最新記事 RECENT ENTRIES
-
男女1部残留でリーグ戦閉幕 激動の1年終わる/関東大学リーグ戦総括
硬式庭球 2018.10.02シーズンに一段落が着いた。今季の集大成となるリーグ戦。敗戦が重なり、男子は5位、女子は6位と厳しい結果になった。悪い流れの中迎えた入替戦は、男女ともに勝利。1部残留を決め、明大の意地を見せた。 男子 苦しい戦いの中で粘り抜いた。「リーグ戦を1番重視している」(本城和貴主将・政経4=東山)と、チーム一丸で臨んだリーグ戦は、開幕から2連敗。第3戦の亜大戦には勝利したものの、その後再び2連敗。結果を見れば1勝4敗の5位と、昨年と同じ成績に。1部校との実力差を体感することとなった。入替戦は青山学大に6―3と、辛くも粘り勝ち。「同じ釜の飯を一緒に食べているチーム力が最後に働いた」(上原真吾監督)。声を掛け合い、励まし合う団結力で1部残留を成し遂げた。 入替戦に出場した4年生のコメント池添克哉(商4=札幌日大) ーー4年間はいかがでしたか。 「1年生の時は関東大会にも出れなくて、4年間で強くなれるのかなと思っていました。2年生の頃から少しずつ結果が出てきて、インカレにもいけました。最後、入替戦ですけど、勝ってチームに貢献できるくらいには強くなれたと思います。明大に入らなかったら、こういう経験もできませんでした。明大に入れてくださった方々に本当に感謝しています」 中村彰宏(理工4=筑陽学園) ーー4年間はいかがでしたか。 「個人戦の成績では明大の中ではいい方でした。団体戦が得意ではなく、個人戦でのプレーが最後まで生かしきれなかったのは悔いが残ります。でも、最後は買って締めくくれて良かったです」 ーー4年間で1番うれしかったのはどの試合ですか。 「入替戦で、チームが危ない状況で勝てたことです。そんなことは今までなくて、最後チームのために力を出し切れました」 本城 ーー主将としての1年間はいかがでしたか。 「思うように結果が出ませんでした。リーグ戦でも、勝てる試合を自分が原因で落としてしまうこたもありました。最後、チーム力が出せたのは良かったです。それを出すまでにいろいろな葛藤があったり、全員で何回もミーティングを繰り返したりしました。チーム一丸となって戦えたのは、キャプテンをやっていてすごく良かったと思います」 女子 1部は決して甘くなかった。最終的には、5戦全敗と悔しい結果に。迎えた入替戦は、立大に4―3と接戦の末、1部残留。昨年度5位だった時と同様、再び1部校との壁の厚さを感じた。一方で「去年よりも戦えている」(斉藤佳帆主将・文4=拓大紅陵)。確かな進歩を感じる大会になった。 入替戦に出場した4年生のコメント斉藤 ーー4年間はいかがでしたか。 「きついこと、辛いことの方が多かった4年間でした。でも、色々な方の支えがあって、乗り越えられました。特に母は、1年生の頃は全試合見に来てくれて、高校時代もずっと試合を見てくれました。母が応援してくれる試合も最後だと思うと、すごく胸がいっぱいになりました。どんな相談にも乗ってくれて、アドバイスをしてくれました。テニス初心者なんですが『佳帆らしいテニスをすればいいんだよ』って毎回言ってくれました。両親の支え、祖父祖母、弟など家族の力が大きかったです。OBの方、OGの方、コーチ陣や監督を始め、たくさんの保護者の方が応援に来てくださるのは本当に明大の強みです。来年は、私が後輩たちをサポートする立場としてもっと明大を強くしていきたいです」 今年度の主要大会が終わった。「勝ち切れないのが今年の象徴」(上原監督)。個人戦でタイトルを獲得するようなエースがいない中、求められるのはチャンスをモノにする強さだ。「技術よりもまず体と心。王座を目指してまた1から作り直す」(上原監督)。チーム明大は前を見据え再び走り始める。選手たちの来年の勇姿に期待だ。 [山根太輝]関東大学リーグ1部2部入替戦の写真をこちらに掲載しています‼️READ MORE -
入替戦制し1部残留 全員でつかみ取った勝利/関東大学リーグ1部2部入替戦
硬式庭球 2018.09.241年間の集大成となるリーグ戦を終えた。結果は男女ともに1部残留。男子は青学大、女子は立大を相手に、猛烈な争いを繰り広げた。来年も1部校として、強豪ひしめくリーグを戦う。 【男子:S1本城VS徳本】 主将としてやり遂げた。「相手の雰囲気にのまれないように」。4年生にとって今回が引退試合。「勝って終わりたかった」。セットカウント1-1で迎えた第3セットは0-3で劣勢に。だが「気持ちでもプレーでも引かなかった」。4-3まで巻き返し、流れをつかんだ。9回のマッチポイントをくり返す熱戦の末、7-6で勝利。学生生活最後の試合を、笑顔で締めくくった。【女子:S1斉藤VS高橋】 悔いなくやり切った。この試合で、14年間の現役生活に終止符を打つ斉藤佳帆主将(文4=拓大紅陵)。ラストマッチは、就職活動を一緒に行うほど仲のいい友人との対戦だった。序盤は4ー1とリードするも、粘り強く向かってくる相手を止められず。第1セットを5ー7で先取される。第2セットも挽回できず、2ー6で敗戦。結果こそ、振るわなかったものの「最後の試合を今日の相手とできてうれしい」。納得の笑顔を見せ、試合を振り返った。1部への強い気持ちが勝利をつかんだ。「1部校のプライドを持って、最後は勝ち切れた」(上原監督)。目標にしていた王座進出には届かなかった今大会。だが「一丸となって戦えた」(本城)と、入替戦で明大の底力を発揮した。[大橋侑奈]関東大学リーグ1部2部入替戦の写真をこちらに掲載しています‼️※男女リーグの総括記事を後日掲載します。試合後のコメント池添 ――今日の自身の試合はいかがでしたか。 「ダブルスでふがいないプレーをしていたので、シングルスは勝ちにいかなければいけないと思いました。気持ちは少しだけ落ちてはいましたが、プレーはすごく良かったので、しっかり挽回できました」斉藤――入替戦はいかがでしたか。 「残留できて、本当にうれしいです。1部を守らなければいけない立場はきつかったです。でも、とにかく楽しく笑顔でやろうということを話していました。男子と同時進行ということもあって明治の流れ、勢いがすごくありましたね。4時間の試合を制したD2のおかげで今日の勝ちがあると思います」中村彰宏(理工4=筑陽学園)――今日のご自身の試合はいかがでしたか。 「リーグ戦で1度も勝てていなかったのですが、最後、チームがピンチになった状況で1勝できて良かったです。本城・池添組が負けた分、彼らの分まで勝とうと思っていました」本城――どのような気持ちで試合に臨みましたか。 「自分は2本出ることが決まっていたので、2本とも絶対取らないといけないと思っていました。9ー0にするつもりで、チームとしてもやっていました」READ MORE -
力を出し切れず中大に完敗 最終成績は5位/関東大学男子1部リーグ戦
硬式庭球 2018.09.16昨年度同様、5位でリーグ戦を終えた。負けた方が入替戦に回る大一番となった中大戦。本城和貴主将(政経4=東山)・池添克哉(商4=札幌日大)組が幸先良くストレート勝ちも、その後が続かなかった。D1―2、S0―6の完敗。22日に1部残留を懸け、入替戦へ挑む。【D2本城・池添組VS清水・星木組】 4年生ペアで戦ったD2は、ラリー戦が得意な選手との対戦。「(相手にとって)嫌なプレーができた」(池添)。先に2人が前衛に出ることで、長いラリーをせず。一つ一つポイントを積み重ねた。最後は、4ゲーム連取で試合終了。「(相手に)怖さはなかった」(池添)。狙い通りの展開にできたことが勝因だ。【S2蓮見VS田中】 サービスキープに苦戦し、敗れた。第1セットはミスが少なく、6ー2で先取。しかし、第2セットが鬼門だった。相手のつなげるプレーに我慢できず。「ミスが多くなった」。サービスゲームで先行を許し、苦しい展開に。ブレーク合戦を制せず、4ー6で第2セットを落とす。第3セットも流れを戻せず、2ー6で試合終了。「キープできていれば勝てた」と、悔やまれる敗戦だ。 運命の試合を迎える。試合後は、いつもより長くミーティング。気合いを入れ直した。「泣いても笑ってもあと1週間」(池添)。4年生にとって、入替戦は引退試合だ。昨年度は、9ー0で東海大を破り、1部校のプライドを見せ付けた入替戦。「みんな笑顔で終わりたい」(蓮見亮登・営2=東京学館浦安)。部員一丸となって、1部残留をつかみ取る。[渡部伊織]試合後のコメント池添――試合前はどのようなことを意識していましたか。 「リーグ期間、OBの方々から指導されたのは、全力を出し切ることです。まずは自分のプレーを出し切ることを考えていました」――ダブルスはいかがでしたか。 「先に2人で前に出て、ラリーをさせないようにしました。相手の嫌なプレーができました」――シングルスの試合はいかがでしたか。 「自分の中で攻めなければいけない気持ちはあるのに、プレーに反映できませんでした。もう少し、相手を振り回したり、ラリーをしたりしなければいけませんでした」――入替戦まであと1週間です。 「泣いても笑ってもあと1週間しかないです。全力で出し切るプレーができるように、1週間過ごさないといけません」蓮見――今日の試合はいかがでしたか。 「第1セットは、自分のテニスができました。第2セットから我慢しきれず、ミスが多くなりました。サービスキープができませんでした。それで相手に流れが行ってしまったかなと思います」――入替戦への意気込みをお願いします。 「1週間いい準備をして、最後みんなで笑って終われるように頑張ります」READ MORE -
無念4連敗 好調亜大に打開の糸口見つけられず/関東大学女子1部リーグ戦
硬式庭球 2018.09.14力及ばず敗戦となった。リーグ戦を3連敗で折り返した明大は、これまで2勝1敗と調子を上げる亜大と対決。1-6と完敗し、“初勝利”はまたもお預けとなった。 [S5吉田明VS朝倉]“攻めの姿勢”を貫いた。チームの火付け役・吉田明日香(政経1=四日市商業)は第5シングルスに登場。1セット目から相手コートの深くに刺さるショットがさえわたり、6-2で難なく奪取する。2セット目こそ相手に粘られるも、決して攻めを緩めることなく勝利をもぎ取った。「チームに流れを作れればと強気で攻めた」と自身の役目を果たした吉田明。ダブルス2敗と後がない明大に望みをつないだ。 [S3稲葉VS高橋玲] 要の1戦を勝ち切れなかった。明大の勝ち負けが懸かる中、稲葉あす果(国際1=野田学園)は第1セットを防戦一方の展開で落とす。次セットからは持ち味の粘り強いラリー戦を繰り広げるも、6-6からのタイブレークで競り負けてしまった。「自分はずっと守りに回っていた」。足りなかったのは攻撃的なプレーだ。「失敗を恐れず、どんどんトライしていく」と次戦の抱負を語った。 このままでは終われない。入替戦濃厚の中、最終戦で迎えるのは強豪・慶大。「チームで1勝を挙げることが明治にとって大事」と主将の斉藤(文4=拓大紅陵)は意気込む。最後まで一球に食らい付いていけるか。意味ある勝ち星をその手でつかみ取りたい。 [山根太輝] 試合後のコメント斎藤――昨年に比べ亜大にスコアを広げられてしまいました。「亜大は強いという雰囲気がこちらにありました。自分たちはチャレンジャーだという考えがあったので、意識の差で負けていたのかなと思います。相手からは全部勝ってやるという気概も感じ、気持ちの面で差が開いてしまいました」 ――入替戦濃厚となりました。「やはり1部で戦うということはそんなに甘くない、1年では明治は成長し切れていないと思います。入替戦に勝てば1部に残れるという気持ちなので、嫌だとは感じていません」 稲葉――今日の試合、自分を褒めるとしたらどういった点でしょうか。「相手の弱点を自分なりに考え、そこを狙うという自分のテニスができました。粘り強く走ってチャンスを作ることもできました。次戦はもっと攻撃的にいきたいです」 吉田明 ――第2セットは苦しみました。「第1セットは自分の打ちやすい球がきていました。第2セットからは深さのある球がきて、打点がずれたり、ミスが増えてしまいました」――最終戦へ向けて意気込みをお願いします。「思い切っていくしかないので、1年生らしく元気よく声を出してチームの雰囲気を盛り上げていけるように、もう1勝目指して頑張ります」READ MORE -
蓮見の活躍で亜大に勝利 リーグ初の白星/関東大学男子1部リーグ戦
硬式庭球 2018.09.10 次戦につながる試合ができた。亜大に5-4で勝利。合戸廉太郎(法3=大分舞鶴)・安増篤史篤史(商3=折尾愛真)組、本城和貴主将(政経4=東山)・池添克哉(商4=札幌日大)組の勝利でダブルス2-1にし、好スタートを切る。続くシングルスで、蓮見亮登がチームを勝利へ導いた。【S3蓮見VS堀内】 粘り強さで勝ち取った。S3・蓮見が6-7、7-5、6-1で勝利。「攻めのプレーを泥臭くやっていこうと決めていた」(蓮見亮登・営2=東京学館浦安)。第2セットのゲームカウント5-5。シングルスで、あと1勝が必要な状況。「僕が取らないといけない」(蓮見)。後がない11ゲーム目をブレークし、流れをつかんだ。第3セットに持ち込むと、長いラリーでチャンスを逃さず得点を重ね、勝利。試合後には「応援の人たちに助けられた」(蓮見)と、チームへの感謝を語った。【D1合戸・安増組VS加藤・吉田組】 鮮やかな勝利を決めた。D1の合戸・安増組の相手は、昨年度の新進で、優勝したペア。「とにかく元気にいこう」(安増)。第1セット開始後、あっという間に5ー1まで差を広げた。6ー2で先制すると、第2セットも1ゲーム目からブレーク。「相方の良いプレーを引き出すことができた」(合戸)。リーグ戦が始まってから、ダブルス初勝利となった。 リーグ戦は中盤に差し掛かった。2連敗の中、勝利は自信になった。「強い気持ちでやっていきたい」(安増)。次回の相手は法大。王座へ望みをつなげるため、チームで勝利をつかみにいく。[大橋侑奈]試合後のコメント合戸――今日の試合はいかがでしたか。 「1、2戦目は僕らがあまりいいプレーをできずにチームの流れを作れなかったです。でも、今日みたいにすんなりと試合が終われば、他の2試合にもいい影響を与えられます。役割を果たせたと思います」安増――ダブルスの連携はいかがでしたか。 「1、2戦目に比べて最初から話し合いができていて、相手の弱点を共有することができました。今日は今までで1番良かったと思います」蓮見――今日の試合はいかかでしたか。 「1回やったことのある相手だったので、どんな感じかは大体わかっていました。とにかく積極的に、自分から攻めのプレーを泥臭くやっていこうと決めていました」――試合中の切り替えはどのようにしましたか。 「とにかく応援の方を向いて、しっかり声を出して、ガッツポーズをして、自分の中の気持ちを徐々に上げていくことができました」READ MORE -
悔しい黒星発進も、確かな手ごたえつかむ/関東大学女子1部リーグ戦
硬式庭球 2018.09.06悲願の王座に向け、明大女子の挑戦が始まった。初戦で迎えたのは昨年2位の筑波大。ダブルスを1勝1敗で終え、勝負は運命のシングルスへ。しかし、勝ち切れず無念の黒星発進となった。【S3金山VS千村】 「あと一押し」の連続だった。金山晴菜(政経2=野田学園)が対決したのは千村もも花(筑波大)。昨年度も同大会でぶつかり、敗れている相手だ。第1セットは得意の強烈なフォアハンドで流れをつかむ。相手のミスも誘い、難なくこのセットを手にした。しかし第2セット以降、どのゲームも初めはリードするも、最後の1ポイントを取り切れない展開が続く。悪い流れを断ち切れず1-2で逆転負けを喫した。一方で「去年よりも競ることができた」と成長を実感できた試合でもあった。【S1斉藤VS牛島】 地力の差を見せられた。斉藤の相手は8月のインカレシングルス王者。「相手は強い。思い切っていこう」と攻めのショットを仕掛け続ける。しかし、やはりチャンピオンだ。ミスなく得点を重ねられ、0-2で決着。だが「インカレ※が自信になって、前よりも戦えている」と、手ごたえを確かめることができた。※先日のインカレシングルスで、約4時間の試合を制し、第2シードを撃破した。その試合の記事はこちら 成長したのは個人だけではない。チームとしても「昨年より戦えている」(斉藤)と確かな実力向上を体感している。次戦の相手は昨年の王座覇者・早大。最強の壁に果敢にぶつかっていけるか。彼女たちの挑戦は始まったばかりだ。[山根太輝]試合後のコメント金山――試合前に考えていたことは何でしょうか。「去年と一緒の相手だなって思いながらコートに入りました。相手が左利きなので、取りにくいサーブを打ってくるから、何とか凌いでラリー戦に持っていこう、自分が決められる時だけ前に入って決めていこうと思いました」――反省点は何でしょうか。「リードしているのに、そこを取れませんでした。そのゲームを取っていたら、もしかしたらスコアが逆だったのかなと思います。勝っていると油断してしまうことがあるので、集中しないといけません」斉藤――今日の全体結果を振り返っていかがですか。「負けてはしまいましたが、去年よりも戦えているなと思いました。去年よりも1部で戦うという意識は高まっていますし、向かっていく気持ちが全員強いです。あと4戦あるのでまだまだチャンスはあります」――リーグ戦はチーム全員で戦っていますね。「周りを見れば、仲間やOB、OG、保護者の方が応援してくれています。ベンチコーチも審判もボーラーも一緒に戦ってくれているのだとすごく感じます。その中で、出ている選手がその思いを背負って戦わないといけないといつも以上に思います」READ MORE -
ルーキーが活躍するも、慶大に惜敗/関東大学男子1部リーグ戦
硬式庭球 2018.09.04王座進出を懸けたリーグ戦が開幕した。初戦の相手は昨年ストレート負けを喫した慶大。ダブルスを全て落とすも、シングルスでルーキー・田中瑛士(商1=東京学館新潟)と藤永啓人(営1=長崎県私立海星)が躍動。しかしあと一歩届かず、リーグ戦は黒星スタートとなった。【S5田中瑛VS平山】気合で勝利をもぎ取った。シングルス5に出場した田中瑛の相手は、先日行われた関東学生選手権でベスト4に入った平山浩大(慶大)。互いに拮抗(きっこう)しながら、迎えた第3セット。田中瑛は得意のフォアハンドで相手を翻弄(ほんろう)するも、勝利目前というところで足をつるというアクシデントに見舞われる。「終わった」と一時は諦めかけるも、気力と声援で流れを引き寄せ、ゲームカウント7―5で試合を制した。「逆に運が良かった」。予想外の事態が試合を動かす原動力となった。 【S6藤永VS伊藤】 同期の掛け声が勝利をもたらした。シングルス6・藤永の相手は中学時からの知り合いである伊藤竹秋(慶大)。互いに手の内を知りつつも、守備のラリー、攻めのボレーを使いこなし、勝負は第3セットにもつれ込んだ。隣コートで試合をしていた田中瑛の「『頑張るぞ』の一言で気合いが入った」。同期の掛け声で、競った中でも勝ち切ることに成功した。 1年生が躍動するも、カギとしていたダブルスでの3連敗が後に響き、チームとしては敗北を喫した。しかし下を向いてはいられない。次戦は王座13連覇中の早大。タフな試合が予想されるが「いつも以上の力を発揮できるように」(本城和貴主将・政経4=東山)。チームで掲げた王座進出という目標に向けて、王者の牙城を崩すことができるかに期待だ。 [綾部禎] 試合後のコメント 本城主将 ――今日の全体の結果を踏まえての感想をお聞かせください。 「大事な初戦を落としてしまったのは痛いです。さらに、大事にしていたダブルスで0―3だったのも、改善しないといけません。しかし、雰囲気は悪くないです。特にS5・6の1年生が勝ち切ってくれたのは大きいですね」 田中瑛 ――試合を振り返って、いかかでしたか。 「とても楽しみにしていた初のリーグ戦でした。完全に納得のいく試合ではありませんでしたが、良いファイトができ、様々な課題が出て良い1日だったと思います」 ――試合のカギとなったところをお聞かせください。 「最後の足がつったところでゲームが動いたと思います。逆に運が良かったです」 藤永 ――次の試合に向けて、お願いします。 「まず、次の試合までに今日の反省点を改善して、1年生らしく周りに勢いを与えられるようなプレーをしようと思いました。今日の試合は、そこまで調子も良くなく、自分の納得のいくプレーはできませんでしたが、しっかり勝ってチームの一勝をもぎ取ることができたので良かったです」READ MORE -
王座進出をかけて 目標は1部リーグ制覇/関東大学リーグ戦展望
硬式庭球 2018.09.02 9月3日から開催される関東大学1部リーグ戦。インカレ後「ここ数年で明治は強くなった」(福田志帆・国際4=幕張総合)。今年の集大成となる王座出場をかけた戦い。明治の威厳を見せつける。男子・刻苦勉励 自分らしく戦うことを第一に。インカレは単複ともに2回戦敗退。誰一人として入賞まで手が届かなかった。リーグ戦に向け、リベンジを誓った関東学生選手権。シングルスでは、インカレで思うような成績を残せなかった池添克哉(商4=札幌日大)がベスト8。ダブルスも中村彰宏(理工4=筑陽学園)・市川雄大(営3=松商学園)組、本城和貴(政経4=東山)・池添組の2組が入賞した。「リーグ戦のことしか考えてない」(本城)。昨年は悔しくも入替戦に出場となった。「勝利への執着心を持って戦い抜いてほしい」(上原真吾監督)。圧倒的な才能よりも地道な努力で勝利をつかむ。王座進出を勝ち取るため、武器はその実直さだ。女子・保つ勢い 張り合える力はある。直前のインカレで、宮田みほ(文3=名経大高蔵)は昨年のインカレ覇者に勝利した。斉藤佳帆主将(文4=拓大紅陵)も第2シードを破る大金星。しかし、ベスト16の壁を超えた選手はおらず。「上位を狙うにはまだもう一皮むけてくれないと厳しい」(上原監督)。関東学生選手権では下級生が活躍をみせる。シングルスは吉田明日香(政経1=四日市商業)がベスト8に入賞した。また、今年5月の春関でベスト16の稲葉あす果(国際1=野田学園)にも注目。リーグ戦で上位に食い込むために、一人一人の勝利が必要だ。[大橋侑奈]◆リーグ戦情報◆ 男子は第72回、女子は第54回目の大会となる。各リーグに六つの大学が所属し、1部リーグの上位2校が、10月に行われる全日本大学王座決定試合の出場権を獲得する。下位2校は2部リーグの上位2校と入替戦を行う。男子は現在13年連続で早大が王座進出&優勝中。一昨年の明治は、男子が王座準V、女子が創部初の1部昇格を達成し、飛躍の年となった。しかし、昨年は男女ともに1部リーグ5位。入替戦の末、辛くも残留を果たした。READ MORE -
明大のインカレが閉幕 最高成績はベスト16/全日本学生選手権6日目
硬式庭球 2018.08.18ベスト16の壁を超えられなかった。シングルスは竹本琴乃(国際3=高松北)、ダブルスは吉田明日香(政経1=四日市商業)・吉田百花(文2=横浜清風)組が敗退。明大選手が、大会から姿を消した。◆8・13〜21 全日本学生選手権(岐阜メモリアルセンター)▼8・18[女子シングルス4回戦] 竹本 0{0―6、1―6}2 牛島(筑大)○[女子ダブルス3回戦] 吉田明・吉田百組0{3―6、3―6}2池田・板谷(日大)組○ 終盤に粘りを見せた。3回戦に挑んだ吉田明・吉田百組。次第に相手のストロークに押し込まれる。「単純にミスが多かった」(吉田百)。第1セットの第6ゲームから9ゲーム連取を許し、第2セットの0―5で、0―40。絶体絶命のピンチを迎える。このゲームをジュースの末に奪い、3ゲーム挽回。実に、8度のマッチポイントをしのいだ。敗れはしたが「この悔しさを今後にぶつけたい」(吉田百)と、夏関、リーグ戦での活躍を誓った。 下を向く成績ではない。シングルス9人、ダブルス6組が本戦出場を果たした今大会。昨年度は全体でわずか1勝だったが、それを大きく上回る11勝を挙げた。「明治の存在感はアピールできている」(斉藤佳帆主将・文4=拓大紅陵)。特に女子シングルスでは、第1シードと、第2シードを撃破。手応えの多い大会となった。 22日からは夏関、9月3日からはリーグ戦が待ち構える。「リーグ戦に向けて厚みが出てきた」(上原真吾監督)。昨年度は男女ともに5位のリーグ戦に、照準を合わせる。「チーム一丸になって戦う」(上原監督)。硬式庭球部は、これから夏本番を迎える。[渡部伊織]全日本学生選手権の写真をこちらに掲載しています‼️ 試合後のコメント上原監督――今大会を振り返っていかがですか。 「男子も女子も、多くの選手が予選からのスタートでした。全体的には予選を通過したことで、リーグ戦に向けて厚みが出てきました。オーダーを色々組み替えることができます。戦える準備は整ったと思います」吉田百――今日の試合はいかがでしたか。 「相手のストロークがうまかったです、ストロークで押されてしまいました」――9ゲーム連取を許しました。 「単純に自分たちのミスが多かったです。もう少し、前で動いたり、動くふりをして、簡単にいいストロークを打たせないようにしたかったです」吉田明――第2セットでは、0ー5から3ー5まで追い上げました。 「悔いが残らないように、1ゲームでも多くコートにいようとプレーをしました。そうしたら、少しずつ力も抜けていいプレーができました」――夏関に向けての意気込みをお願いします。 「ダブルスでは、今回ベスト16まで上がれました。夏関はシードと当たりますが、もっともっと上を目指します。シングルスも出るので、活躍できるように頑張ります」READ MORE -
女子が単複でベスト16進出 男子は全員敗退/全日本学生選手権5日目
硬式庭球 2018.08.17女子の活躍が止まらない。吉田明日香(政経1=四日市商業)・吉田百花(文2=横浜清風)組が第6シードに勝利した。シングルスも、竹本琴乃(国際3=高松北)が4回戦進出。一方、男子は全員が敗退となった。◆8・13〜21 全日本学生選手権(岐阜メモリアルセンター)▼8・17[女子シングルス3回戦] 宮田 0{5―7、4―6}2 村橋(立大)○○竹本{棄権}向井(慶大) 斉藤 0{2―6、3―6}2 柏倉(東北学大)○[男子ダブルス2回戦] 合戸・安増組1{6―4、3―6、8―10}2前崎・柚木(法大)組○[女子ダブルス2回戦]○吉田明・吉田百組2{6―3、6―4}0栗本・前田(関西学大)組 思い通りのプレーを披露した。予選勝者として臨んだ2回戦。第6シードの栗本・前田(関西学大)組に挑んだ。第5ゲームまでは一進一退の展開で、徐々に自分たちの持ち味を発揮する。「ストロークで押して、ポーチボレーで決める形」(吉田明)がうまく機能した。第1セットの第6ゲームから、圧巻の8ゲーム連取。第2セットを4―0でリードする。その後5―1と王手をかけるも、反撃を受け5―4。「悪い流れでも、サービスキープができて良かった」(吉田百)。最後は吉田百がボレーをネット際に落とし、試合終了。ストレート勝利を収めた。 満足できる試合ではなかった。今大会初登場の合戸廉太朗(法3=大分舞鶴)・安増篤史(商3=折尾愛真)組。試合を通して、相手の力強いサーブに苦しんだ。セットカウント1―1で迎えたスーパータイブレーク。積極的なプレーで5ー1までリードし優勢に。だが、相手に挽回を許し、8─10で敗戦。「正直納得はできていない」(合戸)。ベスト32で終了した悔しさを口にした。 上位進出を目指す。明日は単複ともにベスト8を懸けた戦い。吉田百は「自分たちらしい強気なプレーをしたい」と、力強く意気込んだ。[大橋侑奈]全日本学生選手権の写真をこちらに掲載しています‼️ 試合後のコメント合戸――スーパータイブレークはいかかでしたか。 「僕はスーパータイブレークは得意だという意識があります。10ポイントしかないし、勢いでいったもん勝ちだと思っています。相手がしっかりリターンしてきたボールを僕が先にポーチで取るとか、思い切ったプレーを心掛けていました」安増――インカレ5日目での初試合でした。 「疲れがなく、立ち上がりもいい感じでできました。試合勘も鈍っていなかったので、気にはならなかったです」――ダブルスらしい迫力のある試合でした。 「声を出して、迫力があった方がそれで相手を押せると思うのでこういう試合は好きです」吉田百――今日の試合はいかがでしたか。 「いい調子で予選から上がれてきています。今日は、自分たちからストレートに早く打つとか、早い展開を意識して試合に臨みました」吉田明――印象に残っているプレーはどこでしょうか。 「第1セットは立ち上がりが良かったので、順調にいけました。第2セットで5ー1から5ー4になったときに、少し焦りました。でも、5ー4でしっかりと私のサーブをキープすることができました。そこで決めることができたのがすごく大きかったです」READ MORE
アルバム ALBUM
部の紹介 INTRODUCTION
1905年に創部した硬式庭球部。明大で最初に発足した5部の一つだ。西調布の合宿所を拠点に、日々厳しい練習に励んでいる。技術面だけでなく〝テニスを通した人間教育〟を目指し、 数多くの卒業生が世界で活躍中だ。歴代OBとしてオリンピック選手、全日本選手権優勝者を輩出。また、数多くのインカレ優勝者が所属し、全日本大学対抗王座決定試合(王座)連覇の実績がある。女子部は2003年に創設され、15年目の2017年に初めて1部へ参戦。王座の男女アベック優勝を目指し、選手たちの奮闘は続く。