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リーグ戦開幕 男女ともに苦しいスタート/関東大学1部リーグ戦
硬式庭球 2023.08.26全日本学生選手権(以下、インカレ)から早1週間。ついに関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)が開幕となった。今年度は男女第1戦のダブルスのみを開幕日に一緒に行うという昨年度とは異なる形でのスタートとなり、女子は慶大、男子は法大との初戦を迎えた。女子は昨年度の王者慶大を前に勝利を挙げることができず、男子はD3の横田大夢主将(政経4=足利大付)・飯田翔(商3=足利大付)組が勝利を挙げるも勝ち星を重ねることができなかった。男女ともに第1戦の勝敗は残りのシングルスへと託された。 ◆8・25~9・8 第59回関東大学女子1部リーグ戦▼8・25 第1戦対慶大(有明テニスの森) ※途中経過 D1吉田華・鈴木渚組 1{3―6、7―6、5―10}2 大川・堤組○ D2南口・五十嵐組 0{1―6、1―6}2 大橋・中島組○ ◆8・25~9・7 第77回関東大学男子1部リーグ戦▼8・25 第1戦対法大(有明テニスの森) ※途中経過 D1村田・山中組 0{1―6、2―6}2 大田・加藤木組○ D2副田・松本組 0{5―7、3―6}2 山田・原田組○○D3横田・飯田組 2{6―2、6―2}0 新井・大西組 【女子D1吉田華菜子(法4=仁愛女子)・鈴木渚左(国際3=野田学園)組VS大川美佐・堤華蓮組】 「絶対に1本取るという気持ちで臨んだ」(吉田)。前の試合のD2が悔しくも負けに終わり、何とかチームを勢いづけるための1勝をつかむべく気合十分に挑んだ吉田・鈴木組。両者ともに自身のサービスゲームをキープし合う展開で試合は幕を開ける。3ゲーム目に明大がブレークに成功し先に流れをつかむかのように思えたが、すぐさま相手に3ゲームを連取され逆に試合の主導権を握られる。「簡単なミスやもったいないミスが続いてしまった」(吉田)。その後1ゲームを取り返すも相手の勢いを止めることはできず。ゲームカウント3―6で第1セットを落とした。 「一度頭をすっきりさせて切り替えることができた」(吉田)。セット間でしっかりと気持ちを切り替えた吉田・鈴木組は、第1セットの流れを引きずることなく第2セットへ。第2セットは両者一歩も譲らない攻防を見せ互いにゲームを重ねていき、ゲームカウント6―6でタイブレークへと突入する。「自分たちらしい、いい形に持っていくことができた」(鈴木)と2人の強みを生かした自分たちから攻めていく積極的なテニスで、一気にカウントを広げていく。そのまま相手に反撃を許すことなくタイブレークを7―4で獲得し第2セットを取り返した。 そして迎えた10ポイントタイブレークで行われる勝負のファイナルセット。何とか先に得点を重ね流れをつかみたい2人だったが、第1セットと同様にミスを続けてしまいリードされる展開に。「自分たちのミスから一気に離されてしまったのが敗因」(鈴木)。相手との点差を縮めることはできずファイナルセットを5―10で落とし、最終スコア1―2で敗戦。チーム一つ目の白星はシングルスへと託す結果となった。 【男子D3横田主将・飯田組VS新井翼・大西洋平組】(写真:ハイタッチをする横田(左)・飯田組) 開幕戦にふさわしい大きな1勝をもたらした。第1セットの開幕直後、いきなり試合が動く。「勢いづける感じでブレークできた」(横田)。相手のサービスをストレートに返すなど強気のプレーで3ゲームを連取。続く第4ゲームも、サービスで相手を崩し前衛のボレーで確実に点を重ね、相手に流れを渡すことなく6―2で第1セットを手にした。勝負の第2セット、第1ゲームを相手のダブルフォルトを好機にジュースに持ち込むもブレーク失敗。「1本取りきれればブレークというところで何回か落としてしまった」(飯田)。しかし着実にキープを重ね、3―2で迎えた第6ゲーム。横田が足を痛めるも「代わりに飯田選手が動いてくれた」(横田)。同校出身で飯田が1年生の時からペアを組む横田・飯田組。互いへの信頼とコンビネーション力でピンチを切り抜け、そのまま3ゲーム連取。6―2で見事勝利を収めた。 試合後のインタビューで飯田は「今年が(横田)大夢さんと組んで出ることができる最後の団体戦。全部勝って無敗で終わりたい」と語った。どのペアにも負けない信頼と息の合ったプレーで強敵へと挑み続ける。 次戦はシングルスが行われる。「第1戦の法大戦は絶対に勝ちたい」(横田)。男女ともに勝ち目はまだ残っている。王座に向けて躍進する明大から目が離せない。リーグ戦はまだ始まったばかりだ。 [久保田諒、保坂啓太郎] 試合後のコメント吉田華――シングルスに向けての意気込みをお願いします。 「0―2という結果になってしまったんですけどまだ勝敗はついていないので、シングルスで自分もしっかりと1本取って、チーム全員でまた気持ちを新たに頑張りたいと思います」副田温斗(営4=四日市工)――今日の試合を振り返っていかがですか。 「勝たないといけない試合だったのにそれを落としてしまったのが悔しいです。リーグ戦では一勝が、チームにとって命になってくるので、悔しい試合というか、もったいない試合をしてしまったなと思います」 横田主将――主将としてどのような思いでリーグ戦に臨んでいますか。 「今日でダブルスは終わってしまったんですけど、法大戦は絶対勝ちたいという思いがあります。理由としては、昨年度のリーグ戦の法大戦で最終戦の1勝差で負けるという悔しい負け方をしたので、なんとしてでも今回の法大戦は勝ちたいです。この法大戦が勝てたら絶対に上位、そして王座(全日本大学対抗王座決定試合)出場というところに手が届くと思っているので、まずは初戦の法大戦をなんとしても勝ちで終わりたいと思っています」 鈴木渚――今試合を振り返っていかがですか。 「ここ最近のダブルスの中では1番いい動きができていたんじゃないかなと感じています。第2セットのタイブレークはすごく私たちらしい、いい形に持っていくことができて、 ファイナルセットは(吉田)華菜子さんも言った通り、3―1からカウントを離されてしまったのが今回の負けの原因だと思うので、そこをしっかりと2人で話し合って次に向けてやっていけたらいいなと思います」 飯田――今後のダブルスの目標をお願いします。 「1年生から組んできたダブルスで、今回が(横田)大夢さんと組んで出る最後の団体戦なので、全部勝って無敗で終わりたいと思います」 松本洵(法2=松商学園)――リーグ戦の目標を教えてください。 「僕は今回がリーグ戦デビュー戦で結構緊張したんですけど、楽しむことを僕の中でテーマにしています。去年ケガでずっと出られなくて悔しい思いをしたので、テニスができていることに対しての感謝の気持ちを忘れずに、楽しんでプレーしようと思っています」READ MORE -
インカレ閉幕 悔しさ残るベスト8/全日本学生選手権5日目
硬式庭球 2023.08.20準々決勝が行われた全日本学生選手権(以下、インカレ)5日目。明大勢からは吉田華菜子(法4=仁愛女子)・鈴木渚左(国際3=野田学園)組が出場した。第1セットを取られた後の第2セット、巻き返しを図るも勝利とはならず。今年度のインカレは最高成績ベスト8で幕を下ろした。 ◆8・14~20 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)▼8・19[女子ダブルス準々決勝] 吉田華・鈴木渚組 0{3―6、3―6}2 吉川・冨永組(亜大)〇 【女子ダブルス準々決勝:吉田華・鈴木渚VS吉川ひかる・冨永栞組(亜大)】 太陽が照りつけるセンターコートで、ベスト4進出を懸けた熱い戦いが繰り広げられた。第1セット、連日の試合の中でもキレを失うことのない鈴木のサーブでキープに成功。吉田の正確なバックストレートもさく裂し、得点を重ねていった。しかしここからネットやバックアウトなどミスが増え始める。また「ストロークで押してきたので引いてしまった」(鈴木)。相手の強いストロークで体勢が崩れたところをボレーで決められてしまう。その後もペースにのまれ5ゲーム連取を許すと、そのまま3―6で第1セットを落とした。 なんとか流れを取り戻したい吉田・鈴木組。しかし第2セットも「いつも通りのプレーができなかった」(吉田)。ミスが目立ち4ゲーム連続先取を許す。その後サービスゲームをキープし合い1―5で迎えた第7ゲーム。疲れからかネットを越えない場面も見られ、相手のマッチポイントとなってしまう。万事休すかと思われたが、足を動かした粘りのプレーでしのぎブレークに成功。そのまま次のゲームもキープを果たした。だが追い上げもむなしくセットカウント0―2で敗戦。試合後2人の目には涙が浮かんでいた。 インカレの経験が「自信にもなった反面、やらないといけないことも見つかった」(吉田)と2人を成長させた。「悔しさをリーグで払拭できるように」(鈴木)。気持ちを切り替えてリーグ戦での鮮やかなプレーに期待だ。 この結果、明大勢は女子ダブルスベスト8を最高成績にインカレを終えた。8月末から行われるリーグ戦の目標は「王座に出場する」(上原真吾監督)。残された短い期間で課題と向き合い結果につなげられるか。明大硬式庭球部の夏はまだ終わらない。 [高橋佳菜] 試合後のコメント上原監督――インカレ全体の総括をお願いします。 「女子は非常に頑張っていました。あとはリーグ戦につながるプレーや試合内容があったのはすごく収穫だと思います。男子は物足りないというか、やり切れていない部分がすごく多いです。もっとガッツをコート上で見せてくれるといい結果がついてくるのではないかと思います」 ――リーグ戦に向けてどのような調整を行いますか。 「どういうところで明治の強さを発揮するのかを全員がしっかりインプットすることが大事だと思います。勝ち方にこだわって集中していくということをできるようにしてほしいと伝えていかなければと思います」 吉田華――試合を振り返っていかがですか。 「自分は今日勝つこと、ラストの年でベスト4に入ることを目標に1年間やってきました。最初は緊張してしまっていつも通りのプレーができなくて相手の方がしっかりと振り切って思い切りやってきていたので、それに対して引いてしまいました。単純なミスが続いてしまいメンタルなどの状況もあり、いつも通りできませんでした。後半は少し改善されて良くなっていたのですが、出だしが悪かったことで流れを相手に持っていかれてしまいました」 ――リーグ戦に向けて取り組みたいことや意気込みをお願いします。 「今大会で今までやってきた練習の成果が出せたことも多かったので、成果を出せる状況を作ることや、基本的なショットの強化をあと1週間でやっていきたいなと思います」 鈴木渚――どんなことを意識して試合に臨みましたか。 「ストレートやループボールだったり、自分たち2人から仕掛けて前に行くことをできるように意識していました」 ――リーグ戦に向けて取り組みたいことや意気込みをお願いします。 「ダブルスは声かけと明るく笑顔でやること、シングルスはどんなときでも冷静に顔に出さないで相手にこの人イラついているなとか、そういう感情を分からせないようにすることに気を付けたいです。でも自分を鼓舞するような声はちゃんと出したいと思います」READ MORE -
喜びと悔しさの4日目 吉田華・鈴木渚組が準々決勝へ/全日本学生選手権4日目
硬式庭球 2023.08.19明大勢から女子単複2試合ずつが行われた全日本学生選手権本戦(以下、インカレ)4日目。連戦で疲労がたまる中、吉田華菜子(法4=仁愛女子)・鈴木渚左(国際3=野田学園)組が見事な戦いでベスト8進出を果たした。 ◆8・14~20 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)▼8・18[女子シングルス4回戦] 吉田華 0{1―6、2―6}2 山﨑(亜大)〇 鈴木渚 0{5―7、4―6}2 金子(早大)〇 [女子ダブルス4回戦] 南口・五十嵐組 0{0―6、0―6}2 川出・西尾組(筑波大)〇 〇吉田華・鈴木渚組 2{6―3、6―4}0 加藤・安井組(中京大) 【女子シングルス4回戦:鈴木渚VS金子さら紗(早大)】 昨年度のリーグ戦で対戦した相手と四日市で再戦を果たした。「しぶとくて簡単にはポイントが取れない」。その言葉通り、試合開始直後長いラリーの間にミスを誘われブレークを許してしまう。だが鈴木も幾多の試合経験を生かし、無抵抗で終わらせることはない。ライン際にボールを落とす技ありショットや、徹底したバックハンドへの攻めなど巧みなプレーでポイントを重ねていく。一進一退の攻防が続く中「やり過ぎてしまった」。攻めの姿勢で自ら展開を作ろうとするも相手の粘りから思い通りのプレーができず、第1セットを5―7で落としてしまう。 「最初からやり過ぎない」ことを意識して迎えた第2セット。第1セットとは反対に自分がしぶとくボールを返すことで相手のミスを誘っていく。加えて相手を前後左右に動かす正確なショットを武器に3ゲーム先取に成功。しかし全国ベスト16の舞台は容易ではない。相手の緩急をつけたプレーによって自分の試合展開に持ち込むことができなかった。第6ゲームは7回のジュースを取り切れず、ゲームカウント3―3まで追い付かれてしまう。直後のサービスゲームはキープするも、気温の上昇と連戦の疲労が鈴木の体力を奪っていった。4―5で迎えた第10ゲームは、らしくないストロークのミスなどで1ポイントも取ることができず、1セットも奪えないまま試合終了。辛酸をなめる結果となった。 「もっとできたのではないか」。試合後そう語った表情には悔しさがにじんでいた。目標の優勝とは遠い結果に終わってしまったが、この経験が必ず進化への一歩となるに違いない。リーグ戦での鈴木の快進撃に期待が高まる。 【女子ダブルス3回戦:吉田華・鈴木渚組VS加藤穂乃佳・安井友菜組(中京大)】 ベスト8入りを懸けて挑んだ勝負の3回戦。「地域も全く違う初めての相手だったので、とにかく自分たちの持ち味を出せるように積極的に打つことを意識して試合に臨んだ」(吉田)。気合十分に始まった試合は、序盤から吉田・鈴木組が焦ることなく冷静に試合を組み立てていき、いきなり2ゲームを連取する。その後はお互いが交互にゲームを取り続ける展開になるも第6、7ゲームで再び2ゲーム連取に成功。「自分たちから積極的にストレートを攻めたりポーチに出たりして、いい形ゲームを進められたのが良かった」(鈴木)。そのまま相手に反撃を許さず、第1セットを6―3で獲得した。 続く第2セットでも2人の勢いは止まらない。第1セット同様、開始からいきなり2ゲームを連取。このままの流れでゲームを積み重ねていきたい吉田・鈴木組であったが、相手もそう簡単に引き下がってはくれない。「相手が自分たちのダブルスに慣れてきてしまっていた」(吉田)。それまで通用していた速いテンポでの攻撃が取られ始めるとミスを重ねてしまい、第3ゲームから連続で4ゲームを相手に献上してしまう。しかし、ここで慌ててしまうのではなくしっかりと声を掛け合い、次どうするべきかコミュニケーションを取ることができるのが吉田・鈴木組の強みである。「ループボールを使ったり2人で前に出たりするようにした」(鈴木)と攻撃のパターンを変えることで再び流れを取り戻すと、そのまま連続で4ゲームを取り返す。最後は鈴木のストロークで相手を崩し、吉田のボレーで決めるという2人の得意なプレーで決め切り、見事なストレート勝ちで準々決勝へと駒を進めた。 次戦はいよいよベスト4入りを懸けた大一番となる。「自分たちがやってきたことを信じて2人笑顔で頑張りたい」(吉田)。持ち味を生かした積極的なプレーで勝利をつかみ取り、必ずやコート上で笑顔を見せてくれるに違いない。 大会4日目を終え、明大勢もいよいよ残すは女子ダブルスの1組だけとなった。仲間たちからの期待を背に吉田華・鈴木渚組はいったいどこまで駆け上がることができるのか。まずは目先の準々決勝。ベスト4入りを果たすべく、2人は次戦も強敵に挑む。 [久保田諒、高橋佳菜] 試合後のコメント南口亜美(国際4=野田学園)――インカレを振り返っていかがでしたか。 「負けてしまいましたが予選からベスト16まで来ることができて、常に楽しく試合ができたことは良かったと思います」 ――リーグ戦への意気込みを教えてください。 「リーグで戦う相手がまだインカレで残っている人も多く、明治は少ないので実力的には劣ってしまっているというのは分かっていますが、最後は勇気を持って気持ちで勝てるようにこれから練習します」 吉田華――今試合を勝ち切ることができた要因は何だと思いますか。 「いつもだったらセカンドセットの悪い流れの時にそのままいっちゃうんですけど、約1年間組んできていろいろな大会にも出て、お互いの良い時と悪い時を分かって今大会は臨みました。そのため悪くなった時はお互いが声を掛け合って、最後は相手より積極的にいけたことが勝てた要因かなと思います」 鈴木渚――準々決勝に向けての課題点はありますか。 「ただラリーをするのではなくて、自分たちから積極的にストレートを打ったりループボールを使ったりする。また、前でのプレーでもポーチに出たり2人で前に出たりというところ。この四つのことをしっかりと意識してやっていけたらいいのかなと思います」 五十嵐唯愛(政経2=四日市商)――試合を振り返っていかがでしたか。 「大量リードされたことで相手は気持ちに余裕ができてどんどんプレーできていましたが、自分たちは焦りや取り返さないといけない気持ちが強くなってしまったことで展開することができなかったので、それが敗因だと思います」 ――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします。 「個人戦から団体戦に変わって雰囲気も大きく変わると思うので、波に乗っていけるように明治らしくプレーしていきたいです」READ MORE -
試合後コメント/全日本学生選手権3日目
硬式庭球 2023.08.18四日市で熱戦が続く全日本学生選手権(以下、インカレ)。大会3日目の明大勢は、女子ではシングルス2人、ダブルス2組がベスト16へ進出。一方、男子は単複ともに全員が敗退する結果となった。この記事では、大会3日目の試合後インタビューをお届けします。 副田温斗(営4=四日市工)――インカレ全体の総括をお願いします。 「去年ベスト4という結果だったので、今年はそれ以上というのを目標に頑張っていました。しかし、もう2回戦で負けてしまったので、最後のインカレがとても悔しい結果に終わってしまったなと思います」 太田翔(法3=大分舞鶴)――今日の調子はいかがでしたか。 「僕はシングルスでシードをもらっていてあっさり負けて、結構引きずっていた部分もありました。しかし今日のダブルスの1回戦では2人で話し合って、結構いい感じで行けたので調子は別に悪くはありませんでした。ですが、2回戦は相手が今まで結構戦ってきている相手で、僕も5回目でした。なので、僕らももう気持ち的に勝ちたいというのはあったんですけど、少し引いている部分などが最初にあって、そこが少し良くなかったです」 鈴木久統(政経3=湘南工科大付)――今試合を振り返っていかがですか。 「結構勝てた試合を逃したと感じていて、セカンドセットも結局タイブレークで取り切れなかったので、そういうところでもっと勝ちにこだわるようなプレーができていたら、結果も変わってきたのかなと思います」 ――リーグ戦に向けてどんなところを改善していきたいですか。 「リーグ戦もインカレのコートとサーフェス(表面)が似ているので、今回の大会でフォアの強打のところも課題が見つかったり、フィジカル面も課題が見つかったので克服できるところはしっかりと克服してリーグ戦に備えたいと思います」 村田英夢(理工2=麗澤瑞浪)――今大会に向けて強化してきたところを教えてください。 「僕はひたすらダブルスの練習をやってきて、苦手なサーブや得意なリターン、防衛を全部頑張ってやってきたんですけど、サーブが良くなったと思います。イップスを克服してきたので、そこだと思います」 山中朝陽(文2=四日市工)――リーグ戦に向けての意気込みをお願いします。 「リーグ戦ではやはり全勝を目標にして、明大はダブルスがかなりキーになってくると思うんので、ダブルスで3ー0にしてシングルスにいい流れを持ってければなと思います」 南口亜美(国際4=野田学園)――セットごとに振り返っていかがでしたか。 「1セット目はずっとお互いにキープできず、どうなるのか分からなかったんですけど、お互いにチャンスで決め切れなかったり取り切れなかったりというポイントが多かったので、それが原因で取られてしまったと思います。2セット目は2人でもっと積極的にいこうとしてリターンを本気で打つなど、次に自分たちが動いていけるような展開を作ったので、セットを取れたのだと思います。ファイナルセットは守ったら負けだと思っていました。2セット目と変わらず先に展開して、ボレーで触られてもいいのでストローク思いっきり打つと、相手も先にミスしてくれたり逆に自分たちはどんどん積極的にいけたりできたので、そのままセットを取り切れたと思います」 ――ペアでお互いの良かったところを教えてください。 「『とにかく前向きに積極的にいこう』とずっと言ってくれていたので、私は結構落ち込むこともあるんですけど、あまり下を向かずに思いっきりできたので良かったです。プレー面ではストロークがすごい安心して前で立っていられたので、安定したプレーをしてくれて良かったです」 五十嵐唯愛(政経2=四日市商)――南口選手の良かった点を教えてください。 「亜美さんはボレーがすごい安定していて積極的に打てるので、私は困ったときや自分がミスの多いときに結構助けてもらっているので、そこが良かったです。スマッシュも絶対にミスらないので、すごい安心してお任せできます」 ――次戦に向けて意気込みをお願いします。 「今日みたいに積極的にプレーをすることを忘れずに、相手もガンガン動いたりしてくると思うんですけど、こっちも負けじと積極的に動いていきたいと思います」 丸山愛以(商2=四日市商)――試合を振り返っていかがでしたか。 「第1シードとの対戦だったんですけど、正直最終的に言うと自分たちの力がうまく出せずに終わってしまったことはやはり悔しいです。また、相手に力を出させないというのが、やはり強いなと感じました」 ――第1シードと違うと感じた点はどこでしたか。 「ショットの精度は多分そんなに変わらないんですけど、1ポイントずつ割り切ってプレーしてくるところです。自分たちは1ポイント落としたら少し落ち込んでしまいますが、相手はミスしても次があると言って淡々とプレーしていました。やはりダブルスでの流れは結構あるので、それを上の波も作らないし下の波も作らないという常に平常心でやっているというのはすごい違うなと感じました」 藤永萌花(文1=野田学園)――試合を振り返っていかがでしたか。 「最初の出だしは良かったんですけど、そこから6ゲーム連取されて、なかなか自分たちが思うようにできなかったし、愛以さんが言ったように、自分たちの力を出し切れてこれなかったっていうのが今回初めて1シードと当たってすごく実感したかなって思います」 ――インカレの感想を教えてください。 「自分は今回初めてのインカレでダブルスだけだったので、ダブルスにすごく集中できていたのでこの経験はすごく大きかったなって思うし、愛以さんと予選から勝ち上がってこれて楽しかったです。これからリーグに向けていい準備ができるんじゃないかなと思います」 ――ありがとうございました。 [渡辺悠志郎、久保田諒、高橋佳菜]READ MORE -
波乱の3日目 女子4人がベスト16に駒を進める/全日本学生選手権3日目
硬式庭球 2023.08.18強風が吹く中、全日本学生選手権本戦(以下、インカレ)3日目が行われた。明大勢は女子がシングルス2人、ダブルス2組がベスト16進出を決めた。一方、男子は単複ともにベスト16入りを果たせずに今大会から姿を消した。 ◆8・14〜20 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)▼8・17[男子シングルス3回戦] 鈴木久 0{2―6、6―7}2 石井(中大)◯ [男子ダブルス1回戦] ◯太田・村田組 2{7―6、6―0}0 稲田・宮﨑組(立大) [男子ダブルス2回戦] 横田・飯田組 0{6―7、4―6}2 髙妻・山本組(筑波大)◯ 副田・山中組 1{3―6、6―2、5―10}2 中村・井戸垣組(関大)○ 太田・村田組 0{2―6、2―6}2 手嶋・石垣組(日大)◯ [女子シングルス3回戦] ○吉田華 2{6―2、6―2}0 西尾(筑波大) ○鈴木渚 2{6―2、6―4}0 齋藤(亜大) [女子ダブルス2回戦] ○南口・五十嵐組 2{4―6、6―2、10―6}1 山﨑・長谷川組(亜大) ◯吉田華・鈴木渚組 2{6―2、6―3}0 山田・穴田組(駒大)丸山・藤永組 0{1―6、3―6}2 神鳥・齋藤組(早大)◯ 【男子シングルス3回戦:鈴木久統(政経3=湘南工科大付)VS石井涼太(中大)】 「チャンスが来たらどんどん攻めていくことを意識した」。ベスト16進出を懸け、試合前から積極的な攻めの姿勢を意識していた鈴木久。その言葉通りに試合開始早々から強烈なフォアハンドのストロークで攻め込み、1ゲーム目から相手のサービスゲームをブレークする。しかし、相手も簡単に試合の主導権を握らせてはくれない。直後の2ゲーム目をすぐさま取り返されブレークバックを許してしまう。何とか先に勢いに乗りたい鈴木久であったが、そんな思いとは裏腹にその後の3ゲームも相手に連取される展開に。「自分のやりたいプレーを明確にできず、プレーに迷いがあってミスをしてしまった」。そのまま反撃することはできず、第1セットを2―6で落としてしまう。 何とか先に流れをつかみたい第2セット。第1セットのミスを引きずることなくしっかりと気持ちを切り替えた鈴木久は、試合序盤の強気の姿勢を取り戻し連続で最初から2ゲームを獲得。「第1セットの課題を踏まえて、相手の打ってきたボールに対してカウンターで攻めることを軸にテニスをするようにした」。その作戦が功を奏し強烈なカウンターショットで次々と得点を重ね、ゲームカウントを4―2にする。直後に相手もゲームを取り返してくると、両者一歩も譲らぬ試合運びで勝負はタイブレークへ。タイブレークでも弱気にならず、意識していた強気の姿勢でネットプレーなども織り交ぜ果敢に攻めていく。しかし、最後は相手の深いショットへの返球が思うようにネットを越えず。このタイブレークを6―8で落とし、最終スコア0―2で敗戦。鈴木久のインカレはシングルス3回戦で幕を下ろした。 今大会の目標をベスト4としていた鈴木久。そのため3回戦敗退という結果は悔しさの残るものとなった。インカレ直後の8月末には、関東大学男子1部リーグ戦(以下、リーグ戦)を控えている。「リーグ戦では必ず全勝してチームに貢献したい」。インカレでの悔しさをバネに、リーグ戦では彼がチームを勝利へと導くに違いない。【女子ダブルス2回戦:南口亜美(国際4=野田学園)・五十嵐唯愛(政経2=四日市商)組VS山﨑郁美・長谷川采香組(亜大)】(写真:ハイタッチをする南口(左)・五十嵐組) シードのため2回戦からの参戦となった南口・五十嵐組。対戦相手は「どういうプレーをしてくるのか分からない」(五十嵐)と実力は未知数であった。その言葉通り、第1セットは相手の攻めの姿勢に翻弄(ほんろう)されてしまう。ロブでかわすなど食らいつこうとするもスキを突かれ、4―6でこのセットを落とした。 反省を生かし、第2セットは「もっと積極的にいこう」(南口)とプレースタイルを切り替えることに。引かないプレーをモットーに、自分たちから試合展開を作っていった。この姿勢が功を奏し、1ゲーム目からブレークに成功。その後も深いラリーから相手の前衛を狙った速いショットなど緩急のあるストロークで流れを引き寄せていく。見事な連携も光り、このセットを6―2で奪取した。 「どのセットよりも強気なプレーを心がけた」(五十嵐)。迎えたファイナルセットも変わらず積極的なショットで相手のミスを誘い、最初から4ポイント連続先取に成功。その後は交互に点を取り合う展開となるも、さえたストロークと勢いのあるボレーで相手に点差を縮めさせない。多くの明大関係者が見守る中、10ポイントタイブレークを10―6で制し見事勝利。3回戦へと駒を進めた。 試合中にプレーを修正し実践するなど確かな成長が見られた南口・五十嵐組。次戦に向けては「自分たちのプレーができたらいい」(南口)。抜群のコンビネーションと積極的なプレーで、次戦も必ずや白星をつかみ取る。 大会もいよいよ後半戦。昨年度の最高成績がベスト4であった明大男子は、3日目にしてまさかの単複全員敗退という結果に。明大勢の上位入賞への望みは残る女子4人に託された。さらなる強敵を前に、明大女子はどのように立ち向かうのか。ベスト8進出を懸けた熱い戦いが、翌日の四日市で待っている。 [久保田諒、高橋佳菜] 試合後のコメントはこちらから。READ MORE -
男女シングルス3人が3回戦進出/全日本学生選手権2日目
硬式庭球 2023.08.17台風一過の晴れ空のもと、全日本学生選手権本戦(以下、インカレ)2日目が行われた。男女シングルスでは3人が2回戦を突破し、女子ダブルスでは2組が1回戦を快勝。3日目に弾みをつける結果となった。◆8・14〜20 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)▼8・16[男子シングルス2回戦] 飯田 1{6―3、5―7、0―6}2 脇坂(慶大)○ 太田 0{0―6、1―6}2 丹下(日大)○ ○鈴木久 2{6―1、6―2}0 髙村(岡山大) [女子シングルス2回戦] ○吉田華 2{6―4、6―2}0 齋藤(早大) ○鈴木渚 2{6―2、6―1}0 山本(鹿屋体大) 五十嵐 0{6―2、7―5}2 塚田(筑波大)○ 丸山 0{6―4、6―1}2 沼野(亜大)○ [女子ダブルス1回戦] ○南口・五十嵐組 2{6―3、6―2}0 河野・小畑組(早大) ○丸山・藤永組 2{6―2、6―4}0 藤田・森田組(関学大) 【男子シングルス2回戦:飯田翔(商3=足利大付)VS脇坂留衣(慶大)】 3時間を超える白熱した試合が繰り広げられた。相手はミスが少ないことに加え、飯田とプレースタイルが似ていることもあり、試合は終始長いラリー戦が続いた。第1セットは序盤から両者一歩も譲らない展開に。ゲームカウント3―3で迎えた第7ゲームでは、飯田から積極的にボレーに出てゲームを展開し、ストレートでブレークに成功。ニューボールに切り替わった第8ゲームでは「もう絶対取ろうという気持ちでギアを上げて、集中力を上げてできたから良かった」。自身のサーブゲームを危なげなくキープすると、勢いそのまま6―3で第1セットを獲得した。第2セット、ゲームカウント3―1とリードして迎えたサーブゲーム。しかし3度のジュースの末にブレークを許してしまう。「どちらかといえば守り気味になって、相手のミス待ちみたいなのがあった。もっと積極的に攻めたら良かった」。最後まで相手をなかなか先行することができず、5―7で第2セットを落としてしまった。 勝負を決める第3セット。しかし2時間以上プレーを続けた体は悲鳴を上げていた。足や腕にテーピングを施しながらコートに立つもなかなか体は動かない。それでも「明治の中心の選手としてやっているから、そういった気持ちもあって戦っていた。簡単に負けたくないなというのがあって頑張った」。スライスショットやドロップショットを駆使しながら戦い抜くも、最後は力尽き勝利を飾ることはできなかった。 今大会シングルスでの戦いは幕を閉じたが、ダブルスでの戦いが残っている。「ペアが大夢さん(横田大夢男子部主将・政経4=足利大付)でラストの年なので、優勝できるチャンスはあるから、1戦1戦優勝を目指してまずは明日しっかり勝ちたい。大夢さんのために頑張りたい」。同高出身ペアの躍動に注目だ。 【女子シングルス2回戦:吉田華菜子(法4=仁愛女子)VS齋藤優寧(早大)】 今大会で最後のインカレとなる4年生の吉田が、忍耐強いプレーで自身初の本戦での勝利を収めた。今試合の相手・齋藤(早大)には昨年度同大会の予選でも勝利している。しかしファイナルセットに及ぶ接戦であったため体力を消耗してしまい、その後の本戦を勝ち上がることができなかった。今年度は「勝ち上がったら連戦になっていくので、体力面のことを考えるとここでしっかり勝たないと」と勝ち切る気持ちで試合に臨んだ。 第1セット序盤はキープとブレークを繰り返す接戦に。相手の強みであるパワフルで重い球に対して攻め入ることができない。しかし「これで引いてしまうとチャンスボールで相手のペースになってしまうと思ったので、そこは(コートの)内側で我慢しながらやった」。強打を確実にコート内に返すことで辛抱強く耐え抜く。3ー3の場面では相手のサービスゲームをブレークすることで差をつけ、6-4で第1セットを奪った。 パワフルな相手と戦う中で「その強打が100パーセント入るという感じでもないので(強打には)しっかり耐えながら、それでも一定のリズムで打たせないことを心がけた」。ハイリスクな攻めではなく、緩急をつけた球で相手のミスを誘うプレーに切り替えることで着実に得点を重ねていく。第2セットは開始早々にブレークすると、ゲームの主導権を掌握。一切ブレークされることなく6ー2で勝利をつかんだ。 狙い通りファイナルセットに持ち込むことなく3回戦への駒を進めた吉田。次戦は5月の関東学生トーナメントで敗れた相手と戦う。「今の自分ならいけると思っているので、自信を持って頑張りたい」。全国の舞台で春のリベンジを果たしてみせる。 本戦2日目は男女シングルス2回戦、女子ダブルスの1回戦が行われ、シード権を持つ選手にとっては大会初日となった。本戦3日目は明大硬式庭球部の強みともいえる男子ダブルスが始動する。明大勢の躍進に注目だ。 [萩原彩水、春木花穂] 試合後のコメント吉田華――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「昨年も同じ大会で予選でやっていて、その時も勝ったんですけど、タイブレークまで行ってしまいました。これ勝ち上がったら連戦になっていくので、体力面のことを考えたら、ここでしっかり勝たないとなって思って、少し緊張したところもありました。相手のいいところもあったんですけど、それに我慢強く耐えながら、自分から前に入って打つということを最後までやれたことが良かったです」 ――4年生で最後のインカレですが、特別な思い入れはありますか。 「私はコロナで始まって、あまりこういう大会とかなかったので、最後にこうやって大きな大会に出て、インカレのシングルスで本戦で勝つことが4年間で初めてでした。でも今年は単複ともにベスト4以上という大きな目標があるので初戦勝ったことに満足せず、しっかり勝ち上がって、明日からもダブルスが始まるので、そこでも勝ち上がりたいです。また終わったらすぐリーグ戦(関東大学女子1部リーグ戦)もあるのでいい流れを持っていけるように頑張りたいと思います」 南口亜美(国際4=野田学園)――ダブルス1回戦を終えた今の率直な気持ちを教えてください。 「予選の時よりも2人のコンビネーションが良くなって、ダブルスっぽいポイントの取り方ができたので、どんどん持っていけました。全体的に試合を重ねるごとにペアの相性が良くなってきていると思うし、今の試合は積極的な姿を忘れずにプレーできたので、2人とも良かったかなと思います」 ――女子ダブルス2回戦への意気込みを教えてください。 「予選にいなかったペアなので、どういうプレーをしてくるか分からないんですけど、ストロークはしっかり打ってくる相手だと思うので、ここは引かずにボレーで先に私たちが展開していけるように、まずは引かないで、ボレーで決めるっていう気持ちでやっていきたいなと思います」 飯田――試合全体通して振り返っていかがですか。 「自分から展開することが全然できていなくて、それでずっと相手にリードされる感じでした。気持ち的に相手にプレッシャーをかけられなかったので、もっと自分からポイントを取りにいく形があったら良かったなと思いました」 ――プレーを進めていく中で、何か戦術は変えていきましたか。 「バックラリーで全然自分がポイントを取れていなかったので、バックラリーの中で自分からストレートに展開して、相手にフォアを打たせて、自分のフォアで攻めるというのは意識していました」 鈴木渚左(国際3=野田学園)――今日の試合を振り返っていかがでしたか。 「最初は自分のプレーをしていたのですが、途中から相手が仕掛けてこなくて、それに対して自分が焦って打ち過ぎてしまうというのが多くて、4―0から4―2になってしまいました。そこからは一旦冷静になって、逆に相手にやらせるということを徹底して、1セット目は取れました。2セット目は相手のボールが浅かったりしたので、自分のリズムで前に入ってプレーができ、全体的に良かったと思います」 ――次の試合に向けて意気込みをお願いします。 「同い年で、やったことがある相手なので、どうやってやるか、頭の中を整理してしっかりと準備して試合に臨みたいです」 鈴木久統(政経3=湘南工科大付)――今日の調子はいかがでしたか。 「今日は正直、自分では全然納得いく試合ができなかったんですけど、その中でもちゃんと点を取るべきところは取れて、勝ちにこだわってテニスできたことがすごい良かったなと思います」 ――今日の相手はいかがでしたか。 「今日の相手は正直知らなかったんですけど、油断してると『負けるよ』というのもコーチから言われたり、違う人からも言われたりしたので、そこで油断せずに最初から勢いよくいけたのが良かったと思います」 ――今大会の目標を教えてください。 「今大会の目標はベスト4に入ることです」五十嵐唯愛(政経2=四日市商)――シングルスの試合を振り返ってみていかがですか。 「今日は相手がすごいハードヒッターで、がんがん打たれることが多くて、1セット目はそれに対応できませんでした。2セット目はスライスを使ったりして相手のミスを引き出していけたので、相手のミスでのポイントが結構多かったなと思います。5ー5でニューボールに変わったんですけど、その時に相手が打ってきたボールに対してすごい後ろに下がって振り遅れてしまいました。相手の方が攻めの姿勢が上手だったなと思います」 ――今大会に向けて強化してきた部分はありますか。 「大学に入って最初の方は結構がんがん打ってしまって、自分のプレーを見失っていた時もありました。自分のプレーは打っていくことも必要なんですけど、スライスとかロブを使って相手を崩していくことが得意なので、そういったところを冬場から強化してきました」 ――南口・五十嵐組の強みを教えてください。 「私のファーストサーブが入ると、南口さんのボレーがすごく上手なので、南口さんが前で私が後ろでストロークでつなぐという、私が後ろで南口さんが前の形が得意です」READ MORE -
女子シングルス2人が1回戦突破/全日本学生選手権1日目
硬式庭球 2023.08.15学生日本一を決める暑い夏がやってきた。全日本学生選手権本戦(以下、インカレ)が開幕し、初日は明大から女子シングルス3人が出場。接戦にもつれ込むも2人が勝利をつかみ取り、2回戦進出を決めた。 ◆8・14〜20 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)▼8・14[女子シングルス1回戦] 南口 1{6―3、4―6、8―10}2 砂田(法大)○ ○五十嵐 2{6―0、6―7、10―5}1 松本(北大) ○丸山 2{6―1、6―4}0 高岡(関学大) 【女子シングルス1回戦:南口亜美(国際4=野田学園)VS砂田未樹(法大)】 善戦するも勝利を収めることはできなかった。予選を勝ち上がり、初めてシングルスのインカレ本戦出場を果たした南口。相手は力強いストロークを得意としており苦戦を強いられたが、さまざまな球種を織り交ぜ「相手のタイミングをずらすというか、ただ素直にラリーしないように心がけていた」。ゲームカウント3-3の場面では「相手も結構乱れてきていたので、ここが勝負だなと思った。粘るばかりじゃなくて、打ち切っていこうと思いそこがうまくはまった」。ここでブレークに成功するとそのままゲームを連取していき、第1セットを6-3で獲得した。 第2セットに入ると「攻めの守りじゃなくて、下がって守ってしまった。前に入るところをなかなか入り切れずにチャンスを逃して相手のペースになってしまった」。5回に及んだジュースを取り切れないなど、自身に流れを引き寄せることができず第2セットを落としてしまう。迎えた第3セットは10ポイントタイブレークでの勝負となった。一時は4ポイント差をつけられたものの、今大会に向けて強化してきた粘りを見せつけ食らいつく。「しっかり走って粘れるように結構追い込んでやってきた」。相手のミスを拾いながら1ポイント差まで追い上げるも、あと一歩及ばず勝利を逃すこととなった。 このあと南口にはダブルスの試合が残っている。「ダブルスは昨年度ベスト16だったので、それを超えられるように、ベスト4以上を目指してやっていきたい」。気持ちを切り替え、今後はダブルスでの目標達成に向けて突き進んでいく。 【女子シングルス1回戦:丸山愛以(商2=四日市商)VS高岡鈴蘭(関学大)】 危なげなく勝利を収め、2回戦へ駒を進めた。春の関東学生トーナメントでは手首のケガに悩まされ2回戦敗退となったが、今大会ではテーピングやストレッチを駆使し万全を期してきた。予選2回戦ではフルセットに及ぶ死闘を勝ち抜き、本戦1回戦に臨んだ。 開始早々、得意のフォアハンドを生かし3ゲームを連取。「フォアが武器なので、思い切りよくパワーで打ち抜く練習をずっとしてきた」。練習の成果を発揮し、大きく引き離すと、勢いそのままに6-1で第1セットを奪った。 第2セットは相手の逆回転がかかったスライスショットに苦戦。スライスショットは球が弾まないため「自分が前に入ってボールをつぶすことを意識した」。弾まない球に対して一歩前に踏み込み、得意のフォアハンドで畳みかけた。一進一退の攻防が続く中、コートチェンジの際にはベンチでノートを取る丸山の姿が。「集中しているとプレーが分からなくなってしまうのですが、メモを書くことで良かった点とか、もっとこうした方がいいとかを思い返せるので、頭を整理して次のポイントに入るということがうまくできたと思う」。プレーを冷静に分析し、ラリーの主導権を握っていく。最終ゲームはストレートで相手を下し、6-4で見事勝利を収めた。 本戦初日は女子シングルス第1回戦の3試合が行われ、うち2人が2回戦に駒を進めた。今年度のインカレ本戦では明大庭球部から女子シングルスにはシードを含む4人、女子ダブルスに3組、男子シングルスに3人、男子ダブルスに3組が出場する。明大勢の躍進に期待だ。 [萩原彩水、春木花穂] 試合後のコメント南口――相手のどのあたりを狙っていきましたか。 「(相手は)フォアがすごく得意だったので、バックに入れられるようにしました。バックハンドの高いところを狙って簡単に1本で決められないようにというのは意識していました。あとは下がらせたら浅いボールも使ったりとか、外に出してみたりして狙っていきました」 ――サーブは速くて難しかったと思います。どのような形で対処しようとしましたか。 「結構勢いがあったので、そのままストロークを打たないでスライスで返すようにしました。威力のあるボールを利用してリターンしていくことができたので、そこはすごく良かったです。リターンミスも相手のナイスサーブ以外はあまり目立たなかったなと思います」 ――今大会に向けて強化してきた部分はありましたか。 「振り回しの練習をして、しっかりキャッチするというところを強化してきました。私はそこまで自分から打ちにいくプレーではなくて、相手のボールを利用しながらカウンターをしていくというプレーなので、しっかりと走り込んでとりあえず粘れるようにしました。そこは結構追い込んでやってきていて、少しは生かせたんじゃないかなと思うので良かったです」 丸山――予選から本戦まで勝ち上がってきましたが、いかがですか。 「予選の2回戦は本当にギリギリの戦いというか、強い相手でした。最近勝てなくて少し自信がなくなっていたんですけど、振り切ることと前に入ってしっかり打つことを気にしてやっていて、そこで1ポイントずつ取れてきたので、その積み重ねで勝てて良かったなと思います」 ――シングルス2回戦への意気込みをお願いします。 「次の試合の相手とは結構やっていて、本当に負け続けている相手です。固くなりすぎず、相手のプレーもよく知っているので、分析しながら明日、明後日に向けて臨みたいと思います」READ MORE -
明大勢敗退 最高成績はベスト8/関東学生トーナメント5日目
硬式庭球 2023.05.06関東学生トーナメント(以下、春関)の準々決勝に進出したのは男子シングルスの鈴木久統(政経3=湘南工科大付)、男子ダブルスの副田温斗(営4=四日市工)・山中朝陽(文2=四日市工)組、女子シングルスの鈴木渚左(国際3=野田学園)。それぞれベスト4に向け奮闘したが、力及ばず。明大勢はベスト8を最高成績とし、有明の舞台を去った。 ◆5・1〜7 関東学生トーナメント(有明テニスの森)▼5・5[男子シングルス準々決勝] 鈴木久 0{1―6、1―6}2 山口(早大)○ [男子ダブルス準々決勝] 副田・山中組 1{7―5、4―6、8―10}2 角田・時岡組(立大)○ [女子シングルス準々決勝] 鈴木渚 1{2―6、6―4、5―7}2 神鳥(早大)○ 【男子シングルス準々決勝:鈴木久統VS山口柚希(早大)】 大躍進の春となった。予選2次セミファイナル敗退という昨年度の成績を大きく上回り、見事ベスト8入りを果たした鈴木久。準決勝進出を懸けた今試合の相手は山口(早大)だ。「対抗戦で勝ったことのある相手。俺なら勝てる、勝つぞという気持ちで試合に臨んだ」。しかし相手も一筋縄ではいかせない。速いテンポのショット展開が得意な鈴木久に対し、ペースを落とし高い打点でボールを打たせることでミスを誘ってくる。「自分のプレーを徹底的に分析されているのが分かった」。終始試合の主導権を握られ、1―6で第1セットを落としてしまう。続く第2セット、1―4とまさに背水の陣で迎えた第6ゲーム。相手の強烈なサーブに翻弄(ほんろう)されながらも、必死にボールに食らいつく。しかし、5度ものジュースの末、ブレークチャンスをモノにすることはできなかった。このゲームを落とすと、そのまま流れは相手方に傾いたまま、敗北を喫した。 腰のケガにより、大学1年次はテニスができていなかった鈴木久。昨年度から徐々に回復に向かい、今年2月に行われた関東学生新進選手権ではベスト16の成績を残した。「ずっと努力してきた」。辛酸をなめた時期があったからこそ、勝ちへのこだわりは誰よりも強い。「(今大会で)ベスト8は最低目標だった。インカレでの目標はベスト4」。新エースの誕生だ。この春関の舞台で見事な復活劇を遂げた鈴木久はとどまるところを知らない。 【女子シングルス準々決勝:鈴木渚VS神鳥舞(早大)】 実力者相手にあと一歩及ばなかった。相手は昨年度全日本学生室内選手権の単複王者である神鳥。対する鈴木渚は「勝つ気しかなかった」と強気な姿勢で挑んだ。しかし試合序盤は相手の勢いに圧倒され、先制ブレークを許してしまう。「自分のポジションが後ろで、相手に前に入られてしまう展開が多かった」。流れを覆すことができず、第1セットを2―6で奪われた。 「セカンドはポジションを上げて、自分から攻められるように意識した」。第2セットでは気持ちを切り替えて前へ攻め入る。また安定したストロークでロブを誘い、さらに鋭くコースを突くショットで決め切る。この戦略が功を奏し、先攻の鈴木渚が常にリードした状態でゲームを進めていく。最後はブレークに成功し6―4で第2セットをモノにした。勢いそのままに迎えたファイナルセット。ポイントを決めるごとに上がる仲間の声援に対して深いうなずきで答え、粘り強いプレーを見せる。しかし流れが変わってしまったのはゲームカウント5―4で迎えた相手のサービスゲーム。「相手が風上というのもあり、もったいないリターンミスを何本もしてしまった」。ゲームの始めにサービスエースを取られ、ストレートで5―5に。試合終盤に主導権を奪われてしまった。最後はジュースまで粘ったものの、5―7で準々決勝敗退となった。 「シングルスは春関前に自信をなくしていて、不安で仕方なかった」という鈴木渚。しかし、準々決勝まで勝ち上がり、試合を重ねるごとに自信をつけてきた。春関で得た自信とプレー面での反省を生かし、全日本学生選手権(以下、インカレ)では日本一を目指す。 昨年度、男子シングルス準優勝、男子ダブルスベスト4入りという快挙を成し遂げた明大。今大会では準決勝進出者を出すことはできず、昨年度の成績には及ばなかった。次の舞台は8月に行われるインカレだ。今大会で得た足掛かりを糧に選手たちはさらなる進化を遂げるだろう。明大は今年度も強いということを証明したい。 [春木花穂、井手満菜] 試合後のコメント副田――今大会全体を振り返っていかがですか。 「僕自身はシングルスでも本戦に上がることができて、負けてしまったのですが、シングルスも頑張ればいけると感じました。ダブルスは去年、村田英夢(理工2=麗澤瑞浪)・山中組に1回戦で負けているのでベスト8で終われたのは良い経験になったのかなと思います。最後の春関だったので良い経験で終われたという感じです」 ――インカレへの意気込みをお願いします。 「去年インカレとインカレインドアでベスト4という成績を残すことができたので、今年は春関で入賞することはできなかったのですが、インカレでは借りを返すつもりで、しっかり自分たちのプレーを出し切っていい形で終わりたいと思います」 鈴木久――今試合の良かった点と反省点を教えてください。 「応援の力もあり、最後のラスト1本までガッツのあるプレーができて、声もしっかり出せたことが良かったです。反省点は相手が準備や分析を僕よりもしっかりしていて、そういう面では負けていたかなと思います」 ――インカレへの意気込みをお願いします。 「少し期間が空くので春関で得た課題を克服して、さらに自分のいいところを伸ばしていきたいです。夏なので今よりも体力が必要だと思うので、走り込みをするなど、身体づくりもしっかり行っていきたいと思います」 山中――今大会全体を振り返っていかがですか。 「去年はベスト4で今年はベスト8で結果は落ちてしまったのですが、いい経験にはなったなと思っています。インカレ、リーグ(関東大学1部リーグ戦)とこれから続くので、この大会を生かして結果残せたらなと思います」 ――副田・山中組の強みを教えてください。 「自分はリターンとストロークという自分の武器を使って、副田さんは前で動いてくれることが自分たちの強みです」 鈴木渚――相手は実力のある選手ですがいかがでしたか。 「対抗戦でいい勝負もできていましたし、リードした状態で終わっていたので、勝つ気しかなかったです」 ――大会全体を振り返っていかがでしたか。 「シングルスは春関前に自信をなくしていて、不安で仕方なかったんですけど、自分に自信を持っていいのかなと今大会で思いました。6―0とかで取るつもりはなかったのに、まとめてセットを取れることが多かったので、自信を持ってインカレにも臨みたいと思います。でも負けは負けなので、今回で足りなかった部分や反省点を次に生かせるように、今日中にちゃんと反省をして、次は何をしたらいいか考えていきたいと思います」READ MORE -
折り返しの春関4日目 3組がベスト8進出/関東学生トーナメント4日目
硬式庭球 2023.05.05関東学生トーナメント(以下、春関)の本戦は、折り返しの4日目を迎えた。勝てばベスト8進出が決まる試合に、各コートでは激戦が繰り広げられた。結果として、明大は男女シングルスがそれぞれ1人ずつ、男子ダブルスで1組の計3組が準々決勝に勝ち進んだ。 ◆5・1〜7 関東学生トーナメント(有明テニスの森)▼5・4[男子シングルス4回戦] 太田 0{1―6、3―6}2 高畑(早大)○ ○鈴木久 2{6―1、6―1}0 永山(早大) [男子ダブルス3回戦] 横田・飯田組 0{3―6、6―7}2 大田・加藤木組(法大)○ ○副田・山中組 2{6―3、1―6、10―5}1 新垣・岡崎組(立大) 太田・村田組 1{3―6、6―0、8―10}2 角田・時岡組(立大)○ [女子シングルス4回戦] ○鈴木渚 2{7―5、6―0}0 渡邉(早大) [女子ダブルス2回戦] ○吉田・鈴木渚組 2{6―3、6―7、10―7}1 毛呂・櫻田組(筑波大) [女子ダブルス3回戦] 吉田・鈴木渚組 0{4―6、4―6}2 吉本・照井組(筑波大)○ 【男子ダブルス3回戦:副田温斗(営4=四日市工)・山中朝陽(文2=四日市工)組VS新垣勇斗・岡崎開組(立大)】 フルセットの末、激闘を制した。対戦経験のある相手とベスト8入りを懸けた大一番。「一度定期戦で負けており、個人的に嫌な相手だった」(山中)。「何度か対戦し、勝ち負けを繰り返している相手なので始めから気持ちを入れて臨んだ」(副田)。宿敵同士の戦いは紫紺のユニホームに軍配が上がった。 第1セットはブレーク合戦となり荒れた試合展開に。「山中のサービスゲームをキープできなかったので難しい試合になった」(副田)。なかなか思うようにゲームを取れない中、レシーブで流れをつかんだ 2人は三度ブレークし6―3でこのセットを制した。続く第2セット、第3ゲームでブレークを許すと4ゲームを連取され1―6とセットカウントで追い付かれてしまう。「セカンドセットでサーブが入らず気持ちが切れてしまう場面もあった」(山中)。向かい風の中始まった最終セット、シーソーゲームの展開となるもサービスエースを皮切りに気持ちの入ったプレーで相手を上回り10―5で接戦を制した。 4回戦へと駒を進めた副田・山中組の次の相手は太田翔(法3=大分舞鶴)・村田英夢(理工2=麗澤瑞浪)組を破った時岡・角田組(立大)だ。「明治のペアが負けてしまったので圧勝します」と山中は意気込み「次につなげられるように頑張りたい」と副田は熱く語った。副田・山中組は昨年度の全日本学生室内選手権(インカレインドア)でベスト4という結果を残しており、優勝への期待は高まるばかりだ。 【女子ダブルス3回戦:吉田華菜子(法4=仁愛女子)・鈴木渚左(国際3=野田学園)組VS照井妃奈・吉本菜月組(筑波大)】 白星を重ねることはかなわなかった。この日の吉田・鈴木渚組の試合は、前日に中断された2回戦の第2セットから始まる日程。鈴木渚は午前のシングルスにも出場したため、試合開始は14時を回った。前日の第1セットではゲームカウント6―3としていたが、再開試合ではなかなか大事なポイントを取り切れず、試合は最終セットへ突入。最後は10―7で制するも、この時点で試合時間はおよそ2時間経過していた。 そして迎えた3回戦は2回戦に続き、強豪・筑波大との対戦。「試合の最初の入りが良くなかった」(鈴木渚)。試合が始まると体が思うように動かず、一気に3ゲームを連取される展開に。連日、連戦を重ねる中で2人の中に疲労が蓄積されていたことは明らかだった。その後は戦術を変え、落ち着いたプレーを心がけゲームカウント3―3まで巻き返すも「サーブで流れを断ってしまった」(吉田)。吉田のサービスゲームでリードを奪えず、悪い流れのままこのセットを4―6で奪われた。 続く第2セットは、徐々に2人のプレーがさえていく。ジュースが続く中でも集中力を切らさずに、ゲームカウント4―2まで突き離す。だが、明大の流れもここまでだった。吉田のサーブの調子が戻らない中、勢いづいた相手はここから4ゲームを連取。このセットも4―6で落とし、吉田・鈴木渚組の春関はベスト16で幕を下ろした。 「優勝を目指していたのでとても悔しい」(吉田)。吉田にとっては最後の春関。半年間続けてきたペアは、今回の結果に満足はできない。「インカレ(全日本学生選手権)までにもっと華菜子さん(吉田)といろいろ話し合ったりコミュニケーションを取ったりして、もっといいダブルスができるようにしたい」(鈴木渚)。今夏、2人のさらなる成長に注目だ。 大会5日目は男女単複の準々決勝が行われる。表彰状を懸けた試合は、これまで以上に厳しい戦いが予想される。連日奮闘を見せる明大勢の活躍に、期待せずにはいられない。 [渡辺悠志郎、保坂啓太郎] 試合後のコメント副田――試合を振り返ってみていかがでしたか。 「全体を通して山中のサービスゲームをキープできなかったのでどうしても難しい試合になりました。その中でもファーストセットをしっかり取れたのでお互いがリターンにしっかり集中できていいセット運びになりました。でもセカンドセットの途中で気持ちが切れてしまったのは反省点だと思います」 ――今大会の目標を教えてください。 「優勝を目標にやっているので、先のことは考えずにとりあえず一戦一戦優勝に近づけたらいいなと思っています」 ――次戦の意気込みをお願いします。 「太田と村田が負けてしまったので、借りを返すというわけではないんですけど、しっかりと次につなげられるように頑張りたいなと思います」 鈴木久統(政経3=湘南工科大付)――第1、2セットをそれぞれ振り返っていただけますか。 「ファーストセットは序盤からあんまりいい状態で入れなかったんですけど、その中でも相手より一球でも多くコートに返して、点を取れたので良かったかなと思います。セカンドセットは気持ちも吹っ切れて、相手もプレースタイルはちょっと変わって長いラリーを持ち込んできたんですけど、それに対して僕も一緒に付き合うのではなくて自分から攻めていく形にしたのが良かったかなと思います」 ――次の試合に向けて意気込みをお願いします。 「次の相手は同級生なんで、やっぱ負けられないんで勝ちます」 ――どういったプレーがしたいですか。 「基本的には今日と一緒みたいな感じで自分から攻めるのもそうですけど、相手に打たれた時も粘り強くいこうかなと思っています」 山中――試合を振り返ってみていかがでしたか。 「僕はこの試合を通してノーキープで一度もキープできませんでした。やっぱリターンとストロークで勝とうと思ってセカンドセットで仕掛けたんですけど、そこでサーブが入らずに後手に回って気持ちも切れる場面があったので難しい試合だったと思います」 ――今大会の目標を教えてください。 「去年ベスト4だったのでそれの結果を超えられるように頑張ります」 ――今年度の目標を教えてください。 「僕的にはダブルスはいい結果を残せてはいるんですけど、優勝できていないのでダブルスは優勝を目標にしています」 吉田――3回戦の勝負の分かれ目はどこにありましたか。 「(第2セットの)4―2で、そこでやっと離せたときに自分のサーブで流れを切ってしまいました。そこで5―2にできるのと4―3になるのではやはり違うし、相手もラッキーと思ってもう一回流れが相手にいってしまったので、そこかなと思います」 ――ペアの今年度の目標を教えてください。 「まずこの春関で優勝を目指してやっていたので、すごく悔しいです。でもここで終わりではないので、インカレまでにいくつか大会にも出る予定なので、そこでしっかり準備します。私はもう最後になるのでやはりインカレでいい形で終わって、リーグ戦につなげられるように頑張りたいと思います」 鈴木渚――3回戦の勝負のポイントはどこでしたか。 「(吉田のコメントの)後の4―4の時で自分のサービスゲームの時に落としてしまったので、華菜子さん(吉田)だけではなくて自分のサービス力もまだまだ足りないと思います。華菜子さんが前にいてくれるだけで相手にプレッシャーになるので、もっとサーブを磨いてプレッシャーをサーブでもかけられるようにしたいです」 ――次戦への意気込みをお願いします。 「もう勝てない相手じゃないと思うので、自分に自信を持って、自分のプレーを全部コートに置いていけるようにします」READ MORE -
明大対決は鈴木久に軍配 シングルス3人、ダブルス3組が4回戦へ/関東学生トーナメント3日目
硬式庭球 2023.05.04関東学生トーナメント(以下、春関)3日目は男女シングルス3回戦、男女ダブルス2回戦などが行われた。男子シングルスの明大対決では鈴木久統(政経3=湘南工科大付)が飯田翔(商3=足利大付)を破り、4回戦進出。女子シングルスでは鈴木渚左(国際3=野田学園)が圧倒的勝利を果たすなど、単複それぞれ3組が次戦へと駒を進めた。 ◆5・1〜7 関東学生トーナメント(有明テニスの森)▼5・3[男子シングルス3回戦] 飯田 0{2―6、3―6}2 鈴木久(明大)○ ○鈴木久 2{6―2、6―3}0 飯田(明大) ○太田 2{3―6、6―3、6―2}1 森田(法大) [男子ダブルス2回戦] ○横田・飯田組 2{2―6、6―2、10―1}1 藤岡・三田組(早大) 野田・今里組 0{4―6、4―6}2 小高・三角組(駒大)○ ○副田・山中組 2{6―4、7―5}0 藤野・北牧組(駒大) ○太田・村田組 2{6―4、5―7、10―8}1 中野・橋田組(日大) [女子シングルス3回戦] 吉田 1{4―6、6―3、2―6}2 西尾(筑波大)○ ○鈴木渚 2{6―0、6―3}0 大坪(東京国際大) 五十嵐 0{2―6、2―6}2 金子(早大)○ [女子ダブルス1回戦] ○南口・五十嵐組 2{2―6、6―4、10―5}1 梶野・谷組(早大) [女子ダブルス2回戦] 丸山・藤永組 0{5―7、4―6}2 吉川・冨永組(亜大)○ 徳安・長谷川組 {2―6、0―2(棄権)} 木村・小川組(立大)○ 南口・五十嵐組 0{3―6、3―6}2 照井・吉本組(筑波大)○ ※残りの試合は4日目に延期 【男子シングルス3回戦:鈴木久統(政経3=湘南工科大付)VS飯田翔(商3=足利大付)】 「同期であり、ライバルであるからこそ負けられない」(鈴木久)。やりづらさを感じながらも注目の明大対決に闘志を燃やしていた鈴木久。一方で飯田は「(相手が)同期であることは気にせず、勝つことだけを考えていた」と冷静沈着に試合に挑んだ。 第1セット序盤、互いに相手を熟知しているからこそ両者一歩も譲らない一進一退の攻防が繰り広げられる。飯田は鈴木久の得意なバックハンドのフラットショットを危惧し、相手のフォアハンドを中心に攻めることを意識。しかし第6ゲーム、二度のダブルフォールトにより、ペースを崩すとブレークを許してしまう。そのまま試合の主導権を渡してしまい、鈴木久が6―2でこのセットを制した。続く第2セット、互いにサービスゲームをキープし合う展開で迎えた第8ゲーム、4度のジュースの末、ブレークしたのはまたもや鈴木久だ。「相手のペースにはまらず、自分のプレースタイルを貫き通すことができた」(鈴木久)。勝利の流れを手繰り寄せると、そのまま第9ゲームも連取。同期対決は鈴木久に軍配が上がった。 4回戦へと駒を進めた鈴木久の次戦の相手は永山(早大)だ。「格上の相手だが、それでも引かず、勝ちにこだわりたい」と意気込んだ。一方の飯田は同日に行われたダブルス2回戦に同校出身ペア、横田大夢(政経4=足利大付)・飯田組としても出場し、見事3回戦進出を決めた。「ペアの大夢さんにとっては最後の春関なので、高校生活を思い出して一つでも多く勝てるように頑張りたい」。熱い明大対決を終えた2人はそれぞれ次戦での勝利を誓った。 【女子シングルス3回戦:鈴木渚左(国際3=野田学園)VS大坪花(東京国際大)】 圧倒的な強さを見せつけた。対戦経験のない相手に対して、戦術を練りながら試合に挑んだ。「相手は速いボールが得意で、カウンターが好きな選手だと思った。なのでそれをする前にループやスライスを使って相手のタイミングをずらして、なおかつチャンスがあったら自分からどんどん攻めるという戦術でやっていた」。多彩なショットで相手を揺さぶり、なおかつチャンスボールも確実に決め切る。第1セットは相手に1ゲームも与えることなく圧倒した。この流れのまま第2セットも取り切るかと思われたが、実力者である相手も粘りを見せる。「積極的に前でポイントを取ろうとしてきたので、少し焦ってしまった」。ポイントを奪われながらも、徐々にプレーでの冷静さを取り戻していく。相手をしっかりと見て、着実にコート内にボールを落とす。ポイントを重ねていき、第2セットは6―3で勝利。明大女子シングルス勢で唯一3回戦を突破してみせた。「自分の目標は単複優勝することで、1試合1試合勝てるように頑張ります」。シングルスは目標まで残り4勝。まずは目の前の試合に全力で挑み、勝ち星を挙げていきたい。 大会4日目は男女シングルス4回戦、男女ダブルス3回戦などが行われる予定だ。一人でも、また1組でも多くの明大勢の上位進出に期待したい。 [萩原彩水、井手満菜] 試合後のコメント飯田――試合を振り返っていかがですか。 「相手に先にリードされることが多くて、自分からリードできなかったのが良くなかったと思っていて、積極的にもっと自分からプレーしていかないといけないと感じました」 ――今試合の良かった点と反省点を教えてください。 「良かったところは粘り強くラリーできてチャンスが来たら攻めることができたことと落ち着いてプレーできたことだと思います。いつもは焦ってしまうところで、今日は落ち着いて楽しむことができました。反省点としてはボールがあまり跳ばないコートなので、もう少し自分から攻める展開を増やしていきたいなと思いました」 太田翔(法3=大分舞鶴)――応援は力になりましたか。 「今日は本当に応援のおかげでした!1、2戦みんなのおかげで、特に副田さん(温斗・営4=四日市工)と飯田さん角道さん(紀文・営4=坂出)の応援のおかげでした」 ――今日のプレーを通して良かったところを教えてください。 「結構大事なところは、今まではロブとかでとにかく入れてポイント取ろうみたいな、相手のミス待ちだったんですけど、今日はミスったんですけど大事なところも自分たちから行けたんで、それはやっぱ引かなかったから最後までポイントを取れたかなと思いました」 鈴木久――ご自身のプレースタイルの強みを教えてください。 「ストロークで相手を左右に振って、攻めのプレーを展開してテンポを上げるのが自分のプレースタイルなので、それが今試合ではできて良かったです」 ――試合を振り返っていかがですか。 「第1セットは序盤の調子も良くて、一度ブレークできたところで力が抜けてリラックスできたので、そこからはどんどん前に入って打つことができました。第2セット目からは相手はペースを落としてきてその中で一緒になってペースを落としてしまって良くないポイントの落とし方をしてしまったのですが、元の自分のプレースタイルである攻めるプレーを心掛けることで、ゲームを取ることができて勝てたかなと思います」 村田英夢(理工2=麗澤瑞浪)――第3セットはどのような心境でしたか。 「心境はちょっと前半2、3本ミスっちゃったんですけど、落ち込まないように頑張って盛り上げていって、お互い緊張していたので気持ちだけは負けないように明るく笑顔でいきました」 ――次戦に向けて意気込みをお聞きしたいです。 「今日の反省を生かしてしっかりリードしても取り切るところまでやることを徹底するということを考えたいです。気を抜かずに今日と同様楽しんで、翔さん(太田)に今日は助けてもらったんで、明日は僕が助けてやってもいいかなって感じですね」鈴木渚――第1セットと第2セットを振り返っていただけますか。 「第1セットは相手の嫌がること、ループやスライスを使ってやっていくことで、相手がミスをどんどんしてくれて簡単に取れました。ですがセカンドになって相手がサービスダッシュやリターンダッシュをやって積極的に前でポイントを取ろうとしてきたので、少し焦ってしまいました。リターンの時は特に、1本速いボールを打てればいいのに、ゆっくり返してしまうことが多かったので、そこは少し反省の部分です。でも5―3の最後をちゃんと相手をよく見て抜くことができたのでその点は良かったと思います」 ――チャンスボールのコースが的確でしたが冷静に打てましたか。 「たしかにチャンスボールは深く打てばいいとは思っていません。鋭角に打ったりアングルに打ったり、ドロップも打ってみたり、いろんな選択を相手に見せることで相手にとったら何が来るんだろうということを考えさせることができると思うので、そこはいろいろ始めの方に見せる意識はしています」READ MORE
アルバム ALBUM
部の紹介 INTRODUCTION
1905年に創部した硬式庭球部。明大で最初に発足した5部の一つだ。西調布の合宿所を拠点に、日々厳しい練習に励んでいる。技術面だけでなく〝テニスを通した人間教育〟を目指し、 数多くの卒業生が世界で活躍中だ。歴代OBとしてオリンピック選手、全日本選手権優勝者を輩出。また、数多くのインカレ優勝者が所属し、全日本大学対抗王座決定試合(王座)連覇の実績がある。女子部は2003年に創設され、15年目の2017年に初めて1部へ参戦。王座の男女アベック優勝を目指し、選手たちの奮闘は続く。