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【瓦版】栁川 背泳ぎ2冠達成!/ジャパンオープン
水泳(競泳) 2022.12.19競泳の日本一を決める大会・ジャパンオープン。日本のトップスイマーがそろう今大会に出場した栁川大樹(政経2=日大藤沢)は、100メートルと200メートルの背泳ぎ2種目を制した。背泳ぎの実力者 「入江さん(陵介=イトマン東進)が不在だったため、優勝はしなければいけないと思っていた」。レース後こう語った栁川は、2冠を達成してもなお満足はしていなかった。 大会2日目の100メートル背泳ぎは、予選を首位で通過。決勝では、レース前半の遅れを得意の後半で取り戻し、そのままトップでフィニッシュ。見事金メダルを獲得し、実力を見せつけた。しかし「目標としていたベスト更新には届かなかった」。悔しさをにじませ「予選が終わってから決勝までにうまく修正ができなかった」と自身のレースを振り返った。 大会最終日は200メートル背泳ぎにエントリー。「予選の泳ぎはあまり良くなかった」。それでも「うまく練習を積めていたため自信はあった」と気持ちを切り替え決勝に臨んだ。中盤まで首位の選手と距離があった栁川だが、またもラストに一気に追い上げる。周りの選手を華麗に抜き去ると、そのままタッチの差をモノにし、二つ目の金メダルを獲得。さらに自己ベストも更新し、文句なしの泳ぎを見せた。次世代エースへ 背泳ぎ2種目で優勝を果たし、200メートルではベストタイムを更新するという好成績を残した栁川。「世界大会に向けてのいい弾みとなった」と今大会を振り返る。世界を相手に戦える選手になるために。ストイックに自分と向き合う姿勢が、栁川の強さを引き出している。 22年ぶりの福岡開催となる、世界選手権(世界水泳)を控える来年の競泳界。入江選手に次ぐ、日本の背泳ぎ界をリードする存在へ。栁川の活躍はこれからも続く。[清水優芽]◆栁川 大樹(やながわ・だいき)神奈川県出身、日大藤沢高。高校2年次に100メートル背泳ぎでインターハイ優勝。SPホウトク金沢に所属。試合前のルーティンはアロマをたくこと。最近はサブウェイとサウナにはまっている。好きなアイドルはTWICE。176センチ・74キロ。READ MORE -
栁川が金、宮坂は銀 好成績で最終日を締めくくる/ジャパンオープン
水泳(競泳) 2022.12.06日本のトップスイマーが集結し熱い戦いを繰り広げたジャパンオープン。大会4日目、ついに最終日を迎えた。明大からは田渕海斗(情コミ2=日大藤沢)、五味智信(商2=湘南工科大付)、栁川大樹(政経2=日大藤沢)、宮坂倖乃(法4=春日部共栄)が決勝に進出。栁川が200メートル背泳ぎで金メダル、宮坂が200メートル平泳ぎで銀メダル獲得を果たした。 ◆12・1~4 ジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場)◆4日目▼男子800メートル自由形タイム決勝2位 田渕 7分56秒23▼男子50メートル自由形8位 五味 22秒78▼男子200メートル背泳ぎ1位 栁川 1分57秒95▼女子200メートル平泳ぎ2位 宮坂 2分25秒54 最終日まで勢いは止まらなかった。大会2日目の100メートル背泳ぎで金メダルを獲得していた栁川。「予選を泳いでみて自己ベストまではいけるくらいだと感じていた」と自信をのぞかせ、この日は200メートル背泳ぎに出場。100メートルを折り返した時点では3位につけていた栁川だったが、得意の後半で一気に追い上げ首位に躍り出る。そのまま逃げ切り、1位でレースをフィニッシュ。「疲れている中でも、体を使って泳げたのが後半追い上げられた要因」とレースを振り返る。「今の最大限の結果は出せた」と、自身でも納得する泳ぎで自己ベストを更新し、見事今大会2つ目となる金メダルを獲得した。 200メートル平泳ぎで決勝に残った宮坂も好成績を残す。スタートから首位を保ち他の選手たちをリードした宮坂。「勢いのある若い選手に勝つために前半から攻める作戦でいった」(宮坂)と狙い通りの泳ぎを見せた。しかし、この種目の東京五輪代表に選ばれた渡部香生子(USM)が後半追い上げを見せ、リードを許す展開に。何とか食らいつこうとするもその思いは届かず惜しくも2位でゴール。金メダル獲得には一歩及ばずも「この1カ月いい練習ができていた」(宮坂)と、大会1日目の100メートル平泳ぎでの銀メダルに続き、今レースでも銀メダルを獲得し健闘した。 明大選手たちはハイレベルな戦いとなる中4日間奮闘し、合計8個のメダルを獲得した。来年2月のアジア選手権や来年7月の世界選手権などを控える選手たち。「課題となるところを埋めるために何が必要かを考えて練習していきたい」(宮坂)と、ジャパンオープンを終え、次なるステージへ向けて選手たちも意気込んでいる。明大の選手たちが日本のみならず、世界でも活躍する日は遠くない。 [清水優芽] 試合後のコメント宮坂――今大会を振り返ってみていかがでしたか。 「今回は私の水泳人生のリスタートという意識でいて、正直ベストタイム狙っていたのでそこは悔しい気持ちですが、日本選手権やジャパンオープンで2位をとったことがなかったので過去最高ですし、50メートル、100メートル、200メートルと全部決勝に残って戦える実力があるということはとても自信につながりました」 栁川――自身の今回の結果についてはどのように思いますか。 「今の段階でこのタイムを出せて、最後勝ち切れたことはすごく良かったと思います」 ――今大会を振り返ってみていかがでしたか。 「大会前は自己ベストで2冠を狙っていたので、100メートル背泳ぎはタイム的には残念でしたが、最後の200メートルでは自己ベストを出すことができて良かったです」READ MORE -
水口・田渕が銅 順調な折り返しを迎える/ジャパンオープン
水泳(競泳) 2022.12.0412月1日より始まったジャパンオープンは後半戦を迎えた。日本のトップスイマーが集う中、明大勢からは4人が決勝へ進出。男子400メートル自由形で田渕海斗(情コミ2=日大藤沢)が3位入賞を果たすと、続いて水口知保(営3=目黒日大)も女子200メートルバタフライで同じく銅メダルを獲得した。 ◆12・1~4 ジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場)◆3日目▼男子400メートル自由形3位 田渕 3分51秒23▼女子200メートルバタフライ3位 水口 2分10秒87▼男子200メートル個人メドレー6位 廣島 2分0秒918位 田渕 2分1秒90 男子400メートル自由形に出場した田渕。序盤は遅れをとったものの250メートルのターンからぐっと順位を上げ、全体8位で予選を通過。決勝では200メートル地点で6位と先頭からやや離される。しかし「200メートルを超えてからペースを上げ、自分の持ち味を出そうと思っていた」(田渕)。ラストは追い上げを見せ、3位でのゴールを決めた。 水口主将は女子200メートルバタフライに出場した。前半から積極的な泳ぎで前に出ると、200メートル地点を2位で折り返す。そこから1位に躍り出たいところだったが、あと一歩及ばず3位でゴール。銅メダルを獲得するも、水口はそのタイムには満足していない。「泳ぎの調子が良かったので2分9秒を出せると思っていた」(水口)。自信があっただけに悔しさが残る結果となった。 来年2月のアジア選手権、来年7月の世界選手権に向け選手たちの士気も高まっていく。4日間続くジャパンオープンも残るは最終日のみ。各々の目標のため、最後まで戦い抜く。 [上原朋子] 試合後のコメント水口――明日への意気込みをお願いします。 「今回の200メートルバタフライの入りのタイムは自己ベストより遅かったので、スピードがないということが分かりました。だからこそ明日は積極的に行きたいです」 田渕――予選の200メートル個人メドレーで自己ベストを更新できた要因は何だと思われますか。 「1、2日目が調子悪く体が緩みすぎている感じだったので、2日目に陸上トレーニングをしっかりやりました。2日目はあまり結果には出ませんでしたが、そのトレーニングの成果が今回出たのかなと思います」READ MORE -
インカレ王者・栁川 逆転優勝果たす/ジャパンオープン
水泳(競泳) 2022.12.03来年3月の閉館を前に、東京辰巳国際水泳場で開催される最後のジャパンオープンが始まった。日本のトップスイマ―がアジア選手権代表を懸けて集う中、明大からも多くの選手が参加する今大会。2日目は、栁川大樹(政経2=日大藤沢)が男子100メートル背泳ぎで見事金メダルを獲得した。また、初日に銀メダルを獲得した宮坂倖乃(法4=春日部共栄)は女子50メートル平泳ぎで4位入賞を果たした。 ◆12・1~4 ジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場)◆2日目▼女子50メートル平泳ぎ4位 宮坂 31秒39▼男子100メートル背泳ぎ1位 栁川 54秒68 安定した強さを見せつけた。8月末の日本学生選手権(以下、インカレ)、10月の日本選手権(25m)で共に金メダルを獲得していた栁川は、この日も男子100メートル背泳ぎ予選を首位で通過。「もう少し(タイムは)欲しかったですが、まずまずの結果だった」(栁川)。背泳ぎの第一人者である4大会連続五輪代表・入江陵介(イトマン東進)が不在の中、優勝のみを目指して迎えた決勝。前半では集団から一歩遅れを取り、8人中7位で折り返すことに。「体をうまく使えて泳げていなかった」(栁川)。それでも持ち味である終盤の追い上げで先行する選手たちを全て追い抜き、最後は1位でフィニッシュ。日本のトップ選手たちを相手に見事金メダルを獲得した。だが、栁川は今回の結果に満足していない。「優勝はできて良かったが、タイムの方が本当に目指していたものとは違った」(栁川)。期待のホープはさらなる記録に向け、挑み続けていく。 大会初日に女子100メートル平泳ぎで銀メダルを獲得した宮坂は、この日も女子50メートル平泳ぎに出場した。予選を3位で通過し迎えた決勝は、日本記録保持者や学生記録保持者といった実力者が立ちはだかる。最後の追い上げもかなわず、わずかの差で表彰台入りを逃した。 来年2月のアジア選手権、さらには来年7月の世界選手権も見据え、選手たちの闘志がぶつかり合う今大会。3日目からはいよいよ大会後半戦へ。明大勢の活躍に期待せずにはいられない。 [渡辺悠志郎] 試合後のコメント栁川――決勝レース後半の泳ぎはいかがでしたか。 「後半も全体の泳ぎははまらなかったのですが、うまく力の配分をして最後ぎりぎりまで持つように泳げたのは良かったなと思います」 ――次のレースへの意気込みを教えてください。 「200メートル(背泳ぎがまだ)あって、200メートルの方が泳ぎの感じがいいかなと思っているので、しっかりやっていきたいと思います」READ MORE -
宮坂が銀、五味が銅と明大勢好発進/ジャパンオープン
水泳(競泳) 2022.12.0212月1日から東京辰巳国際水泳場で開催される最後のジャパンオープンが始まった。日本のトップスイマ―がアジア選手権代表を懸けて集まる中、明大からも多くの選手が参加。大会初日は、宮坂倖乃(法4=春日部共栄)が女子100メートル平泳ぎで銀メダル、五味智信(商2=湘南工科大付)が男子100メートル自由形で銅メダルを獲得した。 ◆12・1~4 ジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場)◆1日目▼女子50メートルバタフライ8位 田嶋 27秒02▼男子400メートル個人メドレー8位 田渕 4分23秒18▼男子100メートル自由形3位 五味 49秒36▼女子100メートル平泳ぎ2位 宮坂 1分7秒04 ハイレベルな今大会で明大勢は初日から好発進した。明大勢でメダル一番乗りとなったのは男子100メートル自由形に出場した五味。波乱を巻き起こした予選は、前半から同じ組のトップを泳ぐ選手に離されてしまう。だが、折り返してからは得意の追い上げでトップの選手を捉え、逆転。自己ベストを0秒25更新し、この大舞台で、見事全体トップで決勝進出を決めた。そして迎えた決勝。レース前半から隣のレーンを泳ぐ200メートル自由形日本記録保持者の松元克央選手(令1政経卒・現ミツウロコ)に遅れをとってしまう。折り返し後から巻き返すも、先頭には届かず。「想像以上にプレッシャーがかかっていた」(五味)。しかし最後は健闘を見せ見事3位と、表彰台入りを果たした。 この日、明大勢第2号のメダルを獲得したのは宮坂。「練習の段階ですごく調子が良かった」(宮坂)。復帰後初レースとなる中で実力を発揮し、女子100メートル平泳ぎの予選を2位で通過した。決勝前半はトップを泳ぐ選手を追随し、2位で折り返す。後半もペースが落ちることはなかったものの、トップにはあと一歩及ばずそのまま2位でフィニッシュ。見事銀メダルを獲得した。 来年2月のアジア選手権そして来年7月の世界選手権に向け、選手たちの熱い思いがぶつかり合った大会初日。「メダルを取れたことと、センターレーンで泳げたことがかなり大きな経験になった」(五味)。大会はまだ始まったばかり。2日目以降の明大勢のメダルラッシュに期待がかかる。 [末吉祐貴] 試合後のコメント宮坂――後半失速しなかった理由を教えてください。 「練習の時から、前半から(前に)行き過ぎなくてもスピードが出る泳ぎを意識していました。今日も前半慌てずに落ち着いて泳ぐことができたので、最後まで力を残しながら泳ぐことができたのだと思います」 ――明日以降への意気込みを教えてください。 「明日はまずベストタイムを狙います。あとは学生記録も更新できるように意識して泳ぎたいなと思います」 五味――予選はどのようなレースプランで臨みましたか。 「自分の得意なところは後半なので、そこの強みを生かせるように前半は周りを見つつ、後半壁を蹴ってからスイッチを入れました」READ MORE -
試合後インタビュー 栁川大樹/日本選手権(25m)
水泳(競泳) 2022.11.0310月21日~23日に日本選手権(25m)(以下、日本短水路選手権)が開催された。世界選手権(25m)(以下、世界短水路選手権)への派遣選手選考も兼ねた今大会。明大から出場した栁川大樹(政経2=日大藤沢)は背泳ぎの日本代表選手として選出された。今回はベストタイムを更新し好成績で世界への切符をつかんだ栁川のインタビューをお届けする。(この取材は10月26日に行われたものです) ◆10・21~23 日本選手権(25m)[10・22]▼男子200メートル背泳ぎ 決勝1位 栁川 1分50秒94[10・23]▼男子100メートル背泳ぎ 決勝2位 栁川 51秒25 ――日本代表に選ばれた時の心境はいかがでしたか。 「日本短水路選手権の結果が1番と2番だったので(代表は)決まるかなとは思っていたのですが実際に決まって良かったです」 ――短水路での日本代表は初めてですか。 「そうですね。3月にユニバーシアードの日本代表に選ばれたので世界を相手にすることは初めてではないのですが、それは大学の代表として選ばれて、他にもジュニアとして日本代表に選ばれたことはありますが、シニアなど全部含めた大会の代表は初めて出場します」 ――今大会はどのような目標で臨まれましたか。 「シーズン始めだったのですが結構練習もいい感じに積めていたので(いい結果を)狙っていたのですが、思ったより伸びてきて良かったと感じています」 ――大会に向けて主にどのような練習をしてきましたか。 「日本学生選手権(以下、インカレ)が終わってからそれまでとは結構練習を変えました。持久力メインというよりはスピードをつけるような練習を行ってきたので、それがうまくいきました」 ――短水路と長水路とではかなり違いがありますか。 「そうですね。泳ぎ方もだいぶ変わってきて、短水路では壁を蹴る回数も増えるので、ドルフィンキックなどの水中動作が大事になってきます。それが自分は結構得意な方なので、強みを生かして勝つことができました」 ――インカレ後からご自身に何か変化はありましたか。 「(インカレの結果は)うれしくはあったのですが、まだまだいけるという気持ちもありました。そのため泳ぎ方や練習を少し変えてみて今回はチャレンジした試合でした」 ――レースを振り返ってみていかがでしたか。 「200メートル背泳ぎは、1分51秒くらいは出るかなと思っていたのですが、1分50秒までいけたというのはすごく良かった点ではあると思います。100メートル背泳ぎも50秒を目指したかったのですが、そこはスピードやターンなどの技術を練習してこれからもっと伸ばしていけたらと思います」 ――200メートル背泳ぎでベストタイムが出せた要因は何だと思いますか。 「レース後半の100~150メートルあたりで、いつもだったら踏ん張りが利かないところを練習で対策をしていたので最後まで耐えられた、というのが大きかったと思います」 ――泳ぐときに意識していたことはありますか。 「最初は力まないように、200メートル背泳ぎでは楽に泳いで、最後に全員抜かしてやろうという気持ちで泳いでいました」 ――日本代表ということについて何か思いはありますか。 「日本代表だからといって特にプレッシャーとか気負うこととかはないです。自分のいい所や強みを生かしてここからも勝負していきたいと思っています」 ――世界短水路選手権に向けての意気込みをお願いします。 「世界短水路選手権の前にジャパンオープンがあるので、まずはそこに向けて頑張りたいと思います。それでその先の世界短水路選手権で今回を超えるくらいのタイムで泳いで、世界のレベルをしっかりと経験、体感してきたいと思っています」 ――ありがとうございました。 [清水優芽]READ MORE -
試合後インタビュー 江沢陸/日本選手権(OWS)
水泳(競泳) 2022.10.19OWS(オープンウォータースイミング)の日本選手権が10月14日~16日に開催された。OWSは競泳で使用する屋内プールではなく、海などの自然の中でレースが行われる競技だ。OWSへの出場は今大会が3度目となる江沢陸(法1=成田)は、序盤から先頭に出るとそのまま集団をリードする。最後まで積極的な泳ぎを貫いたルーキーは、見事に初優勝を勝ち取った。今回は、来年1月にオーストラリアで開催する全豪選手権と来年7月に福岡で開催する世界選手権への切符をつかんだ、江沢の試合後インタビューをお届けする。 ◆10・15~10・16 日本選手権(OWS) (千葉県館山市・北条海岸)[10・16]▼男子5キロメートル 1位 江沢 58分2秒8 ――優勝した瞬間の心境はいかがでしたか。 「1カ月半OWSに向けて努力してきたので、優勝した瞬間は素直にうれしかったです」 ――泳いでいる時の気持ちはいかがでしたか。 「普段の競泳で泳いでいるプールとは違って、波などさまざまなことを考えないといけなかったので楽しかったです。気持ちよく泳げました」 ――何が勝因だったと思いますか。 「(全国規模のOWS出場は)初めてでよく分からないので『後ろの人に付いていくのではなく、前半から先頭に出て行け』とコーチから言われていました。それが最初から成功したのが良かったと思います」 ――レース全体を振り返っていかがですか。 「全国大会で周りの速い人たちと競って、初めて駆け引きなどを体験しました。すごく新鮮で面白かったです」 ――レース中に何か意識したことはありますか。 「波が向かってくるのであえて逆らわずに流れに乗って、あまり疲れずに泳ぐことを意識していました」 ――今後はどこを強化していきたいですか。 「海に全然慣れていないことを実感しました。波の中で泳ぐことや、迷子にならないこと、心理戦などを身に付けられたらいいなと思いました」 ――どのような思いで日の丸を背負いますか。 「自分がまさか日本代表になれるとは思っていなかったので、気持ちを楽にして楽しむくらいの気持ちでいこうと思います」 ――全豪選手権での目標と意気込みをお願いします。 「世界の選手と初めて戦うので、緊張せずにうまく世界の広さを知ることができたらいいなと思います。出るからにはしっかり上位に食い込んでいきたいと思いますし、世界でも戦える選手になりたいと思います。世界選手権に向けても自信をつけたいです」 ――ありがとうございました。 [上原朋子]READ MORE -
インカレ閉幕 栁川が逆転優勝 男子は総合2位、女子は7位でシード権を獲得/日本学生選手権
水泳(競泳) 2022.09.02日本学生選手権(以下、インカレ)は最終日を迎えた。栁川大樹(政経2=日大藤沢)が男子100メートル背泳ぎで明大待望の金メダルを獲得。そして、宮坂倖乃(法4=春日部共栄)は女子200メートル平泳ぎで連覇はならなかったものの、見事銀メダル。明大は全種目を終え、男子は総合2位。女子は7位に入賞し、目標であったシード権を手にした。 ◆8・28~31 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)◆4日目▼男子1500メートル自由形3位 庭野 15分28秒77▼男子400メートル個人メドレー4位 田渕 4分14秒666位 廣島 4分19秒59▼女子100メートル自由形8位 長尾 56秒77▼男子100メートル自由形4位 五味 49秒51▼男子100メートル背泳ぎ1位 栁川 54秒358位 松山 56秒12▼女子200メートル平泳ぎ2位 宮坂 2分25秒58▼男子200メートル平泳ぎ4位 林 2分11秒127位 荒井 2分11秒95▼女子800メートルフリーリレー7位 長尾・水口・田嶋・泉原 8分19秒89▼男子800メートルフリーリレー3位 清水・廣島・五味・田渕 7分18秒22 ▼男子総合順位1位 日大 475.5点2位 明大 394.0点3位 早大 322.0点 ▼女子総合順位1位 中京大 391.0点2位 神大 302.0点3位 東洋大 269.0点7位 明大 183.0点 インカレ最終日に待望のヒーローが誕生した。2日目の男子200メートル背泳ぎで銅メダルを獲得していた栁川は、この日の100メートル背泳ぎにも出場。予選を3位で通過し、決勝へと駒を進める。決勝レースは前半の50メートルを8人中7番手で折り返すと、ここでのトップとの差は0秒54。しかし、ここから驚異の追い上げを見せる。折り返してからは、スピードをぐんぐんと上げ、約75メートル地点でトップと並ぶ。そして、そのまま先頭に躍り出ると残りの25メートルを失速することなく、そのまま先頭でゴール。右手の拳を高く掲げ、雄たけびを上げた栁川。「ここまでのタイムが出るとは思っていなかった」。自己ベストを0秒55更新する圧巻の泳ぎで今大会、明大勢初の優勝を果たした。 女子では、200メートル平泳ぎ決勝に前回覇者の宮坂が登場。レースは東洋大の今井、早大の浅羽、そして宮坂の4年生3人が引っ張る展開に。最後の150メートルの折り返しまで3番手につけていたが、残り50メートル地点から2位を泳ぐ浅羽との距離を縮めていく。そして、残り数メートルのところで並び、最後はタッチの差で逆転。2連覇とはならなかったものの、銀メダルを獲得した。「人生で初めて根性で泳ぎ切るレースをすることができた」。レース後、最後のインカレを終えた宮坂は笑顔だった。 さらに、ルーキーの庭野直樹(商1=埼玉栄)が快進撃を見せた。男子1500メートル自由形決勝に出場した庭野であったが、レース中盤までに3番手を泳ぐ選手と大きな差をつけられる。「(それでも)焦りはなかった」。レース終盤から徐々にメダル圏内へと迫っていく。力を振り絞り、残り50メートルからラストスパート。最後はあと数センチのところで競り勝ち、銅メダルを獲得。4位とは0秒01差。最後の粘りが勝負を分けた。 長いようで短かった4日間のインカレが閉幕。明大男子は天皇杯奪還という目標は達成できなかったものの、総合2位と前評判を覆す成績を残した。一方の明大女子は部員8人と少数精鋭ながら、過酷なレースを乗り越え、総合7位。目標であったシード権を獲得した。今大会を通して、どの大学よりもチーム力は深まったと言えるはず。今後の明大から目が離せない。 [末吉祐貴] 試合後のコメント宮坂――今日の自身のレースを振り返ってみていかがですか。 「今日は、人生で初めて根性で泳ぎ切るレースをすることができました。連覇はかないませんでしたが、満足です」 ――目標であったシード権の獲得について、いかがですか。 「試合全体を通して、女子部員全員がチームのためにという泳ぎをしてくれました。このチームで、目標のシード権を獲得できて本当に良かったです」 田渕海斗(情コミ2=日大藤沢)――400メートル個人メドレーの結果についてどのように受け止めていますか。 「2連覇へのプレッシャーや、やらなきゃいけないという使命感を感じ、自分にプレッシャーかけ過ぎてしまいました。また、緊張してしまったのが一つの原因かなと思っています」 ――4×200メートルフリーリレーでは1、2年生のみで構成された若いチームでした。 「若い力で、フレッシュな気持ちで、泳げました。そして、予選を泳いでくれた岡島大志(商4=豊川)君にメダルを持たせてあげようっていう気持ちで泳ごうと4人で話していていました。それが良かったのかなと思います」 栁川――初優勝ですが、気持ちはいかがですか。 「大学入ってから2位とか3位になることが多かったので、自分、本当に勝てるのかなと思っていたんですけど、最後(の種目で)こうやって勝てて、本当に良かったです」 庭野――レース後の心境はいかがでしたか。 「みんなの期待に応えられたうれしさと、4日目の決勝競技のトップバッターだったので、自分が明治大学のいい流れを作れたのではないかという喜びがとても大きかったです」READ MORE -
メドレーリレーで男女共に銅! 女子は目に涙が浮かぶ/日本学生選手権
水泳(競泳) 2022.08.31日本学生選手権(以下、インカレ)は後半戦が始まった。廣島偉来(政経2=淑徳巣鴨)が男子200メートル個人メドレーで4位入賞。ルーキーの長尾佳音(営1=武蔵野)も女子200メートル自由形で同じく4位入賞を果たした。この日の目玉種目である400メートルメドレーリレーでは男子と女子が共に3位と表彰台入りし、銅メダルを獲得した。◆8・28~31 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)◆3日目▼女子200メートル自由形4位 長尾 2分1秒51▼男子200メートル自由形7位 清水 1分50秒178位 加藤 1分51秒42▼女子100メートルバタフライ5位 田嶋 59秒43▼男子100メートルバタフライ5位 井上海 52秒978位 山口 53秒32▼男子200メートル個人メドレー4位 廣島 1分59秒01▼女子400メートルメドレーリレー3位 遠藤・宮坂・水口・田嶋 4分05秒64▼男子400メートルメドレーリレー3位 松山・荒井・栁川・五味 3分36秒38 インカレ3日目はチーム力が光った。この日の先陣を切ったのは長尾。1年生ながら、女子200メートル自由形の予選を2位で通過した。迎えた決勝の舞台。「かなり上位で決勝に進んだので、すごく緊張していた」(長尾)。スタート直後から両隣の選手がスピードを出し、差を広げていく。長尾は得意の後半で追い上げを見せるもその差は大きく、結果は4位。表彰台に上がることはできなかった。男子200メートル個人メドレーでは、同種目で今年度日本選手権2位の廣島が予選を危なげなく通過する。しかし、決勝では本来の力を発揮できずに表彰台入りを逃すも、4位入賞を果たした。 この日の目玉種目である400メートルメドレーリレーに、明大は男子と女子がどちらも決勝に進出した。まずは女子。「緊張はあまりなかった。決勝をみんなで楽しもう! というような雰囲気でした」(遠藤渚・理工1=八王子学園八王子)。トップバッタ―を任されたのは1年生の遠藤。後半失速するも、何とか持ちこたえ第2泳者、4年生の宮坂倖乃(法4=春日部共栄)へとバトンをつなぐ。7位でバトンを受けた宮坂は貫禄の泳ぎで3位まで順位を上げ、第3泳者へ。第3泳者の水口知保(営3=目黒日大)は抜かされることなく、メダル獲得圏内の3位をキープする。アンカーの田嶋玲奈(情コミ3=春日部共栄)は近大に追い付かれそうになるも、意地の泳ぎを見せ、そのまま3位でフィニッシュ。見事表彰台入りを果たし、銅メダルを獲得した。「今までの競泳人生で一番うれしかった。明大に入って本当に良かった」(遠藤)。レース後のリレーメンバーたちは笑顔と共に、目に光るものがあった。 優勝を狙っていた男子400メートルメドレーリレーは惜しい結果となった。予選は日大、早大に続き3位で通過。決勝は第1泳者の松山陸(商3=春日部共栄)が3位で帰還するも、平泳ぎ、バタフライでは順位を落としてしまう。第2泳者を任された荒井悠太(政経3=八王子学園八王子)は「ラスト10メートルでバテてしまった」と悔しさをにじませた。アンカーの五味智信(商2=湘南工科大付)に引き継がれたときは、明大は首位に約1秒の差をつけられる苦しい展開。最後は五味が踏ん張りを見せたが、1位の日大とは0.4秒差、2位の早大とは0.15秒差とわずかの差で競り負け3位でゴールした。 インカレも残すは最終日のみ。大会3日目を終え、男子の総合順位は2日目と変わらず2位、女子は3つ順位を上げ総合6位となった。男子は首位の日大とは約60点差と差が開くが「天皇杯奪還のためだけに泳いでいる」(荒井)。チームのために、最後まで一人一人が泳ぎ切る。[末吉祐貴、上原朋子]試合後のコメント荒井――最終日の目標をお願いします。 「エントリーでは6位なので決勝には必ず残って、決勝は最後のレースなので力を振り絞って泳ぐだけだと思います」遠藤――レース後の気持ちはいかがでしたか。 「本当にうれしくて、周りからおめでとう! と言われて、明治に入ってやっぱり良かったとすごく思いました(笑)」――レース後、他のリレーメンバーの様子はいかがでしたか。 「本当にみんな喜んでいました。最後まで諦めなかったのが良かったのだと思います」長尾――4位という結果をどのように受け止めていますか。 「予選で2位と自分の想像よりも良い順位に残って、決勝は3位以内でメダルを取れればいいなと思っていたので、少し悔しいです」――明大女子シード権獲得に向けて、意気込みをお願いします。 「私は明日個人種目もありますし、リレーも出場する予定です。女子は人数が少ないので、1人が1点でも多く取れるように頑張って、最終日も予想の得点よりも1点でも多く取りたいです」READ MORE -
インカレ開幕 田渕、栁川が表彰台入り/日本学生選手権
水泳(競泳) 2022.08.3028日から始まった日本学生選手権(以下、インカレ)。前回大会で明大は男子3位、女子10位と悔しい結果に終わった。そんな明大が目指すのは男子は天皇杯奪還、女子はシード権獲得。大会2日目は男子400メートル自由形で田渕海斗(情コミ2=日大藤沢)が2位、男子200メートル背泳ぎで栁川大樹(政経2=日大藤沢)が3位で表彰台入りを果たすなど、順調に折り返しを迎えた。◆8・28~31 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)◆1日目▼男子50メートル自由形5位 五味 22秒64◆2日目▼男子400メートル自由形2位 田渕 3分49秒915位 清水 3分53秒34▼女子200メートルバタフライ4位 水口 2分10秒83▼男子200メートルバタフライ6位 松田 1分58秒198位 山口 1分59秒79▼男子200メートル背泳ぎ3位 栁川 1分58秒76▼女子100メートル平泳ぎ4位 宮坂 1分07秒83▼男子400メートルフリーリレー6位 大貫・五味・栁川・田渕 3分21秒11 チームを勢いづけるためには重要となる大会初日。男子50メートル自由形には大貫勇主将(情コミ4=八王子)、五味智信(商2=湘南工科大付)、水野尊登(法2=法大第二)の3人が出場した。予選を7位通過し唯一決勝に駒を進めたのは2年生の五味。「メダルを取ることを1番の目標にしていたので、その気持ちが強くなってしまった」。ラスト5メートルで力みからの失速。5番手でのフィニッシュとなったが「15メートルまでのドルフィンキックは持ち味でもあり、生かすことができた」と今後に期待がかかるレースとなった。 「エースとしてしっかり優勝したいと思っていた」(田渕)。男子400メートル自由形に出場した田渕は予選を1位で通過。決勝では100メートル地点で全体の7位と、序盤は遅れを見せる。しかし後半型の田渕は終盤に順位を上げ、最終的には2位となった。男子200メートル背泳ぎに出場した栁川は昨年度2位という好成績を残した。しかしその結果には満足しておらず、今年度の目標には優勝を掲げていた。予選を5位で通過し迎えた決勝。150メートル地点で2位に浮上し金メダル獲得もあるかと思われたが、最後のターンの際に「キックが上手く踏めなかった」(栁川)。自己ベストを更新するも、惜しくも3位という結果に終わった。 女子200メートルバタフライでは惜しくも表彰台入りを逃した水口知保(営3=目黒日大)だが、女子400メートルフリーリレーのB決勝ではタイムを上げ、B決勝2位という結果に貢献。1日4レース泳ぐという過酷な状況下でもいい泳ぎができたことは、翌日への自信につながった。男子200メートルバタフライに出場した井上航(法4=東海大浦安)。インカレでは予選16位以上の選手に得点が入る。事前予想で井上航は17番手と、わずかに及ばないとされていた。しかし「絶対点を取ってやると思って臨んだ」(井上航)。その言葉通り、予選を全体13位で通過。B決勝に進出しチームの得点に貢献。人生最後のレース、4年生の意地を見せた。 男子総合順位は2日目終了時点で2位だ。目標である天皇杯奪還へ着実に近づいてきている。一方の女子は総合9位と、シード権獲得まであと一歩のところ。それぞれの目標のため、残り2日も一丸となって戦い抜く。[萩原亜依、上原朋子]試合後のコメント井上――インカレにはどのような気持ちで臨みましたか 「200メートルバタフライが2種目目で、4年生としてはトップバッターでした。結果で後輩がついてきて、チームが盛り上がるようなレースがしたいなと思っていました」水口――レースを振り返っていかがですか。 「200メートルバタフライはランキングが3位で結果が4位だったのですが、他の選手を見ていると4位が妥当かなというのが正直な気持ちです。自分も負けてられないなとは思うのですが、自分の中でレースを終えてみてこれが現実かなという感じです」五味――インカレにはどのような気持ちで臨みましたか。 「去年人生で一番悔しい思いをした試合なので、めちゃくちゃ頑張ろうと気負って臨んだのですが、予選1本終わっていざ始まってみると楽しむこともできて、お祭りのような気分で臨めています」田渕――明大の応援はやはり力になりましたか。 「なぜインカレでベストが出るのかというと、チームのためにチームの力を借りて、チームの肩を借りて胸を借りて泳ぐからだと思います。そう思うとインカレはいいなと思います」栁川――次に向けての目標をお願いします。 「明日メドレーリレーに出るかは分かりませんが、予選には出ないのでしっかり休んで、最終日も頑張りたいと思います」READ MORE
部の紹介 INTRODUCTION
水泳部は明治44年に創部。現在は生田校舎の合宿所に拠点を置き、選手たちは日々切磋琢磨(せっさたくま)している。クラブチームに所属している寮外生もいるため、全員で一緒に練習する機会は少ないが〝総合力〟を重視した体制で男子部は日本学生選手権で優勝多数。2016年には創部史上初となる連覇を達成した。年々選手のレベルも上がっているため、日本トップレベルでの争いが毎年期待されている。また学生ながら国際大会に出場する選手も多く、在学中の五輪メダリストを輩出する日もそう遠くはない。