終盤牛山の粘りに苦しめられた。互角の勝負を演じ判定に持ち込まれた両者だったが、レフェリーは鈴木の手を挙げ勝利、試合後に涙が出るほどのうれしい勝利となった。鈴木はその後、波に乗るかと思われたが、準々決勝の相手・及川(中大)の強打に屈した。 フェザー級に出場した伊達のマッチ直前には常陸宮両殿下がご来場、両殿下ご観戦の中で試合が行われた。相手・上林(日大)はかつて高校時代に国体を制した強豪。試合は一方的な展開に持ち込まれ1回RSC負けの悔しい結果に終わった。 個人の力が問われた今大会。本学から出場した3人にとって収穫多きものとなったに違いない。木谷は11月に行われる全日本アマチュア選手権にも出場するが、今大会で多くの課題を見つけることができたはずだ。今回木谷を破った井岡ら強豪たちと今度はアマチュア日本一をかけての戦いを繰り広げる。[河合直樹]◆今大会の戦績◆木谷(ライトフライ級・愛知県)回戦相手結果3回戦草ノ瀬(日体大・鹿児島県)○2R2分9秒RSC準決勝井岡(東農大・大阪府)●3R1分7秒RSC鈴木(バンタム級・茨城県)回戦相手結果2回戦牛山(拓大・千葉県)○判定(16-9)3回戦及川(中大・岩手県)●3R1分7秒RSC伊達(フェザー級・茨城県)回戦相手結果2回戦上林(日大・広島県)●1R2分40秒RSCREAD MORE -
木谷、王者に惜敗/国民体育大会
ボクシング事実上の決勝戦と見越された準決勝。今日勝てば初タイトルも狙えた木谷だったが、同じく優勝候補の井岡(東農大)にほぼ互角ともとれる戦いを演じながらも惜しくも3回RSC負け。決勝進出を逃した。READ MORE -
木谷、準決勝へ/国民体育大会
ボクシング鈴木は及川(中大)に惜しくも敗れ、準決勝進出はならなかった。一方、木谷は草ノ瀬(日体大)に貫禄を見せつけ勝利。明日、決勝進出をかけて昨年王者・井岡(東農大)と対戦する。READ MORE -
鈴木、準々決勝へ/国民体育大会
ボクシング鈴木は優勝候補の一角である牛山(拓大)に勝利。しかし伊達は1回RSC負けという結果に終わり、両者明暗が分かれた。READ MORE -
スパーリングで個々の力が激突/合同スパーリング
ボクシングリーグ最終戦を1週間後に控えた本学。この日は3部に所属する慶大を迎えてのスパーリングが行われた。個々の力が互いに発揮され、白熱したスパーリングとなった。 本学が所属する2部は7人制で行われるが、個人の調整の出来次第が勝敗に大きく関わってくる。そのため、本学は試合のない週を利用して積極的にスパーリングを行っている。試合に向けて常に状態をベストなものにするためだ。この日スパーリングを行った慶大も、チームとしては3部に所属するが、個々の力は2部の選手と劣らないほどの実力を見せていた。スパーリングでは、本学の選手同士のものも組まれた。すべてはリーグ最終戦勝利のため。手加減はみじんも感じられなかった。 スパーリング終了後、本学の選手たちはスパーリングの疲れも見せず、気合いの入った掛け声とともに通常練習を行い汗を流した。圧巻は2人1組になって交互にサンドバッグを30秒間打ち続ける練習だ。これを4回行い、選手はパートナーが抑えるサンドバッグを無心で打ち続けた。まるで嵐のような4分間だった。 1週間後に控えるリーグ最終戦の相手・中大は、昨年まで1部に所属していた強豪。本学のリーグ優勝はなくなってしまったものの、上位の成績で終わるためには負けられない試合になる。試合後のコメント丹下監督「相手選手も強かった。中大に勝利して2位で終わりたい」。伊達「スパーリングは全然ダメだった。やっている最中に気を抜いてしまうところを注意されてしまった。試合でダメだった点を克服するのがスパーリング。1戦1戦良くなってきているので、最終戦はなんとか勝ちたい」。~第61回関東大学2部リーグ戦~◆7・12 対中大戦(後楽園ホール)アクセス:JR中央線水道橋駅から徒歩5分応援よろしくお願いします!READ MORE -
下位相手に大苦戦もなんとか勝利/関東大学2部リーグ戦
ボクシング今試合の前に行われた大東大と中大の試合で大東大が優勝を決め、事実上の消化試合となってしまった本学。しかし消化試合とはいえ、現在下位に沈んでいる平成国際大相手に敗北は許されない。 木谷主将(法4)が不戦勝となり星1つ有利となった本学。工藤(政経3)は相手と互角の戦いをし、中盤以降は相手との地力の差が出始め判定でリーグ戦初勝利を収めた。続いて登場したのは前試合で1回RSC勝ちを収めた笹沼(法4)。今試合ではその勢いが影を潜め、相手の猛攻に終始耐える展開となってしまった。前試合のような接戦になるのではないか。そんな空気を振り払ったのは鈴木(文2)だった。開始早々、相手が仕掛けてきたがこれを逆に利用した鈴木は連打で相手を圧倒。1回RSC勝ちを収め、勝利を決めた瞬間には両手を高く突き上げた。 本学有利としたところでここから課題を抱える重量級へ。伊達(政経2)は相手と互角の戦いを演じるが、決定打に欠けリーグ戦初勝利はまたもお預けとなった。続く坂田(情コミ3)は長いこと続いていたスランプからの復活を懸けた試合だった。序盤から相手の嫌がるジャブで効果的に攻めるものの、「左のジャブは良かったがそこから右へつなげられなかった」と坂田が振り返るようにジャブをきっかけにした次への攻撃へ移ることができず、僅差で敗れてしまう。これはリーグ戦で成績を残せていない平成国際大の意地なのか。 残るはウェルター級。勝利はまたしても金原(法2)の拳に委ねられることとなった。1回に攻められ2回からはひたすら前へ出続けるが、相手も必死の攻めを見せ、試合は判定に持ち込まれた。どちらの手が挙がるのか。「負けたと思った」と金原は覚悟していたが結果、攻め続けた金原に凱歌(がいか)が上がった。 「最後に出てくるから、負けられない責任感が出てきた」と金原は競った試合だからこその自分の役割を分かっている。次は最終戦の中大戦。優勝という目標には届かなくなってしまったが、勝っていい形でリーグ戦を締めくくりたい。[河合直樹]試合後のコメント丹下監督「坂田は勝てた試合だった。工藤は初めての試合だったので勝ってよかった。伊達は負けてしまったが、毎試合毎試合よくなってきている。今のチームに力強さが足りないので練習で意識していきたい。最終戦は相手が敵ではなく自分たちが気持ちを持って気を抜かずにしっかりと最後まで戦いたい」。安川コーチ「2年が頑張ったから来年になって弱くなるといったことは感じられない」。笹沼「負けてしまったから、どうしようもない」。鈴木「次の試合は1回15秒で勝つ」。坂田「久しぶりの試合だったから距離感がつかめなかった。この試合は2年が頑張ってくれて、頼ってしまった。最終戦はもっと攻めるときに攻めて誰が見ても勝ちと思える試合をしたい」。金原「楽勝したかったが、調子は最悪だった。相手は強かったし負けたと思った。1回に攻められてもう攻めるしかなかった。負けたら申し訳ないと思った。だけど最後に出てくるから負けられない責任感が出てきた。チームの一員として出ることはやっぱり興奮するし、この試合はいい雰囲気でやれた」。READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1923(大正14)年に日本で3番目に創部された大学ボクシング部である。OBには日本フライ級王座、東洋太平洋バンタム級王座に就くなど輝かしい活躍を見せ、またヨネクラボクシングジムの創設者である米倉健司氏(昭32営卒)をはじめとした著名なボクサーを輩出した大学ボクシング界の古豪。他大と比べ控え選手が少なく、部員数がハンデとなるが〝少数精鋭〟をモットーに、どこよりも強いチームワークを武器に戦う。目標はリーグ優勝。古豪復活へ、日々拳を鍛えていく。