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本城和貴 執念が生む粘りのテニス
硬式庭球 2015.09.23明大スポーツ新聞部には毎年多くの新入部員が入部してきます。入部してから5カ月以上にわたり、それぞれの担当部で取材を重ねてきました。まだまだ未熟な記者ではありますが、これまでの取材の成果として、それぞれの担当部の1・2年生の中からお薦めの選手を取り上げさせていただきます。これからの明大体育会の未来を担っていく選手ばかりです。ぜひご覧ください。 本城和貴(政経1=東山)はテニスの名門、東山高校で1年次からインターハイに出場し、3年次の国体では3位に輝いた。数々の大会で入賞を果たしてきた本城だが、日本一になったことはない。舞台を大学に移し、まだ見ぬ学生日本一の座を狙う。転機「忘れられない試合がある」。高1夏のインターハイ。1―1で迎えた団体戦1回戦の勝敗は、3番手の本城に託された。本城が敗れれば敗退。今までにない緊張の中3点差でアドバンテージを奪われ後がなくなった。頭が真っ白になった本城がふと後ろを向くと、そこには声を張り上げて応援する先輩たちの姿。「これで負けたら3年生は引退。だからこそ絶対に勝ちたい」。その想いを力に変えた。土壇場の3連取で追い付きそして逆転。本城の粘りがチームに勝利をもたらした。応援が力に変わる、そう強く感じた一戦だった。 その試合を機に、日頃の練習から「チーム」を意識するようになった。「個人戦で勝つよりも団体戦で勝つことのほうがうれしい」と話す本城は、大学でも人一倍チームを大事にしている。執念 大学入学直後、本城の胸には不安と焦りがあった。レベルの高さに圧倒され足がすくんだ。「自分の思うようにいかなかった」と5月の関東学生トーナメントは初戦敗退。そんな本城を奮い立たせた言葉がある。「汝狭き門から入れ」。高校時代、伸び悩んだ時期に羽谷隆監督に掛けられた聖書の言葉だ。険しい道を選ぶ方が自分を鍛えることができる。そう考えることで前向きになれた。8月のインカレでは「自信を持ってやれている」と成長を実感。一回り大きくなった本城の活躍に一層期待が懸かる。 精神力が武器だ。誰より諦めることを嫌うのはテニス未経験の母親。「技術に関しては何も言わないが、弱気を見せると叱られた」。その教えは今でも本城の土台となっている。「追いかける試合展開は苦でない。むしろ得意」と語る本城の持ち味は粘り強さ。リードされても相手を乗らせない。じわりじわりと追い上げ終盤のチャンスを物にする。 高校時代、全国の舞台で好成績を残してきた本城だが頂点に立ったことは一度もない。「汝狭き門から入れ」。この言葉を胸に、粘りのテニスで日本一を狙う。◆本城和貴 ほんじょうかずたか 政経1 東山高出 182㎝・72kg[星川裕也]READ MORE -
青学大に敗れるも、入れ替え戦に向け改善点を確認/関東大学女子2部リーグ戦
硬式庭球 2015.09.15リーグ戦初の黒星となった。優勝決定後に挑んだ青学大との最終戦だったが、3-4で敗戦し完全優勝とはならなかった。ダブルスは4連勝の佐野真代(文3=津田学園)・森美咲(法3=富士見丘)組がストレート負けするも、熊谷ひかる(文2=浦和学院)・福田志帆(国際1=幕張総合)組がフルセットを制しダブルス1-1に。同点で迎えたシングルスだったが3人が敗戦。微妙なジャッジも重なり、苦しい戦いとなった。 下級生の底力を見せつけた。4年生のダブルスを相手に戦った熊谷ひかる(文2=浦和学院)・福田志帆(国際1=幕張総合)組。第1セットから積極的なプレーで試合に臨むも、相手の安定したプレーと自分たちのミスがあり4―6で第1セットを奪われる。それでも「自分たちが決め切る」(熊谷)と気持ちを落とさず再び思い切りのあるテニスで第2セットに挑むと、ミスも徐々に減りポーチボレーや相手に拾わせない力強いストロ―クを連発。5ゲーム連取するファインプレーを見せ第2セットを奪取した。勢いそのままに最終セットに突入し5―1とリード。5―4に追い上げられる場面こそあったが、結果6―4で試合を制した。ダブルス1の佐野・森組は敗れたがダブルス1―1と取り返し、シングルスに望みをつないだ。 同点で迎えたシングルス。シングルス5で出場した熊谷は第1セットで相手にうまくミスを誘われ3-6とされたが、第2セットは6ゲーム連取し相手に1ゲームも取らせない気迫のプレーで取り返した。「丁寧に返すことを意識した」(熊谷)とプレースタイルである自分から打つテニスから相手のミスを狙うプレーに変更。「いつもと違うテニスでも勝つことができるんだという自信になった」(熊谷)とフルセットを制したが、シングルス3の斎藤佳帆(文1=拓大紅陵)、シングルス4の森が敗戦しチームスコアは2-4。シングルス1の佐野の試合を残し、リーグ戦初の黒星を喫した。 一勝が次の望みにつながった。シングルス1の佐野は第1セットを6-2で奪ったが第2セット序盤で2ゲームブレークされ2-3に。その時点で18時半を回り暗くなったため中断に。翌日の13日に再試合となったが「下がって守るだけじゃ勝てないと思ったので深いボールを意識した」(佐野)とコートの前に出ることを心掛け相手に奪われたゲームは1ゲームのみ。粘り強いラリーで6-2、6-4のストレートで勝利をつかんだ。 「佐野がしっかり勝ってくれたことで、さらに気持ちが高まった」(沼尻泰代主将・法4=茗渓学園)と佐野の一勝は入れ替え戦に向けて必要不可欠な勝利となった。優勝を決め、1部校最下位である亜細亜大との入れ替え戦に向かう明大だが「もっとがっついてやらないと絶対叩かれてしまう」(上原真吾監督)とより強いチーム力が必要とされる。慶大に一勝し1部校の意地を見せてきた亜細亜大だが「実力的には差がない」と佐野。勝敗を分けるのはどれだけ勝ちたいと思う気持ちだ。2年前に2部昇格を経験し、昨年は2部最下位となり2部3部入れ替え戦を制し2部残留。今年こそは悲願の1部昇格へ。急成長したチームが創部初の偉業に向け一丸となって挑む。[橋本杏菜・島村昭二]試合後のコメント上原監督「よく我慢してやっていました。相当ジャッジがひどすぎましたが、それでもしっかりプレーしていました。いいプレーも向こうの方がしていたので認めないといけませんが、そこで引かないで向かっていくところをもうちょっと見たかったです。もっとがっついてやらないと入れ替え戦で絶対叩かれてしまうので、そういう気持ちを見せないと取り切れないですね。斎藤も自分の中のモヤモヤした部分が吹っ切れなかったから負けた訳だし、がむしゃらさを出してほしかったです。逆にいい薬になったと思います。夏関が間に入りますが、もう一回仕切り直してしっかりやらないと駄目ですね。(今年の連勝は)人数も2人増えたことによってレギュラーで回せる数が多くなったので、体力面でもチーム力面でも余裕が出てきました。自分たちで新しい時代を切り開くんだ、という思いが見えます。一人一人が意識高くやっているので個の強さがチームワークになっています。(サポート力は)どの大学よりも一番だと思います。サポートの頑張りがないと選手は勝てないので、いいチームになっています。回数を重ねる度にチーム力が上がっているので率先してサポートをやってくれる強さが選手のプレーに反映していると思います。(入れ替え戦は)1部校は1部でやっていた自信があるし負けられない思いもあると思います。そこに向かっていかないといけないので、より強い気持ちで戦わないと0―7付きます。うちは4―3で勝てるようにそれぞれが頑張ってやってくれればいいと思います。我々はあくまでチャレンジ側なので向かっていく気持ちをより強く持たないと駄目かなと。その認識をちゃんと選手たちに持たせていきたいと思います」沼尻主将「最終戦の青学戦では、入れ替え戦に向けて一部昇格につながる試合ができるようチーム一丸となって臨みました。3―4と敗退してしまいましたが、個人個人新たな課題や目標を再確認し、入れ替え戦に向けて気の引き締まる良い機会になったと感じています。また中断試合となる中、シングルス1の佐野がしっかり勝ってくれたことで、チームも盛り上がり、入れ替え戦に向けてさらに気持ちが高まりました。一戦一戦今まで私たちが積み重ねてきたことを自信にし、明治のチームの良さをさらにパワーアップさせて入れ替え戦に臨みたいと思います。1部入れ替え戦というのは、2年前に経験した2部入れ替え戦とは格段に壁が厚いと思います。しかし、どんな時でも全員を信じ戦いきることで、絶対に1部昇格できると思います。入れ替え戦までの期間をどう過ごすかが最も重要なカギとなりますので、もう一度チーム全体を見直し改善し、取り組んでいきたいと思います。(亜細亜大で脅威となってくる選手は)1部校で戦ってきた相手ですので、さらなる覚悟が必要だと思います。去年2部の下入れ替えに掛かった際の試合を思い返してもそうでしたが、どれだけ強い思いで試合に挑めるかが大事だと思います。相手云々、自分たちのベストを尽くし、絶対に1部昇格したいという気持ちが強ければ相手は関係なく結果が付いてくると思います。(改善していく点は)スタートダッシュが遅い部分が見られたので、アップの仕方であったり全員の気持ちの入り方をさらに改善することで、入替戦において最高な形で試合に挑みたいと思います。1部入替戦はアウェイになりますが、部員全員に“絶対にできる”という気持ちをより強く持たせていかなければいけないと思います。7―0付ける気持ちはもちろんですが、向こうも2部に落ちたくない思いで必死で戦ってくるので、一番辛い戦いになると思います。全員がそれを覚悟した上で、チャレンジ精神を持って臨むことができれば、絶対に1部昇格を果たすことができると思います。何としてでも1部昇格を成し遂げたいです」佐野「私の試合が中断になった時にはチームの負けが決まっていましたが、今日私が一勝を上げて、良い流れで入れ替え戦を迎えられるように、絶対勝とうという想いで試合に挑みました。アップの時から周りが声を出して盛り上げてくれたので、良い入り方でプレーをすることが出来たと思います。昨日のファーストセットは、相手のミスもありましたが、自分のテニスが出来たと思います。セカンドセットで中断するまでは、ポジションが後ろに下がってしまい、相手に攻め込まれてしまったので、今日は深いボールを意識して、気持ちを前に前に出して試合をしました。最後は気持ちだったと思います。(入れ替え戦の)相手は1部で戦ってきているので、押されないようにチャレンジャーの気持ちで出だしから明治らしいプレーが出来れば、絶対勝利はついてくると思います。アウェイなので、相手の空気に飲まれないようにしていきたいです。(練習は)夏関も始まるので、入れ替え戦までの過ごし方が大事になってくると思います。(夏関は)ダブルスは斎藤と組みます。予選では、良い展開のダブルスをして勝つことが出来たので、本戦でもしっかり自分たちのテニスをしていきたいです。2本リードしたらポーチに出たり、アタックを打ったりと強気でポイントを取りにいき、1部校に勝って入れ替え戦につながる試合をしていきたいです」熊谷「今年のリーグ戦で初めて単複両方とも出て勝ててうれしいです。ダブルスは自分たちのペースで持っていけましたが、最初にセットを取られることで隣のコートに不安を持たせてしまったので最初から取り切れるようにできたら良かったと思います。シングルスも3面同時に入って最初にセットを取られて周りにプレッシャーを掛けてしまったので、最初から取りにいくようにしないといけないと思いました。今年初めてのダブルスということで最初はちょっと緊張しましたが、ペアは1年生で伸び伸びやってほしいと思ったので自分はいけるところだけいくこということで緊張もほぐれて勝つことができました。(ペアの福田は)リーチも長くて無茶なところからでも打って全部入ってくるので1年生パワーはすごいと思います。プレーは私と似ていると思います。競ったところでも打ってくれてその一本で流れがこっちに来ることが多いのでありがたいです。(ダブルスの相手は)4年生で安定しているダブルスだったんですけど、ポーチとか決め切るところでこっちの方が多く思い切りいけたと思います。前半は自分たちが思い切りいきましたが、ミスや相手がいいところで打ってきたことが多かったので2セット目からは自分たちが思いっ切りいきつつも、決め切ることを意識しました。(シングルスは)1セット目から自分のテニスはできなかったんですけど、相手に合わせるのではなく、少しプレーを変えて1セット目からいけたらもう少し簡単に勝てたと思います。2セット、最終セットでも思うようなテニスはできなかったんですけど、セットは取り切れていつもと違うテニスでも勝つことができるんだという自信になりました。いつもは自分から打つテニスなんですけど、今日は打っても相手がうまく交わして私のミス待ちのテニスだったのでそこにハマったのが1セット目でした。相手も私が苦手なところが分かっているのでそこを突いてきたんですけど、丁寧に返すことを意識したら相手が焦って相手のミスの方が早くなったのでもうちょっと早く気付けたらと思いました。今年は1戦目から雰囲気もいいし、みんなが昇格のために頑張ろうという気持ちがあるのでそれについていかないといけないという気持ちがあります。今日チームは負けてしまったんですけど、いい雰囲気で入れ替え戦にいけると思います。(入れ替え戦の相手の亜細亜大は)1部校で簡単に勝たせてくれるチームじゃないし、思い切ったプレーをしてくると思うのでこっちがチャレンジャーとして亜細亜大より上回るチーム力や団結力を見せ付けたいです。チャンスはあるので頑張ります」斎藤「同じ県の同い年の何度も対戦したことがある相手なのでお互いライバル意識もありました。ファイナルセット5-4でリードして捲られて負けてしまったので悔しかったんですけど、前回の駒沢戦から課題が見えてそれを少し出せて、まだまだ課題が見つかったので自分にとってはいい試合ができたと思います。入れ替え戦で絶対に勝ちたいと思いました。(相手は)何度も対戦したことがあったのでどういうテニスしてくるか、苦手なところも分かっていたので勝ったり負けたりなので次はリベンジしたいと思います。相手はハードヒットしてくる中でも粘ったり、小柄ながらテクニックもうまいので似てるところはあると思うんですけど、相手の方がハードヒットする力が私より上回っているのでそこが負けた原因だと思います。ファイナルセットで5-4にしてあと1ゲームで勝ちだったんですけど、そう簡単には勝てないぞと監督には言われました。相手も必死で戦ってきている以上、簡単には勝てないので勝ちを意識せずにやったんですけど、どうしても守りに入ってしまったので自分から攻めていけるようにしたいです。(課題は)マイナスに考えてしまうとプレーに出てしまったりするので、応援してくれる方だったりベンチコーチに入ってくれる方であったり一人じゃないんだということを思って、笑顔でプレーしようと思いました。(リーグ戦通して心掛けていることは)笑顔でプレーすることと元気よく声出して応援することやチームを盛り上げることを心掛けています。5戦終わったので雰囲気にも慣れてきてチームの声の大きさでも負けたくないと最近思っているので、その気持ちで入れ替え戦に向かいたいです。(亜細亜大が)慶応に勝ってすごいと思うんですけど明治も4勝しているし強いところを見せられると思います。明治の意地を見せて1部に上がりたいです」READ 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中大に快勝 2年連続リーグ3位で終える/関東大学男子1部リーグ戦
硬式庭球 2015.09.14リーグ最終戦を良い形で終えた。中大に8-1で勝利し、2年連続の1部リーグ3位が決定。ダブルスでは諱五貴(営3=松商学園)・西脇一樹(国際3=松商学園)組が第1セットを奪われるも、第2セット以降序盤のミスを修正し逆転勝利。残る2組もストレート勝ちを収めた。シングルスでは本城和貴(政経1=東山)が4年生の武内(中大)に力の差を見せつけられ完敗したが、残る5戦は全てストレート勝ち。王座出場という目標に届かなかったリーグ戦だったが、後味の良い快勝で締めくくった。 4年生が流れを呼び寄せた。3位の座をかけた最終戦、ダブルスで好スタートを切りたいところ。試合開始するや否や、弓立祐生主将(政経4=新田)・深田颯平(国際4=大分舞鶴)組が最初のポイントを奪い、4年生2人の雄叫びがコートに響いた。長く続くラリーを丁寧に返しながらも、チャンスを逃さず得点を重ねて第1セット7-6。接戦のセットをものにした弓立・深田組は勢いづき、続く第2セットは5-0と攻め立てた。あと一本で勝負ありかと思われた矢先「詰めの甘さが出た」(弓立)。5回アドバンテージを奪うも、試合を決定づける一本が決まらない。相手の気持ちがこもったプレーに押され5-2まで追い上げられた。しかし最後は4年生の意地。逆をつくショットを正確に決めて相手の流れを断ち切った。あと一本が決まらなかった終盤を除いては「リーグ戦1番の出来」(深田)。同時に試合が行われていた今諒哉(文4=鳳凰)・切詰魁(政経3=高松北)組は6-2、7-6と難なく勝利。諱・西脇組の試合は6-7、6-4と続き第3セットへ。「調子が悪かったので諱に任せた」(西脇)と、西脇は後方でチャンスをつくることに徹し、諱はポイントを奪うことに専念した。めりはりのある攻撃で第3セットを制し、ダブルス全勝。いい流れをシングルスにつなげた。 勝利の瞬間、右こぶしを固めて吠えた。シングルス1勝目を挙げたのは弓立。スコアこそ6-1、6-0と圧勝だが、激しい競り合いを制した末につかんだ勝利だ。コートの深いところに根気よくショットを打ち込み、余裕がなくなった相手のスキを逃さずに得点。セットの間にはマッサージを受けるなどダブルスの疲労も残る中、最後まで集中を切らさず、5-0で迎えた勝負どころを一発で決めた。「最後の試合だったので」と無意識のうちにガッツポーズ。ダブルス、シングルスともに主将がチームを勢いづけた。 試合途中での修正が功を奏した。ダブルス全勝の勢いそのままに伊藤勇貴(営4=名経大市邨)がコートに立ち、順調な滑り出しで4-0。このまま一方的な展開で進むかと思われたが、徐々に吉田(中大)にエンジンがかかる。開き直ったプレーでブレークを奪い返され「正直相手のペースだった」と伊藤は苦笑い。5-4にまでもつれこんだ第1セットは何とか奪ったが、相手の勢い止まらず第2セットへ。「実力を出されたら危ない」相手に0-2と連取されたところで、次は伊藤が開き直った。前へ出たり、ボールの回転を変えたりと、まずは相手の弱点探し。ふんわりとしたスライスボールが有効と気付いた伊藤は、速いショットに緩いスライスを交ぜる、ミスを誘うストロークへと攻撃を切り替えた。終盤は「サーブの調子が良かった」と、コーナーを突く絶妙なサーブで相手を翻弄(ほんろう)。甘くなったリターンをしっかりと捉えて得点につなげた。終わってみれば第2セットは6-3。伊藤の勝利で明大の勝ち越しが決まった。 悲願の王座奪還へ。昨年に続き1部リーグ3位となった明大。王座出場の目標には届かずとも「全員で戦い抜いて3位になれたことがうれしい」(弓立)と清々しい表情を見せた。「来年こそ王座奪還してほしい」と語る主将の視線の先には、次世代を担う3年生たちの姿。実践経験が豊富な3年生に比べて1、2年生の活躍はまだ物足りない。4年生が抜ける分、新たな戦力が必要だ。今後は後輩の指導も重要となる。「インカレのベスト4を明大で占められるくらいに」と笑顔で話す西脇の目に気迫を感じた。[星川裕也]試合後のコメント弓立「(ダブルスは)セカンド5-0からもつれて、勝ちびびりというか、あと一本か二本で勝つってとこなんですけどやっぱり相手の気迫とかに押されてしまったりした部分があって、絶対決められるところでミスが出てしまったりしたので、僕らの詰めの甘さが出たかなという感じですね。技術よりも気持ちに反省点があります。気持ちで取り切りたいところは取れたし、押されている部分は押されていましたし。(シングルスは)最後の試合だったのでガッツポーズは勝手に出たという感じです。6-1、6-0だったのですが、ポイントは結構長いラリーとか競ったポイントとかがあったので、最終的に最後の最後にポイントが取れたので点差につながったと思います。よかったです。(リーグ戦を総括して)王座は行けなかったのですが、最後全員で戦い抜いて3位になれたということはうれしく思うし、来年に王座は持ち越しっていう感じですね。来年行ってほしいと思います。来年も絶対王座に行けるチームだと思うので、今年3位になれたということを自信にして、このリーグ戦で何が足りなかったのかしっかり考えて次につなげて、来年こそ王座奪還してほしいです」伊藤「相手が僕のことをかなり意識していて4-0までいったんですけど、実力を出されたら危なかったです。最初のほうはフォアでがんがん打てたんですけど、後半(相手が)上がってきて、正直相手のペースでの試合となったので、あまりフォアで打てなくなりました。なので試合の内容的には苦しかったです。今日は結構サーブが良くてサーブで崩せたのと、バックのスライスの少しふわりとしたボールを交ぜたときに相手がミスしたので、それに気付いてから結構楽になりました。1セット目は気付けなくて、相手も上がり調子で難しかったのですが、セカンド0-2になってふっ切れたというか、そこでいろいろ試して前出たりしたら見えてきました。(リーグ戦を振り返って)僕が早・慶・法大戦を全部負けているので、僕が勝っていればというのがあります。(後輩に伝えたいことは)後輩たちは引いてしまう部分があったので、勝った試合でも日大のときでも引いたプレーが出てしまっていたので。3年生がプレッシャーを感じてしまったみたいで、勝たなきゃいけないと思っていたと思うんですけど『勝たなきゃいけない』ではなくて、もっと自分を出せると思うので声出して強気にやってほしいです」深田「リーグ戦5戦やって、自分の中で出来としては1番良かったかなとは思うんですけど、やっぱり最後決めきれないっていうのが4年間それを課題としていたのですが、最後の試合でもそれが出て無駄に2ゲーム落としてしまったと思います。最後のほうは体に力が入ってしまって、それで無駄なミスが出たり。ファーストもセカンドも5-0までは、一発だけでなく、しっかり作って作って決めるところで決めるというのができたから、そこまでは良かったです。ほんとに最後の2ゲームだけ無駄なゲームでだめだったと思います。やっぱり王座出場っていうのが目標だったので、1、2位になれなかったのは本当に悔しいです。でも、来年につながる3位になれたことは良かったと思います。慶應、早稲田戦のときに、特に慶大戦のときに、みんな一生懸命やったと思いますけど、みんな心残りがある試合だったのかなと。みんな燃え切れていなかったです。個人的には日大戦が一番悔しかったです。(後輩たちに伝えたいこと)3年生はみんな強くて、1,2,3年の中で見たら一番練習はしているんですけど、もっとトレーニングもしっかりやって、体力的にもっと単複連戦になっても最後まで戦えるようになってほしいです。今のままいけばダブルスもシングルスも3年生が引っ張って6本取るっていうのが、明大が勝つための条件だと思います。1、2年生にはもっとテニスに懸ける想いを強くしてほしいです」西脇「ダブルスのファーストセット4-0ってリードしていたのですが、そこから少し諱との雰囲気が悪くなってしまって、ミスだったりいろいろあって。3セット目には、自然と『これは勝たないとな』という感じになって。僕があまり調子が良くなくて、向こう(諱)に任せようと思いました。(リーグ戦を振り返って)1、2年目に比べてシングルスが成績的にも結果的にもあまり良くなかったです。今まで結構シングルスが良かったんですけど、今回はダブルスはしっかり結果を残せたと思います。シングルスがしっかりしないといけないです。今日のシングルスは相手もあるのですが、ずっとコートの後ろでプレーして、コートの中に全部打ちにいくっていうので、練習の延長戦ぐらいでやってみました。(リーグ3位という結果は)僕と、澁田も少し調子悪そうでしたが、僕と澁田が計算されていたポイントだったのを落としてしまって負けたというのが3位の原因だと思います。特に早慶です。来年は僕らの代になるので、どんどんレベルアップしてインカレベスト4の4人が明大で占められるくらいに上げていくというのと、4年生が抜けた分の下の後輩たちをしっかり育てることが大事になってきます。もっと誘って練習していかないとと思っています」READ MORE -
2部優勝! 駒大との3日間に渡る長期戦を制す/関東大学女子2部リーグ戦
硬式庭球 2015.09.10快挙達成だ! ここまでの連勝で最終戦を残して決めた2部リーグ優勝。悪天候の影響で3日間に渡って行われた駒大戦だったが、5-2で長丁場の試合を制した。ダブルスは佐野真代(文3=津田学園)・森美咲(法3=富士見丘)組がフルセットを制するも井上鈴袈(国際2=城南学園)・福田志帆(国際1=幕張総合)組は第2セットのタイブレークを取り切れず最終セットも奪われ惜敗。1-1で迎えたシングルスだったが4人が善戦し好スコアで白星を勝ち取った。2部優勝によって1部2部入れ替え戦出場権も勝ち取り、創部初の1部昇格へ挑む。エースがけん引 エースらしさを発揮した。シングルス2の佐野は第2セットの時点でチームスコアが3-2と勝てば優勝が決まる状況。第1セットは6-3と難なく取り切ったが、第2セットで微妙な判定に苦しみ3-4と追い上げられる展開に。昨年フルセットで敗れた佐藤だったが「絶対リベンジは果たしたかった」(佐野)とセット内で5回のリターンゲームのうち4回をブレーク。プレースタイルも「自分と試合してる感じだった」(佐野)と粘り強くラリーを続けるテニス。「守ってるだけでは駄目なので自分からポイントをしっかり取っていこうと思った」(佐野)と落ち着いてコースに振り、4-4の同点からは相手のスタミナ切れもあり、5ポイントを連取する気迫のプレーを披露した。ルーキーが流れ ルーキーの斎藤佳帆(文2=拓大紅陵)は1日目で第1セットを奪われ、2日目終了の時点で第2セット1-4と苦しい展開に。3日目はその状況からコートに立ったが2ゲームを連続で奪い3-4と「絶対勝てるという雰囲気にしてくれた」(沼尻)とチームの原動力になった。第1戦目の日大戦では3-3の同点の場面で最終セットのタイブレークを制し、チームの勝利に貢献した斎藤。「今の明治の流れをつくってくれている」(森)と先輩も太鼓判を押す期待のルーキー。今回は惜しくも白星をつかめなかったがリーグ戦の勝利に欠かせない存在だ。 チーム力がカギとなった。「全員がチームをつくっていくという思いが強い」(沼尻主将)と選手やサポーター一人一人がベストを尽くしてきた。人数が少ない中でも全員が全力を懸けて試合に臨んだことがチームの勝利を導いている。 残すは最終戦の青学大戦のみ。「最後まで戦い切って最後こそ7-0というスコアを付けれるようにしたい」(森)と全勝優勝という偉業に挑む。[橋本杏菜]試合後のコメント沼尻「私たちの目標は1部に上がることなのでここで2部リーグ優勝というよりは1部リーグ上がるぞという気持ちの方が高まったかなと感じています。人数が少ない部活なので今年は何がいいかと言うと一人一人が自分の役割を分かりながらベストを尽くせていることが勝利につながっていると思います。連勝とは言え課題が本当にまだまだある中、チーム力で勝ってきたところがあるのでもう一度みんなが冷静になって課題を克服して入れ替え戦に臨みたいです。私の代が一人なので後輩とうまく連携を取りながら全員がチームをつくっていくという思いが強いと思います。各学年選手一人一人とうまくコミュニケーションを取りながらその子に対してどうすればモチベーションが上がるかであったり、声の掛け方一つ注意するということは意識していますね。一人ずつのテニスの意識も上がっていますし改善するにあたってもチームでサポートできる力がうちは大きいと思っています。今日もベンチコーチが一人しか入れないなんてうちしかないのかなとか応援が一人であったり全くいないという状況の中でみんなが信じて絶対できるという気持ちが強かったと思います。(主軸は)3年生は一番一緒に過ごしてきた時間が長いので就職活動で抜けたときも3年生は頼りにしていますし、また2年生1年生も自分たちの仕事をよく分かって動いてきてくれてるので、部員全員に感謝しています。(試合の中では)今日の試合は入りが雰囲気的に良くない中でも一番苦しい状態から入った斎藤が1-4から負けるのではなく3-4に巻き返して流れをつくってくれたのがチームの絶対できるという雰囲気にしてくれたので、斎藤の頑張りは本当に良かったと思います。(3日間に渡る試合は)昨日の判断がうちは良かったなということと全部がしっかりできてたことが相手校より勝るからこの結果になったと十分に感じています。選手の気持ちが強いというのが一番でサポートがどれだけ頑張っていても選手が一番大事ですしサポートがしっかりケアしながらできていることがこの3日間に渡ってもうちが集中力が切れなかったと思います。全員の目標が一致して同じ方向に向かってるんだなと感じられたので、いい3日間でいい自信になったと思います。(入れ替え戦は)私自身の入学したときの目標が部活を1部に上げたいという思いが一番強くありまして、今年一番上で上げられて後輩たちに1部のステージを残せてあげたら一番いいのかなと考えています。また男子も1部なので追い抜け追い越せでやっているので男子より先に王座を取れるようになってほしいです。(最終戦は)青学の試合は今回の反省点を改善して入れ替え戦に全員が自信を持って挑めるような試合を行いたいと思います」佐野「(自分の勝利で優勝が決まる試合でしたが)去年負けてた相手だったので絶対リベンジは果たしたかったし、ミスジャッジも多かったんですけど自分の中でイライラせずに勝つことだけを考えてプレーできたのでそこが今日の勝利につながったかなと思います。(相手は)自分と試合してる感じだったので相手もラリーしてくる分、相手も私と試合するのが嫌だと思うので何本も相手よりミスらないようにしようと思ったし、守ってるだけでは駄目なので自分からポイントをしっかり取っていこうと、リードされても落ち着いてコース振って最後浮いた球を決めることができたかなと思います。去年のリーグは全敗で自分もシングルス1でずっと出させてもらってあまり勝てなくて苦しいリーグ戦だったので、今年は新1年生も加わってチームの雰囲気も良くて選手をサポートしてくれる人たちもチーム一丸となっているのでチーム力で優勝できて良かったと思います。テニスの実力が去年より上がったこともあると思うんですけどそれよりも選手も審判もボーラーも全員が勝ちにいっているチームになっていると思います。(3日間に渡る試合でしたが)気持ちが続かない部分もあったんですけど全員で勝つという気持ちを切らさずに乗り越えられたかなと思います。(最終戦は)全勝して入れ替え戦に行くのと1敗して入れ替え戦にいくのでは全然気持ちも違うと思うし、全員で7-0付ける気持ちで思い切りプレーできたらいいかなと思います」森「去年この段階で6位が決定だったのに対して今年は出だしの1戦目の日大戦で勝ったことで勢いに乗って4戦目が終わった時点で1位を決められたということは自信になりましたし素直にうれしいです。(ダブルスは)今回初めてセットを取られて相手のサービスが良くてリターンゲームがなかなか取れませんでした。1セット目の4-5のとき40-0からブレイクできるところを相手のスマッシュのネットインなどで取られてしまって、普段なら集中力が切れて2セット目もずるずるいってしまったかなと思うんですけど、ベンチコーチの沼尻さんが『我慢して辛抱強く』とアドバイスして下さったり、真代が隣でずっと笑って私を引っ張ってくれたので沈むことなく切り替えて、1セット目の悔しさを爆発させて2セット目は簡単なスコアを付けられました。ファイナルセットは接戦で7-5までいってしまったんですけど、周りの応援もあったので最後まで戦い切れたんだと思います。(3日間に渡る試合は)ダブルス2-0にできそうでできなかったけれどそれでもみんなシングルスに切り替えて、2日目で勝負も決まらなかったしせっかくホームだったんですけど県を越えて全然環境の変わってしまった状況で、みんな集中力を切らさずにむしろ本当にいいプレーをしてくれて安心しましたしそういうところでも明治の強さを見せられたかなと思います。(斎藤)佳帆が日大戦の掛かった試合を取り切ってくれたことは今の明治の流れをつくってくれてると思うので、その一本がなければ今もしかしたらどこかで一敗してるかもしれないし、今日負けてはしまったんですけどしっかり真ん中で声出して他の試合でも勝ち切ってるので信頼のできる1年生ですね。(最終戦は)現時点で1位が決まってみんなの気持ちも安心してる部分があるんですけど、ここで青学に勝つことによって入れ替え戦への入り方がだいぶ違うと思いますし全勝すれば亜細亜大もびびってくれると思うので、最後まで戦い切って最後こそ7-0というスコアを付けれるようにしたいと思います」井上「今回当たった相手は夏関の予選で勝った相手だったので絶対に取らないといけないなと思っていました。セカンドセットはタイブレークで、2戦目からずっとタイブレークになっているのでどうしても取りたいと思っていたのですが、そう思えば思うほど緊張してペアの1年生を引っ張っていきたいという思いも重なってしまいました。結局4時間半も長い試合をしたのに負けてしまってチームの雰囲気を悪くしてしまったので駄目だったと思います。昨年と比べてペアが1年生なので引っ張っていかなきゃということもあるし、1年生だからこそ思い切っていってくれるのでそこで助けてもらったりしました。今までの勝因は、練習でも一人一人が課題を克服して、全員がお互いのことを頑張ったと言えるくらい練習してきたことです。シングルの審判の最中も安心して見れるくらいです。夏関がずれて全員で集まれる時間が増えて、お互いの良いところ悪いところを見ることができました。それも影響してます。1年生からずっと経験してきて、どんな試合でも取り切る3年生の2人が主軸になっていると思います。競る試合でも最後は絶対勝ってきてくれるので、下もついていきたいと思えていると思います。1年生も活躍していて、思い切ってやってくれているので私も刺激を受けて1年生の頃を思い出したりします。今年は全員で明治の女子の歴史を変えようと言っています。弾みとして最終戦は絶対勝って勢いをつけて、一部に上がれるようにみんなで頑張りたいと思います」熊谷ひかる(文2=浦和学院)「シングルスは3日間かけて試合をするのが初めてでした。いつも中断試合になると負けてしまうことが多かったので1本目から集中してやろうと意識しました。30-30からのスタートだったので、ゲームを取ることを意識してやりました。昨年も今年の3戦目までも全然緊張しなかったのですが、今回はすごく緊張しました。試合を進めるうちに緊張もとけて思いっ切りできました。相手のボールが速くて低かったのですが、自分も同じようなテニスをするのでどっちが先にミスをするか一か八かの勝負でした。自分はミスを少なくして、相手のミスを待つようにしました。いけるところはいって丁寧に試合を進めて、自分のテニスができたと思います。いつも試合の途中から頭が真っ白になってしまったので、今回は試合中に冷静に考えてどんなテニスをするか判断をしていました。今日の相手は1年生で、今までの試合を全部勝ってきているので勢いのある選手だし、良いボールを打つ相手でした。1年生には負けられないと思いました。自分が負けると相手のリードになってしまうので、自分の一勝が大事だと思って、中断試合でも隣のコートで試合が始まっていたので良い影響を与えられるようにやりました。去年は1回も勝てなかったので、チームの雰囲気も落ちていたのですが、今回は全勝できました。リーグ戦で今まで全勝しているということが信じられないくらいうれしいです。最終戦も勝って入れ替え戦も勝って1部に昇格します」斎藤「今日は3日間で長くて大変でした。今日は負けてしまって悔しいですけど、先輩方からは2ゲーム取れて明治の勢いをつけられたよと言われて、チームは勝てたのでうれしいです。リーグ戦は全員の力で勝てたと思います。選手はもちろんそうですけど、明治はどこの大学よりもチームが一丸になっていると思うので全員が主軸だと思っています。人数が少ないのでその分、審判とか入ると応援が減ってしまいますけど、やっぱ応援は人数とかではなくて、明治は絶対大丈夫と通じ合っているものがあると思います。出させてもらっている以上思い切りやろうと思ってるんですけど、心のどこかで勝ちたい気持ちが先行してしまって空回りしてしまうことがあったので自分のプレーを集中してやろうと思っています。現在4連勝していてそれが一番うれしいので、そのまま入れ替え戦も勝ちたいです」福田「いつもはダブルスも同じ日にあったんですけど、今日はシングルスだけだったのでシングルス一つに集中できたと思います。佐野さんがコートに入った時には3―2だったんですけど、万が一の時があっても私が勝てば明治も勝てると思ったので、隣の佐野さんのことは気にせずにプレーをしました。最初は緊張していましたが、プレッシャーじゃなくて楽しんでやろうということを意識しました。延期はお互い同じ条件ですし、ゴタゴタした部分もあったのですけど、明治のペースでしっかりシングルスも入れたと思うのでそれが勝因だと思います。(ルーキーとして)シングルス1はすごいプレッシャーじゃないのとかよく言われるんですけど、1年生として明治のシングルス1で戦えることは自信を持てることなので、明治のプライドを持って戦おうと思いました。気持ちを一つに持って1部昇格に向けて頑張っていると思いますし、私はチームに貢献したいという気持ちでやっていますので、それがいい結果になってまとまっているんじゃないかなと思います。一人一人が強い目標と意識を持って全員でまとまって同じところに向かっていて、最高のチームだなと思います。残っているリーグ戦もしっかり勝って、入れ替え戦はチャレンジャーなので、思い切りぶつかっていきたいと思います」READ 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早大に肉薄も一歩及ばず 王座進出逃す/関東大学男子1部リーグ戦
硬式庭球 2015.09.07王座進出はならなかった。王者・早大を相手にダブルスは2-1とリード。絶好の雰囲気で折り返したが、シングルスでは早大が勝負強さを発揮。スコア以上に競り合った試合を展開するも、惜敗を重ね3-6で敗れた。「王座に出られないということは『悔しい』の一言」と弓立祐生主将(政経4=新田)。2連敗を喫し、王座進出の可能性は潰えてしまった。 紙一重の差が勝負を分けた。午後4時を回った時点で3-3の同点。コートで行われていた3試合で勝ち越した方が勝利する状況になっていた。明大からプレーしていたのは澁田大樹(商3=鳳凰)、伊藤勇貴(営4=名経大市邨)、諱五貴(営3=松商学園)。澁田、伊藤ともに第1セットを奪われ劣勢となっていたが、気持ちの入ったプレーを見せ接戦に持ち込んでいた。 最初に試合が終わったのは澁田だった。長いラリーが続く展開となったが「いったときはほとんどポイントが取れたが、受身になってしまって自分からいくことが少なかった」と攻めきれず、第2セットを5-7で落とし敗れた。 一つも負けられない状況となり、伊藤の試合も終盤にさしかかっていた。第1セットを落とし、第2セットも相手にリードを許していたが「自分は4年生で早稲田に向かっていかないといけないと思えた時に、勝手に声が出て体が動いてという本来の自分が出てきた」(伊藤)。積極的に前に出てフォアで攻める攻撃的なプレーで、互角の戦いを繰り広げた。しかし、なかなかリードを奪えずゲームカウントは3-5に。あと1ポイント取られればチームの負けが決まる窮地に追い込まれるが、この状況でも攻めの姿勢を捨てなかった。松崎(早大)に2度もアドバンテージを握られるが「ミスなんて恐れている場合ではなかった。みんな応援してくれていたので、気合でプレーした」と伊藤。ここでも攻めに攻め、2度のアドバンテージをはね返して逆転でこのゲームを奪って見せた。次のゲームを落として敗れはしたものの、最後のリーグ戦で自分のプレーを貫いた。 この結果、早大が5勝を挙げ早大の勝利が決定した。最後まで残った諱は、インカレ決勝の再現となる今井(早大)との対戦となったが「第2セットはインカレと一緒で、フィジカルの差が出てしまった部分もあった」(諱)と第2セットで失速し、インカレの雪辱はならなかった。 慶大戦で3連敗を喫したダブルスが奮起した。弓立・澁田組は第1セットを2-6で落としたが、第2セットでは主導権を握り6-2と圧勝で奪い返す。最終セットはタイブレークまでもつれる接戦となったが「引かずに自分たちの思っていることをトライしてという形に持っていけた」(澁田)と白星を挙げた。諱・西脇一樹(国際3=松商学園)組は最終セットまでもつれたものの「噛み合っていて、ファイナルまでいっても最後まで取り切れた」(諱)と安定した試合運びで勝利を決めた。「これが本来の姿。チャレンジャーの思いがあったことが結果につながった」と上原真吾監督。王座への思いをプレーで見せた。 慶大、早大に敗れ、悲願の王座進出は叶わなかった。しかし「落ち込むだけ落ち込んだ。負けてはしまったが、全て出し切れた」(弓立)と試合後は清々しい表情で振り返った。まだ中大戦が残っている。「4年生も最後だし、このメンバーでやるのも最後なので、絶対に何がなんでも勝っていい形で締めくくらないといけない」(澁田)。王座進出という形では迎えることが出来なかったが、納得のできる集大成を迎えたい。[高田悠太郎]試合後のコメント上原監督「早稲田が強かったですね。ダブルスは2つ取れましたが、これが本来の姿。チャレンジャーの思いがあったことが結果につながりました。シングルスは悪くなかったですが、澁田と西脇が機能しないとウチの強さが出ないかなと。下がってプレーしてしまったところで、早稲田はそこでしっかり出てきていたところが、ウチのまだ足りないところなのかなと思います。40までいってから取れなかった少しの差だけなのですが、それが取れないことがすごく大きい差。次戦の中央も強いですから、そこを9-0で勝つこと、今年の明治は強かったなと思わせることが集大成になるのではないかなと。気持ちをもう一度入れ直さないといけないですし、全員が気持ちを入れ直してやってくれると思います」伊藤「相手の実力に対して悪いイメージを刷り込まれてしまっていたという部分が正直あって出だしはつまずいてしまいました。ですが、自分は4年生で早稲田に向かっていかないといけないと思えた時に、勝手に声が出て体が動いてという本来の自分が出てきたので、それが大きかったというか、負けてはしまいましたがチームに流れは与えられたと思います。ガッツポーズも自分は4年生でムードメーカーなので、隣でプレーしていた諱も勢いづかないかなと思い意識的にやりました。ポジションを少し前にして攻めに出たら上手くいきました。追いかける形になってしまったので、一つ抜けたら一気に行けるかと思ったのですが、そこはやはり早稲田強いなと思いました。ですが、リーグ戦の中で一番のプレーが出来たのではないかと思います。中大戦では今日以上のプレーをして、感動を与えたいです」弓立「3-6で負けてしまいましたが、全て出し切れたのではないかと思います。慶大戦では負けて悔しかったですが、切り替えが大事だと、前を向いていこうということをチームに言いました。今日はみんな気合が入っていて、雰囲気はすごく良かったのですが、王座に出られないということは『悔しい』の一言ですね。自分は単複で勝つことが出来ましたが、チームが負けたので負けは負けです。まだリーグは終わっていないので、中大戦でしっかり勝ち切って、来年の王座出場につながる試合にしたいです。悔いのない試合をしたいと思います」諱「ダブルスは噛み合ってファイナルまでいっても最後まで取り切れたので、西脇が今日素晴らしく良くてかなり助けられた部分もありました。(シングルスはインカレ決勝で戦った相手でしたが)ファーストはセットポイントもあったしチャンスが何度もあったんですけど、チャンスがきたときに焦ってしまったり、単発のミスが出てしまったので後悔しています。セカンドはインカレと一緒でフィジカルの差が出てしまった部分もあって、風も吹いてきたので風下にいるときに相手が風上から打ってくるボールが重いし速いしコースいいし何もできなくて、あそこで耐えられるフィジカルも大切なのかなと思いました。リベンジしたくてファーストは自分的にもいいプレーが出てたしインカレに比べても前に出て攻められたかなと思います。(シングルス1は)4-4で掛かるんじゃないか、というときに入ったので緊張しました。(中大戦は)王座はいけないんですけど負けたらいけない相手だと思うし個人的にも負けられないので勝ちます」澁田「ダブルスでリードできていい流れでシングルスに渡せたんですけど、逆にチャンスが目の前にあって緊張もしてしまって、自分が入る前の試合もみんなあまりリードできてなくて若干ですけどプレッシャーに感じてしまったところもありました。ですが、そういうところは練習とかで鍛えたられることじゃないと思うので、メンタルというか自分の持ってる力を最大限に出すためにちゃんとした心構えが必要だなとあらためて感じました。3-6ほどの差は本当にないと思うので、今年王座はもう行けなくなってしまったのですが、来年は早稲田の強い2人が抜けたりして、うちは弓立さん、伊藤さんが抜けてしまうんですけど3年生が主力で戦えてるんで、来年こそは絶対にいけるようにこういう場面を想定して日頃考えながら行動していかないといけないなと思います。(中大戦は)4年生も最後だしこのメンバーでやるのも最後なので絶対に何がなんでも勝っていい形で締めくくらないといけないと思うので、選手もサポートも一丸で頑張りたいと思います」READ MORE -
シングルスで全勝! 1部昇格にまた一歩前進/関東大学女子2部リーグ戦
硬式庭球 2015.09.04完全勝利だ! ダブルスを1―1で終え、シングルスで勝敗を分けることになった東洋学園大学戦。シングルスでは熊谷ひかる(文2=浦和学院)の勝利を皮切りに出場した全選手がストレート勝ちを収め、実力の差を見せつけた。持ち前のチーム力を発揮し、一部昇格にまた一歩前進した。 チームの火付け役となった。シングルス5として先陣を切った熊谷。試合序盤は相手の出方を探るために、思い切りのあるテニスで積極的に攻め6―4で何とか競り勝つ。第2セットではムナスィンガ(東洋学園大)を「ミスが多い、ラリーなら勝てる」と冷静に分析。ミスの少ない丁寧なテニスで相手を迎え撃つ。するとそれが奏功し、第2セットも6―0とストレート勝ち。チームに勢いをもたらした。 強敵を打ち下した! 過去に3連敗している植木(東洋学園大)を相手に迎えた佐野真代(文3=津田学園)。「チャレンジャーだけど絶対に勝つ」と強い気持ちを持ってコートに足を踏み入れる。最初は持ち前の粘り強いラリーを披露し、順調な試合運びで5―1とリードする。しかし「これはいけると思った」と油断。ポジショニングも下がり、守りに入ったところを相手に付け込まれ連続失点を許し、5―5まで追い付かれる。それでも「ちゃんと攻めよう」と気持ちを切り替えると相手にスキを見せないプレーで第1セットを7-5で奪取。完全に悪い流れを断ち切った佐野はそのまま勢いよく攻め、第2セットは6―1とストレート勝ちを収めた。 落ち着いたプレーで白星を挙げた。期待のルーキー・福田志帆(国際1=幕張総合)はシングルス1で出場。ダブルスの敗戦から切り替え「シングルスは絶対に5本全部取る」(福田)と意気込みコートに入った。序盤から確実にポイントを積み重ね第1セットを6-3で奪取。第2セットも鋭いストロークで攻め込み4-1とリードした。しかし相手も食らいつき4-4と追い上げられる展開に。「明治の勝利は決まっていたので、後は思いっきりやるだけ」と福田。選手皆でつかみ取った勝利が福田の緊張を和らげた。焦ることなく冷静なプレーで相手を引き離した。6-4で見事勝利を収め、笑顔で試合を締めくくった。 昨年の全敗とは打って変わり開幕3連勝と絶好調だ。次節は強敵・駒大を相手に迎える。「チームの良さを出して強気で押し切る」(佐野)とチーム一丸となって夢の一部昇格へ突き進む。[江原璃那子・島村昭二]試合後のコメント佐野 「ダブルスは前回いいダブルスだったので、そのまま波に乗りたかったですけど。最初4―0でリードしたにも関わらず、4―5まで追いつかれてしまいました。序盤は相手のミスなどもあり、何とかなりましたが、途中から変に攻め急いだり、イライラしたりして自分たちのミスでこうなりました。でも結果ギリギリのところで取りきれたのは長年(森と)組んできた意地だと思います。もう少し簡単に勝つことができたかなと思います。シングルスは3,4,5はみんないい試合してくれたので、1、2も福田と頑張ろうと話していました。3連敗でずっと負けていた相手だったのでチャレンジャーだけど絶対勝つという気持ちで挑みました。5―1でリードした時はこれはいけると思って油断していました。その後ポジションが下がって攻めのロブではなく、守りのロブをしてしまいました。5―5の時にそれを自覚したので、ちゃんと攻めようという気持ちでやりました。6―1と今回勝つことができましたが、次もまだまだヤマ場ですのでチームの良さを出して強気で押し切りたいと思います」熊谷 「(リーグ戦)1戦目では勝ったんですけど、2戦目では負けてチームの流れを悪くする試合をしてしまったので、今日は端のコートですけど、声を大きく出したりしてみんなが上がっていくようなテニスをしました。第1セットからしっかりしたらみんなもいいテニスしていたので試合をやっていてこのテニスをして良かったなと思いました。自分のミスが多かったんですけど、相手のミスも多かったので丁寧に試合を進めていったら6―0と試合に勝つことができました。第1セットは相手のことが良く分からなかったので、攻めていこうと思いました。相手が左利きでサーブが打ちづらかたのでそこだけケアして、ラリーなら勝てるだろうと自信を持って、それで相手に勝つと考えてました。次の試合の相手には去年負けていて、今年も簡単には勝たせてくれないと思うので、この3戦よりもいい試合できるようにしたいと思います」斎藤佳帆(文1=拓大紅陵)「出だしから隣のコートで試合をしている先輩方の声が聞こえて私も頑張ろうと思ってスタートできました。最初から自分のプレーができて良い感じにできたので、そのまま良い形で試合を作れました。途中セカンドセットの3-0くらいで先輩方が2つ勝ったので、1つ勝てば明治の勝ちだと思って急ぎすぎてしまいました。焦ってしまいましたが、それを考えずに1本1本大事にしようと思い直しました。初戦の日大戦で1点が勝敗を分ける試合をしてプレッシャーを経験したので、今日は応援の方々が声をかけてくれたこともあって思いっきりできました。私は強いボールでエースを取りに行くよりも、走ってどんなボールでも食らいついていく粘るプレーなのでラリーが続くのは前提と思っていました。団体戦というのが初めてで、こんなに応援していただいて、チームのために頑張れるということが楽しいです。緊張もありますが、リーグ戦というものを楽しめています。3勝を決めているので、このままの勢いで全勝して一部昇格をしたいです。チーム一丸となって頑張りたいです」福田「ダブルスはファイナルでタイブレークまでもつれたのですが、取り切れなくてダブルス2-0という目標を達成できなくてチームに良い流れを作ることができなかったです。シングルスでは気持ちを切り替えて絶対に5本全部取るぞと思って試合に入って行きました。相手は同じ年の同じ県の選手なので良く知っている選手でした。セカンドセットで4-4になった時に気持ちを落とさずに思い切ってメンタルで持っていきました。明治の勝利は決まっていたので、後は思いっきりやるだけだなと思っていました。応援してもらえるのはありがたくて、やっぱり今日も勝たせてもらいました。(3連勝しましたが)一部昇格を目標にしているので、一つ一つ勝っていきたいです。次の試合は、またダブルスで出させていただけたら、立教戦のように声を出してダブルスを2本取ることに命をかけるくらい集中したいです」READ MORE -
慶大に力の差 開幕3連勝ならず/関東大学男子1部リーグ戦
硬式庭球 2015.09.03リーグ戦3戦目は厳しい結果に終わった。昨年2位の慶大に、ダブルスでは3戦全てがストレート負け。法大戦、日大戦で幸先のいいスタートを切っていただけに、ダブルス全敗が選手たちに重くのしかかった。シングルスでは弓立祐生主将(政経4=新田)がストレート勝ち、切詰魁(政経3=高松北)が意地の逆転勝利を収めたものの、あとの4戦はストレート負け。一つ目の大きなヤマ場を乗り切ることができなかった。 開幕2連勝の勢いは途絶えた。ダブルスは3組ともにストレートで屈した。弓立・澁田大樹(商3=鳳凰)組は相手との力の差を感じさせない出だしを見せ、追いかける展開でありながらもサービスゲームをしっかりキープ。しかしチャンスに得点を決めることができず、弓立のサーブを取られ4-6で第1セットを落とした。続く第2セットは、5-5まで追い上げるも勝ちには結び付けることはできなかった。 悪い流れを断ち切れなかった。ダブルスを全敗した明大は、シングルスで巻き返しを図りたいところだが、澁田は序盤からサービスキープするのが精いっぱい。互いに譲らぬ攻防を見せていたが、コーナーを突かれるショットを拾えず「普段にはないミスが出た」という澁田のミスにつけ込むかのように、渡邉(慶大)が打ってくるボールに押された。一方、澁田は深いところにボールを打ち込むことができずに苦戦。ブレークを奪われ相手のペースにはまり、左右に振られてもしつこく返す粘りを見せたが、流れを手繰り寄せることはできずストレート負けを喫した。 試合終了と同時にがっくりとうなだれた。「体に力が入らなかった」(西脇一樹・国際3=松商学園)。ダブルスで3つ、シングルスで1つ奪われ、チームの勝敗を託された西脇。疲労感が消えず、思うように体がついてこない。試合が進むにつれてミスショットが増え、それが相手を勢いづけた。終わってみれば第2セットは0-6。後半は踏ん張りを見せる力も残していなかった。「絶対に勝たないとというプレッシャーがあった」と重い口調で振り返った。 慶大は格上とはいえ「対抗戦や個人戦では勝っている相手」(弓立)。次戦の早大戦を前に一度気を引き締めたいところ。慶大戦を振り返り「もう一度自分のテニスを突き詰める」と西脇。たとえ王座への道が消えても、勝ちにこだわるスタイルは変わらない。[星川裕也]試合後のコメント弓立「僕たちの中ではツースリーを絶対に取りにいくっていうオーダーだったんですけど、どっちもスレートで負けてしまって。対抗戦や個人戦とかでは勝っている相手ですが、リーグに強い慶應というか、リーグに合わせてきている感じがすごく伝わりました。ダブルスではキープでいい流れが続いている中で僕のサーブミスでサービスゲームを落としました。ダブルス全敗して0-3になったんですが、シングルスで5とればいい話と思ってやったけど負けてしまいました。シングルスの相手は1年生だったので僕より成績上ですが、負けられないという気持ちがありました」西脇「ダブルスは、相手に気後れして負けてしまったのですが、シングルスは体に力が入らなくて集中できませんでした。前に勝ったことのある相手に負けてしまいました。僕と澁田が5、6負けてしまったんですけど、0-3だったので僕らが絶対に勝たないとっていうプレッシャーの中での試合でした。向こうはしっかりダブルスのほうで3点取ってプレッシャーかけてきたので、そういった意味で慶應のほうが上手でした。4年生が王座に行く最後のチャンスで、僕が最後の一つを逃したっていうのがすごく悔しかったです。(次の早大戦に向けて)もう一回自分のテニスがどうなのか突き詰めて、ビデオ見たりして研究して、早大戦では僕のテニスをコートに置いてくるくらいの気迫で戦いたいです」澁田「相手がどうこうという感じではなくて、自分のミスというか戦略的部分も含めていいところがほとんどなかったです。やはり試合中上手くいかなくても、しっかり修正しないといけないと思うのでそういうところが上手くできていなかったのが敗因です。少し自分のミスに呆れたり、普段しないような変なミスとかを結構連発していたので、試合中頭が真っ白になっていたので、自分の中で無意識に悔しそうな素振りが出たんじゃないかなと思います。球を深く打てなかったっていうのが自分の中で一番思っていて、振られたときもいつもなら頑張ってしつこく返してチャンスを待てるんですけど、浅くなったりミスしちゃったりするのが目立って、そこが一番よくなかったと思います」READ MORE -
下級生ペアが奮闘 立大に快勝/関東大学女子2部リーグ
硬式庭球 2015.09.02チーム一丸となって立大に快勝した。ダブルスは佐野真代(文3=津田学園)・森美咲(法3=富士見丘)組がテンポよく試合を制すると井上鈴袈(国際2=城南学園)・福田志帆(国際1=幕張総合)組も続いて勝利。シングルスは佐野、森、斎藤佳帆(文2=拓大紅陵)の3勝がチームの勝利を決定付けた。試合に敗れた選手も、最後まで食らいつき健闘を見せた。 粘りのテニスで勝利を勝ち取った。「2人の持ち味は元気と大きい声」(井上)と言う井上・福田組。お互いが声を掛け合い、勢いの良い攻めのプレーで第1セットを制した。そのまま流れをものにすると思われた井上・福田組であったが、立大も意地を見せ第2セットで苦戦。ゲームを勝ち切れず何度もジュースに持ち込まれた。3-6で第2セットを奪われ、勝負はフルセットに。第3セットも拮抗(きっこう)し、両者一歩も譲らないままタイブレークにもつれ込んだ。緊張感の続く時間であったが「応援に勝たせてもらった」と福田。一部昇格を目指し1つになったチームの応援が2人を力づけた。積極的に深いアウトロークを打ち込み、落ち着いたプレーで実力を発揮。約3時間にもわたる接戦を制し、明大の勝利に弾みをつけた。 実力の差を見せつけた。前回の日大戦ではシングルスで惜しくも敗れてしまった佐野は今回シングルス2で出場。序盤から相手コートに確実に打ち込みポイントを重ね、第1セットを6-1で抑えた。第2セットは立大に追い上げられる場面も見られたが「相手が嫌になるようなプレーをした」(佐野)と相手の集中力を奪うプレーでミスを誘い、6-2で勝利。ストレートで試合を制し明大の勝利に貢献した。 「ダブルスを2つ取ることが重要」(森)と言うように、井上・福田組の勝利をきっかけにチームが勢いづいた。開幕2連勝を挙げ、確実に実力をつけているが、まだリーグ戦は始まったばかりだ。あくまで「一部昇格を目指して全員でやっている」と井上。持ち前のチーム力で次戦の東洋学園大戦も勝ち取ってほしい。[江原璃那子]試合後のコメント佐野「(2戦目を終えて)日大戦は競ってからどっちが勝つか最後まで分からなかったけど、今回は早くに勝ちが決まって良かったです。全員で7―0を目指してはいたんですけど、落とした試合も惜しかったので5―2で勝てたのはチームにとっても自信になりました。初めてダブルスを2本取れたのも良かったです。ダブルスは自分の中でも良いプレーができて、(森)美咲のボールが良く入ったら私も前衛でうまく動けました。私が前衛でしっかりポイントを取ってからんでいくと乗っていくのが分かったので、この感覚を忘れずに次も勝ちたいです。(井上・福田組については)本当にみんなダブルスを2―0にしたいという思いが強くて、応援も酸欠になるくらいしました。そこでチーム一丸となってダブルスを2―0にしたことで、ダブルスに出ていたシングルスの選手が気持ち的にも乗らないということがなかったので、よく頑張ってくれたと思います。(シングルスは)自分の中で良いプレーはできたと思いますが、私が良いプレーをしていても相手が良いプレーをしていたら私のテニスでは取られてしまうので、そこは相手が良いプレーをしていると感じたら一本一本取り返す気持ちでやりたいと考えてやりました。相手も結構粘ってくるタイプだったので、相手より先にミスしないようにしたし、相手が嫌になるようなプレーをして相手の気を散らしました」森「ダブルスは簡単なスコアで勝つのを前提に、今日は2セット目を6―0で勝つことができたので、自分たちの中では課題もクリアしつつチームに良い流れをつくれたと思います。シングルス5で出るのは初めてでしたけど、明治の5は堅いと思われるような試合にできるようにしました。最初から体がガチガチで1ゲーム目を取られてしまって流れも悪くなってしまったけど、そこで取り切れました。フォアの当たりも良かったので、セカンドもそのままいこうと思っていてもっと厳しいコースを狙ったらミスが増えてしまいました。だから、そこはしっかり自分の良いペースを保って戦いたいと思いました。今回の試合で、みんなもダブルスを2つ取ることが重要だと思ったので、最後まで強い気持ちで思い切ってやってほしいです」井上「リーグ戦には昨年から出させていただいて、負けていたので初めて勝ててよかったです。ペアが1年生なので自分が引っ張っていかないといけないという気持ちと周りからのプレッシャーがあって弱気になってしまいました。福田とのダブルスはとても勢いがあります。プレッシャーを与えないで、好きなようにできるようにプレーしています。タイブレークでは、強気でいくことを意識しました。競っているときは特別なことを話したりせず、いつも通りにしていました。2人の持ち味は元気と大きい声です。周りの方からは期待していただいている分、課題点も教えていただきました。ここ一番で弱気になってしまったり、勝っているのに自信を持てなかったりと、気持ちの面で反省点があるので、次の試合に向けて調整したいです。今年は一部昇格を目指して全員でやっているので次も何としてでも勝ちたいと思います」福田「(ダブルスは)前回の日大戦で反省点しかないような試合だったので、悔いを残さないように、1年生らしく元気よく終始プレーをするように心がけました。競る試合になりましたが、先に攻めた方が勝ちと思って振り切れるように強気で行こうと思って声をだしてプレーしました。応援があったからタイブレークで勝たせてもらったなと思います。先にポイントを重ねていった方が気持ちの面でも有利になると思って、ミスを恐れないで自分たちのテニスを徹しようとしました。もっと簡単に勝てたと思うので、次はしっかり無駄なポイントの無いようにしたいです。(課題点は)もっと積極的にポーチに出て相手より先にポイントをエースで決めること、ひたすら思いっきりプレーすることを意識したいです。私は速いボールなのですが、(井上)鈴架さんはスピンで深くて跳ねるボールなので、ストロークだとその緩急がついていると思います。(シングルスは)相手が高校の先輩ということもあって、固くなってしまいました。ファーストでは心と体がバラバラになって噛み合っていませんでした。セカンドセットは狙いに行き過ぎてしまったので、しっかりラリーをするように心がけました。S1として出させてもらっているのに不甲斐ない試合しかできていないので次は相手が強くても食らいついてチームの雰囲気を盛り上げられるように頑張ります」READ MORE -
硬式庭球部 日大に圧勝! 大一番に向け弾みをつける /関東大学男子1部リーグ戦
硬式庭球 2015.09.01開幕2連勝だ! ダブルスは前回とペアを変更した弓立祐生主将(政経4=新田)・渋田大樹(商3=鳳凰)組のストレート勝ちなどで2勝。シングルスでは先陣を切った弓立、西脇一樹(国際3=松商学園)、本城和貴(政経1=東山)が白星を挙げ、チームの勝利をいち早く決めた。その後も勝利を重ね、シングルスは全勝。8ー1と日大に実力の差を見せつけた。 圧倒的な実力を見せつけた。ダブルスでは弓立・澁田組、諱五貴(営3=松商学園)・西脇組がともにストレート勝ち。1時間ほどで決着をつけた。今諒哉(文4=鳳凰)・深田颯平(国際4=大分舞鶴)は接戦の末、惜しくも敗れた。10分ほどの休憩を挟んで行われたシングルスでは弓立、西脇、本城が先にコート足を踏み入れる。ダブルスで活躍した西脇がシングルスでも圧倒的な実力を披露。最終セットまで持ち込まれた本城も白星を挙げ、ストレート勝ちの西脇、弓立と本城がそろって勝利。この時点で5―1と勝負を決めた。 ルーキーが存在感を見せた。第1セットはプレッシャーに押され、実力を出しきれず1ー6とねじ伏せられる。しかし第2セット前に「ただ負けるのではなく、後悔しないよう思いっ切りやれ」とベンチコーチの諱に声を掛けられる。それが奏功し、第2セットは積極的に攻め6ー1と圧勝。第3セットは接戦となるも、4ー3のカウントで相手がネットに触れたボールをうまく押し込んでブレーク。そこから一気に突き放し6ー3で勝利した。リーグ戦初出場ながら、明大の勝利に貢献する活躍を見せた。 大一番に向け慢心は無い。快勝を果たした中でも弓立は「なんでゲームを落としたか、ファイナルセットまで持ち込んだか反省しなければならない」と気を引き締める。次戦で慶大で勝利すれば、目標である王座進出へ大きく近づくこととなる。「死ぬ気で勝ちに行く」(弓立)覚悟で慶大戦を迎える。[島村昭二]試合後のコメント弓立主将 「今日の相手は格下の相手だったのですが、前日のミーティングなどで王座行くためにも9―0で勝つというプレッシャーをかけて危機感をチームに持たせました。ですが、ダブルスを1本落とす結果になりました。ファイナルに入ってしまった試合も2つあったので、なんでそうなってしまったかを今日しっかり反省します。今回の結果には満足していません。ダブルスは6―1、6―1というスコアでしたが、格下という相手だったのでそれくらいじゃなきゃいけないと思います。タブルスは最初は順調でしたが、2ゲーム目はミスが目立ち6―4となりましたが何とか勝ちました。自分が勝った時点でチームの勝ちとは知らなかったです。もうみんな勝ってくれると思っていたので。次の慶応戦がヤマ場です。法政に勝てても、慶応に負けては王座に行けないので、明後日は死ぬ気で勝ちに行きたいと思います」本城 「初めてのリーグ戦で緊張しました。9-0で勝たなくちゃいけないプレッシャーもあって、第1セットはそれで体が動かなかったりしました。でもその時に『このまま負けるんじゃなくて、どうせなら悔いの無いように思い切りにやれ』とベンチコーチの諱さんが言ってくれたおかげで吹っ切れました。そこからは自分のプレーをできたかなと思いました。第3セットは相手も気合い入れてきたので、少し手こずりましたが、何とか勝ちました。もし次の慶応戦に出場させてもらえるのであれば、必ず1本取って帰ってきたいです」READ MORE -
硬式庭球部 日大との激戦制す ルーキー・斎藤が大活躍!/関東大学女子2部リーグ
硬式庭球 2015.08.30男子に続き、女子リーグ戦が開幕した。昨年は全敗と悔しい結果だったが、今シーズン初戦は日大を破る好調なすべり出しを決めた。ダブルスは井上鈴袈(国際2=城南学園)・福田志帆(国際1=幕張総合)組が敗れるも、佐野真代(文2=津田学園)・森美咲(法2=富士見丘)組が息の合ったプレーでストレート勝ち。シングルスは森、熊谷ひかる(文2=浦和学)が2連勝。その後3―3と追いつかれるも、斎藤佳帆(文2=拓大紅陵)が長時間の接戦の末、試合を制しチームに白星を挙げた。 期待のルーキーが決着をつけた。斎藤はシングルス5で先陣を切ったものの、ほぼ4時間にわたる長期戦を繰り広げた結果、他の試合が先に終了。チームカウントが3―3となり斎藤の勝敗がチームの勝敗を左右することになる。第1セットは初出場で緊張もあり3―6でゲームを落としたが、 第2セットは何とか取り返し第3セットに持ち込む。勝負はタイブレークまでもつれ込むも「最後まで絶対あきらめない」と強い気持ちで挑み、見事7―5で試合にケリをつけた。 勝負はこれからだ。4勝中3勝がストレート勝ちと実力を披露した明大。しかし目標は「全勝で1部昇格すること」(沼尻秦代主将・法4=茗溪学園)。対戦相手のほとんどが昨年は敗北を喫している相手だ。幸先良く 勝利を決めた勢いでこのまま波に乗りたい。[島村 昭二]試合後のコメント沼尻主将 「ダブルスは1―1で折り返し、シングルスは何とか3勝して勝てて良かったです。私たちの目標は全勝して1部昇格です。相手は2部で強い相手ばかりです。昨年負けている相手なので、その中でどう戦うか、空き時間をどう有効に使うかがカギとなってくると思います。今回は私たち全員の気持ちで勝てたかなと思います。たとえ試合に出ていなくても私たち全員が選手であることを意識しています。それを忘れずに頑張っていきたいと思います」斎藤 「今回は初めてのリーグ戦ということもあって緊張しました。今回は守備に入ってしまったことが最初リードされてしまった原因だと思います。でも、今回明大のみんなの応援があり、それを力に変えて勝つことができたと思います。タイブレークになった時は絶対負けない気持ちで、根性を入れて頑張れたと思います。最後まであきらめなかったのも良かった点です」READ MORE
アルバム ALBUM
部の紹介 INTRODUCTION
1905年に創部した硬式庭球部。明大で最初に発足した5部の一つだ。西調布の合宿所を拠点に、日々厳しい練習に励んでいる。技術面だけでなく〝テニスを通した人間教育〟を目指し、 数多くの卒業生が世界で活躍中だ。歴代OBとしてオリンピック選手、全日本選手権優勝者を輩出。また、数多くのインカレ優勝者が所属し、全日本大学対抗王座決定試合(王座)連覇の実績がある。女子部は2003年に創設され、15年目の2017年に初めて1部へ参戦。王座の男女アベック優勝を目指し、選手たちの奮闘は続く。