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社会人チーム撃破ならず 橋本世代引退/全日本選手権
ホッケー 2020.12.04日本一への壁は高かった。秋季リーグ優勝を経て迎えた今大会。初戦の相手は社会人チームの強豪・LIEBE栃木。日本代表選手も多数在籍する強豪相手に8-1と完敗し、4年生は引退となった。 「こんなにぼろぼろに負けたのは初めて」。DF橋本岳樹主将(文4=山梨学院)は振り返った。今季、公式戦では失点を2点以内に抑え、安定した守りを見せていた明大。しかし、社会人2位の強豪を前に鉄壁は崩れた。「個人技もあるし球離れが速い」(小池文彦監督)。相手のスピードのある攻撃に対応できず、序盤からPC(ペナルティーコーナー)で失点。「いつも守備で取れているところが取れなかった」(橋本主将)とDFからリズムを作ることができず、持ち前のパスホッケーが機能しなかった。第4Q、DF小林弘人(政経2=今市)がPCを決め一矢報いたが、最終スコアは8-1。社会人との差を痛感した。 (写真:得点を決めガッツポーズする小林) この試合で4年生は引退。悔しい敗戦となったが「本当にいい4年間でした」(橋本主将)。コロナ禍で練習環境が整わない中でも、秋季リーグ戦優勝、インカレ3位と結果を残してきた最上級生。自他ともに認める「仲の良い学年」が引っ張ることで、チームは自然と明るくなった。心残りは全国でのタイトルを取れなかったこと。「今日のこの経験を生かしてほしい」(MF鵜飼聡太・政経4=丹生)。悲願は後輩たちが果たしてみせる。 [中野拓土] (写真:最後は笑顔で記念撮影)試合後のコメント宮田知総監督――引退する4年生へメッセージをお願いします。 「4年間よく頑張ってくれたと思うし、特にコロナで大変な中、よくまとまって頑張ってくました。リーグ戦の決勝も山梨学院からかなりプレッシャーを受けてたみたいなんですけど、我慢してやってくれたので褒めてあげたいです」 小池監督――試合を終えて今のお気持ちをお願いします。 「流れが作れなかったです。相手のPCの精度も高かったですし、日本代表を半分以上集めているチームなので個人技もあるし、球離れも速いのでそこに対応できなかったです。1枚も2枚も相手の方が上でした」 橋本主将――4年間を振り返っていかがですか。 「ありがたいことに1年生から試合に出させてもらったんですけど、3、4年生のときにけがが多くてもうちょっとケアしとけば良かったなと思います。試合自体は今日以外はずっといい試合ができました。うちは結構ギリギリの勝負をするんですけど、そういう試合展開の中で競りながらも頑張ってるときが一番楽しかったです。本当にいい4年間でした」 ――改めて今年のチームはどのようなチームになりましたか。 「やる時はやるというチームで、ふざけられる人も集中できる人もいて、本当にバランスが良いチーム、まとまっているチームになりました。とても面白い1年でした」 鵜飼――試合を振り返っていかがですか。 「8-1は正直、後悔が残る形ではあります。自分たちの力が発揮できなかった部分はあるなと思います。本当に強かったです(笑)。基礎技術だったりスピードだったり戦略だったり全部上をいかれていたので、あれは明治が参考にすべきホッケーだと思います。来年はあのレベルを目指してやってほしいです」 GK野井辰真(法4=伊予)――後輩たちに一言お願いします。 「明治ってめちゃくちゃ強いわけではなく、弱い中で強い相手を倒していこうっていう反骨精神があるので、そういったところは忘れずにやっていってくれたらなと思います。そしたら全日本でも勝てるようなチームになれるんじゃないかなと思います」 DF大島鴻太(商3=今市)――来年への意気込みをお願いします。 「4年生がしっかり引っ張っていかなきゃいけない年になりますし、自分たちの集大成でもあるので、今まで見てきた中で一番いいチームを作れるように頑張ります」READ MORE -
サドンデスまで続いた激闘 山梨学大破り2季ぶりV!/関東学生秋季1部リーグ戦
ホッケー 2020.11.24決勝は宿敵・山梨学大とのカード。SO(シュートアウト)戦のサドンデスまでもつれた激闘を制し、見事優勝を飾った。 1点ビハインドで迎えた4Q。開始直後にFW三松勢矢(営1=今市)がサークル中央で振り抜き同点に。「流れを作ってくれた」(小池文彦監督)。山梨学大の牙城を崩せずにいた中、勢いをつけるには十分だった。同5分、村井巧(法3=天理)からFW加藤大椰(文3=今市)へボールが渡る。「練習から仲のいいホットライン」(加藤)。瞬く間に逆転に成功。試合は決まったかと思われた。しかし終了間際にPC(ペナルティーコーナー)からまさかの失点。勝負はSO戦に持ち込まれた。 (写真:同点弾を放った三松) 波乱の展開は、SO戦でも続いた。規定の5人勝負では決着がつかず。緊迫の状況にも「勝つしかない」(MF鵜飼聡太・政経4=丹生)。思い返せば、今月初頭のインカレ3位決定戦もSO戦の末での勝利。負けるはずがなかった。迎えたサドンデス、先行をGK野井辰真(法4=天理)が封じると、鵜飼にスティックが託される。「得意のターンでいった」。ゴールに吸い込まれるのを見届けると同時に、全力で両手を突き上げた。4Qで2-2、SOは5-4。激闘のピッチに、最後まで立っていたのは明大だった。 (写真:鵜飼(中央)は大会MVPに選出された) 昨年の春季以来、2季ぶりのリーグ制覇。「自分たちの代で優勝できるとは思わなかった」(DF橋本岳樹主将・文4=山梨学高)。チーム全員が歓喜に湧いた。今年も残す大会は12月3日より開幕する全日本選手権のみ。インカレ3位の明大は、社会人の強豪クラブ・Liebe栃木と初戦で激突する。「全身全霊をかけて挑む」(野井)。最終決戦へ、態勢は万全だ。 [高野順平] 試合後のコメント小池監督――試合を振り返っていかがでしたか。 「相手もタイトルを取れてないので、優勝するという気持ちが強かったと思います。その中で、少ないチャンスをものにできたのが大きかったです」 ――今年初めてのタイトルです。 「色々ありましたけど、嬉しいことは嬉しいです。まだ試合が残っているので、あと一週間、全日本に向けて課題を克服していきます」 橋本主将――橋本さんをはじめ、4年生にとっては最後のリーグ戦でした。 「何より楽しかったです。ずっと。最近はコンディションも良くなくて全然上手くいかず、自分はなにもチームに貢献できてないなと思っていました。そういう面で今日は自分がチームを引っ張ることができてよかったです」 鵜飼――大会MVPの獲得、おめでとうございます。 「超嬉しいです。こういった賞貰えるのが本当に初めてで、純粋に嬉しいです。天にも昇る気持ちですね(笑)」 野井――全日本選手権への意気込みをお願いします。 「自分たちより格上のチームばかりで、とても厳しい戦いになると思いますが、全身全霊をかけて挑みます」READ MORE -
福井工大にリベンジ! 3年ぶりのインカレ3位/全日本学生選手権
ホッケー 2020.11.04前日の試合でのアクシデントにより、DF古川裕大(政経3=伊万里商)ら主力選手を欠いて迎えた3位決定戦。相手は福井工大と、昨年の同大会3位決定戦と同カード。SO(シュートアウト)戦までもつれた激闘を制し、3年ぶりのインカレ3位に輝いた。 先制パンチは紫紺から。試合開始3分でFW大森行洋(商2=伊吹)がこぼれ球を押し込むと「前への意識が結果に結びついた」と小池文彦監督もニッコリ。それでも、簡単には勝たせてもらえないのがインカレ。第1Q13分に相手のタッチシュートで失点を許し、互角の展開が続いた。再び試合が動いたのは第4Q。開始早々「得意な形」とMF森紘之(法3=天理)が倒れ込みながら相手の隙間を抜く一打で勝ち越しに成功。勝負ありかと思われたが、9分にまたもや失点を許し、SO戦へともつれ込んだ。 緊迫した雰囲気の中「練習からSOには自信があった」(DF小林弘人・政経2=今市)と、明大には余裕があった。森ら4人が連続でゴールを決めると、GK野井辰真(法4=伊予)がファインセーブを連発し、4―2で勝利。3年ぶりのインカレ3位に輝いた。 残る試合は秋季リーグ決勝と全日本選手権のみ。故障者が多い中、少しでも万全の状態で臨み、有終の美を飾りたい。[中野拓土]試合後のコメント小池監督――けが人が多かった中でも勝ち切れた要因は何でしょうか。 「少しずつ底上げができていて、特に1年生の活躍が目立っています。今日もDF高松雄飛(法1=丹生)とDF三松勢矢(営1=今市)をメンバーに置いて、そこがしっかりと守ってくれました」――福井工大は昨年のインカレ3位決定戦で敗れた相手。リベンジを果たしました。 「気を付けたのが最初のQの立ち上がりで失点をしないこと、引かないで前でやること、FWからプレッシャーをかけていこうということです。あとは相手の右からの攻撃に気を付けるよう指示しました」DF橋本岳樹主将(文4=山梨学院)――試合を振り返っていかがですか。 「出たかったというのが一番大きいです(笑)。でも4年間やってきて福井工大に1回も勝てていなかったので、今日勝ててめちゃくちゃ嬉しかったです」MF鵜飼聡太(政経4=丹生)――ゲームキャプテンとして臨んだ今大会。振り返っていかがですか。 「後輩たちがすごく働いてくれたなと思います。4年生が不在の中で3年生と2年生頑張れよと小池監督から話があって、プレッシャーがある中でもしっかりやってくれました」野井――SO戦では緊張しましたか。 「緊張は今回はなかったです。今日はすごく足が動いていました。しかも森が1本目決めてくれたので余裕でした(笑)」森――第1Qも第4Qも早い時間に得点できました。 「そこについては最初の5分で集中して、スピーディーに攻撃に絡めたなと思います」――全日本選手権は地元の岡山で開催です。「もうめちゃくちゃ盛り上げていきます」READ MORE -
猛攻実らず、天理大に惜敗 3位決定戦へ/全日本学生選手権
ホッケー 2020.11.03決勝進出を懸けて戦う相手は優勝候補の強豪・天理大。開始早々の失点を皮切りに力強い攻撃に押され、前半を0−2で折り返す。徐々にペースを取り戻して巻き返しを図り、第4Q(クオーター)にはPC(ペナルティーコーナー)で1点を返すも、1−2で決戦への切符を逃した。 「最初の失点が早すぎた」(小池文彦監督)。勝てば決勝という試合で、緊張からか硬さが目立ち苦戦。しかし「自分たちの時間は必ずくると思っていた」(MF鵜飼聡太・政経4=丹生)と、落ち着いてパスホッケーを徹底。ハーフタイムを挟み気を引き締め直した明大は流れを掴み始める。ディフェンスが功を奏し、後半無失点のまま迎えた第4Q。なかなか決定打を繰り出せなかったが、14分に念願のPCを獲得。FW大岡凌磨(政経1=今市)が「ワンチャンス1点」(小池監督)を確実に取り、チームに活気が戻った。追加点を狙い果敢に攻め込むも、惜しくも時間が足りずゲームセット。早々の失点が大きく響いた試合だった。 怪我人に悩まされた明大は、駒不足のまま3位決定戦を迎える。「今いるメンバーで明治のホッケーを」(小池監督)。対するは昨年3位の福井工大。手強い相手ではあるが、明大らしいプレーで勝利を掴み取る。 [萩原亜依] 試合後のコメント鵜飼――試合を振り返っていかがでしたか。 「試合の立ち上がりが悪かったです。プレッシャーをかけるつもりが、逆にかけられて自分たちのつなぐホッケーができていませんでした」 ――試合中に修正したことはありましたか。 「前日に対策として立てたプレスが第1,2Qではまらなかったので、第3,4Qからはいつものプレスに変更しました。天理大に2点取られたことで、むしろ強気に前でプレスをかけることを意識しました」 宮田コーチ――ハーフタイムではどんな声掛けをされましたか。 「前に急がず味方を信じて、うちのパスを繋いでいくホッケーで組み立ててけばチャンスは生まれる、と話しました。あまり1人でドリブルで突っ込んでいくと取られてしまうので、2対1の構図を作りなさいとも声をかけました」 小池監督――次戦の相手は昨年3位の福井工大です。 「高い位置からの守備をしっかりさせて、自信を持って明治のホッケーをできれば勝てると思います」READ MORE -
朝日大に2-0で勝利 全日本選手権出場を決める/全日本学生選手権
ホッケー 2020.11.01 ベスト4を懸けた試合の対戦相手は、昨年もインカレで対戦した朝日大学。昨年の試合ではSO(シュートアウト)戦で勝敗を決したが、今年はPC(ペナルティーコーナー)で2得点を奪い見事勝利。無事に準決勝へと駒を進めた。 序盤は攻め込まれた試合だった。何とか相手の攻撃をサークルの外で止め、無得点に抑えるものの明大は苦戦。ベスト4を懸けた試合から緊張で硬さが目立ち、相手に押し込まれる場面もあった。そして両者膠着状態のまま前半が終了。しかし、そんな状況でも焦ることはなかった。「徐々にうちのペースになってるからつなぐホッケーをやろうと、それだけを信じてやっていた」(小池文彦監督)。どっしりと構えたまま、迎えた第3Q(クオーター)で試合は動いた。 第3Q開始直後にPCを獲得すると、DF小林弘人(政経2=今市)が先制点を決める。「練習の成果を発揮できてよかった」(小林)。その得点以降、流れは完全に明大に。続く第4QにMF森紘之(法3=天理)が決めたPCが決定打となり、見事朝日大に勝利した。 次戦の天理大戦に向けてチームの士気は高い。今試合は「普段練習しているのでその通りになった」(小池監督)と、練習の成果を十分に発揮することができた。しっかりと調整をし、それを冷静に試合に生かせば次の試合も勝利できるに違いない。明大らしいプレーで確実に勝利を狙う。 [向井瑠風] 試合後のコメント小池監督――ハーフタイムの時に何か声を掛けられましたか。 「とにかくうちのペースでやれ、つなぐホッケーをしようと言いました。攻めてもなかなか点数が取れなかったですが、小林が1点取ってくれたことがよかったです」 DF橋本岳樹主将(文4=山梨学院)――外から見ていて今日の守備はいかがでしたか。 「修正点はありますが、今回は100点くらいの守備だったと思います」 小林――チームの雰囲気はいかがでしたか。 「よかったです。この試合に勝てたらベスト4で全日本選手権も出場できるので、大きい試合でした。この試合に負けたら4年生は秋季リーグ戦で引退になってしまうので、4年生と長く試合をしようと、下級生は激励していました」 森――次戦の相手は山梨学大と天理大の勝者でどちらも強豪です。 「昨年のような沸かせることができるプレーができれば勝てると思います。相手も昨年以上に仕上がっていると思うので調整して勝ちたいです」READ MORE -
早大に快勝 決勝進出を果たす/関東学生秋季1部リーグ戦
ホッケー 2020.10.05リーグ準決勝は早大とのカード。各Qで得点を積み重ね、最終スコアは4-0。11月末に行われる決勝戦への進出を決めた。 サークルインの機会こそ作れど、決め手に欠いたまま迎えた1Q13分。「加藤(FW大椰・文3=今市)からのパスを予測してうまくポジショニングできた」。MF森紘之(法3=天理)の自身公式戦初ゴールで幸先よく先制する。以降は2QにFW大岡凌磨(政経1=今市)、3Qは加藤、4Qには再び大岡と、各Qでコンスタントに得点を積み重ねた。PC(ペナルティコーナー)からの得点を許した法大戦から修正を図り、守備面でも隙を作らず。「誰が出てもいい形でディフェンスができていた」(小池文彦監督)。最終スコア4-0で快勝を収めた。(写真:チーム3点目は加藤から生まれた) 今試合2得点の大岡を筆頭に、FW三松勢矢(営1=今市)、DF高松雄飛(法1=丹生)ら新戦力の活躍が光る今年。「今までの明大にはいなかった存在」と、小池監督もその活躍に太鼓判を押す。「先輩たちを追いかけるだけでなく、引っ張っていけるような存在になりたい」(大岡)。入部から半年を経た今、すでにチームにとって欠かせないピースとなっている。(写真:激しく競り合う橋本主将) 11月末に行われるリーグ決勝戦を控え、10月末からは全日本学生選手権が開催される。昨年は天理大、朝日大といった西の強豪校を次々と打ち倒し、一躍台風の目となった。「今年1年苦しい状況が続いた中で、何とか結果を残したい」(DF橋本岳樹主将・文4=山梨学院)。手が届かなかった大学王者の座へ、一段ずつ上り詰める。 [高野順平] 試合後のコメント小池監督――試合を振り返っていかがでしたか。 「最初は点が入らず、早大の精度の高さを感じました。ただ1点取ってからは追加点も取れて、3点目を取ってしまえばこっちのものだと思っていました」 ――試合中は「横を意識しろ」との声を飛ばされていました。 「何しろ明大のホッケーは外からつないでゴールを目指すスタイルです。今試合も最初はなかなか噛み合いませんでしたが、後半はできるようになっていたので、自信を持って最初からいけるように練習します」 橋本主将――主将から見た今年のチーム像を教えてください。 「メンバー的には昨年の4年生のレギュラーが2人抜けましたが、1年が上手なプレイヤーが多くカバーできています。そこを生かすように、上の学年の動き方がもっと上手くなれば、チームとしても一つになっていけると思います」 森――インカレを挟んでのリーグ戦。調整が難しいのではないでしょうか。 「試合をできること自体がとてもうれしいことなので、モチベーションの一つになっています。春季リーグは中止になってしまったので、今回の秋季リーグに全部をぶつけられればと思っています」 大岡――今試合2得点の活躍です。 「自分がボールを持ったら必ずゴールを狙うようにしていました。チャンスを自分から作らなければいけない場面では決めていくこともできたし、パスも上手く回せたと思います」READ MORE -
土壇場で隙を突き勝利 開幕戦は白星発進/関東学生秋季1部リーグ戦
ホッケー 2020.09.20約9カ月ぶりの公式戦となった今大会、初戦で対するは強豪・法大。序盤こそ自分たちのペースをつかみ切れずにいたが、着実に足並みはそろっていく。1-1でSO(シュートアウト)戦にもつれ込むかと思われた第4Q、残り数秒でFW大岡凌磨(政経1=今市)がチャンスをものにし逆転。新星が勝利をもたらした。 橋本岳樹主将(文4=山梨学院)が練習に不在の中迎えた秋季リーグ初戦、フィールドでは副主将のMF鵜飼聡太(政経4=丹生)が先頭に立って声を掛けていた。なかなか波に乗れずにいた第1Q(クオーター)終盤「相手のミスでできた隙を突いた」とFW加藤大椰(文3=今市)が先制点を沈め状況は優勢に。しかし第2Q開始直後にディフェンスの穴を狙われ失点すると、両者譲らぬ展開が続いた。 ルーキーが魅せた。得点は動かぬまま第4Qへ。積極的に相手陣地へ攻めるも決定打を繰り出せずに迎えた残り1分。SO戦になるかと思われたその時、加藤からのパスを受けた大岡が力強く枠を捉えた。「FWとして決めなければいけない場面。思い切って振り切った」(大岡)。公式戦初出場にして勝利の立役者となり、今後のさらなる活躍に期待が高まる。 今年度の秋季リーグ戦はトーナメント制へと変更になった。そのため1戦、1戦が普段以上に大事になってくる。パスのずれなど今回見えた課題を修正すれば優勝は射程圏内。新星の勢いを乗せて、チームはますます高みを目指す。 [菅野向日葵] 鵜飼--試合を振り返っていかがですか。「序盤は僕らのペースを作れなかった部分はあったが、攻守どちらもチャンスを作れたので悪くなかったです。後半から修正できて流れができました」 加藤--ゴールを決めた大岡はどんなプレーヤーですか。「1年生の中でも期待のホープ。本当に実力通りの結果でした。1年生は後輩ならではのプレッシャーもかかってくるので、そこも先輩としてカバーしていけたらと思います」 大岡――次戦への意気込みをお願いします。「今回だめだったところを次の試合までの期間でしっかりと調整し、今日以上に点を離して勝てればいいなと思います」READ MORE -
さらば、舘世代 岐阜朝日クラブに0-2で初戦敗退/全日本選手権
ホッケー 2019.12.07社会人選手権優勝チームを相手に前半は「互角の戦いだった」(FW太田陸登・理工4=今市)。ボール支配率で上回り、相手をリズムに乗らせない展開が続いたが、第4Q(クオーター)開始2分、相手にPC(ペナルティーコーナー)を許し失点。その直後にはDFのスキを突かれ0-2で試合終了。この試合をもって4年生は引退となった。 「山あり谷ありでしたね」。4年間の大学ホッケー生活を終えて、MF舘亮佑主将(政経4=丹生)は笑った。1年次から試合に出場し、期待され続けた4年間。しかし、下級生の頃は「チームがゴタゴタしていた」(舘)。上下関係もうまくいくことばかりではなかった。そんな中任された主将。初めての大役に「最初の頃は自信がなかった」(舘)。それでも下級生が伸び伸びできるように、練習から声を掛け続けた。「時には厳しく、時には優しく」(DF大嶋鴻太・商2=今市)。いつもは強いキャプテンも、ピッチを離れるといじられキャラに変わる。誰からも愛される性格がチームに調和を生み「最高のチーム」(大嶋)を作り上げた。下級生が試合に出ることが多い中「4年生が腐らずに支えてくれた」(舘)と話すこの1年。多くの仲間と一緒に、山も谷も超えてきた。福井のホッケー少年は小池文彦監督も「日本一のキャプテン」と称するほどに大きく成長し、次のステージへと旅立っていく。 (写真:最後まで全力で戦った舘) 「全国大会で優勝してほしい」(舘)。夢の続きは後輩に託された。今年度は春季リーグで優勝を果たし、インカレでも4強入りと昨年度からの飛躍を見せたホッケー部。それでも全国でのタイトルからは長年遠ざかっている。「まずは王座を取りにいく」(DF橋本岳樹・文3=山梨学院)。今大会の悔しさを力に変えて。まずは夏の王座で頂点を目指す。 [中野拓土] 試合後のコメント小池監督――試合前はどういった声を掛けましたか。 「100%の力を出そう、学生らしいホッケーをしようと、それだけです。自分たちを信じてやろうという話をしました」 ――4年生には何を伝えたいですか。 「レギュラーに出ている人はもちろん、サポートに回ってくれている4年生が本当によくやってくれたと思います。いろんな意味で4年生が引っ張ってくれました。ご苦労さまです」 舘――キャプテンとしての1年を振り返っていかがですか。 「僕自身、今までキャプテンをやったことがなく、やれる自信が最初の頃はなかったです。後輩たちの力のおかげでリーグも優勝できたりインカレもベスト4に入れたり全日にも来させてもらいました。試合に出ていない同期も含めて本当にありがたい1年だったと思います」 ――小池監督、宮田知総監督には4年間お世話になりました。 「4年間試合に出させてもらったことに本当に感謝していますし、困っているときに2人にはいろんな声掛けをしてもらっていたので、ありがとうございましたと伝えたいです」 ――寮生活で思い出すことはありますか。 「鍋パーティーです。3年生の冬までは毎年クリスマスに集まって鍋をしたのは本当にいい思い出です(笑)」 太田――試合を振り返っていかがですか。 「第3Qまでは互角の戦いでしたし、最終的に負けてしまいましたが、個人的にはすごくいいゲームができて終われたかなと思います」 ――エースとしての1年を振り返っていかがですか。 「こんなにすっきりして終われるとは思っていませんでした。これまではモヤモヤして毎年終わっていたんですけど、全てに全力でできたのかなと思います」 ――後輩に対しては何を伝えたいですか。 「チームというものを大切にして、学生らしさと明治らしさを大事にして一つになって一戦一戦戦ってほしいなと思います」 橋本――4年生と挑む最後の試合となりました。 「僕は先輩と絡む時間が多くて、私生活でもほぼ毎日遊んでいたので、試合が終わった後にそれが脳裏に浮かんでしまって、ホッケーできないんだというよりもう出て行っちゃうんだという気持ちの方が強かったです」 ――来年度に向けて意気込みをお願いします。 「明治大学は王座を取れていないので、来年はそこを取れたらいいなと思います。それ以降のことはまた立て直して、まずは王座を狙います」READ MORE -
有終の美を飾れ! 難敵倒し、頂点へ!/全日本選手権展望
ホッケー 2019.12.05インカレ4強によって出場権を得た全日本選手権。4年生にとっては最後の公式戦となる。初戦は6日に社会人1位の岐阜朝日クラブとの対戦だ。強敵撃破で有終の美を飾る。 ◆12・6~8 岡山県赤磐市熊山運動公園多目的広場 山あり谷ありの1年だった。8季ぶりのリーグ優勝から始まった今年度。長年の課題だったPC(ペナルティーコーナー)の精度が、DF古川裕大(政経2=伊万里商)の活躍で格段にアップ。小池文彦監督の目指す「チャンスで1本」を体現し、関東王者に輝いた。しかし全日本大学王座決定戦では、福井工大を相手に準々決勝で敗退。全国の壁の高さを痛感した夏だった。悔しさを糧に、迎えたインカレでは快進撃を見せた。2回戦で日本リーグ王者の天理大を破ると、王座優勝校の朝日大もSO戦の末、撃破。一戦必勝の集中力を発揮し、強豪校を次々に打ち破る。2年ぶりの4強進出を果たした。酸いも甘いも知った1年。その集大成を見せる時が来た。 優勝への道のりは、決して楽ではない。初戦の相手は岐阜朝日クラブ。今年度の全日本社会人選手権を制し、今大会2連覇中の優勝候補筆頭だ。日本代表経験者も多数在籍しており、層が厚く、開幕から激しい戦いになるだろう。しかし、岐阜朝日クラブも日本リーグでは天理大に敗れており、何が起こるか分からない一発勝負では十分に勝機がある。持ち味のパスホッケーが発揮できるかがカギとなる。この1年でセットプレーの完成度が高まり、得点力も向上。2度の全国大会で感じた個人スキルの不足も秋季リーグで磨いてきた。あとはいかにチャンスを作るか。秋季リーグでベストイレブンに輝いたMF舘亮佑主将(政経4=丹生)、FW太田陸登(理工4=今市)、古川、MF森紘之(法2=天理)を中心に〝つなぐホッケー〟で勝利をもぎ取りたい。「最後は笑っておわれるように」(太田)。最後の戦いが幕を開ける。 [中野拓土]READ MORE -
山梨学大に完敗 春秋リーグ制覇ならず/関東学生秋季1部リーグ戦
ホッケー 2019.11.18 決勝戦の相手はインカレ準決勝で敗れた好敵手、山梨学大。序盤から攻め立てられるも堅守で耐え、試合は動かぬまま最終Q(クオーター)へ。SO戦も見えてきた試合終了間際、わずかなスキを突かれまさかの失点。巻き返しを図るもかなわず、0-1で王座を逃した。◆9・1~11・30 関東秋季1部リーグ戦 ▼11・17 決勝(早大東伏見グラウンド) 明大00ー01山梨学大 0ー0 0ー0 0ー1 試合後、選手達は「自分たちのホッケーができなかった」と口をそろえた。立ち上がりから相手のペースにのまれ、明大の強みである〝つなぐパスホッケー〟が展開できない。相手陣地でのプレーも増え、なんとか持ち直した最終Q。しかし5度のシュートチャンスをモノにできずチームに焦りの色がにじむ。残り1分、「攻守の意識がかみ合わずマークに空きが出た」(DF古川裕大・政経2=伊万里商)。まさにほんの一瞬を突かれた失点だった。 インカレ準決勝の雪辱果たせず。「同じやられ方なのが本当に悔しい」(MF鵜飼聡太・政経3=丹生)。またしても試合終盤、カウンターの1点に泣いた。 来月には全日本選手権が控える。初戦の相手は社会人1位の岐阜朝日クラブだ。「(相手は)あまり集まっての練習もできないはず。最初から攻めれば足元をすくえるのでは」と、総監督も強気に意気込む。4年生は学生最後の公式戦、勝ち進めば山梨学大へのリベンジマッチも十分ありうる。三度目の正直。「最後は笑って終わりたい」(FW太田陸登・理工4=今市)。一戦一戦、確実に白星をつかみ取りに行く。 [菅野向日葵] 試合後のコメント小池文彦監督-全日本選手権に向けての練習プランはどのようなものですか。 「いつも通り。あとは制度を高めるしかない。いかにPC(ペナルティーコーナー)をとるか、と、毎度言うけれどワンチャンスで1点取れるように。一対一で負けないことが大切」 MF舘亮佑主将(政経4=丹生)-学生最後のリーグ戦が終わりました。 「本当にあっという間だったなと。1年生から出させてもらっていますが、自分の中で成長できた部分と落ちてしまった部分を意識できていて。本当にいい経験をさせていただいた4年間だったなと思います」 -敢闘賞、ベストイレブンを受賞しました。 「ベタですけど、ついてきてくれたチームメイトのおかげです。僕一人では絶対に取れなかった賞だと思っています」 DF橋本岳樹(文3=山梨学院)-試合後の雰囲気はいかがでしたか。 「僕的には悔しくて気がめいりそうでしたが、みんなが『次あるから頑張ろう』と前向きに盛り上げてくれたのでポジティブな雰囲気で終わることができました」 MF森紘之(法2=天理)-全日本選手権は地元、岡山での開催です。 「ホームゲームなのでね、僕が一番輝けるように。地元の友達も見に来てくれるので、明治に来て強くなった姿を見せつけたいです」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
1923年創部の古豪だ。八幡山グラウンドで練習に励み、休日には公式戦や社会人チームとの練習試合を行っている。関東学生リーグ戦、全日本学生選手権だけでなく、社会人チームも多く参加する全日本選手権での優勝経験もある。また、個人では日本代表チーム・サムライジャパンやU―21(21歳以下)日本代表に過去多くの選手を輩出。世界での経験を還元することでチームの強化につながっている。楽しみながらも〝個〟の自主性を大切に日々練習に励む。その集合体として強いチームを形成することで、全国制覇を目指している。