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男子8連覇! 天皇杯奪還へ弾みをつける/東京六大学春季対抗戦
水泳(競泳) 2023.04.20明大男子が7連覇中の東京六大学春季対抗戦。8連覇を目指し、チーム一丸となって臨んだ。50メートル平泳ぎでは小嶋壮(情コミ2=桐光学園)が大会新記録を樹立。加えて、栁川大樹(政経3=日大藤沢)や田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)の活躍も光り、大会史上初の8連覇を達成した。一方の女子は、田嶋玲奈(情コミ4=春日部共栄)が50メートルバタフライで大会タイの記録を出すなど躍動し、4位と奮闘。夏の日本学生選手権(以下、インカレ)に向けて弾みをつける結果となった。 ◆4・16 第31回東京六大学春季対抗戦(立大・セントポールズアクアティックセンター)▼男子 明大――1位 ▼女子 明大――4位 立大・セントポールズアクアティックセンターで東京六大学がしのぎを削った。今大会には4月4日から9日にかけて行われた日本選手権で表彰台に立った選手を始め、多くの選手が参加。会場は六大学ごとに応援スペースがあり、保護者が観戦する姿も見られるなど活気に満ちていた。 2年生の小嶋は男子50メートル平泳ぎに出場。大会新記録を樹立するも、自己ベストには届かなかったため、納得はいかない結果に。それでも「みんなの声援のおかげでモチベーションが上がった」(小嶋)。夏のインカレに向けて今後の活躍に期待がかかる。女子では、田嶋が50メートルバタフライで大会タイ記録を出した。「全然調整していないし、大きい大会が終わった後にしては、いいタイムだったかなと思う」(田嶋)。どちらも男女ともに明大勢を勢いづける熱いレースであった。 活気にあふれた今大会で一番の盛り上がりを見せたのがリレー種目だ。各大学の応援にはより一層力が入っていた。400メートルメドレーリレーでは男子が2位と3秒近くの差をつけ、1着でゴールし、大会新記録と日本学生新記録を樹立する。そして、大会最終種目は400メートルフリーリレー。女子は序盤から先頭争いを繰り広げたが、徐々に離されてしまい2位でフィニッシュ。一方の男子も序盤からトップを争うも、先頭を泳ぐ早大との距離がなかなか縮まらない。最終泳者の五味智信(商3=湘南工科大付)が意地の追い上げを見せるも、惜しくも届かず。2位でのゴールであったが、大会記録と日本学生記録を更新した。 総合順位では、見事男子が優勝を果たし大会8連覇を達成。女子は奮闘を見せ、4位で大会を終えた。チームの雰囲気の良さをのぞかせた今大会。「チームとして理想の雰囲気。夏のインカレはもっともっといい雰囲気でやれたらなと思う」(小嶋)。今夏のインカレに向けて、チーム全体が幸先の良いスタートを切れたに違いない。 [末吉祐貴] 試合後のコメント佐野秀匡監督――男子は8連覇を達成しましたが、いかがですか。 「8連覇はなかなかできることではないですし、みんなの努力のおかげかなと思っているのですごくうれしいですね」 ――新年度の意気込みをお願いします。 「私も汗を流して、今年度は必ず天皇杯を奪還できるよう頑張っていきたいと思います」 田嶋――チームの声援はいかがでしたか。 「最近はずっとコロナの影響であまり声援がなかったので、盛り上がっている中で泳ぐとやっぱり自分も気持ちが盛り上がって、さらにレースを頑張ろうって思えます」 小嶋――今日のコンディションはいかがでしたか。 「いつも通りって感じでした。今度は夏のインカレが本番になるのでコンディションも最高の状態でレースを迎えられたら、もっといいタイムが出ると思うので、それを目指して頑張ります」READ MORE -
大会事後インタビュー② 松山陸、田渕海斗、水口知保/日本選手権
水泳(競泳) 2023.04.19明治から世界へ。4月9日、日本代表の選考を兼ねた日本選手権が閉幕した。福岡で22年ぶりに自国開催される、今年7月の世界選手権(以下、世界水泳)。明大からは栁川大樹(政経3=日大藤沢)と五味智信(商3=湘南工科大付)が見事初代表入りを果たした。また、今秋のアジア大会には栁川、五味に加えて田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)が選出された。今夏のワールドユニバーシティーゲームズ(以下、WUG)にも田渕を含む明大の6人が代表となるなど、明大勢が躍動した大会となった。 今回は、そんな代表レースに挑んだ明大勢の大会事後インタビュー第2弾。松山陸(商4=春日部共栄)、田渕、水口知保(営4=目黒日大)の大会後の声をお届けする。松山――日本選手権を振り返ってみていかがですか。 「目標にしていたタイムには届かなかったので、悔しい気持ちが結構あります」――結果はどのように受け止めていますか。 「入江さん(入江陵介・イトマン東進)も結構ベテランなので、僕たちが勝って引導を渡さないといけないと思っています。まだまだ勝てていないので、もっと頑張らないといけないなと思いました」――アメリカ合宿をされたとのことですが、効果はいかがでしたか。 「高地合宿がものすごくつらかったので、かなりトレーニングの成果は出たのではないかなと思います。決勝は力みとかで後半少し失速してしまったので、まだまだトレーニングしないといけないですね」 ――レース後の気持ちはいかがでしたか。 「世界水泳の代表を一番の目標にしていたので、届かなかったかという悔しい気持ちです」 ――収穫はありましたか。 「予選でもベスト更新して、さらに(決勝でも)ベストを更新できたので、力は付いたのかなと自信にもなりました」――WUGに向けて意気込みをお願いします。 「やっぱりメダル取ることを目標に頑張りたいです。インターナショナルをしっかり突破できるように頑張りたいと思います」 ――日本学生選手権(以下、インカレ)に向けて意気込みをお願いします。 「明大は背泳ぎが強いので、大樹(栁川・政経3=日大藤沢)とワンツーして、奪還に向けて弾みをつけたいなと思います」(写真:レース中の田渕)田渕――大会を振り返ってみていかがですか。 「世界水泳を目標にやってきたので、そこの部分では悔しい部分はあるのですが、まずアジア(大会の代表内定)を決められたことは良かったかなと思います」 ――今大会の結果をどのように受け止めていますか。 「専門の400メートル個人メドレーでベストが出なかったというところだけ課題がありました」 ――大会期間中の明大の雰囲気はいかがでしたか。 「結構みんなベスト出して決勝残っていて、ほぼ毎日メダルを取っていた状況だったので『明治きてるね』と他大から言われていました。相乗効果みたいなのはあったかなと思います」 ――収穫と課題を教えてください。 「今後どうやって練習していくのかという計画を立てやすくなったと思います。でも、力んでしまうところが難しくて、ライバルとか関係なく相手がどんなタイムであろうと自分がしたい泳ぎをするというところが、足りなかったです。そこが課題なので、泳ぎを確立するというところ、力まないというところをまだまだ詰めていきたいと思っています」 ――アジア大会とWUGに向けて意気込みをお願いします。 「最初がユニバーシティゲームズなので、まだ何の種目に出るか分からないですけど、400メートル個人メドレーは確実に優勝して、800メートル自由形でもしっかり優勝目指して、1500メートル自由形はどこまでいけるか分からないですけど、しっかり食らいついていきたいなと思います。アジア大会は800メートル自由形だけなのでチームの力も借りながら、失うものはないと思って、自信を持って頑張りたいと思います」 ――インカレに向けて意気込みをお願いします。 「僕ら新3年生が3人代表入ったということで、その3人がしっかり優勝するというところがチームにとって必要です。天皇杯奪還を目標にやってきているので、僕ら3人が中心となって、しっかり行動で引っ張りたいなと思います」(写真:レース中の水口)水口――大会を終えてみていかがですか。 「自分の満足いく結果ではなかったのですが、その過程の練習は今まで悔いのないようにやり切ったので、この結果に悔いはないです」 ――100メートルバタフライの予選では自己ベストが出ました。 「100メートルバタフライで自己ベストが出た時はやはりやってきたことは間違ってなかったんだなという気持ちと、ちゃんと成果が身に付いたので安心した気持ちがありました」 ――今回は有観客開催でしたが、会場の雰囲気はいかがでしたか。 「やはり有観客だと応援が響き渡るというか。楽しかったですし、親などに自分の泳ぎを見てもらって、少し親孝行ができたのかなと思います。今回は表彰台にも乗れたのでそういう面ではいつも支えてもらっている人に頑張っている姿を見せられたことはすごくうれしかったです」 ――今大会の収穫と課題を教えてください。 「収穫としては100メートルバタフライで自己ベストが出せたことと200メートルバタフライではベストは出せなかったのですが、もう一度2分8秒台とインターCを突破できて、昨年度出た結果は幻じゃなかったんだなということです。課題は日本選手権で表彰台に乗れたので、今後も勝ち癖というか、表彰台に乗れるようにしたいです。優勝できたらいいのですが、そういう勝負事で勝てるようになっていきたいなと思います」 ――それを踏まえて、今後どのようなことに取り組んでいきたいですか。 「今までとやることは変わらないのですが、練習中に出したいと思ったタイムを出したり、水泳に対してさらに自分なりに楽しんだり、結果を出すために何が必要なのかということを考えられたりすればいいかなと思います」 ――次の目標を教えてください。 「今まではやはり世界水泳代表に入ることが目標だったのですが今回それはかなわず、ユニバーシアードという違う大会の日本代表に選ばれたので、気持ちを新たにしてユニバーシアードでは200メートルバタフライで自己ベストを出して優勝することと、夏の日本学生選手権でも200メートルバタフライで自己ベストを出して優勝したいです」 ――ありがとうございました。[上原朋子、末吉祐貴]READ MORE -
大会事後インタビュー① 栁川大樹、五味智信/日本選手権
水泳(競泳) 2023.04.18明治から世界へ。4月9日、日本代表の選考を兼ねた日本選手権が閉幕した。福岡で22年ぶりに自国開催される、今年7月の世界選手権(以下、世界水泳)。明大からは栁川大樹(政経3=日大藤沢)と五味智信(商3=湘南工科大付)が見事初代表入りを果たした。また、今秋のアジア大会には栁川、五味に加えて田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)が選出された。今夏のワールドユニバーシティーゲームズ(WUG)にも田渕を含む明大の6人が代表となるなど、明大勢が躍動した大会となった。 今回は、そんな代表レースに挑んだ明大勢の大会事後インタビュー第1弾。栁川と五味の大会後の声をお届けする。 栁川――日本選手権を終えて、今の気持ちはいかがですか。 「100メートル(背泳ぎ)が全くうまくいかない中で、うまく切り替えて200メートルの方で代表権を取れて良かったなと思います」 ――4年ぶりの有観客開催でしたがいかがでしたか。 「家族や友達も見に来てくれたりして、非常に元気をもらえました。あまり気にしないようにしていましたが、表彰台に上がった時に手を振ってくれたりして、すごい頑張って良かったなと思いました」 ――大会4日目はどのような心境でしたか。 「前の日のレースが全て終わった後から、周りのみんなが結果を出しているし、すごいプレッシャーというか、やらなければいけないという気持ちが非常にあったのですが、そこは落ち着いて、そんなに考えることなく自分のレースをしようと思っていました」 ――内定できた要因は何ですか。 「練習環境を変えて、2月に失敗していたのですが、そこでどこを失敗したのかを考え直して、うまく反省して、また変えてというのを繰り返していけたのが良かったなと思います」 ――反響はありましたか。 「いろいろな人から連絡が来たり、SNSで上げてもらっていたりしていました。先輩からも連絡が来ていたりしたのでうれしかったですね」 ――世界水泳の意気込みをお願いします。 「自己ベストで決勝進出というのが世界水泳での一番大きな目標です」 (写真:レース中の栁川) 五味――日本選手権を終えてみていかがでしたか。 「狙っていたタイムは48秒51だったのでそれが達成できなかったのが悔しかったのですが、2番になれるというのは思っていなくて、自分の持っているものは全て出して意外と通用できたところと、やはり通用しないところもあるんだなというのが、振り返ってみて2つ思ったことです」 ――100メートル自由形のレースを振り返ってみていかがですか。 「2位になったというのは自分の中ですごく大きくて、中村克さん(イトマン東進)という自由形をやっていたら誰でも知っているようなすごい選手に食らいついていけたというのは自信にもなりましたし、今後水泳を続けていくかはまだ分からないのですが、続けるとしたらこの代表に選ばれたというのは大きな経験になったので、すごくいい事だったと思っています」 ――結果について周りの反応はありましたか。 「コーチや両親はすごく喜んでくれました。日本選手権をテレビで見てくれていた友達もいて連絡をくれました。世界水泳も福岡で自国開催なので見に行くよという反応も多くもらえました」 ――世界水泳に向けてのプランはありますか。 「まだあと2カ月あって、それくらいあったら自分の体とかも変えていけると思うので新しいウエイトのメニューを取り入れたりしようと思います。また、リレーの引き継ぎなどは練習を重ねるごとに良くなるよというのは(先輩などから)聞いて、やれることはまだまだ残っていると思うので、1個1個つぶしていきたいです」 ――世界水泳の目標と意気込みをお願いします。 「おそらくリレーは引き継ぎになると思うのですが、引き継ぎで47秒台というのは達成しなければいけないと思いますし、今回リレーが決勝に残ったら日本チームがパリ五輪にエントリーできるという、日本としても代表権が掛かった大事なレースなので、しっかりと8番以内で決勝に残りたいと思います。また、今大会は自国開催なのでそこは見に来てくれる自国の人も多いと思うので日本が決勝に残った姿というのは見てもらいたいです」 ――ありがとうございました。 [渡辺悠志郎]大会事後インタビュー②はこちらからREAD MORE -
日本選手権後半戦 田渕が金、栁川が銀獲得/日本選手権総括②
水泳(競泳) 2023.04.13日本水泳界の聖地・東京辰巳国際水泳場が閉館し、東京アクアティクスセンターで初めて開催された日本選手権。日本のトップスイマーたちがそろう今大会は、今年7月に福岡で開催される世界選手権(以下、世界水泳)の代表選考も兼ねていた。この大舞台、明大勢が大きく躍動した。 ◆4・4〜9 日本選手権(東京アクアティクスセンター)◆4日目▼男子800メートル自由形 1位 田渕 7分54秒08▼男子200メートル背泳ぎ 2位 栁川 1分57秒39▼男子200メートル平泳ぎ 5位 廣島 2分09秒70◆最終日▼男子1500メートル自由形 3位 田渕 15分13秒46 6位 上川畑 15分24秒01 7位 庭野 15分29秒08▼男子50メートル背泳ぎ 4位 松山 25秒32 後半戦初日の4日目。男子800メートル自由形に出場したのは、田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)。決勝レースは大方の予想に反して、田渕が前半から積極的な泳ぎを見せた。後続との距離を離していき、独走状態となる。後半も一人旅といえるレース展開が続くが、他の選手に迫られることなくそのままゴール。派遣標準記録には届かなかったものの、優勝を果たした。田渕は今大会で合わせて3個のメダルを獲得。大きな活躍を見せた。 この日の明大の勢いはまだ止まらなかった。男子200メートル背泳ぎに出場した栁川大樹(政経3=日大藤沢)は予選を2位で通過し、決勝を迎えた。レース序盤は追いかける展開となる。しかし栁川の武器はラストの驚異の伸びだ。壁を蹴ってから、ぐんぐんと上位に浮上。2番手を泳ぐ西小野(中京大)に迫り、追い付く。最後はタッチの差で競り勝り、2位でフィニッシュ。タイムは1分57秒39と派遣標準記録も突破し、見事世界水泳の代表内定をつかんだ。 6日間と長い期間にわたって行われた日本選手権。世界水泳の代表内定をつかんだり、自己ベストを更新した選手がいたりした一方で、悔しい思いをした選手もいる。それぞれが日本選手権の結果をどう受け止め、どう生かしていくのか。今後も紫紺スイマーたちから目が離せない。 [末吉祐貴] ※事後インタビュー記事は近日中に公開予定です。READ MORE -
日本選手権前半戦 明大から4人が表彰台入り/日本選手権総括①
水泳(競泳) 2023.04.11日本水泳界の聖地・東京辰巳国際水泳場が閉館し、東京アクアティクスセンターで初めて開催された日本選手権。日本のトップスイマーたちがそろう今大会は、今年7月に福岡で開催される世界選手権(以下、世界水泳)の代表選考も兼ねていた。この大舞台、明大勢が大きく躍動した。 ◆4・4〜9 日本選手権(東京アクアティクスセンター)◆1日目▼男子400メートル自由形 5位 清水 3分52秒81▼男子400メートル個人メドレー 3位 田渕 4分11秒80 5位 上川畑 4分13秒21◆2日目▼男子100メートル背泳ぎ 2位 松山 54秒46 4位 栁川 54秒73▼男子200メートル自由形 8位 山口 1分49秒85◆3日目▼男子200メートルバタフライ 7位 上川畑 1分56秒60▼男子100メートル自由形 2位 五味 48秒75▼男子200メートル個人メドレー 5位 廣島 1分59秒61▼女子200メートルバタフライ 3位 水口 2分08秒89 今大会明大勢初のメダルを獲得したのは、初日の男子400メートル個人メドレーに出場した田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)だ。レースが始まると前半のバタフライと背泳ぎでは先頭から遅れを取る。しかし得意の自由形でぐっと順位を上げ、表彰台入りを果たした。続いて2日目の男子100メートル背泳ぎに出場した松山陸(商4=春日部共栄)。予選で自己ベストを更新し2位で通過すると、勢いそのままに決勝でもさらに自己ベストを上回る泳ぎを見せた。惜しくも世界水泳代表入りは逃したものの、見事銀メダルを獲得した。 折り返しとなる大会3日目、明大からは2人が表彰台に上がった。男子100メートル自由形に出場した五味智信(商3=湘南工科大付)は、50メートル地点ではトップと差が開いていたものの、後半の追い上げが功を奏し2位でレースを終える。五味はこれで世界水泳の400メートルフリーリレーの日本代表に内定。大きなガッツポーズを何度も見せ、喜びを爆発させた。一方女子200メートルバタフライに出場した水口知保(営4=目黒日大)は悔しさが残る結果となった。水口は昨年度の世界水泳で日本代表として泳いだ経験を持つ実力者。100メートル地点を3位で通過すると、後半もしっかりと泳ぎ切り3位でゴール。見事銅メダルを獲得するも、世界水泳日本代表を狙っていた水口の目には涙が浮かんだ。 日本選手権前半戦、明大からは8種目で10人が決勝の舞台に残り、また多くの選手が自己ベストを更新するなど大健闘した。それぞれが死力を尽くし、今後につながる泳ぎを見せた。 [上原朋子] 日本選手権総括②はこちらからREAD MORE -
栁川・五味が代表決定! いざ世界水泳福岡へ/日本代表選手発表記者会見
水泳(競泳) 2023.04.104月10日、日本水泳連盟は味の素ナショナルトレーニングセンターにて『世界選手権2023福岡大会』の日本代表選手発表記者会見を行った。先日の日本選手権の成績によって選考された、今年度の世界選手権(以下、世界水泳)日本代表。明大からは栁川大樹(政経3=日大藤沢)と五味智信(商3=湘南工科大付)が見事世界水泳初代表入りを果たした。 ◆7・23~30 世界選手権(マリンメッセ福岡A館)◆日本代表▼男子背泳ぎ栁川▼男子リレー五味 激しい代表争いを勝ち抜いた。4月4日から9日までの6日間、東京アクアティクスセンターで初めて開かれた日本選手権。日本の名だたるスイマーがハイレベルな戦いを繰り広げる中、大会3日目には五味が男子100メートル自由形で、4日目には栁川が男子200メートル背泳ぎで共に自己ベストを更新し、見事銀メダルを獲得。世界水泳日本代表の座をつかみ取った。 日本水泳連盟は、世界水泳の他に今年度のアジア大会、ワールドユニバーシティゲームズ(以下、WUG)の日本代表選手も同時に発表。アジア大会代表には明大から栁川、五味に加え、日本選手権で800メートル自由形の金メダルを含む3個のメダルを獲得した田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)が選出された。また、WUGの代表にも明大から6人の選手が選出され、強豪の力強さを改めて見せつけた。 今年度は日本競泳界にとって節目となる大事な1年だ。昨年度末には30年間〝水泳の聖地〟とされてきた東京辰巳国際水泳場が閉館。今年度の幕開けとなった日本選手権は、2年前の東京五輪会場でもあった東京アクアティクスセンターで開催され、4年ぶりの有観客試合となったことで会場は活気にあふれていた。東京五輪の延期や新型コロナウイルスの感染拡大で2度の延期を余儀なくされた世界水泳も、今年7月に22年ぶりの自国開催される予定で、福岡に世界のトップスイマーが集結する。世界水泳は6種別75種目の水泳競技が行われ、競泳の他に飛込や水球などの競技がある。その中でもOWS(オープンウォータースイミング)では、昨秋の日本選手権男子5キロメートルで優勝した江沢陸(法2=成田)が代表に選出されており、こちらも注目だ。パリ五輪を来年度に控える中〝競泳イヤー〟となる今年度。世界に羽ばたく紫紺スイマーたちの活躍に、期待せずにはいられない。 [渡辺悠志郎]※表は4月19日に追加掲載いたしました。READ MORE -
〝競泳イヤー〟の幕開け 世界の扉をこじ開けろ/日本選手権展望
水泳(競泳) 2023.04.03世界の扉をこじ開けろ。4月4日、日本代表の選考を兼ねる日本選手権が開幕する。福岡で22年ぶりに開催される、今年7月の世界選手権(以下、世界水泳)代表入りも懸かる今大会。世界最高峰の大舞台に挑むべく、明大勢も日本屈指のスイマーとしのぎを削る。 今回は、今大会の展望記事をお届けする。日本選手権開幕まで――あと1日。 ◆4・4~9 第99回日本選手権(東京アクアティクスセンター) 競泳の新年度を告げる日本選手権が、いよいよ明日から開幕する。〝水泳の聖地〟と言われた東京辰巳国際水泳場が先月末に30年の歴史に幕を閉じたため、戦いの場は東京五輪の会場でもあった東京アクアティクスセンターとなる。7月の世界水泳代表権も懸かった今大会に向け、海外合宿などを通じて明大勢の士気も上がってきている。 昨年度の日本選手権では廣島偉来(政経3=淑徳巣鴨)が200メートル個人メドレーと200メートル平泳ぎの2種目で銀メダルを獲得。また、200メートル背泳ぎでは栁川大樹(政経3=日大藤沢)が銀メダル、800メートル自由形では田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)が3位で表彰台入りを決めるなど、当時の2年生の活躍が特に目立った。選手自身も「あの時は絶好調だった」(廣島)と当時を振り返る。選手たちはこの1年でさらなる成長を遂げた。「今やるべきことはやっている」(栁川)と、昨年度に続き今年度も好成績を残す準備は万端だ。 また、学生としての日本選手権出場は最後となる4年生にも注目だ。前回の世界水泳に出場を果たした水口知保(営4=目黒日大)は、今回も日本代表の座を狙う。「自己ベストで優勝することが目標」と、意気込みも十分だ。さらに50メートルと100メートルのバタフライに出場予定の田嶋玲奈(情コミ4=春日部共栄)も「ベストを更新し、ユニバーシアードの日本代表になりたい」と目標を掲げる。「今年度で最後になる予定だから、いい結果で終わりたい」と、今大会に懸ける思いを語った。 期待がかかるのは上級生だけではない。昨年度の日本学生選手権(インカレ)では庭野直樹(商2=埼玉栄)が1年生ながら1500メートル自由形で銅メダルを獲得。また、400メートルメドレーリレーに出場した遠藤渚(理工2=八王子学園八王子)も表彰台入りに貢献するなど、新たな2年生スイマーたちの泳ぎにも注目だ。さらに、今春入学する新入生も紫紺スイマーとして初参戦。まだ見ぬルーキーたちの躍動にも期待したい。 今年度水泳部(競泳部門)のチームスローガンは『Fearless』。選手一人一人が打ち立てた目標に向かい、大胆不敵に突き進む。実力者ぞろいの強豪・明大。日本一を決める大舞台・日本選手権で、昨年度を越える活躍を見せてくれるに違いない。いざ、世界へ。 [清水優芽、渡辺悠志郎]READ MORE -
大会事前インタビュー⑦ 田渕海斗/日本選手権
水泳(競泳) 2023.04.02世界の扉をこじ開けろ。4月4日、日本代表の選考を兼ねる日本選手権が開幕する。福岡で22年ぶりに開催される、今年7月の世界選手権(以下、世界水泳)代表入りも懸かる今大会。世界最高峰の大舞台に挑むべく、明大勢も日本屈指のスイマーとしのぎを削る。 今回は、そんな代表レースに挑む明大勢の大会直前インタビュー第7弾。田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)の大会に懸ける思いをお届けする。日本選手権開幕まで――あと2日。(この取材は3月24日に行われたものです) ――現在のコンディションはいかかがですか。 「明大のアメリカ合宿で高地に行ってきたので、調子が良いです」 ――どのような練習をされたのでしょうか。 「持久系をメインにやってきました」 ――昨年度と変わった部分はありますか。 「しっかり練習が積めたのでベースアップができたのと、いい練習が積めているので自信を持って挑めそうというところは変わったかなと思います」 ――緊張はありますか。 「今のところはないので、いい感じに挑めそうです」 ――普段から緊張しないタイプですか。 「そんなことはないのですが、いつもよりも練習が積めているが故に緊張しないという感じです」 ――今の心境を聞かせてください。 「もう少し疲労が抜けて、いい調整ができれば大丈夫だと思うので、早くやりたいなという気持ちです」 ――明確な目標はありますか。 「まずは1日目の400メートル個人メドレーで4分09秒は出して、(そのタイムを出せば)優勝争いになると思うので、しっかり優勝できればいいなと思います」 ――意識している選手はいますか。 「意識していると言われれば全員なのですが、瀬戸くん(瀬戸大也・TEAMDAIYA)や本多くん(本多灯・日大)あたりは最後の優勝争いになってくるので、意識しています。ただ結局4分09秒を出さなければその争いには入れないですし、4分09秒で負ければ仕方ないと思っているので、まずは自分との戦いかなというところです」 ――意気込みをお願いします。 「メインレースは初日(の400メートル個人メドレー)と4日目の800メートル自由形なので、そこでしっかりと代表権を獲得できるように頑張っていきたいと思います」 ――最後に一言お願いします。 「今回は有観客で、いつもは来られなかった友達のお母さんだったり、引退された選手のお母さんであったり、小学校の担任の先生も見にきてくれるので、しっかりとそういった方々に感謝の気持ちを持って泳げたらいいなと思います」 ――ありがとうございました。 [末吉祐貴]READ MORE -
大会事前インタビュー⑥ 田嶋玲奈/日本選手権
水泳(競泳) 2023.04.01世界の扉をこじ開けろ。4月4日、日本代表の選考を兼ねる日本選手権が開幕する。福岡で22年ぶりに開催される、今年7月の世界選手権(以下、世界水泳)代表入りも懸かる今大会。世界最高峰の大舞台に挑むべく、明大勢も日本屈指のスイマーとしのぎを削る。 今回は、そんな代表レースに挑む明大勢の大会直前インタビュー第6弾。田嶋玲奈(情コミ4=春日部共栄)の大会に懸ける思いをお届けする。日本選手権開幕まで――あと3日。(この取材は3月26日に行われたものです) ――最近の調子はいかがですか。 「最近は合宿を終えて調子は結構いい感じです」 ――日本選手権に向けて特に強化している所はどこですか。 「私は後半が苦手なので、後半に耐えられるように練習しました」 ――昨年度の結果についてどのように感じていますか。 「50メートルバタフライはまあまあの結果でしたが、100メートルは自分的にはあまり良くなかったと感じています」 ――課題はどこでしたか。 「周りの選手を気にしてしまい、あの人すごいなとかを考えてしまっていて、気持ちから下向きだった所が反省点です」 ――どのように改善しましたか。 「自分もそれくらいのレベルの人といい勝負できるんだよ、と言い聞かせるように意識しています」 ――日本選手権はどのような大会だと考えますか。 「今年度で最後になる予定なので、今まで日本選手権でベストを出して泳げたことが少ないので、最後にベストで泳いでいい結果で終わりたいと思います」 ――緊張はされていますか。 「あんまり緊張とかはしていないです」 ――どのような心境ですか。 「楽しみ、わくわくといった感じです」 ――今大会に対する目標と意気込みをお願いします。 「目標はユニバーシアードの日本代表になることとベストを出すことです。意気込みは恐れずに楽しんで頑張ります」 ――ありがとうございました。 [清水優芽]READ MORE -
大会事前インタビュー⑤ 五味智信/日本選手権
水泳(競泳) 2023.03.31世界の扉をこじ開けろ。4月4日、日本代表の選考を兼ねる日本選手権が開幕する。福岡で22年ぶりに開催される、今年7月の世界選手権(以下、世界水泳)代表入りも懸かる今大会。世界最高峰の大舞台に挑むべく、明大勢も日本屈指のスイマーとしのぎを削る。 今回は、そんな代表レースに挑む明大勢の大会直前インタビュー第5弾。五味智信(商2=湘南工科大付)の大会に懸ける思いをお届けする。日本選手権開幕まで――あと4日。(この取材は3月24日に行われたものです) ――現在のコンディションはいかがですか。 「年始に体調を崩したのですが、回復してからは結構いい感じになってきていると思います」 ――どのような練習をされてきましたか。 「昨夏のインカレで負けた後に、明大のトレーナーさんとウエートトレーニングを始めようという話になりました。実際始めたのは12月からなのですが、12月からは今まで取り組んでこなかったようなウエートトレーニングにも取り組んで、パワーを付けるような練習をしてきました」 ――具体的にはどのようなウエートトレーニングをされたのですか。 「今までウエートトレーニングはほぼ手を付けてこなかったような部類だったので、まずは基礎のトレーニングからやりました」 ――ウエートトレーニングをやる前やる後で、変化は感じますか。 「泳いでいる時の姿勢だったり、力の入り方などは変わったなと思います」 ――緊張はありますか。 「今までは決勝に残ればいいかなくらいの位置でエントリーしていて、自分の中でもそれが一番の目標って感じだったのですが、やっぱりいざ本気で世界水泳が狙える位置になってくると、少し今までとは違った緊張というか、不安だったりはあります」 ――現在の心境はいかがですか。 「エントリーが2番だからと言って追いかける存在は上にいるので、そういうトップの選手たちに自分がどこまで通用するのかなとか、自分の長所を生かせば戦えるのではないかなと思います」 ――具体的な目標は何でしょうか。 「リレーで代表に入るのが一番現実的な目標として持っていて、ベストタイムを少し更新すれば、やってやれないことではないと思います。一番の目標は福岡の世界水泳の派遣記録の48秒51です。大学生の基準になってくるので、その48秒51っていうのは頭の中にあります」 ――意気込みをお願いします。 「自分の長所を生かすレースができれば、きっといい結果もついてくると思うので、まずは落ち着いて自分のレースをしたいなと思います」 ――ありがとうございました。 [末吉祐貴]READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
水泳部は明治44年に創部。現在は生田校舎の合宿所に拠点を置き、選手たちは日々切磋琢磨(せっさたくま)している。クラブチームに所属している寮外生もいるため、全員で一緒に練習する機会は少ないが〝総合力〟を重視した体制で男子部は日本学生選手権で優勝多数。2016年には創部史上初となる連覇を達成した。年々選手のレベルも上がっているため、日本トップレベルでの争いが毎年期待されている。また学生ながら国際大会に出場する選手も多く、在学中の五輪メダリストを輩出する日もそう遠くはない。