ルーキー特集(1) 過去の悔しさ胸に さらなる進化を遂げる浪速の剛腕 竹田祐

 毎年恒例の硬式野球部ルーキー特集。今年も全国からトップレベルの選手が入部してきた。その中でも活躍が期待される注目の選手を全6回にわたって特集する。                                                                    1年春より明大の投手陣の一角として名を馳せる竹田祐投手(政経1=履正社)。その活躍の裏には高校時代の永遠のライバル校への悔しさがあった。                                                                           球威ある直球は簡単には前に飛ばない。加えてキレ味鋭いスライダーで打者を翻弄(ほんろう)する。春季リーグの立大2回戦では強い雨が降りしきる中、粘りの投球でチームの優勝への望みをつないだ。 ライバルを常に追い掛けた高校3年間であった。高校1年次の夏の大会でスタンドから大阪桐蔭の強さをいきなり目の当たりにする。「レベルの差が歴然としていた。しっかり練習をしないと勝てないと思った」。当時は自宅からの通学で朝6時に起床し、夜の10時に帰宅するというハードな生活。入学当初は苦労するが何とか体を慣らし、歯を食いしばる日々を送った。越えたい壁はチーム内にもいた。1学年上には寺島成輝(東京ヤクルトスワローズ)、山口裕次郎(JR東日本)と手本というには申し分のない先輩が在籍。「ずっと一緒にいて、すごく意識を高くやっていた」と後にドラフトで指名を受ける先輩たちの背中を追い掛けた。同期の安田尚憲(千葉ロッテマリーンズ)からも刺激を受け、自身を磨き続けた。 そして3年春の選抜高校野球大会。順当に勝ち上がり、決勝で大阪桐蔭と激突。履正社高悲願の全国制覇のために。「自分たちの代で歴史を変えてやる」と並みならぬ意気込みで挑んだ。試合は最後の最後に突き放され、惜敗。大阪桐蔭の壁は甘くはなかった。しかしこの敗戦にも「夏は勝って、絶対に甲子園に行く」と再奮起。ウエートトレーニング、走り込みに意欲的に取り組んだ。食事の面でも栄養士の資格を持つ母親の協力の下、徹底した体調管理で最後の夏に向けて万全を期した。  3カ月後、大阪府大会準決勝でリベンジの機会は訪れる。序盤から競った展開となるが、またしても終盤に突き放されての惜敗。高校野球生活は大阪桐蔭に始まり、大阪桐蔭に終わった。本人も野球人生のターニングポイントで春夏の大阪桐蔭戦を挙げるほど、悔しさが残るものだった。見据えるのは秋の優勝だ 「あの負けが無ければ、悔しさを持って練習できていない」。高校の時の悔しさが今も原動力となっている。夏の引退後も竹田には引退ライフという言葉は無縁。後輩たちに交じり、大学入学を待った。現在は持ち味である直球の球速アップのため、短距離ダッシュやジャンプといった瞬発系のトレーニングに取り組んでいる。「春のリーグ戦は悔しい結果に終わっているので、この秋のリーグ戦はなんとしても優勝したい」。竹田にとって悔しさとは自身の可能性を広げる材料だ。浪速の右腕の挑戦はこれからも続く。 [小畑知輝]◆竹田 祐(たけだ・ゆう)、政経1、履正社高、183センチ・84キロ、右投右打、投手 高1秋からベンチ入り。春夏通算3度の甲子園に出場。高3春には初戦で日大三高・櫻井周斗との投げ合いを制し勢いに乗り、準優勝を果たす。寮に入寮してから2度ほど流れ星を目撃。急な出来事で願い事はかなえられなかったという次回のルーキー特集は8月23日(木)小泉徹平内野手(商1=聖光学院)です。お楽しみに! 
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立大に勝利し、和道会4連覇達成 個人では田村が2位入賞/和道会全国競技大会

和道会の全国大会が日本武道館で行われ、個人の部では田村仁(政経2=御殿場西)が2位、団体の部では決勝で立大を下して4連覇を果たした。  ◆8・18~19 第54回和道会全国競技大会(日本武道館他) ▼大学生男子有段の部 個人組手    田村――2位    渡辺、久野、佐々木――ベスト8    迫――4回戦敗退    清水――3回戦敗退 ▼大学生男子の部 団体組手    明大――1位完璧に試合の主導権を握った。危なげなく昨年と同じベスト4に進出した田村。準決勝では、開始35秒でカウンターの中段突きで先制。「時間の使い方の上手さが持ち味なのでいい意味で相手と勝負するところと、そうでないところを区別できた」(田村)。その後も効果的に点を積み重ね5―2で快勝。決勝では敗れたものの、準優勝と存在感を示した。オフの期間も地元の道場で体を動かすなど調整を続けていた田村。自ら納得のいく空手をやり切った。 団体戦では順当に勝ち上がり、決勝の相手は3月の和道会全関東大会で敗れている立大。「最近苦手意識のようなものがあった」(清水一歩・法4=世田谷学園)。しかし、先鋒(せんぽう)、次鋒(じほう)で連勝し、中堅の清水にまわる。1分7秒に突きで先制すると、優位に試合を進め2―0で勝利。3勝0敗で、団体戦4連覇を決めた。「少なからず4連覇は意識していたので、結果に表せることができてよかった」(清水)。立大に雪辱も果たし、見事に4連覇も成し遂げる、まさに一石二鳥の勝利だった。  次なる戦いは10月の関東大学選手権。「全日本の前哨戦なので、上を目指して今日の反省を生かし頑張りたい」(清水)。結果におごることなく、更なる高みを目指す。  [小畑知輝] 試合後のコメント 清水――試合内容はいかがでしたか。 「昨日、個人戦があまり良くなかったんですけど、団体戦は大事な場面で回ってきていてそこを自分でうまく勝つことができたのは自分にとってもいい収穫だったのかなと思います」――4年生としてここまではいかがですか。 「4年間やってきて、1年生の頃から試合には出させてもらっていたので充実した4年間には今のところなっているので、あとはまだまだ試合は残っているので、結果を残して意味のある4年間だと思えるようにしたいと思います」田村――個人戦は2位に入りました。 「自分は勝ちにいこうとはしたんですけど、全力は出し切れたかなというのが率直な感想ですね」――今日の試合前の調子はどうでしたか。 「調子はよくて、この後国体関係の試合も控えていて減量とかもやっているので、結構いい感じで調子は上がっていました」
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オムニアムで渡邉が逆転優勝 トラック総合2位の好発進 全日本大学対抗選手権

好結果に沸いた。明大はチームスプリントで優勝、オムニアムでも渡邉慶太(政経2=浦和工)が逆転優勝を果たすなど、トラック総合2位でロードに勢いを付けた。           ◆8・17~19 第74回全日本大学対抗選手権(伊豆ベロドローム) ▼男子 4キロメートルチームパーシュート 田川・梅本・小林・青木――8位 ▼男子4キロインディヴィジュアルパーシュート  青木――6位 ▼男子スプリント  谷口、荒川――ベスト16 ▼男子チームスプリント  隈園・荒川・塩島――1位 ▼男子オムニアム  渡邉――1位 ▼男子マディソン  池西・梅本――3位 ▼男子ケイリン  甲斐――3位 ▼男子1キロメートルタイムトライアル  荒川――6位  隈園――7位 ▼男子タンデム・スプリント  田川・甲斐――3位 ▼トラック部門総合  明大――2位 見事な逆転劇を演じた。今年度からインカレに導入されたオムニアムは、4種目の総合ポイントで順位が決まる。3種目が終わった時点で6位につけていた渡邉は、ポイントレースでの逆転に懸けた。レース序盤は集団後方に待機していたものの、中盤一気に抜け出して先頭に躍り出る。その後も勢い止まらず加速を続け、後半には周回差をつけて得点を稼いだ。結果ポイントレースで大量得点を挙げた渡邉が逆転優勝。「まさか勝てるとは」と本人も驚きの学生チャンピオンに輝いた。 全日本王者の貫禄を見せた。チームスプリントには隈園郷史主将(政経4=明大中野)、荒川仁(政経2=千葉経大付)、塩島嵩一朗(法1=南大隅)の3人が出場。予選では学連新記録となる45秒台をたたき出し、決勝でも盤石の試合運びを見せた。 下級生も奮起した。ケイリンでは甲斐俊祐(営2=別府商)がコンディション不良ながら3位に食い込む活躍。タンデム・スプリントでも表彰台に上がり、全日本学生選手権トラック2冠の意地を見せた。またマディソンも3位、「来年、再来年は今年以上の成績が期待できる」(隈園)と、未来は明るい。この勢いそのままに次のロードへ向かう。[川和健太郎]試合後のコメント 隈園――チームスプリントは全日本王者でプレッシャーはありましたか。 「自分は2年生のころからチームスプリントに携わっていましたが、インカレでは1度も勝っていなかったので、どうしても勝ちたい気持ちがあり、インカレという場所で勝てたことが一番良かったです」 ――インカレの総括をお願いします。「狙っていた種目であるスプリント、1キロタイムトライアルで自分と後輩が落としてしまったのは残念だったですけれど、それを他の選手がカバーしてくれたという意味では、チーム一丸として戦えたのではないかと思います」 渡邉 ――ポイントレースは5位からのスタートでしたが、厳しかったですか。 「大会の3日前ぐらいに熱を出してしまって、厳しいと思っていましたが、実際に走ってみると足の調子も良く、走れるという印象でした。上位を取ることは厳しいと思っていましたが、点数を見たら最後のポイントレースで逆転もあり得る点差だったので、コーチからの指示ももらいつつ、集団との差を調整して点数を稼ぐことができました」――ロードでの目標はありますか。「昨年はポイントレースの次の日がロードレースで、思うように足も動かなかったのですが、今年度は2週間空いているので、昨年以上に集中して、トラック合宿で鍛えたスピードをロードでも生かせたら良いと思います」
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Bチーム 後半7トライ奪い天理大に快勝/練習試合

 気迫の巻き返しで強豪・天理大を撃破した。前半は連続トライを献上するなど、劣勢に立たされたが、後半開始早々にトライを奪うと一気に明治ペースに。セットプレーでも終始優位に立ち、計7トライを奪い、52―19でノーサイドとなった。◆8・19 練習試合(サニアパーク菅平)▼Bチーム ○明治52{7―19、45―0}19天理大B  破竹の勢いでねじ伏せた。7―19で迎えた後半2分、敵陣22メートルライン付近でのマイボールラインアウトからボールを展開すると、左センター吉田幹(商1=佐野日大)が相手ディフェンスを突破し、最後はゴール中央にグラウディング。「吉田の個人技のトライで勢いづいた」(ゲームキャプテン・右ロック外岡悠太郎・商4=国学院久我山)とこれを皮切りに、佐藤諒(政経3=国学院久我山)が2トライ、雲山弘貴(政経1=報徳学園)、山本耕生(商1=桐蔭学園)らルーキーも続き、後半だけで7トライを奪った。ディフェンスでも相手に攻め入るスキを与えず、攻守に渡って天理大を封じ込めた。 レギュラー争いもシーズンに向けより熾烈(しれつ)を極める。今試合のテーマである〝プレーアグレッシブ〟を体現した後半メンバーに「一つ上のチームに上がるというのをモチベーションにしてプレーしてくれたら」と田中澄憲監督。ここからは秋のメンバー入りにも大きく関わるだけに、これまで以上に結果で示さなければならない。この夏の成長を図る最終、東海大戦に向けて万全の準備を整える。[上松凜助]試合後のコメント 外岡 ――試合を振り返っていかがでしたか。 「前回の帝京大戦で課題となっていたオフサイドラインを徹底するということはできたかなと思います。ハーフタイムではもう一度マインドコントロールを徹底しようということを話しました。後半はフレッシュなメンバーが流れを変えてくれてチームに勢いがつきました」 吉田――ご自身のトライについて振り返りをお願いします。 「相手は当たりが強いチームだったので、フィジカルプレーで勝っていかないといけないと思い強気で行った結果があのトライにつながりました」佐藤 ――後半からの出場でしたが、何を意識しましたか。 「ゲインラインバトルで負けないことと、スクラムやラインアウトのユニットが終わるまで8人全員で動くことを意識しました」 ――後半の巻き返しが印象的でした。 「前の帝京大A戦も含めて、試合中の修正力という意味ではしっかりと実になっているので、今後の武器にしていきたいです」
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天理大に5点差で敗戦 春のリベンジ果たせず/練習試合

 夏合宿も折り返し地点を迎え、春シーズン唯一の黒星を喫した天理大との対戦。試合開始4分に先制点を奪われるなど、前半だけで3トライを献上し12―21で折り返す。後半33分にモールトライを決め、なんとか2点差まで迫るも反撃はここまで。37分にはPG(ペナルティーゴール)も決められ、19―24で試合終了。春のリベンジとはいかなかった。◆8・19 練習試合(サニアパーク菅平)▼対天理大戦  明治19{12―21、7―3}24天理大○ 最後のチャンスを生かせなかった。5点ビハインドで迎えた後半ロスタイム。敵陣で攻撃を継続し、残り5メートル付近でマイボールラインアウトを獲得する。しかし「自分たちの弱いところが出た」(フッカー松岡賢太・商3=京都成章)とボールを確保した直後にノックオン。試合終了間際の体力的に苦しい場面で痛恨のミスを犯した。トライに持ち込むことができれば同点となる絶好の機会を逃し、そのままノーサイドの笛が鳴った。  敗因は明確だ。「留学生3人のところで食い込まれた」(スクラムハーフ福田健太主将・法4=茗渓学園)。ナンバーエイトのファウルア・マキシ(天理大)らの突破を起点に、幾度となく攻め込んできた天理大。特に後半開始から約20分間は、ほとんど自陣を脱せず。防戦一方の展開を強いられ、攻撃につなぐことができなかった。大学選手権を見据えても「留学生選手をしっかり止められるようにしないといけない」(田中澄憲監督)。今週末に行われる合宿最終戦では、アタアタ・モエアキオラ(東海大)ら強力な留学生選手を擁する東海大と対戦予定。まずはこの敗北を生かし、対抗戦そして選手権につながる内容で勝利をつかみたい。[藤里陽]試合後のコメント福田健――試合を振り返っていかがでしたか。「春のリベンジをしようと臨みましたが、トライ数は一緒でも細かい差で結果が分かれてしまいました」――具体的な敗因は何でしょうか。「天理大の留学生3人のところで食い込まれて、オフロードでつながれてペースを持っていかれてしまいました」――現在のチーム状況をどう見ていますか。「昨年よりチームとしてのスタンダードが上がっているという確信はあります。ただ、Aだけでなく全部のチームが私生活の部分から徹底しなければいけないですし、ラグビーに対する熱量ももっと出していかないといけないです。天理大から感じたパッションやエナジーを見習わなければいけないと思います」松岡――後半の入りは厳しい展開が続きました。「自陣で居続けることによって、チームとして精神的に落ちてしまっていました。いつもよりコミュニケーションの量が落ちてしまっていて、チームの雰囲気も良くありませんでした」安昌豪(営3=大阪朝鮮)――試合を振り返っていかがでしたか。「最後ゴール前でチャンスがあって、そこで取り切れないというのが明治の甘さだと思います。今後練習から細かいところを意識しながらやらないと、あのようなところで取り切れないと思います」 
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